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第十二章 北へ行こう! 北へ!
第308話 王が背負う責任の重さを知ったよ
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さて、街の広場から戻ってきたおいらは、トシゾー団長に全ての騎士団の騎士を集めてもらうことにしたの。
場所は、騎士団の駐屯所が集まる一画に在るだだっ広い訓練場ね。
騎士団の連中が集まるのを待つ間、アルトに『将軍様を讃える会』の貴族達を出してもらったの。
『積載庫』から放り出されて地面に転がった貴族達は、みんなげっそりとやつれていたよ。
アルトの『積載庫』に放り込んで既に三日が経ち、その間最小限の水と食料しか与えなかったからね。
まあ、普段から仕事もしないで酒と美食に耽って、ブタのように肥え太ってたし。
少しは食を控えた方が健康に良いんじゃないかとは思うけどね。
「俺達をこんな所に出して、どうしようって言うんだ。
俺達は、お前が王位に就くことをもう反対しないし。
お前の治世を妨害しないと誓ったはずだぞ。」
先日、終始アルトに逆らっていた『勇者』がおいらに向かってそんなことを言ったんだ。
何で、こいつ、こんなに偉そうなんだろう。
殊更威張り散らすつもりは無いけど、一応、おいらは女王なんだけど。
「今日は、『将軍様を讃える会』の貴族に裁きを言い渡すつもりなんだ。
その前に、ちょっと見てもらいたいモノがあるんだ。
もし、おいらの下す裁きに不満があるなら、どうなるか見せてあげようかと思ってね。
他にも見てもらう者を集めているから、もう少し待っていて。」
おいらは、不平を漏らす『勇者』にそう伝えると。
「ちょっと待て、裁きってのはなんだ。
俺達が何の罪を犯したって言うんだよ。
お前が王位に就くことを認め、治世を妨害しないと誓ったじゃねえか。
それだけじゃ足りないとでも言うつもりか。」
こいつら、キーン一族に与していたことだけを咎められていると思ってるの。
あれだけ、民を搾取しておいて全く罪の意識が無いんだね。
『勇者』の言葉に呆れてたら、訓練場の入り口から入ってくる騎士達が見えたの。
「それについては、後で説明してあげるね。
そろそろ他の人も集まって来たみたいだから。
これから起こる事を良く見ておいてね。」
なので、『将軍様を讃える会』の貴族達との話は一旦打ち切ったんだ。
**********
「陛下、王都に駐屯している騎士、全員揃いました。」
トシゾー団長の報告に集まった騎士達を見ると、広い訓練場の半分ぐらいが騎士で埋まってたよ。
その時のトシゾー団長の報告では三千人くらい集まったらしい。
「みんな、よく集まってくれたね。
おいら、三日前に女王に即位したからよろしくね。
今日は、おいらの女王としての最初の仕事を見てもらうね。」
おいらの言葉に合わせて、アルトが捕えてあった騎士達をおいらから大分離れた場所に転がしたの。
総勢千人以上、近衛騎士団百人と辺境で捕えた騎士千人強だね。
「あれは、近衛騎士団の皆さんじゃねえか。
酷でえ、ボロボロじゃねえか、誰だあんな惨いことをしたのは。」
さっき町の人達に小突き回されてボロ切れのようになった近衛騎士を目にして、眉を顰める騎士もいれば。
「あいつら、辺境で行方不明になってた騎士じゃねえか。
このガキ共に捕らえられていたのか。」
辺境で騎士団が行方不明になっていることを耳にしていた騎士が驚いていたよ。
しかし、幾ら予想外のことが起こったとはいえ、女王であるおいらをガキと呼ぶのはどうかと思うよ。
「騎士の皆に集まってもらったのは、皆に選択の機会を与えるため。
おいらが女王になって最初に手を付けた仕事。
それは、反逆者ヒーナルと奴が行った圧政に加担した者を裁くことなんだ。
ヒーナルは息子セーヒに殺されちゃったけど。
そのセーヒは、昨日おいらが処刑したよ。
罪状は、『魔王』を倒した事と辺境に住む民を多数殺害したことね。
罪の償いとして、新しい『魔王』を生み出すため魔物の餌になってもらったよ。
次に裁くのはあそこにいる騎士達、近衛騎士団の騎士百名と辺境にいた騎士千人ほどだね。
近衛騎士期の罪状は、セーと同じ、『魔王』を倒した事と辺境に住む民を多数殺害したこと。
辺境の騎士の罪状は、疫病対策と称して辺境の村人を多数惨殺したこと。
全員、お家取り潰し、私財没収の上、死罪ね。」
おいらが近衛騎士他を死罪にする事を告げると。
「おい、ちょっと待った。
あいつらが裁かれるのは、謀反を起こしたからじゃねえのか。
民を惨殺したことが罪状ってのは何なんだ。
そんなのが罪になるなんて聞いたことがねえぞ。
俺達は、騎士だ、貴族でもある。
愚民共を殺したくらいで、死罪なんて冗談じゃねえぞ。」
おいらに向かってそんな言葉を吐いた騎士がいたんだ。
おいら、そいつの所に行って、無言でその足を蹴り砕いたよ。
とっさのことで悲鳴を上げることも出来ずに地面に転がった騎士。
「アルト、悪いけど、こいつも処刑対象に入れておいて。
それと、トシゾー団長、こいつの素性は分かるでしょう。
お家を取り潰すから、私財の没収をお願いね。」
おいらが、アルトとトシゾー団長に依頼すると。
「おい、幾ら王になったからってそれは横暴だろうが。
俺が何をしたって言うんだ。
俺の家は古くから続く騎士の家なんだぞ。
そんな簡単に、お家取り潰しとか死罪とかにして良い訳がねえだろうが。」
足を砕かれた騎士は、地面に転がりながらも猛烈に抗議してきたよ。
「オッチャン、バカ?
王侯貴族は民の納める税で養ってもらってるんだよ。
民が税を払ってくれなきゃ、オッチャンはご飯も食べられないんだ。
そんな大切な民を愚民などと蔑んで。
民の命を軽んじる貴族や騎士は、おいらの治世には要らないの。
はい、さよなら。」
おいらが騎士にそう告げると、アルトはその騎士を死罪を待つ騎士のもとに連れて行ってくれたよ。
そして。
「マロン、じゃあ、このゴミを片付けるけど。
本当に良いの?
マロンやオランのような子供が見るのには凄惨な光景よ。
しばらく、うなされるかも知れないわよ。」
アルトは処刑の時は、『特別席』に入っていろと言ってたんだ。
子供の見るものじゃないって。
「おいらは女王になったんだもの。
おいらがそいつらを死罪にすると決めたんだ。
おいらには最後まで見届ける義務があると思うの。
人の命を安易に奪ってはいけないとの戒めとするために。」
「私もマロンの伴侶となる以上は、一緒に責任を負うのじゃ。
マロン一人に惨たらしい光景を見せる訳にはいかぬのじゃ。」
おいらが見届けると言うと、オランも一緒に居ると言ってくれたんだ。
凄く心強かったよ。
「そう、あなた達にその覚悟があるのならもう何も言わないわ。
それじゃ、よく見ておくのよ、愚かなことをした者の末路を。」
おいら達が決意を示すと、アルトはそう答えて…。
空に青白く光る巨大な光の玉を作り出したの。
時々扉なんかを粉砕する時に使っているビリビリ玉の超巨大な光の玉。
バチバチと稲光のような大きな火花をちらしていて、凄く凶悪なシロモノに見えるよ。
「自分の愚かさを悔いながら逝きなさい!」
それが死刑執行の掛け声だったの。
バリバリという雷鳴と共に、眩い光の玉はあっという間に上空から迫って来たよ。
そして、それは一瞬にして千人以上の騎士達を包み込んだよ。
それと同時に断末魔の叫びが響き渡り、炎に包まれた騎士達がのたうち回ったの。
アルトが心配していた通り、今夜はうなされるかも知れない。
そのくらい惨たらしい光景だったの、千人もの人が生きたまま炎に焼かれていくんだもの。
目を背けたくなったけど、おいら、頑張ったよ。
これはおいらが決めたことだから、ちゃんと見届ける責任があるんだ。
王になるということは、他人に対し生殺与奪の権を持つということ。
それを無暗に振りかざさないよう、しっかりと目に焼き付けて自分を戒めないと。
とは言うものの、目の前の光景はどんどん見るに耐えなくなり…。
「マロン、大丈夫なのじゃ。私が一緒に居るのじゃ。」
多分、余りに凄惨な光景に戦慄して、知らず知らずのうちに体が震えていたんだと思う。
それに気付いたオランが、そんな言葉を掛けながら手を繋いでくれたんだ。
おかげで、少し平静さを取り戻せたよ。
やがて、一人、二人と動かなくなり、遂には動く者はいなくなったの。
それでも、炎は消えることが無く…。
そこに集められた騎士や貴族は、その凄惨な光景に絶句してたよ。
しゃがみ込んで嘔吐いている人も、一人や二人じゃなかったよ。
やがて、炎が収まると、そこにあるのは真っ白な灰だけ…。
骨の一本も原型を留めず燃え尽きていたの。
場所は、騎士団の駐屯所が集まる一画に在るだだっ広い訓練場ね。
騎士団の連中が集まるのを待つ間、アルトに『将軍様を讃える会』の貴族達を出してもらったの。
『積載庫』から放り出されて地面に転がった貴族達は、みんなげっそりとやつれていたよ。
アルトの『積載庫』に放り込んで既に三日が経ち、その間最小限の水と食料しか与えなかったからね。
まあ、普段から仕事もしないで酒と美食に耽って、ブタのように肥え太ってたし。
少しは食を控えた方が健康に良いんじゃないかとは思うけどね。
「俺達をこんな所に出して、どうしようって言うんだ。
俺達は、お前が王位に就くことをもう反対しないし。
お前の治世を妨害しないと誓ったはずだぞ。」
先日、終始アルトに逆らっていた『勇者』がおいらに向かってそんなことを言ったんだ。
何で、こいつ、こんなに偉そうなんだろう。
殊更威張り散らすつもりは無いけど、一応、おいらは女王なんだけど。
「今日は、『将軍様を讃える会』の貴族に裁きを言い渡すつもりなんだ。
その前に、ちょっと見てもらいたいモノがあるんだ。
もし、おいらの下す裁きに不満があるなら、どうなるか見せてあげようかと思ってね。
他にも見てもらう者を集めているから、もう少し待っていて。」
おいらは、不平を漏らす『勇者』にそう伝えると。
「ちょっと待て、裁きってのはなんだ。
俺達が何の罪を犯したって言うんだよ。
お前が王位に就くことを認め、治世を妨害しないと誓ったじゃねえか。
それだけじゃ足りないとでも言うつもりか。」
こいつら、キーン一族に与していたことだけを咎められていると思ってるの。
あれだけ、民を搾取しておいて全く罪の意識が無いんだね。
『勇者』の言葉に呆れてたら、訓練場の入り口から入ってくる騎士達が見えたの。
「それについては、後で説明してあげるね。
そろそろ他の人も集まって来たみたいだから。
これから起こる事を良く見ておいてね。」
なので、『将軍様を讃える会』の貴族達との話は一旦打ち切ったんだ。
**********
「陛下、王都に駐屯している騎士、全員揃いました。」
トシゾー団長の報告に集まった騎士達を見ると、広い訓練場の半分ぐらいが騎士で埋まってたよ。
その時のトシゾー団長の報告では三千人くらい集まったらしい。
「みんな、よく集まってくれたね。
おいら、三日前に女王に即位したからよろしくね。
今日は、おいらの女王としての最初の仕事を見てもらうね。」
おいらの言葉に合わせて、アルトが捕えてあった騎士達をおいらから大分離れた場所に転がしたの。
総勢千人以上、近衛騎士団百人と辺境で捕えた騎士千人強だね。
「あれは、近衛騎士団の皆さんじゃねえか。
酷でえ、ボロボロじゃねえか、誰だあんな惨いことをしたのは。」
さっき町の人達に小突き回されてボロ切れのようになった近衛騎士を目にして、眉を顰める騎士もいれば。
「あいつら、辺境で行方不明になってた騎士じゃねえか。
このガキ共に捕らえられていたのか。」
辺境で騎士団が行方不明になっていることを耳にしていた騎士が驚いていたよ。
しかし、幾ら予想外のことが起こったとはいえ、女王であるおいらをガキと呼ぶのはどうかと思うよ。
「騎士の皆に集まってもらったのは、皆に選択の機会を与えるため。
おいらが女王になって最初に手を付けた仕事。
それは、反逆者ヒーナルと奴が行った圧政に加担した者を裁くことなんだ。
ヒーナルは息子セーヒに殺されちゃったけど。
そのセーヒは、昨日おいらが処刑したよ。
罪状は、『魔王』を倒した事と辺境に住む民を多数殺害したことね。
罪の償いとして、新しい『魔王』を生み出すため魔物の餌になってもらったよ。
次に裁くのはあそこにいる騎士達、近衛騎士団の騎士百名と辺境にいた騎士千人ほどだね。
近衛騎士期の罪状は、セーと同じ、『魔王』を倒した事と辺境に住む民を多数殺害したこと。
辺境の騎士の罪状は、疫病対策と称して辺境の村人を多数惨殺したこと。
全員、お家取り潰し、私財没収の上、死罪ね。」
おいらが近衛騎士他を死罪にする事を告げると。
「おい、ちょっと待った。
あいつらが裁かれるのは、謀反を起こしたからじゃねえのか。
民を惨殺したことが罪状ってのは何なんだ。
そんなのが罪になるなんて聞いたことがねえぞ。
俺達は、騎士だ、貴族でもある。
愚民共を殺したくらいで、死罪なんて冗談じゃねえぞ。」
おいらに向かってそんな言葉を吐いた騎士がいたんだ。
おいら、そいつの所に行って、無言でその足を蹴り砕いたよ。
とっさのことで悲鳴を上げることも出来ずに地面に転がった騎士。
「アルト、悪いけど、こいつも処刑対象に入れておいて。
それと、トシゾー団長、こいつの素性は分かるでしょう。
お家を取り潰すから、私財の没収をお願いね。」
おいらが、アルトとトシゾー団長に依頼すると。
「おい、幾ら王になったからってそれは横暴だろうが。
俺が何をしたって言うんだ。
俺の家は古くから続く騎士の家なんだぞ。
そんな簡単に、お家取り潰しとか死罪とかにして良い訳がねえだろうが。」
足を砕かれた騎士は、地面に転がりながらも猛烈に抗議してきたよ。
「オッチャン、バカ?
王侯貴族は民の納める税で養ってもらってるんだよ。
民が税を払ってくれなきゃ、オッチャンはご飯も食べられないんだ。
そんな大切な民を愚民などと蔑んで。
民の命を軽んじる貴族や騎士は、おいらの治世には要らないの。
はい、さよなら。」
おいらが騎士にそう告げると、アルトはその騎士を死罪を待つ騎士のもとに連れて行ってくれたよ。
そして。
「マロン、じゃあ、このゴミを片付けるけど。
本当に良いの?
マロンやオランのような子供が見るのには凄惨な光景よ。
しばらく、うなされるかも知れないわよ。」
アルトは処刑の時は、『特別席』に入っていろと言ってたんだ。
子供の見るものじゃないって。
「おいらは女王になったんだもの。
おいらがそいつらを死罪にすると決めたんだ。
おいらには最後まで見届ける義務があると思うの。
人の命を安易に奪ってはいけないとの戒めとするために。」
「私もマロンの伴侶となる以上は、一緒に責任を負うのじゃ。
マロン一人に惨たらしい光景を見せる訳にはいかぬのじゃ。」
おいらが見届けると言うと、オランも一緒に居ると言ってくれたんだ。
凄く心強かったよ。
「そう、あなた達にその覚悟があるのならもう何も言わないわ。
それじゃ、よく見ておくのよ、愚かなことをした者の末路を。」
おいら達が決意を示すと、アルトはそう答えて…。
空に青白く光る巨大な光の玉を作り出したの。
時々扉なんかを粉砕する時に使っているビリビリ玉の超巨大な光の玉。
バチバチと稲光のような大きな火花をちらしていて、凄く凶悪なシロモノに見えるよ。
「自分の愚かさを悔いながら逝きなさい!」
それが死刑執行の掛け声だったの。
バリバリという雷鳴と共に、眩い光の玉はあっという間に上空から迫って来たよ。
そして、それは一瞬にして千人以上の騎士達を包み込んだよ。
それと同時に断末魔の叫びが響き渡り、炎に包まれた騎士達がのたうち回ったの。
アルトが心配していた通り、今夜はうなされるかも知れない。
そのくらい惨たらしい光景だったの、千人もの人が生きたまま炎に焼かれていくんだもの。
目を背けたくなったけど、おいら、頑張ったよ。
これはおいらが決めたことだから、ちゃんと見届ける責任があるんだ。
王になるということは、他人に対し生殺与奪の権を持つということ。
それを無暗に振りかざさないよう、しっかりと目に焼き付けて自分を戒めないと。
とは言うものの、目の前の光景はどんどん見るに耐えなくなり…。
「マロン、大丈夫なのじゃ。私が一緒に居るのじゃ。」
多分、余りに凄惨な光景に戦慄して、知らず知らずのうちに体が震えていたんだと思う。
それに気付いたオランが、そんな言葉を掛けながら手を繋いでくれたんだ。
おかげで、少し平静さを取り戻せたよ。
やがて、一人、二人と動かなくなり、遂には動く者はいなくなったの。
それでも、炎は消えることが無く…。
そこに集められた騎士や貴族は、その凄惨な光景に絶句してたよ。
しゃがみ込んで嘔吐いている人も、一人や二人じゃなかったよ。
やがて、炎が収まると、そこにあるのは真っ白な灰だけ…。
骨の一本も原型を留めず燃え尽きていたの。
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