415 / 848
第十五章 ウサギに乗った女王様
第414話 魔物の癖に生肉は苦手らしいの
しおりを挟む
アルトの『積載庫』に積まれて運ばれること束の間。
おいら達は砂金取りの川の対岸に降ろされたの。
「アルト様、有り難うございました。
こんな快適にここまで来れるとは思いませんでした。
それに、空を飛ぶことができるなんて夢みたいです。」
積載庫から降りて来たレクチェ姉ちゃんがそんな感想を漏らしてたよ。
レクチェ姉ちゃんったら、飛んでる間中ずっと外を見てはしゃいでたんだ。
おいらやオランも最初に乗せてもらった時は、ムチャクチャはしゃいでたと思うけど。
まるで、おいら達と変わらない子供のようなはしゃぎっぷりだったよ。
魔物の領域側の川岸、アルトは魔物のいない安全な場所を見繕って降ろしてくれたようだけど。
「今日は川岸に群れて、町へ渡ろうとしてる魔物は居ないようね。
昨日、あれだけの数を狩った甲斐はあったかしら。」
周囲を注意深く窺っていたアルトの言葉通り、周囲に魔物の姿は見当たらなかったの。
「アルト姐さん、それならもう魔物狩りをする必要は無いんじゃないか?」
タロウは、魔物狩りをしない方向へ話を持っていきたいみたい。
昨日目一杯魔物と戦わされたんで もう勘弁してって感じだったよ。
「甘いわね、十年以上間引いてなかったのよ。
魔物の繁殖力を考えると、昨日狩ったもんなんて序の口よ。
これから、定期的に間引くとしても、今回は念入りに間引いとかないと。
いつ、人の住む領域を襲ってくるか分からないわ。」
アルトがタロウにそんな答えを返した時のこと。
魔物の領域の奥から土煙がたったと思うと、凄い速さでこちらに向かって来たの。
「ウキュッ! ウキュキュ!」
まさに脱兎の勢い、そんな形容がピッタリの速さでウサギ(魔物)が駆けて来たよ。
そして、その後ろには…。
「ウウゥ…、ワン! ワン!」
獰猛な感じの犬が涎を垂らしながらウサギを追いかけてきたの。
昨日討伐した酔牛くらいの大きさの、頭が三つもある犬が。
どうやら、犬はウサギを今日の朝ごはんにしようと決めたみたいだね。
「早速お出ましね、ケルベロスなんて随分大物が出て来たじゃない。
マロン、丁度良いわ、アレを倒してお手本を見せてあげなさい。」
アレって、どっち? って聞くまでも無いか。
憐れみを誘うウサギを倒しても何のお手本にもならないしね。
おいらは、ノーム爺から買った業物の剣を手にして、ウサギたちが迫ってくる方向へ進み出たの。
おいらがレクチェ姉ちゃんやタロウ達から離れて前へ出ると、ウサギはおいらに気付いた様子で加速したんだ。
やがてウサギは、命からがらって感じで、おいらの所まで逃げて来ると。
おいらを盾にするように背後に回り込み、「ウキュキュ!」と鳴き声を上げながらつぶらな瞳で助けを求めて来たよ。
こいつらウサギって、弱者を平気で襲う癖に、強者と嗅ぎ取るやいきなり媚びを売るんだよね。
おいらの背中に身を縮こまらせて隠れようとするウサギだけど。
熊のような大きさのウサギが、十歳児の背中に隠れられるはずも無く。
「グルグルゥ…」
今にも襲い掛かろうかって雰囲気で、ケルベロスは喉を鳴らしていたんだ。
どうやら、小っこいおいらより、食べ応えがあるウサギをご所望の様子で。
ケルベロスの鳴き声は、「そこを退け。」とおいらに警告しているように感じたよ。
剣を持ったおいらがウサギの前を開ける気が無いと悟ったのか。
ケルベロスは一瞬溜を作ると、次の瞬間、牙を剥いて飛び掛かって来たよ。
でも、おいらのお便利スキル『完全回避』はキッチリ仕事をしてくれて。
迫ってくるケルべロスの鋭い牙がハッキリ見えるくらいゆっくりに感じたよ。
そして、おいらの体は寸でのところでケルべロスを一歩横に躱すと、上手いタイミングで三本の首が目の前を過ぎて行こうとしてたの。
「えいっ!」
おいらは小っこい体に不釣り合いの大きな剣を、目の前の首に向かって振り下ろしたんだ。
おいらの持つ『クリティカル発生率100%』と『クリティカルダメージ増加』のスキルに、業物の剣の切れ味が加わり。
剣がケルベロスの首に吸い込まれた瞬間、スパッて手応えを感じ、首を刎ね飛ばしたよ。三本まとめて。
「マロン、毎度のことながら見事なものね。
ケルベロスなんて、厄介な魔物を一撃で仕留めてしまうなんて。」
そんな言葉でおいらを労ってくれたアルト。
「厄介なの?」
「そうよ、ケルベロスは昨日のワイバーンなんか目じゃないほどの灼熱の炎を吐くのよ。
ケルベロスの吐く業火は、鉄をも溶かすと言われているわ。」
「でも、火を吐く気配なんて微塵も感じなかったよ?」
「ああ、あいつ、連続で火を吐くことができないからね。
そこにいるウサギをローストにするため温存したのでしょう。
朝ごはんにしようとしてたみたいだから。」
ケロべロスは肉食で、良く火を通したお肉が好きらしいよ。
おいらの様な食べ応えのない小っちゃい体に炎を無駄打ちしないで温存したみたい。
おいらの背中に隠れる丸々とお肉が付いたウサギをローストするために。
どうやら、臆病なウサギのおかげで、おいらは楽に勝たせてもらったらしいよ。
あのケルベロスの朝ごはん前で、朝ごはんが目の前にあったから。
あのケルベロス、生肉が苦手な偏食家だったみたいで助かったよ。
「ウキュッ! ウキュー!」
心なしか、さっきより弾んだ鳴き声で、おいらに頬ずりをしてくるウサギ。
どうやら、精一杯の感謝の気持ちを表しているみたい。
ラビやバニのような純白な毛では無く、白と黒のぶちで目の周りの毛が黒くてなんか可愛いの。
「陛下、凄いです。
その小さな体で、あのような獰猛な魔物を一撃で葬るとは。
しかも、気性の荒いウサギをそのように手懐けてしまうなんて。」
ケロべロスを『積載庫』にしまっていると、レクチェ姉ちゃんが感心してたよ。
「今は感心するかも知れないけど。
みんな、すぐに同じことが出来るようになるよ。
さっそく、これから魔物狩りを始めるよ。」
そんな訳で、魔物狩りを始めることにしたんだ。
**********
川岸から先は、魔物の領域の地形を把握するために歩いて進むことにしたんだけど。
「ウキュ! ウキュ!」
何故か、ブチのウサギが離れようとしなかったの。
なので、今はおいらがウサギに乗って移動しているんだ。
周囲の地形を確認しながら進んでいくと、小さな沼が点在する湿地帯に出たよ。
そこには、酔牛が群れを成してた。
「あれが、酔牛だよ。
レクチェ姉ちゃんの父ちゃんは、あれに利き腕を奪われたの。
酔っ払いみたいな動きをするけど。
強い魔物なんで、油断したら大変な目に遭うよ。」
酔牛は、見た目にもこの湿地帯に住むには多過ぎる数が生息していたんだ。
昨日、川を渡ろうとしていた酔牛が氷山の一角だと分かったし。
これだけ居たら、何時襲ってきてもおかしくないと思ったよ。
「あれが、酔牛ですか。
お爺様が当主だった頃は、毎年『牛祭り』というお祭りがあったのです。
年に二回、広場で町の人達に、牛肉の串焼きや煮込みなどを振る舞うのです。
勿論、お酒も一緒に我が家が提供して、とても賑やかなお祭りでした。
子供の頃は、お祭りをとても楽しみにしていたのですが。
父が領主を継いだ途端に無くなってしまったのです。
子供心にお祭りが無くなってしまって、凄くガッカリしたのですが。
それは、父が魔物の間引きを止めてしまったからなのですね。」
レクチェ姉ちゃんは、増えすぎた酔牛を目にして、お祭りが無くなった理由を悟ったみたい。
お祭りで街の人に振る舞われた牛肉が、先代伯爵が間引いた酔牛のモノで。
魔物に臆した父親が、魔物狩りを止めてしまったために祭りが出来なくなったってことを。
自分の父親が元凶だったと知り、悲しそうな顔をしたレクチェ姉ちゃん。
「それじゃ、今年から『牛祭り』を復活させれば良いよ。
レクチェ姉ちゃんが新領主になったお披露目に盛大にお祭りをしよう。
町の人に大盤振る舞いができるように、沢山、間引いていかないとね。
じゃあ、先ずは、酔牛狩りで魔物狩りに慣れる事にしようね。」
おいらが、しょげちゃったレクチェ姉ちゃんをお祭りの復活を勧めると。
「そうですね。
また始めれば良いのですよね。
やります、きっと楽しいおまつりになるでしょう。」
レクチェ姉ちゃんが笑顔を取り戻して、お祭りの復活を決意したの。
すると。
「レクチェ様、やりましょう。
今までよりも、盛大なお祭りにして。
町を盛り上げようじゃないですか。
そのために、私達も頑張って酔牛を狩りますよ。」
ラフラン姉ちゃんがレクチェ姉ちゃんの言葉に応え、他の騎士達も一緒に気勢を上げてたよ。
みんな、とっても気合いが入ったみたいで何よりだね。
おいら達は砂金取りの川の対岸に降ろされたの。
「アルト様、有り難うございました。
こんな快適にここまで来れるとは思いませんでした。
それに、空を飛ぶことができるなんて夢みたいです。」
積載庫から降りて来たレクチェ姉ちゃんがそんな感想を漏らしてたよ。
レクチェ姉ちゃんったら、飛んでる間中ずっと外を見てはしゃいでたんだ。
おいらやオランも最初に乗せてもらった時は、ムチャクチャはしゃいでたと思うけど。
まるで、おいら達と変わらない子供のようなはしゃぎっぷりだったよ。
魔物の領域側の川岸、アルトは魔物のいない安全な場所を見繕って降ろしてくれたようだけど。
「今日は川岸に群れて、町へ渡ろうとしてる魔物は居ないようね。
昨日、あれだけの数を狩った甲斐はあったかしら。」
周囲を注意深く窺っていたアルトの言葉通り、周囲に魔物の姿は見当たらなかったの。
「アルト姐さん、それならもう魔物狩りをする必要は無いんじゃないか?」
タロウは、魔物狩りをしない方向へ話を持っていきたいみたい。
昨日目一杯魔物と戦わされたんで もう勘弁してって感じだったよ。
「甘いわね、十年以上間引いてなかったのよ。
魔物の繁殖力を考えると、昨日狩ったもんなんて序の口よ。
これから、定期的に間引くとしても、今回は念入りに間引いとかないと。
いつ、人の住む領域を襲ってくるか分からないわ。」
アルトがタロウにそんな答えを返した時のこと。
魔物の領域の奥から土煙がたったと思うと、凄い速さでこちらに向かって来たの。
「ウキュッ! ウキュキュ!」
まさに脱兎の勢い、そんな形容がピッタリの速さでウサギ(魔物)が駆けて来たよ。
そして、その後ろには…。
「ウウゥ…、ワン! ワン!」
獰猛な感じの犬が涎を垂らしながらウサギを追いかけてきたの。
昨日討伐した酔牛くらいの大きさの、頭が三つもある犬が。
どうやら、犬はウサギを今日の朝ごはんにしようと決めたみたいだね。
「早速お出ましね、ケルベロスなんて随分大物が出て来たじゃない。
マロン、丁度良いわ、アレを倒してお手本を見せてあげなさい。」
アレって、どっち? って聞くまでも無いか。
憐れみを誘うウサギを倒しても何のお手本にもならないしね。
おいらは、ノーム爺から買った業物の剣を手にして、ウサギたちが迫ってくる方向へ進み出たの。
おいらがレクチェ姉ちゃんやタロウ達から離れて前へ出ると、ウサギはおいらに気付いた様子で加速したんだ。
やがてウサギは、命からがらって感じで、おいらの所まで逃げて来ると。
おいらを盾にするように背後に回り込み、「ウキュキュ!」と鳴き声を上げながらつぶらな瞳で助けを求めて来たよ。
こいつらウサギって、弱者を平気で襲う癖に、強者と嗅ぎ取るやいきなり媚びを売るんだよね。
おいらの背中に身を縮こまらせて隠れようとするウサギだけど。
熊のような大きさのウサギが、十歳児の背中に隠れられるはずも無く。
「グルグルゥ…」
今にも襲い掛かろうかって雰囲気で、ケルベロスは喉を鳴らしていたんだ。
どうやら、小っこいおいらより、食べ応えがあるウサギをご所望の様子で。
ケルベロスの鳴き声は、「そこを退け。」とおいらに警告しているように感じたよ。
剣を持ったおいらがウサギの前を開ける気が無いと悟ったのか。
ケルベロスは一瞬溜を作ると、次の瞬間、牙を剥いて飛び掛かって来たよ。
でも、おいらのお便利スキル『完全回避』はキッチリ仕事をしてくれて。
迫ってくるケルべロスの鋭い牙がハッキリ見えるくらいゆっくりに感じたよ。
そして、おいらの体は寸でのところでケルべロスを一歩横に躱すと、上手いタイミングで三本の首が目の前を過ぎて行こうとしてたの。
「えいっ!」
おいらは小っこい体に不釣り合いの大きな剣を、目の前の首に向かって振り下ろしたんだ。
おいらの持つ『クリティカル発生率100%』と『クリティカルダメージ増加』のスキルに、業物の剣の切れ味が加わり。
剣がケルベロスの首に吸い込まれた瞬間、スパッて手応えを感じ、首を刎ね飛ばしたよ。三本まとめて。
「マロン、毎度のことながら見事なものね。
ケルベロスなんて、厄介な魔物を一撃で仕留めてしまうなんて。」
そんな言葉でおいらを労ってくれたアルト。
「厄介なの?」
「そうよ、ケルベロスは昨日のワイバーンなんか目じゃないほどの灼熱の炎を吐くのよ。
ケルベロスの吐く業火は、鉄をも溶かすと言われているわ。」
「でも、火を吐く気配なんて微塵も感じなかったよ?」
「ああ、あいつ、連続で火を吐くことができないからね。
そこにいるウサギをローストにするため温存したのでしょう。
朝ごはんにしようとしてたみたいだから。」
ケロべロスは肉食で、良く火を通したお肉が好きらしいよ。
おいらの様な食べ応えのない小っちゃい体に炎を無駄打ちしないで温存したみたい。
おいらの背中に隠れる丸々とお肉が付いたウサギをローストするために。
どうやら、臆病なウサギのおかげで、おいらは楽に勝たせてもらったらしいよ。
あのケルベロスの朝ごはん前で、朝ごはんが目の前にあったから。
あのケルベロス、生肉が苦手な偏食家だったみたいで助かったよ。
「ウキュッ! ウキュー!」
心なしか、さっきより弾んだ鳴き声で、おいらに頬ずりをしてくるウサギ。
どうやら、精一杯の感謝の気持ちを表しているみたい。
ラビやバニのような純白な毛では無く、白と黒のぶちで目の周りの毛が黒くてなんか可愛いの。
「陛下、凄いです。
その小さな体で、あのような獰猛な魔物を一撃で葬るとは。
しかも、気性の荒いウサギをそのように手懐けてしまうなんて。」
ケロべロスを『積載庫』にしまっていると、レクチェ姉ちゃんが感心してたよ。
「今は感心するかも知れないけど。
みんな、すぐに同じことが出来るようになるよ。
さっそく、これから魔物狩りを始めるよ。」
そんな訳で、魔物狩りを始めることにしたんだ。
**********
川岸から先は、魔物の領域の地形を把握するために歩いて進むことにしたんだけど。
「ウキュ! ウキュ!」
何故か、ブチのウサギが離れようとしなかったの。
なので、今はおいらがウサギに乗って移動しているんだ。
周囲の地形を確認しながら進んでいくと、小さな沼が点在する湿地帯に出たよ。
そこには、酔牛が群れを成してた。
「あれが、酔牛だよ。
レクチェ姉ちゃんの父ちゃんは、あれに利き腕を奪われたの。
酔っ払いみたいな動きをするけど。
強い魔物なんで、油断したら大変な目に遭うよ。」
酔牛は、見た目にもこの湿地帯に住むには多過ぎる数が生息していたんだ。
昨日、川を渡ろうとしていた酔牛が氷山の一角だと分かったし。
これだけ居たら、何時襲ってきてもおかしくないと思ったよ。
「あれが、酔牛ですか。
お爺様が当主だった頃は、毎年『牛祭り』というお祭りがあったのです。
年に二回、広場で町の人達に、牛肉の串焼きや煮込みなどを振る舞うのです。
勿論、お酒も一緒に我が家が提供して、とても賑やかなお祭りでした。
子供の頃は、お祭りをとても楽しみにしていたのですが。
父が領主を継いだ途端に無くなってしまったのです。
子供心にお祭りが無くなってしまって、凄くガッカリしたのですが。
それは、父が魔物の間引きを止めてしまったからなのですね。」
レクチェ姉ちゃんは、増えすぎた酔牛を目にして、お祭りが無くなった理由を悟ったみたい。
お祭りで街の人に振る舞われた牛肉が、先代伯爵が間引いた酔牛のモノで。
魔物に臆した父親が、魔物狩りを止めてしまったために祭りが出来なくなったってことを。
自分の父親が元凶だったと知り、悲しそうな顔をしたレクチェ姉ちゃん。
「それじゃ、今年から『牛祭り』を復活させれば良いよ。
レクチェ姉ちゃんが新領主になったお披露目に盛大にお祭りをしよう。
町の人に大盤振る舞いができるように、沢山、間引いていかないとね。
じゃあ、先ずは、酔牛狩りで魔物狩りに慣れる事にしようね。」
おいらが、しょげちゃったレクチェ姉ちゃんをお祭りの復活を勧めると。
「そうですね。
また始めれば良いのですよね。
やります、きっと楽しいおまつりになるでしょう。」
レクチェ姉ちゃんが笑顔を取り戻して、お祭りの復活を決意したの。
すると。
「レクチェ様、やりましょう。
今までよりも、盛大なお祭りにして。
町を盛り上げようじゃないですか。
そのために、私達も頑張って酔牛を狩りますよ。」
ラフラン姉ちゃんがレクチェ姉ちゃんの言葉に応え、他の騎士達も一緒に気勢を上げてたよ。
みんな、とっても気合いが入ったみたいで何よりだね。
1
お気に入りに追加
294
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
元チート大賢者の転生幼女物語
こずえ
ファンタジー
(※不定期更新なので、毎回忘れた頃に更新すると思います。)
とある孤児院で私は暮らしていた。
ある日、いつものように孤児院の畑に水を撒き、孤児院の中で掃除をしていた。
そして、そんないつも通りの日々を過ごすはずだった私は目が覚めると前世の記憶を思い出していた。
「あれ?私って…」
そんな前世で最強だった小さな少女の気ままな冒険のお話である。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
キャラ交換で大商人を目指します
杵築しゅん
ファンタジー
捨て子のアコルは、元Aランク冒険者の両親にスパルタ式で育てられ、少しばかり常識外れに育ってしまった。9歳で父を亡くし商団で働くことになり、早く商売を覚えて一人前になろうと頑張る。母親の言い付けで、自分の本当の力を隠し、別人格のキャラで地味に生きていく。が、しかし、何故かぽろぽろと地が出てしまい苦労する。天才的頭脳と魔法の力で、こっそりのはずが大胆に、アコルは成り上がっていく。そして王立高学院で、運命の出会いをしてしまう。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる