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第十六章 里帰り、あの人達は…
第456話 感動と戸惑いの再会、そりゃ驚くよ…
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ライム姉ちゃんの家に泊めてもらった翌日。
おいらは、物心付いてから殆どの時間を過ごした鉱山住宅に来ていたの。
おいらの目の前には住み慣れた我が家があって、その隣には…。
「まあ、ここがあの方のお住まいですの?
二十余年の月日を超えてやっとお目に掛かれると思うと。
年甲斐も無く心がときめいてしまいますわ。」
にっぽん爺の住む鉱山住宅の前で、ミントさんが見た目にもソワソワしながら言ったの。
ミントさん、少しでも早くにっぽん爺に会いたいと我がまま言うもんだから。
辺境の町に着くと、いの一番ににっぽん爺の家を訪ねたの。
まだ、おいらの家にも、タロウの家にも寄っていないんだよ。
「おや、マロンじゃないの、オランちゃんも。
久し振りだね、どっか遠くの町に引っ越したと聞いたけど。
戻って来たんかい。」
ご近所に住む噂好きのオバチャンが、おいらに気付いて声をかけてくれたんだ。
この町を出て行く時に、女王になるとは言ってないから。
以前と同じように気軽に声をかけてくれたよ。
「オバチャン、久し振り、元気にしてた?
うん、色々とあってね。
この町にずっと住む訳じゃなくて、一月ほど里帰りしたんだ。
まだ、家が残っているから。」
「おや、そうなのかい。
ダイヤモンド鉱山が再開して、この辺も大分住む人が増えて来たけど。
マロンやタロウのような見慣れた顔が居なくなったら、やっぱり寂しいよ。
この家に住んでいた変わりの者の爺さんも、居なくなっちゃったしね。」
挨拶を交わす中で、オバチャン、聞き逃せないことを言ったんだ。
おいらよりも早くそれに反応したのは、…。
「そのお年寄りは、ここにお住まいでは無いのですか。
失礼ですが、どちらに行かれたかはご存じありませんか?」
ミントさん、少し焦りを見せながらオバチャンに尋ねたの。
「おや、身なりの良いご婦人があの爺さんに御用とは珍しい。
どんな遠くから尋ねて来たのか知らないけど、安心しな。
居なくなったと言っても、そんな遠くには行ってないから。
何でも、生き別れの娘がご領主様に召し抱えられたとかでね。
年の半分くらいは、この町に駐在するらしくてね。
その間は、一緒に住めるようにと広い家に移ったんだってさ。
羨ましいね、孝行娘が家を用意してくれるなんて。」
オバチャンは、地面ににっぽん爺の引っ越し先の地図を書いてくれたよ。
騎士の服装をした娘が迎えに来たのが、凄く物珍しかったらしくてね。
何処へ引っ越すのか関心を集めたようで、野次馬達が後を付けたらしいの、ぞろぞろと。
もちろん、目の前のオバチャンも。
その地図によれば、どうやら引っ越先はおいらの家の近くらしい。
広いお屋敷なので驚いたって、おばちゃん言ってたよ。
騎士の給金って凄いんだねとか言ってたけど、オバチャンは誤解しているようだね。
おそらく、その家はにっぽん爺が以前から持っているモノだよ。
オバチャン達には知られてないけど、にっぽん爺はこの町ではライム姉ちゃんに次ぐ地主さんだからね。
投資目的で塩漬けにしてあると言ってたけど、カズミさんが来たんで一緒に住むことにしたみたい。
「そうと分かれば、善は急げですわ。
マロンちゃん、さっそく行きましょう。
案内してくださるかしら。」
おいらの家の近くだと知ると、ミントさんは今すぐ案内しろとせがんできたよ。
**********
オバチャンと別れて歩くことしばし。
繁華街の手前、閑静な住宅街の一画ににっぽん爺の家はあったよ。
と言うより、おいらの家の真向かいだった…。
隣りがタロウの家で、向いがにっぽん爺の家だなんて、鉱山住宅の時とあんまり変わらないよ。
フェンスに囲まれたお屋敷の中を覗くと、その日は非番だったのかカズミさんが居たよ。
陽当りの良い庭にテーブルを出して、にっぽん爺と二人でお茶をしてた。
「カズミ、悪いな、せっかくの休みだと言うのに。
こんな老いぼれ爺の世話なんかさせてしまって。」
「良いんですよ、お父さん。
お父さんの残してくださった財産で、私達は王都で何不自由ない生活をさせてもらったのに。
お父さんは一人で大変な思いをしながら暮らしてたのですもの。
一緒に居る時くらい親孝行しないと、バチが当たってしまいます。」
暖かい陽だまりの中で、のんびりとお茶を楽しむ二人を見ていると。
何か、特大の危険物を持ってきちゃったおいらは、凄い悪者のような感じがして来たよ。
とは言え、目をハート形にしてにっぽん爺を見詰めているミントさんに帰れとは言えないし…。
おいらが、お屋敷の中に声を掛けるのを躊躇っていると。
「おっ、爺さん、久し振りだな。元気にしてたか。
この屋敷が爺さんの持ち物だなんて知らなかったぜ。
爺さんにお客さんだぞ。」
いたよ…、空気を読まない『勇者』が。
タロウに声をかけられて、こちらに視線を向けた二人。
「おや、タロウ君に、シフォンさん、久し振りだな。
マロンに付いて行って、もう一年にもなるか。
家のメンテにでも里帰りしたのか?
良かったら、寄っていきなさい。門扉は開いているから。」
どうやら、隻眼ということもあり、にっぽん爺の位置からはタロウとシフォン姉ちゃんしか目に入らなかったらしいね。
にっぽん爺に招き入れられて、お屋敷にお邪魔したんだ。
「おう、タロウだけではなく、マロンやオラン君も一緒だったのか。
一国の女王夫妻をお迎えするのに、こんなみすぼらしい服装で悪いな。
まあ、マロンも町人のような格好をしているから、とやかくは言わんのだろが。」
豪邸に移り住んでも、以前と変わらぬラフな格好をしているにっぽん爺。
おいらが一緒に居ることに気付き、おどけた表情でそんな声をかけてくれたんだけど。
やがて、おいらの後ろにも人がいることに気付くと、細めていた目をカッと見開いたの。
そして椅子から立ち上がって、目を凝らしながら何歩かこちらに近寄ると…。
「まさか…、あなた様はもしかして…。」
にっぽん爺は信じられないって表情で、ミントさんに向けた言葉を途中で詰まらせていたよ。
すると、ミントさんは小走りににっぽん爺に近付いていき…。
「カズト様、お目に掛かりとうございました。
私のせいで、家族から離れて一人辺境に隠れ住むことになってしまい。
申し訳ございませんでした。」
そんな言葉と共に、ガバッとにっぽん爺に抱き付いたの。
「えっ、えっ?」
いきなりの抱擁に、事情を知らないカズミさんは戸惑いの声を上げていたよ。
「ああ、親子の団らんに水を差してしまって申し訳ない。
すまないが、余り人目に晒したくないので、館の中に入れてくれぬか。」
カズヤ殿下が、カズミさんにそんなお願いをすると。
「そうだな、こんな所では差し障りがあるな。
ミント様、申し訳ございませんが、家の中でゆっくりお話しいたしましょう。」
カズミさんでは無く、にっぽん爺がそんな風にミントさんを招き入れたんだ。
でも、ミントさんはにっぽん爺から離れようとせず、ヒシっと寄り添った形で館の中に入ったの。
場所を館のリビングルームに移すと。
「ミント様、お久しぶりでございます。
こんな遠くまでお越しいただき恐縮です。
またお目に掛かることが出来て、とても嬉しく思います。
ミント様には感謝する事こそあれ、謝罪して戴くことなど何もありません。
ミント様と過ごしたあの三日間は、今でも色褪せることなくはっきり脳裏に焼き付いております。
私の人生に素晴らしい彩を添えて下さったミント様には感謝するばかりです。」
寄り添っていたミントさんを抱きしめて、にっぽん爺は優しい言葉を掛けたんだ。
「ああ、カズト様。
やはり、あなたは私の欲しい言葉を掛けて下さるのですね。
私にとっても、あの三日間は人生最良の時間で…。
あなたの何気ない仕草の一つすら忘れる事ができない一番大切な思い出なのです。
あれから、ずっと恋焦がれていました。
カズト様に会いたい、抱きしめて欲しい、優しい言葉を掛けて欲しいと。
そして、それが叶った今、私はとても幸せです。」
ミントさんは熱のこもった言葉を口にして、にっぽん爺をギュッと抱きしめたの。
とっても、おいら達が水を差せる雰囲気じゃなかったよ。
「ええっと…、恐れ入りますが…。
あちらの貴婦人は何方様でしょうか?
それと、あなた様はいったい…。
何か、鏡を見ているような錯覚を覚えるのですが…。」
そんな中、カズヤ殿下に対して、カズミさんが小声で尋ねたの。
「突然押し掛けて申し訳ございません。
私の母の我が儘を制止することが出来ずに面目ない限りです。
私はカズヤと申し、血の繋がりと言う意味ではあなたの兄になります。
私を産んだのが、今、あなたのお父上に抱き付いてる女性です。」
「カズヤさんが私のお兄さん?
それって、もしかして…。」
カズミさん、やっと思い至ったみたい。
にっぽん爺が王都を逃げ出すハメになった理由に。
「はい、事情をご存じかも知れませんが。
母は、この国の王后ミントでございます。
私はその一子で、王太子のカズヤ。
カズミさん、私も血の繋がりのある妹に会えて嬉しいです。」
カズヤ殿下は自分達の素性を明かして、優しい笑顔でカズミさんに声を掛けたんだ。
目の前に現れた王族二人にカズミさんは目を丸くしてたよ。
おいらは、物心付いてから殆どの時間を過ごした鉱山住宅に来ていたの。
おいらの目の前には住み慣れた我が家があって、その隣には…。
「まあ、ここがあの方のお住まいですの?
二十余年の月日を超えてやっとお目に掛かれると思うと。
年甲斐も無く心がときめいてしまいますわ。」
にっぽん爺の住む鉱山住宅の前で、ミントさんが見た目にもソワソワしながら言ったの。
ミントさん、少しでも早くにっぽん爺に会いたいと我がまま言うもんだから。
辺境の町に着くと、いの一番ににっぽん爺の家を訪ねたの。
まだ、おいらの家にも、タロウの家にも寄っていないんだよ。
「おや、マロンじゃないの、オランちゃんも。
久し振りだね、どっか遠くの町に引っ越したと聞いたけど。
戻って来たんかい。」
ご近所に住む噂好きのオバチャンが、おいらに気付いて声をかけてくれたんだ。
この町を出て行く時に、女王になるとは言ってないから。
以前と同じように気軽に声をかけてくれたよ。
「オバチャン、久し振り、元気にしてた?
うん、色々とあってね。
この町にずっと住む訳じゃなくて、一月ほど里帰りしたんだ。
まだ、家が残っているから。」
「おや、そうなのかい。
ダイヤモンド鉱山が再開して、この辺も大分住む人が増えて来たけど。
マロンやタロウのような見慣れた顔が居なくなったら、やっぱり寂しいよ。
この家に住んでいた変わりの者の爺さんも、居なくなっちゃったしね。」
挨拶を交わす中で、オバチャン、聞き逃せないことを言ったんだ。
おいらよりも早くそれに反応したのは、…。
「そのお年寄りは、ここにお住まいでは無いのですか。
失礼ですが、どちらに行かれたかはご存じありませんか?」
ミントさん、少し焦りを見せながらオバチャンに尋ねたの。
「おや、身なりの良いご婦人があの爺さんに御用とは珍しい。
どんな遠くから尋ねて来たのか知らないけど、安心しな。
居なくなったと言っても、そんな遠くには行ってないから。
何でも、生き別れの娘がご領主様に召し抱えられたとかでね。
年の半分くらいは、この町に駐在するらしくてね。
その間は、一緒に住めるようにと広い家に移ったんだってさ。
羨ましいね、孝行娘が家を用意してくれるなんて。」
オバチャンは、地面ににっぽん爺の引っ越し先の地図を書いてくれたよ。
騎士の服装をした娘が迎えに来たのが、凄く物珍しかったらしくてね。
何処へ引っ越すのか関心を集めたようで、野次馬達が後を付けたらしいの、ぞろぞろと。
もちろん、目の前のオバチャンも。
その地図によれば、どうやら引っ越先はおいらの家の近くらしい。
広いお屋敷なので驚いたって、おばちゃん言ってたよ。
騎士の給金って凄いんだねとか言ってたけど、オバチャンは誤解しているようだね。
おそらく、その家はにっぽん爺が以前から持っているモノだよ。
オバチャン達には知られてないけど、にっぽん爺はこの町ではライム姉ちゃんに次ぐ地主さんだからね。
投資目的で塩漬けにしてあると言ってたけど、カズミさんが来たんで一緒に住むことにしたみたい。
「そうと分かれば、善は急げですわ。
マロンちゃん、さっそく行きましょう。
案内してくださるかしら。」
おいらの家の近くだと知ると、ミントさんは今すぐ案内しろとせがんできたよ。
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オバチャンと別れて歩くことしばし。
繁華街の手前、閑静な住宅街の一画ににっぽん爺の家はあったよ。
と言うより、おいらの家の真向かいだった…。
隣りがタロウの家で、向いがにっぽん爺の家だなんて、鉱山住宅の時とあんまり変わらないよ。
フェンスに囲まれたお屋敷の中を覗くと、その日は非番だったのかカズミさんが居たよ。
陽当りの良い庭にテーブルを出して、にっぽん爺と二人でお茶をしてた。
「カズミ、悪いな、せっかくの休みだと言うのに。
こんな老いぼれ爺の世話なんかさせてしまって。」
「良いんですよ、お父さん。
お父さんの残してくださった財産で、私達は王都で何不自由ない生活をさせてもらったのに。
お父さんは一人で大変な思いをしながら暮らしてたのですもの。
一緒に居る時くらい親孝行しないと、バチが当たってしまいます。」
暖かい陽だまりの中で、のんびりとお茶を楽しむ二人を見ていると。
何か、特大の危険物を持ってきちゃったおいらは、凄い悪者のような感じがして来たよ。
とは言え、目をハート形にしてにっぽん爺を見詰めているミントさんに帰れとは言えないし…。
おいらが、お屋敷の中に声を掛けるのを躊躇っていると。
「おっ、爺さん、久し振りだな。元気にしてたか。
この屋敷が爺さんの持ち物だなんて知らなかったぜ。
爺さんにお客さんだぞ。」
いたよ…、空気を読まない『勇者』が。
タロウに声をかけられて、こちらに視線を向けた二人。
「おや、タロウ君に、シフォンさん、久し振りだな。
マロンに付いて行って、もう一年にもなるか。
家のメンテにでも里帰りしたのか?
良かったら、寄っていきなさい。門扉は開いているから。」
どうやら、隻眼ということもあり、にっぽん爺の位置からはタロウとシフォン姉ちゃんしか目に入らなかったらしいね。
にっぽん爺に招き入れられて、お屋敷にお邪魔したんだ。
「おう、タロウだけではなく、マロンやオラン君も一緒だったのか。
一国の女王夫妻をお迎えするのに、こんなみすぼらしい服装で悪いな。
まあ、マロンも町人のような格好をしているから、とやかくは言わんのだろが。」
豪邸に移り住んでも、以前と変わらぬラフな格好をしているにっぽん爺。
おいらが一緒に居ることに気付き、おどけた表情でそんな声をかけてくれたんだけど。
やがて、おいらの後ろにも人がいることに気付くと、細めていた目をカッと見開いたの。
そして椅子から立ち上がって、目を凝らしながら何歩かこちらに近寄ると…。
「まさか…、あなた様はもしかして…。」
にっぽん爺は信じられないって表情で、ミントさんに向けた言葉を途中で詰まらせていたよ。
すると、ミントさんは小走りににっぽん爺に近付いていき…。
「カズト様、お目に掛かりとうございました。
私のせいで、家族から離れて一人辺境に隠れ住むことになってしまい。
申し訳ございませんでした。」
そんな言葉と共に、ガバッとにっぽん爺に抱き付いたの。
「えっ、えっ?」
いきなりの抱擁に、事情を知らないカズミさんは戸惑いの声を上げていたよ。
「ああ、親子の団らんに水を差してしまって申し訳ない。
すまないが、余り人目に晒したくないので、館の中に入れてくれぬか。」
カズヤ殿下が、カズミさんにそんなお願いをすると。
「そうだな、こんな所では差し障りがあるな。
ミント様、申し訳ございませんが、家の中でゆっくりお話しいたしましょう。」
カズミさんでは無く、にっぽん爺がそんな風にミントさんを招き入れたんだ。
でも、ミントさんはにっぽん爺から離れようとせず、ヒシっと寄り添った形で館の中に入ったの。
場所を館のリビングルームに移すと。
「ミント様、お久しぶりでございます。
こんな遠くまでお越しいただき恐縮です。
またお目に掛かることが出来て、とても嬉しく思います。
ミント様には感謝する事こそあれ、謝罪して戴くことなど何もありません。
ミント様と過ごしたあの三日間は、今でも色褪せることなくはっきり脳裏に焼き付いております。
私の人生に素晴らしい彩を添えて下さったミント様には感謝するばかりです。」
寄り添っていたミントさんを抱きしめて、にっぽん爺は優しい言葉を掛けたんだ。
「ああ、カズト様。
やはり、あなたは私の欲しい言葉を掛けて下さるのですね。
私にとっても、あの三日間は人生最良の時間で…。
あなたの何気ない仕草の一つすら忘れる事ができない一番大切な思い出なのです。
あれから、ずっと恋焦がれていました。
カズト様に会いたい、抱きしめて欲しい、優しい言葉を掛けて欲しいと。
そして、それが叶った今、私はとても幸せです。」
ミントさんは熱のこもった言葉を口にして、にっぽん爺をギュッと抱きしめたの。
とっても、おいら達が水を差せる雰囲気じゃなかったよ。
「ええっと…、恐れ入りますが…。
あちらの貴婦人は何方様でしょうか?
それと、あなた様はいったい…。
何か、鏡を見ているような錯覚を覚えるのですが…。」
そんな中、カズヤ殿下に対して、カズミさんが小声で尋ねたの。
「突然押し掛けて申し訳ございません。
私の母の我が儘を制止することが出来ずに面目ない限りです。
私はカズヤと申し、血の繋がりと言う意味ではあなたの兄になります。
私を産んだのが、今、あなたのお父上に抱き付いてる女性です。」
「カズヤさんが私のお兄さん?
それって、もしかして…。」
カズミさん、やっと思い至ったみたい。
にっぽん爺が王都を逃げ出すハメになった理由に。
「はい、事情をご存じかも知れませんが。
母は、この国の王后ミントでございます。
私はその一子で、王太子のカズヤ。
カズミさん、私も血の繋がりのある妹に会えて嬉しいです。」
カズヤ殿下は自分達の素性を明かして、優しい笑顔でカズミさんに声を掛けたんだ。
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