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第16章 冬から春へ、時は流れます
第385話 ちょっとしたサプライズもあります
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ジョージさんをご案内し会場を歩くうちに、開会の時間となりました。
私は、来場したお客さん達を出迎えるため『クリスタルゲート』に向かいます。
「大公様、自らお客さんを出迎えかい。
遊びに来るお客さんは、殆どが王都に住む平民であろう。
皆、さぞかし驚くであろうな。」
後をついて来たジョージさんが、私をからかうように言いますが。
今回も気軽にお祭りを楽しんでもらうため、堅苦しい開会式などは無しにしました。
せめて、お客さんのお出迎えくらいはしませんと。
別に、門の前で、私が大公だなんて明かす訳ではありません。
『クリスタルゲート』に着くと、まだ十時前だと言うのに門の前には多くの人が集まっていました。
門を塞ぐように渡された一本の木の棒。
それに手を掛けたマルゴさんが集まった人々に言います。
「これから、『第二回スノーフェスティバル』を開催いたします。
開会式のような、堅苦しい事を抜きにして始めますが。
くれぐれも、走ったり、前の人を押したりせずにゆっくりと中にお進みください。
では、『スノーフェスティバル』、スタートです。」
そして、門を塞いだ木の棒を取り去ると、マルゴさんは道の端に寄りました。
と同時に、門をくぐり始める人の列。
一部には通行の邪魔にならないように道の端によって門をじっくりと眺める人もいます。
お母さんに抱き上げられた小さな女の子が門のレリーフを指差して言います。
「おかあさん、小人さんがいっぱいいる!」
「あら、ホント、とっても可愛いレリーフね。
ほら、こっちでは小人さんが遊んでいるわよ。」
「あっ、ホントだ!かわいい!」
お母さんも、女の子同様に門に彫られた精霊達がお気に召したようです。
母子でそんな会話を交わしながら、ぐるりと門の周りを回って施されたレリーフを楽しんでいます。
門のレリーフを喜んでくださる人は、この母子に限った事ではありませんでした。
小さな子や若い女性を中心に門のレリーフは好評で、お祭りの期間中、門の回りは賑わいを見せることになります。
********
門をくぐって、会場に入った人達ですが、マルゴさんの注意も聞かずに走り始める人達がいます。
その人達が目指すのは…。
サクラソウの丘の広場に出ると元気な声が聞こえてきました。
「はーい!雪のオブジェを作りたい人はこっちに集まってください。
十人一組で、先着十組でーす!」
ノノちゃんがそう叫びながら、大きく手を振っています。
「はーい!雪合戦に出たい子供達はこっちに集まってね。
子供なら誰でも参加できるよ!」
ノノちゃんから少し離れた場所では、ナナちゃんが子供達を集めています。
門をくぐるなり走って行った人達の目的は、二人が参加者を集めている二つのイベントです。
一つは、雪のオブジェの製作。
今回もノノちゃんが雪の造形を作る予定ですが、一つでは寂しいと思ったのです。
せっかく告知期間があるのですから、王都の住民の方にも作ってもらおうと思いました。
そのため、『スノーフェスティバル』の告知を出してもらう時に、参加者募集も記載してもらいました。
参加してくださった方には、全員にこの会場の屋台で使える食券を五枚づつ進呈すると付記して。
実は、それだけではないのですが、それはサプライズで。
ここに集まったのは食券に釣られて集まった人々です。
スペースの関係で先着十組にしたので、みんな走っていたようです。
そして、もう一つは雪合戦。
アルム地方の冬場の遊びを王都の子供達にも体験してもらう。
それが、昨年、『スノーフェスティバル』を開催した時の建て前でした。
今年も王都の子供達に楽しんでもらう事を前面に押し出したお祭りにしようと思ったのです。
さて、今回は、前回無かった屋台を出店しました。
このお祭りで儲ける気は無いので、屋台の食べ物はどれも銅貨三枚と格安に設定してあります。
できれば、子供達に屋台の食べ物を味わって欲しいのですが。
子供達が親と一緒に遊びに来るとは限りませんし、銅貨三枚を小遣いに持たせてもらえるとも限りません。
そこで、雪合戦を子供限定のイベントにして、参加賞として屋台の食券を一枚進呈することにしたのです。
しかも、何回でも、参加できることにしました。
こちらは、一日中何回でもやっているし、参加人数も限定してないので走る必要ないのですが。
きっと、子供達は待ち切れなかったのですね。
********
まずは、ノノちゃんの所に集まった雪のオブジェの参加者ですが。
「ちぇ、俺達は十一番目か、出遅れちまったぜ。
せっかく、目を見張るようなモノを作ってやろうと思ったのに。」
私としては、先着十組集まるとは思っていませんでした。
八割方枠が埋まれば十分だと思っていたのです。
ふたを開けてみれば、けっこう手を上げる人がいたようで一組あぶれてしまいました。
「おじさん達、良かったら私を手伝ってくれませんか。
私も主催者側で一つ作るのですが。
先着にあぶれる人がいれば手伝ってもらおうと考えてたんです。
もちろん、参加賞は差し上げますよ。」
十一番目になって、先着からもれてしまった一団にノノちゃんが声を掛けました。
元々、ノノちゃんの出品を除くとスペースの制約で十組が限界だったのです。
万が一、十組を超えることになったら、ノノちゃんの手伝いをしてもらおうと予め決めておいたのです。
「おお、お嬢ちゃん、そいつはありがてぇな。
せっかくここまで来たんだ。
門前払いで帰るよりお嬢ちゃんの手伝いをした方が、なんぼかマシだ。
なあ、そうだろう、みんな。」
ノノちゃんの誘いに答えてリーダーらしき男が仲間たちに問いました。
「おう、いいぜ。
俺は去年、そのお嬢ちゃんと雪の城を作ったんだ。
そのお嬢ちゃん、大した指導力だぜ。
去年は楽しかったぞ。」
男達の中から上がったその一言で、このグループの参加が決まりました。
こうして、雪のオブジェ作りの参加者が確定したのですが…。
「どうやら、参加者が決まったようだね。」
「あっ、国王陛下。
ここまで足を運んで頂き有り難うございます。」
国王がこんな所にいるとは誰も思っていなかったようで。
ノノちゃんが言葉にするまで、声を掛けて来たジョージさんの正体に気付いた人はいませんでした。
ノノちゃんの言葉を耳にして、一同、跪こうとしますが。
「よい、よい。そんなところで跪いたらズボンが濡れてしまうであろう。
そのまま、立って聞いておくれ。
今回のこの雪のオブジェだけど。
どんなものが出来るか、私は楽しみにしているのだ。
完成したものの中で、私が気に入ったモノ二つに金一封を授けよう。
そうだな、一等が金貨十枚、二等が金貨五枚でどうだろうか。
みんな、最終日までに頑張って完成させておくれ。」
ジョージさんの口からそんなサプライズが飛び出します。
もちろん、最初から予定していたものです。
このイベントを考えた時に、ジョージさんに相談したのですが。
「王都の住民にオブジェを作らせるのは良いが。
参加賞目当てのやる気のない連中ばかり集まったらどうするのだ。
作りかけで放棄された雪の塊があったら、見苦しいだけだぞ。
何か、頑張って完成させようと言うエサをちらつかせた方が良いのではないか。」
そんな事を言われました。
ジョージさんは、食券だけもらってドロンする輩が出てくるのではと懸念したのです。
今回の『スノーフェスティバル』は、ジョージさんから持ち掛けた事だからと言うことで。
ジョージさんが、賞金を出してくださることになりました。
それは、サプライズイベントにしようと言うことで、今の今までナイショにしていました。
国王陛下が完成を楽しみにしていると口にしたのです。
よもや、途中で放り出すグループはいないでしょう。
そして、ノノちゃんに協力してくれるグループにも、ジョージさんは配慮して下さいました。
ジョージさんの審査対象にはノノちゃんの作品も含むことになったのです。
「うおお、すげーぜ!
国王陛下が金貨十枚を下賜してくださるそうだ。
野郎ども、頑張っていくぞ!」
参加者の一人がそんな声を上げると…。
「「「「「おー!」」」」」
それに呼応して、参加者の中から雄叫びが上がりました。
皆さん、やる気を出してくれたようで何よりです。
私は、来場したお客さん達を出迎えるため『クリスタルゲート』に向かいます。
「大公様、自らお客さんを出迎えかい。
遊びに来るお客さんは、殆どが王都に住む平民であろう。
皆、さぞかし驚くであろうな。」
後をついて来たジョージさんが、私をからかうように言いますが。
今回も気軽にお祭りを楽しんでもらうため、堅苦しい開会式などは無しにしました。
せめて、お客さんのお出迎えくらいはしませんと。
別に、門の前で、私が大公だなんて明かす訳ではありません。
『クリスタルゲート』に着くと、まだ十時前だと言うのに門の前には多くの人が集まっていました。
門を塞ぐように渡された一本の木の棒。
それに手を掛けたマルゴさんが集まった人々に言います。
「これから、『第二回スノーフェスティバル』を開催いたします。
開会式のような、堅苦しい事を抜きにして始めますが。
くれぐれも、走ったり、前の人を押したりせずにゆっくりと中にお進みください。
では、『スノーフェスティバル』、スタートです。」
そして、門を塞いだ木の棒を取り去ると、マルゴさんは道の端に寄りました。
と同時に、門をくぐり始める人の列。
一部には通行の邪魔にならないように道の端によって門をじっくりと眺める人もいます。
お母さんに抱き上げられた小さな女の子が門のレリーフを指差して言います。
「おかあさん、小人さんがいっぱいいる!」
「あら、ホント、とっても可愛いレリーフね。
ほら、こっちでは小人さんが遊んでいるわよ。」
「あっ、ホントだ!かわいい!」
お母さんも、女の子同様に門に彫られた精霊達がお気に召したようです。
母子でそんな会話を交わしながら、ぐるりと門の周りを回って施されたレリーフを楽しんでいます。
門のレリーフを喜んでくださる人は、この母子に限った事ではありませんでした。
小さな子や若い女性を中心に門のレリーフは好評で、お祭りの期間中、門の回りは賑わいを見せることになります。
********
門をくぐって、会場に入った人達ですが、マルゴさんの注意も聞かずに走り始める人達がいます。
その人達が目指すのは…。
サクラソウの丘の広場に出ると元気な声が聞こえてきました。
「はーい!雪のオブジェを作りたい人はこっちに集まってください。
十人一組で、先着十組でーす!」
ノノちゃんがそう叫びながら、大きく手を振っています。
「はーい!雪合戦に出たい子供達はこっちに集まってね。
子供なら誰でも参加できるよ!」
ノノちゃんから少し離れた場所では、ナナちゃんが子供達を集めています。
門をくぐるなり走って行った人達の目的は、二人が参加者を集めている二つのイベントです。
一つは、雪のオブジェの製作。
今回もノノちゃんが雪の造形を作る予定ですが、一つでは寂しいと思ったのです。
せっかく告知期間があるのですから、王都の住民の方にも作ってもらおうと思いました。
そのため、『スノーフェスティバル』の告知を出してもらう時に、参加者募集も記載してもらいました。
参加してくださった方には、全員にこの会場の屋台で使える食券を五枚づつ進呈すると付記して。
実は、それだけではないのですが、それはサプライズで。
ここに集まったのは食券に釣られて集まった人々です。
スペースの関係で先着十組にしたので、みんな走っていたようです。
そして、もう一つは雪合戦。
アルム地方の冬場の遊びを王都の子供達にも体験してもらう。
それが、昨年、『スノーフェスティバル』を開催した時の建て前でした。
今年も王都の子供達に楽しんでもらう事を前面に押し出したお祭りにしようと思ったのです。
さて、今回は、前回無かった屋台を出店しました。
このお祭りで儲ける気は無いので、屋台の食べ物はどれも銅貨三枚と格安に設定してあります。
できれば、子供達に屋台の食べ物を味わって欲しいのですが。
子供達が親と一緒に遊びに来るとは限りませんし、銅貨三枚を小遣いに持たせてもらえるとも限りません。
そこで、雪合戦を子供限定のイベントにして、参加賞として屋台の食券を一枚進呈することにしたのです。
しかも、何回でも、参加できることにしました。
こちらは、一日中何回でもやっているし、参加人数も限定してないので走る必要ないのですが。
きっと、子供達は待ち切れなかったのですね。
********
まずは、ノノちゃんの所に集まった雪のオブジェの参加者ですが。
「ちぇ、俺達は十一番目か、出遅れちまったぜ。
せっかく、目を見張るようなモノを作ってやろうと思ったのに。」
私としては、先着十組集まるとは思っていませんでした。
八割方枠が埋まれば十分だと思っていたのです。
ふたを開けてみれば、けっこう手を上げる人がいたようで一組あぶれてしまいました。
「おじさん達、良かったら私を手伝ってくれませんか。
私も主催者側で一つ作るのですが。
先着にあぶれる人がいれば手伝ってもらおうと考えてたんです。
もちろん、参加賞は差し上げますよ。」
十一番目になって、先着からもれてしまった一団にノノちゃんが声を掛けました。
元々、ノノちゃんの出品を除くとスペースの制約で十組が限界だったのです。
万が一、十組を超えることになったら、ノノちゃんの手伝いをしてもらおうと予め決めておいたのです。
「おお、お嬢ちゃん、そいつはありがてぇな。
せっかくここまで来たんだ。
門前払いで帰るよりお嬢ちゃんの手伝いをした方が、なんぼかマシだ。
なあ、そうだろう、みんな。」
ノノちゃんの誘いに答えてリーダーらしき男が仲間たちに問いました。
「おう、いいぜ。
俺は去年、そのお嬢ちゃんと雪の城を作ったんだ。
そのお嬢ちゃん、大した指導力だぜ。
去年は楽しかったぞ。」
男達の中から上がったその一言で、このグループの参加が決まりました。
こうして、雪のオブジェ作りの参加者が確定したのですが…。
「どうやら、参加者が決まったようだね。」
「あっ、国王陛下。
ここまで足を運んで頂き有り難うございます。」
国王がこんな所にいるとは誰も思っていなかったようで。
ノノちゃんが言葉にするまで、声を掛けて来たジョージさんの正体に気付いた人はいませんでした。
ノノちゃんの言葉を耳にして、一同、跪こうとしますが。
「よい、よい。そんなところで跪いたらズボンが濡れてしまうであろう。
そのまま、立って聞いておくれ。
今回のこの雪のオブジェだけど。
どんなものが出来るか、私は楽しみにしているのだ。
完成したものの中で、私が気に入ったモノ二つに金一封を授けよう。
そうだな、一等が金貨十枚、二等が金貨五枚でどうだろうか。
みんな、最終日までに頑張って完成させておくれ。」
ジョージさんの口からそんなサプライズが飛び出します。
もちろん、最初から予定していたものです。
このイベントを考えた時に、ジョージさんに相談したのですが。
「王都の住民にオブジェを作らせるのは良いが。
参加賞目当てのやる気のない連中ばかり集まったらどうするのだ。
作りかけで放棄された雪の塊があったら、見苦しいだけだぞ。
何か、頑張って完成させようと言うエサをちらつかせた方が良いのではないか。」
そんな事を言われました。
ジョージさんは、食券だけもらってドロンする輩が出てくるのではと懸念したのです。
今回の『スノーフェスティバル』は、ジョージさんから持ち掛けた事だからと言うことで。
ジョージさんが、賞金を出してくださることになりました。
それは、サプライズイベントにしようと言うことで、今の今までナイショにしていました。
国王陛下が完成を楽しみにしていると口にしたのです。
よもや、途中で放り出すグループはいないでしょう。
そして、ノノちゃんに協力してくれるグループにも、ジョージさんは配慮して下さいました。
ジョージさんの審査対象にはノノちゃんの作品も含むことになったのです。
「うおお、すげーぜ!
国王陛下が金貨十枚を下賜してくださるそうだ。
野郎ども、頑張っていくぞ!」
参加者の一人がそんな声を上げると…。
「「「「「おー!」」」」」
それに呼応して、参加者の中から雄叫びが上がりました。
皆さん、やる気を出してくれたようで何よりです。
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