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第十六章 里帰り、あの人達は…
第504話 華やかな表舞台の裏側で…
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ライム姉ちゃんの昇爵やハテノ領の騎士の叙爵の陰に隠れるように、こんなこともあったよ。
エロスキー子爵の別邸の摘発を行った数日後のこと。
「まさか、娘に並ばれてしまう日が来るとは…。
あのエクレアが子爵を賜るとは思いもしなかった。
数年前まで、育て方を間違えたと思っていたのに。」
ワイバーン討伐などの功労者に対する褒賞が決まるとモカさんが感慨深げに呟いたんだ。
数年前まで、モカさんはクッころさんの行く末に不安を抱いていたそうなんだ。
女だてらに騎士になるなどと、幾つになっても言ってたみたいだからね。
しかも、ワイバーンが現れたとの噂を聞きつけて、家を抜け出しておいらが住む辺境の町までやって来ちゃった。
ワイバーンを討伐して、騎士に叙任して貰おうなんて夢を抱いて…。
モカさんにしてみれば、何時まで子供みたいな事を言っているのかと呆れていたのに。
本当に騎士になったかと思えば、今度は目の前でワイバーンを単独討伐しちゃったからね。
モカさんが、そう言いたくなるのも頷けたよ。
そんなモカさんに。
「モカ、何を言っているのだ。
今回と言う今回は、そなたにも昇爵を受けて貰うぞ。
娘が子爵になったのだ。
近衛騎士団長のそなたが子爵では格好がつかんではないか。」
娘の叙爵が決まって感慨深げにしているモカさんを見て、カズヤ殿下が告げたんだ。
「いえ、今回、私は何の貢献もしてませんし…。
娘とのバランスだけで昇爵される訳にも参りません。」
「何を言っておる。
そなたは父上に内密で、近衛騎士を動かし摘発に入ってくれたではないか。
そなたが協力してくれなければ、エロスキー子爵の別邸に踏み込むことは出来なかったし。
父上に相談しておれば、妨害されたに決まっておる。」
身分制度の厳格なこの国で、貴族の犯罪を取り締まることが出来るのは近衛騎士団だけ。
最初にライム姉ちゃんが告発状を差し出した時に、モカさんがウンと言わなければ摘発に入ることが出来なかったんだ。
あの時、エロスキー子爵の別邸にいたのが、重犯罪者ばかりだとしても。
ハテノ領の騎士を王領で勝手に動かしたら、ライム姉ちゃんの方が反逆者になっちゃうから。
「いやしかし、私の家は騎士の家系でございますし…。
騎士団と言う暴力機関を預かる者が、余り高い家格を持つべきではない。
それが、我が家の家訓でして…。
古今東西、武力を預かる者が高い家格を有するとロクな事が御座いません。
歴代、騎士団で相応の地位を賜って来た我が家は、子爵位の家格が妥当かと存じます。」
モカさんの言うことも一理あるね。
ウエニアール国で謀反を起したヒーナルの家は、歴代の騎士団長を輩出してきた騎士の家系で。
更に伯爵家と言う高い家格を有しており、宮廷内でも一定の発言力を有していたみたいだからね。
武力と発言力の両方を兼ね備えると、王に成り代わろうなんて野心家が出て来た時に抑えられないよ。
実際、モカさんの伯爵への昇爵は今までも度々話が出ていたらしいけど、ずっと辞退していたらしいの。
「そう申すな。
知っての通り、私が王位に就くことを快く思っていない貴族が多くてな。
特に、父上にゴマ擦って甘い汁を吸っていた奸臣共が…。
私は、特段締め付けるつもりは無いのだが。
父上が、奸臣共に好き勝手をさせてしまったからな。
貴族として当たり前の務めを果たしてもらうだけでも反発を受けそうなのだ。
そなたは、公爵や宰相と並んで、良識ある貴族の一人だ。
どうか、伯爵として私を支えてはくれないだろうか。」
前の王様、チャランポランで仕事をサボってばかりだったけど貴族の間では結構評判が良かったらしいの。
与えられた職務をサボっていても何もお咎めが無かったし。
上手くゴマを擦れば、仕事しなくても俸禄が貰える有名無実なポストを作ってもらえたから。
そして、そんな連中に限って伯爵以上の爵位を持つ高位貴族が多いそうなんだ。
そんな連中は、爵位が格下のモカさんが意見しても聞いてはくれそうも無いって。
カズヤ殿下の言葉を聞いて不良貴族達の顔を思い浮かべたのか、モカさんは苦笑いをしてたよ。
そして…。
「仕方ありませぬな。
あ奴らを増長させてしまったのには、私にも責任の一端があります。
幼少の時から一緒に過ごした前王陛下を、上手く諭すことが出来なかったのですから。
承知しました昇爵の件、謹んで賜ります。」
モカさんは昇爵を受け入れ、引き続き王の相談相手として側に仕えることになったの。
これからは、公爵、宰相、モカさんの三人でカズヤ殿下を支えていくことになるみたいだよ。
**********
その他にも、盛大に式典が行われたライム姉ちゃんの昇爵やハテノ領の騎士の叙爵の陰で…。
「ウルシュラ・ド・トマリ。
我が后ネーブルの側仕えとして、祖国を離れ我が国赴いてくれた労に報い。
そなたをトアール国伯爵に叙する。」
カズヤ陛下にネーブル姉ちゃん、それにごく少数の参列者だけでひっそりと叙爵が行われたの。
当初は、ウルシュラ姉ちゃんがカズヤ殿下の子を身籠った時点で爵位を与えるはずだったんだけど。
貴族が八十九家も取り潰しになったので、この機会にどさくさに紛れて先に貴族にしちゃおうって。
ネーブル姉ちゃんが画策した通り、経歴ロンダリングでウルシュラ姉ちゃんはシタニアール国から連れて来た貴族の娘と言うことになったよ。
もちろん、シタニアール国の国王夫妻の承諾は得ている。
お義父さんとお義母さんがトアール国の王都に着くとすぐに、事情を話してウルシュラ姉ちゃんを紹介したんだ。
二人は快く承諾してくれて、ウルシュラ姉ちゃんの後ろ盾になってくれるって言ってた。
その表れが『トマリ』と言う家名。これ、実はシタニアール国の王都の名前で、王家の家名なんだよね。
その家名を送ることで、シタニアール国の王族が後ろ盾に付いていると表明したんだ。
因みに、ウルシュラ姉ちゃんのお母さんも、ウルシュラ姉ちゃん付きのお世話係と言う名目で王宮の中に匿ったよ。
母娘一緒に暮らせるようになって、二人共喜んでいたよ。
そういえば…。
「ウルシュラちゃんのお母さん、本当にお若いわね。
とても、ウルシュラちゃんくらいの娘を持つ母親には見えないわ。
そう言えば、今年で二十八歳って言ってたわね…。」
ウルシュラ姉ちゃんのお母さんを王宮に連れて来ると、ミントさんはジッと顔を見詰めながら言ったの。
そして、束の間思案すると…。
「ねえ、カズヤ。
いっその事、ウルシュラちゃんのお母さんにもあなたの子供を産んでもらえば?
今回、没収した貴族位が沢山余っているし…。
ウルシュラちゃんより、お母さんの方があなたと歳が近いじゃない。」
ミントさん、とんでもないことを言い出したよ。
「自分の息子に『親子丼』を勧めるなんて、なんと言う上級者なんだ…。」
おいらの隣にいたタロウがまた訳の分からないことを呟いてたよ。
でも、ウルシュラ姉ちゃんのお母さんって、母親で並んでも姉妹にしか見えない童顔だし。
貴族に目を付けられるだけあって、とっても美人なんだ。
そんなミントさんの言葉に。
「母上、彼女は幼少の頃に貴族の劣情に弄ばれて傷付いているのですよ。
そのようなお戯れは口にして良いことではございませぬ。
彼女は他人の所有物ではないのですから。
こちらの都合を押し付けるような事は言うべきではございません。」
カズヤ殿下は珍しくミントさんのことを叱っていたよ。
貴族の都合を市井の人に押し付けたら、彼女を強引に召し上げた貴族と変わらないじゃないかって。
そんな人の道に反するような事は出来ないと言ったの。
そしたらね…。
「あっ、あのう…。
私、ペデラスティ伯爵に酷い目に遭わされて…。
貴族も、男も、大嫌いになっていました。
でも、殿下ならちょっと良いかな、…なんて。
殿方から、今のように気遣って頂いたのは初めてでしたし…。
ウルシュラから、とても優しい方だと聞かされていて。」
ウルシュラ姉ちゃんのお母さんは小声で呟いて、ポッと顔を赤らめたんだ。
そんな恥じらう姿に。
「あら、あら、カズヤ。
あなた、脈無しって訳でもないみたいよ。
まあ良いわ、時間はたっぷりあるのだから。
みんなで、じっくりと話し合って決めれば良いわ。」
そう言って、ミントさんが微笑んでいたよ。
さて、さて、この人達、これからどうなることやら…。
**********
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今年一年が皆様にとって幸多き一年になりますように。
今年も引き続き応援して頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。
エロスキー子爵の別邸の摘発を行った数日後のこと。
「まさか、娘に並ばれてしまう日が来るとは…。
あのエクレアが子爵を賜るとは思いもしなかった。
数年前まで、育て方を間違えたと思っていたのに。」
ワイバーン討伐などの功労者に対する褒賞が決まるとモカさんが感慨深げに呟いたんだ。
数年前まで、モカさんはクッころさんの行く末に不安を抱いていたそうなんだ。
女だてらに騎士になるなどと、幾つになっても言ってたみたいだからね。
しかも、ワイバーンが現れたとの噂を聞きつけて、家を抜け出しておいらが住む辺境の町までやって来ちゃった。
ワイバーンを討伐して、騎士に叙任して貰おうなんて夢を抱いて…。
モカさんにしてみれば、何時まで子供みたいな事を言っているのかと呆れていたのに。
本当に騎士になったかと思えば、今度は目の前でワイバーンを単独討伐しちゃったからね。
モカさんが、そう言いたくなるのも頷けたよ。
そんなモカさんに。
「モカ、何を言っているのだ。
今回と言う今回は、そなたにも昇爵を受けて貰うぞ。
娘が子爵になったのだ。
近衛騎士団長のそなたが子爵では格好がつかんではないか。」
娘の叙爵が決まって感慨深げにしているモカさんを見て、カズヤ殿下が告げたんだ。
「いえ、今回、私は何の貢献もしてませんし…。
娘とのバランスだけで昇爵される訳にも参りません。」
「何を言っておる。
そなたは父上に内密で、近衛騎士を動かし摘発に入ってくれたではないか。
そなたが協力してくれなければ、エロスキー子爵の別邸に踏み込むことは出来なかったし。
父上に相談しておれば、妨害されたに決まっておる。」
身分制度の厳格なこの国で、貴族の犯罪を取り締まることが出来るのは近衛騎士団だけ。
最初にライム姉ちゃんが告発状を差し出した時に、モカさんがウンと言わなければ摘発に入ることが出来なかったんだ。
あの時、エロスキー子爵の別邸にいたのが、重犯罪者ばかりだとしても。
ハテノ領の騎士を王領で勝手に動かしたら、ライム姉ちゃんの方が反逆者になっちゃうから。
「いやしかし、私の家は騎士の家系でございますし…。
騎士団と言う暴力機関を預かる者が、余り高い家格を持つべきではない。
それが、我が家の家訓でして…。
古今東西、武力を預かる者が高い家格を有するとロクな事が御座いません。
歴代、騎士団で相応の地位を賜って来た我が家は、子爵位の家格が妥当かと存じます。」
モカさんの言うことも一理あるね。
ウエニアール国で謀反を起したヒーナルの家は、歴代の騎士団長を輩出してきた騎士の家系で。
更に伯爵家と言う高い家格を有しており、宮廷内でも一定の発言力を有していたみたいだからね。
武力と発言力の両方を兼ね備えると、王に成り代わろうなんて野心家が出て来た時に抑えられないよ。
実際、モカさんの伯爵への昇爵は今までも度々話が出ていたらしいけど、ずっと辞退していたらしいの。
「そう申すな。
知っての通り、私が王位に就くことを快く思っていない貴族が多くてな。
特に、父上にゴマ擦って甘い汁を吸っていた奸臣共が…。
私は、特段締め付けるつもりは無いのだが。
父上が、奸臣共に好き勝手をさせてしまったからな。
貴族として当たり前の務めを果たしてもらうだけでも反発を受けそうなのだ。
そなたは、公爵や宰相と並んで、良識ある貴族の一人だ。
どうか、伯爵として私を支えてはくれないだろうか。」
前の王様、チャランポランで仕事をサボってばかりだったけど貴族の間では結構評判が良かったらしいの。
与えられた職務をサボっていても何もお咎めが無かったし。
上手くゴマを擦れば、仕事しなくても俸禄が貰える有名無実なポストを作ってもらえたから。
そして、そんな連中に限って伯爵以上の爵位を持つ高位貴族が多いそうなんだ。
そんな連中は、爵位が格下のモカさんが意見しても聞いてはくれそうも無いって。
カズヤ殿下の言葉を聞いて不良貴族達の顔を思い浮かべたのか、モカさんは苦笑いをしてたよ。
そして…。
「仕方ありませぬな。
あ奴らを増長させてしまったのには、私にも責任の一端があります。
幼少の時から一緒に過ごした前王陛下を、上手く諭すことが出来なかったのですから。
承知しました昇爵の件、謹んで賜ります。」
モカさんは昇爵を受け入れ、引き続き王の相談相手として側に仕えることになったの。
これからは、公爵、宰相、モカさんの三人でカズヤ殿下を支えていくことになるみたいだよ。
**********
その他にも、盛大に式典が行われたライム姉ちゃんの昇爵やハテノ領の騎士の叙爵の陰で…。
「ウルシュラ・ド・トマリ。
我が后ネーブルの側仕えとして、祖国を離れ我が国赴いてくれた労に報い。
そなたをトアール国伯爵に叙する。」
カズヤ陛下にネーブル姉ちゃん、それにごく少数の参列者だけでひっそりと叙爵が行われたの。
当初は、ウルシュラ姉ちゃんがカズヤ殿下の子を身籠った時点で爵位を与えるはずだったんだけど。
貴族が八十九家も取り潰しになったので、この機会にどさくさに紛れて先に貴族にしちゃおうって。
ネーブル姉ちゃんが画策した通り、経歴ロンダリングでウルシュラ姉ちゃんはシタニアール国から連れて来た貴族の娘と言うことになったよ。
もちろん、シタニアール国の国王夫妻の承諾は得ている。
お義父さんとお義母さんがトアール国の王都に着くとすぐに、事情を話してウルシュラ姉ちゃんを紹介したんだ。
二人は快く承諾してくれて、ウルシュラ姉ちゃんの後ろ盾になってくれるって言ってた。
その表れが『トマリ』と言う家名。これ、実はシタニアール国の王都の名前で、王家の家名なんだよね。
その家名を送ることで、シタニアール国の王族が後ろ盾に付いていると表明したんだ。
因みに、ウルシュラ姉ちゃんのお母さんも、ウルシュラ姉ちゃん付きのお世話係と言う名目で王宮の中に匿ったよ。
母娘一緒に暮らせるようになって、二人共喜んでいたよ。
そういえば…。
「ウルシュラちゃんのお母さん、本当にお若いわね。
とても、ウルシュラちゃんくらいの娘を持つ母親には見えないわ。
そう言えば、今年で二十八歳って言ってたわね…。」
ウルシュラ姉ちゃんのお母さんを王宮に連れて来ると、ミントさんはジッと顔を見詰めながら言ったの。
そして、束の間思案すると…。
「ねえ、カズヤ。
いっその事、ウルシュラちゃんのお母さんにもあなたの子供を産んでもらえば?
今回、没収した貴族位が沢山余っているし…。
ウルシュラちゃんより、お母さんの方があなたと歳が近いじゃない。」
ミントさん、とんでもないことを言い出したよ。
「自分の息子に『親子丼』を勧めるなんて、なんと言う上級者なんだ…。」
おいらの隣にいたタロウがまた訳の分からないことを呟いてたよ。
でも、ウルシュラ姉ちゃんのお母さんって、母親で並んでも姉妹にしか見えない童顔だし。
貴族に目を付けられるだけあって、とっても美人なんだ。
そんなミントさんの言葉に。
「母上、彼女は幼少の頃に貴族の劣情に弄ばれて傷付いているのですよ。
そのようなお戯れは口にして良いことではございませぬ。
彼女は他人の所有物ではないのですから。
こちらの都合を押し付けるような事は言うべきではございません。」
カズヤ殿下は珍しくミントさんのことを叱っていたよ。
貴族の都合を市井の人に押し付けたら、彼女を強引に召し上げた貴族と変わらないじゃないかって。
そんな人の道に反するような事は出来ないと言ったの。
そしたらね…。
「あっ、あのう…。
私、ペデラスティ伯爵に酷い目に遭わされて…。
貴族も、男も、大嫌いになっていました。
でも、殿下ならちょっと良いかな、…なんて。
殿方から、今のように気遣って頂いたのは初めてでしたし…。
ウルシュラから、とても優しい方だと聞かされていて。」
ウルシュラ姉ちゃんのお母さんは小声で呟いて、ポッと顔を赤らめたんだ。
そんな恥じらう姿に。
「あら、あら、カズヤ。
あなた、脈無しって訳でもないみたいよ。
まあ良いわ、時間はたっぷりあるのだから。
みんなで、じっくりと話し合って決めれば良いわ。」
そう言って、ミントさんが微笑んでいたよ。
さて、さて、この人達、これからどうなることやら…。
**********
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今年一年が皆様にとって幸多き一年になりますように。
今年も引き続き応援して頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。
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