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第十一章 小さな王子の冒険記
第236話 嫁入り衣装を頼みに行ったら
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ノーム爺からお目当てのモノを受けとったアルトが次に向かったのは。
「アルトさん、ちょうど良いところに来なさった。
少々お願いしたいことがあったのです。」
アルトが玄関の扉を開けると、にっぽん爺が土間の中からそんな言葉を掛けてきたんだ。
ここは、にっぽん爺の家。
土間にいたのは、にっぽん爺の他にシフォン姉ちゃんと見知らぬおっちゃんだった。
「あら、今日は色事爺に仕事の依頼に来たのだけど。
あんたも私に何か用があったのかしら?」
にっぽん爺に対してそう返したアルトだけど…。
そのセリフを耳にして、オランが尋ねてきたんだ。
「色事爺と言うのは、また変わった名前じゃの。」
「違う、違う、本名はカズトと言うらしいけど。
『にっぽん』という変テコな場所の生まれなんで。
周りからはにっぽん爺と呼ばれてるんだ。
大の女好きで、若い頃は色街で大儲けしたみたいなの。
この間、おいらの前でその話をしてたら、アルトが凄く怒っちゃって…。
それから、アルトは色事爺って呼んでるんだ。」
「また大の女好きなのか?
シトラス兄上が年取ったようなようなモノなのじゃろうか。
さっきのノームお爺さんといい。
マロンの周りには大の女好きの大人ばかりなのじゃなぁ。
少しは付き合う相手を選んだ方が良いのじゃないか。」
にっぽん爺も、ノーム爺も基本は良い人なんだけどね。
特に、にっぽん爺は子供好きで、近所の子供の人気者だよ。
それに、にっぽん爺の方は、もう枯れちゃって、女の人は卒業だって言ってたもん。
おいらがオランとそんな会話をしていると、シフォン姉ちゃんが嬉しそうに言ったんだ。
「アルト様、アルト様、お爺ちゃんったら凄いんですよ。
こちらのおじさん、この町の『風呂屋』の支配人さんなんだけど。
先日、支配人さんからの依頼で『エアマット』というモノを試作したんです。
お爺ちゃんの発案で、『マットプレイ』というサービスを始めたいからって。」
どうやら、見知らぬおっちゃんは『風呂屋』の支配人らしいね。
どうやら、『エアマット』というのはお風呂の洗い場に敷いて使うモノらしいの。
シフォン姉ちゃんが作ったのは、大人三人が余裕で寝そべることが出来るような大きな布袋だったみたい。
地が厚くてなるべく表面がツルツルしている布で袋を作って、そこに膨らませたゴムの実の皮を詰めたらしいの。
『マットプレイ』というのは、そのエアマットの上で泡姫のお姉ちゃんがお客さんに接客するらしいの。
そうなると、薄いゴムの実の皮を膨らましたモノが大人二人の重さに耐えられるかが問題だったみたい。
しかも、エアマットの上で結構動き回るらしいから。
「それで、実用に耐えるかどうか、実際に試してみようとなって。
興味があったんで、私がタロウ君を連れて実験に立候補したんです。
お爺ちゃんにやり方の手解きを受けながらしたんだけど。
最初、タロウ君、萎えてたんです。
人に見られながらなんて出来ないって言って。
ところが、お爺ちゃんの指導通りしてたら、ムクムクと元気に…。」
「ストーップ!
こら、シフォン、あんたまで子供の前で何てこと言ってるの。
子供の教育に悪いことは口にするなといつも言っているでしょうに。」
シフォン姉ちゃんが、『マットプレイ』の内容を具体的に説明しようとしたところでアルトが制止したんだ。
それ以上、おいら達に聞かせたらお仕置きするって。
「アルト様、ごめん、ごめん。
これから気を付けますから、そんなに怒らないでくださいよ。
とにかく、『マットプレイ』ってとっても良かったんです。
あんなことを思い付くなんて、お爺ちゃんは天才じゃないかと思った。
それで『エアマット』が実用に耐えることが分かったし、量産することになって。
ついては、『エアマット』に使うためのゴムの実の皮を融通して欲しいんです。」
アルトに叱られたシフォン姉ちゃんだけど、ゴメンと言いつつ余り反省した様子が見えなかったよ。
どうやら、にっぽん爺達の用件というのは、『エアマット』の量産に必要なゴムの実の皮を卸して欲しいみたい。
「あんたね、この町の風紀を乱すようなことに協力できる訳ないでしょう。」
まっ、アルトがギルドの『風呂屋』に加担する訳が無いよね。
「まあ、まあ、アルトさん、そう言いなさんな。
私ももう六十五を過ぎて、老い先長くないのですから。
せめて私が生きた証として、私の知識を後世に伝えたいのです。
どうか年寄りの道楽だと思って協力してもらえませんか。」
「お初にお目にかかります、妖精の長さま。
私共の風呂屋は、少し前からカズトさんのお知恵を拝借しておりまして。
カズトさんからご教示いただいたサービスは、どれもお客様に大変ご好評なんです。
最近では、わざわざ王都からお越しいただけるお客様もあるほどです。
聞けば、妖精様はこの町の復興にご尽力されているとのこと。
私共もサービスを向上することで、町に人を呼び込む一助となるかもしれません。
是非ともご協力いただければと。」
自分の歳をダシにして同情を引こうとするにっぽん爺。
それを援護するように、自分達も町の復興に貢献していると主張する風呂屋の支配人。
にっぽん爺は、『風呂屋』から泡姫さん向けのコスチュームのデザインを請負ったんだけど。
それ以来、『風呂屋』の支配人と懇意になって、色々とアドバイスして来たみたい。
昔取った杵柄だって言ってたよ。
二人の話を聞いたアルトは、ため息をついて言ったの。
「まったく、この色事爺は…。
まあ、元々『ゴムの実』を発見したのはあんただし。
甚だ不本意だけど、協力してあげるわ。」
結局のところ、根の優しいアルトはにっぽん爺の頼みが断り切れなくて。
必要数のゴムの実の皮を渡していたよ。
**********
「それで、私の用件に入って良いかしら?」
『ゴムの実』の話が一段落するとアルトは自分の用件を伝えることにしたの。
「はい、この老いぼれでお役に立つのであれば。」
「そう、じゃあ、シフォン、あなたも一緒に聞いておいて。
今度、耳長族の娘が、隣国シタニアール国の王族に嫁ぐのだけど。
嫁入りのお披露目をする際に着るドレスのデザインって出来ないかしら。
色事爺の『にっぽん』って国の知識を使ってね。
出来る限り、清楚でありながらも豪奢な感じで。」
アルトは今まで、騎士団のお姉ちゃんが舞台で歌う時の衣装を幾つも頼んできたんだ。
どれも、従来のこの国では見かけないデザインばかりなんだけど。
とても華やかで、アルトはお気に入りなんだ。
今度も、もし良い案があるなら出して欲しいと言うことみたい。
「ほお、王族に嫁入りの際に身に着けるドレスですか。
ウエディングドレスをデザインすればよろしいのですな。
ちょっと待ってくだされ。」
アルトのオーダーを聞いたにっぽん爺は、家の奥から紙を取ってくると。
手早く絵を描き始めたんだ。
しばらく、待っていると。
「こんなもんで、いかがだろうか。
もしお気に召すようであれば、もっとディテールをつめて。
複数方向から描き起こしてみますが。」
そう言って、三種類のデッサン画を差し出してきたの。
どれも、とても裾が長いゴージャスなドレスだったよ。
にっぽん爺って、とっても絵が上手いんだけど。
それ以上に、色々な服のデザインがすぐに出てくるのが凄いと思う。
「ふむ、期待通りだわ。
やっぱり、タダのスケベ爺じゃないわね。
三種類どれも甲乙付け難いので、嫁入りする娘に選ばせるわ。
もう少しキチンとしたデザイン画に仕立ててくれるかしら。
正面だけでなく、後ろ姿とかもね。
あと、色合いも提案して欲しいの。」
「承知しました。
数日の間に仕上げておきましょう。
ドレスにあわせた、靴とか、装飾品のデザインは要りませんか?」
にっぽん爺は、アルトが失念していると思しきことも尋ねてきたんだ。
アルトは、ドレスの他に必要な物を全てデザインするように頼んでいたよ。
「凄いのじゃ。
あんなデザインのドレスなんて見たこと無いのじゃ。
にっぽん爺とやら、ただものではないのじゃ。
シトラス兄上の結婚が楽しみなのじゃ。」
デッサン画を覗き込みながら、オランは感心してたよ。
にっぽん爺のデザインだけではなく、こんな辺境の町なのに凄い人が揃っていることにも。
「あの…、アルト様。
私はお爺ちゃんがデザインした服を仕立てればよろしいのですか?」
「そうよ、デザイン画が完成した頃に嫁入りする娘を連れて来るから。
採寸して、ドレスの仕立てをお願いしたいのだけど。
出来るかしら?」
アルトはシフォン姉ちゃんにも仕立てを依頼してたの。
にっぽん爺の近くに住んでいるので、ドレスの細部についての相談がし易いだろうからって。
ウエディングドレスのデザインも頼んだので、次は巨大な弓の試射だね。
「アルトさん、ちょうど良いところに来なさった。
少々お願いしたいことがあったのです。」
アルトが玄関の扉を開けると、にっぽん爺が土間の中からそんな言葉を掛けてきたんだ。
ここは、にっぽん爺の家。
土間にいたのは、にっぽん爺の他にシフォン姉ちゃんと見知らぬおっちゃんだった。
「あら、今日は色事爺に仕事の依頼に来たのだけど。
あんたも私に何か用があったのかしら?」
にっぽん爺に対してそう返したアルトだけど…。
そのセリフを耳にして、オランが尋ねてきたんだ。
「色事爺と言うのは、また変わった名前じゃの。」
「違う、違う、本名はカズトと言うらしいけど。
『にっぽん』という変テコな場所の生まれなんで。
周りからはにっぽん爺と呼ばれてるんだ。
大の女好きで、若い頃は色街で大儲けしたみたいなの。
この間、おいらの前でその話をしてたら、アルトが凄く怒っちゃって…。
それから、アルトは色事爺って呼んでるんだ。」
「また大の女好きなのか?
シトラス兄上が年取ったようなようなモノなのじゃろうか。
さっきのノームお爺さんといい。
マロンの周りには大の女好きの大人ばかりなのじゃなぁ。
少しは付き合う相手を選んだ方が良いのじゃないか。」
にっぽん爺も、ノーム爺も基本は良い人なんだけどね。
特に、にっぽん爺は子供好きで、近所の子供の人気者だよ。
それに、にっぽん爺の方は、もう枯れちゃって、女の人は卒業だって言ってたもん。
おいらがオランとそんな会話をしていると、シフォン姉ちゃんが嬉しそうに言ったんだ。
「アルト様、アルト様、お爺ちゃんったら凄いんですよ。
こちらのおじさん、この町の『風呂屋』の支配人さんなんだけど。
先日、支配人さんからの依頼で『エアマット』というモノを試作したんです。
お爺ちゃんの発案で、『マットプレイ』というサービスを始めたいからって。」
どうやら、見知らぬおっちゃんは『風呂屋』の支配人らしいね。
どうやら、『エアマット』というのはお風呂の洗い場に敷いて使うモノらしいの。
シフォン姉ちゃんが作ったのは、大人三人が余裕で寝そべることが出来るような大きな布袋だったみたい。
地が厚くてなるべく表面がツルツルしている布で袋を作って、そこに膨らませたゴムの実の皮を詰めたらしいの。
『マットプレイ』というのは、そのエアマットの上で泡姫のお姉ちゃんがお客さんに接客するらしいの。
そうなると、薄いゴムの実の皮を膨らましたモノが大人二人の重さに耐えられるかが問題だったみたい。
しかも、エアマットの上で結構動き回るらしいから。
「それで、実用に耐えるかどうか、実際に試してみようとなって。
興味があったんで、私がタロウ君を連れて実験に立候補したんです。
お爺ちゃんにやり方の手解きを受けながらしたんだけど。
最初、タロウ君、萎えてたんです。
人に見られながらなんて出来ないって言って。
ところが、お爺ちゃんの指導通りしてたら、ムクムクと元気に…。」
「ストーップ!
こら、シフォン、あんたまで子供の前で何てこと言ってるの。
子供の教育に悪いことは口にするなといつも言っているでしょうに。」
シフォン姉ちゃんが、『マットプレイ』の内容を具体的に説明しようとしたところでアルトが制止したんだ。
それ以上、おいら達に聞かせたらお仕置きするって。
「アルト様、ごめん、ごめん。
これから気を付けますから、そんなに怒らないでくださいよ。
とにかく、『マットプレイ』ってとっても良かったんです。
あんなことを思い付くなんて、お爺ちゃんは天才じゃないかと思った。
それで『エアマット』が実用に耐えることが分かったし、量産することになって。
ついては、『エアマット』に使うためのゴムの実の皮を融通して欲しいんです。」
アルトに叱られたシフォン姉ちゃんだけど、ゴメンと言いつつ余り反省した様子が見えなかったよ。
どうやら、にっぽん爺達の用件というのは、『エアマット』の量産に必要なゴムの実の皮を卸して欲しいみたい。
「あんたね、この町の風紀を乱すようなことに協力できる訳ないでしょう。」
まっ、アルトがギルドの『風呂屋』に加担する訳が無いよね。
「まあ、まあ、アルトさん、そう言いなさんな。
私ももう六十五を過ぎて、老い先長くないのですから。
せめて私が生きた証として、私の知識を後世に伝えたいのです。
どうか年寄りの道楽だと思って協力してもらえませんか。」
「お初にお目にかかります、妖精の長さま。
私共の風呂屋は、少し前からカズトさんのお知恵を拝借しておりまして。
カズトさんからご教示いただいたサービスは、どれもお客様に大変ご好評なんです。
最近では、わざわざ王都からお越しいただけるお客様もあるほどです。
聞けば、妖精様はこの町の復興にご尽力されているとのこと。
私共もサービスを向上することで、町に人を呼び込む一助となるかもしれません。
是非ともご協力いただければと。」
自分の歳をダシにして同情を引こうとするにっぽん爺。
それを援護するように、自分達も町の復興に貢献していると主張する風呂屋の支配人。
にっぽん爺は、『風呂屋』から泡姫さん向けのコスチュームのデザインを請負ったんだけど。
それ以来、『風呂屋』の支配人と懇意になって、色々とアドバイスして来たみたい。
昔取った杵柄だって言ってたよ。
二人の話を聞いたアルトは、ため息をついて言ったの。
「まったく、この色事爺は…。
まあ、元々『ゴムの実』を発見したのはあんただし。
甚だ不本意だけど、協力してあげるわ。」
結局のところ、根の優しいアルトはにっぽん爺の頼みが断り切れなくて。
必要数のゴムの実の皮を渡していたよ。
**********
「それで、私の用件に入って良いかしら?」
『ゴムの実』の話が一段落するとアルトは自分の用件を伝えることにしたの。
「はい、この老いぼれでお役に立つのであれば。」
「そう、じゃあ、シフォン、あなたも一緒に聞いておいて。
今度、耳長族の娘が、隣国シタニアール国の王族に嫁ぐのだけど。
嫁入りのお披露目をする際に着るドレスのデザインって出来ないかしら。
色事爺の『にっぽん』って国の知識を使ってね。
出来る限り、清楚でありながらも豪奢な感じで。」
アルトは今まで、騎士団のお姉ちゃんが舞台で歌う時の衣装を幾つも頼んできたんだ。
どれも、従来のこの国では見かけないデザインばかりなんだけど。
とても華やかで、アルトはお気に入りなんだ。
今度も、もし良い案があるなら出して欲しいと言うことみたい。
「ほお、王族に嫁入りの際に身に着けるドレスですか。
ウエディングドレスをデザインすればよろしいのですな。
ちょっと待ってくだされ。」
アルトのオーダーを聞いたにっぽん爺は、家の奥から紙を取ってくると。
手早く絵を描き始めたんだ。
しばらく、待っていると。
「こんなもんで、いかがだろうか。
もしお気に召すようであれば、もっとディテールをつめて。
複数方向から描き起こしてみますが。」
そう言って、三種類のデッサン画を差し出してきたの。
どれも、とても裾が長いゴージャスなドレスだったよ。
にっぽん爺って、とっても絵が上手いんだけど。
それ以上に、色々な服のデザインがすぐに出てくるのが凄いと思う。
「ふむ、期待通りだわ。
やっぱり、タダのスケベ爺じゃないわね。
三種類どれも甲乙付け難いので、嫁入りする娘に選ばせるわ。
もう少しキチンとしたデザイン画に仕立ててくれるかしら。
正面だけでなく、後ろ姿とかもね。
あと、色合いも提案して欲しいの。」
「承知しました。
数日の間に仕上げておきましょう。
ドレスにあわせた、靴とか、装飾品のデザインは要りませんか?」
にっぽん爺は、アルトが失念していると思しきことも尋ねてきたんだ。
アルトは、ドレスの他に必要な物を全てデザインするように頼んでいたよ。
「凄いのじゃ。
あんなデザインのドレスなんて見たこと無いのじゃ。
にっぽん爺とやら、ただものではないのじゃ。
シトラス兄上の結婚が楽しみなのじゃ。」
デッサン画を覗き込みながら、オランは感心してたよ。
にっぽん爺のデザインだけではなく、こんな辺境の町なのに凄い人が揃っていることにも。
「あの…、アルト様。
私はお爺ちゃんがデザインした服を仕立てればよろしいのですか?」
「そうよ、デザイン画が完成した頃に嫁入りする娘を連れて来るから。
採寸して、ドレスの仕立てをお願いしたいのだけど。
出来るかしら?」
アルトはシフォン姉ちゃんにも仕立てを依頼してたの。
にっぽん爺の近くに住んでいるので、ドレスの細部についての相談がし易いだろうからって。
ウエディングドレスのデザインも頼んだので、次は巨大な弓の試射だね。
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