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第十三章 女の子には何かと準備も必要だよ
第326話 即位に伴う式典が済んで…
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ネーブル姉ちゃんがトアール国のカズヤ殿下に嫁ぐことになるなんてアクシデントもあったけど。
招待した来賓も揃って、おいらの即位のお披露目が行われたの。
色々な式典が三日も続いてゲンナリしちゃったけど。
それでもウエニアール国の新王即位の式典は簡素な方なんだって。
事実、おいらが不満を漏らしていたら…。
「私が国王に即位した時は、七日七晩式典や宴席が続いて気が遠くなったものよ。」
自分が即位した時に、よほど酷い目に遭ったのか。
お義父さん(シタニアール国の王)が遠い目をして言ってたよ。
シタニアール国の新王即位の式典は、大変みたいだね。
法的にはキーン一族を排除して即位を宣言した時点でおいらがウエニアール国の女王になっていたのだけど。
国内の貴族を集め、周辺国から来賓も招き、各種の儀礼的な式典を催すことで新王即位を広く知らしめたの。
それによって、おいらは名実ともにこの国の女王となったんだ。
三日続いた式典を思い起こすとゲンナリするからスルーするけど。
今回の即位式とそれに付随する各種式典には、おいらを初めて目にする地方領主も列席していたの。
そんな地方貴族の中には、おいらを侮っている人達もいたみたい。
おいらは十歳にも満たない小娘で、ヒーナルが起こした簒奪騒動によって後ろ盾を失ってるからね。
でも、そんな貴族達は即位式でのおいらの姿を目にして度肝抜かれたような顔をしてたよ。
光沢のある『妖精絹』で作られたドレスに、大粒のダイヤが散りばめられた王冠、極めつけは特大のダイヤモンドが光り輝く王笏だもの。
今まで即位したどの王達よりも豪奢な姿に目を見張っていたの。
もとより、ドレスや王冠、王笏は権威付けのためって思っていたけど、効果抜群だったみたい。
それに加えて、来賓の中にはるか遠くにあるシタニアール国の国王夫妻の姿があることにも驚愕したみたい。
今まで隣国のトアール国から来賓を招いたことはあっても、シタニアール国から来賓を招いたのは初めてみたいだよ。
しかも、名代ではなく国王夫妻が直々に来ているものね。
更に、シタニアール国の第四王子のオランがおいらの配偶者になると知らせた時には、どよめきが起こっていたよ。
後ろ盾のない女王で御し易いかと思っていたら、シタニアール国という大きな後ろ盾があったんだものね。
即位に関する一連の式典が終る頃には、おいらを侮る貴族はいなくなったと宰相が教えてくれたよ。
**********
それは、一連の式典が全て終わった晩のこと。
部屋には、おいらとオランの二人きり。
「オラン、お披露目も終わったことだし…。
これから一緒にこの国を治めていくのだから。
これを受けとって欲しいの。
いつか、自分の旦那さんになってくれる人に渡そうと思っていたんだ。
まさか、こんなに早く渡すことになるとは思わなかったよ。」
おいらはそう告げると、『積載庫』からオランへの贈り物を出したんだ。
それは、自分の背丈よりはるかに高く積み上がった『生命の欠片』。
「マロン、何なのじゃ、これは…。
こんな大量の『生命の欠片』をいったい何処で手に入れたのじゃ。」
今まで目にしたことも無い大量の『生命の欠片』を前に目を丸くするオラン。
「これ、『ワーム』を倒した時に手に入れたんだ。
おいらが独り占めするんじゃくて。
おいらと旦那さん、それにおいら達の子供で分けることにしたの。
旦那さんや自分の子供に危ない目に遭って欲しくないからね。
ほら、こっちはおいらの分、同じ数だからこれから同じレベルだよ。」
おいらは、自分の脇にオランの前に積み上げたものと同じ数の『生命の欠片』を積み上げたの。
「何じゃ、あの時の『生命の欠片』、まだ取り込んでなかったのか?」
「うん、レベルはもう十分に上がっているからね。
慌てて上げる必要も無いと思ってたの。
貴族の娘さんが嫁ぐ時に『生命の欠片』を持参金代わりにするって聞いたから。
結婚の記念に旦那さんと一緒にレベルアップしようと思っていたの。」
その時は、まさか女王になるとは夢にも思ってなかったけどね。
おいら、『金貨採集量増加』のスキルがレベル十一まで上がっているから。
魔物を倒した時に通常の六倍の『生命の欠片』が手に入るんだ。
オランに渡した分と自分で取り込む分は、共に『ワーム』を倒した時に手に入れたモノの六分の一。
つまり、普通の人が『ワーム』を倒した時に手に入る数だね。
「そう言うことであれば、有り難くいただくのじゃ。
これを頂戴する以上は、私はマロンに誓うのじゃ。
何があってもマロンを支え、マロンと共に生きていくと。」
おいらに誓いの言葉を告げてオランは『生命の欠片』の山に手を掛けたの。
おいらも同時に自分の傍らの山に手を掛けたよ。
すると、二つの『生命の欠片』の山が同時に二人の体に吸い込まれて消えて。
久しぶりにおいらの頭の中で鐘の音のような音が響いたよ。
まるで、おいらとオランの行く末を祝福するような鐘の音が。
「凄いのじゃ、今までより盛大に鐘の音が響いておるのじゃ。
いったい、何処までレベルが上がるのじゃ。」
おいらが能力値を確認すると、レベルの数字がどんどん上がっていくんだ。
鐘の音が鳴りやんだ時には…。
「ビックリなのじゃ、何とレベルが七十二になっているのじゃ。
こんな高レベルの人間など聞いたことが無いのじゃ。」
おいらのレベルもオランとお揃いの七十二と表示されていたよ。
「レベル七十二って凄いね。
ほんの二年くらい前まではレベルゼロだったのが信じられない。
まだ、あと四人分有るよ。
おいらとオランの子供が出来たら分けてあげるの。
おいら、これまでの王侯貴族の習慣はマネしたくないの。
子供に親殺しなんてさせたくないから。」
親と同じレベルを引き継げるのなら、別に親殺しをする必要ないものね。
おいらが引き継ぐ立場だったら、いくら合意の上とはいえ年老いたり、病弱になった親に手を掛けたくないから。
それに、子供に『積載庫』を取得させれば、何時まででも安全に保管できるから。
子供の代だけで、手許にある『生命の欠片』を全部分けてしまう必要も無いんだ。
レベル七十二を維持しようと思えば、あと四人にしか分けられないけど。
レベル七十であれば三十六人分だもの。一世代四人子供を残しても孫の代までは余裕だよ。
何もレベル七十二に拘らなくても、レベル七十だって史上最強クラスだもの。
二百年前のトアール国の愚王がレベル七十くらいで周辺国で最強だったと聞いているし。
**********
そして、その数日後、王宮の謁見の間。
「今まで、私を護り育ててくれた献身に感謝します。
そなたの労に報いるため、伯爵位を叙し、併せてグラッセの家名を与えます。
また、王都に屋敷を下賜します。」
嫌だな、感謝しているのに何か上から目線でモノを言うって。
本当なら、「父ちゃん、今まで有り難う」と言いたいのに…。
女王って難儀な立場だね。
今日は、縁もゆかりもないおいらを育ててくれた父ちゃんに対して褒賞を贈る式典なんだ。
本当は途絶えちゃった実の母ちゃんの実家グラッセ侯爵家をあげちゃおうと思ったんだけど。
幾ら国王の育ての親とは言え、平民にこの国の最有力貴族だったグラッセ侯爵家を与えるのは拙いと宰相が言ったんだ。
それに、グラッセ侯爵家はおいらとオランに子供が沢山出来たら、一人を臣籍降下させて再興させろって助言されたの。
ヒーナルに与して横暴をしていた騎士の家を沢山取り潰したからね、与える爵位は腐るほどあったよ。
宰相の助言に基づいて、最大限の褒賞を贈ることにしたんだ。それが伯爵の爵位。
それと、平民の父ちゃんには家名が無かったので、おいらと縁のあるグラッセを名乗ってもらうことにしたの。
下賜した屋敷は、お取り潰しにした近衛騎士団の家が使っていた屋敷なんだ。
王宮に近くて、屋敷の造りも伯爵家の家格に相応しいって宰相から勧められたの。
実際に父ちゃんや奥さん達に見てもらい、気に入ったとの事なのでそこに決めたんだ。
これから毎日、耳長族の奥さん達には王宮に出仕してもらわないといけないから。
王宮から遠くの屋敷を与えて出仕する途中に暴漢に襲われたら困るもんね。
下賜した屋敷は、ほぼ王宮の隣なんだ。
元々、ヒーナルが騎士団長に与えた屋敷らしいからね。
ヒーナルが一番信頼していた腹心の部下だったようで。
何かあったら、何時でも駆け付けられるように王宮のすぐ隣の屋敷を下賜したらしいの。
「はっ、有り難き幸せ。
今後とも陛下の御代が末永く続きますよう。
微力を尽くしてお仕えする所存でございます。」
父ちゃんから返された言葉を聞いた時、おいら、泣きそうなったよ。
父ちゃんに仕えて欲しくなんて無いのに、ただ、側にいて甘えさせて欲しいだけなのに。
ホント、面倒な立場になっちゃったよ…。
招待した来賓も揃って、おいらの即位のお披露目が行われたの。
色々な式典が三日も続いてゲンナリしちゃったけど。
それでもウエニアール国の新王即位の式典は簡素な方なんだって。
事実、おいらが不満を漏らしていたら…。
「私が国王に即位した時は、七日七晩式典や宴席が続いて気が遠くなったものよ。」
自分が即位した時に、よほど酷い目に遭ったのか。
お義父さん(シタニアール国の王)が遠い目をして言ってたよ。
シタニアール国の新王即位の式典は、大変みたいだね。
法的にはキーン一族を排除して即位を宣言した時点でおいらがウエニアール国の女王になっていたのだけど。
国内の貴族を集め、周辺国から来賓も招き、各種の儀礼的な式典を催すことで新王即位を広く知らしめたの。
それによって、おいらは名実ともにこの国の女王となったんだ。
三日続いた式典を思い起こすとゲンナリするからスルーするけど。
今回の即位式とそれに付随する各種式典には、おいらを初めて目にする地方領主も列席していたの。
そんな地方貴族の中には、おいらを侮っている人達もいたみたい。
おいらは十歳にも満たない小娘で、ヒーナルが起こした簒奪騒動によって後ろ盾を失ってるからね。
でも、そんな貴族達は即位式でのおいらの姿を目にして度肝抜かれたような顔をしてたよ。
光沢のある『妖精絹』で作られたドレスに、大粒のダイヤが散りばめられた王冠、極めつけは特大のダイヤモンドが光り輝く王笏だもの。
今まで即位したどの王達よりも豪奢な姿に目を見張っていたの。
もとより、ドレスや王冠、王笏は権威付けのためって思っていたけど、効果抜群だったみたい。
それに加えて、来賓の中にはるか遠くにあるシタニアール国の国王夫妻の姿があることにも驚愕したみたい。
今まで隣国のトアール国から来賓を招いたことはあっても、シタニアール国から来賓を招いたのは初めてみたいだよ。
しかも、名代ではなく国王夫妻が直々に来ているものね。
更に、シタニアール国の第四王子のオランがおいらの配偶者になると知らせた時には、どよめきが起こっていたよ。
後ろ盾のない女王で御し易いかと思っていたら、シタニアール国という大きな後ろ盾があったんだものね。
即位に関する一連の式典が終る頃には、おいらを侮る貴族はいなくなったと宰相が教えてくれたよ。
**********
それは、一連の式典が全て終わった晩のこと。
部屋には、おいらとオランの二人きり。
「オラン、お披露目も終わったことだし…。
これから一緒にこの国を治めていくのだから。
これを受けとって欲しいの。
いつか、自分の旦那さんになってくれる人に渡そうと思っていたんだ。
まさか、こんなに早く渡すことになるとは思わなかったよ。」
おいらはそう告げると、『積載庫』からオランへの贈り物を出したんだ。
それは、自分の背丈よりはるかに高く積み上がった『生命の欠片』。
「マロン、何なのじゃ、これは…。
こんな大量の『生命の欠片』をいったい何処で手に入れたのじゃ。」
今まで目にしたことも無い大量の『生命の欠片』を前に目を丸くするオラン。
「これ、『ワーム』を倒した時に手に入れたんだ。
おいらが独り占めするんじゃくて。
おいらと旦那さん、それにおいら達の子供で分けることにしたの。
旦那さんや自分の子供に危ない目に遭って欲しくないからね。
ほら、こっちはおいらの分、同じ数だからこれから同じレベルだよ。」
おいらは、自分の脇にオランの前に積み上げたものと同じ数の『生命の欠片』を積み上げたの。
「何じゃ、あの時の『生命の欠片』、まだ取り込んでなかったのか?」
「うん、レベルはもう十分に上がっているからね。
慌てて上げる必要も無いと思ってたの。
貴族の娘さんが嫁ぐ時に『生命の欠片』を持参金代わりにするって聞いたから。
結婚の記念に旦那さんと一緒にレベルアップしようと思っていたの。」
その時は、まさか女王になるとは夢にも思ってなかったけどね。
おいら、『金貨採集量増加』のスキルがレベル十一まで上がっているから。
魔物を倒した時に通常の六倍の『生命の欠片』が手に入るんだ。
オランに渡した分と自分で取り込む分は、共に『ワーム』を倒した時に手に入れたモノの六分の一。
つまり、普通の人が『ワーム』を倒した時に手に入る数だね。
「そう言うことであれば、有り難くいただくのじゃ。
これを頂戴する以上は、私はマロンに誓うのじゃ。
何があってもマロンを支え、マロンと共に生きていくと。」
おいらに誓いの言葉を告げてオランは『生命の欠片』の山に手を掛けたの。
おいらも同時に自分の傍らの山に手を掛けたよ。
すると、二つの『生命の欠片』の山が同時に二人の体に吸い込まれて消えて。
久しぶりにおいらの頭の中で鐘の音のような音が響いたよ。
まるで、おいらとオランの行く末を祝福するような鐘の音が。
「凄いのじゃ、今までより盛大に鐘の音が響いておるのじゃ。
いったい、何処までレベルが上がるのじゃ。」
おいらが能力値を確認すると、レベルの数字がどんどん上がっていくんだ。
鐘の音が鳴りやんだ時には…。
「ビックリなのじゃ、何とレベルが七十二になっているのじゃ。
こんな高レベルの人間など聞いたことが無いのじゃ。」
おいらのレベルもオランとお揃いの七十二と表示されていたよ。
「レベル七十二って凄いね。
ほんの二年くらい前まではレベルゼロだったのが信じられない。
まだ、あと四人分有るよ。
おいらとオランの子供が出来たら分けてあげるの。
おいら、これまでの王侯貴族の習慣はマネしたくないの。
子供に親殺しなんてさせたくないから。」
親と同じレベルを引き継げるのなら、別に親殺しをする必要ないものね。
おいらが引き継ぐ立場だったら、いくら合意の上とはいえ年老いたり、病弱になった親に手を掛けたくないから。
それに、子供に『積載庫』を取得させれば、何時まででも安全に保管できるから。
子供の代だけで、手許にある『生命の欠片』を全部分けてしまう必要も無いんだ。
レベル七十二を維持しようと思えば、あと四人にしか分けられないけど。
レベル七十であれば三十六人分だもの。一世代四人子供を残しても孫の代までは余裕だよ。
何もレベル七十二に拘らなくても、レベル七十だって史上最強クラスだもの。
二百年前のトアール国の愚王がレベル七十くらいで周辺国で最強だったと聞いているし。
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そして、その数日後、王宮の謁見の間。
「今まで、私を護り育ててくれた献身に感謝します。
そなたの労に報いるため、伯爵位を叙し、併せてグラッセの家名を与えます。
また、王都に屋敷を下賜します。」
嫌だな、感謝しているのに何か上から目線でモノを言うって。
本当なら、「父ちゃん、今まで有り難う」と言いたいのに…。
女王って難儀な立場だね。
今日は、縁もゆかりもないおいらを育ててくれた父ちゃんに対して褒賞を贈る式典なんだ。
本当は途絶えちゃった実の母ちゃんの実家グラッセ侯爵家をあげちゃおうと思ったんだけど。
幾ら国王の育ての親とは言え、平民にこの国の最有力貴族だったグラッセ侯爵家を与えるのは拙いと宰相が言ったんだ。
それに、グラッセ侯爵家はおいらとオランに子供が沢山出来たら、一人を臣籍降下させて再興させろって助言されたの。
ヒーナルに与して横暴をしていた騎士の家を沢山取り潰したからね、与える爵位は腐るほどあったよ。
宰相の助言に基づいて、最大限の褒賞を贈ることにしたんだ。それが伯爵の爵位。
それと、平民の父ちゃんには家名が無かったので、おいらと縁のあるグラッセを名乗ってもらうことにしたの。
下賜した屋敷は、お取り潰しにした近衛騎士団の家が使っていた屋敷なんだ。
王宮に近くて、屋敷の造りも伯爵家の家格に相応しいって宰相から勧められたの。
実際に父ちゃんや奥さん達に見てもらい、気に入ったとの事なのでそこに決めたんだ。
これから毎日、耳長族の奥さん達には王宮に出仕してもらわないといけないから。
王宮から遠くの屋敷を与えて出仕する途中に暴漢に襲われたら困るもんね。
下賜した屋敷は、ほぼ王宮の隣なんだ。
元々、ヒーナルが騎士団長に与えた屋敷らしいからね。
ヒーナルが一番信頼していた腹心の部下だったようで。
何かあったら、何時でも駆け付けられるように王宮のすぐ隣の屋敷を下賜したらしいの。
「はっ、有り難き幸せ。
今後とも陛下の御代が末永く続きますよう。
微力を尽くしてお仕えする所存でございます。」
父ちゃんから返された言葉を聞いた時、おいら、泣きそうなったよ。
父ちゃんに仕えて欲しくなんて無いのに、ただ、側にいて甘えさせて欲しいだけなのに。
ホント、面倒な立場になっちゃったよ…。
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