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第1章 アルムの森の魔女
第7話 最後の魔法使い?
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「確かに賑やかで楽しそうね。
これなら一人暮らしでも寂しくはないわね。
でも、一人では物騒じゃないの、さっきみたいに賊が押し入って来たりして。
いつも、精霊たちが撃退してくれるの?」
リーナが心配のそうに言います。
リーナはさっきの連中が押し入ってきたと思っているようです。
そうですね、私が招きいれたとは思いもしないでしょうね。
「この森は結界が張ってあって、本来は私が招いた人しか入れないの。
あの賊達は私が意識的に結界を外して招き入れたの。
連中の目的を知るためにね。」
「えっ、でも、私は自然にここまで辿り着いたわ。」
「リーナ、あなたは私が招いても居ないのに結界を超えてここに入ってきた。
こんなの初めてなの。
だからかしら、私はあなたに興味を持ったの。」
最初は結界が壊れたのかと思いました。
結界杭が破損したか、杭に刻んだ魔方の紋様が破綻したか、あるいは杭に込めた私の魔力が切れたのかもしれない。
リーナが尋ねてきたときに、結界杭の点検をしなければと思ったのです。
でも、後から来た賊共は結界に阻まれてこの森に入り込むことは出来ませんでした。
それで、結界は有効に作用していることがわかりました。
だとすると、リーナの方に何か原因があるのかもしれません。
それで、私は目の前の少女に興味を惹かれたのです。
「ロッテの言う結界とはどんなものなのですか。」
「私は他者の侵入を魔法で阻むのをまとめて結界と呼んでいるけど。
強弱様々なモノがあるの、本当は色々呼び名が違うのかもしれないけどね。
強いものなら結界内に侵入しようとする者を弾き飛ばすようなものもあるわ。
私はそういうのは使わないの。
ここの森に張っているのは人の意識に作用する魔法を組み合わせた結界なの。
それを表す紋様を杭に描いて一定間隔で打ち込むの。
森が広いから大変な作業なのよ。」
堅固な結界は非常に多くの魔力を込めないといけないので大変です。
それにひっそり隠れ住む者などには向いていません。
侵入者を弾き飛ばすなんてあからさま過ぎて、そこに護りたい何かがあると言っているようなものです。かえって人々の気を引いてしまいます。
この森に張ってある結界は、さほど魔力を必要としない三つの魔法を組み合わせたものです。
森から屋敷に通じる道を認識させなくする魔法、森に侵入した者の認識を狂わせて森から出る方向に導く魔法、それと森に立ち入ると不快な気分になり立ち去りたくなる魔法ですね。
もしかしたら、リーナは認識の阻害が効き難い体質なのかもしれませんね。
「へー、ロッテはそんなこともできるのですか、凄いですね。
精霊の力を借りられるだけではないのですね。」
「精霊たちの力を借りるだけなら、魔女やら魔法使いやらとは名乗りませんよ。
魔力を用いて事象の改変を自分で起こしてこその魔法使いですよ。
気がつきませんでした?
さっき賊共を従わせたでしょう、あれも私の魔法なのですよ。」
「ああ、そういえば…。
あれもそうだったのですね。
急に賊たちが従順に言うことを聞くようになったので不思議だなと思っていたのです。」
「あれは、言葉に魔力を乗せて発することにより言葉に強制力を持たせたのです。
結構、魔力を消費して疲れるのですよ。」
「魔法って色々な事が出来るのですね。
さっき、ロッテは自分を最後の魔法使いと言っていましたがどういうことなのですか。
結構便利そうなのですが、廃れてしまったのですか。」
「さっき話した魔女狩りのせいですよ。
魔女狩りの犠牲になった者が多いし、魔女狩りを逃れるために魔法を捨てた者も多いのです。」
私が最後の魔法使いかどうかの確証はありません。
ただ、祖母の代までは他の魔法使いからの便りがあったそうなのです。
使い魔をよこしたり、時には自分でやってきたりと。
母からの聞き伝えでは祖母の代のうちに他の魔法使いからの便りは途絶えたそうです。
祖母も心配して便りを出したそうですがなしの礫だったそうです。
それまでの音信でも、魔女狩りを逃れるため子供には魔法を伝えないとする話が多かったようです。
冷静に考えれば、魔法などなくても生きていけるのです。普通の人は使えないのですから。
魔女狩りに怯えて暮らすくらいであれば捨ててしまおうと考えても不思議ではありません。
この家は、国境を守る役割があり、魔女狩りの対象から外されたので、こうして私にまで継承されました。でも、他はそうではないのです。
旧友からの便りがなくなった祖母は母に、
「もう、私達が残った最後の魔法使いかもしれないね。」
と言ったそうです、寂しそうな顔をして。
私は母から聞いたその言葉がなんとなく気に入ってしまい、「最後の魔法使い」を自称しているのです。
どこかで、ひっそりと隠れるように魔法を伝えている人々は居るのかも知れませんね。
もっとも、聖教の御目こぼしを得て、魔法使いの看板を堂々とぶら下げているのは私一人だと思いますが。
「そうでしたの……。
魔女狩りが魔法使いを駆逐してしまったのですね。
人それぞれの価値観があるとは思いますが、命を賭けて守るほどのモノかと言われるとおっしゃる通りかもしれませんね。
でも、ロッテ、あなたは堂々と魔法使いの看板をぶら下げていると言いますが。
私にはひっそりと隠れるように住んでいるように見えるのですけど、生まれて十五年ここから出たことがないのでしたわね。」
魔法使いが居なくなった背景は理解してくれたようですが、痛いところを突いてきました。
別に私は引きこもっている訳ではありませんよ、ブラウニーみたいに人見知りでもないです。
「だってしょうがないじゃない。
私は母から受け継いだここのハーブ畑を守らないといけないの。
毎日世話をしないと直ぐに雑草がはびこっちゃうのよ。
峠の警戒も一応しているしね。
なによりも、ここから一番近い街はリーナが治めるシューネフルトよ。
ここから、十マイルもあるの、出掛けるのも億劫になるわよ。」
なにも隠れ住んでいる訳ではありません。
必要な物は行商人のハンスさんが届けてくれるので外に出る必要もないのです。
私の抗弁を聞いたリーナが笑って言いました。
「冗談よ。
でも、隠れ住んでいるのでなければ、また遊びに来ても良いよね。
私もかわいい精霊ちゃん達と仲良くなりたいわ。
もちろん、あなたともよ、ロッテ。」
「ええ、もちろんよ。
歓迎するわ、リーナ。
あなたは結界内に招き入れるようにしておくから、気兼ねなく遊びに来て。」
こうして、私に初めて同世代の友達が出来たのです。
**********
いい時間になりました、やはり、夕刻五時には領主の館に帰り着かせたいものです。
今の時期高緯度地方のこの辺りは夜八時くらいまでは明るいです。
とはいえ、その時間になると酒場が開き、ぐっと治安が悪くなります。
ありていに言えば、酔っ払いやゴロツキが闊歩しだすのです。
帰り仕度を始めたリーナに向かい私は注意を呼びかけました。
「リーナ、帰ったら執政官のアルノーには警戒するのよ、決して気を許さないで。」
私が注意するまでもなく、リーナも気が付いていたようです。
「ええ、さっきの山賊でしょう。
私がここへくることを決めたのは今朝のこと。
アルノーに狩場の地図を渡されてここへ来たの。
私がここへくることを、私より先に知っているのは誘導したアルノーだけ。」
ええ、完璧な答えだわリーナ。
「いいこと、リーナは自分で動いたらダメよ。必ず信頼できる人に相談するの。
王都から付いてきた人がいるでしょう、侍従とか、騎士とか、そういう人にね。」
「わかった、必ずそうするね。」
リーナは表情を引き締めて頷いてくれました。
少し保険をかけておきましょうか。
「ブリーゼちゃん、リーナを家まで送ってもらえる。
賊を撃退したといっても、この辺りを女の子一人で行動するのは危ないわ。」
「はーい!任せておいて!
今日は美味しいクッキーをお腹いっぱい食べさせてもらったから頑張っちゃうわ。」
ぷっくりと膨らんだお腹をポンと叩いてブリーゼちゃんが請け負ってくれました。
やめなさい、女の子がそんな仕草、はしたない……。
というより、あなた、どれだけ食べたの?そんなにお腹を膨らませて……。
「えー、ブリーゼちゃんが送ってくれるの!
きゃあ!嬉しい!
ブリーゼちゃん、よろしくね!」
私とブリーゼちゃんの会話を聞いていたリーナが歓喜の声を上げました。
本当に可愛いものが好きなのですね。
リーナが帰るための身支度をする間に私は一つ追加でブリーゼちゃんにお願いをしました。
「わかった、そんなの簡単よ!」
ブリーゼちゃんの安請け合いがそことなく不安を感じさせます。
大丈夫なはず、これでいて結構力のある精霊だから。たぶん……。
帰り支度が整ったリーナは、隼のヴィントを肩に乗せ栗毛色の馬に跨って颯爽と帰って行ったのです。
**********
お読みいただき有り難うございます。
本日は18時10分に次話を投稿します。
引き続きお読み頂けたら幸いです。
*お願い
今日から始まりましたアルファポリスの第13回ファンタジー小説大賞にこの作品をエントリーしています。
応援してくださる方がいらっしゃいましたら、本作品に投票して頂けるととても嬉しいです。
ぶしつけにこのようなお願いをして恐縮ですが、よろしくお願いします。
投票は、PCの方は表題ページの左上、「作品の情報」の上の『黄色いボタン』です。
スマホアプリの方は表題ページの「しおりから読む」の上の『オレンジ色のボタン』です。
これなら一人暮らしでも寂しくはないわね。
でも、一人では物騒じゃないの、さっきみたいに賊が押し入って来たりして。
いつも、精霊たちが撃退してくれるの?」
リーナが心配のそうに言います。
リーナはさっきの連中が押し入ってきたと思っているようです。
そうですね、私が招きいれたとは思いもしないでしょうね。
「この森は結界が張ってあって、本来は私が招いた人しか入れないの。
あの賊達は私が意識的に結界を外して招き入れたの。
連中の目的を知るためにね。」
「えっ、でも、私は自然にここまで辿り着いたわ。」
「リーナ、あなたは私が招いても居ないのに結界を超えてここに入ってきた。
こんなの初めてなの。
だからかしら、私はあなたに興味を持ったの。」
最初は結界が壊れたのかと思いました。
結界杭が破損したか、杭に刻んだ魔方の紋様が破綻したか、あるいは杭に込めた私の魔力が切れたのかもしれない。
リーナが尋ねてきたときに、結界杭の点検をしなければと思ったのです。
でも、後から来た賊共は結界に阻まれてこの森に入り込むことは出来ませんでした。
それで、結界は有効に作用していることがわかりました。
だとすると、リーナの方に何か原因があるのかもしれません。
それで、私は目の前の少女に興味を惹かれたのです。
「ロッテの言う結界とはどんなものなのですか。」
「私は他者の侵入を魔法で阻むのをまとめて結界と呼んでいるけど。
強弱様々なモノがあるの、本当は色々呼び名が違うのかもしれないけどね。
強いものなら結界内に侵入しようとする者を弾き飛ばすようなものもあるわ。
私はそういうのは使わないの。
ここの森に張っているのは人の意識に作用する魔法を組み合わせた結界なの。
それを表す紋様を杭に描いて一定間隔で打ち込むの。
森が広いから大変な作業なのよ。」
堅固な結界は非常に多くの魔力を込めないといけないので大変です。
それにひっそり隠れ住む者などには向いていません。
侵入者を弾き飛ばすなんてあからさま過ぎて、そこに護りたい何かがあると言っているようなものです。かえって人々の気を引いてしまいます。
この森に張ってある結界は、さほど魔力を必要としない三つの魔法を組み合わせたものです。
森から屋敷に通じる道を認識させなくする魔法、森に侵入した者の認識を狂わせて森から出る方向に導く魔法、それと森に立ち入ると不快な気分になり立ち去りたくなる魔法ですね。
もしかしたら、リーナは認識の阻害が効き難い体質なのかもしれませんね。
「へー、ロッテはそんなこともできるのですか、凄いですね。
精霊の力を借りられるだけではないのですね。」
「精霊たちの力を借りるだけなら、魔女やら魔法使いやらとは名乗りませんよ。
魔力を用いて事象の改変を自分で起こしてこその魔法使いですよ。
気がつきませんでした?
さっき賊共を従わせたでしょう、あれも私の魔法なのですよ。」
「ああ、そういえば…。
あれもそうだったのですね。
急に賊たちが従順に言うことを聞くようになったので不思議だなと思っていたのです。」
「あれは、言葉に魔力を乗せて発することにより言葉に強制力を持たせたのです。
結構、魔力を消費して疲れるのですよ。」
「魔法って色々な事が出来るのですね。
さっき、ロッテは自分を最後の魔法使いと言っていましたがどういうことなのですか。
結構便利そうなのですが、廃れてしまったのですか。」
「さっき話した魔女狩りのせいですよ。
魔女狩りの犠牲になった者が多いし、魔女狩りを逃れるために魔法を捨てた者も多いのです。」
私が最後の魔法使いかどうかの確証はありません。
ただ、祖母の代までは他の魔法使いからの便りがあったそうなのです。
使い魔をよこしたり、時には自分でやってきたりと。
母からの聞き伝えでは祖母の代のうちに他の魔法使いからの便りは途絶えたそうです。
祖母も心配して便りを出したそうですがなしの礫だったそうです。
それまでの音信でも、魔女狩りを逃れるため子供には魔法を伝えないとする話が多かったようです。
冷静に考えれば、魔法などなくても生きていけるのです。普通の人は使えないのですから。
魔女狩りに怯えて暮らすくらいであれば捨ててしまおうと考えても不思議ではありません。
この家は、国境を守る役割があり、魔女狩りの対象から外されたので、こうして私にまで継承されました。でも、他はそうではないのです。
旧友からの便りがなくなった祖母は母に、
「もう、私達が残った最後の魔法使いかもしれないね。」
と言ったそうです、寂しそうな顔をして。
私は母から聞いたその言葉がなんとなく気に入ってしまい、「最後の魔法使い」を自称しているのです。
どこかで、ひっそりと隠れるように魔法を伝えている人々は居るのかも知れませんね。
もっとも、聖教の御目こぼしを得て、魔法使いの看板を堂々とぶら下げているのは私一人だと思いますが。
「そうでしたの……。
魔女狩りが魔法使いを駆逐してしまったのですね。
人それぞれの価値観があるとは思いますが、命を賭けて守るほどのモノかと言われるとおっしゃる通りかもしれませんね。
でも、ロッテ、あなたは堂々と魔法使いの看板をぶら下げていると言いますが。
私にはひっそりと隠れるように住んでいるように見えるのですけど、生まれて十五年ここから出たことがないのでしたわね。」
魔法使いが居なくなった背景は理解してくれたようですが、痛いところを突いてきました。
別に私は引きこもっている訳ではありませんよ、ブラウニーみたいに人見知りでもないです。
「だってしょうがないじゃない。
私は母から受け継いだここのハーブ畑を守らないといけないの。
毎日世話をしないと直ぐに雑草がはびこっちゃうのよ。
峠の警戒も一応しているしね。
なによりも、ここから一番近い街はリーナが治めるシューネフルトよ。
ここから、十マイルもあるの、出掛けるのも億劫になるわよ。」
なにも隠れ住んでいる訳ではありません。
必要な物は行商人のハンスさんが届けてくれるので外に出る必要もないのです。
私の抗弁を聞いたリーナが笑って言いました。
「冗談よ。
でも、隠れ住んでいるのでなければ、また遊びに来ても良いよね。
私もかわいい精霊ちゃん達と仲良くなりたいわ。
もちろん、あなたともよ、ロッテ。」
「ええ、もちろんよ。
歓迎するわ、リーナ。
あなたは結界内に招き入れるようにしておくから、気兼ねなく遊びに来て。」
こうして、私に初めて同世代の友達が出来たのです。
**********
いい時間になりました、やはり、夕刻五時には領主の館に帰り着かせたいものです。
今の時期高緯度地方のこの辺りは夜八時くらいまでは明るいです。
とはいえ、その時間になると酒場が開き、ぐっと治安が悪くなります。
ありていに言えば、酔っ払いやゴロツキが闊歩しだすのです。
帰り仕度を始めたリーナに向かい私は注意を呼びかけました。
「リーナ、帰ったら執政官のアルノーには警戒するのよ、決して気を許さないで。」
私が注意するまでもなく、リーナも気が付いていたようです。
「ええ、さっきの山賊でしょう。
私がここへくることを決めたのは今朝のこと。
アルノーに狩場の地図を渡されてここへ来たの。
私がここへくることを、私より先に知っているのは誘導したアルノーだけ。」
ええ、完璧な答えだわリーナ。
「いいこと、リーナは自分で動いたらダメよ。必ず信頼できる人に相談するの。
王都から付いてきた人がいるでしょう、侍従とか、騎士とか、そういう人にね。」
「わかった、必ずそうするね。」
リーナは表情を引き締めて頷いてくれました。
少し保険をかけておきましょうか。
「ブリーゼちゃん、リーナを家まで送ってもらえる。
賊を撃退したといっても、この辺りを女の子一人で行動するのは危ないわ。」
「はーい!任せておいて!
今日は美味しいクッキーをお腹いっぱい食べさせてもらったから頑張っちゃうわ。」
ぷっくりと膨らんだお腹をポンと叩いてブリーゼちゃんが請け負ってくれました。
やめなさい、女の子がそんな仕草、はしたない……。
というより、あなた、どれだけ食べたの?そんなにお腹を膨らませて……。
「えー、ブリーゼちゃんが送ってくれるの!
きゃあ!嬉しい!
ブリーゼちゃん、よろしくね!」
私とブリーゼちゃんの会話を聞いていたリーナが歓喜の声を上げました。
本当に可愛いものが好きなのですね。
リーナが帰るための身支度をする間に私は一つ追加でブリーゼちゃんにお願いをしました。
「わかった、そんなの簡単よ!」
ブリーゼちゃんの安請け合いがそことなく不安を感じさせます。
大丈夫なはず、これでいて結構力のある精霊だから。たぶん……。
帰り支度が整ったリーナは、隼のヴィントを肩に乗せ栗毛色の馬に跨って颯爽と帰って行ったのです。
**********
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本日は18時10分に次話を投稿します。
引き続きお読み頂けたら幸いです。
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今日から始まりましたアルファポリスの第13回ファンタジー小説大賞にこの作品をエントリーしています。
応援してくださる方がいらっしゃいましたら、本作品に投票して頂けるととても嬉しいです。
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