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第四章 魔物暴走(スタンピード)顛末記
第69話 ハイリスク・ハイリターン?
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翌朝、おいら達はご近所に被害が出ていないか、手分けをして尋ねて歩いたの。
幸い、おいらの家がある住宅密集地では一軒の被害も出ていないようだった。
おいら達が尋ねて回るまでもなく、あのオバチャンが隣近所に話を聞いて歩いたみたいで。
町の外に向かって歩いていると…。
「おや、マロン、おはようさん。
昨日は、マロンのおかげで命拾いしたよ。
近所に声を掛けたら、誰も『蚊』なんか見てないって言うから。
マロンの話が間違ってたのかと思ったけどね。
冒険者ギルドのありさまを見て、マロンの言ったことに嘘は無いって分かったよ。
『蚊』に血を吸われて干乾びた奴や『ゴキブリ』にかじられた奴。
マロンの警告がなければ、こっちがああなってたとこだ、ホント、助かったよ。
しっかし、朝めし前からイヤなモノ見ちまったよ、メシが不味くなっちまうよ。」
例の噂好きのオバチャンに会って、そんな話を聞いたんだ。
「あのオバチャン、凄い肝が据わってるわね。
あの酒場の惨状を見て、朝ごはんが不味くなるですって。
普通の神経してたら、二、三日はモノが喉を通らないと思うけど…。」
オバチャンのセリフを聞いて、ノイエが感心していたよ。
でも、昨日の夜、ノイエが予想した通り、ギルドの酒場が魔物を引き付けてくれたみたい。
冒険者以外の町の住民には、一切被害が出なかったようで良かったよ。
********
そして、おいら達はそこにやって来たんだ。
おいらが、昨日の夜、ワイバーンの死肉を置いた場所へ。
「うっ、気持ち悪いですわ。
申し訳ないけど、わたくし、この手の虫は苦手なのですわ。」
そう言って顔をそむけたクッころさん。
そのまま、地面にへたり込んで、顔を真っ青にしてるよ。
目の前には、大きなワイバーンの死肉にびっしりと集っている茶色い物体が…。
なんか、うぞうぞと蠢いているし、ホント、キモいよ。
おいらも吐きそう…。
それだけでなく、ワイバーンの死肉の近くの地面に転がってピクピクと痙攣しているのもいるし。
「なんか、ゴキブリ団子を食った後のゴキブリみたいになってるのもいるな…。
なんだ、これ?」
ワイバーンの死肉のことを知らないタロウが尋ねてきたよ。
「これは、アルトお姉さまが、授けてくれた秘策よ。
名付けて、『ゴキブリ(型の魔物)ホイホイ』よ!
昨日の晩、相談に行ったら、アルトお姉さまがくださったの。
ワイバーンの死肉、大きくて『ゴキブリ』を引き寄せるのに丁度良かったのよ。
しかも、ワイバーンの死肉は猛毒だから、食べたらこんな風に動けなくなるしね。」
打ち合わせ通り、ノイエは、アルトから貰ったことにして大きな肉の正体を明かしたんだ。
昨日の晩、ワイバーンの死肉をばら撒く時に打ち合わせしておいたんだ。
おいらがワイバーンを倒したことは絶対に秘密にしたいって。
だから、ノイエはアルトから貰ったことにしてくれたの。
「ワイバーンの肉、スゲーな。
『ゴキブリ』をこんなに引き寄せて、一網打尽かよ。
元祖、ホイホイも真っ青だぜ。
で、どうするんだ、このまま放っといて死ぬのを待つのか?」
タロウがまた妙な関心の仕方をしている、なんだ元祖って…。
「まさか、こんな所に放置して人が見つけたら大騒ぎになるわ。
それに、こいつらこの状態でも『病原菌』をまき散らすから。
とっととトドメをさして、処分しちゃわないと。
もうほとんど動けない状態だから、トドメをさすだけの簡単なお仕事よ。」
「えっ、これにトドメをさすのですか?
わたくし、気分が優れないので遠慮させて頂きたいですわ。
簡単なお仕事なら、わたくしが欠けても大丈夫でございましょう。」
「何を甘いこと言っているのよ。
幾ら、簡単な仕事とはいえ、数が滅茶苦茶多いのよ。
これがあと十ヶ所近くあるんだからね。
みんなでやらないと時間が無いの。」
渋るクッころさんをノイエは叱咤して、無理やりやらせていたよ。
まっ、確かに、剣でチョンと頭を叩けばプチっと潰れて倒せるから簡単ではあるんだけど…。
「何ですの、凄く臭いですわ。
気持ち悪いですわ、やっぱり、わたくし、遠慮したいですわ。」
クッころさんが泣き言を言いながら、『ゴキブリ』にトドメをさしてる。
そう、この『ゴキブリ』、無茶苦茶臭いの、体液が特に。
病原菌を持っているので体液に触れないように注意してるけど、近くにいるだけで凄く臭うの。
頭をプチっとやる時に、もわっと臭いも吹き出るから大変。
おいらも、何度も吐きそうになったよ。
********
おいら達は朝のうちにワイバーンの死肉を撒いた場所を回って、『ゴキブリ』にトドメをさして歩いたの。
その数は五千にのぼって、おいらの『積載庫』だけでも二千以上、入ってる。
正直、想像したくない…。
『ゴキブリ』を退治した後の、食べ残されたワイバーン肉はそのまま放置したんだ。
今晩やってくる『ゴキブリ』に備えてね。
『ゴキブリ』の処理が終わる頃には、陽は高くなっていて、妖精の森の空がまた黒く覆われてた。
そう、『ハエ』の時間の到来、奴ら無茶苦茶数が多いからまだ後続があったみたい。
強くは無いけど、そのおびただしい数にウンザリしながら何とか凌ぐと、次は『蚊』の時間。
『蚊』の鋭い口ばしと集団攻撃に四苦八苦しがらも、何とか二日目も撃退に成功したおいら達。
ワイバーンの死肉を補充して町へ戻ると、もう夜中だった。
更に三日目、朝から『ゴキブリ』の退治をして回り、『ハエ』、『蚊』のローテーションを繰り返したよ。
そして、迎えた四日目の朝。
「あら、『ゴキブリ』が一匹も掛かってなかったわね。もうお終いかしら。」
ワイバーンの死肉を撒いた場所を回り終えて、ノエルが言ったんだ。
その言葉通り、十数ヶ所全部確認したけど、一匹も『ゴキブリ』はいなかったんだ。
そして、陽が高くなって…。
妖精の森の空が一転の穢れも無く澄み渡っていたの。
昨日まで、溢れかえる『ハエ』で黒く不気味に染まっていたのに。
「どうやら、スタンピードは乗り切ったようね。
一度、アルトお姉さまと相談に行くから、二人は町に戻って待機ね。
マロン、あなたはついて来てね。」
ノイエの指示に従って、タロウ達へ町へ戻り、おいらはノイエと共にアルトの許に向かったの。
「マロン、ノイエ、よく頑張ったわね。
もう大丈夫よ、さっき、別の森の妖精から連絡係がやって来たわ。
スタンピードは収まったって。」
出迎えてくれたアルトが、おいらとノイエを労ってくれたんだ。
どうやら、無事、スタンピードは乗り切れたみたいだね。
「ノイエ、今回は手を貸してくれて有り難う。
ノイエがいなければ、とても乗り切れなかったよ。
おいらや町のみんなが無事なのはノイエのおかげだよ。」
スタンピードの終結を聞いて、おいらは真っ先にノイエに感謝の気持ちを伝えたよ。
「良いのよ、別にあんたのためにやった訳じゃないから。
アルトお姉さまの指示だもの、期待を裏切る訳にはいかないわ。」
そんな風に素っ気なくいうノイエ。
「でも、クッころさんに貴重な『生命の欠片』をくれたじゃない。
ノイエが自分のために貯めておいて貴重なモノだったんでしょう。
申し訳ないよ。」
「それこそ、礼には及ばないわ。
あの底抜けなおバカさんには、しこたま笑わせてもらったからね。
それに、リターンは十分に貰ったわ。」
「リターン?」
「そうよ、『ハエ』、『蚊』、『ゴキブリ』、病気の蔓延防止のためだけど。
あの子達が狩った遺骸を、アタシが全部回収したでしょう。
けっこう、レベル持ちが多かったみたいでね。
確認してみたら全部で約百万枚あったわ、『生命の欠片』。
四日で五十倍に増えたんだもん、笑いが止まらないわ。」
さいですか…。『ハエ』とかは結構レベルが高いって聞いてはいたけど…。
おいらも、後で『ハエ』、『蚊』、『ゴキブリ』の遺骸をチェックしてみよう。
あんまり、気は乗らないけど…。
********
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幸い、おいらの家がある住宅密集地では一軒の被害も出ていないようだった。
おいら達が尋ねて回るまでもなく、あのオバチャンが隣近所に話を聞いて歩いたみたいで。
町の外に向かって歩いていると…。
「おや、マロン、おはようさん。
昨日は、マロンのおかげで命拾いしたよ。
近所に声を掛けたら、誰も『蚊』なんか見てないって言うから。
マロンの話が間違ってたのかと思ったけどね。
冒険者ギルドのありさまを見て、マロンの言ったことに嘘は無いって分かったよ。
『蚊』に血を吸われて干乾びた奴や『ゴキブリ』にかじられた奴。
マロンの警告がなければ、こっちがああなってたとこだ、ホント、助かったよ。
しっかし、朝めし前からイヤなモノ見ちまったよ、メシが不味くなっちまうよ。」
例の噂好きのオバチャンに会って、そんな話を聞いたんだ。
「あのオバチャン、凄い肝が据わってるわね。
あの酒場の惨状を見て、朝ごはんが不味くなるですって。
普通の神経してたら、二、三日はモノが喉を通らないと思うけど…。」
オバチャンのセリフを聞いて、ノイエが感心していたよ。
でも、昨日の夜、ノイエが予想した通り、ギルドの酒場が魔物を引き付けてくれたみたい。
冒険者以外の町の住民には、一切被害が出なかったようで良かったよ。
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そして、おいら達はそこにやって来たんだ。
おいらが、昨日の夜、ワイバーンの死肉を置いた場所へ。
「うっ、気持ち悪いですわ。
申し訳ないけど、わたくし、この手の虫は苦手なのですわ。」
そう言って顔をそむけたクッころさん。
そのまま、地面にへたり込んで、顔を真っ青にしてるよ。
目の前には、大きなワイバーンの死肉にびっしりと集っている茶色い物体が…。
なんか、うぞうぞと蠢いているし、ホント、キモいよ。
おいらも吐きそう…。
それだけでなく、ワイバーンの死肉の近くの地面に転がってピクピクと痙攣しているのもいるし。
「なんか、ゴキブリ団子を食った後のゴキブリみたいになってるのもいるな…。
なんだ、これ?」
ワイバーンの死肉のことを知らないタロウが尋ねてきたよ。
「これは、アルトお姉さまが、授けてくれた秘策よ。
名付けて、『ゴキブリ(型の魔物)ホイホイ』よ!
昨日の晩、相談に行ったら、アルトお姉さまがくださったの。
ワイバーンの死肉、大きくて『ゴキブリ』を引き寄せるのに丁度良かったのよ。
しかも、ワイバーンの死肉は猛毒だから、食べたらこんな風に動けなくなるしね。」
打ち合わせ通り、ノイエは、アルトから貰ったことにして大きな肉の正体を明かしたんだ。
昨日の晩、ワイバーンの死肉をばら撒く時に打ち合わせしておいたんだ。
おいらがワイバーンを倒したことは絶対に秘密にしたいって。
だから、ノイエはアルトから貰ったことにしてくれたの。
「ワイバーンの肉、スゲーな。
『ゴキブリ』をこんなに引き寄せて、一網打尽かよ。
元祖、ホイホイも真っ青だぜ。
で、どうするんだ、このまま放っといて死ぬのを待つのか?」
タロウがまた妙な関心の仕方をしている、なんだ元祖って…。
「まさか、こんな所に放置して人が見つけたら大騒ぎになるわ。
それに、こいつらこの状態でも『病原菌』をまき散らすから。
とっととトドメをさして、処分しちゃわないと。
もうほとんど動けない状態だから、トドメをさすだけの簡単なお仕事よ。」
「えっ、これにトドメをさすのですか?
わたくし、気分が優れないので遠慮させて頂きたいですわ。
簡単なお仕事なら、わたくしが欠けても大丈夫でございましょう。」
「何を甘いこと言っているのよ。
幾ら、簡単な仕事とはいえ、数が滅茶苦茶多いのよ。
これがあと十ヶ所近くあるんだからね。
みんなでやらないと時間が無いの。」
渋るクッころさんをノイエは叱咤して、無理やりやらせていたよ。
まっ、確かに、剣でチョンと頭を叩けばプチっと潰れて倒せるから簡単ではあるんだけど…。
「何ですの、凄く臭いですわ。
気持ち悪いですわ、やっぱり、わたくし、遠慮したいですわ。」
クッころさんが泣き言を言いながら、『ゴキブリ』にトドメをさしてる。
そう、この『ゴキブリ』、無茶苦茶臭いの、体液が特に。
病原菌を持っているので体液に触れないように注意してるけど、近くにいるだけで凄く臭うの。
頭をプチっとやる時に、もわっと臭いも吹き出るから大変。
おいらも、何度も吐きそうになったよ。
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おいら達は朝のうちにワイバーンの死肉を撒いた場所を回って、『ゴキブリ』にトドメをさして歩いたの。
その数は五千にのぼって、おいらの『積載庫』だけでも二千以上、入ってる。
正直、想像したくない…。
『ゴキブリ』を退治した後の、食べ残されたワイバーン肉はそのまま放置したんだ。
今晩やってくる『ゴキブリ』に備えてね。
『ゴキブリ』の処理が終わる頃には、陽は高くなっていて、妖精の森の空がまた黒く覆われてた。
そう、『ハエ』の時間の到来、奴ら無茶苦茶数が多いからまだ後続があったみたい。
強くは無いけど、そのおびただしい数にウンザリしながら何とか凌ぐと、次は『蚊』の時間。
『蚊』の鋭い口ばしと集団攻撃に四苦八苦しがらも、何とか二日目も撃退に成功したおいら達。
ワイバーンの死肉を補充して町へ戻ると、もう夜中だった。
更に三日目、朝から『ゴキブリ』の退治をして回り、『ハエ』、『蚊』のローテーションを繰り返したよ。
そして、迎えた四日目の朝。
「あら、『ゴキブリ』が一匹も掛かってなかったわね。もうお終いかしら。」
ワイバーンの死肉を撒いた場所を回り終えて、ノエルが言ったんだ。
その言葉通り、十数ヶ所全部確認したけど、一匹も『ゴキブリ』はいなかったんだ。
そして、陽が高くなって…。
妖精の森の空が一転の穢れも無く澄み渡っていたの。
昨日まで、溢れかえる『ハエ』で黒く不気味に染まっていたのに。
「どうやら、スタンピードは乗り切ったようね。
一度、アルトお姉さまと相談に行くから、二人は町に戻って待機ね。
マロン、あなたはついて来てね。」
ノイエの指示に従って、タロウ達へ町へ戻り、おいらはノイエと共にアルトの許に向かったの。
「マロン、ノイエ、よく頑張ったわね。
もう大丈夫よ、さっき、別の森の妖精から連絡係がやって来たわ。
スタンピードは収まったって。」
出迎えてくれたアルトが、おいらとノイエを労ってくれたんだ。
どうやら、無事、スタンピードは乗り切れたみたいだね。
「ノイエ、今回は手を貸してくれて有り難う。
ノイエがいなければ、とても乗り切れなかったよ。
おいらや町のみんなが無事なのはノイエのおかげだよ。」
スタンピードの終結を聞いて、おいらは真っ先にノイエに感謝の気持ちを伝えたよ。
「良いのよ、別にあんたのためにやった訳じゃないから。
アルトお姉さまの指示だもの、期待を裏切る訳にはいかないわ。」
そんな風に素っ気なくいうノイエ。
「でも、クッころさんに貴重な『生命の欠片』をくれたじゃない。
ノイエが自分のために貯めておいて貴重なモノだったんでしょう。
申し訳ないよ。」
「それこそ、礼には及ばないわ。
あの底抜けなおバカさんには、しこたま笑わせてもらったからね。
それに、リターンは十分に貰ったわ。」
「リターン?」
「そうよ、『ハエ』、『蚊』、『ゴキブリ』、病気の蔓延防止のためだけど。
あの子達が狩った遺骸を、アタシが全部回収したでしょう。
けっこう、レベル持ちが多かったみたいでね。
確認してみたら全部で約百万枚あったわ、『生命の欠片』。
四日で五十倍に増えたんだもん、笑いが止まらないわ。」
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