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第十一章 小さな王子の冒険記
第240話 ウサギが我が家にやって来た
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怪我を治して、餌をあげるとすっかり懐いちゃった野生のウサギ(魔物)。
「このウサギ、親はいるのじゃろうか。
護ってくれる存在がないと簡単に捕食されてしまいそうなのじゃ。」
オランがウサギを撫でながらそんなことを呟いてた。
魔物とは言えまだ弱々しくて、とても独り立ちできそうな感じじゃないね。
おいらはさっき狩ったウサギが親じゃなければ良いなと考えたよ。
「でも、おいら達ではどうする事も出来ないよ。
町に入れてもらえるかどうかわからないし。
第一、このウサギが付いて来るかも分からないからね。」
付いて来るようなら、おいらの『非常食』だと言って町の中に入れてもらうつもりだけど。
野生の魔物だものね、懐いているのは今だけかもしれない。
ここで体を休めたら、元いた場所へ戻っていくんじゃないかな。
その時のおいら達は、何時までもウサギにかまっている訳にもいかなかったんだ。
日が暮れる前にお風呂に行きたいし、肉屋さんにウサギ肉のローストを注文したいからね。
なので、ウサギをその場に残して町へ戻ろうとしたの。
おいら達が立ち去ろうとすると、ウサギがガバッっとおいらの足にしがみ付いたんだ。
何事かと思ったら、ウサギはつぶらな瞳でおいらを見ていたの。
その瞳は、「おいてかないで。」とおいらに懇願しているみたいだったよ。
「おまえ、おいら達と一緒に来たいの?
人を襲わないと約束するなら、連れて行ってあげるけど。」
って、ウサギにそんな事を言っても通じる訳ないよね。
「ウキュ!」
おいらの言葉が通じた訳ではない思うけど、…。
ウサギは可愛い鳴き声を上げると起き上がったんだ。
ついてくる気満々みたいだよ。
その証拠に、おいらが歩き始めると横に並んでピョコピョコ跳ねているの。
「おお、ホントに良く懐いたのじゃ。」
オランは感心しながら背を撫でてるけど、ウサギは嫌がる素振りを見せなかったの。
「これなら、町に連れて行っても平気そうだね。
門番に兄ちゃんには、おいら達の『非常食』だと言っとくよ。」
「非常食って、それは酷いのじゃ…。」
「ウキュ! ウキュ!」
ウサギの背中を撫でながら、そんな会話を交わしていると。
ウサギは、自分が『非常食』扱いされているのも知らずに、楽しそうな鳴き声を上げてたよ。
**********
「よう、マロン嬢ちゃんお帰り。
そっちは、オラン嬢ちゃんだっけ。
毎日、狩りに出かけているなんて、小せいのに感心だな。」
門番をしている冒険者の兄ちゃんが、声を掛けてくれるとけど…。
「おい、おい、ちょっと待った。
マロン嬢ちゃんよ、俺の見間違えじゃなければ…。
そいつはウサギじゃねえか、魔物の。」
おいらとオランに挟まれたウサギの存在に気付いたみたい。
「うん、草原で拾ったんだ。
おいら達の『非常食』にしようと思って連れて来た。」
「いや、拾ったって…。
そいつ大丈夫なのか?
そのくらいの大きさでも暴れられたら大惨事だぞ。
子供なんて食い殺されちまうぜ。」
やっぱり、普通の人にはウサギは脅威のようで、兄ちゃんは警戒した様子で尋ねてきたの。
「平気なのじゃ。この子は良い子なのじゃ。
ほれ、そなたも撫でてみるのじゃ。
モフモフで気持ち良いぞ。」
ウサギは無害だと、オランが主張すると…。
兄ちゃんは、恐る恐るウサギの背中をオランに倣って撫でてみたの。
「ウキュ! ウキュ!」
気持ちよさげに鳴き声を上げるウサギ。
「おお、本当に大人しいな、このウサギ。
オラン嬢ちゃんの言う通りモフモフだわ。
分かった、町へ入れても良いぞ。
ただし、人を襲わないようにキチンと見張っているんだぞ。」
ひとしきりウサギのモフモフを堪能した兄ちゃんは、そう言って門を通してくれたよ。
町に入って、中央広場に差し掛かった時のこと。
「おや、マロン、今日は随分と可愛いモノを連れているじゃないかい。
ウサギのようだけど、やにでっかいね。」
今度は、いつもの噂好きのオバチャンが声を掛けて来たの。
どうやら、オバチャンはオラン同様に小動物の方のウサギを見たことあるようだね。
オバチャンは、おいらの横で大人しくしているコレを、魔物だと思わなかったみたい。
街で暮らす普通の人が、ウサギの魔物を目にすることはまず無いし。
ウサギの魔物は凄く獰猛だと噂されてるものだからね。
「これ? 町の外の草原で拾ったウサギの魔物だよ。
怪我をしていたところを治して、餌をあげたらついて来ちゃった。
可愛いでしょう。」
おいらがウサギの頭を撫でながら答えると。
ウサギは、「ウキュ! ウキュ!」と鳴きながら気持ち良さそうに目を細めてたよ。
「おや、今度は魔物を拾って来たのかい。
何時ぞやは、貴族のお嬢さんを拾って来たと思えば…。
マロン、なんでも迂闊に拾ってくるんじゃないよ。
しかし、良く懐いているものね。」
オバチャンは、ウサギが良く懐いていることに感心していたの。
でも、ウサギの前に隣国の王子様も拾って来たんだよ。
隣にいるオランが王子様だなんて、想像もしてないだろうね。
これで知り合いからウサギのことを尋ねられて、一々説明する手間が省けるね。
後はオバチャンが町中に噂を広めてくれるだろうから。
**********
「そのウサギもこれから一緒に住むなら、名前がないと不便なのじゃ。
何か良い名前を付けてあげるのじゃ。」
家に帰ると、名を付けた方が良いってオランが提案をしてきたの。
「名前ね…、『非常食』とかどう?」
「マロン…。」
返事を聞いたオランが、白い目でおいらを見ていたよ。
「それじゃ、あんまりなのじゃ。
もう少し、真面目に考えるのじゃ。」
オランに叱られたけど、おいら、名前なんて考えたこと無いんだよね。
「うさぎ、うさこ、うさうさ、バニー、ラビット、…。
そうだ、ラビ! 呼びやすいしラビにしよう。」
「多少安易な気がしないでもないのじゃが…。
確かに、語呂が良くて、呼びやすいのじゃ。」
指摘通り安直なネーミングだけど、呼びやすいということでオランも賛成してくれたの。
「じゃあ、お前はこれからラビだよ。」
「ウキュ! ウキュ!」
背中を撫でながら命名したら嬉しそうな鳴き声を上げたけど…。
多分、撫でられるのが気持ちよくて鳴き声を上げただけ。
こいつ、『ラビ』が自分の名前だってことは分かってないんだろうな。
さて、ラビを連れてきたのは良いけど、さっそく困ったことが起こったの。
ラビを家に置いて公衆浴場へ行こうとしたら、ついて来ようとするんだ。
どうしたものか思っていると…。
「マロン、そんなモノを拾って来ちゃダメでしょう。」
土間に入って来たアルトから叱られちゃったよ。
「あっ、アルトいらっしゃい。
今日はこの町の何か用事があったんだ。」
「ええ、ちょっと、ノーム爺の所にこの間の注文の件でね。
じゃなくて、何でウサギの魔物なんて拾って来たの。」
「怪我をして、衰弱していたんで、治してあげたら懐かれちゃった。
ダメだった?」
「ダメに決まっているでしょう。
魔物は闘争本能がとても強いの。
今は子供で懐いているけど。
成長するにしたがって獰猛になって。
そのうち、あなた達を襲うようになるわよ。
それ以前に、野生の生き物には害虫が沢山ついているわ。
ダニ、ノミ、シラミ…。
噛まれたら痒くてしょうがないし。
質の悪い病原菌を持っているのもいるわよ。」
熊みたいな獰猛な動物にも言える事らしいけど。
子供のうちは懐くらしいの。
それが可愛いもんだから、飼う人がいるんだって。
でも、成長すると獰猛な本能が前面に出て来て飼い主を食い殺することがあるみたい。
「大きくなって暴れるようなら、草原に捨てに行くよ。
それよりも、ダニ、ノミ、シラミは嫌だね。」
成長したら暴れるかもしれないという心配については、おいらに一つ考えがあるんだ。
それを試してダメだったら、本当に草原に捨てるしかないかな。
人を狙って襲うようなら、それこそ『非常食』だね。
アルトは呆れてたけど、おいらにラビを捨てる気が無いのは分かった様子で。
「まあ、あなた達なら後れを取る心配はないでしょうけど…。
くれぐれも、周囲の人を襲わないように注意するのよ。
それじゃ、害虫は駆除してあげるわ。」
マロンはそう言うと、ラビに向かってビリビリを放ったの。
いつもとは違って、『パチ、パチ』という音を立ててたんで、相当威力は絞ったみたい。
ラビは、「ウキュ! ウキュ!」という鳴き声と共に体をビクンとさせていたけど。
驚いただけみたいで、そんな痛そうな感じではなかった。
その代わりと言う訳じゃないけど、全身のモフモフの毛が逆立っていたよ。
それを二度、三度と繰り返したアルト。
「このくらい念入りにしておけば、ダニ、ノミ、シラミは死滅したはずよ。
でも、家の中で飼うのなら、汚れているし一度洗った方が良いわね。
これもお風呂に連れて行ったらどうかしら。」
ラビも公衆浴場に連れて行けなんて言い出したよ。
ウサギは入っちゃダメという決まりは無かったと思ったけど…。
「このウサギ、親はいるのじゃろうか。
護ってくれる存在がないと簡単に捕食されてしまいそうなのじゃ。」
オランがウサギを撫でながらそんなことを呟いてた。
魔物とは言えまだ弱々しくて、とても独り立ちできそうな感じじゃないね。
おいらはさっき狩ったウサギが親じゃなければ良いなと考えたよ。
「でも、おいら達ではどうする事も出来ないよ。
町に入れてもらえるかどうかわからないし。
第一、このウサギが付いて来るかも分からないからね。」
付いて来るようなら、おいらの『非常食』だと言って町の中に入れてもらうつもりだけど。
野生の魔物だものね、懐いているのは今だけかもしれない。
ここで体を休めたら、元いた場所へ戻っていくんじゃないかな。
その時のおいら達は、何時までもウサギにかまっている訳にもいかなかったんだ。
日が暮れる前にお風呂に行きたいし、肉屋さんにウサギ肉のローストを注文したいからね。
なので、ウサギをその場に残して町へ戻ろうとしたの。
おいら達が立ち去ろうとすると、ウサギがガバッっとおいらの足にしがみ付いたんだ。
何事かと思ったら、ウサギはつぶらな瞳でおいらを見ていたの。
その瞳は、「おいてかないで。」とおいらに懇願しているみたいだったよ。
「おまえ、おいら達と一緒に来たいの?
人を襲わないと約束するなら、連れて行ってあげるけど。」
って、ウサギにそんな事を言っても通じる訳ないよね。
「ウキュ!」
おいらの言葉が通じた訳ではない思うけど、…。
ウサギは可愛い鳴き声を上げると起き上がったんだ。
ついてくる気満々みたいだよ。
その証拠に、おいらが歩き始めると横に並んでピョコピョコ跳ねているの。
「おお、ホントに良く懐いたのじゃ。」
オランは感心しながら背を撫でてるけど、ウサギは嫌がる素振りを見せなかったの。
「これなら、町に連れて行っても平気そうだね。
門番に兄ちゃんには、おいら達の『非常食』だと言っとくよ。」
「非常食って、それは酷いのじゃ…。」
「ウキュ! ウキュ!」
ウサギの背中を撫でながら、そんな会話を交わしていると。
ウサギは、自分が『非常食』扱いされているのも知らずに、楽しそうな鳴き声を上げてたよ。
**********
「よう、マロン嬢ちゃんお帰り。
そっちは、オラン嬢ちゃんだっけ。
毎日、狩りに出かけているなんて、小せいのに感心だな。」
門番をしている冒険者の兄ちゃんが、声を掛けてくれるとけど…。
「おい、おい、ちょっと待った。
マロン嬢ちゃんよ、俺の見間違えじゃなければ…。
そいつはウサギじゃねえか、魔物の。」
おいらとオランに挟まれたウサギの存在に気付いたみたい。
「うん、草原で拾ったんだ。
おいら達の『非常食』にしようと思って連れて来た。」
「いや、拾ったって…。
そいつ大丈夫なのか?
そのくらいの大きさでも暴れられたら大惨事だぞ。
子供なんて食い殺されちまうぜ。」
やっぱり、普通の人にはウサギは脅威のようで、兄ちゃんは警戒した様子で尋ねてきたの。
「平気なのじゃ。この子は良い子なのじゃ。
ほれ、そなたも撫でてみるのじゃ。
モフモフで気持ち良いぞ。」
ウサギは無害だと、オランが主張すると…。
兄ちゃんは、恐る恐るウサギの背中をオランに倣って撫でてみたの。
「ウキュ! ウキュ!」
気持ちよさげに鳴き声を上げるウサギ。
「おお、本当に大人しいな、このウサギ。
オラン嬢ちゃんの言う通りモフモフだわ。
分かった、町へ入れても良いぞ。
ただし、人を襲わないようにキチンと見張っているんだぞ。」
ひとしきりウサギのモフモフを堪能した兄ちゃんは、そう言って門を通してくれたよ。
町に入って、中央広場に差し掛かった時のこと。
「おや、マロン、今日は随分と可愛いモノを連れているじゃないかい。
ウサギのようだけど、やにでっかいね。」
今度は、いつもの噂好きのオバチャンが声を掛けて来たの。
どうやら、オバチャンはオラン同様に小動物の方のウサギを見たことあるようだね。
オバチャンは、おいらの横で大人しくしているコレを、魔物だと思わなかったみたい。
街で暮らす普通の人が、ウサギの魔物を目にすることはまず無いし。
ウサギの魔物は凄く獰猛だと噂されてるものだからね。
「これ? 町の外の草原で拾ったウサギの魔物だよ。
怪我をしていたところを治して、餌をあげたらついて来ちゃった。
可愛いでしょう。」
おいらがウサギの頭を撫でながら答えると。
ウサギは、「ウキュ! ウキュ!」と鳴きながら気持ち良さそうに目を細めてたよ。
「おや、今度は魔物を拾って来たのかい。
何時ぞやは、貴族のお嬢さんを拾って来たと思えば…。
マロン、なんでも迂闊に拾ってくるんじゃないよ。
しかし、良く懐いているものね。」
オバチャンは、ウサギが良く懐いていることに感心していたの。
でも、ウサギの前に隣国の王子様も拾って来たんだよ。
隣にいるオランが王子様だなんて、想像もしてないだろうね。
これで知り合いからウサギのことを尋ねられて、一々説明する手間が省けるね。
後はオバチャンが町中に噂を広めてくれるだろうから。
**********
「そのウサギもこれから一緒に住むなら、名前がないと不便なのじゃ。
何か良い名前を付けてあげるのじゃ。」
家に帰ると、名を付けた方が良いってオランが提案をしてきたの。
「名前ね…、『非常食』とかどう?」
「マロン…。」
返事を聞いたオランが、白い目でおいらを見ていたよ。
「それじゃ、あんまりなのじゃ。
もう少し、真面目に考えるのじゃ。」
オランに叱られたけど、おいら、名前なんて考えたこと無いんだよね。
「うさぎ、うさこ、うさうさ、バニー、ラビット、…。
そうだ、ラビ! 呼びやすいしラビにしよう。」
「多少安易な気がしないでもないのじゃが…。
確かに、語呂が良くて、呼びやすいのじゃ。」
指摘通り安直なネーミングだけど、呼びやすいということでオランも賛成してくれたの。
「じゃあ、お前はこれからラビだよ。」
「ウキュ! ウキュ!」
背中を撫でながら命名したら嬉しそうな鳴き声を上げたけど…。
多分、撫でられるのが気持ちよくて鳴き声を上げただけ。
こいつ、『ラビ』が自分の名前だってことは分かってないんだろうな。
さて、ラビを連れてきたのは良いけど、さっそく困ったことが起こったの。
ラビを家に置いて公衆浴場へ行こうとしたら、ついて来ようとするんだ。
どうしたものか思っていると…。
「マロン、そんなモノを拾って来ちゃダメでしょう。」
土間に入って来たアルトから叱られちゃったよ。
「あっ、アルトいらっしゃい。
今日はこの町の何か用事があったんだ。」
「ええ、ちょっと、ノーム爺の所にこの間の注文の件でね。
じゃなくて、何でウサギの魔物なんて拾って来たの。」
「怪我をして、衰弱していたんで、治してあげたら懐かれちゃった。
ダメだった?」
「ダメに決まっているでしょう。
魔物は闘争本能がとても強いの。
今は子供で懐いているけど。
成長するにしたがって獰猛になって。
そのうち、あなた達を襲うようになるわよ。
それ以前に、野生の生き物には害虫が沢山ついているわ。
ダニ、ノミ、シラミ…。
噛まれたら痒くてしょうがないし。
質の悪い病原菌を持っているのもいるわよ。」
熊みたいな獰猛な動物にも言える事らしいけど。
子供のうちは懐くらしいの。
それが可愛いもんだから、飼う人がいるんだって。
でも、成長すると獰猛な本能が前面に出て来て飼い主を食い殺することがあるみたい。
「大きくなって暴れるようなら、草原に捨てに行くよ。
それよりも、ダニ、ノミ、シラミは嫌だね。」
成長したら暴れるかもしれないという心配については、おいらに一つ考えがあるんだ。
それを試してダメだったら、本当に草原に捨てるしかないかな。
人を狙って襲うようなら、それこそ『非常食』だね。
アルトは呆れてたけど、おいらにラビを捨てる気が無いのは分かった様子で。
「まあ、あなた達なら後れを取る心配はないでしょうけど…。
くれぐれも、周囲の人を襲わないように注意するのよ。
それじゃ、害虫は駆除してあげるわ。」
マロンはそう言うと、ラビに向かってビリビリを放ったの。
いつもとは違って、『パチ、パチ』という音を立ててたんで、相当威力は絞ったみたい。
ラビは、「ウキュ! ウキュ!」という鳴き声と共に体をビクンとさせていたけど。
驚いただけみたいで、そんな痛そうな感じではなかった。
その代わりと言う訳じゃないけど、全身のモフモフの毛が逆立っていたよ。
それを二度、三度と繰り返したアルト。
「このくらい念入りにしておけば、ダニ、ノミ、シラミは死滅したはずよ。
でも、家の中で飼うのなら、汚れているし一度洗った方が良いわね。
これもお風呂に連れて行ったらどうかしら。」
ラビも公衆浴場に連れて行けなんて言い出したよ。
ウサギは入っちゃダメという決まりは無かったと思ったけど…。
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