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第十五章 ウサギに乗った女王様
第430話 そこから仕込まないとダメなんだ…
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街道整備の拠点を視察に訪れたおいら達。
マイナイ伯爵領から連れて来た二人の宿舎を確認した後、彼らが研修で配属される厨房に向かったんだ。
「のう。支局長よ。
あ奴らは、土木作業員として雇い入れたのじゃろう。
何故に、研修場所が厨房なのじゃ?」
オランもその点が気になっていた様子で、おいらより先に尋ねてくれたよ。
「ああ、その点を不思議に思われましたか。
あんな輩は、いきなり工事現場に持って行っても役に立ちません。
まあ、色々と問題があるのですが、それを矯正するのには厨房が一番なのです。
順を追って説明しますので、見ていていただけますか。」
支局長は、説明するのも馬鹿馬鹿しそうに、百聞は一見に如かずとか言ってたんだ。
寄宿舎を出て本館との間に立つ建物に入ると、そこはマジに千人くらい収容できる巨大な部屋で。
長いテーブルが幾重にも並び、背もたれの無い椅子がテーブルの両脇に並べられてたよ。
「ここが、作業員が朝食と夕食、それに休日の昼食をとる食堂です。
現状、雇用は五百人弱しかおりませんが。
将来を見越して、千人が同時に食事をとれるスペースを確保しています。」
ここで雇用する予定の最大人数が、同時に食事をする事が可能な広さにしたらしいよ。
休日の昼食はともかく、朝、晩は一斉に食堂にやって来るそうで。
特に朝食は、席が足りないと朝ごはんを食べ損ねる人が出るんだって。
みんな、ギリギリまで眠ってるため、遅刻間際に集中して食堂に押し寄せるらしいんだ。
体力勝負の仕事なので朝ごはん抜きになると拙いから、座席数に余裕を持たせたそうだよ。
朝食抜きで、仕事中に倒れられたら困るもんね。
おいらが支局長から説明を受けている間にも、料理長は預けた二人引き連れて食堂を突っ切り、隅っこにある扉を潜って行ったの。
「ここが、今日から貴様ら二人の職場だ。
いいか、勤務時間は夜明け前から夕食の後片付けが終るまでだ。
遅刻したら、死ぬほど後悔させてやるからな。
覚えておけよ。」
「おい、夜明け前から働けだと。
ふざけたことぬかすんじゃねえよ。
そんなの無理に決まっているだろう。
俺ゃ、自慢じゃねえがお天道様が南に来るより前に起きたことがねえんだぞ。」
ホント、そんなの自慢になんないよ…、じゃなくて。
あいつ、バカじゃないの。
ガツン!
「痛てぇ!」
「おめえの頭は帽子を乗っけるためだけのモンか。
犬コロだって、二回もぶん殴られたら覚えるぞ。
俺がさっきなんて言ったか、言ってみろ!」
案の定、料理長の持つ包丁の柄が、長男の頭上にさく裂したよ。
あの場面で口答えするなんて、ホント、バカ。
「イエス・サー!」
「そうだ。よく覚えておけよ。
もう一度言う。
勤務時間は夜明け前からだ、遅刻したら赦さんぞ!
分かったか!」
「「イエス・サー!」」
血の付いたでっかい肉切り包丁を手にして凄む料理長に、二人は後退りながら答えていたよ。
「とはいえ、貴様ら、早起きが慣れてないようだからな。
自分で夜明け前に起きろと命じるのも酷だろう。
喜べ、優しい俺はそんな貴様らに、特別に部屋を用意してやった。
貴様らは、研修期間中この部屋で寝起きするんだ。
毎朝、定時になったら俺が優しく叩き起こしてやるから。
有り難く思えよ。」
優しく叩き起こすって、それ、言葉としておかしいよ…。
その言葉の後、料理長は厨房の隅にある部屋の扉を開けたの。
そこは窓のない真っ暗な部屋で、狭いベッドが十台ほど並んでたよ。
「なんだこりゃ、これが噂に聞くタコ部屋ってやつか?」
部屋を覗き込んだタロウがそんな呟きを零していたよ。
「厨房へ配属した理由のまず第一がこれですな。
作業員は、早朝、荷馬車でここを発って現場に向かうのですが…。
当初、王都で定職に就かずブラブラしていた者に遅刻が多くて難渋したのです。
聞けば、その二人と同じように昼前に起床する生活をしていたと言うのです。
夜に酒場を徘徊して、深夜にやっと床に就く生活をしていた様子でして。
そんな不規則な生活習慣が身に付いてたので、朝からちゃんと働かせるのに苦労しました。
そんな時、生活習慣の矯正に手を貸すと名乗り出たのが料理長なのです。」
料理長は早起きの習慣が身についている人みたいで、『長』の立場になっても誰よりも早起きなんだって。
それで、朝起きたら最初にするのが、この二人のような研修生を叩き起こす事みたい。
起きないと容赦なく鉄拳制裁があるそうだよ、文字通り叩き起こすんだね。
夜明け前に起こされた研修生は、野菜の皮むきやら、食器洗いやらで一日中扱き使われて。
夕食の後片付けを終えたら、やっと解放されるそうだけど。
その頃には疲れ果てて、夜更かしする元気なんて無くなっているんだって。
一カ月の研修を終えると、殆どの人は早寝早起きの規則正しい生活リズムを身に付けているらしよ。
研修を終える頃には、自然と夜明け前に起きるようになるそうで。
もう朝食を食べ損なう事も無いし、現場に向かう荷馬車に遅刻することも無くなるって。
でも、おいら、ビックリだよ。
昼前まで惰眠を貪っている連中がそんなにいるなんて…。
夜のお仕事をしている訳でもないのに。
**********
そして、一通り厨房の仕事の説明をした料理長は言ったの。
「よし、まだ、昼前だし。
準備の時間を十分あるから、今晩は貴様らの歓迎会をするぞ。
当然、貴様らにも手伝ってもらうからな。」
「おお、それは有り難てえや。
この十日間、ロクなモンを食ってなかったんだ。
たらふく肉を食って、酒でも飲みてえと思ってたんだ。」
ロクなものを食べてないなんて失礼な。
確かにずっとアルトの『積載庫』に監禁していたけど、ちゃんと毎日三食差し入れていたよ。
それも、一般人としたら、とてもまともな食事をね。
おいらが、レクチェ姉ちゃんの兄貴の言葉に腹を立てていたら…。
「そうか、腹一杯、肉が食いたいか。
それじゃ、気合いを入れないといけねえな。
頑張って、狩るんだぞ、食いでのありそうな獲物をな。」
料理長は二人に告げると、でっかい肉切り包丁を二人に一本ずつ手渡してたよ。
「何だ、この包丁は? これで一体何をしろと言うんだ?」
長男が包丁を手にして戸惑いの言葉をもらすと。
「何だ、聞こえなかったのか?
貴様ら、肉をたらふく食いたいんだろう。
草原に出て狩って来いって言ったんだ。
歓迎してもらうのだから、貴様が先輩方に振る舞うに決まっているだろうが。」
「バカ野郎! ここに何人いるか知らねえが。
こんな広い食堂が必要なほどの人数が腹一杯食うって。
どんだけの肉が必要だと思ってる。
それを俺達が狩ってくるだと、ふざけたことをぬかしてんじゃねえ。」
また、懲りないなぁ…。
ガツン!
「痛てぇ!」
料理長の握る肉切り包丁の柄が、長男の脳天に力一杯振り下ろされたよ。
「貴様、まだ、覚えられないのか!
返事は、何と言えば良いんだ?
貴様の脳ミソはミジンコくらいしか無いのか?」
料理長が凄んで見せると、長男は後退りながら。
「ちょ、タンマ、分った、分ったからもう殴るな。
イエス・サーだ、分ったから殴らんでくれ。」
涙目で命乞いしていたよ。
「料理長、実際問題、俺達、魔物狩りはおろか、動物も狩ったことが無いんだけど。
この包丁で、何をどうやって狩れば良いのでしょう?」
涙目の長男に代わって次男が狩りについて尋ねたよ。
「そうだな、四百人が腹一杯肉を食うなら大物を狙わないといかんな。
貴様らみたいな半端者でも、倒せて、そこそこ肉が採れると言えばウサギだろうな。
十匹も狩れば四十人に一匹、そのくらいあれば腹も膨れるだろう。
まあ、仕方がねえから、今日は最初に俺が狩りの手本を見せてやる。
それをマネて狩るんだな。」
そんな訳で、どうやら歓迎会のメインディッシュにすべく、ウサギ狩りに行くことになったみたい。
元はと言えばこいつらが魔物狩りを拒否したから、おいらは伯爵家を継ぐ資格なしとしたんだけど。
結局、魔物狩りをさせられるハメになったみたいだね。
マイナイ伯爵領から連れて来た二人の宿舎を確認した後、彼らが研修で配属される厨房に向かったんだ。
「のう。支局長よ。
あ奴らは、土木作業員として雇い入れたのじゃろう。
何故に、研修場所が厨房なのじゃ?」
オランもその点が気になっていた様子で、おいらより先に尋ねてくれたよ。
「ああ、その点を不思議に思われましたか。
あんな輩は、いきなり工事現場に持って行っても役に立ちません。
まあ、色々と問題があるのですが、それを矯正するのには厨房が一番なのです。
順を追って説明しますので、見ていていただけますか。」
支局長は、説明するのも馬鹿馬鹿しそうに、百聞は一見に如かずとか言ってたんだ。
寄宿舎を出て本館との間に立つ建物に入ると、そこはマジに千人くらい収容できる巨大な部屋で。
長いテーブルが幾重にも並び、背もたれの無い椅子がテーブルの両脇に並べられてたよ。
「ここが、作業員が朝食と夕食、それに休日の昼食をとる食堂です。
現状、雇用は五百人弱しかおりませんが。
将来を見越して、千人が同時に食事をとれるスペースを確保しています。」
ここで雇用する予定の最大人数が、同時に食事をする事が可能な広さにしたらしいよ。
休日の昼食はともかく、朝、晩は一斉に食堂にやって来るそうで。
特に朝食は、席が足りないと朝ごはんを食べ損ねる人が出るんだって。
みんな、ギリギリまで眠ってるため、遅刻間際に集中して食堂に押し寄せるらしいんだ。
体力勝負の仕事なので朝ごはん抜きになると拙いから、座席数に余裕を持たせたそうだよ。
朝食抜きで、仕事中に倒れられたら困るもんね。
おいらが支局長から説明を受けている間にも、料理長は預けた二人引き連れて食堂を突っ切り、隅っこにある扉を潜って行ったの。
「ここが、今日から貴様ら二人の職場だ。
いいか、勤務時間は夜明け前から夕食の後片付けが終るまでだ。
遅刻したら、死ぬほど後悔させてやるからな。
覚えておけよ。」
「おい、夜明け前から働けだと。
ふざけたことぬかすんじゃねえよ。
そんなの無理に決まっているだろう。
俺ゃ、自慢じゃねえがお天道様が南に来るより前に起きたことがねえんだぞ。」
ホント、そんなの自慢になんないよ…、じゃなくて。
あいつ、バカじゃないの。
ガツン!
「痛てぇ!」
「おめえの頭は帽子を乗っけるためだけのモンか。
犬コロだって、二回もぶん殴られたら覚えるぞ。
俺がさっきなんて言ったか、言ってみろ!」
案の定、料理長の持つ包丁の柄が、長男の頭上にさく裂したよ。
あの場面で口答えするなんて、ホント、バカ。
「イエス・サー!」
「そうだ。よく覚えておけよ。
もう一度言う。
勤務時間は夜明け前からだ、遅刻したら赦さんぞ!
分かったか!」
「「イエス・サー!」」
血の付いたでっかい肉切り包丁を手にして凄む料理長に、二人は後退りながら答えていたよ。
「とはいえ、貴様ら、早起きが慣れてないようだからな。
自分で夜明け前に起きろと命じるのも酷だろう。
喜べ、優しい俺はそんな貴様らに、特別に部屋を用意してやった。
貴様らは、研修期間中この部屋で寝起きするんだ。
毎朝、定時になったら俺が優しく叩き起こしてやるから。
有り難く思えよ。」
優しく叩き起こすって、それ、言葉としておかしいよ…。
その言葉の後、料理長は厨房の隅にある部屋の扉を開けたの。
そこは窓のない真っ暗な部屋で、狭いベッドが十台ほど並んでたよ。
「なんだこりゃ、これが噂に聞くタコ部屋ってやつか?」
部屋を覗き込んだタロウがそんな呟きを零していたよ。
「厨房へ配属した理由のまず第一がこれですな。
作業員は、早朝、荷馬車でここを発って現場に向かうのですが…。
当初、王都で定職に就かずブラブラしていた者に遅刻が多くて難渋したのです。
聞けば、その二人と同じように昼前に起床する生活をしていたと言うのです。
夜に酒場を徘徊して、深夜にやっと床に就く生活をしていた様子でして。
そんな不規則な生活習慣が身に付いてたので、朝からちゃんと働かせるのに苦労しました。
そんな時、生活習慣の矯正に手を貸すと名乗り出たのが料理長なのです。」
料理長は早起きの習慣が身についている人みたいで、『長』の立場になっても誰よりも早起きなんだって。
それで、朝起きたら最初にするのが、この二人のような研修生を叩き起こす事みたい。
起きないと容赦なく鉄拳制裁があるそうだよ、文字通り叩き起こすんだね。
夜明け前に起こされた研修生は、野菜の皮むきやら、食器洗いやらで一日中扱き使われて。
夕食の後片付けを終えたら、やっと解放されるそうだけど。
その頃には疲れ果てて、夜更かしする元気なんて無くなっているんだって。
一カ月の研修を終えると、殆どの人は早寝早起きの規則正しい生活リズムを身に付けているらしよ。
研修を終える頃には、自然と夜明け前に起きるようになるそうで。
もう朝食を食べ損なう事も無いし、現場に向かう荷馬車に遅刻することも無くなるって。
でも、おいら、ビックリだよ。
昼前まで惰眠を貪っている連中がそんなにいるなんて…。
夜のお仕事をしている訳でもないのに。
**********
そして、一通り厨房の仕事の説明をした料理長は言ったの。
「よし、まだ、昼前だし。
準備の時間を十分あるから、今晩は貴様らの歓迎会をするぞ。
当然、貴様らにも手伝ってもらうからな。」
「おお、それは有り難てえや。
この十日間、ロクなモンを食ってなかったんだ。
たらふく肉を食って、酒でも飲みてえと思ってたんだ。」
ロクなものを食べてないなんて失礼な。
確かにずっとアルトの『積載庫』に監禁していたけど、ちゃんと毎日三食差し入れていたよ。
それも、一般人としたら、とてもまともな食事をね。
おいらが、レクチェ姉ちゃんの兄貴の言葉に腹を立てていたら…。
「そうか、腹一杯、肉が食いたいか。
それじゃ、気合いを入れないといけねえな。
頑張って、狩るんだぞ、食いでのありそうな獲物をな。」
料理長は二人に告げると、でっかい肉切り包丁を二人に一本ずつ手渡してたよ。
「何だ、この包丁は? これで一体何をしろと言うんだ?」
長男が包丁を手にして戸惑いの言葉をもらすと。
「何だ、聞こえなかったのか?
貴様ら、肉をたらふく食いたいんだろう。
草原に出て狩って来いって言ったんだ。
歓迎してもらうのだから、貴様が先輩方に振る舞うに決まっているだろうが。」
「バカ野郎! ここに何人いるか知らねえが。
こんな広い食堂が必要なほどの人数が腹一杯食うって。
どんだけの肉が必要だと思ってる。
それを俺達が狩ってくるだと、ふざけたことをぬかしてんじゃねえ。」
また、懲りないなぁ…。
ガツン!
「痛てぇ!」
料理長の握る肉切り包丁の柄が、長男の脳天に力一杯振り下ろされたよ。
「貴様、まだ、覚えられないのか!
返事は、何と言えば良いんだ?
貴様の脳ミソはミジンコくらいしか無いのか?」
料理長が凄んで見せると、長男は後退りながら。
「ちょ、タンマ、分った、分ったからもう殴るな。
イエス・サーだ、分ったから殴らんでくれ。」
涙目で命乞いしていたよ。
「料理長、実際問題、俺達、魔物狩りはおろか、動物も狩ったことが無いんだけど。
この包丁で、何をどうやって狩れば良いのでしょう?」
涙目の長男に代わって次男が狩りについて尋ねたよ。
「そうだな、四百人が腹一杯肉を食うなら大物を狙わないといかんな。
貴様らみたいな半端者でも、倒せて、そこそこ肉が採れると言えばウサギだろうな。
十匹も狩れば四十人に一匹、そのくらいあれば腹も膨れるだろう。
まあ、仕方がねえから、今日は最初に俺が狩りの手本を見せてやる。
それをマネて狩るんだな。」
そんな訳で、どうやら歓迎会のメインディッシュにすべく、ウサギ狩りに行くことになったみたい。
元はと言えばこいつらが魔物狩りを拒否したから、おいらは伯爵家を継ぐ資格なしとしたんだけど。
結局、魔物狩りをさせられるハメになったみたいだね。
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