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第十五章 ウサギに乗った女王様
第413話 さあ、魔物退治に出発だよ!
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新しく騎士になったお姉さん達が魔物と戦うことができるのかと心配する執事のお爺ちゃん。
おいらが、その心配は無用だと伝えると。
「陛下、どうにでもなるとは?
一体どうすれば、この者達の手で領地を護り通せるとおっしゃるのですか。
この者達は、今まで魔物退治などしたことも無いのですぞ。」
おいらの言葉に懐疑的な様子で、そんなことを尋ねてきたの。
「それは、ナイショ。
ちょっと、レクチェ姉ちゃんと騎士のお姉さん達だけにしてくれるかな。」
おいらは、お爺ちゃんの問い掛けには答えずに、人払いはするようにお願いしたの。
これからする事は、当人以外には余り知られたくないからね。
お爺ちゃんは怪訝な顔をしたけど、執事の立場を弁えてる人なので不満を口にすることなく部屋を出て行ったよ。
部屋に残されたのがレクチェ姉ちゃんと騎士だけになると。
「それで、陛下、私達はどうすればよろしいのでしょうか。
何か、陛下に秘策があるようですけど。」
さっそく、レクチェ姉ちゃんが尋ねてきたの。
「先ずは、レクチェ姉ちゃんからだね。
領主なんだから、騎士達よりもレベルが高くないといけないね。
これをレクチェ姉ちゃんに下賜するよ。
この館を襲ったワイバーンから手に入れたんだ。
特異個体の『火吹き』だけあって、レベルが高かったみたい。」
おいらは、レクチェ姉ちゃんの前にワイバーンを倒して手に入れた『生命の欠片』を積み上げたの。
その高さはレクチェ姉ちゃんの背丈を超えていて、おいらが最初に倒したワイバーンが落した『生命の欠片』より遥かに多かったの。
父ちゃんがベヒーモスを倒した時にドロップしたくらいあるから、もしからしたらレベル五十にも達していたのかも。
「これは、金…ですか?」
初めて『生命の欠片』を目にしたらしいレクチェ姉ちゃんは、目の前に積まれた黄金色に輝くモノを金だと思ったみたい。
ただ、確信は持てないような戸惑いを感じさせる口調だったよ。
「それ、『生命の欠片』って呼ばれてるモノ。
魔物を倒すとドロップするの。
『生命の欠片』を取り込むとレベルを上げることができるんだ。」
「これが、『生命の欠片』ですか。
お爺様から聞いたことがあります。
とっても貴重なもので、貴族は代々受け継ぐことで領地を護る力にすると。
これを拝領してしまって良いのですか?」
おいらが『生命の欠片』だと明かすと、レクチェ姉ちゃんもその存在だけは知らされていた様子で。
貴重なモノだとも聞かされていたみたいだった。
「もちろんだよ。
そのくらいのレベルが無いと、魔物の領域には足を踏み込めないよ。
確かに、とても貴重なモノで。
安易に他人に与える代物ではないって考えが常識だけど。
今日のワイバーン討伐で、沢山手に入れたからね。
この領地を護るレクチェ姉ちゃんには必要なモノだから取っておいて。」
この領地は魔物の領域に隣接しているから、領主は相当レベルが高くないと護り切れないもんね。
かと言って、まだ四十代の前領主を殺って『生命の欠片』を奪う訳にもいかないし。
おいらはそう告げた後、『生命の欠片』に手をかざせば体に取り込めると、説明も加えておいたよ。
レクチェ姉ちゃんは「感謝します。」との言葉に続け、おいらの指示通りに手をかざして『生命の欠片』を取り込んでたよ。
「凄い…、これが『生命の欠片』の効果ですか。
何だか、体の芯から力が湧き出してくるような感覚です。
これで…、レベル五十?
これって、お父様より高いではないですか。
何百年にも亘り引き継ぎ、向上させてきた我が家のレベルを超えています。」
レクチェ姉ちゃん、自分のレベルを確認して信じられないって顔をしてたよ。
やっぱり、あの特殊個体のワイバーン、レベルが無茶苦茶高かったんだね。
**********
その後、おいらは三十四人の新米騎士達に通常のワイバーン一匹分ずつの『生命の欠片』を配ったの。
全員、一律レベル四十になったはず。
「さて、全員、『生命の欠片』を取り込んだね。
それで、基礎体力は魔物に後れを取らない水準まで底上げできたはずだよ。
後は、実戦で魔物を倒すコツさえ掴めば、魔物なんて怖くないよ。
それは、明日、実際に魔物の領域で指導するから安心して良いよ。」
おいらがそう告げると。
「陛下、貴重なモノを下賜して戴き感謝申し上げます。
まるで、生まれ変わったように体が軽いです。
これなら、思うがままに剣を振ることができそうです。」
腕をグルグル回してたお姉さんが、レベルアップを実感してそんな感想を漏らしてた。
このお姉さん、魔物討伐へ出向くことに対し、臆した様子が全くなかったよ。
このお姉さんも、子供の頃から剣の稽古をしてきたみたい。
レベルアップした体で剣を振ることを、楽しみにしている感じすら窺えたの。
「そう、それは良かった。
それじゃ、今日のところは家に帰って魔物狩りの準備を整えてちょうだい。
明日に備えて早く寝るんだよ。」
「陛下、お待ちを。
騎士達には、今日はこの館に泊ってもらいます。
家に帰って、家督相続に不満を持つ兄弟に害されるようなことがあったら困ります。
騎士達の装備は、我が家の武器庫にあるモノを使ってもらいましょう。」
あの場では面と向かって不満を口にする者はいなかったけど。
レクチェ姉ちゃんは懸念を抱いているみたい。
娘が家督を継ぐことに内心では快く思ってない兄弟がいるのではないかと。
そんな兄弟が、騎士になったお姉さんに危害を加えたら困るって言ってたの。
殺害されて、今取り込んだ『生命の欠片』を奪われたら大事になるって。
と言うことで、全員で館の武器庫に行って、それぞれが自分の体に合った武器や防具を選んでた。
歴史ある伯爵家の武器庫だけあって、質、量共に充実していて三十四人全員が体に合う武器と防具を揃えることができたみたい。
そして、翌日。
「みんな揃ったね。
それじゃ、出発しようか。」
「陛下、何故、出陣するのに集合場所が館の大広間なのでしょうか?
しかも、こんな所に糧秣を用意せよと仰せられたうえに。
荷馬車の用意は不要とか。」
レクチェ姉ちゃんの言葉通り、騎士が勢揃いしているのは館の大広間。
通常、出陣するのなら館の庭に集まるのが普通だし。
数日に及ぶ遠征なら、糧秣を運ぶための荷馬車が同行するのだろうね。
でも…。
「今回は、アルトに連れて行ってもらう事にするよ。
アルトの持つ『妖精さんの不思議空間』に乗せてもらうの。
移動は凄く快適だし。
どんな場所でもベッドのある部屋で眠れるから。
寝ている間に魔物に襲われる心配もしないで良いよ。」
騎士全員が、初めて魔物退治に行くのだもん。
戦うだけでも大変なのに、野営なんてしたら精神的にも疲れちゃうからね。
アルトに連れて行ってもらうなら、毎晩館に戻ることもできるけど。
それだと往復の時間が無駄だし、食べ物を持参で『積載庫』の中に泊る方が効率的だよね。
「はあ、アルト様は本当に不思議な能力をお持ちなのですね。」
レクチェ姉ちゃんは、おいらの説明を聞いてもピンとこない様子だったよ。
「まあ、百聞は一見に如かずだよ。
乗ってみて。
アルト、お願い。」
おいらの言葉と共にアルトは、その場にいた全員を『積載庫』に乗せてくれたの。
勿論、全員に『特別席』をあてがってくれるよう打ち合わせ済みだよ。
「あら、素敵なお部屋。
これが、アルト様が何処か隔離された空間にお持ちの部屋なのですか。
こんな素敵なお部屋にいる間に、移動できるなんて。
本当にお伽話のようでございます。」
レクチェ姉ちゃんには、最初の移動の間、おいらとオランの部屋に入ってもらったの。
色々と説明や打ち合わせができるようにね。
レクチェ姉ちゃんが感心している間にも、アルトは移動は始めたよ。
アルトの飛ぶ速さだとあっと言う間に魔物の領域に到着するから、レクチェ姉ちゃんはまた驚くだろうね。
おいらが、その心配は無用だと伝えると。
「陛下、どうにでもなるとは?
一体どうすれば、この者達の手で領地を護り通せるとおっしゃるのですか。
この者達は、今まで魔物退治などしたことも無いのですぞ。」
おいらの言葉に懐疑的な様子で、そんなことを尋ねてきたの。
「それは、ナイショ。
ちょっと、レクチェ姉ちゃんと騎士のお姉さん達だけにしてくれるかな。」
おいらは、お爺ちゃんの問い掛けには答えずに、人払いはするようにお願いしたの。
これからする事は、当人以外には余り知られたくないからね。
お爺ちゃんは怪訝な顔をしたけど、執事の立場を弁えてる人なので不満を口にすることなく部屋を出て行ったよ。
部屋に残されたのがレクチェ姉ちゃんと騎士だけになると。
「それで、陛下、私達はどうすればよろしいのでしょうか。
何か、陛下に秘策があるようですけど。」
さっそく、レクチェ姉ちゃんが尋ねてきたの。
「先ずは、レクチェ姉ちゃんからだね。
領主なんだから、騎士達よりもレベルが高くないといけないね。
これをレクチェ姉ちゃんに下賜するよ。
この館を襲ったワイバーンから手に入れたんだ。
特異個体の『火吹き』だけあって、レベルが高かったみたい。」
おいらは、レクチェ姉ちゃんの前にワイバーンを倒して手に入れた『生命の欠片』を積み上げたの。
その高さはレクチェ姉ちゃんの背丈を超えていて、おいらが最初に倒したワイバーンが落した『生命の欠片』より遥かに多かったの。
父ちゃんがベヒーモスを倒した時にドロップしたくらいあるから、もしからしたらレベル五十にも達していたのかも。
「これは、金…ですか?」
初めて『生命の欠片』を目にしたらしいレクチェ姉ちゃんは、目の前に積まれた黄金色に輝くモノを金だと思ったみたい。
ただ、確信は持てないような戸惑いを感じさせる口調だったよ。
「それ、『生命の欠片』って呼ばれてるモノ。
魔物を倒すとドロップするの。
『生命の欠片』を取り込むとレベルを上げることができるんだ。」
「これが、『生命の欠片』ですか。
お爺様から聞いたことがあります。
とっても貴重なもので、貴族は代々受け継ぐことで領地を護る力にすると。
これを拝領してしまって良いのですか?」
おいらが『生命の欠片』だと明かすと、レクチェ姉ちゃんもその存在だけは知らされていた様子で。
貴重なモノだとも聞かされていたみたいだった。
「もちろんだよ。
そのくらいのレベルが無いと、魔物の領域には足を踏み込めないよ。
確かに、とても貴重なモノで。
安易に他人に与える代物ではないって考えが常識だけど。
今日のワイバーン討伐で、沢山手に入れたからね。
この領地を護るレクチェ姉ちゃんには必要なモノだから取っておいて。」
この領地は魔物の領域に隣接しているから、領主は相当レベルが高くないと護り切れないもんね。
かと言って、まだ四十代の前領主を殺って『生命の欠片』を奪う訳にもいかないし。
おいらはそう告げた後、『生命の欠片』に手をかざせば体に取り込めると、説明も加えておいたよ。
レクチェ姉ちゃんは「感謝します。」との言葉に続け、おいらの指示通りに手をかざして『生命の欠片』を取り込んでたよ。
「凄い…、これが『生命の欠片』の効果ですか。
何だか、体の芯から力が湧き出してくるような感覚です。
これで…、レベル五十?
これって、お父様より高いではないですか。
何百年にも亘り引き継ぎ、向上させてきた我が家のレベルを超えています。」
レクチェ姉ちゃん、自分のレベルを確認して信じられないって顔をしてたよ。
やっぱり、あの特殊個体のワイバーン、レベルが無茶苦茶高かったんだね。
**********
その後、おいらは三十四人の新米騎士達に通常のワイバーン一匹分ずつの『生命の欠片』を配ったの。
全員、一律レベル四十になったはず。
「さて、全員、『生命の欠片』を取り込んだね。
それで、基礎体力は魔物に後れを取らない水準まで底上げできたはずだよ。
後は、実戦で魔物を倒すコツさえ掴めば、魔物なんて怖くないよ。
それは、明日、実際に魔物の領域で指導するから安心して良いよ。」
おいらがそう告げると。
「陛下、貴重なモノを下賜して戴き感謝申し上げます。
まるで、生まれ変わったように体が軽いです。
これなら、思うがままに剣を振ることができそうです。」
腕をグルグル回してたお姉さんが、レベルアップを実感してそんな感想を漏らしてた。
このお姉さん、魔物討伐へ出向くことに対し、臆した様子が全くなかったよ。
このお姉さんも、子供の頃から剣の稽古をしてきたみたい。
レベルアップした体で剣を振ることを、楽しみにしている感じすら窺えたの。
「そう、それは良かった。
それじゃ、今日のところは家に帰って魔物狩りの準備を整えてちょうだい。
明日に備えて早く寝るんだよ。」
「陛下、お待ちを。
騎士達には、今日はこの館に泊ってもらいます。
家に帰って、家督相続に不満を持つ兄弟に害されるようなことがあったら困ります。
騎士達の装備は、我が家の武器庫にあるモノを使ってもらいましょう。」
あの場では面と向かって不満を口にする者はいなかったけど。
レクチェ姉ちゃんは懸念を抱いているみたい。
娘が家督を継ぐことに内心では快く思ってない兄弟がいるのではないかと。
そんな兄弟が、騎士になったお姉さんに危害を加えたら困るって言ってたの。
殺害されて、今取り込んだ『生命の欠片』を奪われたら大事になるって。
と言うことで、全員で館の武器庫に行って、それぞれが自分の体に合った武器や防具を選んでた。
歴史ある伯爵家の武器庫だけあって、質、量共に充実していて三十四人全員が体に合う武器と防具を揃えることができたみたい。
そして、翌日。
「みんな揃ったね。
それじゃ、出発しようか。」
「陛下、何故、出陣するのに集合場所が館の大広間なのでしょうか?
しかも、こんな所に糧秣を用意せよと仰せられたうえに。
荷馬車の用意は不要とか。」
レクチェ姉ちゃんの言葉通り、騎士が勢揃いしているのは館の大広間。
通常、出陣するのなら館の庭に集まるのが普通だし。
数日に及ぶ遠征なら、糧秣を運ぶための荷馬車が同行するのだろうね。
でも…。
「今回は、アルトに連れて行ってもらう事にするよ。
アルトの持つ『妖精さんの不思議空間』に乗せてもらうの。
移動は凄く快適だし。
どんな場所でもベッドのある部屋で眠れるから。
寝ている間に魔物に襲われる心配もしないで良いよ。」
騎士全員が、初めて魔物退治に行くのだもん。
戦うだけでも大変なのに、野営なんてしたら精神的にも疲れちゃうからね。
アルトに連れて行ってもらうなら、毎晩館に戻ることもできるけど。
それだと往復の時間が無駄だし、食べ物を持参で『積載庫』の中に泊る方が効率的だよね。
「はあ、アルト様は本当に不思議な能力をお持ちなのですね。」
レクチェ姉ちゃんは、おいらの説明を聞いてもピンとこない様子だったよ。
「まあ、百聞は一見に如かずだよ。
乗ってみて。
アルト、お願い。」
おいらの言葉と共にアルトは、その場にいた全員を『積載庫』に乗せてくれたの。
勿論、全員に『特別席』をあてがってくれるよう打ち合わせ済みだよ。
「あら、素敵なお部屋。
これが、アルト様が何処か隔離された空間にお持ちの部屋なのですか。
こんな素敵なお部屋にいる間に、移動できるなんて。
本当にお伽話のようでございます。」
レクチェ姉ちゃんには、最初の移動の間、おいらとオランの部屋に入ってもらったの。
色々と説明や打ち合わせができるようにね。
レクチェ姉ちゃんが感心している間にも、アルトは移動は始めたよ。
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