上 下
235 / 580
第10章 動き出す時間

第233話 ついでにこの男の野望も打ち砕きます

しおりを挟む
 失礼にも皇帝専用のティールームにノックも無しに飛び込んで来たプルーシャ王。
 怒りに顔を真っ赤に染めており、頭から湯気が立ちそうです。

「異議も何も、私にはそんな権利は無いからのう。
 合意文書の締結をここで行ったのは、中立な立場にある国で締結を行いたいとの希望があったからでの。
 場所を貸して、合意文書の締結に証人として立ち会っただけであるぞ。」

「フランツ、貴様、何とぼけたことを言っておるのだ。
 エルゼス地方は今回のセルベチアとの戦争で儂が手中に収めるつもりであったのだ。
 中立国などに渡してしまったら手が出せないではないか。」

「なあ、プルーシャ王よ。
 確かに、そなたの領邦の方が私の領邦よりも国力が上で、軍も屈強かもしれん。
 しかしな、対外的な序列というものがあるのだ。
 私は帝国を統べる皇帝であり、そなたは帝国を構成する領邦の主に過ぎない。
 先程から、私を呼び捨てにするわ、貴様呼ばわりするわ、余りにも不遜が過ぎるのではないか。」
 
 流石にプルーシャ王の口振りが気に障ったのかおじいさまは至極当然な苦言を呈しました。
 ですが、プルーシャ王にはそれすら癇に障ったようです。

「貴様、そんな些細な事で誤魔化すつもりか!
 儂は、何故、エルゼス地方をみすみすクラーシュバルツ王国の手に渡してしまったのかと聞いている!」

 いや、皇帝を呼び捨てにしたことを些細な事って…。
 どこまで傲慢なのでしょうか、この方。

「先程から何を怒っているのだ、プルーシャ王よ。
 子供相手に説明するようで、手間であるが仕方がない。
 よく聞くのであるぞ。
 クラーシュバルツ王国は中立国で今回のセルベチアとの戦争には参戦していないのだ。
 にもかかわらず、セルベチアはクラーシュバルツ王国の王宮を襲撃、王妃と王子を殺害した。
 宣戦布告も無しにだ。
 これは、国際ルールに反するもので、戦争ではなく、単なる犯罪行為だぞ。
 その犯罪行為に関しセルベチア側が非を認め、損害賠償を行っただけではないか。
 損害賠償の対価がエルゼス地方であったということだ。
 それの何処に、第三者である私に口を出す余地があると言うのだ。
 それにな、私は先程から気になっておるのだが。
 そなた、なぜエルゼス地方を自分が手にするのが当然のように話をしているのであるか。
 まだ、セルベチアとの戦争は終わっていないのだぞ、勝てるか否かも分からんのだ。
 余にはそなたの言っていることは、捕らぬ狸の皮算用にしか聞こえんのだがな。」

「うぐぐ…。」

 おじいさまから至極まっとうな事を言われてプリューシャ王は歯噛みをしますが、反論することは出来ません。
 おじいさまも、『子供相手に説明するようで、手間である』とか、さりげなくディスっていますしね。

 そう、私はプルーシャ王の野心を懸念していました。
 軍事力の強化を図っているプルーシャにとって、エルゼス地方は是が非でも手に入れたい地域です。
 エルゼス地方をセルベチアの領土にしたまま終戦を迎えたら、補償問題の交渉が難航すると予想したのです。
 エルゼス地方の帰属を巡って議論が紛糾すると…。

 そして、エルゼス地方の帰属がプルーシャ王国になっても、ならなくても遺恨を残し、後々の火種になりかねないと。

     **********

 今から、一ヵ月前の事です。
 おじいさまと帝国宰相から交渉の許可を得た私は、部屋の片隅に転がしてある三人のもとに向かいました。

 そして、…。

「うん、ここは何処だ?
 余は何で手足を縛られているのだ?」

 私が三人にかけた魔法を解いて目覚めさせると、目を覚ました皇帝がポツリと呟きました。
 どうやら、状況が呑み込めていないようです。
 
「ごきげんよう、皇帝さん。良く眠れましたか?
 ここは帝都にある皇宮の一室です。
 覚えていませんか?
 私に捕らえられたのを。」

「捕らえられた…。 
 はっ、貴様、『アルムの魔女』。
 今なんて言った、ここが帝都だと。
 余は一月も眠っていたというのか。」

「まさか、一月も食事を取らずに眠っていたら衰弱して死んでしまいます。
 あれからまだ半日も経っていませんよ。」

「何を馬鹿なことを言っている。
 半日も掛からずに、あそこから帝都まで来られる訳がなかろうが。
 早馬でも半月は掛かるぞ。」

 まあ、常識的にはそうでしょうね。

「あら、皇帝さんは今私の事をなんて呼んだかしら?」

「まあ、その辺で良いであろう。
 その男は常々自分はリアリストだと言っているようであるし。
 実際に目にしないと信じはせんよ。
 久しいな、セルベチア皇帝よ。
 こうして、相まみえるのは何年ぶりかのう。
 前回顔をあわせたのは、私が降伏文書に署名する時であったが。
 今回は立場が逆になりそうじゃのう。」

 私が魔法で帝都まで連れた来たことを仄めかすと、背後からおじいさまの声がしました。

「あなたは、帝国皇帝か。
 では、ここは本当に帝都なのか?」

「私がそう簡単に帝都を離れられんのは分かっておろう。
 もうわかったのではないか、自分がどんなものを敵に回したかという事を。」

 セルベチア皇帝はおじいさまの顔を目にして、その言葉を耳にしてやっと理解したようです。
 私の言葉に嘘がない事、私が瞬時に帝都とアルムハイムの間を移動するすべを有している事を。

 そして、悟ったのでしょう自分が完全に敗北したことを。
 セルベチア皇帝は肩を落としました。

     **********

 私が借りている部屋に置かれたテーブル席、私はおじいさまと宰相に挟まれて座っています。

「さて、ご自分達の立場がご理解いただけたようですので本題に入りましょうか。
 戦争を終わりにしましょう、セルベチア共和国には降伏して頂きます。
 ですが、降伏する前にして頂きたいことがあるのです。」

 私は向かいに座るセルベチア皇帝とセルベチアの宰相に向かって告げます。

「何を言う、セルベチアはまだ負けてはおらんぞ!」

「陛下、もう虚勢を張るのはお止めなされ。
 我が国はもう負けたのです。
 皇帝と宰相が捕らえられて、どうして戦が続けられましょうか。
 特に、軍部は全て陛下の采配の下にあったのです。
 陛下抜きで統制の取れた行動など期待すべくもありません。」

 私の言葉を耳にして憤慨する皇帝を宰相が諫めました。
 皇帝はまだ自分の敗北を受け入れられないようですが、宰相は降伏を受け入れることに納得しているようです。

「して、我が国に何をさせたいとおっしゃるので?」

 へそを曲げて黙り込んだ皇帝に代わり、宰相が尋ねてきます。

「今は暗礁に乗り上げているようですが、クラーシュバルツ王国に対する賠償問題を先に片付けて欲しいのです。
 そして、損害賠償の対価としてエルゼス地方をクラーシュバルツ王国に割譲して欲しいのです。」

「貴様、何を寝ぼけたことを抜かす!
 エルゼス地方は我が国の生命線、それをクラーシュバルツ王国に渡せだと!
 ふざけるな!そんなことを認められる訳がないだろう!」

 黙り込んでいた皇帝ですが、私の言葉を耳にして逆上しました。声を荒げて抗弁します。

「陛下、落ち着いてくだされ。
 陛下がおっしゃられた通り、我が国の産業にとってエルゼス地方の鉄と石炭は欠かすことが出来ないもの。
 それを手放したら、我が国の産業は立ち行かなくなります。
 なにより、クラーシュバルツ王国の問題は帝国には関係ない事。
 なぜ、そのような干渉するのですか?」

 宰相は皇帝に冷静になるよう促し、私に発言の意図を尋ねてきました。

「ええ、エルゼス地方が貴国にとって欠かすことができない地域であることは理解しています。
 だからこそ、最善の案として、クラーシュバルツ王国への割譲を提案したのです。
 これは、別に貴国とクラーシュバルツ王国の問題に干渉しようという意図ではないのです。」

「いったい何をおっしゃっているので?」

「このまま貴国が帝国に降伏すると当然戦時賠償の交渉が始まります。
 その際に、間違いなくエルゼス地方は賠償の対価として注目されるでしょう。
 おそらくはエルゼス地方の割譲を最も強硬に主張するのはプルーシャ王国。
 そして、プルーシャ王国は今回の戦争で一番戦場となった地域です。
 帝国の領邦の中で最も強大な軍事力を持ち、此度の戦争で最も戦闘を強いられた同国に誰が抵抗し切れますか。
 もちろん、エルゼス地方は他の領邦も狙っており、反論はあるかと思いますが。
 最終的にはプルーシャ王国に押し切られると予想しています。」

「あの地域は我が国とプルーシャ王国の争いのタネであることは否めません。
 現に我が国のプルーシャ王国侵攻も、もっぱらルーネス川を挟んでエルゼス地方の対岸にあるラーレ地方でしたから。」

「このままいけば、高い確率でエルゼス地方はプルーシャ王国の手に渡ると思います。
 そうなった場合を考えてください。
 プルーシャ王国は軍備拡張のために膨大な鉄を必要としています。
 それが故に、エルゼス地方を欲しているのです。
 プルーシャ王国の手に渡ったら、エルゼス地方からセルベチアに鉄と石炭が供給されることは無くなるでしょう。
 それこそ、貴国の産業が立ち行かなくなります。
 更に、エルゼス地方に住む国民の事を考えてください。」

「国民の事と言いますと…。
 もしや、プルーシャ王が非常に民族主義的な思想の持ち主であるという噂ですかな。
 なんでも、帝国人の優越性を謳い、他民族を差別するとか。」

「ええ、その通りです。
 私も一度お目にかかったことがございますが、非常に傲慢な方とお見受けしました。
 エルゼス地方がプルーシャ王国の手に渡ったら、セルベチア系住民は差別的な待遇を受けることになるでしょう。
 鉱山などの重要な職から解かれる方も出てくるでしょうし、何よりも帝国語の使用を強制されるかと。
 そこで、今回の提案を思いついたのです。
 貴国が降伏する前にエルゼス地方を割譲させてしまい、戦時賠償の対象から外してしまうと。」

 クラーシュバルツ王国はセルベチア系と帝国系の人口比がほぼ半々で、両民族の間に差別がありません。
 また、帝国語とセルベチア語の双方が国の公用語とされ、どちらかの使用を強制されることもないのです。
 加えて、石炭や鉄鉱石の鉱山や加工施設を譲渡されても、その経営をするノウハウのある人材がありません。
 そのため、従来から重要な職に就いていた人を引き続き雇用し続けるしか手がないのです。

 更に、クラーシュバルツ王国は非常に小国で、エルゼス地方から産出される石炭や鉄は自国で消費するには多すぎます。
 その余剰分を、セルベチアに輸出することが出来るのです。
 と言うよりも、石炭と鉄の販路を有していないクラーシュバルツ王国は、従来のセルベチアの販路に頼らざるを得ないと思います。
 
「なるほど、貴方が提示した案であれば、我が国は引き続きエルゼス地方から鉄や石炭の供給を受けることが出来ると。
 更に、そこに住む住民は今まで通りに生活できるし、雇用も保証されると。
 しかし、そう上手く行きますか。
 その条件をクラーシュバルツ王国がすんなりと飲むのでしょうか?」

 私の説明を聞き、宰相はこの提案のメリットを理解したようでした。
 クラーシュバルツ王国の性質上、セルベチア系住民と帝国系住民が平等に扱われることには納得したようです。
 ですが、セルベチアに対する鉄と石炭の安定供給、それに雇用の保証については疑心暗鬼な様子でした。

「それは、お任せください。
 クラーシュバルツ王国にはちょっとしたツテがあるのです。
 私のプランを説明して、納得して頂きます。
 その上で、一両日中には交渉の出来る権限のある方をお連れしますので。
 細かい条件は、そちらで詰めて頂けますか。」

 私の言葉を聞いた宰相は、私の提案を承諾してくださいました。
 宰相は、どう転んでもエルゼス地方の維持は難しいと、はなから悟っていたようです。
 プルーシャ王国の手に渡る事に比べれば、かなり得になると踏んだようです。

 セルベチア皇帝も渋々ながら首を縦に振りました。

 こうして、私の暗躍は始まります。
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】番である私の旦那様

桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族! 黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。 バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。 オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。 気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。 でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!) 大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです! 神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。 前半は転移する前の私生活から始まります。

私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】

小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。 他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。 それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。 友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。 レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。 そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。 レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

夫に用無しと捨てられたので薬師になって幸せになります。

光子
恋愛
この世界には、魔力病という、まだ治療法の見つかっていない未知の病が存在する。私の両親も、義理の母親も、その病によって亡くなった。 最後まで私の幸せを祈って死んで行った家族のために、私は絶対、幸せになってみせる。 たとえ、離婚した元夫であるクレオパス子爵が、市民に落ち、幸せに暮らしている私を連れ戻そうとしていても、私は、あんな地獄になんか戻らない。 地獄に連れ戻されそうになった私を救ってくれた、同じ薬師であるフォルク様と一緒に、私はいつか必ず、魔力病を治す薬を作ってみせる。 天国から見守っているお義母様達に、いつか立派な薬師になった姿を見てもらうの。そうしたら、きっと、私のことを褒めてくれるよね。自慢の娘だって、思ってくれるよね―――― 不定期更新。 この世界は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。

「婚約を破棄したい」と私に何度も言うのなら、皆にも知ってもらいましょう

天宮有
恋愛
「お前との婚約を破棄したい」それが伯爵令嬢ルナの婚約者モグルド王子の口癖だ。 侯爵令嬢ヒリスが好きなモグルドは、ルナを蔑み暴言を吐いていた。 その暴言によって、モグルドはルナとの婚約を破棄することとなる。 ヒリスを新しい婚約者にした後にモグルドはルナの力を知るも、全てが遅かった。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

処理中です...