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第四章 魔物暴走(スタンピード)顛末記
第66話 前途多難な予感がするよ…、トホホ
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「凄いですわ、これがレベル十の体ですか。
体が軽いし、力が体の芯から湧き出して来るようですわ。
これなら戦えます。
虫けらなど一匹たりとも町には入れませんわ。
騎士の名に懸けて見事、民を守り抜いて見せましょう。」
『生命の欠片』を体に取り込みレベルアップを果たしたクッころさん。
騎士の使命感に溢れるセリフを吐いて意気揚々してるよ。
「それじゃあ、サッサと行くわよ。
あまり町の近くで迎え撃つと、撃ち漏らした時にリカバリーが効かないわ。
少し町から離れたところで迎撃しないといけないからね。」
おいら達は、ノイエのそんな助言に従って早々に町を離れることにしたの。
家を出て町の外に向かう間に街の様子を窺うと、既に街は閑散としていたよ。
オバチャンの口コミネットワークって、ホント、侮りがたいね。
********
町を離れ、妖精の森との真ん中くらいまで来た時、おいら達はソレを目撃したんだ。
妖精の森を覆い尽くす黒い点々、その黒い点が一つ、また一つ次々と森の上空で消えていくの。
アルトが、森の上空に侵入したスタンピード本体部分の迎撃に奮闘してるみたい。
「さすがに、あの数のスタンピードが襲来したら、アルトお姉さまでも手に余るわね。
そろそろ撃ち漏らしが出て来るわよ。
アタシ達はこの辺で迎え撃つことにするわ。
みんな、覚悟を決めなさいよ。」
ノイエがそう言った直後、妖精の森を越えてこちらに向かってくる黒い点々が現れ始めたんだ。
凄い速さで飛んでいるようで、あっという間に点々はその輪郭をハッキリさせてきたよ。
最初にアルトのビリビリをかいくぐって現れたのは『ハエ』だった。
「ああ、『ハエ』は飛ぶのが速いし、昼間が一番動きの活発になる魔物だからね。
やっぱり、奴らが最初に到達したんだ。
まあ、『ハエ』なら、怖いのは『病原菌』だけで、戦闘力は大したこと無いから。
肩馴らしにはちょうど良いわ。
アタシが群れを引き付けるから、気合いを入れて戦いなさいよ。」
ノイエはそう言うと、『ハエ』の先頭に向かって飛んでいったの。
そして、少しの時間を置いて…。
「ほら、引っ張って来たわよ。
まずは、マロン、倒してみなさい。」
最初に森を抜けて来た三匹ほどの『ハエ』を引き連れて戻って来たノイエ。
そう言うと加速して、おいらの背中に隠れたんだ、おいらを盾にするように。
『ハエ』はノイエの狙い通り、おいらに向かって飛んで来たよ。
まず一匹、おいらは突進してくる『ハエ』を衝突寸前で『回避』し。
すれ違いざまに、頭の付け根を狙って愛用の錆びた包丁でチョンと小突いたの。
もれなく『クリティカル』が発生し、簡単に頭がもげたよ。
それを三回繰り返して、難なく第一陣を撃退したんだ。
「凄いわね、いくら弱いとは言っても。
自分の体よりも大きい『ハエ』を、そんな錆びた包丁で一撃とは…。
まるで、喜劇でも見ているようだわ。」
ノイエは、そんな感心の声を漏らしたよ。
その後も、ノイエは続けて三回ほど『ハエ』の先頭をこっちに引き付けたんだ。
すると、『ハエ』の群れはこちらに敵がいると認識したみたいで。
続々とこちらに向かって飛んで来たんだ。
「これで、後は勝手にこちらを襲ってくると思うわ。
これからは、数がどんどん増えてくるはずよ。
マロン任せにしてないで、あんた達も戦うのよ!」
ノイエが、タロウとクッころさんを叱咤した直後、『ハエ』の群れがおいら達を襲って来たよ。
********
「いいこと、『ハエ』は力自体は大したこと無いからね。
レベル十の身体能力があれば簡単に倒せるわ。
気を付けるのは『病原菌』、絶対に集られるんじゃないわよ。
それと、倒す時に絶対に体液に触れないでよ。
あっという間に、感染するからね!」
ノイエが二人に向かって助言を与えると…。
「分かったぜ、『ハエ』に体が触れないようにすれば良いんだな。
よし、生まれ変わった俺の力を見せてやるぜ。
ヒャッハー、虫けら狩りの時間だぜぇーーーー!」
訳のわからない気勢を上げて『ハエ』に向かったタロウ。
勢い良く『ハエ』に向かって剣を振り下ろし…、空ぶったよ…。
「このおバカ!
そんな力任せに振り回したって当たる訳ないでしょう。
アルトお姉さまにお借りしたその剣は無茶苦茶切れ味が良いのよ。
チョコンと当てただけで『ハエ』なんかイチコロだから。
正確に当てる事だけを考えて!」
ノイエは、タロウが撃ち漏らした『ハエ』を、ビリビリで仕留めながら助言を与えてたよ。
「わりぃ、わりぃ。
『俺TUEEEEEE!』出来るかと思ったら、つい力が入っちまったぜ。
次からは気を付けるぜ!」
なんて、頭を掻きならがら、タロウは謝ってた。
一方のクッころさん…。
「きゃあ!何ですの、この気色が悪い虫は。
こっちに来ないで!わたくしに近づかないでくださいまし!」
どうやら、ハエの顔を正面から見てしまったようで、そんな悲鳴を上げてるよ。
うん、その気持ちは分かるよ、『ハエ』の顔ってキモいもんね。
そして、目前に迫ってきた『ハエ』に向かって剣を振り下ろしたんだ、…目を瞑って。
その一撃は見事『ハエ』の額にヒット、一刀両断に斬り捨てたんだけど…。
「臭いですわ! 何ですのこの粘ッとした生臭いモノは!」
見事初陣を果たしたクッころさんだけど、飛び散る『ハエ』の体液を体中に浴びちゃったんだ。
だって、真正面から斬り付けるんだもん。
『ハエ』の体液って、病原菌がうじゃうじゃいるとびっきりの危険物だよね。
ドバ!、ドバッ!
次の瞬間、『ハエ』の体液を洗い流すように、クッころさんの頭上から降り注ぐ大量の水。
「このおバカ!
敵を目の前にして逃げなかったのは褒めてあげるわ。
ちゃんと、敵を斬り捨てたのも、あの男に比べたらずっとマシ。
でも、最初に注意したことちゃんと聞いてた?
あれほど『ハエ』の体液には触るなと言ったでしょう。
よりによって全身に浴びるなんて、あんた、死にたいの!」
どうやら、降って来たのは『妖精の泉』の水らしい。
ノイエも用心して、『積載庫』に泉の水を汲んであったみたい。
こうして、おいら達のスタンピード迎撃は始まったんだけど…。
ホント、大丈夫なのかな、これで。
********
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妖精の森を覆い尽くす黒い点々、その黒い点が一つ、また一つ次々と森の上空で消えていくの。
アルトが、森の上空に侵入したスタンピード本体部分の迎撃に奮闘してるみたい。
「さすがに、あの数のスタンピードが襲来したら、アルトお姉さまでも手に余るわね。
そろそろ撃ち漏らしが出て来るわよ。
アタシ達はこの辺で迎え撃つことにするわ。
みんな、覚悟を決めなさいよ。」
ノイエがそう言った直後、妖精の森を越えてこちらに向かってくる黒い点々が現れ始めたんだ。
凄い速さで飛んでいるようで、あっという間に点々はその輪郭をハッキリさせてきたよ。
最初にアルトのビリビリをかいくぐって現れたのは『ハエ』だった。
「ああ、『ハエ』は飛ぶのが速いし、昼間が一番動きの活発になる魔物だからね。
やっぱり、奴らが最初に到達したんだ。
まあ、『ハエ』なら、怖いのは『病原菌』だけで、戦闘力は大したこと無いから。
肩馴らしにはちょうど良いわ。
アタシが群れを引き付けるから、気合いを入れて戦いなさいよ。」
ノイエはそう言うと、『ハエ』の先頭に向かって飛んでいったの。
そして、少しの時間を置いて…。
「ほら、引っ張って来たわよ。
まずは、マロン、倒してみなさい。」
最初に森を抜けて来た三匹ほどの『ハエ』を引き連れて戻って来たノイエ。
そう言うと加速して、おいらの背中に隠れたんだ、おいらを盾にするように。
『ハエ』はノイエの狙い通り、おいらに向かって飛んで来たよ。
まず一匹、おいらは突進してくる『ハエ』を衝突寸前で『回避』し。
すれ違いざまに、頭の付け根を狙って愛用の錆びた包丁でチョンと小突いたの。
もれなく『クリティカル』が発生し、簡単に頭がもげたよ。
それを三回繰り返して、難なく第一陣を撃退したんだ。
「凄いわね、いくら弱いとは言っても。
自分の体よりも大きい『ハエ』を、そんな錆びた包丁で一撃とは…。
まるで、喜劇でも見ているようだわ。」
ノイエは、そんな感心の声を漏らしたよ。
その後も、ノイエは続けて三回ほど『ハエ』の先頭をこっちに引き付けたんだ。
すると、『ハエ』の群れはこちらに敵がいると認識したみたいで。
続々とこちらに向かって飛んで来たんだ。
「これで、後は勝手にこちらを襲ってくると思うわ。
これからは、数がどんどん増えてくるはずよ。
マロン任せにしてないで、あんた達も戦うのよ!」
ノイエが、タロウとクッころさんを叱咤した直後、『ハエ』の群れがおいら達を襲って来たよ。
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「いいこと、『ハエ』は力自体は大したこと無いからね。
レベル十の身体能力があれば簡単に倒せるわ。
気を付けるのは『病原菌』、絶対に集られるんじゃないわよ。
それと、倒す時に絶対に体液に触れないでよ。
あっという間に、感染するからね!」
ノイエが二人に向かって助言を与えると…。
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その一撃は見事『ハエ』の額にヒット、一刀両断に斬り捨てたんだけど…。
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見事初陣を果たしたクッころさんだけど、飛び散る『ハエ』の体液を体中に浴びちゃったんだ。
だって、真正面から斬り付けるんだもん。
『ハエ』の体液って、病原菌がうじゃうじゃいるとびっきりの危険物だよね。
ドバ!、ドバッ!
次の瞬間、『ハエ』の体液を洗い流すように、クッころさんの頭上から降り注ぐ大量の水。
「このおバカ!
敵を目の前にして逃げなかったのは褒めてあげるわ。
ちゃんと、敵を斬り捨てたのも、あの男に比べたらずっとマシ。
でも、最初に注意したことちゃんと聞いてた?
あれほど『ハエ』の体液には触るなと言ったでしょう。
よりによって全身に浴びるなんて、あんた、死にたいの!」
どうやら、降って来たのは『妖精の泉』の水らしい。
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