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第七章 興行を始めるよ!・・・招かれざる客も来たけれど
第158話 女性騎士団誕生!
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アルトが、ウエニアール国の騎士を始末したり、『STD四十八』の興行に精を出しているのに並行して。
モカさんの屋敷では、クッころさんとライム姉ちゃんが騎士団の募集をしていた訳で…。
一日目の興行を終えてモカさんのお屋敷に戻ったアルトが、部屋を訪ねると。
クッころさんは、ライム姉ちゃんと見知らぬお姉さんの三人でお茶をしているところだったの。
「エクレア、騎士団の方は揃ったかしら。
私、『STD四十八』の興行が終ったら、そろそろ辺境に帰りたいのだけど。」
アルトの問い掛けにクッころさんが答えるより早く。
「あなたが、女性騎士団の創設を提案してくださったアルトローゼン様ですか。
お初にお目にかかります。
わたくし、エクレアお姉さまの第一の僕、パスタ男爵家のペンネと申します。
女性だけの騎士団なんて素敵な計画に、乗り遅れてはならじと馳せ参じました。」
凄い喰い付きのペンネさん、金髪縦ロールで華やかな感じのお嬢様だったの。
華奢な体つきで、腕なんて凄く細いし、全然日焼けしていないんだ。
とても、騎士が務まるようには見えないんだけど…。
そんな、ペンネさんの姿をつらつらと眺めたアルトはというと。
「あら、そうなの。そう言ってもらえると嬉しいわね。
あなたも、私が理想とする騎士の姿よ。
是非とも、ライムとエクレアの力になって欲しいわ。
ところで、あなた、ダンスや歌は得意かしら。」
理想とする騎士の姿って…、アルトったらいったいどんな騎士団を作ろうっての。
しかも、また、歌わせるつもりだし。
「得意かと言われると、自慢できるほどではないのですが…。
貴族令嬢の嗜みとして、ダンスと声楽は子供の頃からレッスンを受けていますので。
人並みにはこなせると思うのですが。」
「そっ、それで十分だわ。
タロウに言わせれば、アイドルは特別に歌が上手である必要はないそうだから。
大事なのは、ルックスと声質の美しさなんだって。
その点、あなたはとても可愛いし、声も柔らかくて耳に心地良いわ。
他に何か特技はある?」
どっから、ツッコめば良いんだろう…。
もう、騎士、関係ないじゃん、アイドルなんて言っちゃってるし。
「恥ずかしながら、わたくし、少々絵を嗜みまして。
特技と言うほどのモノではありませんが、…。
このようなモノを作っておりまして、仲間内ではそこそこ好評ですの。」
ペンネ姉ちゃんも、特技と問われて剣とか槍とかじゃなく絵とか言い出したよ。
カバンの中をゴソゴソと漁ったかと思ったら、なんか薄い紙束を差し出してきたんだ。
「本?」
アルトが受け取った紙束は、お手製の本だったみたい。
表紙には、女の人が二人がベッドで抱き合っている絵が描かれていたよ。
どことなく、クッころさんとペンネお姉ちゃんに似た感じの二人が。
そこに『或る女性騎士の秘め事シリーズ③或る女性騎士の昼下がり』って題名が書いてあった。
昼下がりの話なのに、表紙の絵はベッドで抱き合っているの? 何それ…?。
アルトが手にした薄い本をおいらが覗き込んでいると。
アルトは、ペラペラと本をめくって…、慌てて『積載庫』にしまい込んだの。
一瞬垣間見えたのは、やたら肌色の多い絵だったよ。
よく見えなかったけど、手製の絵本のようで絵の余白に物語が書いてある見たい。
そして、
「マロンは見ちゃダメ! あなたにはまだ早いわ。」
と言うと、ペンネお姉ちゃんに向かって。
「他人の趣味嗜好に口は挟まないけど…。
こういう内容の本を幼子の前に出して欲しくはなかったわ。
でも、あなた、絵が上手いわね。
あれ、エクレアとあなたでしょう。
とても良く特徴をとらえていてすぐにわかったわ。
ねえ、あなた、騎士団の一人一人を紹介する絵って描けるかしら?」
アルトは、ペンネお姉ちゃんに騎士団員を紹介した姿絵を描かせるつもりみたい。
いったい何に使うのやら…。
「任せてください。
騎士団は、『騎士を夢見る乙女の会』のメンバーで構成するのですよね。
わたくし、全員を題材にして物語を作るつもりでしたの。
そのために、全員の姿絵を描いたことがありますから。
カップリングも完璧ですわ。」
ペンネお姉ちゃんは、アルトの問い掛けに自信満々に答えてたよ。
でも、カップリングって、なに?
**********
てな感じで…。
「アルト様、私の部下、騎士団員三十名揃いました。」
『STD四十八』の興行が終った翌日、モカさんの屋敷の中庭にハテノ男爵領の騎士団が揃ったの。
おいら達の前に勢揃いした三十人の騎士は真新しいお揃いの騎士服を身に付けていたよ。
クッころさんが、モカさんに強請ったらしいよ。
モカさんたら、クッころさんが騎士になるのを快く思っていないのに。
愛娘に強請られてたら嫌って言えないの、甘々だね。
王国騎士団の出入り業者に、大急ぎで三十一人分作らせたんだって。
で、勢揃いした三十一人をみて微妙な顔つきをした人が二人。
雇い主のライム姉ちゃんと近衛騎士団長のモカさん。
特に、現役の騎士団長のモカさんとしては、モノ申すことが多かったみたい。
「あの、アルト様、ここに揃った娘達を本当に騎士にするのですか?
言っては何ですが、虫も殺せそうにない娘ばかりですよ。
いや、あの細腕では剣を振り回すことすらできないでしょうが。
騎士団と言えば、時には魔獣の駆除をし、時には不逞の輩と闘うのです。
そんな荒事、望むべくもないのでは…。」
至極真っ当な意見を述べたモカさん、その隣ではライム姉ちゃんがウンウンと頷いてるよ。
正直、おいらもそう思ったよ。
この騎士団、確かに話題にはなるかも知れないけど…。
ハッキリ言って張子の虎で、騎士団としては全くの役立たずだよ。
するとアルトは、勢揃いした騎士達に向かって言ったの。
「ペンネ、あなた、騎士としてのトレーニングはちゃんとしているんでしょうね。
まさか、本ばかり作っているということはないでしょうね。」
「わたくし、トレーニングは一日たりとも欠かしたことはございませんのよ。
常に、エクレアお姉さまの横に並び立ちたいと思っていますもの。
パスタ家三姉妹は魔物ごときに引けは取りませんわ。」
アルトの問い掛けに、自信満々に返答するペンネお姉ちゃん。
妹二人も騎士団の団員らしいけど、毎日模擬戦も欠かさないって。
モカさんの顔には、『そんな細い腕して、どの口がそんな大口をたたく』って書いてあったよ。
ああ、アレのことだね、トレーニングとか模擬戦って。…イメージトレーニング。
「良く言ったわ、じゃあ、これをあげるから取り込みなさい。
それから、ここで剣を振って見せて、自分のイメージするままに。」
そう言ってアルトは、ドンと積んで見せたの、『生命の欠片』を。
アルトに言われるまま、それを取り込んだペンネお姉ちゃん。
「凄いですわ。
体の奥からどんどん力が湧き出てくるみたい…。
いけますわ、これなら、体を思いのままに動かすことが出来ます。」
そう呟いたペンネお姉ちゃんは、アルトから手渡された剣を構えて。
鋭い太刀筋で、剣を一振り、二振りとして見せたんだ。
それを見て満足そうに頷くアルト、一方のモカさんは口をあんぐりと開けたままだよ。
「まさか、こんなイカサマをしていた何て…。」
モカさん、クッころさんが急に強くなった理由を今初めて知ったみたいだよ。
それで、アルトはハテノ男爵領の騎士団にはこれから耳長族を護ってもらわないといけないからと。
団員全員にレベル二十に相当する『生命の欠片』を分け与えたんだ、一人百二十万枚。
団長のクッころさんには、七百億枚ほど与えてレベル三十まで引き上げてたの。
余りの大盤振る舞いに、モカさん、ますます開いた口が塞がらなくなってたよ。
「あの…、アルト様、貴重な『生命の欠片』をそんなに無造作に分け与えてよろしいのですか。
言っては何ですが、レベルだけならハテノ男爵領の騎士団がこの国で最強になってしまいますぞ。
まあ、騎士の強さというのは、経験とか、鍛錬とか、心構えとかが重要ですので。
レベルが高ければ強いとは一概には言えないのですが…。」
「良いのよ。
さっき言ったでしょう。
この騎士団には、ハテノ男爵領を中心に活動する耳長族を護ってもらわないといけないから。
幾ら、モカ達が厳しく取り締まってくれても辺境までは目は届かないでしょう。
どんな、不埒者が現れるかわからないからね、保険よ、保険。
それに、私にしてみれば、今分け与えた『生命の欠片』なんて端数にすらならないから。
気にすること無いわ。」
モカさんの問い掛けに、アルトはカラカラと笑って答えてたよ。
まあ、確かにあのくらいの数じゃ、おいらのレベルでも端数にしかならないけどね。
こうして、即席のハテノ男爵領騎士団がここに結成されたんだ。
そんな訳で、辺境に帰るよ!
モカさんの屋敷では、クッころさんとライム姉ちゃんが騎士団の募集をしていた訳で…。
一日目の興行を終えてモカさんのお屋敷に戻ったアルトが、部屋を訪ねると。
クッころさんは、ライム姉ちゃんと見知らぬお姉さんの三人でお茶をしているところだったの。
「エクレア、騎士団の方は揃ったかしら。
私、『STD四十八』の興行が終ったら、そろそろ辺境に帰りたいのだけど。」
アルトの問い掛けにクッころさんが答えるより早く。
「あなたが、女性騎士団の創設を提案してくださったアルトローゼン様ですか。
お初にお目にかかります。
わたくし、エクレアお姉さまの第一の僕、パスタ男爵家のペンネと申します。
女性だけの騎士団なんて素敵な計画に、乗り遅れてはならじと馳せ参じました。」
凄い喰い付きのペンネさん、金髪縦ロールで華やかな感じのお嬢様だったの。
華奢な体つきで、腕なんて凄く細いし、全然日焼けしていないんだ。
とても、騎士が務まるようには見えないんだけど…。
そんな、ペンネさんの姿をつらつらと眺めたアルトはというと。
「あら、そうなの。そう言ってもらえると嬉しいわね。
あなたも、私が理想とする騎士の姿よ。
是非とも、ライムとエクレアの力になって欲しいわ。
ところで、あなた、ダンスや歌は得意かしら。」
理想とする騎士の姿って…、アルトったらいったいどんな騎士団を作ろうっての。
しかも、また、歌わせるつもりだし。
「得意かと言われると、自慢できるほどではないのですが…。
貴族令嬢の嗜みとして、ダンスと声楽は子供の頃からレッスンを受けていますので。
人並みにはこなせると思うのですが。」
「そっ、それで十分だわ。
タロウに言わせれば、アイドルは特別に歌が上手である必要はないそうだから。
大事なのは、ルックスと声質の美しさなんだって。
その点、あなたはとても可愛いし、声も柔らかくて耳に心地良いわ。
他に何か特技はある?」
どっから、ツッコめば良いんだろう…。
もう、騎士、関係ないじゃん、アイドルなんて言っちゃってるし。
「恥ずかしながら、わたくし、少々絵を嗜みまして。
特技と言うほどのモノではありませんが、…。
このようなモノを作っておりまして、仲間内ではそこそこ好評ですの。」
ペンネ姉ちゃんも、特技と問われて剣とか槍とかじゃなく絵とか言い出したよ。
カバンの中をゴソゴソと漁ったかと思ったら、なんか薄い紙束を差し出してきたんだ。
「本?」
アルトが受け取った紙束は、お手製の本だったみたい。
表紙には、女の人が二人がベッドで抱き合っている絵が描かれていたよ。
どことなく、クッころさんとペンネお姉ちゃんに似た感じの二人が。
そこに『或る女性騎士の秘め事シリーズ③或る女性騎士の昼下がり』って題名が書いてあった。
昼下がりの話なのに、表紙の絵はベッドで抱き合っているの? 何それ…?。
アルトが手にした薄い本をおいらが覗き込んでいると。
アルトは、ペラペラと本をめくって…、慌てて『積載庫』にしまい込んだの。
一瞬垣間見えたのは、やたら肌色の多い絵だったよ。
よく見えなかったけど、手製の絵本のようで絵の余白に物語が書いてある見たい。
そして、
「マロンは見ちゃダメ! あなたにはまだ早いわ。」
と言うと、ペンネお姉ちゃんに向かって。
「他人の趣味嗜好に口は挟まないけど…。
こういう内容の本を幼子の前に出して欲しくはなかったわ。
でも、あなた、絵が上手いわね。
あれ、エクレアとあなたでしょう。
とても良く特徴をとらえていてすぐにわかったわ。
ねえ、あなた、騎士団の一人一人を紹介する絵って描けるかしら?」
アルトは、ペンネお姉ちゃんに騎士団員を紹介した姿絵を描かせるつもりみたい。
いったい何に使うのやら…。
「任せてください。
騎士団は、『騎士を夢見る乙女の会』のメンバーで構成するのですよね。
わたくし、全員を題材にして物語を作るつもりでしたの。
そのために、全員の姿絵を描いたことがありますから。
カップリングも完璧ですわ。」
ペンネお姉ちゃんは、アルトの問い掛けに自信満々に答えてたよ。
でも、カップリングって、なに?
**********
てな感じで…。
「アルト様、私の部下、騎士団員三十名揃いました。」
『STD四十八』の興行が終った翌日、モカさんの屋敷の中庭にハテノ男爵領の騎士団が揃ったの。
おいら達の前に勢揃いした三十人の騎士は真新しいお揃いの騎士服を身に付けていたよ。
クッころさんが、モカさんに強請ったらしいよ。
モカさんたら、クッころさんが騎士になるのを快く思っていないのに。
愛娘に強請られてたら嫌って言えないの、甘々だね。
王国騎士団の出入り業者に、大急ぎで三十一人分作らせたんだって。
で、勢揃いした三十一人をみて微妙な顔つきをした人が二人。
雇い主のライム姉ちゃんと近衛騎士団長のモカさん。
特に、現役の騎士団長のモカさんとしては、モノ申すことが多かったみたい。
「あの、アルト様、ここに揃った娘達を本当に騎士にするのですか?
言っては何ですが、虫も殺せそうにない娘ばかりですよ。
いや、あの細腕では剣を振り回すことすらできないでしょうが。
騎士団と言えば、時には魔獣の駆除をし、時には不逞の輩と闘うのです。
そんな荒事、望むべくもないのでは…。」
至極真っ当な意見を述べたモカさん、その隣ではライム姉ちゃんがウンウンと頷いてるよ。
正直、おいらもそう思ったよ。
この騎士団、確かに話題にはなるかも知れないけど…。
ハッキリ言って張子の虎で、騎士団としては全くの役立たずだよ。
するとアルトは、勢揃いした騎士達に向かって言ったの。
「ペンネ、あなた、騎士としてのトレーニングはちゃんとしているんでしょうね。
まさか、本ばかり作っているということはないでしょうね。」
「わたくし、トレーニングは一日たりとも欠かしたことはございませんのよ。
常に、エクレアお姉さまの横に並び立ちたいと思っていますもの。
パスタ家三姉妹は魔物ごときに引けは取りませんわ。」
アルトの問い掛けに、自信満々に返答するペンネお姉ちゃん。
妹二人も騎士団の団員らしいけど、毎日模擬戦も欠かさないって。
モカさんの顔には、『そんな細い腕して、どの口がそんな大口をたたく』って書いてあったよ。
ああ、アレのことだね、トレーニングとか模擬戦って。…イメージトレーニング。
「良く言ったわ、じゃあ、これをあげるから取り込みなさい。
それから、ここで剣を振って見せて、自分のイメージするままに。」
そう言ってアルトは、ドンと積んで見せたの、『生命の欠片』を。
アルトに言われるまま、それを取り込んだペンネお姉ちゃん。
「凄いですわ。
体の奥からどんどん力が湧き出てくるみたい…。
いけますわ、これなら、体を思いのままに動かすことが出来ます。」
そう呟いたペンネお姉ちゃんは、アルトから手渡された剣を構えて。
鋭い太刀筋で、剣を一振り、二振りとして見せたんだ。
それを見て満足そうに頷くアルト、一方のモカさんは口をあんぐりと開けたままだよ。
「まさか、こんなイカサマをしていた何て…。」
モカさん、クッころさんが急に強くなった理由を今初めて知ったみたいだよ。
それで、アルトはハテノ男爵領の騎士団にはこれから耳長族を護ってもらわないといけないからと。
団員全員にレベル二十に相当する『生命の欠片』を分け与えたんだ、一人百二十万枚。
団長のクッころさんには、七百億枚ほど与えてレベル三十まで引き上げてたの。
余りの大盤振る舞いに、モカさん、ますます開いた口が塞がらなくなってたよ。
「あの…、アルト様、貴重な『生命の欠片』をそんなに無造作に分け与えてよろしいのですか。
言っては何ですが、レベルだけならハテノ男爵領の騎士団がこの国で最強になってしまいますぞ。
まあ、騎士の強さというのは、経験とか、鍛錬とか、心構えとかが重要ですので。
レベルが高ければ強いとは一概には言えないのですが…。」
「良いのよ。
さっき言ったでしょう。
この騎士団には、ハテノ男爵領を中心に活動する耳長族を護ってもらわないといけないから。
幾ら、モカ達が厳しく取り締まってくれても辺境までは目は届かないでしょう。
どんな、不埒者が現れるかわからないからね、保険よ、保険。
それに、私にしてみれば、今分け与えた『生命の欠片』なんて端数にすらならないから。
気にすること無いわ。」
モカさんの問い掛けに、アルトはカラカラと笑って答えてたよ。
まあ、確かにあのくらいの数じゃ、おいらのレベルでも端数にしかならないけどね。
こうして、即席のハテノ男爵領騎士団がここに結成されたんだ。
そんな訳で、辺境に帰るよ!
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