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第十二章 北へ行こう! 北へ!
第288話 おいら、マロン、今、あんたの後ろにいるの…
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おいらに剣を投げつけて脱兎の如く逃げ出した王太子セーヒ。
国王ヒーナルを殺して『生命の欠片』を奪ったうえ、おいらに敵討ちをするなんて言ったのに。
いきなり逃げ出すもんだから、呆気に取られて逃亡を阻止するのを忘れちゃったよ。
我に返ったおいらが逃げたセーヒを追おうとすると。
「マロン、待ちなさい。慌てて追いかける必要はないわ。」
アルトが目の前に現れておいらを制止したんだ。
「どうして?
あのまま何処かに隠れられちゃったら、探し出すのが手間だよ。」
「大丈夫よ、あの男が逃げ込むところは見当が付いてるから。
グラッセのおじいちゃんから教えてもらったのよ。
王太子派の愚連隊共がたまり場にしている場所をね。
あのデブのことだから駆け足もそう早くはないでしょう。
先回りできると思うわ。」
アルトは王族が一ヶ所に集まっていないこともあるかと予想していたそうで。
セーヒやセーオンがたまり場に使っている場所を予め調べていたみたい。
アルトは、床に蹲る王子セーオンと騎士達を『積載庫』へ詰め込むと、おいら達も『特別室』に乗せてくれたの。
それから、やおら、窓から外へとびだしたよ。
セーヒが逃げ出した廊下を追うんじゃなくて、ショートカットするつもりだね。
アルトが向かったのは王宮の建物の外、広い空き地に面して石造り建物が並ぶ一画だったの。
「ふむ、この一画は騎士の訓練所なのじゃ。
このような立派な訓練施設があるのなら、少しは鍛錬をすれば良いのじゃ。
騎士があのような肥満体になるなど情けない。」
オランがこの一画の説明をしてくれたの、オランの王宮にもこんな区画があるみたい。
おいらが空き地だと思ったのは騎士の訓練場らしいね。
石造りの建物は騎士団の駐屯所みたい。
他にもよく見ると騎馬の厩舎みたいな建物が建っていたよ。
オランとそんな会話を交わしていると、アルトは一棟の建物に近付いて行ったの。
どうやら、目的の建物に着いたみたいだね。
例によって建物の窓は開け放れていて、部屋の中は覗き放題だった。
アルトが最初に覗いたのは一階の一番入り口に近い部屋だった。
そこは広間のようになっていて、沢山の騎士がたむろっていたよ。
どうやら目的の場所だったみたいで、アルトは窓からコッソリ忍び込んだんだ。
そこにいる騎士達は、皆が皆、ガラが悪くて、まるで冒険者ギルドのロビーみたいだったよ。
ハテノ男爵領の前の騎士団同様に、昼間っからお酒を飲んで、カード博打にいそしんでるの。
「ねえ、オラン、騎士団って何処の国もこうなのかな?
昼間からお酒を飲んで、博打を打ってるの。
以前のハテノ男爵領の騎士団もこんな感じだったし、王国番外騎士団はもっと酷かったよ。」
「バカなことを言うで無いのじゃ。
異国の軍勢が攻め入った時や魔物の被害が生じた時など。
いざと言う時に、国を、民を護って戦うのが騎士の役目なのじゃ。
そのためには、日頃から戦場に身を置く心構えが必要なのじゃ。
勤務時間中に酒を飲んで、博打に興ずるなどもっての外なのじゃ。
平時においては、鍛錬と領地巡回に勤しみ遊んでいる暇など無いのじゃ。」
まあ、そうだよね。
今のハテノ男爵領騎士団なんて、常に領内の巡回警備をしているものね。
それに引き換え、ここにいる連中はまともに訓練もしていないみたいだよ。
ここにいる騎士の殆どが、ブヨブヨの体つきをしてるんだもん。
騎士団の駐屯所と言うより、養豚場のようだ…。
おいらはオランとそんな会話を交わしながら、眼下の騎士の騎士の態度に呆れていると。
「ここが、ウエニアール国第一騎士団の駐屯所よ。
この騎士団が、セーヒを支持する王太子派の中心なの。
見ての通り冒険者ばりのならず者ばかりで、…。
喧嘩上等の武闘派ばかりみたいよ。」
アルトがおいら達のもとにやって来て、ここがどんなところか説明してくれたの。
「ならず者ばかりなのは見れば分かるけど…。
『喧嘩上等の』とか言われても、肥満体ばっかりで全然強そうに見えないんだけど。」
「バカね、いつも言っているでしょう。
ならず者ってのはね、絶対自分より強い者には喧嘩を吹っかけないの。
弱い者を選んで、力で従わせるのよ。
こんな連中でも、剣は振り回すし、殺しを躊躇わないのだもの。
荒事など縁のない文官達じゃとても逆らえないわ。
セーヒは、こいつらを従えることで王宮内に勢力を広げて来たらしいわ。
自分に逆ったら、家族に危害を加えるって脅してね。
実際、見せしめのために…。
自分に逆らった文官の子息を斬り殺したり、夫人や令嬢を慰み者にしたみたいよ。」
それじゃ、本当に冒険者ギルドの連中と変わりないじゃん…。
セーヒは自分より強い者が目障りな場合には、こいつらを使って集団で一人を襲撃するんだって。
しかも、夜道を歩いている時や寝込みを襲うらしいの、まんまならず者だね。
セーヒは単独ではおいらに敵わないとみて、派閥の騎士団に助けを求めるだろう。
アルトはそう予想して、ここに先回りしたんだって。
**********
しばらくすると、正面玄関のドアが乱暴に開かれてセーヒが駆け込んできたよ。
普段の運動不足が祟ったんだろうね、汗だくになってるし、前屈みで膝に手を当てて息を切らしてたよ。
「若、いったいどうなされたので?
そんなに息を切らして。」
騎士の一人が、水差しから水を注いだカップを差し出しながら尋ねたの。
差し出された水を、ゴクゴクと一気に飲み干したセーヒ。
「野郎ども、出入りだ!
今回の奴は手強いぞ、いつも通り取り囲んで袋叩きにするんだ。
一切の手加減は無用だ、確実に息の根を止めるんだぞ!」
一息つくと、その場の騎士達に向けて早口でまくし立てたよ。
「出入りですかい?
若がそんな慌てるなんて…。
相手はいったいどんな奴なんですかい?」
「前の王族の生き残りだ、マロン姫。
一見ひ弱そうなガキだが、どえらいバケモノだ。
レベル五十二のオヤジを赤子の手をひねるように打ちのめしやがった。
見くびって掛かると手酷いしっぺ返しを受けるからな。
絶対に気を抜くんじゃねえぞ!」
「国王陛下がやられちまったんですか?
それで、陛下はどうなされたので?」
「親父は俺に跡目を託して潔く逝ったさ。
俺が親父のレベルを受け継いだ。
マロン姫のことが落ち着いたら、正式に俺が国王に即位する。
お前らにも相応の地位をやるから気張るんだぞ。」
「おお、若様が王様になる日がやって来ましたか。
こりゃ、俺達にもツキが回って来たぜ。
野郎ども、メスガキなんぞに後れを取るんじゃねえぞ!」
セーヒから事情を聴いた騎士はリーダー格だったようで、周りの騎士達にハッパを掛けてたよ。
「いいか、あの娘、今頃、俺を探し回っているはずだ。
こっちから探し回るなんて、無駄な労力をかける必要はねえぞ。
そのうちにここを嗅ぎつけるだろうから。
部屋に入ってきたところを、取り囲んでボコるんだ。
俺の愚息は、幼女が大好物のド変態だから、生け捕りにしろなんて言うが。
おめえらはそんな余計なこと考えるんじゃねえぞ。
とにかく、息の根を止めることだけ考えるんだ。」
セーヒがそんな指示を飛ばすと、騎士達は剝き身の剣を携えて扉の周りに待機したんだ。
セーヒは、自分の前に騎士二人を護衛に立たせて、扉の正面に陣取ったよ。
そろそろ出番かなと思ってると、案の定、アルトが用意は良いかと聞いて来たんだ。
おいらが頷くと、『積載庫』から出してくれたよ。
「いいか、もうじき来るだろうから油断するんじゃねえぞ。」
扉を囲むように立つ騎士達に向かって注意喚起するセーヒ。
「オッチャン、オッチャン、来るって、誰が?」
そんなセーヒの背中を突きながら、おいらが尋ねると。
「ああ? そんなの決まって…」
背後を振り返ったセーヒは、おいらの姿をみとめて声を詰まらせたの。
そして、…。
「ギャーー! このガキ、いったい何処から入って来やがった!」
そんな驚愕の声と共に飛び退いたよ。
「うん? オッチャンが着く少し前からこの部屋にいたよ。
オッチャンが来るのを待ち構えていたんだ。
自分の親を躊躇なく殺すような悪い子には、きついお仕置きが必要だからね。」
おいらの言葉を耳にして、セーヒは青褪めていたよ。
実際、驚くよね、後を追ってきていると思っていたんだから。
それが先に着いていて、しかも、誰もおいらの存在に気付いてないんだもん。
得体の知れない恐怖を覚えるのも無理ないね。
国王ヒーナルを殺して『生命の欠片』を奪ったうえ、おいらに敵討ちをするなんて言ったのに。
いきなり逃げ出すもんだから、呆気に取られて逃亡を阻止するのを忘れちゃったよ。
我に返ったおいらが逃げたセーヒを追おうとすると。
「マロン、待ちなさい。慌てて追いかける必要はないわ。」
アルトが目の前に現れておいらを制止したんだ。
「どうして?
あのまま何処かに隠れられちゃったら、探し出すのが手間だよ。」
「大丈夫よ、あの男が逃げ込むところは見当が付いてるから。
グラッセのおじいちゃんから教えてもらったのよ。
王太子派の愚連隊共がたまり場にしている場所をね。
あのデブのことだから駆け足もそう早くはないでしょう。
先回りできると思うわ。」
アルトは王族が一ヶ所に集まっていないこともあるかと予想していたそうで。
セーヒやセーオンがたまり場に使っている場所を予め調べていたみたい。
アルトは、床に蹲る王子セーオンと騎士達を『積載庫』へ詰め込むと、おいら達も『特別室』に乗せてくれたの。
それから、やおら、窓から外へとびだしたよ。
セーヒが逃げ出した廊下を追うんじゃなくて、ショートカットするつもりだね。
アルトが向かったのは王宮の建物の外、広い空き地に面して石造り建物が並ぶ一画だったの。
「ふむ、この一画は騎士の訓練所なのじゃ。
このような立派な訓練施設があるのなら、少しは鍛錬をすれば良いのじゃ。
騎士があのような肥満体になるなど情けない。」
オランがこの一画の説明をしてくれたの、オランの王宮にもこんな区画があるみたい。
おいらが空き地だと思ったのは騎士の訓練場らしいね。
石造りの建物は騎士団の駐屯所みたい。
他にもよく見ると騎馬の厩舎みたいな建物が建っていたよ。
オランとそんな会話を交わしていると、アルトは一棟の建物に近付いて行ったの。
どうやら、目的の建物に着いたみたいだね。
例によって建物の窓は開け放れていて、部屋の中は覗き放題だった。
アルトが最初に覗いたのは一階の一番入り口に近い部屋だった。
そこは広間のようになっていて、沢山の騎士がたむろっていたよ。
どうやら目的の場所だったみたいで、アルトは窓からコッソリ忍び込んだんだ。
そこにいる騎士達は、皆が皆、ガラが悪くて、まるで冒険者ギルドのロビーみたいだったよ。
ハテノ男爵領の前の騎士団同様に、昼間っからお酒を飲んで、カード博打にいそしんでるの。
「ねえ、オラン、騎士団って何処の国もこうなのかな?
昼間からお酒を飲んで、博打を打ってるの。
以前のハテノ男爵領の騎士団もこんな感じだったし、王国番外騎士団はもっと酷かったよ。」
「バカなことを言うで無いのじゃ。
異国の軍勢が攻め入った時や魔物の被害が生じた時など。
いざと言う時に、国を、民を護って戦うのが騎士の役目なのじゃ。
そのためには、日頃から戦場に身を置く心構えが必要なのじゃ。
勤務時間中に酒を飲んで、博打に興ずるなどもっての外なのじゃ。
平時においては、鍛錬と領地巡回に勤しみ遊んでいる暇など無いのじゃ。」
まあ、そうだよね。
今のハテノ男爵領騎士団なんて、常に領内の巡回警備をしているものね。
それに引き換え、ここにいる連中はまともに訓練もしていないみたいだよ。
ここにいる騎士の殆どが、ブヨブヨの体つきをしてるんだもん。
騎士団の駐屯所と言うより、養豚場のようだ…。
おいらはオランとそんな会話を交わしながら、眼下の騎士の騎士の態度に呆れていると。
「ここが、ウエニアール国第一騎士団の駐屯所よ。
この騎士団が、セーヒを支持する王太子派の中心なの。
見ての通り冒険者ばりのならず者ばかりで、…。
喧嘩上等の武闘派ばかりみたいよ。」
アルトがおいら達のもとにやって来て、ここがどんなところか説明してくれたの。
「ならず者ばかりなのは見れば分かるけど…。
『喧嘩上等の』とか言われても、肥満体ばっかりで全然強そうに見えないんだけど。」
「バカね、いつも言っているでしょう。
ならず者ってのはね、絶対自分より強い者には喧嘩を吹っかけないの。
弱い者を選んで、力で従わせるのよ。
こんな連中でも、剣は振り回すし、殺しを躊躇わないのだもの。
荒事など縁のない文官達じゃとても逆らえないわ。
セーヒは、こいつらを従えることで王宮内に勢力を広げて来たらしいわ。
自分に逆ったら、家族に危害を加えるって脅してね。
実際、見せしめのために…。
自分に逆らった文官の子息を斬り殺したり、夫人や令嬢を慰み者にしたみたいよ。」
それじゃ、本当に冒険者ギルドの連中と変わりないじゃん…。
セーヒは自分より強い者が目障りな場合には、こいつらを使って集団で一人を襲撃するんだって。
しかも、夜道を歩いている時や寝込みを襲うらしいの、まんまならず者だね。
セーヒは単独ではおいらに敵わないとみて、派閥の騎士団に助けを求めるだろう。
アルトはそう予想して、ここに先回りしたんだって。
**********
しばらくすると、正面玄関のドアが乱暴に開かれてセーヒが駆け込んできたよ。
普段の運動不足が祟ったんだろうね、汗だくになってるし、前屈みで膝に手を当てて息を切らしてたよ。
「若、いったいどうなされたので?
そんなに息を切らして。」
騎士の一人が、水差しから水を注いだカップを差し出しながら尋ねたの。
差し出された水を、ゴクゴクと一気に飲み干したセーヒ。
「野郎ども、出入りだ!
今回の奴は手強いぞ、いつも通り取り囲んで袋叩きにするんだ。
一切の手加減は無用だ、確実に息の根を止めるんだぞ!」
一息つくと、その場の騎士達に向けて早口でまくし立てたよ。
「出入りですかい?
若がそんな慌てるなんて…。
相手はいったいどんな奴なんですかい?」
「前の王族の生き残りだ、マロン姫。
一見ひ弱そうなガキだが、どえらいバケモノだ。
レベル五十二のオヤジを赤子の手をひねるように打ちのめしやがった。
見くびって掛かると手酷いしっぺ返しを受けるからな。
絶対に気を抜くんじゃねえぞ!」
「国王陛下がやられちまったんですか?
それで、陛下はどうなされたので?」
「親父は俺に跡目を託して潔く逝ったさ。
俺が親父のレベルを受け継いだ。
マロン姫のことが落ち着いたら、正式に俺が国王に即位する。
お前らにも相応の地位をやるから気張るんだぞ。」
「おお、若様が王様になる日がやって来ましたか。
こりゃ、俺達にもツキが回って来たぜ。
野郎ども、メスガキなんぞに後れを取るんじゃねえぞ!」
セーヒから事情を聴いた騎士はリーダー格だったようで、周りの騎士達にハッパを掛けてたよ。
「いいか、あの娘、今頃、俺を探し回っているはずだ。
こっちから探し回るなんて、無駄な労力をかける必要はねえぞ。
そのうちにここを嗅ぎつけるだろうから。
部屋に入ってきたところを、取り囲んでボコるんだ。
俺の愚息は、幼女が大好物のド変態だから、生け捕りにしろなんて言うが。
おめえらはそんな余計なこと考えるんじゃねえぞ。
とにかく、息の根を止めることだけ考えるんだ。」
セーヒがそんな指示を飛ばすと、騎士達は剝き身の剣を携えて扉の周りに待機したんだ。
セーヒは、自分の前に騎士二人を護衛に立たせて、扉の正面に陣取ったよ。
そろそろ出番かなと思ってると、案の定、アルトが用意は良いかと聞いて来たんだ。
おいらが頷くと、『積載庫』から出してくれたよ。
「いいか、もうじき来るだろうから油断するんじゃねえぞ。」
扉を囲むように立つ騎士達に向かって注意喚起するセーヒ。
「オッチャン、オッチャン、来るって、誰が?」
そんなセーヒの背中を突きながら、おいらが尋ねると。
「ああ? そんなの決まって…」
背後を振り返ったセーヒは、おいらの姿をみとめて声を詰まらせたの。
そして、…。
「ギャーー! このガキ、いったい何処から入って来やがった!」
そんな驚愕の声と共に飛び退いたよ。
「うん? オッチャンが着く少し前からこの部屋にいたよ。
オッチャンが来るのを待ち構えていたんだ。
自分の親を躊躇なく殺すような悪い子には、きついお仕置きが必要だからね。」
おいらの言葉を耳にして、セーヒは青褪めていたよ。
実際、驚くよね、後を追ってきていると思っていたんだから。
それが先に着いていて、しかも、誰もおいらの存在に気付いてないんだもん。
得体の知れない恐怖を覚えるのも無理ないね。
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