236 / 848
第十一章 小さな王子の冒険記
第236話 嫁入り衣装を頼みに行ったら
しおりを挟む
ノーム爺からお目当てのモノを受けとったアルトが次に向かったのは。
「アルトさん、ちょうど良いところに来なさった。
少々お願いしたいことがあったのです。」
アルトが玄関の扉を開けると、にっぽん爺が土間の中からそんな言葉を掛けてきたんだ。
ここは、にっぽん爺の家。
土間にいたのは、にっぽん爺の他にシフォン姉ちゃんと見知らぬおっちゃんだった。
「あら、今日は色事爺に仕事の依頼に来たのだけど。
あんたも私に何か用があったのかしら?」
にっぽん爺に対してそう返したアルトだけど…。
そのセリフを耳にして、オランが尋ねてきたんだ。
「色事爺と言うのは、また変わった名前じゃの。」
「違う、違う、本名はカズトと言うらしいけど。
『にっぽん』という変テコな場所の生まれなんで。
周りからはにっぽん爺と呼ばれてるんだ。
大の女好きで、若い頃は色街で大儲けしたみたいなの。
この間、おいらの前でその話をしてたら、アルトが凄く怒っちゃって…。
それから、アルトは色事爺って呼んでるんだ。」
「また大の女好きなのか?
シトラス兄上が年取ったようなようなモノなのじゃろうか。
さっきのノームお爺さんといい。
マロンの周りには大の女好きの大人ばかりなのじゃなぁ。
少しは付き合う相手を選んだ方が良いのじゃないか。」
にっぽん爺も、ノーム爺も基本は良い人なんだけどね。
特に、にっぽん爺は子供好きで、近所の子供の人気者だよ。
それに、にっぽん爺の方は、もう枯れちゃって、女の人は卒業だって言ってたもん。
おいらがオランとそんな会話をしていると、シフォン姉ちゃんが嬉しそうに言ったんだ。
「アルト様、アルト様、お爺ちゃんったら凄いんですよ。
こちらのおじさん、この町の『風呂屋』の支配人さんなんだけど。
先日、支配人さんからの依頼で『エアマット』というモノを試作したんです。
お爺ちゃんの発案で、『マットプレイ』というサービスを始めたいからって。」
どうやら、見知らぬおっちゃんは『風呂屋』の支配人らしいね。
どうやら、『エアマット』というのはお風呂の洗い場に敷いて使うモノらしいの。
シフォン姉ちゃんが作ったのは、大人三人が余裕で寝そべることが出来るような大きな布袋だったみたい。
地が厚くてなるべく表面がツルツルしている布で袋を作って、そこに膨らませたゴムの実の皮を詰めたらしいの。
『マットプレイ』というのは、そのエアマットの上で泡姫のお姉ちゃんがお客さんに接客するらしいの。
そうなると、薄いゴムの実の皮を膨らましたモノが大人二人の重さに耐えられるかが問題だったみたい。
しかも、エアマットの上で結構動き回るらしいから。
「それで、実用に耐えるかどうか、実際に試してみようとなって。
興味があったんで、私がタロウ君を連れて実験に立候補したんです。
お爺ちゃんにやり方の手解きを受けながらしたんだけど。
最初、タロウ君、萎えてたんです。
人に見られながらなんて出来ないって言って。
ところが、お爺ちゃんの指導通りしてたら、ムクムクと元気に…。」
「ストーップ!
こら、シフォン、あんたまで子供の前で何てこと言ってるの。
子供の教育に悪いことは口にするなといつも言っているでしょうに。」
シフォン姉ちゃんが、『マットプレイ』の内容を具体的に説明しようとしたところでアルトが制止したんだ。
それ以上、おいら達に聞かせたらお仕置きするって。
「アルト様、ごめん、ごめん。
これから気を付けますから、そんなに怒らないでくださいよ。
とにかく、『マットプレイ』ってとっても良かったんです。
あんなことを思い付くなんて、お爺ちゃんは天才じゃないかと思った。
それで『エアマット』が実用に耐えることが分かったし、量産することになって。
ついては、『エアマット』に使うためのゴムの実の皮を融通して欲しいんです。」
アルトに叱られたシフォン姉ちゃんだけど、ゴメンと言いつつ余り反省した様子が見えなかったよ。
どうやら、にっぽん爺達の用件というのは、『エアマット』の量産に必要なゴムの実の皮を卸して欲しいみたい。
「あんたね、この町の風紀を乱すようなことに協力できる訳ないでしょう。」
まっ、アルトがギルドの『風呂屋』に加担する訳が無いよね。
「まあ、まあ、アルトさん、そう言いなさんな。
私ももう六十五を過ぎて、老い先長くないのですから。
せめて私が生きた証として、私の知識を後世に伝えたいのです。
どうか年寄りの道楽だと思って協力してもらえませんか。」
「お初にお目にかかります、妖精の長さま。
私共の風呂屋は、少し前からカズトさんのお知恵を拝借しておりまして。
カズトさんからご教示いただいたサービスは、どれもお客様に大変ご好評なんです。
最近では、わざわざ王都からお越しいただけるお客様もあるほどです。
聞けば、妖精様はこの町の復興にご尽力されているとのこと。
私共もサービスを向上することで、町に人を呼び込む一助となるかもしれません。
是非ともご協力いただければと。」
自分の歳をダシにして同情を引こうとするにっぽん爺。
それを援護するように、自分達も町の復興に貢献していると主張する風呂屋の支配人。
にっぽん爺は、『風呂屋』から泡姫さん向けのコスチュームのデザインを請負ったんだけど。
それ以来、『風呂屋』の支配人と懇意になって、色々とアドバイスして来たみたい。
昔取った杵柄だって言ってたよ。
二人の話を聞いたアルトは、ため息をついて言ったの。
「まったく、この色事爺は…。
まあ、元々『ゴムの実』を発見したのはあんただし。
甚だ不本意だけど、協力してあげるわ。」
結局のところ、根の優しいアルトはにっぽん爺の頼みが断り切れなくて。
必要数のゴムの実の皮を渡していたよ。
**********
「それで、私の用件に入って良いかしら?」
『ゴムの実』の話が一段落するとアルトは自分の用件を伝えることにしたの。
「はい、この老いぼれでお役に立つのであれば。」
「そう、じゃあ、シフォン、あなたも一緒に聞いておいて。
今度、耳長族の娘が、隣国シタニアール国の王族に嫁ぐのだけど。
嫁入りのお披露目をする際に着るドレスのデザインって出来ないかしら。
色事爺の『にっぽん』って国の知識を使ってね。
出来る限り、清楚でありながらも豪奢な感じで。」
アルトは今まで、騎士団のお姉ちゃんが舞台で歌う時の衣装を幾つも頼んできたんだ。
どれも、従来のこの国では見かけないデザインばかりなんだけど。
とても華やかで、アルトはお気に入りなんだ。
今度も、もし良い案があるなら出して欲しいと言うことみたい。
「ほお、王族に嫁入りの際に身に着けるドレスですか。
ウエディングドレスをデザインすればよろしいのですな。
ちょっと待ってくだされ。」
アルトのオーダーを聞いたにっぽん爺は、家の奥から紙を取ってくると。
手早く絵を描き始めたんだ。
しばらく、待っていると。
「こんなもんで、いかがだろうか。
もしお気に召すようであれば、もっとディテールをつめて。
複数方向から描き起こしてみますが。」
そう言って、三種類のデッサン画を差し出してきたの。
どれも、とても裾が長いゴージャスなドレスだったよ。
にっぽん爺って、とっても絵が上手いんだけど。
それ以上に、色々な服のデザインがすぐに出てくるのが凄いと思う。
「ふむ、期待通りだわ。
やっぱり、タダのスケベ爺じゃないわね。
三種類どれも甲乙付け難いので、嫁入りする娘に選ばせるわ。
もう少しキチンとしたデザイン画に仕立ててくれるかしら。
正面だけでなく、後ろ姿とかもね。
あと、色合いも提案して欲しいの。」
「承知しました。
数日の間に仕上げておきましょう。
ドレスにあわせた、靴とか、装飾品のデザインは要りませんか?」
にっぽん爺は、アルトが失念していると思しきことも尋ねてきたんだ。
アルトは、ドレスの他に必要な物を全てデザインするように頼んでいたよ。
「凄いのじゃ。
あんなデザインのドレスなんて見たこと無いのじゃ。
にっぽん爺とやら、ただものではないのじゃ。
シトラス兄上の結婚が楽しみなのじゃ。」
デッサン画を覗き込みながら、オランは感心してたよ。
にっぽん爺のデザインだけではなく、こんな辺境の町なのに凄い人が揃っていることにも。
「あの…、アルト様。
私はお爺ちゃんがデザインした服を仕立てればよろしいのですか?」
「そうよ、デザイン画が完成した頃に嫁入りする娘を連れて来るから。
採寸して、ドレスの仕立てをお願いしたいのだけど。
出来るかしら?」
アルトはシフォン姉ちゃんにも仕立てを依頼してたの。
にっぽん爺の近くに住んでいるので、ドレスの細部についての相談がし易いだろうからって。
ウエディングドレスのデザインも頼んだので、次は巨大な弓の試射だね。
「アルトさん、ちょうど良いところに来なさった。
少々お願いしたいことがあったのです。」
アルトが玄関の扉を開けると、にっぽん爺が土間の中からそんな言葉を掛けてきたんだ。
ここは、にっぽん爺の家。
土間にいたのは、にっぽん爺の他にシフォン姉ちゃんと見知らぬおっちゃんだった。
「あら、今日は色事爺に仕事の依頼に来たのだけど。
あんたも私に何か用があったのかしら?」
にっぽん爺に対してそう返したアルトだけど…。
そのセリフを耳にして、オランが尋ねてきたんだ。
「色事爺と言うのは、また変わった名前じゃの。」
「違う、違う、本名はカズトと言うらしいけど。
『にっぽん』という変テコな場所の生まれなんで。
周りからはにっぽん爺と呼ばれてるんだ。
大の女好きで、若い頃は色街で大儲けしたみたいなの。
この間、おいらの前でその話をしてたら、アルトが凄く怒っちゃって…。
それから、アルトは色事爺って呼んでるんだ。」
「また大の女好きなのか?
シトラス兄上が年取ったようなようなモノなのじゃろうか。
さっきのノームお爺さんといい。
マロンの周りには大の女好きの大人ばかりなのじゃなぁ。
少しは付き合う相手を選んだ方が良いのじゃないか。」
にっぽん爺も、ノーム爺も基本は良い人なんだけどね。
特に、にっぽん爺は子供好きで、近所の子供の人気者だよ。
それに、にっぽん爺の方は、もう枯れちゃって、女の人は卒業だって言ってたもん。
おいらがオランとそんな会話をしていると、シフォン姉ちゃんが嬉しそうに言ったんだ。
「アルト様、アルト様、お爺ちゃんったら凄いんですよ。
こちらのおじさん、この町の『風呂屋』の支配人さんなんだけど。
先日、支配人さんからの依頼で『エアマット』というモノを試作したんです。
お爺ちゃんの発案で、『マットプレイ』というサービスを始めたいからって。」
どうやら、見知らぬおっちゃんは『風呂屋』の支配人らしいね。
どうやら、『エアマット』というのはお風呂の洗い場に敷いて使うモノらしいの。
シフォン姉ちゃんが作ったのは、大人三人が余裕で寝そべることが出来るような大きな布袋だったみたい。
地が厚くてなるべく表面がツルツルしている布で袋を作って、そこに膨らませたゴムの実の皮を詰めたらしいの。
『マットプレイ』というのは、そのエアマットの上で泡姫のお姉ちゃんがお客さんに接客するらしいの。
そうなると、薄いゴムの実の皮を膨らましたモノが大人二人の重さに耐えられるかが問題だったみたい。
しかも、エアマットの上で結構動き回るらしいから。
「それで、実用に耐えるかどうか、実際に試してみようとなって。
興味があったんで、私がタロウ君を連れて実験に立候補したんです。
お爺ちゃんにやり方の手解きを受けながらしたんだけど。
最初、タロウ君、萎えてたんです。
人に見られながらなんて出来ないって言って。
ところが、お爺ちゃんの指導通りしてたら、ムクムクと元気に…。」
「ストーップ!
こら、シフォン、あんたまで子供の前で何てこと言ってるの。
子供の教育に悪いことは口にするなといつも言っているでしょうに。」
シフォン姉ちゃんが、『マットプレイ』の内容を具体的に説明しようとしたところでアルトが制止したんだ。
それ以上、おいら達に聞かせたらお仕置きするって。
「アルト様、ごめん、ごめん。
これから気を付けますから、そんなに怒らないでくださいよ。
とにかく、『マットプレイ』ってとっても良かったんです。
あんなことを思い付くなんて、お爺ちゃんは天才じゃないかと思った。
それで『エアマット』が実用に耐えることが分かったし、量産することになって。
ついては、『エアマット』に使うためのゴムの実の皮を融通して欲しいんです。」
アルトに叱られたシフォン姉ちゃんだけど、ゴメンと言いつつ余り反省した様子が見えなかったよ。
どうやら、にっぽん爺達の用件というのは、『エアマット』の量産に必要なゴムの実の皮を卸して欲しいみたい。
「あんたね、この町の風紀を乱すようなことに協力できる訳ないでしょう。」
まっ、アルトがギルドの『風呂屋』に加担する訳が無いよね。
「まあ、まあ、アルトさん、そう言いなさんな。
私ももう六十五を過ぎて、老い先長くないのですから。
せめて私が生きた証として、私の知識を後世に伝えたいのです。
どうか年寄りの道楽だと思って協力してもらえませんか。」
「お初にお目にかかります、妖精の長さま。
私共の風呂屋は、少し前からカズトさんのお知恵を拝借しておりまして。
カズトさんからご教示いただいたサービスは、どれもお客様に大変ご好評なんです。
最近では、わざわざ王都からお越しいただけるお客様もあるほどです。
聞けば、妖精様はこの町の復興にご尽力されているとのこと。
私共もサービスを向上することで、町に人を呼び込む一助となるかもしれません。
是非ともご協力いただければと。」
自分の歳をダシにして同情を引こうとするにっぽん爺。
それを援護するように、自分達も町の復興に貢献していると主張する風呂屋の支配人。
にっぽん爺は、『風呂屋』から泡姫さん向けのコスチュームのデザインを請負ったんだけど。
それ以来、『風呂屋』の支配人と懇意になって、色々とアドバイスして来たみたい。
昔取った杵柄だって言ってたよ。
二人の話を聞いたアルトは、ため息をついて言ったの。
「まったく、この色事爺は…。
まあ、元々『ゴムの実』を発見したのはあんただし。
甚だ不本意だけど、協力してあげるわ。」
結局のところ、根の優しいアルトはにっぽん爺の頼みが断り切れなくて。
必要数のゴムの実の皮を渡していたよ。
**********
「それで、私の用件に入って良いかしら?」
『ゴムの実』の話が一段落するとアルトは自分の用件を伝えることにしたの。
「はい、この老いぼれでお役に立つのであれば。」
「そう、じゃあ、シフォン、あなたも一緒に聞いておいて。
今度、耳長族の娘が、隣国シタニアール国の王族に嫁ぐのだけど。
嫁入りのお披露目をする際に着るドレスのデザインって出来ないかしら。
色事爺の『にっぽん』って国の知識を使ってね。
出来る限り、清楚でありながらも豪奢な感じで。」
アルトは今まで、騎士団のお姉ちゃんが舞台で歌う時の衣装を幾つも頼んできたんだ。
どれも、従来のこの国では見かけないデザインばかりなんだけど。
とても華やかで、アルトはお気に入りなんだ。
今度も、もし良い案があるなら出して欲しいと言うことみたい。
「ほお、王族に嫁入りの際に身に着けるドレスですか。
ウエディングドレスをデザインすればよろしいのですな。
ちょっと待ってくだされ。」
アルトのオーダーを聞いたにっぽん爺は、家の奥から紙を取ってくると。
手早く絵を描き始めたんだ。
しばらく、待っていると。
「こんなもんで、いかがだろうか。
もしお気に召すようであれば、もっとディテールをつめて。
複数方向から描き起こしてみますが。」
そう言って、三種類のデッサン画を差し出してきたの。
どれも、とても裾が長いゴージャスなドレスだったよ。
にっぽん爺って、とっても絵が上手いんだけど。
それ以上に、色々な服のデザインがすぐに出てくるのが凄いと思う。
「ふむ、期待通りだわ。
やっぱり、タダのスケベ爺じゃないわね。
三種類どれも甲乙付け難いので、嫁入りする娘に選ばせるわ。
もう少しキチンとしたデザイン画に仕立ててくれるかしら。
正面だけでなく、後ろ姿とかもね。
あと、色合いも提案して欲しいの。」
「承知しました。
数日の間に仕上げておきましょう。
ドレスにあわせた、靴とか、装飾品のデザインは要りませんか?」
にっぽん爺は、アルトが失念していると思しきことも尋ねてきたんだ。
アルトは、ドレスの他に必要な物を全てデザインするように頼んでいたよ。
「凄いのじゃ。
あんなデザインのドレスなんて見たこと無いのじゃ。
にっぽん爺とやら、ただものではないのじゃ。
シトラス兄上の結婚が楽しみなのじゃ。」
デッサン画を覗き込みながら、オランは感心してたよ。
にっぽん爺のデザインだけではなく、こんな辺境の町なのに凄い人が揃っていることにも。
「あの…、アルト様。
私はお爺ちゃんがデザインした服を仕立てればよろしいのですか?」
「そうよ、デザイン画が完成した頃に嫁入りする娘を連れて来るから。
採寸して、ドレスの仕立てをお願いしたいのだけど。
出来るかしら?」
アルトはシフォン姉ちゃんにも仕立てを依頼してたの。
にっぽん爺の近くに住んでいるので、ドレスの細部についての相談がし易いだろうからって。
ウエディングドレスのデザインも頼んだので、次は巨大な弓の試射だね。
1
お気に入りに追加
298
あなたにおすすめの小説

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!

美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった

はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる