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第1章 アルムの森の魔女
第14話 無事に盟約は果たせたようです
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「ね、眠い……。」
一夜明けて、私はティールームで朝食をとっています。
セルベチア軍の野営地を襲撃して帰ってきた時には東の空が白んでいました。
そのまま一睡もせずに、ハーブ畑の草取りをして、摘み取りも朝食前に済ませたのです。
今日は朝食をとってからゆっくり眠ります。
寝不足は美容の敵です、徹夜するとお肌の張りがてき面に落ちるのですから。
「おはようございます。」
スクランブルエッグをパンに乗せて食べていると私の傍らにアクアちゃんが現われました。
スカートの裾をちょんと摘み、軽くお辞儀をしながら朝の挨拶をしてくれます。
「おはよう、アクアちゃん。」
私が挨拶を返すと、アクアちゃんは私の顔色を窺うようにみています。
「大分お疲れのようですね。
昨晩はサラ達と派手に行動したようですが夜更かしは体に悪いですよ。」
「心配してくれて有り難う、アクアちゃん。
大丈夫、今日はこれからゆっくり眠るから。」
「それがよろしいですわ。
では、わたくしからも少し癒しを施しておきましょう。」
切れ長の目を細くして優しげに微笑んだアクアちゃんが癒しの術を施してくれます。
もの静かなアクアちゃんはよけいな掛け声は発しません。
すぐさま発動した術の青白い光が私を包み込み、潮が引くように体の疲れが引いていきます。
青白い光が消えたとき、徹夜に伴う倦怠感は嘘のように消えていました。
残るのは眠気だけです。
「それでは、失礼します。ゆっくり休んでくださいね。」
「ありがとう、アクアちゃん。」
お礼にクッキーを一枚差し出すとニッコリ笑ってそれ受け取り、アクアちゃんは帰って行きました。
そうですね、私もサッサと朝食を済ませて早く寝ましょう。
**********
「ロッテ、起きて、起きて。」
私の耳元で誰かの声が聞こえます。
「ふにゃ、おひゃよう……。」
私が眠気まなこを擦りながら起き上がると目の前にはブリーゼちゃんが浮いていました。
「ロッテ、寝過ぎ!もうとっくにお昼を過ぎているよ!」
いけません、いつもと違うガラス窓のない部屋で寝ていたらつい寝過ぎてしまったようです。
普段使っている私の寝室はガラス窓なので明るすぎて昼間寝るには向きません。
その点、この部屋は木の窓を閉めてしまうと昼でも真っ暗です。
「ブリーゼちゃん、起こしてくれて有り難う。
今何時ごろか、わかる?」
「今?今は午後二時を回ったところだよ。」
どうやら、八時間近く寝ていたようです。
「ブリーゼちゃん、今日は連中の様子見てきた?」
「うんうん、見ていない。もうお仕置き終っちゃったし。」
どうやら、お仕置きが終ったらセルベチア軍はブリーゼンちゃんの関心を失ったようです。
そうですね、後始末もしないといけませんから様子を見に行きますか。
**********
私は箒に乗ってセルベチア軍の野営地上空までやってきました。
でも、夜と違って余り近くによることは出来ません、目撃されると困りますので。
「シャインちゃん、お願いできますか?」
「ごきげんよう、ロッテ。
どのようなご用件かしら?」
レモンイエローの薄絹のドレスを着た貴族のお嬢様、そんな雰囲気をまとうシャインちゃんが陽だまりのような笑顔で現われます。
「あのたくさん人が集まっている辺りを拡大してみたいのだけど。」
私はセルベチア軍の野営地を指差しながらお願いしました。
「ええ、できますよ。どうぞ。」
シャインちゃんは然も造作がないことのように言うと、言葉通りあっという間に野営地の様子を目の前に拡大投影してくれました。
光の精霊シャインちゃんを光を思いのままに操ります。遠くのモノを拡大して見せてもらうことも出来るのです。望遠鏡要らずで重宝しています。
「ブリーゼちゃん、拡大されている辺りの声を届けてくれるかな。」
「は~い、うけたまわり~。」
ブリーゼちゃんの脱力しそうになる返答と同時に、野営地の喧騒が聞こえてきました。
「おい、もたもたするな!」
士官らしき人のイラつき気味の声が聞こえます。
どうやら拡大投影された中央で指揮をしている人の声のようです。
「今日中にここを引き払うぞ。なんとしても今日中に近くの町まで辿り着くんだ。」
彼らは撤収の準備をしているようです。
「隊長、それで俺達はこれからどうなるんですか?」
「俺も上官から命じられただけだ、詳しくは聞いておらん。
ただ、本作戦は中止になったから、一旦全軍で首都近郊の駐屯地まで引き上げるそうだ。
どうやら、そこで補給を受けて原隊に復帰するらしいぞ。
とにかく、糧秣が燃えちまって食い物がないんだ。
こんな田舎では食料を買い入れることもままならん。
少しでも早く、食料が手に入る大きな町まで行かんことには飢え死にしてしまう。
だから、とっとと撤収の準備をするんだ。」
どうやら、私の思惑通りシューネフルト領を通過してロマリア半島へ侵攻する計画は中止になった模様です。
高緯度地方の夏は短いです、あっという間に秋が来て、冬が来ます。
アルム山脈は深い雪で閉ざされるのです。今年はもう侵攻することは出来ないでしょう。
既に皇帝を始めとする司令部の高級仕官や一定以上の階級の者は引き上げてしまったようです。
**********
さて、セルベチア軍に国境の峠は越えさせないと言う盟約は守りました。
こちらも、後片付けをしないといけませんね。
「ノミーちゃん、いる?」
「はい、ここに!」
「昨日作ってもらった石壁、元の土に戻してもらっていいかな、それで堀も埋めちゃって。」
「合点承知!」
ノミーちゃんは気風よく返事を返すと。
「は~い♪石壁さ~ん、おつとめご苦労様でした~♪
土に戻って、お休みくださ~い♪」
相変わらす脱力しそうな鼻歌交じりに術を行使します。
すると石壁が崩れて土に戻っていきます。
さて問題です、昨晩石壁の中では大量の物資が焼かれました、石壁が無くなるとどうなるでしょう。
そうです、おびただしい量の灰が周囲に崩れたのです。
サラちゃんの放った劫火で石壁の中の燃える物は完全に灰となっています。
軽い灰は崩れながら辺り一面に舞い上がったのです。
「なんだ、なんだ、いったい何が起こってんだ!」
「これは灰ですかい?目が痛くて開けていらないっす。」
「「「ごほっ、ごほっ。」」」
咳き込む人、呼吸が出来ずに蹲る人が続出しています、周囲は大変な騒ぎです。
高級士官たちに取り残されて、後片付けをさせられてる兵士たちには惨い仕打ちになってしまいました。
私はわずかばかり罪悪感を感じ、傍らに浮かぶブリーゼちゃんにお願いします。
「ブリーゼちゃん、あの灰を全部巻き上げて、あっちの谷底にでも捨ててもらえる?」
「任せといて、お安い御用よ!」
軽い返事と共に野営地に風が舞いました。
風が通り過ぎると先程まで濃霧のように野営地を覆っていた灰はきれいにとり掃われていました。
「いったい何だったんだ、さっきの灰は?」
「隊長、ちょっとここを見てください。」
隊長と呼ばれた人が石壁があった場所に近付いていきます。
灰がすべてとり掃われたそこに残ったのは、サラちゃんの放った劫火で溶けて単なる鉄塊となった砲弾や砲身、そして……。
「お、おい、これは軍資金か?」
そう、行軍のために必要な資金もそこにはあったのです。
溶けて形は留めていないかもしれませんが、膨大な銀貨と銀貨に比して微々たるものの金貨。
それが、地面に無造作に散らばっています。
「おい、みんな集まれ!
これを全員で平等に山分けするぞ、みんな手伝え。
士官共はみんなとっとと帰っちまったんだ、俺達が頂いても文句は言えんだろう。
一ヶ所に集めるんだ、ちょろまかすんじゃないぞ!」
失敗しました、全軍が撤収してから後片付けをするべきでした。
そうすれば、あの金銀は私のモノになったのに……。
ここは、高級士官たちに置き去りにされた可哀想な兵隊さん達に慰労金を配ったと思って諦めましょう。
石壁で覆った場所は後数ヶ所ありましたが、今日は放置して帰る事にしました。
全軍が撤収した後で銀貨を回収しに来ることにしたのです。
私のへそくりにします、そのくらいの役得はあってもいいでしょう。
一夜明けて、私はティールームで朝食をとっています。
セルベチア軍の野営地を襲撃して帰ってきた時には東の空が白んでいました。
そのまま一睡もせずに、ハーブ畑の草取りをして、摘み取りも朝食前に済ませたのです。
今日は朝食をとってからゆっくり眠ります。
寝不足は美容の敵です、徹夜するとお肌の張りがてき面に落ちるのですから。
「おはようございます。」
スクランブルエッグをパンに乗せて食べていると私の傍らにアクアちゃんが現われました。
スカートの裾をちょんと摘み、軽くお辞儀をしながら朝の挨拶をしてくれます。
「おはよう、アクアちゃん。」
私が挨拶を返すと、アクアちゃんは私の顔色を窺うようにみています。
「大分お疲れのようですね。
昨晩はサラ達と派手に行動したようですが夜更かしは体に悪いですよ。」
「心配してくれて有り難う、アクアちゃん。
大丈夫、今日はこれからゆっくり眠るから。」
「それがよろしいですわ。
では、わたくしからも少し癒しを施しておきましょう。」
切れ長の目を細くして優しげに微笑んだアクアちゃんが癒しの術を施してくれます。
もの静かなアクアちゃんはよけいな掛け声は発しません。
すぐさま発動した術の青白い光が私を包み込み、潮が引くように体の疲れが引いていきます。
青白い光が消えたとき、徹夜に伴う倦怠感は嘘のように消えていました。
残るのは眠気だけです。
「それでは、失礼します。ゆっくり休んでくださいね。」
「ありがとう、アクアちゃん。」
お礼にクッキーを一枚差し出すとニッコリ笑ってそれ受け取り、アクアちゃんは帰って行きました。
そうですね、私もサッサと朝食を済ませて早く寝ましょう。
**********
「ロッテ、起きて、起きて。」
私の耳元で誰かの声が聞こえます。
「ふにゃ、おひゃよう……。」
私が眠気まなこを擦りながら起き上がると目の前にはブリーゼちゃんが浮いていました。
「ロッテ、寝過ぎ!もうとっくにお昼を過ぎているよ!」
いけません、いつもと違うガラス窓のない部屋で寝ていたらつい寝過ぎてしまったようです。
普段使っている私の寝室はガラス窓なので明るすぎて昼間寝るには向きません。
その点、この部屋は木の窓を閉めてしまうと昼でも真っ暗です。
「ブリーゼちゃん、起こしてくれて有り難う。
今何時ごろか、わかる?」
「今?今は午後二時を回ったところだよ。」
どうやら、八時間近く寝ていたようです。
「ブリーゼちゃん、今日は連中の様子見てきた?」
「うんうん、見ていない。もうお仕置き終っちゃったし。」
どうやら、お仕置きが終ったらセルベチア軍はブリーゼンちゃんの関心を失ったようです。
そうですね、後始末もしないといけませんから様子を見に行きますか。
**********
私は箒に乗ってセルベチア軍の野営地上空までやってきました。
でも、夜と違って余り近くによることは出来ません、目撃されると困りますので。
「シャインちゃん、お願いできますか?」
「ごきげんよう、ロッテ。
どのようなご用件かしら?」
レモンイエローの薄絹のドレスを着た貴族のお嬢様、そんな雰囲気をまとうシャインちゃんが陽だまりのような笑顔で現われます。
「あのたくさん人が集まっている辺りを拡大してみたいのだけど。」
私はセルベチア軍の野営地を指差しながらお願いしました。
「ええ、できますよ。どうぞ。」
シャインちゃんは然も造作がないことのように言うと、言葉通りあっという間に野営地の様子を目の前に拡大投影してくれました。
光の精霊シャインちゃんを光を思いのままに操ります。遠くのモノを拡大して見せてもらうことも出来るのです。望遠鏡要らずで重宝しています。
「ブリーゼちゃん、拡大されている辺りの声を届けてくれるかな。」
「は~い、うけたまわり~。」
ブリーゼちゃんの脱力しそうになる返答と同時に、野営地の喧騒が聞こえてきました。
「おい、もたもたするな!」
士官らしき人のイラつき気味の声が聞こえます。
どうやら拡大投影された中央で指揮をしている人の声のようです。
「今日中にここを引き払うぞ。なんとしても今日中に近くの町まで辿り着くんだ。」
彼らは撤収の準備をしているようです。
「隊長、それで俺達はこれからどうなるんですか?」
「俺も上官から命じられただけだ、詳しくは聞いておらん。
ただ、本作戦は中止になったから、一旦全軍で首都近郊の駐屯地まで引き上げるそうだ。
どうやら、そこで補給を受けて原隊に復帰するらしいぞ。
とにかく、糧秣が燃えちまって食い物がないんだ。
こんな田舎では食料を買い入れることもままならん。
少しでも早く、食料が手に入る大きな町まで行かんことには飢え死にしてしまう。
だから、とっとと撤収の準備をするんだ。」
どうやら、私の思惑通りシューネフルト領を通過してロマリア半島へ侵攻する計画は中止になった模様です。
高緯度地方の夏は短いです、あっという間に秋が来て、冬が来ます。
アルム山脈は深い雪で閉ざされるのです。今年はもう侵攻することは出来ないでしょう。
既に皇帝を始めとする司令部の高級仕官や一定以上の階級の者は引き上げてしまったようです。
**********
さて、セルベチア軍に国境の峠は越えさせないと言う盟約は守りました。
こちらも、後片付けをしないといけませんね。
「ノミーちゃん、いる?」
「はい、ここに!」
「昨日作ってもらった石壁、元の土に戻してもらっていいかな、それで堀も埋めちゃって。」
「合点承知!」
ノミーちゃんは気風よく返事を返すと。
「は~い♪石壁さ~ん、おつとめご苦労様でした~♪
土に戻って、お休みくださ~い♪」
相変わらす脱力しそうな鼻歌交じりに術を行使します。
すると石壁が崩れて土に戻っていきます。
さて問題です、昨晩石壁の中では大量の物資が焼かれました、石壁が無くなるとどうなるでしょう。
そうです、おびただしい量の灰が周囲に崩れたのです。
サラちゃんの放った劫火で石壁の中の燃える物は完全に灰となっています。
軽い灰は崩れながら辺り一面に舞い上がったのです。
「なんだ、なんだ、いったい何が起こってんだ!」
「これは灰ですかい?目が痛くて開けていらないっす。」
「「「ごほっ、ごほっ。」」」
咳き込む人、呼吸が出来ずに蹲る人が続出しています、周囲は大変な騒ぎです。
高級士官たちに取り残されて、後片付けをさせられてる兵士たちには惨い仕打ちになってしまいました。
私はわずかばかり罪悪感を感じ、傍らに浮かぶブリーゼちゃんにお願いします。
「ブリーゼちゃん、あの灰を全部巻き上げて、あっちの谷底にでも捨ててもらえる?」
「任せといて、お安い御用よ!」
軽い返事と共に野営地に風が舞いました。
風が通り過ぎると先程まで濃霧のように野営地を覆っていた灰はきれいにとり掃われていました。
「いったい何だったんだ、さっきの灰は?」
「隊長、ちょっとここを見てください。」
隊長と呼ばれた人が石壁があった場所に近付いていきます。
灰がすべてとり掃われたそこに残ったのは、サラちゃんの放った劫火で溶けて単なる鉄塊となった砲弾や砲身、そして……。
「お、おい、これは軍資金か?」
そう、行軍のために必要な資金もそこにはあったのです。
溶けて形は留めていないかもしれませんが、膨大な銀貨と銀貨に比して微々たるものの金貨。
それが、地面に無造作に散らばっています。
「おい、みんな集まれ!
これを全員で平等に山分けするぞ、みんな手伝え。
士官共はみんなとっとと帰っちまったんだ、俺達が頂いても文句は言えんだろう。
一ヶ所に集めるんだ、ちょろまかすんじゃないぞ!」
失敗しました、全軍が撤収してから後片付けをするべきでした。
そうすれば、あの金銀は私のモノになったのに……。
ここは、高級士官たちに置き去りにされた可哀想な兵隊さん達に慰労金を配ったと思って諦めましょう。
石壁で覆った場所は後数ヶ所ありましたが、今日は放置して帰る事にしました。
全軍が撤収した後で銀貨を回収しに来ることにしたのです。
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