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第十章 続・ハテノ男爵領再興記
第227話 相変わらずの昼行灯で…
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イナッカ辺境伯領を出て二日後、おいら達はハテノの町に着いたんだけど…。
アルトは、そのまま通り過ぎちゃったの。
向かったのは…。
「儂は何も悪いことはしとらんぞ。
耳長族に手出し無用とのことも徹底したし。
最近は冒険者共の事もちゃんと取り締まっておる。」
うちの王様ったら泡を食ってそんなことを言ったんだ。
アルトが顔を見せると、叱られるとしか思ってないんだね。
「私だって、毎度毎度、難癖を付けに来る訳じゃないわよ。
今日はあんたに承認して欲しいことがあって来たのよ。
あんたが喜びそうな特大の手土産も持って来たから、ちゃっちゃと承認して。」
アルトはそう告げると共に、ライム姉ちゃんとレモン兄ちゃんを積載庫から出したんだ。。
それじゃ、何を承認して欲しいのかわからないよ。
それに承認しろと、王様を脅迫しているように見えるし…。
「うん? そちらはハテノ男爵ではないですか。
アルト様がおっしゃる承認というは、ハテノ男爵に関する事ですか?
隣の御仁には見覚えがありませんが…。」
王様の後ろに控えていた護衛兼お目付け役のモカさんが、王様に代わってアルトの目的を尋ねてきたよ。
「それは、私の方から説明させて頂きます。
私、この度、婚姻を結ぶこととなりまして。
予め陛下のご承認を頂戴したく参上致しました。」
「婚姻ですか?
男爵もご存じの事かと思いますが。
我が国では、貴族の婚姻に王宮が口を挟むことはありませんので。
ご自由になさってもらって結構ですよ。
後で、貴族名簿の書き換え用に届け出をして頂ければそれで終わりです。」
ライム姉ちゃんの言葉を聞いたモカさん。
二百年前の愚王の失態以来、威信を失った王家に貴族の婚姻に介入できる力など無いって暴露していたよ。
「はい、それは父から聞いて存じております。
ですが、今回の婚姻、伴侶となる方が少々特殊ですので。
予め、陛下のご承認を得ておいた方がよろしいかと。」
「はぁ? そちらの御仁が、ハテノ男爵の伴侶となられるのですか?
私も陛下のお側に仕えるお役目柄、国内の貴族の顔はなるべく覚えるようにしておるのですが…。
一度もお目にかかったことはございませんね。
どちらのご子息なのでしょうか。」
婚姻に王族の許可が要らないと言っても、さすがに他国の王族と勝手に婚姻を結ぶのは拙いでしょう。
そんなことをライム姉ちゃんが言ったんだ。
それで、事前に王様の承諾をもらっとこうって、先ずは王宮へ来た訳なの。
「隣にいる彼は、この度伴侶として迎えることとなったレモン様。
隣国シタニアール国の第三王子です。」
「「はぁ?」」
王様も、モカさんも、余りに予想外のことを聞かされて、マヌケな声を上げてたよ。
「ええっと、ハテノ男爵、いったいどのような縁で今回の婚姻となったのでしょうか?」
ライム姉ちゃんの言葉を耳にしたモカさんは、不思議そうな顔をして尋ねてきたよ。
一介の男爵家が他国の王家と婚姻を結ぶなんて、普通であれば有り得ないからね。
「実は…。」
ライム姉ちゃんは、イナッカ辺境伯が耳長族のお姉ちゃんを手に入れるため騎士団を差し向けてきたことから話し始め。
アルトの助力により、屋敷を急襲してイナッカ辺境伯を捕らえ。
更に、イナッカ辺境伯がしでかした不始末の責任を取らせるために王宮を急襲した事まで全て明らかにしたんだ。
もちろん、シタニアール国を無条件降伏させ、講和の条件を全て飲ませたこともね。
「おい、そなたら、王である儂に無断でなんてことをしてくれたんだ。
侵攻してきた相手国の王宮を制圧して、勝手に講和を行ってしまっただと。
領地なり、賠償金なりを請求する絶好のチャンスだったのだぞ。」
王様ったら、相手を降伏させたのに領地も賠償金も要求しなかったのがお気に召さなかったみたい。
欲を出して、ライム姉ちゃんを糾弾しようとしたんだけど…。
「何よ、文句あるの。」
「ひっ!」
アルトが冷淡なトーンで一言いうと、王様、声にならない悲鳴を上げて飛び退いたよ。
「あんたに相談していたら、時間が掛かってしょうがないじゃない。
イナッカ辺境伯が侵攻してきたのは、つい十日ほど前のことなのよ。
私が協力してあげたから、こんな短時間で決着がついたのでしょう。
初動で、イナッカ辺境伯の騎士団を返り討ちにしちゃったから。
この国には全く被害は無いわよ。
だから、あんたは、余計な色気を出すんじゃないわよ。」
侵攻されたと言っても、鎧袖一触で撃退して戦闘らしい、戦闘にもならなかった。
だから、トアール国は侵攻を受けたモノの実害は何にも無かったもの。
領地や賠償金を要求するほどの大事ではなかったよ。
その上、いきなり相手の親玉の部屋に乗り込んで、親玉の首に剣を突き付けて終わりだもんね。
普通に戦争したら無茶苦茶時間がかかっちゃうプロセスを全てすっ飛ばして…。
それが出来たのは、全てアルトが協力してくれたおかげ。
短時間で相手の本拠地まで移動できたのも、スムーズに相手の親玉のもとへ潜り込めたのもね。
馬車を使えば、イナッカまで半月、トマリまでは一月以上かかる掛かる道のり。
本来ならば、まだイナッカにも到着できていないよ。
「まあ、まあ、アルト様も陛下をそんなに脅さないでください。
それで、シタニアール国に耳長族に手出し無用と約束させて。
ハテノ男爵領に第三王子を婿として迎え入れることにして。
講和の条件はそれだけですか?
攻め込まれた我が国には何らかの代償は無いのでしょうか?」
「それだけじゃ、あんた達が不満でしょう。
最初に言ったでしょう。
とっておきのお土産があるって。」
モカさんの問い掛けに答えたアルトは、『積載庫』から一通の書簡を取り出したの。
「ほら、これで取り敢えずシタニアール国からの侵略に怯えることは無いわ。
弱国のこの国にとっては喉から手が出るほど欲しいモノでしょう。
安心しなさい、王は妖精の私の前でこの内容を誓約したわ。
妖精に対する誓約を破ったらどうなるかはあんたが一番知っているでしょう。」
「ほう、これはシタニアール国王の誓約書ですか。
我が国に対して『永久不可侵』を誓約しておりますな。
なるほど、これは有り難い。」
モカさんは、アルトに差し出された書簡に目を通して顔をほころばせたの。
ここトアール国は二百年前の愚王以来、周辺国の侵略に怯えて弱腰外交をしてきたんだ。
王家のレベルと国に仕える主要な騎士のレベルをアルトに奪われたんで。
国の武力が一気に弱体化しちゃって、周辺国の何処にも敵わなくなっちゃったから。
今回『永久不可侵』の誓約書を手に入れたことで。
少なくとも、シタニアール国に対しては侵略を受ける心配をしなくても良くなったからね。
しかも、それをアルトが保証してくれると言っているのだから。
これ以上安心できることは無いもんね。
でも、うちの王様って浅はかだからね。
紙切れ一枚より、領地とか、賠償金とか目に見えるモノの方が良かったみたい。
王様は『誓約書』の有り難味をいまいち理解できないようで、憮然としてたよ。
一方のモカさんはとても喜んでいた。
王様のお世話係をする中で、お役人さんが周辺国のとのやり取りに苦労してるのを知ってるからね。
きっと、モカさんは、これから王様に対して『進講』と言う名の『お説教』を懇々とするんだろうね。
講和の内容に不満そうな王様だけど、アルトに逆らえる訳もなく…。
「事情は分かった、そなたら二人の婚姻は認めよう。
二人が、我が国とシタニアール国の友好の懸け橋になる事を期待しておるぞ。」
結局王様は、ライム姉ちゃんとレモン兄ちゃんにそう告げて、婚姻を承諾してたよ。
モカさんに手渡されたカンペの棒読みだったけど…。
アルトは、そのまま通り過ぎちゃったの。
向かったのは…。
「儂は何も悪いことはしとらんぞ。
耳長族に手出し無用とのことも徹底したし。
最近は冒険者共の事もちゃんと取り締まっておる。」
うちの王様ったら泡を食ってそんなことを言ったんだ。
アルトが顔を見せると、叱られるとしか思ってないんだね。
「私だって、毎度毎度、難癖を付けに来る訳じゃないわよ。
今日はあんたに承認して欲しいことがあって来たのよ。
あんたが喜びそうな特大の手土産も持って来たから、ちゃっちゃと承認して。」
アルトはそう告げると共に、ライム姉ちゃんとレモン兄ちゃんを積載庫から出したんだ。。
それじゃ、何を承認して欲しいのかわからないよ。
それに承認しろと、王様を脅迫しているように見えるし…。
「うん? そちらはハテノ男爵ではないですか。
アルト様がおっしゃる承認というは、ハテノ男爵に関する事ですか?
隣の御仁には見覚えがありませんが…。」
王様の後ろに控えていた護衛兼お目付け役のモカさんが、王様に代わってアルトの目的を尋ねてきたよ。
「それは、私の方から説明させて頂きます。
私、この度、婚姻を結ぶこととなりまして。
予め陛下のご承認を頂戴したく参上致しました。」
「婚姻ですか?
男爵もご存じの事かと思いますが。
我が国では、貴族の婚姻に王宮が口を挟むことはありませんので。
ご自由になさってもらって結構ですよ。
後で、貴族名簿の書き換え用に届け出をして頂ければそれで終わりです。」
ライム姉ちゃんの言葉を聞いたモカさん。
二百年前の愚王の失態以来、威信を失った王家に貴族の婚姻に介入できる力など無いって暴露していたよ。
「はい、それは父から聞いて存じております。
ですが、今回の婚姻、伴侶となる方が少々特殊ですので。
予め、陛下のご承認を得ておいた方がよろしいかと。」
「はぁ? そちらの御仁が、ハテノ男爵の伴侶となられるのですか?
私も陛下のお側に仕えるお役目柄、国内の貴族の顔はなるべく覚えるようにしておるのですが…。
一度もお目にかかったことはございませんね。
どちらのご子息なのでしょうか。」
婚姻に王族の許可が要らないと言っても、さすがに他国の王族と勝手に婚姻を結ぶのは拙いでしょう。
そんなことをライム姉ちゃんが言ったんだ。
それで、事前に王様の承諾をもらっとこうって、先ずは王宮へ来た訳なの。
「隣にいる彼は、この度伴侶として迎えることとなったレモン様。
隣国シタニアール国の第三王子です。」
「「はぁ?」」
王様も、モカさんも、余りに予想外のことを聞かされて、マヌケな声を上げてたよ。
「ええっと、ハテノ男爵、いったいどのような縁で今回の婚姻となったのでしょうか?」
ライム姉ちゃんの言葉を耳にしたモカさんは、不思議そうな顔をして尋ねてきたよ。
一介の男爵家が他国の王家と婚姻を結ぶなんて、普通であれば有り得ないからね。
「実は…。」
ライム姉ちゃんは、イナッカ辺境伯が耳長族のお姉ちゃんを手に入れるため騎士団を差し向けてきたことから話し始め。
アルトの助力により、屋敷を急襲してイナッカ辺境伯を捕らえ。
更に、イナッカ辺境伯がしでかした不始末の責任を取らせるために王宮を急襲した事まで全て明らかにしたんだ。
もちろん、シタニアール国を無条件降伏させ、講和の条件を全て飲ませたこともね。
「おい、そなたら、王である儂に無断でなんてことをしてくれたんだ。
侵攻してきた相手国の王宮を制圧して、勝手に講和を行ってしまっただと。
領地なり、賠償金なりを請求する絶好のチャンスだったのだぞ。」
王様ったら、相手を降伏させたのに領地も賠償金も要求しなかったのがお気に召さなかったみたい。
欲を出して、ライム姉ちゃんを糾弾しようとしたんだけど…。
「何よ、文句あるの。」
「ひっ!」
アルトが冷淡なトーンで一言いうと、王様、声にならない悲鳴を上げて飛び退いたよ。
「あんたに相談していたら、時間が掛かってしょうがないじゃない。
イナッカ辺境伯が侵攻してきたのは、つい十日ほど前のことなのよ。
私が協力してあげたから、こんな短時間で決着がついたのでしょう。
初動で、イナッカ辺境伯の騎士団を返り討ちにしちゃったから。
この国には全く被害は無いわよ。
だから、あんたは、余計な色気を出すんじゃないわよ。」
侵攻されたと言っても、鎧袖一触で撃退して戦闘らしい、戦闘にもならなかった。
だから、トアール国は侵攻を受けたモノの実害は何にも無かったもの。
領地や賠償金を要求するほどの大事ではなかったよ。
その上、いきなり相手の親玉の部屋に乗り込んで、親玉の首に剣を突き付けて終わりだもんね。
普通に戦争したら無茶苦茶時間がかかっちゃうプロセスを全てすっ飛ばして…。
それが出来たのは、全てアルトが協力してくれたおかげ。
短時間で相手の本拠地まで移動できたのも、スムーズに相手の親玉のもとへ潜り込めたのもね。
馬車を使えば、イナッカまで半月、トマリまでは一月以上かかる掛かる道のり。
本来ならば、まだイナッカにも到着できていないよ。
「まあ、まあ、アルト様も陛下をそんなに脅さないでください。
それで、シタニアール国に耳長族に手出し無用と約束させて。
ハテノ男爵領に第三王子を婿として迎え入れることにして。
講和の条件はそれだけですか?
攻め込まれた我が国には何らかの代償は無いのでしょうか?」
「それだけじゃ、あんた達が不満でしょう。
最初に言ったでしょう。
とっておきのお土産があるって。」
モカさんの問い掛けに答えたアルトは、『積載庫』から一通の書簡を取り出したの。
「ほら、これで取り敢えずシタニアール国からの侵略に怯えることは無いわ。
弱国のこの国にとっては喉から手が出るほど欲しいモノでしょう。
安心しなさい、王は妖精の私の前でこの内容を誓約したわ。
妖精に対する誓約を破ったらどうなるかはあんたが一番知っているでしょう。」
「ほう、これはシタニアール国王の誓約書ですか。
我が国に対して『永久不可侵』を誓約しておりますな。
なるほど、これは有り難い。」
モカさんは、アルトに差し出された書簡に目を通して顔をほころばせたの。
ここトアール国は二百年前の愚王以来、周辺国の侵略に怯えて弱腰外交をしてきたんだ。
王家のレベルと国に仕える主要な騎士のレベルをアルトに奪われたんで。
国の武力が一気に弱体化しちゃって、周辺国の何処にも敵わなくなっちゃったから。
今回『永久不可侵』の誓約書を手に入れたことで。
少なくとも、シタニアール国に対しては侵略を受ける心配をしなくても良くなったからね。
しかも、それをアルトが保証してくれると言っているのだから。
これ以上安心できることは無いもんね。
でも、うちの王様って浅はかだからね。
紙切れ一枚より、領地とか、賠償金とか目に見えるモノの方が良かったみたい。
王様は『誓約書』の有り難味をいまいち理解できないようで、憮然としてたよ。
一方のモカさんはとても喜んでいた。
王様のお世話係をする中で、お役人さんが周辺国のとのやり取りに苦労してるのを知ってるからね。
きっと、モカさんは、これから王様に対して『進講』と言う名の『お説教』を懇々とするんだろうね。
講和の内容に不満そうな王様だけど、アルトに逆らえる訳もなく…。
「事情は分かった、そなたら二人の婚姻は認めよう。
二人が、我が国とシタニアール国の友好の懸け橋になる事を期待しておるぞ。」
結局王様は、ライム姉ちゃんとレモン兄ちゃんにそう告げて、婚姻を承諾してたよ。
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