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第2章 リーナと一緒に旅に出ます
第21話 馬車の旅は手強かった…
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ズーリックまでの距離は約三十マイル、通常であれば馬車で一日の距離です。
しかし、ここクラーシュバルツ王国は国土全体がアルム山脈の麓に当たる高原地帯で起伏が激しいのです。
特にズーリックの手前約六マイルの所に標高差三百ヤード程の峠あり、馬車で通行するには中々難所となっているそうです。
そのため、一日目は峠道に差し掛かる手前の町まで行き、そこで一泊することにしました。
シューネフルト方面からズーリックへ向かう人々は多くの人がそうしているようです。
そのため、麓の町は宿場町として栄え、貴族が宿泊できるようなホテルもあるそうなのです。
今日はその町まで約二十マイルの旅程です、その位は余裕でしょう。
その時は、そう思っていたのです……。
さあ、夜明けと共に出発です。
わたし達を乗せた二頭曳きの箱馬車は軽快な車輪の音を立てリーナの館を出発したのです。
リーナの用意してくれた箱馬車は、対面式の座席で共に成人男性二人が並んで座っても余裕の広さがある四人の馬車でした。
リーナが嬉しそうに話していた通りスプリング式のサスペンションを備えた最新型の馬車です。
座席も座面、背もたれとも柔らかくなめした革張りで、内側に詰められているのは羽毛か真綿かわかりませんが十分な厚みがあり座ると柔らかく包み込まれるような座り心地です。
概観も光沢のある黒塗りでとても高級感のある馬車です。さすが、王様から下賜されたものです。
リーナの館を出発した馬車はシューネフルトのよく整備された石畳の道を軽快に走り抜けて行きます。
リーナが自慢げに言っていた通り、揺れが少なく非常に快適な馬車です。
馬車の旅は苦痛だと書物で読んだのですが、きっと私が書物で得た知識は古かったのですね。
その時は、そう思っていたのです……。
馬車はズーリックへ向けて私の館とは反対の方向に走って行きます。
車窓の風景は初めて見るものばかりで、私は目を輝かして通り過ぎる町並みを見ていたのです。
町を抜けて暫くはシューネ湖沿いの良く整備された街道を、シューネ湖の美しい風景を堪能しながら馬車に揺られていたのです。
やがて、馬車はシューネ湖沿いを離れ……。
**********
……酔いました。
馬車が街道の分岐をズーリック方面へ進路をとり、森を抜ける街道に踏み入れたときから道の状況が変わったのです。
それまでの石葺きの舗装が無くなり、土が剥き出しの路面です。
当然路面の凹凸も大きくなりました。
馬車が上下左右に揺れるのです、私の胃を激しく揺さぶるように……。
酸っぱいものが込み上げてきて大変なことになってきました。
リーナの用意してくれた馬車は最新のもので、他に比して乗り心地は良いのだと思います。
確かに、きれいな石畳の上を走る馬車は快適でした。
でも、山道の悪路には抗し切れなかったのです。
私は小川の傍に馬車を止めてもらって、小川に駆け寄りました。
そして、今、私は人様にはお見せできない醜態を晒しています。
「アクアちゃん、お願いできる。」
「ごきげんよう、ロッテちゃん。
おや、余りごきげんな様子ではございませんね。
顔色が悪いですよ、いかがなされました。」
私の傍らに現われたアクアちゃんが心配そうに尋ねてきます。
「チョッと馬車に酔っちゃって。
申し訳ないけど、冷たいお水をお願いできないかしら。」
私の目の前にはきれいな小川があります。
この国の水は飲み水に適した水質で、この近辺には人里も無いことから川の水をそのまま飲めると言われています。
でも、私の吐しゃしたモノを流したと思うと、とても飲む気にはなれません。
私がアクアちゃんに頼むと、アクアちゃんはなにやら思案しているようです。
珍しいことです、こんな簡単なお願いを素直に聞いてもらえないとは思いもしませんでした。
「よろしいのですか?
まあ、その位は簡単なことですが……。」
私に念押しした後で、アクアちゃんはどこから取り出したのか木のカップに入った冷たい水を私に差し出してくれました。
結局、お替りをして冷水を二杯飲んだところで、やっと気分が落ち着きました。
「これからまた馬車に乗るのですよね?大変なことにならなければ良いのですが……。
とりあえず、胃のむかつきが完全に無くなるように癒しを掛けておきますね。」
そう言いながら、アクアちゃんは私に癒しの術を施してくれます。
アクアちゃんの術の効果は素晴らしく、術が効くとそれまでの吐き気が嘘の様に引いていました。
「では、帰りますが、くれぐれもお気をつけ下さいね。」
アクアちゃんは奥歯に物が詰まったような歯切れの悪い言葉を残し、帰っていきました。
私が馬車へ戻ると、散歩でもしていたのでしょうか、リーナとヘレーナさんが茂みから出て来た所でした。
「リーナ、もう平気ですの?大分顔色は良くなっているようですけど。」
リーナが私の体調を気づかってくれます。
「ええ、心配掛けてごめんね。アクアちゃんに癒しを施してもらったからもう平気よ。」
「あら、アクアちゃんがいらしていたの?残念ですわ、私もお会いしたかったですわ。」
「ごめんなさいね。チョッと冷たい水が欲しかっただけでしたので、すぐに帰りました。」
「冷たい水ですか?」
リーナも怪訝な顔をしました。何かいけなかったでしょうか…。
「それで、もう出発してよろしいですか?」
ヘレーナさんが尋ねてきたので、私は頷き再度馬車に揺られることになりました。
このとき私は気付くべきでした、さっき二人は何をしてきたのかを……。
**********
その後も悪路は続きましたが、アクアちゃんの癒しの効果は絶大で何とか馬車酔いを起こさずに過ごす事が出来ました。
「でも、リーナは凄いですね、こんなに揺れるのに全然馬車酔いしないで。」
私が感心していると、リーナはヘレーナさんと顔を見合させて笑いました。そして…。
「いえ、私も王都からシューネフルトまで来るときは大変でしたの。
初日なんか、馬車酔いが治まらないで予定の半分も進めませんでしたの。
それも、一週間続いたら慣れましたわ。馬車酔いには慣れるしか対策がないそうですよ。
それに、前回乗った馬車に比べれば、この馬車はとても快適ですわ。」
なんでも、従来の馬車は旧型でこの馬車よりも揺れが酷かったそうです。
それで、一週間も旅を続けてきてすっかり馬車の揺れに慣れたみたいですね。
そんな話をしながら、代わり映えしない森の景色を眺めていたのですが…。
再出発してから、一時間ほどたったでしょうか。
お腹が冷えました、端的に言えば催しました。
「あのすみません、馬車を停めていただけますか。
ちょっとお花摘みに行きたいのですが。」
私がお願いすると、対面に座るヘレーナさんがニコニコと笑みを浮かべながら言いました。
「お花摘みですか?今の季節、詰めるお花など咲いていないと思いますが。
どこで停めれば良いのでしょうか?」
この人、絶対分かっていて言っています。
「尿意を……。」
つい声が小さくなります。
「ええ、なんですって。」
ヘレーナさんがわざとらしく聞き返してきます。
「尿意を催しました、お願いですから馬車を停めてください。」
私は赤面しながらもはっきり言いました、時間が無いのです。
すると、ヘレーナさんはなにやら荷物の中をごそごそと漁り始めました。
そして、なにやら蓋付の金盥のようなものを差し出してきたのです。
「何ですかこれは?」
私の問いにヘレーナが真顔で答えます。
「『おまる』です、どうぞこの中に。
後始末は私がしますし、シモのお世話も私が致します。
この通り拭き布の用意もございますので。」
私は、もしかして貴族の間ではこれが普通なのかもと思い、リーナの顔を窺いました。
すると、リーナは首を横に振ります。
もう、ヤダー、この人……
私はこの後、馬車を停めてもらうように必死に頼み込み、事なきを得たのです。
そのあと、私はリーナから聞きました。
馬車にはトイレがないので、休憩場所まで催さずに済むように極力水分は控えるそうです。
間違っても、冷たいお水をがぶ飲みしてはならないとのことなのです。
アクアちゃんが怪訝な顔をしていたのはその事を知っていたからでしょう。
アクアちゃんは人以上に奥ゆかしい性格なのでシモのことを言い出せなかったのだと思います。
ですから、馬車の旅で途中停車する機会があれば、こまめに用をたすそうです。
あの時茂みから出て来たのは、そういう事だったのですね。
馬車酔いのことに気をとられていて全然気付きませんでした。
ちなみに『おまる』ですが、馬車をどうしても停車できない場所で催した場合に緊急で使う物のようです。
その後は、悪路で馬車酔いしないように速度を落として走ってもらい、休息もこまめに取ってもらうことにしました。
結果、目的の町に到着したときは、日が傾き始めていました。
前もって宿の手配をしておいて良かったです。
たかが二十マイルと思っていましたが、果てしなく遠く感じました。
馬車の旅は思っていたより手強かったです。
**********
お読みいただき有り難うございます。
今日も18時10分にもう1話投稿します。
引き続きお読み頂けたら幸いです。
*お願い
9月1日から始まりましたアルファポリスの第13回ファンタジー小説大賞にこの作品をエントリーしています。
応援してくださる方がいらっしゃいましたら、本作品に投票して頂けるととても嬉しいです。
ぶしつけにこのようなお願いをして恐縮ですが、よろしくお願いします。
投票は、PCの方は表題ページの左上、「作品の情報」の上の『黄色いボタン』です。
スマホアプリの方は表題ページの「しおりから読む」の上の『オレンジ色のボタン』です。
しかし、ここクラーシュバルツ王国は国土全体がアルム山脈の麓に当たる高原地帯で起伏が激しいのです。
特にズーリックの手前約六マイルの所に標高差三百ヤード程の峠あり、馬車で通行するには中々難所となっているそうです。
そのため、一日目は峠道に差し掛かる手前の町まで行き、そこで一泊することにしました。
シューネフルト方面からズーリックへ向かう人々は多くの人がそうしているようです。
そのため、麓の町は宿場町として栄え、貴族が宿泊できるようなホテルもあるそうなのです。
今日はその町まで約二十マイルの旅程です、その位は余裕でしょう。
その時は、そう思っていたのです……。
さあ、夜明けと共に出発です。
わたし達を乗せた二頭曳きの箱馬車は軽快な車輪の音を立てリーナの館を出発したのです。
リーナの用意してくれた箱馬車は、対面式の座席で共に成人男性二人が並んで座っても余裕の広さがある四人の馬車でした。
リーナが嬉しそうに話していた通りスプリング式のサスペンションを備えた最新型の馬車です。
座席も座面、背もたれとも柔らかくなめした革張りで、内側に詰められているのは羽毛か真綿かわかりませんが十分な厚みがあり座ると柔らかく包み込まれるような座り心地です。
概観も光沢のある黒塗りでとても高級感のある馬車です。さすが、王様から下賜されたものです。
リーナの館を出発した馬車はシューネフルトのよく整備された石畳の道を軽快に走り抜けて行きます。
リーナが自慢げに言っていた通り、揺れが少なく非常に快適な馬車です。
馬車の旅は苦痛だと書物で読んだのですが、きっと私が書物で得た知識は古かったのですね。
その時は、そう思っていたのです……。
馬車はズーリックへ向けて私の館とは反対の方向に走って行きます。
車窓の風景は初めて見るものばかりで、私は目を輝かして通り過ぎる町並みを見ていたのです。
町を抜けて暫くはシューネ湖沿いの良く整備された街道を、シューネ湖の美しい風景を堪能しながら馬車に揺られていたのです。
やがて、馬車はシューネ湖沿いを離れ……。
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……酔いました。
馬車が街道の分岐をズーリック方面へ進路をとり、森を抜ける街道に踏み入れたときから道の状況が変わったのです。
それまでの石葺きの舗装が無くなり、土が剥き出しの路面です。
当然路面の凹凸も大きくなりました。
馬車が上下左右に揺れるのです、私の胃を激しく揺さぶるように……。
酸っぱいものが込み上げてきて大変なことになってきました。
リーナの用意してくれた馬車は最新のもので、他に比して乗り心地は良いのだと思います。
確かに、きれいな石畳の上を走る馬車は快適でした。
でも、山道の悪路には抗し切れなかったのです。
私は小川の傍に馬車を止めてもらって、小川に駆け寄りました。
そして、今、私は人様にはお見せできない醜態を晒しています。
「アクアちゃん、お願いできる。」
「ごきげんよう、ロッテちゃん。
おや、余りごきげんな様子ではございませんね。
顔色が悪いですよ、いかがなされました。」
私の傍らに現われたアクアちゃんが心配そうに尋ねてきます。
「チョッと馬車に酔っちゃって。
申し訳ないけど、冷たいお水をお願いできないかしら。」
私の目の前にはきれいな小川があります。
この国の水は飲み水に適した水質で、この近辺には人里も無いことから川の水をそのまま飲めると言われています。
でも、私の吐しゃしたモノを流したと思うと、とても飲む気にはなれません。
私がアクアちゃんに頼むと、アクアちゃんはなにやら思案しているようです。
珍しいことです、こんな簡単なお願いを素直に聞いてもらえないとは思いもしませんでした。
「よろしいのですか?
まあ、その位は簡単なことですが……。」
私に念押しした後で、アクアちゃんはどこから取り出したのか木のカップに入った冷たい水を私に差し出してくれました。
結局、お替りをして冷水を二杯飲んだところで、やっと気分が落ち着きました。
「これからまた馬車に乗るのですよね?大変なことにならなければ良いのですが……。
とりあえず、胃のむかつきが完全に無くなるように癒しを掛けておきますね。」
そう言いながら、アクアちゃんは私に癒しの術を施してくれます。
アクアちゃんの術の効果は素晴らしく、術が効くとそれまでの吐き気が嘘の様に引いていました。
「では、帰りますが、くれぐれもお気をつけ下さいね。」
アクアちゃんは奥歯に物が詰まったような歯切れの悪い言葉を残し、帰っていきました。
私が馬車へ戻ると、散歩でもしていたのでしょうか、リーナとヘレーナさんが茂みから出て来た所でした。
「リーナ、もう平気ですの?大分顔色は良くなっているようですけど。」
リーナが私の体調を気づかってくれます。
「ええ、心配掛けてごめんね。アクアちゃんに癒しを施してもらったからもう平気よ。」
「あら、アクアちゃんがいらしていたの?残念ですわ、私もお会いしたかったですわ。」
「ごめんなさいね。チョッと冷たい水が欲しかっただけでしたので、すぐに帰りました。」
「冷たい水ですか?」
リーナも怪訝な顔をしました。何かいけなかったでしょうか…。
「それで、もう出発してよろしいですか?」
ヘレーナさんが尋ねてきたので、私は頷き再度馬車に揺られることになりました。
このとき私は気付くべきでした、さっき二人は何をしてきたのかを……。
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その後も悪路は続きましたが、アクアちゃんの癒しの効果は絶大で何とか馬車酔いを起こさずに過ごす事が出来ました。
「でも、リーナは凄いですね、こんなに揺れるのに全然馬車酔いしないで。」
私が感心していると、リーナはヘレーナさんと顔を見合させて笑いました。そして…。
「いえ、私も王都からシューネフルトまで来るときは大変でしたの。
初日なんか、馬車酔いが治まらないで予定の半分も進めませんでしたの。
それも、一週間続いたら慣れましたわ。馬車酔いには慣れるしか対策がないそうですよ。
それに、前回乗った馬車に比べれば、この馬車はとても快適ですわ。」
なんでも、従来の馬車は旧型でこの馬車よりも揺れが酷かったそうです。
それで、一週間も旅を続けてきてすっかり馬車の揺れに慣れたみたいですね。
そんな話をしながら、代わり映えしない森の景色を眺めていたのですが…。
再出発してから、一時間ほどたったでしょうか。
お腹が冷えました、端的に言えば催しました。
「あのすみません、馬車を停めていただけますか。
ちょっとお花摘みに行きたいのですが。」
私がお願いすると、対面に座るヘレーナさんがニコニコと笑みを浮かべながら言いました。
「お花摘みですか?今の季節、詰めるお花など咲いていないと思いますが。
どこで停めれば良いのでしょうか?」
この人、絶対分かっていて言っています。
「尿意を……。」
つい声が小さくなります。
「ええ、なんですって。」
ヘレーナさんがわざとらしく聞き返してきます。
「尿意を催しました、お願いですから馬車を停めてください。」
私は赤面しながらもはっきり言いました、時間が無いのです。
すると、ヘレーナさんはなにやら荷物の中をごそごそと漁り始めました。
そして、なにやら蓋付の金盥のようなものを差し出してきたのです。
「何ですかこれは?」
私の問いにヘレーナが真顔で答えます。
「『おまる』です、どうぞこの中に。
後始末は私がしますし、シモのお世話も私が致します。
この通り拭き布の用意もございますので。」
私は、もしかして貴族の間ではこれが普通なのかもと思い、リーナの顔を窺いました。
すると、リーナは首を横に振ります。
もう、ヤダー、この人……
私はこの後、馬車を停めてもらうように必死に頼み込み、事なきを得たのです。
そのあと、私はリーナから聞きました。
馬車にはトイレがないので、休憩場所まで催さずに済むように極力水分は控えるそうです。
間違っても、冷たいお水をがぶ飲みしてはならないとのことなのです。
アクアちゃんが怪訝な顔をしていたのはその事を知っていたからでしょう。
アクアちゃんは人以上に奥ゆかしい性格なのでシモのことを言い出せなかったのだと思います。
ですから、馬車の旅で途中停車する機会があれば、こまめに用をたすそうです。
あの時茂みから出て来たのは、そういう事だったのですね。
馬車酔いのことに気をとられていて全然気付きませんでした。
ちなみに『おまる』ですが、馬車をどうしても停車できない場所で催した場合に緊急で使う物のようです。
その後は、悪路で馬車酔いしないように速度を落として走ってもらい、休息もこまめに取ってもらうことにしました。
結果、目的の町に到着したときは、日が傾き始めていました。
前もって宿の手配をしておいて良かったです。
たかが二十マイルと思っていましたが、果てしなく遠く感じました。
馬車の旅は思っていたより手強かったです。
**********
お読みいただき有り難うございます。
今日も18時10分にもう1話投稿します。
引き続きお読み頂けたら幸いです。
*お願い
9月1日から始まりましたアルファポリスの第13回ファンタジー小説大賞にこの作品をエントリーしています。
応援してくださる方がいらっしゃいましたら、本作品に投票して頂けるととても嬉しいです。
ぶしつけにこのようなお願いをして恐縮ですが、よろしくお願いします。
投票は、PCの方は表題ページの左上、「作品の情報」の上の『黄色いボタン』です。
スマホアプリの方は表題ページの「しおりから読む」の上の『オレンジ色のボタン』です。
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