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第十三章 女の子には何かと準備も必要だよ
第313話 みんなも一緒だよ
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三ヵ月振りに家の玄関を潜ると。
「ねえちゃん!」
おいらを見つけた妹のミンメイが、嬉しそうな声を上げたかと思うと。
おぼつかない足取りでトテトテと駆け寄って来て、ガバッと抱き付いたの。
「ねえちゃん! ねえちゃん!」
そんな風に言いながら、嬉しそうのおいらに頬ずりするミンメイを見ていて、ここがおいらの家なんだと実感したよ。
あとわずかしかこの家にいることが出来ないことを寂しく思ったの。
ミンメイやここに住む家族のみんなにも一緒に来てもらうことにして良かった思ったよ。
おいらとオランの二人だけだったら、きっと寂しくて耐えられないと思う。
まあ、みんながウエニアール国へ行くことを受け入れてくれたらのことだけどね。
父ちゃんがみんなを説得してくれることに期待しなくちゃ。
家に帰って早々、父ちゃんは家族の皆を集めたんだ。
みんなの前で、父ちゃんがウエニアール国でのことを説明してくれたの。
途中、おいらが王様になることになったところまで話が進むと。
「えっ、マロンちゃん、王様になっちゃったの。
そんな…、せっかく仲良くなれたのに…、寂しいわ。
ミンメイも、そんなに懐いているのに…。
マロンちゃんが居なくなったら、きっと大泣きするわ。」
父ちゃんの話を最後まで聞くことなく、ミンミン姉ちゃんが本当に寂しそうな声を出したの。
まだ、言葉の理解もままならないはずだけど、ミンミンお母さんの悲し気な様子を感じ取ったようで。
「ねえちゃん、ないないなの?」
ミンメイが泣きそうな表情でおいらに問い掛けてきたんだ。
「おいら、遠くへ行かないといけないんだ。
その時は、ミンメイも一緒に行ってくれる?」
「いっしょ? うん、いくー!」
ああ、これは、何も分かっていないね。条件反射で答えてる。
一緒に散歩に行こうって、いつも誘っているのと同じだと思っているよ。
「マロンちゃん、王様になっちゃったんでしょう。
平民のミンメイと一緒に居るのは難しいのでは?」
「ミンミン、人の話しは最後まで聞くもんだぞ。
マロンが俺にも仕事を手伝えと言うんだ。
可愛い娘にお願いされたら、断る訳にはいかねえだろう。
一家揃って、ウエニアール国へ引っ越そうと思ってな。
みんなにもついて来て欲しいんだ。」
もうおいらとお別れだと、一人で思い込んでいるミンミン姉ちゃん。
それを嗜めた父ちゃんは、ウエニアール国へ引っ越したいとみんなに打ち明けたの。
「マロンちゃんの手伝いって。
教養のないモリィシーに、王様の手伝いなんて無理でしょう。
お世話係にしたって、貴族の人がするもんなんでしょう。」
父ちゃんにおいらの世話係なんてさせないって。
ミンミン姉ちゃんは父ちゃんの言葉をイマイチ信用していないみたいだったよ。
「父ちゃんに宮廷の仕事を手伝ってもらおうなんて思っていないよ。
ウエニアール国でも、ならず者冒険者の問題に頭を悩ましているみたいでね。
冒険者の管理とか更生とかをお願いしようと思っているの。
そのために役職を用意するつもりだし。
おいらを育てた功績で、父ちゃんを貴族にして良いって宰相に言われてるんだ。」
おいらが、ミンミン姉ちゃんに説明すると。
「あら、そうなの?
確かに冒険者の管理とか、指導ならモリィシーでも出来そうだね。
ジロチョー親分の真似をすれば良いんでしょう。
でも、モリィシーが貴族って、似合わないわね。」
ミンミン姉ちゃんは察しが良いね、おいらの狙いが理解できたみたい。
**********
ミンミン姉ちゃんが、父ちゃんの仕事に納得すると。
「似合わないって…、確かに自分でも貴族なんて柄じゃねえと思うがよ。
仕方ねえだろう、貴族の身分が無いとマロンに会えないんだから。
それより、みんなも他人事じゃないぞ。
マロンはみんなにも仕事をして欲しいそうだからな。」
今度は、父ちゃんのお嫁さん四人に頼む仕事の話になったの。
「あら、私達でも何か手伝えることがあるの?
私達、自慢じゃないけど、人の社会の事もロクに知らないし。
モリィシーみたいな冒険者の指導も出来そうには無いわよ。
精々、楽器の演奏とか?」
ミンミン姉ちゃんを始め四人のお嫁さんも楽器の演奏が上手だから、それも良いかも。
「楽器の演奏も魅力的だけど。
四人には、ウエニアール国の歴史を記していって欲しいの。
おいら達人族より寿命が長いことを活かして、歴史の生き証人になって欲しいんだ。
その役目は、四人だけではなく、ミンメイ達次の世代にも引き継がれるよ。
ウエニアール国が続く限り、子々孫々まで一族の役割として引き継いで欲しいの。」
何と言っても、耳長族の女の人が産む子供は、旦那さんが人族であっても、必ず耳長族だからね。
父ちゃんの一族は、次代から耳長族の一族として存続していくことになると思う。
耳長族は子供が授かり難いのが難点だけど、次代は既に四人いるし。
父ちゃんも四人のお嫁さんもまだ若いし、妹はまだ増えるだろうから血が途絶えることは無いんじゃないかな。
「簡単に言えば、記録係かしら?
政を手伝えと言わると、無理としか言えないけど。
文字なら書けるから、それなら何とかなりそうね。
大きくなった時に、マロンちゃんの側で働けるのなら。
きっとミンメイも喜ぶでしょうね。
私は引き受けるわ。
みんなはどうする?」
ミンミン姉ちゃんは、おいらの願いを快く引き受けると、他の三人に尋ねたの。
「私もやるわ。
何か仕事をしないと長い人生を持て余しちゃうものね。
ずっと、出来る仕事をもらえるのなら有り難いわ。
この娘に引き継げるというのも魅力的だわ。」
まだ、生まれて一年にも満たない妹を抱きながら、父ちゃんのお嫁さんの一人が言うと。
「そうね、人の町で生きるとなるとお金が必要だものね。
一族でお役目をもらえるのであれば、お金の心配をしないで済みそうね。」
他のお嫁さんも賛同してくれたんだ。
一族で出来る仕事があれば、父ちゃんが歳をとって働けなくなっても安心だって言ってたよ。
森の中で自給自足の生活をするのと違い、お金が必要な人の町で暮らすとなると長い寿命も大変だって。
そんな訳で、家族そろってウエニアール国に来てもらえることになったんだ。
話しの内容は理解できていないと思うけど。
おいらとずっと一緒に居られることは感じ取ったみたいで、ミンメイも喜んでいたよ。
**********
「マロンちゃんに付いて行くのは良いけど。
この家はどうするの?
お気に入りなんだけど、住めないんじゃしょうがないもんね。
役場に行けば買い取ってくれるんだっけ?」
家族で引っ越すことが決まると、ミンミン姉ちゃんがこの家の処分を尋ねてきたの。
「ああ、そうだな。明日にでも役場に行って相談して来るか。」
父ちゃんはこの家を手放すつもりのようだけど。
「父ちゃん、ウエニアール国で住む家はおいらが用意するから。
この家は残しておかない?
ウエニアール国の王都には温泉が無いんだ。
と言うより、お風呂に入る習慣が無いの。
だから、時々、ここに帰って来て温泉に入りたいなって…。」
父ちゃんの住む家については、宰相から爵位と一緒に下賜するように助言されているんだ。
おいら、実はもう既にどうするのかを決めているの。
ここはウエニアール国から遠いけど、アルトに頼めば五日で帰ってこれるからね。
年に一、二度なら、休暇を取って遊びに来ても怒られないと思うんだ。
「何か、マロンに甘えるようで申し訳ないが…。
この家を残しておくのがマロンの望みなら、売らずに持っておくか。」
やっぱり、父ちゃんはおいらに甘いね。
長期休暇の滞在先確保だね、時々は住み慣れたこの町に帰ってこれるよ。
「ねえちゃん!」
おいらを見つけた妹のミンメイが、嬉しそうな声を上げたかと思うと。
おぼつかない足取りでトテトテと駆け寄って来て、ガバッと抱き付いたの。
「ねえちゃん! ねえちゃん!」
そんな風に言いながら、嬉しそうのおいらに頬ずりするミンメイを見ていて、ここがおいらの家なんだと実感したよ。
あとわずかしかこの家にいることが出来ないことを寂しく思ったの。
ミンメイやここに住む家族のみんなにも一緒に来てもらうことにして良かった思ったよ。
おいらとオランの二人だけだったら、きっと寂しくて耐えられないと思う。
まあ、みんながウエニアール国へ行くことを受け入れてくれたらのことだけどね。
父ちゃんがみんなを説得してくれることに期待しなくちゃ。
家に帰って早々、父ちゃんは家族の皆を集めたんだ。
みんなの前で、父ちゃんがウエニアール国でのことを説明してくれたの。
途中、おいらが王様になることになったところまで話が進むと。
「えっ、マロンちゃん、王様になっちゃったの。
そんな…、せっかく仲良くなれたのに…、寂しいわ。
ミンメイも、そんなに懐いているのに…。
マロンちゃんが居なくなったら、きっと大泣きするわ。」
父ちゃんの話を最後まで聞くことなく、ミンミン姉ちゃんが本当に寂しそうな声を出したの。
まだ、言葉の理解もままならないはずだけど、ミンミンお母さんの悲し気な様子を感じ取ったようで。
「ねえちゃん、ないないなの?」
ミンメイが泣きそうな表情でおいらに問い掛けてきたんだ。
「おいら、遠くへ行かないといけないんだ。
その時は、ミンメイも一緒に行ってくれる?」
「いっしょ? うん、いくー!」
ああ、これは、何も分かっていないね。条件反射で答えてる。
一緒に散歩に行こうって、いつも誘っているのと同じだと思っているよ。
「マロンちゃん、王様になっちゃったんでしょう。
平民のミンメイと一緒に居るのは難しいのでは?」
「ミンミン、人の話しは最後まで聞くもんだぞ。
マロンが俺にも仕事を手伝えと言うんだ。
可愛い娘にお願いされたら、断る訳にはいかねえだろう。
一家揃って、ウエニアール国へ引っ越そうと思ってな。
みんなにもついて来て欲しいんだ。」
もうおいらとお別れだと、一人で思い込んでいるミンミン姉ちゃん。
それを嗜めた父ちゃんは、ウエニアール国へ引っ越したいとみんなに打ち明けたの。
「マロンちゃんの手伝いって。
教養のないモリィシーに、王様の手伝いなんて無理でしょう。
お世話係にしたって、貴族の人がするもんなんでしょう。」
父ちゃんにおいらの世話係なんてさせないって。
ミンミン姉ちゃんは父ちゃんの言葉をイマイチ信用していないみたいだったよ。
「父ちゃんに宮廷の仕事を手伝ってもらおうなんて思っていないよ。
ウエニアール国でも、ならず者冒険者の問題に頭を悩ましているみたいでね。
冒険者の管理とか更生とかをお願いしようと思っているの。
そのために役職を用意するつもりだし。
おいらを育てた功績で、父ちゃんを貴族にして良いって宰相に言われてるんだ。」
おいらが、ミンミン姉ちゃんに説明すると。
「あら、そうなの?
確かに冒険者の管理とか、指導ならモリィシーでも出来そうだね。
ジロチョー親分の真似をすれば良いんでしょう。
でも、モリィシーが貴族って、似合わないわね。」
ミンミン姉ちゃんは察しが良いね、おいらの狙いが理解できたみたい。
**********
ミンミン姉ちゃんが、父ちゃんの仕事に納得すると。
「似合わないって…、確かに自分でも貴族なんて柄じゃねえと思うがよ。
仕方ねえだろう、貴族の身分が無いとマロンに会えないんだから。
それより、みんなも他人事じゃないぞ。
マロンはみんなにも仕事をして欲しいそうだからな。」
今度は、父ちゃんのお嫁さん四人に頼む仕事の話になったの。
「あら、私達でも何か手伝えることがあるの?
私達、自慢じゃないけど、人の社会の事もロクに知らないし。
モリィシーみたいな冒険者の指導も出来そうには無いわよ。
精々、楽器の演奏とか?」
ミンミン姉ちゃんを始め四人のお嫁さんも楽器の演奏が上手だから、それも良いかも。
「楽器の演奏も魅力的だけど。
四人には、ウエニアール国の歴史を記していって欲しいの。
おいら達人族より寿命が長いことを活かして、歴史の生き証人になって欲しいんだ。
その役目は、四人だけではなく、ミンメイ達次の世代にも引き継がれるよ。
ウエニアール国が続く限り、子々孫々まで一族の役割として引き継いで欲しいの。」
何と言っても、耳長族の女の人が産む子供は、旦那さんが人族であっても、必ず耳長族だからね。
父ちゃんの一族は、次代から耳長族の一族として存続していくことになると思う。
耳長族は子供が授かり難いのが難点だけど、次代は既に四人いるし。
父ちゃんも四人のお嫁さんもまだ若いし、妹はまだ増えるだろうから血が途絶えることは無いんじゃないかな。
「簡単に言えば、記録係かしら?
政を手伝えと言わると、無理としか言えないけど。
文字なら書けるから、それなら何とかなりそうね。
大きくなった時に、マロンちゃんの側で働けるのなら。
きっとミンメイも喜ぶでしょうね。
私は引き受けるわ。
みんなはどうする?」
ミンミン姉ちゃんは、おいらの願いを快く引き受けると、他の三人に尋ねたの。
「私もやるわ。
何か仕事をしないと長い人生を持て余しちゃうものね。
ずっと、出来る仕事をもらえるのなら有り難いわ。
この娘に引き継げるというのも魅力的だわ。」
まだ、生まれて一年にも満たない妹を抱きながら、父ちゃんのお嫁さんの一人が言うと。
「そうね、人の町で生きるとなるとお金が必要だものね。
一族でお役目をもらえるのであれば、お金の心配をしないで済みそうね。」
他のお嫁さんも賛同してくれたんだ。
一族で出来る仕事があれば、父ちゃんが歳をとって働けなくなっても安心だって言ってたよ。
森の中で自給自足の生活をするのと違い、お金が必要な人の町で暮らすとなると長い寿命も大変だって。
そんな訳で、家族そろってウエニアール国に来てもらえることになったんだ。
話しの内容は理解できていないと思うけど。
おいらとずっと一緒に居られることは感じ取ったみたいで、ミンメイも喜んでいたよ。
**********
「マロンちゃんに付いて行くのは良いけど。
この家はどうするの?
お気に入りなんだけど、住めないんじゃしょうがないもんね。
役場に行けば買い取ってくれるんだっけ?」
家族で引っ越すことが決まると、ミンミン姉ちゃんがこの家の処分を尋ねてきたの。
「ああ、そうだな。明日にでも役場に行って相談して来るか。」
父ちゃんはこの家を手放すつもりのようだけど。
「父ちゃん、ウエニアール国で住む家はおいらが用意するから。
この家は残しておかない?
ウエニアール国の王都には温泉が無いんだ。
と言うより、お風呂に入る習慣が無いの。
だから、時々、ここに帰って来て温泉に入りたいなって…。」
父ちゃんの住む家については、宰相から爵位と一緒に下賜するように助言されているんだ。
おいら、実はもう既にどうするのかを決めているの。
ここはウエニアール国から遠いけど、アルトに頼めば五日で帰ってこれるからね。
年に一、二度なら、休暇を取って遊びに来ても怒られないと思うんだ。
「何か、マロンに甘えるようで申し訳ないが…。
この家を残しておくのがマロンの望みなら、売らずに持っておくか。」
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