ゴミスキルだって、育てりゃ、けっこうお役立ちです!

アイイロモンペ

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第十四章 まずはコレをどうにかしないと

第358話 シフォン姉ちゃんの毒牙に掛かった子羊が…

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 シフォン姉ちゃんは、ギルドで新たに採用した五人のお姉さんを館の中に招き入れると。
 部屋割りをタロウに任せて、自分は歓迎会の準備をするため調理場へ向かったんだ。

 おいらは、シフォン姉ちゃんにくっついて調理場に行ったよ。
 何しにって? それはねぇ…。

「シフォン姉ちゃん、突然お客さんを連れて来ちゃってゴメンね。
 歓迎会の準備、大変でしょう? …食材とか。」

「平気、平気。
 この家も、耳長族のみんなに来てもらって住人が増えたでしょう。
 毎日、七人分の食事を用意しているんだもの、五人くらい増えても大したこと無いよ。
 それに連れて来たのはタロウ君でしょう、マロンちゃんが謝ることじゃないわ。
 しかも、好都合なことに今日、港の市場でコレを買ったのよ。
 安かったんで思わず衝動買いしちゃったんだけど…。
 七人じゃ食べきれないと思ってたの。」

 シフォン姉ちゃんがそう言って指差した調理台の上には、巨大なスズキが乗ってたよ。
 ポアレにした残りは、マリネにして二、三日かけて食べようと思っていたんだって。

「住人が増えたんで、日持ちするお野菜なんかはまとめ買いするようにしてるから。
 お野菜はあるとして…。
 メインがスズキだけじゃ寂しいから、市場でお肉でも買ってこようかしら。」

 シフォン姉ちゃんは、パントリーを確認しながらそんな呟きを漏らしていたの。

「それなら、これを使ってよ。
 調理場に来たのは、これを渡そうと思ってだから。」

 おいらは、『積載庫』の中から調理台の上に大きなウサギ肉の塊を出したの。
 『ラビ』を飼うまでは、おいらにとって肉と言えばウサギ肉だったからね。
 こまめに狩っては『積載庫』に備蓄しておいたの、多分一生分くらい溜まっているよ。
 ラビが怯えるもんだから、最近は狩ってないけどね。

「わあ、マロンちゃん、助かるわ。
 これだけあれば、買い物に行く必要ないわね。
 みんなでお腹いっぱい食べても、余るくらいだわ。
 この塊のまま、オーブンでローストしちゃいましょう。」

 おいらが提供したウサギ肉に顔を綻ばせたシフォン姉ちゃんは、さっそく調理に取り掛かろうとしたんだけど。
 実は、おいらが調理場まで付いて来た本当の目的は食材の提供じゃないんだよね。

 今のおいらは、イタズラ好きな、チクり魔だよ。

「ねえ、シフォン姉ちゃん、今日連れて来た五人の中にタロウを狙っているお姉さんがいるんだよ。
 玉の輿願望があって、勤め先の御曹司を捕まえるなんて言ってたお姉さんなんだけど。
 ギルドの会長をしているタロウが同い年だと知って、有望株だと思ったみたい。
 この際、見た目が冴えないのは気にしないなんて、失礼なことを言ってたよ。」

 何か面白いことが起こりそうな気がして、おいらが告げ口をすると。

「あら、マロンちゃん、面白いことを教えてくれて有り難う。
 その、どんなタイプの娘なの?
 本気でタロウ君を誑し込むつもりなのかしら?」

 シフォン姉ちゃんは、興味津々って雰囲気で食いついて来たよ。

「うんとね、胸が残念な小柄のお姉さん。
 女の人には珍しく髪の毛を短くしてて、元気な印象を受けたよ。
 本気かどうかは、おいらには分からないな。
 ただ、シフォン姉ちゃんってお嫁さんがいると知っても、諦めないようなことを言ってたし。
 タロウに甲斐性があれば、二番目のお嫁さんでも、三番目のお嫁さんでも良いって。」

「ふ、ふ、ふっ、面白いわ。
 私のタロウ君に粉をかけるなんてやってくれるじゃない。
 ねえ、マロンちゃん、『アレ』ってまだ持ってるかしら?
 申し訳ないけど、譲ってもらえないかな。」

 シフォン姉ちゃんはある食材が欲しいって強請ってきたの。
 とっても悪いことを考えているような笑顔で、…。
 もちろんあげたよ、あんなものどうやって食べれば良いのか分からないもん。
 食べ方が分からないものだから、『積載庫』の中には山ほど残っているよ。

       **********

 そして、歓迎会。
 シフォン姉ちゃんが何を考えているのか興味があったんで、おいらもご相伴に与かることにしたんだ。
 王宮には『夕食不要』と、護衛のルッコラ姉ちゃんに伝言に走ってもらった。
 戻って来たルッコラ姉ちゃんから、帰ってたら宰相のお小言を覚悟しておくようにって言われちゃったよ。

 最初に出されたの前菜二品、スズキのマリネと『アレ』のテリーヌ。
 『アレ』のテリーヌは、ゼラチン質が透明な黄金色をしていて、とってもキレイでおいしそうだったよ。
 なのに、おいらの前に置かれたのはスズキを使ったテリーヌだったの。

 おいらも『アレ』が食べたいと言ったら…。

「ゴメンね、『アレ』は大人の食べ物なの。
 もう何年かして、マロンちゃんが大人になったら作って上げるから。」

 シフォン姉ちゃんはダメって言って譲らなかったの。
 もし食べさせたら、アルトからキツイお仕置きされちゃうって。
 どうやら、『アレ』はヤバイ食材らしいよ。
 でも、一度、鍋にして食べさせてもらったことがあった気が…。
 特に何か問題があった記憶は無いんだけど。

「あら、これ、凄く美味しい。見た目もキレイで垢抜けている感じ。
 王都にお住まいの方って、こんなにお洒落な食べ物を召し上がっているのね。」

 アレのテリーヌに口を付けたお姉さんがそんな感想を漏らしてた。
 おいら、思ったよ、大人になったら絶対に作らせるって。
 まあ、シフォン姉ちゃんは料理が得意だから、スズキで作ったテリーヌも美味しかったけどね。

 そして、次に出されたのは『アレ』のコンソメスープ。
 『アレ』のエキスの色なんだろうか、テリーヌと同じ淡い黄金色の澄んだスープだった。
 本当は一昼夜煮込んでエキスを煮出すらしいけど、短い時間でもそれなりに美味しそうだったよ。

 でも、おいらの前に置かれたのは、ウサギの燻製と野菜の具沢山スープだったけどね。
 やっぱり、『アレ』のスープは食べちゃダメだって…。

 その後は、スズキのポワレにウサギ肉のローストと続いたの。
 シフォン姉ちゃんの作る料理って、はっきり言って王宮の料理に負けてないと思う。
 味もさることながら盛り付けも綺麗で、プロの料理人が作ったモノだと言ったら誰も疑わないと思う。

「うっ、これも美味しい…。
 ポンキュッポンの美人で、料理まで上手だなんて反則よ。
 これじゃ、全く勝ち目が無いじゃない。」

 例のタロウに粉をかけてたお姉さんは、ウサギ肉のロースト口に含んでそんな呟きを漏らしてたよ。  
   
       **********

 そして、歓迎会を兼ねた夕食の後。
 シフォン姉ちゃんは、全員にデザートとお茶を配ると、一度席を外したんだ。

 それを追うように、おいらは例のお姉さんをシフォン姉ちゃんのもとへ連れて行ったの。
 それにしても、このお姉さん、顔が上気していて目がトロンとしているよ。
 お酒を飲んだわけでもないのにどうしたんだろう、風邪でもひいた?

 お姉さんを連れてシフォン姉ちゃんの待っている部屋に入ると。

「いらっしゃい、呼び出してしまってゴメンなさいね。
 こっちに来て座ってちょうだい。」

 シフォン姉ちゃんは、軽く詫びて席を勧めたんだ。

「は、はい。」

 お姉さんは何故一人だけ呼ばれたのか見当もつかないようで、戸惑った表情をして腰掛けていたよ。

「マロンちゃんから聞いたわ。
 あなた、私のタロウ君を狙っているだって。
 あなた、お名前は?」

 シフォン姉ちゃんは、『私の』と言うフレーズを殊更に強調するように言って、お姉さんに名を尋ねたの。

「ギクッ!」

 おいら、ギクッって口に出す人を初めて見た。
 図星を差されて焦るお姉さん、一瞬、おいらの方を恨めしそうにみたよ。

 そして、慌てて取り繕うように…。

「わ、私はカヌレと申します。
 いえ、そんな、滅相もない。
 ギルド長に唾を付けたいなんて、そんな大それたことは…。」

 出てる、出てる、『唾を付けたい』って本音が駄々洩れだよ…。

 すると、シフォン姉ちゃんは微笑みを浮かべながら。

「あなた、カヌレちゃんって言うのね。
 良いのよ、隠さなくても。
 タロウ君の良さが分かる人がいて、私も嬉しいわ。
 私、あなたのような人を探していたところの。
 ちょっと、これを見てもらえないかしら。」

 シフォン姉ちゃんはカヌレ姉ちゃんの隣に椅子を寄せると、一冊の本を開いた状態で差し出したの。
 本を受け取り、開かれたページに目を落したカヌレ姉ちゃんはと言うと…。

 顔から火を噴いたよ…。

 いや、実際に噴いたわけではでなく、上気した顔がいっそう赤くなったんだけどね。

「ねえ、カヌレちゃんさえよければ、タロウ君のお嫁さんになっても良いのよ。
 私たち平民は、お貴族様のように一族の名簿がある訳じゃないし。
 私が本妻だって威張るつもりは無いから、安心して。
 ただ、私は、その本に描かれているようなことがしたいだけ。
 私一人じゃ出来ないでしょう。」

「ええっと…、『男女和合の極意』って…。
 夫婦って、こんなことをするんですか。
 私が母から教わったのは天と地ほどの差があるんですが…。
 俯きに寝て天井のシミを数えていれば、すぐに終わると聞かされていました。」

「そんな受け身じゃ、火照った体を鎮めることが出来ないじゃない。
 どうせなら、積極的に楽しまないとね。」

「でも、これ、奥さんが二人いること前提ですか?」

「その本は、私の知り合いが描いた本なんだけど。
 元々は泡姫さんの手引書なのよ。
 お客さんが、泡姫さんを二人指名することがあるらしくてね。
 本の後半は、二人の泡姫さんが一人の殿方をお相手する時の技が記されてるの。」

 どうやら、今見ている本はにっぽん爺が描いた本みたいだね。
 おいらにはまだ早いって言って誰も見せてくれないの。
 どんな内容なのかは知らないけど、シフォン姉ちゃん一人でできる技は全部試しちゃったらしくて。
 常々、その本の後半に書いてある技を試したいと思っていたそうなんだ。

「でも、私、まだ、殿方とそんなことはしたことなくて…。
 いきなり、こんなことをしたら、ふしだらな娘だと思われちゃうのでは…。」

 どんなことが書かれてるのかは分からないけど、カヌレ姉ちゃんは恥ずかしそうに難色を示したんだ。

 すると、シフォン姉ちゃんは、片手をカヌレ姉ちゃんの首筋に、もう片手を膝丈までの短いスカートの裾に持っていき・・・。
 首筋と太ももの内側をサワサワって、優しく撫でて…。

「平気よ、タロウ君もそろそろさっきの食事が効いて来る頃よ。
 今晩は理性を失ったケダモノのようになるはずだから。
 カヌレちゃんに恥じらいが無いなんて、気にしている余裕はないと思うわ。
 カヌレちゃんも、思いっ切り乱れちゃってかまわないから。
 ほら、もう、こんなに火照っていて、我慢できないんじゃない。」

 何に効くのか知らないけど、『スッポン』ってそんなに効くんだ。
 そう言えば、『積載庫』の説明書きに『夜元気になる』って意味不明のことが書いてあったっけ。

 シフォン姉ちゃんがサワサワを続けていると、気のせいか水音のようなモノが聞こえたような…。
 その直後、カヌレ姉ちゃんはいっそう顔を赤らめて。

「あっ、そんなところ…。恥ずかしいです…。」

 消え入るような声でそう呟いたの。

 そこへすかさず、シフォン姉ちゃんは。

「ねえ、カヌレちゃん、玉の輿に乗りたいのでしょう。
 タロウ君って凄いのよ。
 一年以上、毎朝欠かさずに単独でトレントを狩っていたから。
 普通の人の一生分以上稼いじゃったわ。
 今、ここでウンと言えば、カヌレちゃんをタロウ君のお嫁さんに加えてあげる。
 そうね、私のことはシフォンお姉さまとでも呼んでもらおうかしら。
 ほら、『はい』か、『イエス』で答えなさい。」

 首筋と内股に指を這わせたまま、追い打ちをかけるように囁いたの。
 『いいえ』と言わせる気ははなから無いんだね…。

「はい、シフォンお姉さま。
 私をタロウさんのお嫁さんにしてください。」

「はい、良く出来ました。
 今日から『姉妹』になるのだからヨロシクね。」

 自分の望む答えを口にしたカヌレ姉ちゃんに、シフォン姉ちゃんは満足そうに微笑みかけていたよ。

 そして。

「マロンちゃん、良い話を持って来てくれて有り難うね。
 これで、タロウ君との夜の生活がもっと楽しくなりそうよ。
 タロウ君、ひ弱そうに見えて、あれで結構タフだから。
 お嫁さんの二人くらい、楽勝よね。」

 おいらに対する感謝の言葉を口にして、満面の笑みを浮かべていたよ。

 でも良いのかな?
 『スッポン』のテリーヌとスープ、全員に食べさせちゃったよね。
 今頃、みんな、カヌレ姉ちゃんみたいになっているんじゃ…。 
 
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