34 / 68
第34話 「証明させて」
しおりを挟む賑やかな宴会の音を避けながら、青葉先輩と一緒にひっそりと管理人室に戻った。
色々と衝撃的なことが続いて、まだすべてを整理しきれてはいないけれど、ほっと一息つく。
ナツメさんからの頼み事は、青葉先輩と僕の二人でガード役を請け負うことにした。本人はかなり固辞していたけれども、青葉先輩だけではなく僕を交えて三人なら、より誤解されないのではないか、という提案をしたら納得してくれた。
年上で、かつあんな美人でできた人に対して、おこがましいかもしれないけれど、親近感に近い感情を持った。だから、できることがあるなら協力したかった。
レズビアン、というのは自分は女性だと自認しているひとが同じ女性を好きになるひとのことだ。
女性か男性かの違いはあっても、おなじ同性愛者だという事実はナツメさんに対して友情というよりも仲間意識に近いものを感じる。それは向こうも同じだったようで、かなり砕けて話をしてくれるようになった。
今度、猫柳さんが好きな映画や小説について教えますね、というと目をキラキラさせて嬉しそうにしていた。
一旦落ち着くために管理人室に戻ってきたけれども、他のメンバーは宴会中だ。そっちに合流したほうがいいだろうか。そうして青葉先輩のほうを見やれば、気の抜けた自分とは違って、先輩は難しい顔でたたずんでいた。
「……先輩?」
眉を寄せて、どこか悩んで苦し気な表情だった。なんでそんな顔をしているのか。理由がわからなくて立ちすくんでいると、おもむろに先輩が口を開いた。
「コーヨー。……ごめんな」
「え?」
「オレ、今までわかってるつもりだったけど、わかってなかったんだろうな」
そして重い溜息を吐き出して、先輩はしっかりと僕の目を見ながら、もう一度「ごめん」と謝る。
「コーヨーが、最初に『つきあっているのを秘密にしてほしい』って言ったとき、正直、なんでだよって、ちょっと不満だった。恋人なら堂々としてもいいだろって。ただ男同士っていうのに偏見を持つやつもいることは知ってはいたし、何よりコーヨーが頼むなら、とりあえずはそれでいいかって思ってたんだ。だけど」
そこで区切って、さらに先輩は顔を苦しそうに――悔いるようにゆがめる。
「ナツメさんとの話聞いてて、オレの認識、甘かったんだなってつくづく思った」
ナツメさんとの話といわれて――ナツメさんの『ノンケを好きになるのって、キツイのよね』という言葉を、はっとして思い出す。
あれほど美人で優しい人なのに。それを隠して、嘘でつくろって生きていくしかないという事実。
好きな人がいても、素直に伝えられない環境。
同じ同性愛者である僕は素直に共感して同意してしまったけれど。
あの時同じ部屋にいた、異性愛者の、ノンケである先輩はどう思ったのか。
「今更だけど、オレがこれまでつきあってきたのは……女の子ばっかで。多分、コーヨーの悩んでることとか、きちんと理解できてなかったのかもなって」
「だから、ごめん」と謝られる。
先輩が、謝ることなんて、ない。だって先輩はいつだって僕に対して向き合ってくれていた。秘密にする約束だって守ってくれていた。
もともとゲイなのは僕だ。ノンケの先輩が、同性愛者の苦労がわからなかったと言って、なんで責められるだろう。
むしろ責められるべきは僕のはずで。こんな風に誠実な先輩に、周りに秘密にするようにお願いをして、しなくていい嘘をつかせて。
そのことに怒ったっていいだろうに。なのに。謝るどころか、先輩は。
あの、青い青い空の太陽のように笑った。
「だけど――だから、かな。それでも、オレの恋人になってくれて、ありがとうな。みつひろ」
本当に嬉しそうにそんなことを、僕の名前を呼びながら、言うから。
「だから、なんで泣くんだよ」
「泣き虫なくせして、泣き方ヘタなんだよなあ」とからかいながら、穏やかなぬくもりと一緒に抱き留められる。
じわじわあふれてくる涙をせき止めようと、せめて声は出さないように嗚咽を我慢しようとすると、さらに体はみっともなく震えて。それをなだめるように大きな手で背中を撫でられる。
優しい手つきはそのままで、わざと茶化すように明るい声で先輩は話す。
「あーでも、本気でショックだったんだからな? オレがナツメさんに心変わりしたって思われてたの」
「あっ、れ、は、だって」
「オレってそんな薄情な男に思われてたのかぁー」
「そ、んな、じゃなく、て」
「まあ、オレもサカイさんにヤキモチ焼いたりして、大人げなかったしな」
「……え?」
ぱちり、と一つ瞬きをする。驚きで涙が止まる。
やきもち。
だれが、誰と誰のことに、ヤキモチ、なんていう、ものを。
その言葉の意味はもちろんわかるけれど。単語を紡げられたら途端に知らない言語になったみたいで、途端に解読不能になる。
本当に理解できなくて、ポカンと口を開けている僕に、先輩はわざとらしくむすっとした顔を作る。
「初日から仲よさそうにしてたしさ。バーベキューの準備の時だって」
ふいに、バーベキューの火おこしをしていた時に、先輩が未開封のビールを持っていたように見えたことを思い出す。
あれはもしかして、勘違いじゃなくて。さらに、本当は、僕に渡そうとしていたのだろうか。でもその時、僕はもうサカイさんからビールを貰ってしまっていた。先輩が差し出すにはタイミングが悪かった。
「風呂の留守番組も一緒だしさ。二日連続」
抱きしめたまま、先輩は不服を表すように僕の肩に頭をぐりぐりと押しつける。
大型犬のようなその仕草に胸が跳ねてしまいそうになる。が、とりあえず、誤解を解かなきゃいけない。
「あの、サカイさんが留守番組、だったのは……多分、その……えーと、女性特有の……理由、かなあ、と……」
デリケートなことだから、簡単に口にするのはためらわれたけど、確かであろう推測を口にする。
おそらく、サカイさんは女性特有の理由――生理だったんだろう。もちろん本人には聞いていないけれど。ただ、もしそうならば大衆浴場には行けないのも当然だ。女子メンバーがあっさりと「そういうことなら」とサカイさんが留守番組なったことも納得だ。
「えっ? あー……。……ああー……」
先輩は思ってもないようなことを言われたように驚いて、でも改めて考えたら納得したようだった。
修学旅行なんかもそうだけど、そもそもこういう風に大所帯で集まったら、女性メンバーの誰かが生理だったりすることはままあることだ。
こういったことは先輩のほうが先に気づきそうなものなのに。完全に失念していた様子に逆に驚いてしまう。
それほど。思いつかないくらい、余裕がなかったのだろうか。
ざわり、心臓の内側で叫びたくなるほどの喜びが顔を出す。だけど心臓の裏側では、釘を刺すように、ヒヤリとしたものが打ち込まれる。
「それに、その……僕は、女性に興味が、ない、ので」
はっきりと青葉先輩の前で明言することは怖かったけれど、ナツメさんとの会話を考えたら今更だ。
なにより、やっぱり異性愛者の先輩にとって、ヤキモチ、を焼く相手は、女性なのかと思うと、先程先輩自身が言っていた異性愛者と同性愛者のへだたりを感じてしまう。
ゲイである僕の恋愛対象も性愛対象は男性でしかなく、女性はなりえない。けれど、先輩にとって、男と女がくっつくのが『普通』だからそういう風に考えたのだろう。
ああ、やっぱりノンケは遠い存在なのだと、湧き上がる歓喜すら曇色に塗りつぶさていく。
「コーヨーがそうだとしても、わからないだろ」
けれど。曇りを晴らすのは、いつだって太陽で。
「だってさ、ここにいるだろ。そういう例外になったヤツが」
「……え」
「これまで恋人は女しかいなかったけど、今は男とつきあってる前例が実際にここにいるだろ?」
堂々と言い放つ先輩は、ふざけているわけでもからかっている様子もなかった。
僕はゲイだから女性とそういう関係になることはない、と主張していても。
青葉先輩が引き合いに出したのは、ノンケだけど、今、男である僕と恋人になっている自分自身。
「コーヨーが簡単に浮気するような性格じゃないってわかってる。でも、もしかしたら向こうはその気があるかもしんないじゃん。だから、女相手だろうとヤキモチ焼くに決まってるだろ」
わかるか? と問いかけてくる先輩に、素直に「わかりません」と返事をすることはできなかった。
だって。あの青葉先輩が。あの先輩が。
僕が誰かと一緒にいたら。
ヤキモチを焼く、と宣言したのだ。
そこにセクシャリティなんて関係ないと、ノンケである先輩自身が言って。
簡単な頭は、浅ましくも嬉しさと喜びに舞い上がりそうになる。だって。ヤキモチを焼くくらいには、僕に少なからずも執着してくれているということで。
不満そうな顔をしている青葉先輩には悪いけれど、心の枷がゆるんだのにつられて、顔の筋肉がゆるみそうになる。
「ホントは、もっとコーヨーのこと独占したいし、周りにオレのだって牽制したいよ。でも押し付けて、束縛するつもりはないから、周りと仲良くするのはいいんだけどさ」
先輩は僕が誰かと遊んだりすることをとがめることはしない。
けれど、自分のキャップやパーカーを渡して『独占欲』をひっそりと表していた。
先輩の部屋で、あらわになった素肌に、あとをつけたいと言われたこともある。
「でも。男にも女にも嫉妬しなくちゃいけないから二倍大変なんだよ。」
そして、多分、最もその主張が強い左耳のピアス――先輩と同じおそろいのピアスを、髪をかき上げられて、触られる。
握りこんで血が出たところがかさぶたになっていたのだろう。痛ましそうな顔をされたけど、詳しくは聞かないでくれた。
「コーヨーはオレのもので、オレはコーヨーのものだって言いたいの、これでもけっこー我慢してるんだからな?」
傷跡をいたわるように、赤い舌先で舐められる。
だめだ。さっきから僕に都合のいいことばかり並べられて、その甘美さは強すぎて溺れてしまいそうだ。今なら何を言われても、何をされても「いいですよ」と言ってしまいそうになる。
だって先輩がそうしたいと望んでくれるなら。
きっと先輩からの束縛ならば、やわらかいリボンで包まれたようにしか感じないに決まっている。今後一切、先輩以外の人と喋るなと言われたら、僕は迷わずイエスと答えるだろう。
心地よい酔いに朦朧とする中で、先輩はサラっとそれを醒ますことを口にする。
「まあ、いくら言ってもコーヨーが信じてくれないなら、これから頑張るけど」
「信じてない、なんてことは」
「――他の男の前で服は脱げても、オレはダメなのに?」
ない、と続けようとして、鋭くとがった声音に止められる。そして酩酊していた頭に氷が投げ込まれる。
ああ、そうだ。あの時。今日の昼間、同期たちと湖で遊んでいて。
その時、僕の裸を、先輩は、見て。
先輩は、確かに、怒っていて。
さっと血の気が引いていくのがわかる。
「オレの前ではダメなのに、他のヤツらに見せんのはいいのかよって。ちょっと頭にきた」
据わった眼差しを向けられて体が硬直する。
あの時、先輩は僕の体を見て幻滅したのだと、そう思っていた。けれどこの話の流れだったら。今、先輩が言ったことが本当なら。
先輩とそういうこと――セックスの下準備をするための行為をするときに「上の裸は見られたくないし、触られたくない」とお願いしたのは、他でもない僕だ。
先輩に拒絶されたら怖かったから。
素直にそのことを伝えられるわけもなくて、理由は言わないままだった。
だけど先輩にはそういっておいて、僕はどうせ友人しかいないからと、上半身だけだといえども他の人間の前で裸になった。
ああ、そうだ。そんな矛盾があることをして、先輩が怒らないわけ、ないじゃないか。
どういうことだと怒られても仕方ない。身構えていると、予想よりわずかに斜めにズレたことを言われる。
「なんでオレより先に見てるヤツがいるんだとか、そんな簡単に他のヤツらに見せてんじゃねえよって……コーヨーが悪いんじゃなくて、たんにオレの心が狭いから嫉妬して、むきになった。それで余裕なくなってナツメさんとのこと誤解されてんだからオレもざまあないよな」
『嫉妬』という予想外のワードにまたもフリーズする。
先輩が怒っていたのは、僕が勝手にお願いしたことを自ら軽んじたことじゃなくて、同期と言えど先輩以外の前で裸になったことで。
しかも、そのあと話をする機会がなかったのは、僕が避けていただけではなくて、先輩のほうも、嫉妬、で、怒っていたから、で。
ふう、と大きな息を吐き出して、先輩は改めて僕と視線を合わせる。
固まった体のまま視線を受け入れる。
ああ、これは、絶対に逃れられないやつだと、直感した。
「――コーヨーさ、……オレがコーヨーの体を見たら、愛想つかすって思ってる?」
はっきりと核心をつく言葉。
どこまでも見抜かれていて、喉が震える。
血の気を失って何も言えない様子を肯定ととらえたのか「やっぱりそうか」と先輩は続ける。
「前からなんとなくそうなんじゃないかって気はしてた。さっきコーヨーがナツメさんとのこと誤解してた時に、男より女がいいのは当たり前だ、って言ったから、確信した」
だって、先輩は異性愛者だから、男の僕より女の人がいいことなんて、当たり前で。
だけど、先輩はさっきからずっと、そんなことは関係ないと繰り返していて。
僕はようやく。今まで自分が築きあげていた『当たり前』の世界が裏返しになって壊れていくのが、わかった。
自分の考えが、もしかして間違っていたのかもしれない、と気づいて混乱する。
ひたり、と先輩は見つめる。
いや、それは、見つめるというよりは。
「でもな。コーヨーがいくらそう思ってても。オレは、絶対にコーヨーの体を見ても、女の体のほうがいいなんて思わない。――それに」
こいねがう、ような。
それでいて、今にも、僕の体も、心も、全部焼き尽くしそうな。
「オレは、コーヨーのことなら、なんでも見たいし――触りたいよ」
固まったかさぶたと一緒に、ピアスを撫でられる。
それから指はゆっくりとつうっと下がっていく。首筋から鎖骨、布越しの心臓の真上まで。
からりとした空気とは打って変わって、ひそやかな、何度か体験した、二人の熱と湿り気を帯びた空気をこめた声で、ささやかれる。
「だから。今。それを証明させてほしい」
くい、とわずかに指に力を入れられて、服がかすかに引っ張られる。
急に変わった雰囲気に。そしてそれが示唆することに気づいて、ごくりと喉が鳴る。
「つまり、その、それ、って」
「コーヨーの裸を見ても、オレがイヤになることなんてないって、わかってほしいから」
だから、と先輩は続ける。
「オレの前で、脱いでみてよ、服」
二人きりの管理人室で、小さなその声はよく聞こえて。
扉の向こうの宴会の喧騒は遠くて。
目の前は青葉先輩一色で、見えないけれど、この管理人室には簡易ベッドがあった。
固まって動けない僕に、先輩は微笑んだ。
昼間の青空とは違う。もっと、もっと深くて、そこにはいったら抜け出ることはできないような、藍色の夜みたく。
「なあ、お願い――みつひろ」
その四文字の言葉に。
僕が抗えるわけなんて、なかった。
5
お気に入りに追加
142
あなたにおすすめの小説
泣き虫な俺と泣かせたいお前
ことわ子
BL
大学生の八次直生(やつぎすなお)と伊場凛乃介(いばりんのすけ)は幼馴染で腐れ縁。
アパートも隣同士で同じ大学に通っている。
直生にはある秘密があり、嫌々ながらも凛乃介を頼る日々を送っていた。
そんなある日、直生は凛乃介のある現場に遭遇する。
スノードロップに触れられない
ヘタノヨコヅキ@商業名:夢臣都芽照
BL
*表紙*
題字&イラスト:niia 様
※ 表紙の持ち出しはご遠慮ください
(拡大版は1ページ目に挿入させていただいております!)
アルファだから評価され、アルファだから期待される世界。
先天性のアルファとして生まれた松葉瀬陸真(まつばせ りくま)は、根っからのアルファ嫌いだった。
そんな陸真の怒りを鎮めるのは、いつだって自分よりも可哀想な存在……オメガという人種だ。
しかし、その考えはある日突然……一変した。
『四月から入社しました、矢車菊臣(やぐるま きくおみ)です。一応……先に言っておきますけど、ボクはオメガ性でぇす。……あっ。だからって、襲ったりしないでくださいねぇ?』
自分よりも楽観的に生き、オメガであることをまるで長所のように語る後輩……菊臣との出会い。
『職場のセンパイとして、人生のセンパイとして。後輩オメガに、松葉瀬センパイが知ってる悪いこと……全部、教えてください』
挑発的に笑う菊臣との出会いが、陸真の人生を変えていく。
周りからの身勝手な評価にうんざりし、ひねくれてしまった青年アルファが、自分より弱い存在である筈の後輩オメガによって変わっていくお話です。
可哀想なのはオメガだけじゃないのかもしれない。そんな、他のオメガバース作品とは少し違うかもしれないお話です。
自分勝手で俺様なアルファ嫌いの先輩アルファ×飄々としているあざと可愛い毒舌後輩オメガ でございます!!
※ アダルト表現のあるページにはタイトルの後ろに * と表記しておりますので、読む時はお気を付けください!!
※ この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
春風の香
梅川 ノン
BL
名門西園寺家の庶子として生まれた蒼は、病弱なオメガ。
母を早くに亡くし、父に顧みられない蒼は孤独だった。
そんな蒼に手を差し伸べたのが、北畠総合病院の医師北畠雪哉だった。
雪哉もオメガであり自力で医師になり、今は院長子息の夫になっていた。
自身の昔の姿を重ねて蒼を可愛がる雪哉は、自宅にも蒼を誘う。
雪哉の息子彰久は、蒼に一心に懐いた。蒼もそんな彰久を心から可愛がった。
3歳と15歳で出会う、受が12歳年上の歳の差オメガバースです。
オメガバースですが、独自の設定があります。ご了承ください。
番外編は二人の結婚直後と、4年後の甘い生活の二話です。それぞれ短いお話ですがお楽しみいただけると嬉しいです!
思い出して欲しい二人
春色悠
BL
喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。
そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。
一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。
そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。
アルファとアルファの結婚準備
金剛@キット
BL
名家、鳥羽家の分家出身のアルファ十和(トワ)は、憧れのアルファ鳥羽家当主の冬騎(トウキ)に命令され… 十和は豊富な経験をいかし、結婚まじかの冬騎の息子、榛那(ハルナ)に男性オメガの抱き方を指導する。 😏ユルユル設定のオメガバースです。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
真柴さんちの野菜は美味い
晦リリ
BL
運命のつがいを探しながら、相手を渡り歩くような夜を繰り返している実業家、阿賀野(α)は野菜を食べない主義。
そんななか、彼が見つけた運命のつがいは人里離れた山奥でひっそりと野菜農家を営む真柴(Ω)だった。
オメガなのだからすぐにアルファに屈すると思うも、人嫌いで会話にすら応じてくれない真柴を落とすべく山奥に通い詰めるが、やがて阿賀野は彼が人嫌いになった理由を知るようになる。
※一話目のみ、攻めと女性の関係をにおわせる描写があります。
※2019年に前後編が完結した創作同人誌からの再録です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる