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第17章 夏、季節外れの嵐が通り過ぎます
第464話【閑話】皇宮の人気者だったようです
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さて、褥を共にすること半年で無事に懐妊したアーデルハイト。
私は急につれなくされるようになり、寂しい思いをしていたのであるが。
その頃には、すっかり、アーデルハイトは皇宮の人気者になっていたのだ。
孫のロッテと違い、アーデルハイトは人前で魔法を使うことに躊躇しなかったから。
宮廷の中で具合を悪くしているご婦人を見かけたら、その魔法で癒してやったり。
重い荷物に困っている下働きがおったら、魔法で浮かせて運んでやったりと。
相手の身分を問わず、気さくに手助けてしてくれるアーデルハイトは誰からも好かれたのだ。
そんなアーデルハイトが皇宮の中における存在感をいっそう大きくする事態が起こるのであった。
それは、アーデルハイトの懐妊が判明してから数ヶ月後の事であった。
その日は朝から后が産気づいて、産室に入っていたのであるが…。
中々産声が上がってこないのだ。
后の身が心配で、落ち着くことが出来ずに産室に近い廊下をウロチョロしていると。
「あんたが、そんなところでウロチョロしていても仕方がないだろう。
そんなところにいると、通行人の邪魔だよ。
私が、気分の落ち着くお茶でも入れてあげるから、ちょっとこっち来な。」
懐妊して以降、私につれない態度をとっていたアーデルハイトが気遣ってお茶に誘ってくれたのだ。
「ほれ、これでも飲みな。
私の特性ブレンドのハーブティーだよ。
気分が落ち着く効能のハーブをたっぷりと使っているからね。
少しは落ち着くと思うよ。」
そう言って目の間に置いてくれたのは、薄い黄金色をした香りの良いお茶であった。
それと一緒に、テーブルに小さな陶製の器に入れたロウソクを灯してくれたのだ。
お茶を一口すすると、アーデルハイトの言葉通り少し気分が落ち着いた気がしたよ。
紅茶とは違う爽やかな香りが鼻をくすぐり、口の中ですうっとした爽快感が広がるのだ。
更に、テーブルに置かれたロウソクからとても優しい香りが漂ってきていっそう心を和ませてくれた。
「この香りは、何か懐かしい香りがする。
そうだ、箒に乗って帝国中を巡った時、密着したそなたから香ってきた匂いに似ておる。」
私がそう言うと、アーデルハイトはにっこりと笑って。
「おっ、覚えていたか。
これは、私が身に付けているのと同じラベンダーの精油を混ぜたアロマキャンドルなんだ。
こうやって、ロウソクに火を灯すと心を鎮める効能のあるラベンダーの香りが漂うのさ。」
どうやら、落ち着かない雰囲気の私を気遣って、ロウソクの香りも加えてくれたらしい。
********
アーデルハイトの気遣いに加え、久々に優しく接してもらえた嬉しさもあり。
少しの間、私は気分を落ち着けていたのであるが…。
「陛下、大変です!
お后様が酷い難産で、…。
このままでは、お后様も、お腹の御子様も危ないとのことです!」
産室に助手として入っていたとみられる侍女が、慌ただしく部屋に入って来たのだ。
いや、そんなことを言われても、私にどうしろと言うのだ…。
正直なところ、私はパニックを起こして何をどうすれば良いのか見当もつかなかったのだ。
まあ、後から考えると、私には何もできることは無く、精々が神に祈りを捧げるくらいであったのだが…。
「さあ、じゃあ、私の出番だね。
私をお后様のもとへ連れて行ってもらえるかい。
心配しなくても、元気な御子様を抱かせてあげるよ。
もちろん、お后様も、元気なままでね。」
アーデルハイトは私と侍女にそう告げるとテーブルから立ち上がったのだ。
侍女の方は、アーデルハイトを産室に入れても良いものか戸惑った様子であったが。
「アーデルハイト頼む、后と我が子を救っておくれ。」
私がアーデルハイトにそう願うと。
やっと侍女はアーデルハイトの手を取り、産室へ向けて歩き出したのだ。
「じゃあ、行ってくるよ。大船に乗ったつもりで待ってな。」
アーデルハイトはそう言って手を振りながら部屋から出て言ったのだ。
それから、しばらくして…。
「オギャーーーー!」
と言う元気な声が産室の方から聞こえてきおった。
更に、またしばらくして。
「陛下、お后様と御子様のお支度が整いました。
どうぞ、こちらに足をお運びください。」
一人の侍女が、恭しく私を迎えに参ったのだ。
部屋に通されると、ベッドには顔色の良い后とその腕に抱かれてスヤスヤと眠る赤子の姿が。
「陛下、ご覧ください。元気な王子ですよ。
どうやら、私も、王子もアーデルハイトに救ってもらえたようです。」
私に赤子の顔を見せながら、后は穏やかにそう言ったのだ。
すると、脇に控えていた助産婦がやや昂った声で報告してきたのだ。
「陛下、奇跡です、奇跡が起こりました。
お産が長引いて、お后様も、御子様もとても危ない状況だったのです。
そんな時に魔女様が入ってこられて、白銀に輝く光の雨を降らせたのです。
すると苦悶の表情を見せておられたお后様が、急に穏やかな表情になられて。
しかも、つかえてしまい出て来られなかった御子様がするりとお生まれになったのです。
もちろん、御子様はお元気で何処にも異常は見当たりません。」
どうやら、水の精霊さんが后と王子を助けてくれたらしい。
私は次に会う機会があれば、お礼をしないといけないと思ったよ。
「ところで、アーデルハイトは見当たらないが、何処におる?」
私は后のもとに来るまで、アーデルハイトとすれ違わなかったのだ。
なので、后のもとにいるものと思っていたのだが。
「ああ、あの魔女さんなら、そこで青い顔をして倒れていますよ。
あんなに奇跡のような力を使うのに…。
お産の光景は衝撃的だったようで、気分を悪くされた様子です。
あと、三、四ヶ月もすればご自分の番ですのに…。
あれで、大丈夫なのでしょうか。」
助産婦が指差したカーテンの向こう側には、小さなベッドが置いてあり。
顔を青くしたアーデルハイトがうなされるように寝ておった。
何時も泰然としている雰囲気のアーデルハイトであるが…。
苦手なモノもあるのだと知り、より親しみを覚えるようになったのだ。
********
出産以降、后はアーデルハイトの事が甚くお気に入りになり、しょっちゅう側に呼ぶようになるのだ。
一緒にお茶を楽しむ光景や生まれたばかりの王子を一緒にあやす光景が見られるようになった。
私を除け者にしてな…。
それまでの后の対応は、帝国に多大な功績があった功労者に対するモノで、少し引いたものであったが。
その頃には、まるで実の妹のように接するようになっていたのだ。
これは、皇宮内における彼女の立ち位置を盤石にするものであった。
それまでも、皇宮内に勤める者達には人気が高かったのであるが、…。
側室でもなく、公妾でもなく、公的な扱いは単なる客人ではあるが、私の子を身に宿す娘。
しかも、私との間に儲けた子供が物心つくまで皇宮に留まることを予定している。
そんな立ち位置の定まらない彼女をいったいどのように遇して良いのか?
周囲の者達は、そのようなことに戸惑っていたようなのだ。
だが、后が側に置くようになってから、皇宮内での扱いは固まった様子で。
これ以降、アーデルハイトは、帝室に名を連ねる者と同等の扱いを受けるようになったのだ。
まあ、元々序列等は一切気にしていないアーデルハイトのこと、当の本人は全く気付いてないようであったが。
そして、更に数か月が過ぎ…。
いよいよ、その時を迎える事となる。
私は急につれなくされるようになり、寂しい思いをしていたのであるが。
その頃には、すっかり、アーデルハイトは皇宮の人気者になっていたのだ。
孫のロッテと違い、アーデルハイトは人前で魔法を使うことに躊躇しなかったから。
宮廷の中で具合を悪くしているご婦人を見かけたら、その魔法で癒してやったり。
重い荷物に困っている下働きがおったら、魔法で浮かせて運んでやったりと。
相手の身分を問わず、気さくに手助けてしてくれるアーデルハイトは誰からも好かれたのだ。
そんなアーデルハイトが皇宮の中における存在感をいっそう大きくする事態が起こるのであった。
それは、アーデルハイトの懐妊が判明してから数ヶ月後の事であった。
その日は朝から后が産気づいて、産室に入っていたのであるが…。
中々産声が上がってこないのだ。
后の身が心配で、落ち着くことが出来ずに産室に近い廊下をウロチョロしていると。
「あんたが、そんなところでウロチョロしていても仕方がないだろう。
そんなところにいると、通行人の邪魔だよ。
私が、気分の落ち着くお茶でも入れてあげるから、ちょっとこっち来な。」
懐妊して以降、私につれない態度をとっていたアーデルハイトが気遣ってお茶に誘ってくれたのだ。
「ほれ、これでも飲みな。
私の特性ブレンドのハーブティーだよ。
気分が落ち着く効能のハーブをたっぷりと使っているからね。
少しは落ち着くと思うよ。」
そう言って目の間に置いてくれたのは、薄い黄金色をした香りの良いお茶であった。
それと一緒に、テーブルに小さな陶製の器に入れたロウソクを灯してくれたのだ。
お茶を一口すすると、アーデルハイトの言葉通り少し気分が落ち着いた気がしたよ。
紅茶とは違う爽やかな香りが鼻をくすぐり、口の中ですうっとした爽快感が広がるのだ。
更に、テーブルに置かれたロウソクからとても優しい香りが漂ってきていっそう心を和ませてくれた。
「この香りは、何か懐かしい香りがする。
そうだ、箒に乗って帝国中を巡った時、密着したそなたから香ってきた匂いに似ておる。」
私がそう言うと、アーデルハイトはにっこりと笑って。
「おっ、覚えていたか。
これは、私が身に付けているのと同じラベンダーの精油を混ぜたアロマキャンドルなんだ。
こうやって、ロウソクに火を灯すと心を鎮める効能のあるラベンダーの香りが漂うのさ。」
どうやら、落ち着かない雰囲気の私を気遣って、ロウソクの香りも加えてくれたらしい。
********
アーデルハイトの気遣いに加え、久々に優しく接してもらえた嬉しさもあり。
少しの間、私は気分を落ち着けていたのであるが…。
「陛下、大変です!
お后様が酷い難産で、…。
このままでは、お后様も、お腹の御子様も危ないとのことです!」
産室に助手として入っていたとみられる侍女が、慌ただしく部屋に入って来たのだ。
いや、そんなことを言われても、私にどうしろと言うのだ…。
正直なところ、私はパニックを起こして何をどうすれば良いのか見当もつかなかったのだ。
まあ、後から考えると、私には何もできることは無く、精々が神に祈りを捧げるくらいであったのだが…。
「さあ、じゃあ、私の出番だね。
私をお后様のもとへ連れて行ってもらえるかい。
心配しなくても、元気な御子様を抱かせてあげるよ。
もちろん、お后様も、元気なままでね。」
アーデルハイトは私と侍女にそう告げるとテーブルから立ち上がったのだ。
侍女の方は、アーデルハイトを産室に入れても良いものか戸惑った様子であったが。
「アーデルハイト頼む、后と我が子を救っておくれ。」
私がアーデルハイトにそう願うと。
やっと侍女はアーデルハイトの手を取り、産室へ向けて歩き出したのだ。
「じゃあ、行ってくるよ。大船に乗ったつもりで待ってな。」
アーデルハイトはそう言って手を振りながら部屋から出て言ったのだ。
それから、しばらくして…。
「オギャーーーー!」
と言う元気な声が産室の方から聞こえてきおった。
更に、またしばらくして。
「陛下、お后様と御子様のお支度が整いました。
どうぞ、こちらに足をお運びください。」
一人の侍女が、恭しく私を迎えに参ったのだ。
部屋に通されると、ベッドには顔色の良い后とその腕に抱かれてスヤスヤと眠る赤子の姿が。
「陛下、ご覧ください。元気な王子ですよ。
どうやら、私も、王子もアーデルハイトに救ってもらえたようです。」
私に赤子の顔を見せながら、后は穏やかにそう言ったのだ。
すると、脇に控えていた助産婦がやや昂った声で報告してきたのだ。
「陛下、奇跡です、奇跡が起こりました。
お産が長引いて、お后様も、御子様もとても危ない状況だったのです。
そんな時に魔女様が入ってこられて、白銀に輝く光の雨を降らせたのです。
すると苦悶の表情を見せておられたお后様が、急に穏やかな表情になられて。
しかも、つかえてしまい出て来られなかった御子様がするりとお生まれになったのです。
もちろん、御子様はお元気で何処にも異常は見当たりません。」
どうやら、水の精霊さんが后と王子を助けてくれたらしい。
私は次に会う機会があれば、お礼をしないといけないと思ったよ。
「ところで、アーデルハイトは見当たらないが、何処におる?」
私は后のもとに来るまで、アーデルハイトとすれ違わなかったのだ。
なので、后のもとにいるものと思っていたのだが。
「ああ、あの魔女さんなら、そこで青い顔をして倒れていますよ。
あんなに奇跡のような力を使うのに…。
お産の光景は衝撃的だったようで、気分を悪くされた様子です。
あと、三、四ヶ月もすればご自分の番ですのに…。
あれで、大丈夫なのでしょうか。」
助産婦が指差したカーテンの向こう側には、小さなベッドが置いてあり。
顔を青くしたアーデルハイトがうなされるように寝ておった。
何時も泰然としている雰囲気のアーデルハイトであるが…。
苦手なモノもあるのだと知り、より親しみを覚えるようになったのだ。
********
出産以降、后はアーデルハイトの事が甚くお気に入りになり、しょっちゅう側に呼ぶようになるのだ。
一緒にお茶を楽しむ光景や生まれたばかりの王子を一緒にあやす光景が見られるようになった。
私を除け者にしてな…。
それまでの后の対応は、帝国に多大な功績があった功労者に対するモノで、少し引いたものであったが。
その頃には、まるで実の妹のように接するようになっていたのだ。
これは、皇宮内における彼女の立ち位置を盤石にするものであった。
それまでも、皇宮内に勤める者達には人気が高かったのであるが、…。
側室でもなく、公妾でもなく、公的な扱いは単なる客人ではあるが、私の子を身に宿す娘。
しかも、私との間に儲けた子供が物心つくまで皇宮に留まることを予定している。
そんな立ち位置の定まらない彼女をいったいどのように遇して良いのか?
周囲の者達は、そのようなことに戸惑っていたようなのだ。
だが、后が側に置くようになってから、皇宮内での扱いは固まった様子で。
これ以降、アーデルハイトは、帝室に名を連ねる者と同等の扱いを受けるようになったのだ。
まあ、元々序列等は一切気にしていないアーデルハイトのこと、当の本人は全く気付いてないようであったが。
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