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第四章 魔物暴走(スタンピード)顛末記
第71話 それも大事かも知れないけど…
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*本日、お昼に1話投稿しています。
まだ読み出ない方は、お手数をおかけしますが一話戻ってお読みください。
よろしくお願いいたします。
********
にっぽん爺とタロウが帰って、残ったのはおいらとクッころさん、そしてノイエ。
「正直、見直したわ。
アタシ、あんたは口先だけで、脳ミソお花畑のおバカさんかと思ってたわ。
レベルを与えたところで、大して役に立たないと思ってたのよ。
魔物に対峙した途端、恐れをなして逃げ出すんじゃないかと思ってた。
でも、あんたは見事に戦って見せた。
少なくとも、勢いだけで空回りしていたさっきの男よりもずっと役に立った。
あんたを笑い者にして悪かったと思ってね。謝りに来たのよ。」
クッころさんにそう告げて、軽く頭を下げたノイエ。
クッころさんに用件というのは、馬鹿にしたことを謝りたかったみたい。
「良いのですわ。
ノイエさんの言う通り、わたくしはレベルを与えてもらわなければ何もできない存在でしたから。
馬鹿にされても仕方ありませんわ。
レベルを与えてくださったノイエさんには感謝することこそあれ、謝って頂くほどのことはございませんわ。
改めて、レベルを与えてくださったノイエさんには深く感謝いたします。」
そう言って改めて感謝の言葉を口にしたクッころさん。
おいらは、そんな二人の会話を聞いてて、戦いの最中に感じた疑問を思い出したの。
ついでだから、ここで尋ねることにしたんだ。
「ねえ、クッころさん、初めて魔物を相手にしてよくあれだけの動きが出来たね。
複数の『蚊』を相手にしても、凄く冷静な身のこなしで全く引けを取ってなかったもん。
全然訓練もしてないし、全く鍛えていない体で、良くあれだけの動きが出来ると感心したよ。」
そう、『蚊』と対峙した時のクッころさん戦い方が妙に堂に入っていたこと。
それがとても不思議だったんだよ。
だって、初陣だよ、しかも、日頃鍛錬を怠っているのに…、あんなに巧く動けるモノなの?
「訓練をしていない? 失礼な。
わたくしは、一日たりとも訓練を欠かしたことはございませんよ。」
「「はぁ?」」
全く、予想だにしなかった返答に、ノイエと疑問の声が重なっちゃったよ。
「嘘おっしゃい、そのぷにぷにの二の腕で訓練なんてどの口が言いますか。
全然鍛えた様子が無いじゃないですか。」
ノイエがもっともなツッコミをすると。
クッころさんは、ノイエのツッコミを全く理解できないって表情で言ったの。
「はあ? 訓練と体を鍛えることにどんな関係があるのかしら?
騎士の訓練と言ったら…。」
「「騎士の訓練といったら?」」
先を促す言葉がノイエと重り、固唾を飲んで次の言葉を待っていると…。
「イメージトレーニングに決まっているじゃないですか。」
クッころさんが口にしたのは、これまた予想外の言葉だったよ。
「「イメージトレーニング?」」
「そうですわ。
敵と対峙した時に、自分がどう動きたいか、いえどう動けばよいのか。
その理想的な動きを常にイメージするのですわ。
まさに常在戦場の心構えで、もし、今敵が襲ってきたらどう動けば良いかをイメージするのです。
そして、そのイメージ通りに体が動けるようになるまで、…。」
「「動けるようになるまで?」」
「『生命の欠片』を取り込み、レベルアップを図るのです。
騎士の強さとは、自分の理想とする動きに対するイメージ力とそれを実現するための財力ですわ。
『生命の欠片』をそれ以上手に入れる手立てが無くなった時が、その騎士の限界なのです。」
全くのレベル頼りだったとは…。
クッころさんの理想とする身のこなしが、レベル十になった事で体現できるようになったみたい。
やっと身体能力が、剣を振る時のイメージに追い付いたと言ってたよ。
いや、確かに、イメージトレーニングも大事だとは聞くけど…。
それだけってのはどうなの…。
クッころさんが言うには、確かにレベル一とかレベル二だと、鍛錬したレベルゼロの方が強いけど。
レベル五を超える頃から、どんなに鍛錬してもレベルゼロでは太刀打ちできなくなるらしいの。
そんな状況なんで、貴族たちは財力にあかせて『生命の欠片』を集めてレベルアップを図るんだって。
その方が、鍛錬するより手っ取り早いし、何より、筋肉ムキムキの暑苦しい体つきにならずに済むから。
「だいたい、筋肉ムキムキの貴族なんて、優雅ではありませんわ。
平素は、優雅に政や社交をこなし、いざという時にだけ民のために戦う。
それが貴族階級である騎士なのですから、筋肉などと言う暑苦しいモノは不要ですわ。」
なんてことを、当たり前のように言い切ってたよ、クッころさん。
だから、貴族階級の高位騎士は見た目ひ弱そうだけど、無茶苦茶強いんだって。
なんだかなあ…。
********
「アハハ! 何それ、バッカみたい!
そんな風潮があるから、出世のためだか、自分の権勢を示すためだか知らないけど。
レベルを上げるためだけに、『魔王』を倒そうなどと言う浅慮な愚か者が現れるのね。
レベルだけに頼らないで、鍛錬しなさいよ。
同じレベルなら、鍛錬した方が断然強くなれるのだから。」
ノイエは、クッころさんの話を聞いて呆れて笑ってたよ。
確かに、強くなるのにレベルだけが頼りなら、…。
人を殺したり、『魔王』を倒したりして、レベルを奪おうとする身勝手な人がいてもおかしくないね。
ましてや、レベルが騎士の階級に影響してくるのなら。
クッころさん、レベル十になった時に言ってたもん、『レベル十と言えば将軍クラス』だって。
すると、笑い止んだノイエがマジな顔をしてクッころさんに尋ねたの。
「それで、あんたはレベル十になって何か考えは変ったかしら。
その力に溺れて、より強い力を欲するようになったんじゃない?
今でも、民のためにその力を使うと誓える。
レベルを上げるために、『魔王』や人を殺すようなことはしないと誓える。」
「いいえ、わたくし、自分の手に余るような力は要りませんわ。
そもそも、わたくしが欲したのは民を守るための力ですもの。
力を得るためにスタンピードを引き起こして民を危険に晒すなど本末転倒ですわ。」
おっ、流石、騎士に夢見る乙女、クッころさん。
ノイエの問い掛けに毅然として答えたよ。
「そう、その言葉忘れるんじゃないわよ。
それじゃ、これを上げるわ。
今回のスタンピードの配当よ、とっときなさい。」
クッころさんの返答に満足げに笑ったノイエは、目の前に『生命の欠片』を積み上げたの。
クッころさんは目を見張って尋ねたよ。
「これは?」
「『ハエ』、『蚊』、『ゴキブリ』がドロップした生命の欠片よ。
全部回収しておいたの。
あんた達人間に与えてもロクな事がないと思って独り占めしようかと思ったけど。
あんたは、思ったよりも真っ当な人間みたいだから、分けることにしたの。
十六万枚あるわ、それを取り込めばレベル十二まで上げられるはずよ。
人間でレベル十を上回っている者は少ないわ。
そこまで、上げておけば狙われても何とかなるでしょう。
でも、油断したらダメよ。
上には上がいるからね、決して自分のレベルをひけらかすんじゃないわよ。」
ノイエは、クッころさんが中途半場にレベルが上がっているんで心配したみたい。
人間の間でもレベル十までは、そこそこいるんで殺し合いの対象になり易いみたいなことを言ってた。
これが、レベル十を超えると『生命の欠片』の必要枚数がぐっと増えてレベルを上げるのが難しくなるって。
だから、レベル十一になれる人って凄く少ないんだって。
レベル十二に至っては本当に稀だって。
「有り難うございます。お心遣いに感謝します。
この『生命の欠片』の力で、必ずや『民』と『私自身』を守って見せますわ。」
ノイエに深々と頭を下げて、クッころさんは『生命の欠片』を取り込んでいたよ。
でも、ノイエ、百万枚くらい手に入れてたよね、随分と上前をハネたんだ…。
********
【お願い】
現在行われています『第14回ファンタジー小説大賞』にエントリーしています。
本日、投票最終日です。
もし、まだ、投票がお済みでない方で、本作を気に入ってくださった方がいらっしゃれば投票して頂ければ幸いです。
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「正直、見直したわ。
アタシ、あんたは口先だけで、脳ミソお花畑のおバカさんかと思ってたわ。
レベルを与えたところで、大して役に立たないと思ってたのよ。
魔物に対峙した途端、恐れをなして逃げ出すんじゃないかと思ってた。
でも、あんたは見事に戦って見せた。
少なくとも、勢いだけで空回りしていたさっきの男よりもずっと役に立った。
あんたを笑い者にして悪かったと思ってね。謝りに来たのよ。」
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「良いのですわ。
ノイエさんの言う通り、わたくしはレベルを与えてもらわなければ何もできない存在でしたから。
馬鹿にされても仕方ありませんわ。
レベルを与えてくださったノイエさんには感謝することこそあれ、謝って頂くほどのことはございませんわ。
改めて、レベルを与えてくださったノイエさんには深く感謝いたします。」
そう言って改めて感謝の言葉を口にしたクッころさん。
おいらは、そんな二人の会話を聞いてて、戦いの最中に感じた疑問を思い出したの。
ついでだから、ここで尋ねることにしたんだ。
「ねえ、クッころさん、初めて魔物を相手にしてよくあれだけの動きが出来たね。
複数の『蚊』を相手にしても、凄く冷静な身のこなしで全く引けを取ってなかったもん。
全然訓練もしてないし、全く鍛えていない体で、良くあれだけの動きが出来ると感心したよ。」
そう、『蚊』と対峙した時のクッころさん戦い方が妙に堂に入っていたこと。
それがとても不思議だったんだよ。
だって、初陣だよ、しかも、日頃鍛錬を怠っているのに…、あんなに巧く動けるモノなの?
「訓練をしていない? 失礼な。
わたくしは、一日たりとも訓練を欠かしたことはございませんよ。」
「「はぁ?」」
全く、予想だにしなかった返答に、ノイエと疑問の声が重なっちゃったよ。
「嘘おっしゃい、そのぷにぷにの二の腕で訓練なんてどの口が言いますか。
全然鍛えた様子が無いじゃないですか。」
ノイエがもっともなツッコミをすると。
クッころさんは、ノイエのツッコミを全く理解できないって表情で言ったの。
「はあ? 訓練と体を鍛えることにどんな関係があるのかしら?
騎士の訓練と言ったら…。」
「「騎士の訓練といったら?」」
先を促す言葉がノイエと重り、固唾を飲んで次の言葉を待っていると…。
「イメージトレーニングに決まっているじゃないですか。」
クッころさんが口にしたのは、これまた予想外の言葉だったよ。
「「イメージトレーニング?」」
「そうですわ。
敵と対峙した時に、自分がどう動きたいか、いえどう動けばよいのか。
その理想的な動きを常にイメージするのですわ。
まさに常在戦場の心構えで、もし、今敵が襲ってきたらどう動けば良いかをイメージするのです。
そして、そのイメージ通りに体が動けるようになるまで、…。」
「「動けるようになるまで?」」
「『生命の欠片』を取り込み、レベルアップを図るのです。
騎士の強さとは、自分の理想とする動きに対するイメージ力とそれを実現するための財力ですわ。
『生命の欠片』をそれ以上手に入れる手立てが無くなった時が、その騎士の限界なのです。」
全くのレベル頼りだったとは…。
クッころさんの理想とする身のこなしが、レベル十になった事で体現できるようになったみたい。
やっと身体能力が、剣を振る時のイメージに追い付いたと言ってたよ。
いや、確かに、イメージトレーニングも大事だとは聞くけど…。
それだけってのはどうなの…。
クッころさんが言うには、確かにレベル一とかレベル二だと、鍛錬したレベルゼロの方が強いけど。
レベル五を超える頃から、どんなに鍛錬してもレベルゼロでは太刀打ちできなくなるらしいの。
そんな状況なんで、貴族たちは財力にあかせて『生命の欠片』を集めてレベルアップを図るんだって。
その方が、鍛錬するより手っ取り早いし、何より、筋肉ムキムキの暑苦しい体つきにならずに済むから。
「だいたい、筋肉ムキムキの貴族なんて、優雅ではありませんわ。
平素は、優雅に政や社交をこなし、いざという時にだけ民のために戦う。
それが貴族階級である騎士なのですから、筋肉などと言う暑苦しいモノは不要ですわ。」
なんてことを、当たり前のように言い切ってたよ、クッころさん。
だから、貴族階級の高位騎士は見た目ひ弱そうだけど、無茶苦茶強いんだって。
なんだかなあ…。
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「アハハ! 何それ、バッカみたい!
そんな風潮があるから、出世のためだか、自分の権勢を示すためだか知らないけど。
レベルを上げるためだけに、『魔王』を倒そうなどと言う浅慮な愚か者が現れるのね。
レベルだけに頼らないで、鍛錬しなさいよ。
同じレベルなら、鍛錬した方が断然強くなれるのだから。」
ノイエは、クッころさんの話を聞いて呆れて笑ってたよ。
確かに、強くなるのにレベルだけが頼りなら、…。
人を殺したり、『魔王』を倒したりして、レベルを奪おうとする身勝手な人がいてもおかしくないね。
ましてや、レベルが騎士の階級に影響してくるのなら。
クッころさん、レベル十になった時に言ってたもん、『レベル十と言えば将軍クラス』だって。
すると、笑い止んだノイエがマジな顔をしてクッころさんに尋ねたの。
「それで、あんたはレベル十になって何か考えは変ったかしら。
その力に溺れて、より強い力を欲するようになったんじゃない?
今でも、民のためにその力を使うと誓える。
レベルを上げるために、『魔王』や人を殺すようなことはしないと誓える。」
「いいえ、わたくし、自分の手に余るような力は要りませんわ。
そもそも、わたくしが欲したのは民を守るための力ですもの。
力を得るためにスタンピードを引き起こして民を危険に晒すなど本末転倒ですわ。」
おっ、流石、騎士に夢見る乙女、クッころさん。
ノイエの問い掛けに毅然として答えたよ。
「そう、その言葉忘れるんじゃないわよ。
それじゃ、これを上げるわ。
今回のスタンピードの配当よ、とっときなさい。」
クッころさんの返答に満足げに笑ったノイエは、目の前に『生命の欠片』を積み上げたの。
クッころさんは目を見張って尋ねたよ。
「これは?」
「『ハエ』、『蚊』、『ゴキブリ』がドロップした生命の欠片よ。
全部回収しておいたの。
あんた達人間に与えてもロクな事がないと思って独り占めしようかと思ったけど。
あんたは、思ったよりも真っ当な人間みたいだから、分けることにしたの。
十六万枚あるわ、それを取り込めばレベル十二まで上げられるはずよ。
人間でレベル十を上回っている者は少ないわ。
そこまで、上げておけば狙われても何とかなるでしょう。
でも、油断したらダメよ。
上には上がいるからね、決して自分のレベルをひけらかすんじゃないわよ。」
ノイエは、クッころさんが中途半場にレベルが上がっているんで心配したみたい。
人間の間でもレベル十までは、そこそこいるんで殺し合いの対象になり易いみたいなことを言ってた。
これが、レベル十を超えると『生命の欠片』の必要枚数がぐっと増えてレベルを上げるのが難しくなるって。
だから、レベル十一になれる人って凄く少ないんだって。
レベル十二に至っては本当に稀だって。
「有り難うございます。お心遣いに感謝します。
この『生命の欠片』の力で、必ずや『民』と『私自身』を守って見せますわ。」
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