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第十一章 小さな王子の冒険記
第238話 今度もうなされちゃいそうだよ…
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魔物の領域からの帰り道、ベッドに寝そべってオランとおしゃべりをしていると。
「あら、あなた達、本当に仲良くなったのね。
オランは、平民のマロンと話をしていて面白いかしら?」
アルトがおいら達の部屋の入って来てそんなことを尋ねたんだ。
「マロンの話しを聞くのは、とても楽しいのじゃ。
父上が良く言っておるのだ。
世の中は人が十人いれば、少なくとも八人は平民じゃと。
王侯貴族が国を良く治められるかかどうかは。
大多数を占める民の声に耳を傾けられるかどうかじゃと。」
常日頃から平民の言葉に耳を傾けないといけないと教えられているそうなんだ。
とは言うものの…。
当たり前のことかもしれないけど、実際に周りにいるのは王侯貴族ばかりなんだって。
遊び相手も、有力貴族の中から選ばれた同年代の子供だけみたい。
王様の教えとは裏腹に、平民の声なんて聞く機会は一度も無かったって言うの。
シトラス兄ちゃんの話しだけが、平民の暮らしぶりを知る術だったそうだよ。
シトラス兄ちゃんは平民の声を聞くためと理由をつけて王宮を抜け出していたみたいだしね。
実際のところ風呂屋や酒場で遊び惚けていたみたいだけど。
「その点、マロンから聞く民の暮らしぶりは興味深いことばかりなのじゃ。
マロンとの暮らしも、知らなかったことばかりで新鮮じゃしのう。」
「うん、おいらもオランが一緒で楽しいよ。
今まで同じような歳の子がこんなに近くにはいなかったからね。
それに、やっぱり一人暮らしは寂しかったし。」
近所にも歳の近い子供はいるんだけど、にっぽん爺の家で一緒に話を聞くくらいだもの。
父ちゃんがいなくなってから、一人で食べる物やお金をなんとかしなきゃいけなくて。
昼間、ずっと狩りや採集をしてたんで、一緒に遊ぶ暇がなかったから。
おいらくらいの歳じゃ、一緒に町の外へ狩りに行くなんてこともないもんね。
「マロンにそう言ってもらえるとホッとするのじゃ。
私の我が儘で強引に押し掛けてしまったのじゃから。
迷惑を掛けていると思っていたのじゃ。」
『迷惑を掛けている』とか、『我が儘』を言っているという自覚はあったんだ。
平民は命令に従うのが当たり前だと思っている王侯貴族が多いと聞くけど。
シタニアール国の王族は下々に対する気配りが出来るみたい。
うちの王様に、オランの爪の垢でも煎じて飲ませてあげたいよ。
「そう、二人とも楽しそうで良かったわ。
それじゃ、オラン。
いつまであの町にいるかは知らないけど。
無理のない範囲で良いから、マロンの力になってあげてね。」
おいらとオランの言葉を聞いてそんなことを言ったアルト。
その顔には、穏やかな微笑みを浮かべてたよ。
**********
翌朝、おいら達はまだ魔物の領域にいたの。
「せっかく、魔物の領域に来たのだから。
少し、雑魚でも狩って実戦経験を積んでおきましょう。
特にエクレアは促成栽培で実戦経験が乏しいですものね。」
アルトはそんなことを言って、おいら達を平坦な岩山の上に置き去りにしたの。
置き去りと言っても、おいら達を見捨てていなくなったんじゃなくて。
実戦経験を積むのに手頃な魔物を探しに行ったんだ。
アルトは、いきなりレベル五十まで上げちゃったクッころさんを気遣ったみたい。
今までトレントくらいしか倒したこと無かったからね。あとは『蚊』の魔物とか…。
おいら達には足場の良い平らな岩場にいて迎え撃てって。
アルトの言う雑魚って、悪い予感がしかしないよ。
おいらが戦々恐々としていると…。
「エクレア、連れて来たから倒してみなさい。
今のあなたなら、無理なく倒せるはずよ。
噛まれたら、まず助からない毒を持っているから気を付けるのよ。」
アルトのそんな声が聞こえて来て、前方から飛来する大きな魔物の姿が目に入ったの。
悪い予感的中、アルトが連れてきたのは魔物の領域でその辺中で飛んでいる『ギーヴル』。
レベル四十前後の魔物なんだけど、手強さもさることながら見た目がキモいの。
無茶苦茶巨大なマムシに、コウモリの翅が生えているような姿が気色悪いよ。
鋭い二本の毒牙を剝き出しにして開いた大きな口は、おいらなんか一飲みに出来そうなの。
開いた口からチロチロと出した長い舌が、また怖気を誘うんだ。
以前、まとまった数のギーヴルを狩った時なんか、夢に出て来てうなされちゃったよ。
そんなギーヴルを先導して近付くと、アルトは速度を上げてクッころさんの背後に回り込んだの。
「さあ、エクレア、あれを倒してみなさい。
良い、実践訓練になるはずよ。」
クッころさんの背に隠れ、無茶な指示をだすアルト。
「アルト様、あれ、飛竜じゃないんですか?
今度は、ドランゴンをガチで倒せと…。」
クッころさん、凄いビビってたよ。
おいらとオランはクッころさんを盾にする形で後ろに下がったよ。
巻き添えにならないようにね。
「つべこべ言わずに倒す! あなたの方がレベルは上のはずだから。」
アルトがそんな叱咤を飛ばすうちにもギーヴルは迫って…。
鋭い二本の毒牙で、クッころさんに喰い付いてきたんだ。
「もう少し、お手頃な相手を選んで欲しかったですわ!」
タロウみたいに泣き言を言いながら剣を振り下ろしたクッころさん。
その剣は狙い違わずギーヴルの鼻面を捕らえたの。
グシャっと音を立てながら、両断にされるギーヴルの頭。
そこから大量の血飛沫が上がったよ。
頭が真っ二つだもんね、普通の魔物ならそれで絶命しそうなもだけど…。
流石ヘビ型の魔物だけあって、生命力が強い。
頭をかち割られても、再び大きな口を開けて毒牙を向けてきたの。
その時、クッころさんは二の太刀をあびせる体勢が整ってなくて…。
「きゃっ!」
なんて、悲鳴を上げてたんだ。
おいらはすかさず『積載庫』から剣を取り出すと、ギーヴルの横に回り込んで。
「よいしょ!」
ちゃんと『クリティカル』のスキルが仕事をして、一撃でギーヴルの頭部を斬り落としたよ。
幾ら生命力が強くても頭を斬り落とされて生きられる訳もなく。
ズシンと地響きを立ててギーヴルは地面に落下して動かなくなったよ。
おいらが、倒したギーヴルを『積載庫』にしまっていると。
「やっぱり、レベルだけ上げた促成栽培はダメね。
仕方ない、もう少しここで実戦経験を積んでいきましょうか。」
アルトの無情な言葉がクッころさんに下されたの。
可哀そうに、その後十体ものギーヴルの相手をさせられていたよ、クッころさん。
クッころさんは二体目以降も一人じゃ倒すことが出来なくて、おいらが首チョンパをしてたんだけど。
途中からギーヴルを正面から受けるのではなく、躱して首を刎ねることに気付いたみたいで。
十体目を倒す頃には、おいらの助けなしでも討伐することに成功していたよ。
「まあ、少しは形になってきたようね。
そのくらい出来るようになれば良いでしょう。
これ、あなたが倒したギーヴルの『生命の欠片』よ。
端数かも知れないけど、取っておきなさい。」
アルトは四体分の『生命の欠片』をクッころさんの前に積み上げてた。
あと、六体分はどうしたって?
もちろん、おいらが貰ったよ。
おいらが倒したから、『金貨採集量アップ』のスキルが効いているんだ。
ちゃんとおいらが回収しておかないとね。
「マロン、凄かったのじゃ。
あんな巨大な蛇の魔物の首を一撃で刎ねるなんて、信じられんのじゃ。
その小さな体にどれだけの力が秘められておるのじゃ。」
おいらの傍らで、目を輝かせたオランが称賛してくれたよ。
「オランも、一緒に魔物狩りをしたい? 朝のトレント以外にも。」
「したいとは思うが、私には絶対できないのじゃ。
ギーヴルに挑もうものなら、『勇者』と言われて蔑まれてしまうのじゃ。
身の程は弁えておるのじゃ。」
オランはやっぱり賢いね、タロウよりよっぽどずっと大人びてるよ。
「それじゃ、これをあげるから一緒に魔物狩りをしようか。
おいらの力になってくれるんでしょう。」
おいらは、オランの前にギーヴル一体分の『生命の欠片』を積み上げたの。
「ダメなのじゃ、『生命の欠片』は貴重なモノなのじゃ。
そんなに安易に他人に差し出すモノではないのじゃ。」
オランは、毅然とした態度で受け取りを拒否したの。
凄いね、しっかりと躾されているみたい。
すると。
「オラン、もらっておきなさい。
オランの言ってることの方が正しいのでしょうけど。
これからしばらくマロンと行動を共にしたいのでしょう。
かなり危ない場所に行くこともあると思うわ。
その時、あなたのレベルが低いと足手まといになるし。
そこそこのレベルがあれば、マロンの手助けにもなるわ。」
アルトがオランにそんな助言をしたんだ。
「うーん、他人からそんな貴重なモノを貰うのは気が引けるが…。
アルト殿の言われることももっともなのじゃ。
分かったのじゃ、マロン、有り難くいただくのじゃ。
だから、私も色々なところへ連れて行って欲しいのじゃ。」
にこにこ顔でおいらに頭を下げると、オランは『生命の欠片』を取り込んでいたよ。
これでオランもレベル四十まで上がるはず、鍛錬さえすればたいていの魔物には負けないね。
「あら、あなた達、本当に仲良くなったのね。
オランは、平民のマロンと話をしていて面白いかしら?」
アルトがおいら達の部屋の入って来てそんなことを尋ねたんだ。
「マロンの話しを聞くのは、とても楽しいのじゃ。
父上が良く言っておるのだ。
世の中は人が十人いれば、少なくとも八人は平民じゃと。
王侯貴族が国を良く治められるかかどうかは。
大多数を占める民の声に耳を傾けられるかどうかじゃと。」
常日頃から平民の言葉に耳を傾けないといけないと教えられているそうなんだ。
とは言うものの…。
当たり前のことかもしれないけど、実際に周りにいるのは王侯貴族ばかりなんだって。
遊び相手も、有力貴族の中から選ばれた同年代の子供だけみたい。
王様の教えとは裏腹に、平民の声なんて聞く機会は一度も無かったって言うの。
シトラス兄ちゃんの話しだけが、平民の暮らしぶりを知る術だったそうだよ。
シトラス兄ちゃんは平民の声を聞くためと理由をつけて王宮を抜け出していたみたいだしね。
実際のところ風呂屋や酒場で遊び惚けていたみたいだけど。
「その点、マロンから聞く民の暮らしぶりは興味深いことばかりなのじゃ。
マロンとの暮らしも、知らなかったことばかりで新鮮じゃしのう。」
「うん、おいらもオランが一緒で楽しいよ。
今まで同じような歳の子がこんなに近くにはいなかったからね。
それに、やっぱり一人暮らしは寂しかったし。」
近所にも歳の近い子供はいるんだけど、にっぽん爺の家で一緒に話を聞くくらいだもの。
父ちゃんがいなくなってから、一人で食べる物やお金をなんとかしなきゃいけなくて。
昼間、ずっと狩りや採集をしてたんで、一緒に遊ぶ暇がなかったから。
おいらくらいの歳じゃ、一緒に町の外へ狩りに行くなんてこともないもんね。
「マロンにそう言ってもらえるとホッとするのじゃ。
私の我が儘で強引に押し掛けてしまったのじゃから。
迷惑を掛けていると思っていたのじゃ。」
『迷惑を掛けている』とか、『我が儘』を言っているという自覚はあったんだ。
平民は命令に従うのが当たり前だと思っている王侯貴族が多いと聞くけど。
シタニアール国の王族は下々に対する気配りが出来るみたい。
うちの王様に、オランの爪の垢でも煎じて飲ませてあげたいよ。
「そう、二人とも楽しそうで良かったわ。
それじゃ、オラン。
いつまであの町にいるかは知らないけど。
無理のない範囲で良いから、マロンの力になってあげてね。」
おいらとオランの言葉を聞いてそんなことを言ったアルト。
その顔には、穏やかな微笑みを浮かべてたよ。
**********
翌朝、おいら達はまだ魔物の領域にいたの。
「せっかく、魔物の領域に来たのだから。
少し、雑魚でも狩って実戦経験を積んでおきましょう。
特にエクレアは促成栽培で実戦経験が乏しいですものね。」
アルトはそんなことを言って、おいら達を平坦な岩山の上に置き去りにしたの。
置き去りと言っても、おいら達を見捨てていなくなったんじゃなくて。
実戦経験を積むのに手頃な魔物を探しに行ったんだ。
アルトは、いきなりレベル五十まで上げちゃったクッころさんを気遣ったみたい。
今までトレントくらいしか倒したこと無かったからね。あとは『蚊』の魔物とか…。
おいら達には足場の良い平らな岩場にいて迎え撃てって。
アルトの言う雑魚って、悪い予感がしかしないよ。
おいらが戦々恐々としていると…。
「エクレア、連れて来たから倒してみなさい。
今のあなたなら、無理なく倒せるはずよ。
噛まれたら、まず助からない毒を持っているから気を付けるのよ。」
アルトのそんな声が聞こえて来て、前方から飛来する大きな魔物の姿が目に入ったの。
悪い予感的中、アルトが連れてきたのは魔物の領域でその辺中で飛んでいる『ギーヴル』。
レベル四十前後の魔物なんだけど、手強さもさることながら見た目がキモいの。
無茶苦茶巨大なマムシに、コウモリの翅が生えているような姿が気色悪いよ。
鋭い二本の毒牙を剝き出しにして開いた大きな口は、おいらなんか一飲みに出来そうなの。
開いた口からチロチロと出した長い舌が、また怖気を誘うんだ。
以前、まとまった数のギーヴルを狩った時なんか、夢に出て来てうなされちゃったよ。
そんなギーヴルを先導して近付くと、アルトは速度を上げてクッころさんの背後に回り込んだの。
「さあ、エクレア、あれを倒してみなさい。
良い、実践訓練になるはずよ。」
クッころさんの背に隠れ、無茶な指示をだすアルト。
「アルト様、あれ、飛竜じゃないんですか?
今度は、ドランゴンをガチで倒せと…。」
クッころさん、凄いビビってたよ。
おいらとオランはクッころさんを盾にする形で後ろに下がったよ。
巻き添えにならないようにね。
「つべこべ言わずに倒す! あなたの方がレベルは上のはずだから。」
アルトがそんな叱咤を飛ばすうちにもギーヴルは迫って…。
鋭い二本の毒牙で、クッころさんに喰い付いてきたんだ。
「もう少し、お手頃な相手を選んで欲しかったですわ!」
タロウみたいに泣き言を言いながら剣を振り下ろしたクッころさん。
その剣は狙い違わずギーヴルの鼻面を捕らえたの。
グシャっと音を立てながら、両断にされるギーヴルの頭。
そこから大量の血飛沫が上がったよ。
頭が真っ二つだもんね、普通の魔物ならそれで絶命しそうなもだけど…。
流石ヘビ型の魔物だけあって、生命力が強い。
頭をかち割られても、再び大きな口を開けて毒牙を向けてきたの。
その時、クッころさんは二の太刀をあびせる体勢が整ってなくて…。
「きゃっ!」
なんて、悲鳴を上げてたんだ。
おいらはすかさず『積載庫』から剣を取り出すと、ギーヴルの横に回り込んで。
「よいしょ!」
ちゃんと『クリティカル』のスキルが仕事をして、一撃でギーヴルの頭部を斬り落としたよ。
幾ら生命力が強くても頭を斬り落とされて生きられる訳もなく。
ズシンと地響きを立ててギーヴルは地面に落下して動かなくなったよ。
おいらが、倒したギーヴルを『積載庫』にしまっていると。
「やっぱり、レベルだけ上げた促成栽培はダメね。
仕方ない、もう少しここで実戦経験を積んでいきましょうか。」
アルトの無情な言葉がクッころさんに下されたの。
可哀そうに、その後十体ものギーヴルの相手をさせられていたよ、クッころさん。
クッころさんは二体目以降も一人じゃ倒すことが出来なくて、おいらが首チョンパをしてたんだけど。
途中からギーヴルを正面から受けるのではなく、躱して首を刎ねることに気付いたみたいで。
十体目を倒す頃には、おいらの助けなしでも討伐することに成功していたよ。
「まあ、少しは形になってきたようね。
そのくらい出来るようになれば良いでしょう。
これ、あなたが倒したギーヴルの『生命の欠片』よ。
端数かも知れないけど、取っておきなさい。」
アルトは四体分の『生命の欠片』をクッころさんの前に積み上げてた。
あと、六体分はどうしたって?
もちろん、おいらが貰ったよ。
おいらが倒したから、『金貨採集量アップ』のスキルが効いているんだ。
ちゃんとおいらが回収しておかないとね。
「マロン、凄かったのじゃ。
あんな巨大な蛇の魔物の首を一撃で刎ねるなんて、信じられんのじゃ。
その小さな体にどれだけの力が秘められておるのじゃ。」
おいらの傍らで、目を輝かせたオランが称賛してくれたよ。
「オランも、一緒に魔物狩りをしたい? 朝のトレント以外にも。」
「したいとは思うが、私には絶対できないのじゃ。
ギーヴルに挑もうものなら、『勇者』と言われて蔑まれてしまうのじゃ。
身の程は弁えておるのじゃ。」
オランはやっぱり賢いね、タロウよりよっぽどずっと大人びてるよ。
「それじゃ、これをあげるから一緒に魔物狩りをしようか。
おいらの力になってくれるんでしょう。」
おいらは、オランの前にギーヴル一体分の『生命の欠片』を積み上げたの。
「ダメなのじゃ、『生命の欠片』は貴重なモノなのじゃ。
そんなに安易に他人に差し出すモノではないのじゃ。」
オランは、毅然とした態度で受け取りを拒否したの。
凄いね、しっかりと躾されているみたい。
すると。
「オラン、もらっておきなさい。
オランの言ってることの方が正しいのでしょうけど。
これからしばらくマロンと行動を共にしたいのでしょう。
かなり危ない場所に行くこともあると思うわ。
その時、あなたのレベルが低いと足手まといになるし。
そこそこのレベルがあれば、マロンの手助けにもなるわ。」
アルトがオランにそんな助言をしたんだ。
「うーん、他人からそんな貴重なモノを貰うのは気が引けるが…。
アルト殿の言われることももっともなのじゃ。
分かったのじゃ、マロン、有り難くいただくのじゃ。
だから、私も色々なところへ連れて行って欲しいのじゃ。」
にこにこ顔でおいらに頭を下げると、オランは『生命の欠片』を取り込んでいたよ。
これでオランもレベル四十まで上がるはず、鍛錬さえすればたいていの魔物には負けないね。
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