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第66話 「爪痕」

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「やっ、ん、んぅ――」

 ローションをまとった指がぬるりと中にはいってくる。
 またこわばってしまった体を解きほぐすように、指はゆっくりと中の壁をやわやわともむ。
 何度か先輩の指を受け入れているそこは、本人の意思とは無関係にきゅうきゅうと動く。襞をやわらかくするために動く指を、中へ誘い込むようにきゅっとしぼりあげる。
 自分じゃ止められない、内部の反応が恥ずかしくて、知られたくなくて、止めようと力を籠めると逆に先輩の指をしめつけることになって。
 その感覚にどくんと脈が波打つ。
 指のほうに意識をとられていたから、次に与えられる刺激にそなえられなかった。

「あッ、ぁんっ」

 ぎゅうっと先端に吸いつかれる刺激。いまだ先輩の口のなかにあった僕のものを先輩は吸い上げて、舐め上げる。わかりやすい快感が走る。
 ひくりと震えるそれを先輩は口で刺激しながら、同時に指で中を探っていく。
 そして指が、探していた部分にあたる。くいっと曲げた指先が浅いところにある敏感な場所――前立腺を押す。

「んッ、んんんっ! あっ、はッ、せんぱ」

 ビリビリする電流みたいな快感が、腰から脊髄を駆け上がっていく。
 熱はとめどなくて、肺がちぎれそうなほど浅い呼吸を何度も繰り返す。
 でも先輩はフェラも、前立腺を触ることもやめない。むしろスピードをあげていく。ぐちゅっと音が聞こえるほど、唾液でいっぱいの口で僕のものを上下にこすりながら、指でトントンと中を叩く。
 絶え間ない快感に、もう白旗をあげたい。頭はぼんやりしているのに、与えられる快感で視界がちかちかと白く明滅する。

 ダメだ。このままだと、もう、イってしまう。

 熱の許容量はとっくのとうに限界ギリギリで。次に強い刺激を与えられたら、このまま熱を吐き出してしまう。
 でもつまりそれは先輩の口の中に出してしまう、ということで。
 その事態をなんとか避けたくて、手に力をこめて先輩の身体を引きはがそうとする。

「せ、んぱい、まって、まってくだ、さ、いッ…あっ!」

 止めようとしたその時。
 するり、とローションのすべりを借りて滑らかに二本目の指がはいってきた。
 そして二本の指で、中の敏感な場所をグイっと押された。

「や、だめ、あ、あッ!」

 駆け上がってきた強い刺激。
 強い快感はついに喫水線を超えて、限界になった。
 頭が白に染まる。
 どくん、とひときわ強い快感の波が押し寄せる。それに抗う術なんて持たないままに、熱が吐き出された。

 はっはっ、と全力疾走したあとみたいな息切れ。
 ようやく射精できた解放感に頭が白い世界に沈みそうになる。体を駆け巡った快感の余韻は気怠さとともに、身体の自由すら奪っていく。

 けどそんな白い余韻はあっという間に霧散した。

 視界の端で、先輩の喉仏が、ごくん、と音が聞こえてきそうなほどはっきりと動いた。

「――ッ!? せんぱい!? な、にして……」

 羞恥を通り越して、頭は一気に冷えて次は顔が青ざめて白くなる。
 いま、ぼくは、先輩をひきはがす間もなく、いってしまって。
 先輩の口に、そのまま出したということで。

 そして先輩は吐き出すことなく、いま、なにかを飲み込んで。

「んー、思ってたより苦くないな。ちょっと甘い?」

 混乱に叩き落された僕と違って。先輩はひょうひょうとした様子で首を傾げる。ぺろりと唇を舐めるさまがなにをしたのか、聞かなくてもわかってしまう。
 さああっと血の気がひいていく。

「なっ……そ、んなことあるわけないじゃないですか! 吐いて、ください、そんなの。汚いですっ、から」
「なんで? 汚くないだろ、別に。それに本当にそんなまずくもないし……うーん、ちょっと苦みが強めの蜂蜜くらい?」

 ぱくぱくと唇がわななくまま、言葉にならない。
 いや、嫌悪感とかあってしかるべきだろう。誰が好き好んで男の精液なんて飲みたがるのか。や、別に、僕は青葉先輩のだったら気にしないけど、それはそれだ。だいたい、蜂蜜なんてそんなことあるだろうか。
 でも。先輩はからかうことはあっても、嘘をつくことなんて、ない。
 先輩は仕方なさそうに「まあコーヨーが気になるなら」なんて言ってベッドサイドに置いてあった水を含む。本当に気にしている様子も拒否感も感じられないその姿にますます困惑してしまう。
 そんな僕の顔を見て先輩は楽しそうに口の端をあげる。

 楽しそうな口元と、さっきの軽口とは対照的に――目は、狩人のように細まった。

「えっ……あ、あぁッ!」

 ふいに、それまで静かだった中の指が動き始める。
 浅いところを超えて奥のなかへと潜っていく。もっと、もっとその先へ、と。
 狭い壁を押し進めるようにしながら、二本の指は馴らすようにギリギリまで抜いてはもう一度入るを繰り返す。
 達したばかりで力のぬけていた身体を責めるように、痺れるような快感が襲ってくる。

「んっ、んんっ…!」

 一度射精して、脱力した体はすんなりと抜き差しを許してしまう。ローションでくちりと鳴る音がさらに煽ってくる。
 すでにそこで気持ちよくなれることを知ってるから、体は素直に快感を拾っていく。
 さらに、抜いてから奥へとはいるときに前立腺をかすめるせいで、再び熱がどんどん集まっていく。
 達した後の余韻は新しい快感に塗り替えられる。むしろさっきよりも敏感になった体は些細な動きもたやすく快感として捉えてしまう。

 細切れの悲鳴が――いや、たしかな嬌声が口から洩れる。

「ん、ああっ、やっ、だ、め、せんぱ、いっ! あっ、ああ、んんんっ!」

 みっともない、泣き声に似た自分の声がイヤになる。自分がこんな声を出すなんて、と恥ずかしくてたまらない。

 だけど先輩は気にせず――むしろ唇の弧を深める。

 意地悪な指は、わざと前立腺を触るようにしながら、音を立てながら中の壁をなぞるようにぐいっと円を描いたり、浅いところと深いところを何度も行き来する。
 そのたびに遠慮なく襲ってくる快感に翻弄されて、声をあげて体を震わせる僕を先輩の目がじっと見つめる。

 少しの隙も見逃さないその目は、たしかに、熱を孕んでいて。
 こめかみを、つうっとつたう汗ですら、おさえている熱の発露のようで。

 どくんと心臓が鳴るのと一緒に、ぎゅうっと先輩の指をしめつけてしまう。

「ぅ、ぁっ」

 もっと、と強請るみたいな体の反応。羞恥の海で溺れて死ねそう。
 でも先輩は嬉しそうに笑った。グッと体を倒して、涙なのか、汗なのか、よくわからないもので濡れる僕の目尻に唇を落とす。
 身体が近づいて、互いの汗ばんでいる胸が触れ合う。
 優しい感触と、肌の体温を感じて、ふっと息を抜いた。

 そして、その瞬間を待っていたかのように――もう一本の指が中へと入ってきた。

「ッ! はっ、あっ……」

 三本の指はローションがあっても、ぐちぐちと限界までしぼまリを押し広げる。ぐっと、息が詰まる。
 先輩はムリして動こうとはせず、馴染むのを待ちながら、ほぐすようにほんのすこし指先を動かすだけ。
 圧迫する異物感に止まった息も、だんだん体のこわばりがとけていけばきちんと呼吸できるようになった。
 だって、これがはじめてじゃない。先輩の指を迎え入れるのは。

 何度か体験している――ならすための下準備、のときに。

 だから体は従順に、教えられた感覚を思い出していく。最初は硬直していた内部もいまは先輩の指の形にあわせて包むようになっている。
 先輩もそれがわかったのか、慎重に、丁寧に指を動かし始める。
 少し引き抜いて、また奥へ進める。
 最初はちょっとずつのその動きがだんだん大きくなっていく。
 中を全部こすられて持っていかれてしまいそうな感覚。
 視界がちかちかする。でも、痛くはないし、不快感もない。
 むしろ。そう。

 きもちいい。

「あ、はっ、ふっ、んんぅっ……」

 浅い呼吸を繰り返しながら指の動きを受け入れる。
 本来は性器ではないそこで、確かに快感をとらえていく。その証拠に、さっき熱を吐き出したところがまた立ち上がりはじめていく。
 異物感が快感にかわっていくにつれて、先輩の指はより滑らかに動いていく。
 さっきよりもさらに奥へと先輩の指が届く。あますことなくほぐして、ちゃんと『準備』できるように。
 長い指はとても自分では届かないような奥、臍の下まで届くんじゃないかっていうところまで侵入してくる。
 浅い前立腺を通り過ぎた、もっと深い場所。
 その一点をさわられたとき、視界がばちっとはじけた。

「あッ! あぁッ!」

 反射的に今までで一番大きな声で叫んだ。
 集まった神経を直接触られたような強い鋭い刺激。ぐっと手に力がはいって爪を立てる。
 前にも一度だけ触られたところ。そう、確か、結腸付近にある、精嚢とつながっているところ。
 快感として受け止めるには、強すぎる刺激で。

「……力、ぬいて、コーヨー」

 顔をつたう汗をぬぐいもせずに、先輩はじっと僕を見下ろす。

「しんどすぎたら、言って」

 そこの箇所を、先輩は触れているかわからないくらいの力で慎重に指先をあてる。繊細なガラス細工を扱うように。
 ビリリッと刺激が走る。だけどさっきほどじゃない。じっくりとそこから先輩の体温を分け与えるように、優しすぎるくらいの力で指を押し当てて、馴染むのを待っている。
 呼吸が落ち着いていく。そうすると、ただ指が触れている、それだけなのにじわりじわりと、なにかが広がっていく。
 もぞもぞとするような、くすぐったいような、だけどドキドキと胸が鳴りやまない。
 自分の体なのに、知らない感覚に戸惑う。

 先輩はじっとしたまま姿勢を動かさない。少しでも動けば、強い刺激が襲ってくることをわかっているように。そうしないために、ただじっと、僕を見ながら待ってくれた。

 ふいに。その姿を見て、ようやく、少しずつ頭が回り始める。
 ずっと自分の手がつかんでいたのは先輩の腕だった。
 何度も力をこめて、ついさっき悲鳴を上げて反射的に指を立てた腕には、僕の爪痕が残っている。

「あっ……」

 必死で気づかなかったからって、先輩の腕に、傷をつけた。
 顔色を変えた僕の視線の先に気づいた先輩が、「ああ」となんでもないことのないように言う。

「つらかったら、もっとつかんでもいいよ?」
「いや、えっと、すみません、あの、あと、爪、の」

 たどたどしく口にしたら先輩は一瞬目をぱちくりさせて、それから面白そうに笑った。

「なんで謝るんだよ。いくらでもつけてよ、爪痕。オレの体、どこでも、好きなとこ」

 そういって笑う先輩は、いま二人ともベッドの上で、指をいれて、いれられて、なんていう状況に似合わないくらい明るくて。
 でもやっぱりこの状況に見合うように。
 目を細めて、甘い声で。

 その笑顔と声に、傷をつけた罪悪感を忘れてしまうくらい、胸が高鳴った。

 胸がしめつけられる、熱くなる、窒息してしまいそうになる。

 もう、ああ、ほんと、なんで。
 心なんて、とっくのとうに少しの空白もないほど青葉先輩でいっぱいなのに。
 これ以上、溢れたら。おさえきれなくて、死んでしまいそうになるっていうのに。
 ほんとうに、なんで、こんなに先輩はズルいんだろう。

 からだのなかを、心臓からあふれた熱が駆け巡る。

 今まで掴みどころのない、あいまいな感覚だったところが、急に熱を持ち始めた。

「えっ? あ、れっ、…んっ」

 驚きと、かすかに高くなった声を聞いた先輩がすかさず、優しく奥のところを撫で始める。
 頭まで駆け上がる強い刺激は、さっきとは変わっていて。
 脳をとかすみたいな快感が、ゆっくり広がる。

「え? なん、で、あっ、んっ、んんっ!」

 自分の体の反応の違いに驚いている間にも、先輩は僕の声と顔をうかがいながら力を強めていく。
 神経をたばねているところがビリビリしているはずなのに、麻薬みたいな、脳がとけて、頭がバカになりそうな快楽で染められていく。
 なんで。こんなに。

 身体のなかまで、先輩の指で自分の器官が書き換えられる。

 力が抜けて、声もコントロールできない。

 ゆるゆると撫でられるたびに意味のわからない快楽に襲われる。表情をつくろえない。みっともない声をあげるしかない。
 それでも頭のすみにまだ恥ずかしい、と思える部分は残っていた。

「……コーヨー」

 ぐっと三本の指が奥を深く貫く。

「あぁッ、んッ!」

 高い、ヘンな声が出る。
 青葉先輩の髪が汗で濡れている。目を細めて、唇を薄い舌が舐め上げる。

「かお、いろっぽいな」

 低い、掠れた声が上から落ちてくる。
 指が奥の壁を撫でる。

「こえも、すごい、いろっぽい」

 ゾクリと肌が震える。
 それは先輩が見せた顔と声のせいで。
 濡れた髪と肌。眉を寄せながら、でも美味しいものを食べたときのように口元がゆるんでいる。
 褒めて甘やかすような声音なのに、内緒話みたく囁いて。

 いろっぽい、なんてそんなわけない。
 だって。
 いろっぽい、っていうのは。
 今の青葉先輩のことを、いうにきまってる。

 ぬるっと指が抜ける。
 中になにもなくなったしぼまりが、はくはくと開いては閉じる。
 満たしてくれていたものがなくなってさびしい、というようなソレが恥ずかしい。
 けど。

 身体を起こした先輩がサイドテーブルを探って、なにかを取り出す。ビニールの四角い形をしたもの。
 ぴりっと破ける音。
 それがなにかに気づいて、さっき以上の恥ずかしさが襲ってくる。
 そして緊張。
 くらくらしていた頭が一気にクリアになる。

 コンドームをつけ終えた先輩が改めて僕に向きなおる。

 真剣な顔をした青葉先輩を見て、緊張が最大になる。
 心臓がバクバクと鳴り響く。
 ああ、ついに。

 ついに、この時が、きたんだ。


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