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第16章 冬から春へ、時は流れます
第389話 とても愛情を注がれているようです
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そして、最期に残ったのは…。
一番まともな服装をしていますが、一番の問題を抱えていそうな少女です。
「私は、ロコ。
美味しいランチをご馳走していただき有り難うございました。
あんな美味しい食事を口にしたのは初めてです。
私は、スラムの安宿で母さんと二人で暮らしています。」
ロコちゃんは、礼儀正しく食事を振る舞ってもらえたことに感謝の言葉を口にしますが。
自己紹介は、ごく簡単なものでした。
「お母さんは何をされている方なのかしら?」
「私にはよく分らないです。
だって、昼間はずっと寝ているんですもの。
夕方、起き出して、私と一緒に晩ごはんを食べてから。
私に、『早く寝るんだよ。』と言って出かけちゃうんです。
朝、私が起きる前に帰って来ているみたいで。
朝ごはんの時間に私を起こしてくれるんです。
一緒に朝ごはんを食べたら母さんは寝てしまうんです。
いったい、何の仕事をしてるんでしょうね。」
ロコちゃんは母親の仕事を知らないようで、私の質問に首を傾げていました。
『お仕事って普通昼間するものですよね?』なんて、呟いています。
まあ、私の想像通りだとしたら、小さな子には説明し難いですですね。
「ロコちゃんは、お父さんはどうしたのかな?」
「お父さん?
私のお父さんは誰だか分らないそうです。」
ロコちゃんは、以前お母さんに自分の父親について聞いたことがあるそうです。
ケリー君は以前から顔見知りのようで、飲んだくれの父親の愚痴を聞かされていたそうです。
そこで初めて父親というモノを知り、自分にはいないのかとお母さんに尋ねたそうです。
その時、お母さんから返って来た返事がこんなものだったそうです。
『さあ、私にも分かんないや。
お客さんの誰かには間違いないんだけど、いっぱいいるからね。
でも、そんな事は気にしないで良いよ。
父親が誰だろうと、ロコはお腹を痛めて産んだ私の宝物なんだからね。
私は、ロコだけが生き甲斐だよ。
ロコがが立派な大人になるまで、私がちゃんと育てて見せるから。』
概ね私の予想通りのようです。
私も自分の父親が誰だかわからないのですから、それ自体を責めるモノではないのですが…。
私は暗い気分になりながら、質問を続けます。
「ロコちゃんはお母さんのことが好き?
大分、大切にされているみたいだけど。」
「はい、大好きです!
母さん、とっても優しいですから。
月に一回、必ずまとまった休みがあるんですけど。
その時は、一緒に買い物に行くんです。
母さん、服や小物が大好きで、私にも買ってくれるんです。
公園の屋台でゴハンにして、そのまま夕方まで遊んでくれたりもします。
私、母さんが休みの日が楽しみなんです。」
屈託のない笑顔でロコちゃんが答えます。
そのお休みの理由を知っている私としては、『楽しみ』と言われても複雑な気分なのですが…。
それはともかくとして、ロコちゃんは本当に大切にされているようです。
この国は大量生産が進んだおかげで大分値が下がっていますが、それでも服飾品は高価です。
私の想像通りであれば、ロコちゃんのお母さんの給金がそんなに良いとは思えません。
ロコちゃんにこれだけの身形をさせるには、相当他の出費を切り詰めているか…。
さもなければ、相当無理をしてお客さんを取っているとしか考えられません。
おそらく後者なのでしょう。
ロコちゃんの栄養状態は良いみたいですし、高価な石鹸も使っているようですので。
その結果として、多くの病を拾うことになったのだと思います。
そうまでして、ロコちゃんに冬でも寒さを感じさせないような服装をさせているのです。
ロコちゃんは、お母さんにとって本当に掌中の珠なのでしょう。
「そう、優しいお母さんで良かったわね。」
「はい、ずっと一緒にいたいです。」
ロコちゃんの笑顔が眩しいです。
ロコちゃんの体を何種類もの病が蝕んでいることを告げないといけないのに…。
********
一通り全員の身の上について尋ね終わった私は、三人に向かって告げました。
小さな子二人は、ソファーに移して眠らせたままです。
「まずは、フィフスちゃんね。
ねえ、フィフスちゃん、寝ている二人と一緒に私の所で暮らさない。
三人とも、大人になって自分で働けるようになるまでの生活を支援してあげるわ。
仕事だって、私の事業で雇ってあげても良いと思っている。
もちろん、他の仕事に就きたければ、それでも良いわよ。」
「生活の支援?」
物心ついてからずっと農奴として生活した来たフィフスちゃんには年相応の知識がありません。
生活の支援と言われても意味が理解できないようです。
「毎日、温かい食べ物をお腹いっぱい食べさせてあげる。
それから、暖かい服と温かい寝床を用意してあげるわ。」
「良いんですか?
わたし、水汲みと荷運びくらいしかできませんよ。
この町では誰もつかってくれませんでした。」
「そうね、フィフスちゃんには、生活に必要な知恵も教えてあげるわ。
大人になる頃には、水汲みと荷運び以外にも色々なことが出来るようになるから。」
「本当ですか?」
フィフスちゃんは半ば怯えるような瞳で、おそるおそる尋ねてきます。
可哀そうに、今までそうとう他人から虐待されたり、邪険にされたりしたのでしょう。
フィフスちゃんが身に付けた数少ない生活の知恵は、人を疑ってかかる事のようです。
「ええ、本当よ。
嘘はつかないわ。
あそこに寝ている二人と一緒に大人になるまで、私の所で暮らしなさい。」
私は目線の位置を揃え、なるべく優しい声色になるように意識してフィフスちゃんに伝えます。
少しでも、安心させて上げられれば良いのですが。
「はい、お願いします…。助けてください…。」
やっと安心できたのか、フィフスちゃんは目に涙を湛えて頭を下げました。
きっと、ずっと心の中で思っていたのですね。
『誰か、助けて』と。
眠っている二人の意思は確認しません、強制保護です。
この寒空の下、あの服装で暮らしていれば、早晩凍死するのは目に見えています。
とても、酒場の酌婦が出来る歳まで生き延びる事は出来ないと思います。
********
で、ケリー君ですが。
「寝ている二人は、私が保護する事にするけどかまわないわね?
私、この二人は大人になるまで責任を持って保護する。
こう見えてもとても私はとてもお金持ちなの。
この二人を良からぬところへ売り飛ばしたりしないから安心して。」
小さな子二人は、ケリー君が世話をしてきたのです。
勝手に取り上げるのは酷かも知れないので、一応ケリー君に承諾を取ろうと思いました。
「おう、姉ちゃんが、チビ共の世話をしてくれるんだったら助かるぜ。
正直、冬になると船が減っちまうもんで、荷運びの仕事が少なくて困ってたんだ。
チビ共に食わせる金がねえもんだんから、今日あの丘に行ったんだ。
丘の上に行けばダダでメシにありつけるって、港で聞いたんで。」
ケリー君、まだ小さいのに冬場は物流が減るという事を理解しているようです。
例年、冬場になると宿代を支払い、父親と二人で食べて行くのがやっとなのだそうです。
本格的な冬を迎え、荷役の仕事がどんどん減っているそうで。
ここに眠る二人に食べさせてあげるモノが買えなくなって困っていたと言います。
先日、ケリー君が働く港の告知板にも、『スノーフェスティバル』の告知が張られたそうです。
港で大人たちが告知を見て話をしているのを、ケリー君は耳にしたとのことでした。
文字の読めないケリー君は、告知をみていた大人に頼んで内容を教えてもらったと言います。
それで、雪合戦に参加すれば屋台の食べ物がタダで貰える事を知ったそうで。
少しでも腹の足しになればと、スラムに住む五人連れ立ってやって来たとのことでした。
ケリー君、やはり機転の利く子供のようです。
「それで、ケリー君はどうする?
あなたも私が保護しても良いわよ。
あなた、面倒見も良いし、けっこう礼儀正しいから。
少し言葉遣いを直して、読み書き計算を覚えれば色々な仕事が出来ると思うわ。
二、三年、私の所で勉強したら、私の経営する工房かホテルで雇う事も出来るわよ。」
ケリー君と話をしていて、工房で働く悪ガキ共よりはよっぽど聡いと感じました。
この子であれば、少し教育を施せば色々使い道があると感じたのです。
何より、幼子二人がとても懐いていますので一緒に保護した方が良いと思いました。
「俺か?
俺は遠慮しておくわ。
親父を放って、姉ちゃんの所に世話になる訳にはいかないぜ。
あんな飲んだくれでも、たった一人の身内だからな。」
本当にできた子供です。
女の尻を追うことにしか興味のない工房の悪ガキ共に、爪の垢を煎じて飲ませたいです。
「そう、残念だけど、無理にとは言わないわ。
でもそうね、今、荷役の仕事が無いのでしょう。
もし、良かったら。
明日から、六日間、『スノーフェスティバル』の手伝いをしない?
港の荷役作業よりはましな給金が出せると思うわよ。」
「それ、本当か、姉ちゃん。
それは助かるぜ!
宿代を支払うとカツカツで困ってたんだよ。
六日も使ってもらえるなんて有り難えや。」
ケリー君の良い笑顔が見られました。
面倒見が良いようですので、子供用のソリ斜面で小さな子のお世話でもしてもらいましょう。
一番まともな服装をしていますが、一番の問題を抱えていそうな少女です。
「私は、ロコ。
美味しいランチをご馳走していただき有り難うございました。
あんな美味しい食事を口にしたのは初めてです。
私は、スラムの安宿で母さんと二人で暮らしています。」
ロコちゃんは、礼儀正しく食事を振る舞ってもらえたことに感謝の言葉を口にしますが。
自己紹介は、ごく簡単なものでした。
「お母さんは何をされている方なのかしら?」
「私にはよく分らないです。
だって、昼間はずっと寝ているんですもの。
夕方、起き出して、私と一緒に晩ごはんを食べてから。
私に、『早く寝るんだよ。』と言って出かけちゃうんです。
朝、私が起きる前に帰って来ているみたいで。
朝ごはんの時間に私を起こしてくれるんです。
一緒に朝ごはんを食べたら母さんは寝てしまうんです。
いったい、何の仕事をしてるんでしょうね。」
ロコちゃんは母親の仕事を知らないようで、私の質問に首を傾げていました。
『お仕事って普通昼間するものですよね?』なんて、呟いています。
まあ、私の想像通りだとしたら、小さな子には説明し難いですですね。
「ロコちゃんは、お父さんはどうしたのかな?」
「お父さん?
私のお父さんは誰だか分らないそうです。」
ロコちゃんは、以前お母さんに自分の父親について聞いたことがあるそうです。
ケリー君は以前から顔見知りのようで、飲んだくれの父親の愚痴を聞かされていたそうです。
そこで初めて父親というモノを知り、自分にはいないのかとお母さんに尋ねたそうです。
その時、お母さんから返って来た返事がこんなものだったそうです。
『さあ、私にも分かんないや。
お客さんの誰かには間違いないんだけど、いっぱいいるからね。
でも、そんな事は気にしないで良いよ。
父親が誰だろうと、ロコはお腹を痛めて産んだ私の宝物なんだからね。
私は、ロコだけが生き甲斐だよ。
ロコがが立派な大人になるまで、私がちゃんと育てて見せるから。』
概ね私の予想通りのようです。
私も自分の父親が誰だかわからないのですから、それ自体を責めるモノではないのですが…。
私は暗い気分になりながら、質問を続けます。
「ロコちゃんはお母さんのことが好き?
大分、大切にされているみたいだけど。」
「はい、大好きです!
母さん、とっても優しいですから。
月に一回、必ずまとまった休みがあるんですけど。
その時は、一緒に買い物に行くんです。
母さん、服や小物が大好きで、私にも買ってくれるんです。
公園の屋台でゴハンにして、そのまま夕方まで遊んでくれたりもします。
私、母さんが休みの日が楽しみなんです。」
屈託のない笑顔でロコちゃんが答えます。
そのお休みの理由を知っている私としては、『楽しみ』と言われても複雑な気分なのですが…。
それはともかくとして、ロコちゃんは本当に大切にされているようです。
この国は大量生産が進んだおかげで大分値が下がっていますが、それでも服飾品は高価です。
私の想像通りであれば、ロコちゃんのお母さんの給金がそんなに良いとは思えません。
ロコちゃんにこれだけの身形をさせるには、相当他の出費を切り詰めているか…。
さもなければ、相当無理をしてお客さんを取っているとしか考えられません。
おそらく後者なのでしょう。
ロコちゃんの栄養状態は良いみたいですし、高価な石鹸も使っているようですので。
その結果として、多くの病を拾うことになったのだと思います。
そうまでして、ロコちゃんに冬でも寒さを感じさせないような服装をさせているのです。
ロコちゃんは、お母さんにとって本当に掌中の珠なのでしょう。
「そう、優しいお母さんで良かったわね。」
「はい、ずっと一緒にいたいです。」
ロコちゃんの笑顔が眩しいです。
ロコちゃんの体を何種類もの病が蝕んでいることを告げないといけないのに…。
********
一通り全員の身の上について尋ね終わった私は、三人に向かって告げました。
小さな子二人は、ソファーに移して眠らせたままです。
「まずは、フィフスちゃんね。
ねえ、フィフスちゃん、寝ている二人と一緒に私の所で暮らさない。
三人とも、大人になって自分で働けるようになるまでの生活を支援してあげるわ。
仕事だって、私の事業で雇ってあげても良いと思っている。
もちろん、他の仕事に就きたければ、それでも良いわよ。」
「生活の支援?」
物心ついてからずっと農奴として生活した来たフィフスちゃんには年相応の知識がありません。
生活の支援と言われても意味が理解できないようです。
「毎日、温かい食べ物をお腹いっぱい食べさせてあげる。
それから、暖かい服と温かい寝床を用意してあげるわ。」
「良いんですか?
わたし、水汲みと荷運びくらいしかできませんよ。
この町では誰もつかってくれませんでした。」
「そうね、フィフスちゃんには、生活に必要な知恵も教えてあげるわ。
大人になる頃には、水汲みと荷運び以外にも色々なことが出来るようになるから。」
「本当ですか?」
フィフスちゃんは半ば怯えるような瞳で、おそるおそる尋ねてきます。
可哀そうに、今までそうとう他人から虐待されたり、邪険にされたりしたのでしょう。
フィフスちゃんが身に付けた数少ない生活の知恵は、人を疑ってかかる事のようです。
「ええ、本当よ。
嘘はつかないわ。
あそこに寝ている二人と一緒に大人になるまで、私の所で暮らしなさい。」
私は目線の位置を揃え、なるべく優しい声色になるように意識してフィフスちゃんに伝えます。
少しでも、安心させて上げられれば良いのですが。
「はい、お願いします…。助けてください…。」
やっと安心できたのか、フィフスちゃんは目に涙を湛えて頭を下げました。
きっと、ずっと心の中で思っていたのですね。
『誰か、助けて』と。
眠っている二人の意思は確認しません、強制保護です。
この寒空の下、あの服装で暮らしていれば、早晩凍死するのは目に見えています。
とても、酒場の酌婦が出来る歳まで生き延びる事は出来ないと思います。
********
で、ケリー君ですが。
「寝ている二人は、私が保護する事にするけどかまわないわね?
私、この二人は大人になるまで責任を持って保護する。
こう見えてもとても私はとてもお金持ちなの。
この二人を良からぬところへ売り飛ばしたりしないから安心して。」
小さな子二人は、ケリー君が世話をしてきたのです。
勝手に取り上げるのは酷かも知れないので、一応ケリー君に承諾を取ろうと思いました。
「おう、姉ちゃんが、チビ共の世話をしてくれるんだったら助かるぜ。
正直、冬になると船が減っちまうもんで、荷運びの仕事が少なくて困ってたんだ。
チビ共に食わせる金がねえもんだんから、今日あの丘に行ったんだ。
丘の上に行けばダダでメシにありつけるって、港で聞いたんで。」
ケリー君、まだ小さいのに冬場は物流が減るという事を理解しているようです。
例年、冬場になると宿代を支払い、父親と二人で食べて行くのがやっとなのだそうです。
本格的な冬を迎え、荷役の仕事がどんどん減っているそうで。
ここに眠る二人に食べさせてあげるモノが買えなくなって困っていたと言います。
先日、ケリー君が働く港の告知板にも、『スノーフェスティバル』の告知が張られたそうです。
港で大人たちが告知を見て話をしているのを、ケリー君は耳にしたとのことでした。
文字の読めないケリー君は、告知をみていた大人に頼んで内容を教えてもらったと言います。
それで、雪合戦に参加すれば屋台の食べ物がタダで貰える事を知ったそうで。
少しでも腹の足しになればと、スラムに住む五人連れ立ってやって来たとのことでした。
ケリー君、やはり機転の利く子供のようです。
「それで、ケリー君はどうする?
あなたも私が保護しても良いわよ。
あなた、面倒見も良いし、けっこう礼儀正しいから。
少し言葉遣いを直して、読み書き計算を覚えれば色々な仕事が出来ると思うわ。
二、三年、私の所で勉強したら、私の経営する工房かホテルで雇う事も出来るわよ。」
ケリー君と話をしていて、工房で働く悪ガキ共よりはよっぽど聡いと感じました。
この子であれば、少し教育を施せば色々使い道があると感じたのです。
何より、幼子二人がとても懐いていますので一緒に保護した方が良いと思いました。
「俺か?
俺は遠慮しておくわ。
親父を放って、姉ちゃんの所に世話になる訳にはいかないぜ。
あんな飲んだくれでも、たった一人の身内だからな。」
本当にできた子供です。
女の尻を追うことにしか興味のない工房の悪ガキ共に、爪の垢を煎じて飲ませたいです。
「そう、残念だけど、無理にとは言わないわ。
でもそうね、今、荷役の仕事が無いのでしょう。
もし、良かったら。
明日から、六日間、『スノーフェスティバル』の手伝いをしない?
港の荷役作業よりはましな給金が出せると思うわよ。」
「それ、本当か、姉ちゃん。
それは助かるぜ!
宿代を支払うとカツカツで困ってたんだよ。
六日も使ってもらえるなんて有り難えや。」
ケリー君の良い笑顔が見られました。
面倒見が良いようですので、子供用のソリ斜面で小さな子のお世話でもしてもらいましょう。
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