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第十二章 北へ行こう! 北へ!
第287話 予想外の行動に対処できなかったよ…
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おいらが動くより先に、王子セーオンに制裁を加えたオラン。
オランたら自分がシタニアール国の王子だと明かしちゃったけど…。
おいらがこの王族を始末するのだから別に問題ないだろうと言いやんの。
「ほう、貴様、我が王家を滅ぼすとほざくか。
ガキの癖に思い上がりやがって。
少し痛い目にあった方が良さそうだな。
前の王家の生き残りと聞いて殺しちまうつもりだったが。
貴様にセーオンの子を産ませた方が良さそうなんで。
腕の一本くらいで勘弁してやるよ。」
国王ヒーナルは子供を作るのに腕は要らないよなとか勝手な事を呟きながらおいらに斬り掛かってきたの。
その言葉通り、おいらの利き腕を斬り落とそうと狙ってね。
「うーん、そんな風に何処を狙って攻撃してくるのが分かれば簡単に躱せるよ。」
おいらがそんなセリフを口にしながら難無くヒーナルの剣を躱すと。
「メスガキの分際で、この国最強の俺の剣を躱すか!」
いや、単に力任せに振られただけの剣だもの、簡単に躱せるよ。
と言うより、こいつ、本当にこの国最強なの?
まるで、ハテノ男爵領騎士団のお姉ちゃんみたいだよ、それも促成栽培でレベルだけ上げた当初の。
「いや、そのヘボい剣で国内最強とか威張られても…。
オッチャン、『魔王』を倒して一気にレベルアップしたみたいだけど。
全然、剣の鍛錬はしてこなかったでしょう。
日頃から鍛錬をしていれば、そんな醜い体つきにはならないもんね。
二重アゴだし、お腹のお肉は弛んでいるし。
レベルを上げれば、ある程度以上レベルが下の人には勝てるようになるけど。
それだけじゃ、レベルが拮抗している人には全然歯が立たないよ。」
父ちゃんが言ってたもんね、鍛錬をサボっている者と鍛錬を欠かさない者なら多少のレベル差は覆せるって。
まあ、元騎士団だか、大将軍だか知らないけど、こんだけ締まりのない体つきをしているんだから。
大方、家柄だけで騎士団長になった弱々な騎士だったんだろうね、威張り散らすことしか能が無い。
そんな輩が、冬眠中の『シマリスの魔王』を倒してレベルを奪っただけで国内最強だかとか。
ちゃんちゃら可笑しいよ。
「このクソガキ! 儂を愚弄するか!」
ヒーナルは烈火の如く怒ったの。
人間、図星を指されると怒るって言うけど本当のことみたい。
「オッチャン、誤解があるようだから言っておくけど。
おいら、別にオッチャン達を殺そうなんて思ってないよ。
父ちゃんから殺しはしちゃダメって躾けられてるし。
何よりも、弱い者いじめは絶対にしちゃダメって言われてるから。
オッチャン達が耳長族に今後一切手を出さないと誓うなら赦してあげるよ。」
どんなに悪党でも殺しちゃうと後味が悪いし、改心するならそれで良いもんね。
「このガキ! 儂のことを弱い者と申すか!
言わせておけば、調子に乗りおって。
もう赦さん、子を孕むことさえできればそれで良い。
両の手足をもぎ取って、ダルマのようにしてやる!」
おいら、せっかく反省すれば赦してあげると言ったのに、…。
何故か逆上したヒーナルは、キモいことを口走りながら襲い掛かって来たよ。
でも、やっぱり、力任せに振られただけの剣だった。
配下の騎士達に『偉大なる将軍様』なんて呼ばせて悦に入ってたみたいだけど。
全然中身が伴ってないし…、剣もロクに振れないタダのデブじゃん。
「あっ、そう…。
反省する気が無いんだったら、やっぱりお仕置きが必要だね。」
おいらは、チョットだけ反撃することにしたんだ。
スキル『回避』に頼るまでも無く、楽々とヒーナルの剣を回避すると。
目の前を通り過ぎる肘をめがけて、軽く拳を入れたの。
「ギャーーーー!」
肘の骨が砕ける音ともに、ヒーナルの悲鳴が部屋の中に響いたよ。
おいらは床の上に取り落とされた剣を拾い上げると、今度は剣の腹でヒーナルの膝を砕いたの。
再び、耳障りな悲鳴を上げて床に這いつくばるヒーナル。
「こ、このガキ、バケモノか!
儂は、レベル五十二、この国最強の人間なのだぞ。」
だから、幾らレベルが高くても全然鍛錬してないんじゃ…。
今回、おいらの自慢のスキル『回避』の出番が全然なかったよ。
「オッチャン、だから言ったじゃない。
幾らレベルが高くても、そんな豚のような体じゃ宝の持ち腐れだから。
それより、まだやるつもり?
ここで耳長族には金輪際一切手を出さないと誓うなら、これで赦して上げるけど。」
ヒーナルは何とか上半身を起こすと、黙ったまま考え込んじゃった。
ここで突っぱねるか、口先だけでもおいらに従っておくか。
どうやら、どっちが得か考えているみたい。
**********
しばらく、黙り込んでいたヒーナルだけど、やがておいらに向けて。
「わかった、儂が悪かった。
金輪際、耳長族には…。
ギャーーーーーー!」
おいらに詫びを入れ始めたんだけど、…。
その言葉を紡ぐ途中で、ヒーナルの絶叫が部屋中に轟いたんだ。
突然、口からダラダラと血を吐き出すヒーナル。
その胸の辺りからは、剣先が顔をのぞかせていたよ。
「まったく、いつもは威張り散らしている癖に不甲斐ない。
こんなガキに詫びを入れるなんて、親父も焼きが回ったな。
だがな、国王ってのは下のモンに恐怖心を植え付けて抑え込まないとならねえんだよ。
国王が年端のいかないガキに詫びを入れたと知れたら、下のモンに示しがつかねえだろうがよ。」
ヒーナルに突き刺した剣を抜きながら、王太子セーヒがそんな言葉を吐き捨てたの。
躊躇なく自分の父親を剣で貫いたセーヒの行いに、一瞬呆気にとられたのが拙かったよ。
「マロン、ボッとしてないで、ヒーナルの『生命の欠片』を奪うのじゃ。
そ奴に渡してはならぬのじゃ。」
オランの声で我に返ったおいらだけど、とっさのことで反応できなかったの。
ヒーナルがこと切れると共に、目の前に現れたレベル五十二分の『生命の欠片』。
おいらが『積載庫』にしまおうとした時には一歩遅く、それはセーヒに吸い込まれて行ったんだ。
「ほう、これがレベル五十を超える感覚か…。
体の芯から力が湧き出して来るようじゃねえか。
おい、ガキ、礼を言っておくぜ。
そろそろ、王になって好き勝手したいと思ってたんだ。
手負いの親父は俺に跡目を託し、俺の最初の仕事は親父の仇討ちってか。
良い筋書きをお膳立てしてくれたじゃねえか。」
セーヒはそんな調子の良い事を言いながら、剣についた血を舐めとっていたんだ。
他人の血を舐めるなんて、キモいよ…。
「何てことを…。
血の繋がった自分の親を良くも殺せたもんだね。
オッチャンは良心の呵責ってモンを感じないの?」
「はあ? 何を言ってんだ?
今言ったばかりだろう、王ってのは国で一番強くないといけねえんだ。
臣下や愚民どもに舐められたらいけねえからよ。
親父はてめえに手足を砕かれた時点で王の資格を失ってるんだよ。
だから、親父がこれ以上醜態を晒さないようにしてやったんだ。
感謝されこそすれ、責められるような事はした覚えはないぜ。」
この国の王族って、三代揃ってとんでもない自己中だよ…。
自分に都合の良い事ばっかり言ってる。
だいたい、国で一番強くなくちゃいけないって…。
本当に強かったのかな? 単にレベルが高かっただけじゃないの?
「そう、オッチャンがいかれた人間だと言うことは分かったよ。
それで、どうするつもり?
おいらを倒してヒーナルの仇討ちをするの?
それとも、ゴメンなさいして、耳長族には手出ししないと誓う?」
聞くまでも無く、おいらを殺すつもりだろうけど確認だけしておいたの。
「ふっ、ふっ、ふっ。
愚問だな、そんなの決まっているだろうが。」
不敵な笑いを浮かべて、おいらに剣を向けるセーヒ。
おいらは、いつ攻撃されてもかまわないように身構えたんだ。
すると…。
「ここは、戦略的撤退に決まってるだろう!」
セーヒは手にした血塗れの剣をおいらに向けて投げつけると、脱兎のごとく走り出したんだ。
ヒーナルの血で汚れたばっちい剣を避けている間にも、おいらの前から駆去るセーヒ。
一番近くの扉をこじ開けて、部屋から飛び出して行ったの。
その予想外の行動においら達は呆気に取られていて、誰も逃走を阻止できなかったよ。
それにしても、父親を殺して、息子を見捨てて逃げ出すって、なんて奴なんだ…。
オランたら自分がシタニアール国の王子だと明かしちゃったけど…。
おいらがこの王族を始末するのだから別に問題ないだろうと言いやんの。
「ほう、貴様、我が王家を滅ぼすとほざくか。
ガキの癖に思い上がりやがって。
少し痛い目にあった方が良さそうだな。
前の王家の生き残りと聞いて殺しちまうつもりだったが。
貴様にセーオンの子を産ませた方が良さそうなんで。
腕の一本くらいで勘弁してやるよ。」
国王ヒーナルは子供を作るのに腕は要らないよなとか勝手な事を呟きながらおいらに斬り掛かってきたの。
その言葉通り、おいらの利き腕を斬り落とそうと狙ってね。
「うーん、そんな風に何処を狙って攻撃してくるのが分かれば簡単に躱せるよ。」
おいらがそんなセリフを口にしながら難無くヒーナルの剣を躱すと。
「メスガキの分際で、この国最強の俺の剣を躱すか!」
いや、単に力任せに振られただけの剣だもの、簡単に躱せるよ。
と言うより、こいつ、本当にこの国最強なの?
まるで、ハテノ男爵領騎士団のお姉ちゃんみたいだよ、それも促成栽培でレベルだけ上げた当初の。
「いや、そのヘボい剣で国内最強とか威張られても…。
オッチャン、『魔王』を倒して一気にレベルアップしたみたいだけど。
全然、剣の鍛錬はしてこなかったでしょう。
日頃から鍛錬をしていれば、そんな醜い体つきにはならないもんね。
二重アゴだし、お腹のお肉は弛んでいるし。
レベルを上げれば、ある程度以上レベルが下の人には勝てるようになるけど。
それだけじゃ、レベルが拮抗している人には全然歯が立たないよ。」
父ちゃんが言ってたもんね、鍛錬をサボっている者と鍛錬を欠かさない者なら多少のレベル差は覆せるって。
まあ、元騎士団だか、大将軍だか知らないけど、こんだけ締まりのない体つきをしているんだから。
大方、家柄だけで騎士団長になった弱々な騎士だったんだろうね、威張り散らすことしか能が無い。
そんな輩が、冬眠中の『シマリスの魔王』を倒してレベルを奪っただけで国内最強だかとか。
ちゃんちゃら可笑しいよ。
「このクソガキ! 儂を愚弄するか!」
ヒーナルは烈火の如く怒ったの。
人間、図星を指されると怒るって言うけど本当のことみたい。
「オッチャン、誤解があるようだから言っておくけど。
おいら、別にオッチャン達を殺そうなんて思ってないよ。
父ちゃんから殺しはしちゃダメって躾けられてるし。
何よりも、弱い者いじめは絶対にしちゃダメって言われてるから。
オッチャン達が耳長族に今後一切手を出さないと誓うなら赦してあげるよ。」
どんなに悪党でも殺しちゃうと後味が悪いし、改心するならそれで良いもんね。
「このガキ! 儂のことを弱い者と申すか!
言わせておけば、調子に乗りおって。
もう赦さん、子を孕むことさえできればそれで良い。
両の手足をもぎ取って、ダルマのようにしてやる!」
おいら、せっかく反省すれば赦してあげると言ったのに、…。
何故か逆上したヒーナルは、キモいことを口走りながら襲い掛かって来たよ。
でも、やっぱり、力任せに振られただけの剣だった。
配下の騎士達に『偉大なる将軍様』なんて呼ばせて悦に入ってたみたいだけど。
全然中身が伴ってないし…、剣もロクに振れないタダのデブじゃん。
「あっ、そう…。
反省する気が無いんだったら、やっぱりお仕置きが必要だね。」
おいらは、チョットだけ反撃することにしたんだ。
スキル『回避』に頼るまでも無く、楽々とヒーナルの剣を回避すると。
目の前を通り過ぎる肘をめがけて、軽く拳を入れたの。
「ギャーーーー!」
肘の骨が砕ける音ともに、ヒーナルの悲鳴が部屋の中に響いたよ。
おいらは床の上に取り落とされた剣を拾い上げると、今度は剣の腹でヒーナルの膝を砕いたの。
再び、耳障りな悲鳴を上げて床に這いつくばるヒーナル。
「こ、このガキ、バケモノか!
儂は、レベル五十二、この国最強の人間なのだぞ。」
だから、幾らレベルが高くても全然鍛錬してないんじゃ…。
今回、おいらの自慢のスキル『回避』の出番が全然なかったよ。
「オッチャン、だから言ったじゃない。
幾らレベルが高くても、そんな豚のような体じゃ宝の持ち腐れだから。
それより、まだやるつもり?
ここで耳長族には金輪際一切手を出さないと誓うなら、これで赦して上げるけど。」
ヒーナルは何とか上半身を起こすと、黙ったまま考え込んじゃった。
ここで突っぱねるか、口先だけでもおいらに従っておくか。
どうやら、どっちが得か考えているみたい。
**********
しばらく、黙り込んでいたヒーナルだけど、やがておいらに向けて。
「わかった、儂が悪かった。
金輪際、耳長族には…。
ギャーーーーーー!」
おいらに詫びを入れ始めたんだけど、…。
その言葉を紡ぐ途中で、ヒーナルの絶叫が部屋中に轟いたんだ。
突然、口からダラダラと血を吐き出すヒーナル。
その胸の辺りからは、剣先が顔をのぞかせていたよ。
「まったく、いつもは威張り散らしている癖に不甲斐ない。
こんなガキに詫びを入れるなんて、親父も焼きが回ったな。
だがな、国王ってのは下のモンに恐怖心を植え付けて抑え込まないとならねえんだよ。
国王が年端のいかないガキに詫びを入れたと知れたら、下のモンに示しがつかねえだろうがよ。」
ヒーナルに突き刺した剣を抜きながら、王太子セーヒがそんな言葉を吐き捨てたの。
躊躇なく自分の父親を剣で貫いたセーヒの行いに、一瞬呆気にとられたのが拙かったよ。
「マロン、ボッとしてないで、ヒーナルの『生命の欠片』を奪うのじゃ。
そ奴に渡してはならぬのじゃ。」
オランの声で我に返ったおいらだけど、とっさのことで反応できなかったの。
ヒーナルがこと切れると共に、目の前に現れたレベル五十二分の『生命の欠片』。
おいらが『積載庫』にしまおうとした時には一歩遅く、それはセーヒに吸い込まれて行ったんだ。
「ほう、これがレベル五十を超える感覚か…。
体の芯から力が湧き出して来るようじゃねえか。
おい、ガキ、礼を言っておくぜ。
そろそろ、王になって好き勝手したいと思ってたんだ。
手負いの親父は俺に跡目を託し、俺の最初の仕事は親父の仇討ちってか。
良い筋書きをお膳立てしてくれたじゃねえか。」
セーヒはそんな調子の良い事を言いながら、剣についた血を舐めとっていたんだ。
他人の血を舐めるなんて、キモいよ…。
「何てことを…。
血の繋がった自分の親を良くも殺せたもんだね。
オッチャンは良心の呵責ってモンを感じないの?」
「はあ? 何を言ってんだ?
今言ったばかりだろう、王ってのは国で一番強くないといけねえんだ。
臣下や愚民どもに舐められたらいけねえからよ。
親父はてめえに手足を砕かれた時点で王の資格を失ってるんだよ。
だから、親父がこれ以上醜態を晒さないようにしてやったんだ。
感謝されこそすれ、責められるような事はした覚えはないぜ。」
この国の王族って、三代揃ってとんでもない自己中だよ…。
自分に都合の良い事ばっかり言ってる。
だいたい、国で一番強くなくちゃいけないって…。
本当に強かったのかな? 単にレベルが高かっただけじゃないの?
「そう、オッチャンがいかれた人間だと言うことは分かったよ。
それで、どうするつもり?
おいらを倒してヒーナルの仇討ちをするの?
それとも、ゴメンなさいして、耳長族には手出ししないと誓う?」
聞くまでも無く、おいらを殺すつもりだろうけど確認だけしておいたの。
「ふっ、ふっ、ふっ。
愚問だな、そんなの決まっているだろうが。」
不敵な笑いを浮かべて、おいらに剣を向けるセーヒ。
おいらは、いつ攻撃されてもかまわないように身構えたんだ。
すると…。
「ここは、戦略的撤退に決まってるだろう!」
セーヒは手にした血塗れの剣をおいらに向けて投げつけると、脱兎のごとく走り出したんだ。
ヒーナルの血で汚れたばっちい剣を避けている間にも、おいらの前から駆去るセーヒ。
一番近くの扉をこじ開けて、部屋から飛び出して行ったの。
その予想外の行動においら達は呆気に取られていて、誰も逃走を阻止できなかったよ。
それにしても、父親を殺して、息子を見捨てて逃げ出すって、なんて奴なんだ…。
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