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第十七章 所変わればと言うみたいだけど・・・
第544話 さあ、海の彼方に向けて出発だよ!
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サニアール国を解放した翌日のこと。
「もう行かれてしまうのですか。
何から何までお世話になってしまったのに…。
おもてなしらしいおもてなしも出来ずに申し訳ないです。
せめてもう少し、ゆっくりなされば良いのに。」
ハムンの街を発つ時、シナモン姉ちゃんが申し訳なさそうな表情で言ったんだ。
「おいら、この前、二ヶ月も休みを取ったばかりでね。
あんまりのんびりしていられないんだ。
とっととヌル王国に行って、ケリをつけて来ないといけないから。
ヌル王国からの帰りに、また寄らせてもらうよ。
お土産を持ってくるから楽しみにしておいて。」
サニアール国を解放して、略奪された金銀財宝を返還し、捕縛した者達の引き渡しも終わった。
捕縛した者達の取り扱いは当初の予定と少し違ったけど、それは大したことでは無かったよ。
それでしないといけないことは全部終わったので、おいら達は早々にヌル王国へ向けて出発することにしたの。
まあ、おいらが言った理由も嘘では無いのだけど…。
今回の件、アルトに何か気掛かりなことがあるようで、さっさと出発すると急かすんだ。
なので、ハムンの街はたった一日の滞在で出発することになったの。
まあ、おいらとしてもそれに異存は無かったよ。
隣国の女王であるおいらが長居すると、接待やなんやで王宮の人達に手間を掛けちゃうからね。
サニアール国には、ヌル王国により破壊された街の復興に力を注いで欲しいし。
そんな訳で、おいら達を乗せたアルトは大海原を西に向けて飛び立ったんだ。
何を急いているのか、アルトはサニアール国を出てからも凄い速さで飛び続けたの。
あっという間に陸地が見えなくなったよ。
「凄いのじゃ、陸地が全く見えないのじゃ…。
海は本当に何処までも広がっているのじゃ。」
港町育ちで海は見慣れているはずのオランですら、改めて海の広さに驚いたようだった。
どうやら、陸地が全く見えない状況は初めてらしい。
おいらは驚き過ぎて言葉にならなかったよ。
「オラン様、このくらいは序の口ですよ。
船だと、半年近く全く陸地の見えない海を行くことになるのですから。」
元工作メイドのウレシノが、オランのカップにお茶を注ぎながら言ってた。
半年も海しか見えないと、ちゃんと陸地に着けるのか不安になってくるとか呟いていた。
ウレシノって、ハムンの王宮に乗り込んだ時に、嬉々としてローレル君をお風呂に入れようしてたメイドだよ。
工作メイド隊だけど、一部のヌル王国に対する忠誠心に欠ける人達をおいらがスカウトしたんだ。
最初おいらは、残りの工作メイドもサヤマと一緒に召し抱えないかと宰相に勧めたの。
他にもローレル君を慕っている素振りの見られた者がいたからね。
「いえ、敵国の間者だった者をそうそう召し抱える訳にも参りません。
一人くらいなら監視の目も届きますが。
数が増えると目も届きませんし、何より結託されて良からぬことをされたら困ります。」
でも宰相は、工作メイドを警戒していてサヤマ以外は召し抱えるつもりが無いと断ったんだ。
ならばと言う事で、おいらが譲ってもらったの。死罪にするには勿体ない面白そうな人達だったからね。
もちろん、メイド長のウジとか、ヌル王国に対する忠誠心の強い人は除外したよ。
忠誠心の欠片も無いサヤマが、他のメイド達の人となりを詳しく教えてくれたので選別は楽だったよ。
ここにいるウレシノも最初はローレル君に仕えたいと言ってたの。
でも、ここで死罪になるか、おいらに仕えるかの二択だとおいらが告げたら。
「マロン陛下、つかぬことをお伺いしますが…。
陛下の横にいらしゃる金髪のお方はどなたでしょうか?」
ウレシノはオランを見て、そんなことを尋ねてきたんだ。
「隣にいるのは、オラン、おいらの旦那様だよ。」
「なっ、なんと、陛下のお婿様。やはり殿方でしたか。
もしかしたら陛下の御姉妹かもと思ったのですが。
ところで、陛下、オラン様と床入りはもうお済なのでしょうか?」
「床入り? 何それ?」
「ええっと、夜、一緒に寝る事ですが…。
意味がお分かりになりませんか?」
「オランとは、二年くらい前に知り合ってからずっと一緒に眠っているよ。
以前はベッド一つしか置けない狭い部屋に暮らしていたからね。
オランは寝相が良いから、二人でもぐっすり眠れるよ。」
おいらがウレシノの問い掛けに答えると。
「ふむ、ふむ、では床入りはまだお済では無いのですね。
陛下、私、ウエニアール国にお仕えしたいと思います。
出来ればオラン様の側仕えにして頂けないでしょうか。
そしてオラン様が、初めて床入りをされる前には。
是非とも、私奴に寝所に於ける作法の伝授という大役をお任せください。」
凄い熱意を感じる形相で、おいらに詰め寄って来たの。
なんか大人気だな、『寝所での作法』の伝授役。
「近い、近い、分かったよ。
良く分からないけど、…。
ウレシノはオランの側仕えで採用するよ。」
熱意に負けて、ウレシノはオラン付きとして召し抱えたんだ。
他にも、ヤメとか、スルガとか五人ほど召し抱えたの。
何故か、みんな、オラン付きを希望したけどそれは却下したよ。一人で十分だもん。
**********
アルトは大海原を飛び続け、ハムンの港を出て二日後のこと。
「ねえ、工作メイド達、あれ、何だか分かる?
普通の商船と違うようなんだけど…。」
唐突に停止したかと思えば、アルトがおいら達の部屋にやって来て尋ねたの。
アルトに促されて注意深く海上を見ると、三隻の船がおいら達の大陸方面に向けて進んでいたよ。
普通と違うと言うのは、軍船みたいに砲門があったんだ。
ただし、軍船みたいに左右の側面に十以上の砲門が並んでいる訳じゃなくて。
左右共に、前後に一つずつしか砲門が設けられていないの。
「ああ、あれですか?
あれは多分ヌル王国の武装商船ですね。
建前は海賊に遭遇した際に抵抗するために武装しているのですが…。
ぶっちゃけ、あいつらが海賊みたいなものですね。
未開の島や土地を見つけては、原住民から略奪をして稼いでますから。」
ウレシノが答えてくれたよ。
海賊みたいなものと言っても、実際はヌル王国の大貴族のお抱え商人らしいよ。
ヌル王国でも大砲や鉄砲は一般人が手に入れるのは難しいみたいなの。
大貴族が王家から拝領した大砲や鉄砲を、自分が出資している商人に装備させているんだって。
「おそらくは、ウーロン殿下が新大陸に乗り出したと聞いて。
遅れてはならじと、武装商船を送り込んだ大貴族がいるのでしょうね。
酷い目に遭うとも知らないで。」
ウレシノはそんな風に言うけど、黙って見過ごす訳にはいかないよ。
大砲や鉄砲に対処できるのは、アルトやおいら達だけだもの。
留守中に襲撃されたら被害が出ちゃう。
「ねえ、ウレシノ、あの船の船乗りさんも臨時の雇われなのかな?」
「武装商船は大貴族お抱えで、常に稼動してますから。
乗っているのは固定メンバーですね。
軍隊ではありませんから、船乗りと戦闘員の区別なんてありませんよ。
船乗りだって、戦闘にも略奪にも加わります。」
ウレシノはおいらが知りたい情報を教えてくれたよ。
要するに、船を操っている人も無法者の一味なんだね。
「アルト、あの船、おいらの『積載庫』に入れちゃうよ。」
「あら、良いのかしら。
マロンが手を下したら、あの船に乗っている人は一人も助からないわよ。
人を殺してはいけないという教えは忘れたのかしら?」
おいらの『積載庫』には生き物は入れることができないから、船を仕舞ったら人だけ海に投げ出されちゃうの。
ハムンの沖合で一度それをして、後味の悪い思いをしたよ。
アルトは、おいらに人の命を奪う覚悟はあるのかと尋ねてきたんだ。
「良いんだ。
あいつらを野放しにしたら、ウエニアール国で民の命が奪われるかも知れないじゃない。
おいら、女王として国の民を護らないといけないんだもの。
アルトが捕らえてヌル王国に帰したら、またやって来るかも知れないし。
別のところで略奪するかも知れないでしょう。
他人を害して略奪しようなんて輩に情けを掛けたらダメだと思うの。」
「そう、マロンにその覚悟があるのなら何も言わないわ。
為政者としての心構えが出来てきたようで嬉しいわ。」
おいらの返答にニコリと微笑んだアルトは、次の瞬間、おいらを宙吊りにしたんだ。
高い空での宙吊りは、二度目でもムチャクチャ怖かった。
おいら、すぐさま『積載庫』に船を放り込んで、みんなのところに戻してもらったよ。
それから二度ほどヌル王国の武装商船に遭遇し、その度にアルトに宙吊りにされたよ。
そして、ハムンの港を発って五日目、深い霧がかかる海域に差し掛かったんだ。
「もう行かれてしまうのですか。
何から何までお世話になってしまったのに…。
おもてなしらしいおもてなしも出来ずに申し訳ないです。
せめてもう少し、ゆっくりなされば良いのに。」
ハムンの街を発つ時、シナモン姉ちゃんが申し訳なさそうな表情で言ったんだ。
「おいら、この前、二ヶ月も休みを取ったばかりでね。
あんまりのんびりしていられないんだ。
とっととヌル王国に行って、ケリをつけて来ないといけないから。
ヌル王国からの帰りに、また寄らせてもらうよ。
お土産を持ってくるから楽しみにしておいて。」
サニアール国を解放して、略奪された金銀財宝を返還し、捕縛した者達の引き渡しも終わった。
捕縛した者達の取り扱いは当初の予定と少し違ったけど、それは大したことでは無かったよ。
それでしないといけないことは全部終わったので、おいら達は早々にヌル王国へ向けて出発することにしたの。
まあ、おいらが言った理由も嘘では無いのだけど…。
今回の件、アルトに何か気掛かりなことがあるようで、さっさと出発すると急かすんだ。
なので、ハムンの街はたった一日の滞在で出発することになったの。
まあ、おいらとしてもそれに異存は無かったよ。
隣国の女王であるおいらが長居すると、接待やなんやで王宮の人達に手間を掛けちゃうからね。
サニアール国には、ヌル王国により破壊された街の復興に力を注いで欲しいし。
そんな訳で、おいら達を乗せたアルトは大海原を西に向けて飛び立ったんだ。
何を急いているのか、アルトはサニアール国を出てからも凄い速さで飛び続けたの。
あっという間に陸地が見えなくなったよ。
「凄いのじゃ、陸地が全く見えないのじゃ…。
海は本当に何処までも広がっているのじゃ。」
港町育ちで海は見慣れているはずのオランですら、改めて海の広さに驚いたようだった。
どうやら、陸地が全く見えない状況は初めてらしい。
おいらは驚き過ぎて言葉にならなかったよ。
「オラン様、このくらいは序の口ですよ。
船だと、半年近く全く陸地の見えない海を行くことになるのですから。」
元工作メイドのウレシノが、オランのカップにお茶を注ぎながら言ってた。
半年も海しか見えないと、ちゃんと陸地に着けるのか不安になってくるとか呟いていた。
ウレシノって、ハムンの王宮に乗り込んだ時に、嬉々としてローレル君をお風呂に入れようしてたメイドだよ。
工作メイド隊だけど、一部のヌル王国に対する忠誠心に欠ける人達をおいらがスカウトしたんだ。
最初おいらは、残りの工作メイドもサヤマと一緒に召し抱えないかと宰相に勧めたの。
他にもローレル君を慕っている素振りの見られた者がいたからね。
「いえ、敵国の間者だった者をそうそう召し抱える訳にも参りません。
一人くらいなら監視の目も届きますが。
数が増えると目も届きませんし、何より結託されて良からぬことをされたら困ります。」
でも宰相は、工作メイドを警戒していてサヤマ以外は召し抱えるつもりが無いと断ったんだ。
ならばと言う事で、おいらが譲ってもらったの。死罪にするには勿体ない面白そうな人達だったからね。
もちろん、メイド長のウジとか、ヌル王国に対する忠誠心の強い人は除外したよ。
忠誠心の欠片も無いサヤマが、他のメイド達の人となりを詳しく教えてくれたので選別は楽だったよ。
ここにいるウレシノも最初はローレル君に仕えたいと言ってたの。
でも、ここで死罪になるか、おいらに仕えるかの二択だとおいらが告げたら。
「マロン陛下、つかぬことをお伺いしますが…。
陛下の横にいらしゃる金髪のお方はどなたでしょうか?」
ウレシノはオランを見て、そんなことを尋ねてきたんだ。
「隣にいるのは、オラン、おいらの旦那様だよ。」
「なっ、なんと、陛下のお婿様。やはり殿方でしたか。
もしかしたら陛下の御姉妹かもと思ったのですが。
ところで、陛下、オラン様と床入りはもうお済なのでしょうか?」
「床入り? 何それ?」
「ええっと、夜、一緒に寝る事ですが…。
意味がお分かりになりませんか?」
「オランとは、二年くらい前に知り合ってからずっと一緒に眠っているよ。
以前はベッド一つしか置けない狭い部屋に暮らしていたからね。
オランは寝相が良いから、二人でもぐっすり眠れるよ。」
おいらがウレシノの問い掛けに答えると。
「ふむ、ふむ、では床入りはまだお済では無いのですね。
陛下、私、ウエニアール国にお仕えしたいと思います。
出来ればオラン様の側仕えにして頂けないでしょうか。
そしてオラン様が、初めて床入りをされる前には。
是非とも、私奴に寝所に於ける作法の伝授という大役をお任せください。」
凄い熱意を感じる形相で、おいらに詰め寄って来たの。
なんか大人気だな、『寝所での作法』の伝授役。
「近い、近い、分かったよ。
良く分からないけど、…。
ウレシノはオランの側仕えで採用するよ。」
熱意に負けて、ウレシノはオラン付きとして召し抱えたんだ。
他にも、ヤメとか、スルガとか五人ほど召し抱えたの。
何故か、みんな、オラン付きを希望したけどそれは却下したよ。一人で十分だもん。
**********
アルトは大海原を飛び続け、ハムンの港を出て二日後のこと。
「ねえ、工作メイド達、あれ、何だか分かる?
普通の商船と違うようなんだけど…。」
唐突に停止したかと思えば、アルトがおいら達の部屋にやって来て尋ねたの。
アルトに促されて注意深く海上を見ると、三隻の船がおいら達の大陸方面に向けて進んでいたよ。
普通と違うと言うのは、軍船みたいに砲門があったんだ。
ただし、軍船みたいに左右の側面に十以上の砲門が並んでいる訳じゃなくて。
左右共に、前後に一つずつしか砲門が設けられていないの。
「ああ、あれですか?
あれは多分ヌル王国の武装商船ですね。
建前は海賊に遭遇した際に抵抗するために武装しているのですが…。
ぶっちゃけ、あいつらが海賊みたいなものですね。
未開の島や土地を見つけては、原住民から略奪をして稼いでますから。」
ウレシノが答えてくれたよ。
海賊みたいなものと言っても、実際はヌル王国の大貴族のお抱え商人らしいよ。
ヌル王国でも大砲や鉄砲は一般人が手に入れるのは難しいみたいなの。
大貴族が王家から拝領した大砲や鉄砲を、自分が出資している商人に装備させているんだって。
「おそらくは、ウーロン殿下が新大陸に乗り出したと聞いて。
遅れてはならじと、武装商船を送り込んだ大貴族がいるのでしょうね。
酷い目に遭うとも知らないで。」
ウレシノはそんな風に言うけど、黙って見過ごす訳にはいかないよ。
大砲や鉄砲に対処できるのは、アルトやおいら達だけだもの。
留守中に襲撃されたら被害が出ちゃう。
「ねえ、ウレシノ、あの船の船乗りさんも臨時の雇われなのかな?」
「武装商船は大貴族お抱えで、常に稼動してますから。
乗っているのは固定メンバーですね。
軍隊ではありませんから、船乗りと戦闘員の区別なんてありませんよ。
船乗りだって、戦闘にも略奪にも加わります。」
ウレシノはおいらが知りたい情報を教えてくれたよ。
要するに、船を操っている人も無法者の一味なんだね。
「アルト、あの船、おいらの『積載庫』に入れちゃうよ。」
「あら、良いのかしら。
マロンが手を下したら、あの船に乗っている人は一人も助からないわよ。
人を殺してはいけないという教えは忘れたのかしら?」
おいらの『積載庫』には生き物は入れることができないから、船を仕舞ったら人だけ海に投げ出されちゃうの。
ハムンの沖合で一度それをして、後味の悪い思いをしたよ。
アルトは、おいらに人の命を奪う覚悟はあるのかと尋ねてきたんだ。
「良いんだ。
あいつらを野放しにしたら、ウエニアール国で民の命が奪われるかも知れないじゃない。
おいら、女王として国の民を護らないといけないんだもの。
アルトが捕らえてヌル王国に帰したら、またやって来るかも知れないし。
別のところで略奪するかも知れないでしょう。
他人を害して略奪しようなんて輩に情けを掛けたらダメだと思うの。」
「そう、マロンにその覚悟があるのなら何も言わないわ。
為政者としての心構えが出来てきたようで嬉しいわ。」
おいらの返答にニコリと微笑んだアルトは、次の瞬間、おいらを宙吊りにしたんだ。
高い空での宙吊りは、二度目でもムチャクチャ怖かった。
おいら、すぐさま『積載庫』に船を放り込んで、みんなのところに戻してもらったよ。
それから二度ほどヌル王国の武装商船に遭遇し、その度にアルトに宙吊りにされたよ。
そして、ハムンの港を発って五日目、深い霧がかかる海域に差し掛かったんだ。
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