391 / 848
第十五章 ウサギに乗った女王様
第391話 王宮にも造ってみたよ
しおりを挟む
『ひまわり会』での用事を済ませて、王宮へ帰ると。
「ねえちゃ、おかえりー!」
自室の扉を開くなり、義妹のミンメイがよちよち歩きで飛び付いて来たよ。
「あっ、ミンメイ、来てたんだ。いらっしゃい。」
ミンメイは、父ちゃんとミンミン姉ちゃんの間に生まれた娘で一歳を過ぎたばかりなの。
サラサラの金髪をして、耳長族特有の長い耳がキュートな義妹なんだ。
「ねえちゃ、あいたかった。
いっしょにおふよはいろ!」
ミンメイは、父ちゃん達と一緒に王宮の隣に下賜したお屋敷に住んでいるんだけど。
時折、こうして遊びに来るんだ、その度に一緒にお風呂に入って行くの。
「マロンちゃん、ゴメンね。
お仕事の邪魔だったかしら?
この子、マロンちゃんに会いたいって聞かなくて…。」
今日はミンミン姉ちゃんが休みの日だった様子で、ミンメイにせがまれて連れて来たみたい。
父ちゃんは、耳長族のお姉ちゃん四人をお嫁さんにしたんだけど。
そのお嫁さん四人にこの国の歴史を書き残す仕事をお願いしたんだ。
四人のために『正史編纂室』という部署を創ってね。
とはいえ、父ちゃんにはミンメイを始め四人の娘がいて三人はまだ一歳にもならないの。
そんな赤ちゃんを残して四人共王宮へ出仕する訳にはいかないからね。
常時二人出仕することにして、二人は交替で休みを取ってもらうことにしたの。
子守りが一人に、屋敷の家事が一人ね。
ミンメイが生まれてからずっと遊び相手をしてたものだから、とっても懐かれてるんだ。
辺境の町に住んでた時、父ちゃんが温泉付きのお屋敷を買ったものだから。
毎日、おいらがミンメイをお風呂に入れていたんだ。
この王都では水が貴重で入浴の習慣が無いから、王宮にも、ミンメイの住むお屋敷にもお風呂は無くて。
しばらく、一緒にお風呂に入ることは無かったんだけど。
先日、やっと王宮にお風呂が完成したんだ。
王都では真水がとても貴重なので、入浴するから水を使いたいとはとても言い出せなかったけど。
この間、王都で塩が高く売られている事を知った時に。
王都の民に安く提供するため海水から塩を作ったら、大量の真水も一緒にできちゃった。
これ幸いと、おいらは王宮に浴室を造ってもらったんだ。
独立した建物の浴室の外壁にくっつけた形でお湯を沸かす釜を設けて、室内の浴槽にお湯を引く形にしたんだ。
おいらが釜に真水を入れて沸かしてもらうの。
湧いたお湯は人が運ぶんじゃなくて、釜から管を通して浴槽に引いたんだ。
そこそこの大きさの浴槽に人力でお湯を運ぶのは重労働になるからね。
燃料はもちろんトレントの木炭、幾らでも作れるからね。
「そう、じゃあ、一緒にお風呂に入ろか。
今日は久しぶりに、ミンメイを洗ってあげるね。」
「わーい! ねえちゃ、だいしゅき!」
「あら、良いわね、私も一緒して良いかしら?」
もちろん、ミンミン姉ちゃんも一緒に入ることにしたよ。
**********
そして、お風呂の準備が整い…。
「私もご一緒してよろしいのですか?
オラン様もお入りにならないのに…。」
ついでに側仕えのプティー姉も誘ってみたよ。
浴室が完成してから数日しか経ってなくて、プティー姉を誘う機会が無かったからね。
「良いの、良いの、オランは何時も入っているから。
おいらはいつもオランと一緒に入ってるけど。
プティー姉はオランが一緒じゃ落ち着かないでしょう。」
おいらは気にしないけど、世間では男女の浴室は分けるそうだからね。
今日はオランには、みんなが上がった後で入ってもらうよ。
「ねえちゃとおふよ♪」
おいらと手を繋いで嬉しそうなミンメイを連れて浴室に入ると。
「これがお風呂というものですか。初めて見ました。
大人五、六人が余裕で入れそうな空間にお湯がいっぱいに張ってあるなんて。
何て贅沢なのでしょう…。
こんなものをマロン様がご所望されるとは。」
驚きの声と共に、プティー姉はおいらの顔に視線を向けたよ。
いつも華美な生活は慎むように言っているおいらが、お風呂を造ったことが信じられなかったみたい。
「言ってなかったかも知れないけど。
お風呂に張った水は貴重な井戸水じゃないよ。
これは、おいらが海水から作った水なんだ。
最初にお風呂を造りたいと言ったら、宰相に叱られたよ。
真水はとっても貴重なモノだから、王侯貴族でも無駄遣いしちゃダメって。
お風呂に使う水は自分で作るって条件で、宰相に認めてもらったんだ。」
湯加減をみたら少し熱めでミンメイには辛いかと思ったので。
おいらは、実際に『積載庫』から水を出して浴槽に注いで見せたよ。
「うん、丁度良い湯加減だね。これならミンメイでも入れるよ。」
おいらが浴槽に手を入れて湯加減を確かめると。
「マロン様の『積載庫』って本当に便利ですね。
海水を塩と真水に分離して、そんな風に出すことが出来るなんて…。」
プティー姉にはスキル『積載庫』が持つ加工機能を説明しておいたんだけど。
実際に真水を出して見せると今更ながら驚嘆してたよ。
「それじゃ、湯船に入る前にこれで体を洗ってね。
後から入る人のために、体をキレイに洗ってから浸かるのがマナーだよ。」
おいらは、何の用意もしてなかったプティー姉のために海綿と泡々の実を出してあげたの。
「本当に便利ですね…。」
差し出した品を受け取りながら、プティー姉は感心してたよ。
「あわあわ、きもちいー!」
海綿を良く泡立てて体を洗っていくと、ミンメイは本当に気持ちよさそうな声を上げてたよ。
辺境の町では布を使って体を洗っていたんだけど、この町へ来てから海綿を使うようになったの。
海綿は布に比べて泡立ちが良く、肌触りも良いのでミンメイはとってもお気に入りなんだ。
「あら、あら、ミンメイったら。
お姉ちゃんに洗ってもらって嬉しそう。」
「本当ですね、そうしていると仲の良い姉妹に見えますわ。
とても、この国の最高権力者には見えません。」
楽しそうにミンメイを洗っているおいらを見てプティー姉はそんな感想を漏らしてた。
ミンメイは生まれた時から知ってるし、血は繋がってなくても大切な妹だからね。
「うん? プティー姉も洗ってあげようか?
プティ姉だって、この国ではたった一人の肉親なんだから。
おいら、父ちゃんやオランも洗ってあげたんだよ。」
「いえ、そんな、女王陛下に洗ってもらうなんて畏れ多い…。」
「そんな、水臭いことを言わなくても良いじゃない。
おいらもプティー姉も、パターツさんのお乳を飲んで育った姉妹みたいなものだし。」
ミンメイを洗い終えたおいらは、続いてプティー姉の背中を流して上げたよ。
「助かります。
普段、清拭は侍女にしてもらっていますから。
正直、隅々まできれいに洗えているか自信が無かったのです。
特に背中は手が届きませんし。」
クッころさんもおいらに背中を洗わせたけど、やっぱりプティー姉も自分じゃ洗ってなかったんだね。
王侯貴族はどの国でもあまり変わらないか。
まさか、クッころさんみたいに、シモの世話も侍女にさせてる? ・・・イヤイヤ、これは聞かぬが花だね。
ミンメイも、プティー姉も洗い終えて、一緒に湯船に浸かり。
ミンメイが沈まないように膝の上に乗せて抱きかかえていると…。
「本当に心地良いですね。
トアール国にはこんな習慣があったのですか。
お湯に浸かる習慣があるなんて知りませんでしたわ。」
「トアール国では、地面の下からお湯が沸いている場所があるんだ。
温泉って呼んでるんだけど。
そんな場所では、お湯を沸かす薪が要らないから庶民でも普通に入れるんだよ。
おいらの住んでた町では領主様が無償で使わせてくれたから。
毎日、タダでお風呂に入れたんだ。凄く助かったよ。」
「へえ、地面からお湯が湧き出すんですか。
真水が貴重品でお湯に浸かる習慣のないこの王都では信じられません。
その温泉と言う所に、いつか、行ってみたいものです。」
おいらが、温泉の話をするとプティー姉は凄く興味を示してたよ。
なので。
「あれ、言ってなかったっけ?
少しまとまった休みが取れたら、里帰りするつもりなんだよ。
そのつもりで、トアール国の屋敷を残して来たんだもの。
勿論、プティー姉もついて来てもらうよ。
おいらの側仕えなんだもんね。
楽しみにしててね。」
出来れば年に二回くらい辺境の町に出かけたいっていったら、プティー姉は目を丸くしてたよ。
「ねえちゃ、おかえりー!」
自室の扉を開くなり、義妹のミンメイがよちよち歩きで飛び付いて来たよ。
「あっ、ミンメイ、来てたんだ。いらっしゃい。」
ミンメイは、父ちゃんとミンミン姉ちゃんの間に生まれた娘で一歳を過ぎたばかりなの。
サラサラの金髪をして、耳長族特有の長い耳がキュートな義妹なんだ。
「ねえちゃ、あいたかった。
いっしょにおふよはいろ!」
ミンメイは、父ちゃん達と一緒に王宮の隣に下賜したお屋敷に住んでいるんだけど。
時折、こうして遊びに来るんだ、その度に一緒にお風呂に入って行くの。
「マロンちゃん、ゴメンね。
お仕事の邪魔だったかしら?
この子、マロンちゃんに会いたいって聞かなくて…。」
今日はミンミン姉ちゃんが休みの日だった様子で、ミンメイにせがまれて連れて来たみたい。
父ちゃんは、耳長族のお姉ちゃん四人をお嫁さんにしたんだけど。
そのお嫁さん四人にこの国の歴史を書き残す仕事をお願いしたんだ。
四人のために『正史編纂室』という部署を創ってね。
とはいえ、父ちゃんにはミンメイを始め四人の娘がいて三人はまだ一歳にもならないの。
そんな赤ちゃんを残して四人共王宮へ出仕する訳にはいかないからね。
常時二人出仕することにして、二人は交替で休みを取ってもらうことにしたの。
子守りが一人に、屋敷の家事が一人ね。
ミンメイが生まれてからずっと遊び相手をしてたものだから、とっても懐かれてるんだ。
辺境の町に住んでた時、父ちゃんが温泉付きのお屋敷を買ったものだから。
毎日、おいらがミンメイをお風呂に入れていたんだ。
この王都では水が貴重で入浴の習慣が無いから、王宮にも、ミンメイの住むお屋敷にもお風呂は無くて。
しばらく、一緒にお風呂に入ることは無かったんだけど。
先日、やっと王宮にお風呂が完成したんだ。
王都では真水がとても貴重なので、入浴するから水を使いたいとはとても言い出せなかったけど。
この間、王都で塩が高く売られている事を知った時に。
王都の民に安く提供するため海水から塩を作ったら、大量の真水も一緒にできちゃった。
これ幸いと、おいらは王宮に浴室を造ってもらったんだ。
独立した建物の浴室の外壁にくっつけた形でお湯を沸かす釜を設けて、室内の浴槽にお湯を引く形にしたんだ。
おいらが釜に真水を入れて沸かしてもらうの。
湧いたお湯は人が運ぶんじゃなくて、釜から管を通して浴槽に引いたんだ。
そこそこの大きさの浴槽に人力でお湯を運ぶのは重労働になるからね。
燃料はもちろんトレントの木炭、幾らでも作れるからね。
「そう、じゃあ、一緒にお風呂に入ろか。
今日は久しぶりに、ミンメイを洗ってあげるね。」
「わーい! ねえちゃ、だいしゅき!」
「あら、良いわね、私も一緒して良いかしら?」
もちろん、ミンミン姉ちゃんも一緒に入ることにしたよ。
**********
そして、お風呂の準備が整い…。
「私もご一緒してよろしいのですか?
オラン様もお入りにならないのに…。」
ついでに側仕えのプティー姉も誘ってみたよ。
浴室が完成してから数日しか経ってなくて、プティー姉を誘う機会が無かったからね。
「良いの、良いの、オランは何時も入っているから。
おいらはいつもオランと一緒に入ってるけど。
プティー姉はオランが一緒じゃ落ち着かないでしょう。」
おいらは気にしないけど、世間では男女の浴室は分けるそうだからね。
今日はオランには、みんなが上がった後で入ってもらうよ。
「ねえちゃとおふよ♪」
おいらと手を繋いで嬉しそうなミンメイを連れて浴室に入ると。
「これがお風呂というものですか。初めて見ました。
大人五、六人が余裕で入れそうな空間にお湯がいっぱいに張ってあるなんて。
何て贅沢なのでしょう…。
こんなものをマロン様がご所望されるとは。」
驚きの声と共に、プティー姉はおいらの顔に視線を向けたよ。
いつも華美な生活は慎むように言っているおいらが、お風呂を造ったことが信じられなかったみたい。
「言ってなかったかも知れないけど。
お風呂に張った水は貴重な井戸水じゃないよ。
これは、おいらが海水から作った水なんだ。
最初にお風呂を造りたいと言ったら、宰相に叱られたよ。
真水はとっても貴重なモノだから、王侯貴族でも無駄遣いしちゃダメって。
お風呂に使う水は自分で作るって条件で、宰相に認めてもらったんだ。」
湯加減をみたら少し熱めでミンメイには辛いかと思ったので。
おいらは、実際に『積載庫』から水を出して浴槽に注いで見せたよ。
「うん、丁度良い湯加減だね。これならミンメイでも入れるよ。」
おいらが浴槽に手を入れて湯加減を確かめると。
「マロン様の『積載庫』って本当に便利ですね。
海水を塩と真水に分離して、そんな風に出すことが出来るなんて…。」
プティー姉にはスキル『積載庫』が持つ加工機能を説明しておいたんだけど。
実際に真水を出して見せると今更ながら驚嘆してたよ。
「それじゃ、湯船に入る前にこれで体を洗ってね。
後から入る人のために、体をキレイに洗ってから浸かるのがマナーだよ。」
おいらは、何の用意もしてなかったプティー姉のために海綿と泡々の実を出してあげたの。
「本当に便利ですね…。」
差し出した品を受け取りながら、プティー姉は感心してたよ。
「あわあわ、きもちいー!」
海綿を良く泡立てて体を洗っていくと、ミンメイは本当に気持ちよさそうな声を上げてたよ。
辺境の町では布を使って体を洗っていたんだけど、この町へ来てから海綿を使うようになったの。
海綿は布に比べて泡立ちが良く、肌触りも良いのでミンメイはとってもお気に入りなんだ。
「あら、あら、ミンメイったら。
お姉ちゃんに洗ってもらって嬉しそう。」
「本当ですね、そうしていると仲の良い姉妹に見えますわ。
とても、この国の最高権力者には見えません。」
楽しそうにミンメイを洗っているおいらを見てプティー姉はそんな感想を漏らしてた。
ミンメイは生まれた時から知ってるし、血は繋がってなくても大切な妹だからね。
「うん? プティー姉も洗ってあげようか?
プティ姉だって、この国ではたった一人の肉親なんだから。
おいら、父ちゃんやオランも洗ってあげたんだよ。」
「いえ、そんな、女王陛下に洗ってもらうなんて畏れ多い…。」
「そんな、水臭いことを言わなくても良いじゃない。
おいらもプティー姉も、パターツさんのお乳を飲んで育った姉妹みたいなものだし。」
ミンメイを洗い終えたおいらは、続いてプティー姉の背中を流して上げたよ。
「助かります。
普段、清拭は侍女にしてもらっていますから。
正直、隅々まできれいに洗えているか自信が無かったのです。
特に背中は手が届きませんし。」
クッころさんもおいらに背中を洗わせたけど、やっぱりプティー姉も自分じゃ洗ってなかったんだね。
王侯貴族はどの国でもあまり変わらないか。
まさか、クッころさんみたいに、シモの世話も侍女にさせてる? ・・・イヤイヤ、これは聞かぬが花だね。
ミンメイも、プティー姉も洗い終えて、一緒に湯船に浸かり。
ミンメイが沈まないように膝の上に乗せて抱きかかえていると…。
「本当に心地良いですね。
トアール国にはこんな習慣があったのですか。
お湯に浸かる習慣があるなんて知りませんでしたわ。」
「トアール国では、地面の下からお湯が沸いている場所があるんだ。
温泉って呼んでるんだけど。
そんな場所では、お湯を沸かす薪が要らないから庶民でも普通に入れるんだよ。
おいらの住んでた町では領主様が無償で使わせてくれたから。
毎日、タダでお風呂に入れたんだ。凄く助かったよ。」
「へえ、地面からお湯が湧き出すんですか。
真水が貴重品でお湯に浸かる習慣のないこの王都では信じられません。
その温泉と言う所に、いつか、行ってみたいものです。」
おいらが、温泉の話をするとプティー姉は凄く興味を示してたよ。
なので。
「あれ、言ってなかったっけ?
少しまとまった休みが取れたら、里帰りするつもりなんだよ。
そのつもりで、トアール国の屋敷を残して来たんだもの。
勿論、プティー姉もついて来てもらうよ。
おいらの側仕えなんだもんね。
楽しみにしててね。」
出来れば年に二回くらい辺境の町に出かけたいっていったら、プティー姉は目を丸くしてたよ。
1
お気に入りに追加
298
あなたにおすすめの小説

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下
akechi
ファンタジー
ルル8歳
赤子の時にはもう孤児院にいた。
孤児院の院長はじめ皆がいい人ばかりなので寂しくなかった。それにいつも孤児院にやってくる男性がいる。何故か私を溺愛していて少々うざい。
それに貴方…国王陛下ですよね?
*コメディ寄りです。
不定期更新です!

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる