暁の世界、願いの果て

蒼烏

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第2章 日常讃歌・相思憎愛

第21話 空を同じくして、袂を分かつもの1

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「光!状況は?!」
「目の前の工藤くんが校庭で先生を1人殺害。さっきここから人質に取ってた躬羽さんを投げ落として、伊緒くんが空飛んで助けた。ナイフの傷は一撃でも貰えば身体が崩れ落ちるぞ」
「了、解……」

 耶蘇光やそひかるの捲し立てるような説明を聞いて、仁代星斗じんだいせいとは理解に苦しみながらも頷く。

「俺も制圧に協力した方がいいか?」
「いや、まずは生徒達を連れて避難してくれ。特にそこにいる2人の女子生徒は戦えない。真理ちゃん、西風舘くん、一緒に避難しなさい。ここは僕が止める」

 光が星斗に要請してきたのは生徒の避難であった。
 まずは生徒の人命優先。
 だが、その言葉に納得できない者もいるようだ。
 
「光さん!私も一緒に戦う!」
「駄目だ、引きなさい。お父さんと一緒に他の子達を守って欲しいんだ」
「でも!それじゃ光さんだけであいつと戦うことに……」

 真理は光を1人にする訳にはいかないと食い下がる。

「光、それなら俺もここに残る。その間に真理達は避難してもらおう」
「……すまない、頼めるか?真理ちゃん、西風舘ならいだてくんと一緒に東風谷こちやさんと野口さんを頼む」
「光さん……お父さんも……分かった、絶対無事に戻ってきてよ!」

 星斗は光と共にこの場に残ると言う。光も星斗ならばとそれを承諾する。そして真理と西風舘に女子生徒2人を託す。

「お父さん、気を付けて。あいつ、人間じゃないよ」
「……分かった」

 星斗は真理と位置を変わるようにして光の隣に立つ。
 真理の「人間じゃない」との言葉にまず思いつくのはルフの存在だった。
 だが目の前の少年はあそこまでの雰囲気を醸し出していない。
 星斗は今もニヤニヤと笑みを浮かべて状況を眺めている工藤を注視しながら、警棒のつか紐を外して光へと手渡そうとする。

「光、使え」
「いいのか?それだとお前が無手になるんじゃ……」
「無手じゃどうにもならんだろ、俺は

 そう言いながら、星斗は右の腰にぶら下げたを軽く叩く。

「……借りるぞ」

 光は一瞬渋い顔をしながらも、星斗から警棒を受け取る。
 星斗は改めて工藤を見やる。
 
(人間じゃないか……見た目は人間と変わらないけど……真理がそこまで言うんだから普通じゃないんだのな……何か武道をやってるような雰囲気はない、それでも光達が総出で倒せないんだから何かあるんだろうな……俺の身体も大分おかしくなってるし……)

 星斗は工藤を見ながら自身の身体に起きている変化と合わせて、工藤にも何かが起こっているのだろうと当たりをつける。
 だが立ち姿や所作、体格を見ても光や真理達が遅れを取るような相手とは思えない。
 力が強くなった、あるいは身体が頑丈になったか、何かしらの変化があるのだろうが、今は見て取れない。

(相手は少年1人だが、手にはナイフ……それも普通のナイフじゃない、身体が崩れるってなんだ?兎に角、を使わないと駄目かもしれないな……通常弾でいけるのか?この少年相手にを作れるのか……?)

 星斗は頭の中では拳銃を使うこと自体に、既に忌避感はない。
 状況的にも使用して問題ないだろうと考えている。
 問題は通常の執行弾で効果があるのか否かである。
 
(狂暴化した動物には全く効かなかったし、には当たってもいないしな……)

 ルフと呼ばれる謎の男に銃弾が届かなかったことを考えながら、星斗はあの時生み出した翠色の銃弾を思い出す。

を、この少年に向けられるか?心の底から願えるか?人間相手に、?)

 星斗が今まで相手にしてきたのは、動物とルフだけである。
 ルフは人の形はしているが、明らかに人外であった。
 そして、星斗の目も前で親子の命を奪ったのである。
 だからこそ、願えた。
 明確に、
 
 ――殺す――

 と。
 だが、今星斗の目の前に居るのは1人の男子高校生である。
 確かにナイフを手にしているし、人を殺しているという。
 しかし、星斗はその場面に遭遇していない。工藤という少年がどんな少年で何をしていたのかも分からない。
 故に、星斗は押し悩む。星斗の警察官としての職責が、人間としての呵責かしゃくが脳内を駆け巡る。

「光……すまん。は撃てるとは思うが……どこまでヤレるかは決められん」

 星斗はホルスターから拳銃を抜き出しながら、光にそう告げる。
 
「ああ、僕もそこまで腹を括れてない。生徒だからね……どうにかして、止めたい」
「分かった、捕縛するぞ」

 光の口から洩れる本音。
 この状況では甘い考えなのかもしれない。しかし、誰しも目の前の人間を”殺そう”などと言う考えに、簡単に至るものではない。
 思いは複雑だが、2人の考えは一致する。
 
 工藤を殺さずに捕える。
 
 決意を固める2人をニヤニヤと見守っていた工藤がゆっくりと口を開く。

「なぁ?もう相談は終わりか?俺を捕まえるんだろ?フヒっ!やってみろよ!そのテッポウで俺を撃ってみろよ!クヒっ!もう行っていいか?ヤッていいよなぁ!!」
 
 昂る工藤を見て、星斗は後ろに下がった真理達へ急いで避難するように促す。

「真理!急いで避難しろ!そこの女の子も忘れるな!妹の亜依だぞ!」
「分かった……?って亜衣!?はぁ!?どういうこと!?」
「説明は後だ!急げ!亜依!真理に着いていくんだぞ!」

 真理に何の説明もなく妹だと紹介される亜依。
 真理は理解が追いつかない表情で小さな女の子を見る。
 
「うん、真理お姉ちゃん、いきなりでごめんなさい。妹の亜依です」

 星斗に返事をしながらちょこんとお辞儀をしながら真理に挨拶する亜依。

「お、おねえちゃ……!っ、よっ、よろしく――お姉ちゃんに着いてきて!」
 
 亜依のお姉ちゃん呼びに動揺しながらも、満更でもない表情を浮かべる真理。
 直ぐに今の状況を思い出し、妹を連れて行こうとする。

「西風舘先輩!行けますか?!」
「東風谷さんは大丈夫だけど、野口さんが……」
「雫は……私が背負います!直ぐにここを離れましょう!」
「俺も手伝う、急ごう」
 
 茫然として座り込む雫を真理が背負おうとして近付き、最早自力で立てない雫に肩を貸して一気に立たせる。
 西風舘も反対側か肩を貸し、東風谷と亜依と共に屋上の出入り口を目指して動き出す。
 だが、その様子を見ていた工藤が動き出す。

「おっと!折角集まったんだから、まだここで遊ぼうぜぇ?」

 工藤は避難しようとする生徒達に向かって、ゆらりと歩き出す。

「工藤くん、君は僕達が行かせないよ」
「校庭で倒れていた先生のことについて話も聞きたいしな。大人しくしてくれるか?」
「フヒっ!嫌だね!俺は誰の指図も受けない!俺がやりたいようにやるんだよ!!」

 これ以上は行かせまいと工藤の前に立ちはだかる星斗と光。

「おらっ!死ねよ!!」
 
 そんなことはお構いなしに工藤は身を屈め、ナイフを構えて弾けるように光へと殺到する。
 ナイフは一直線に光の心臓目掛けて真っ直ぐに突き進む。
 対する光は警棒を右手に持ち、軽く前に突き出して工藤の刺突を迎え撃つ。

「ふっ!」
 
 光の一息と共に、警棒でナイフを下から掬い上げ、その軌道を上空へとずらす。
 後方の生徒達を守る為に体捌きで躱したりはしない。

「はっ!!」

 切っ先が上がった警棒を返す刃で工藤の右肩へと叩き込む。
 工藤は肩口を打ち据えられて、軽く前屈みになるが、大して効果はないのか、そのまま光に突き進もうと更に一歩踏み出す。
 
「フハっ!そんなもん!効かねえって分かってるだろうが!」
「――僕だけならね」
「せいっ!」
 
 工藤の横合いから星斗が足払いを仕掛ける。
 一歩を踏み出して片足が浮いたところに地を這う足払いが叩き込まれる。
 星斗の足払いは工藤の身体を完全に宙に浮かせ、無防備な背中を光に晒させる。

「はぁぁっっ!!」

 光は警棒を握った右拳を、そのまま無防備な工藤の背中へと急降下させる。
 全力で工藤の背中を打ち据え、更に振り抜いて工藤の身体をコンクリートの地面へと叩きつける。

「っ……」

 工藤の口から思わず苦悶の声が漏れる。
 光は地に伏せた工藤を押さえる為、身を屈め左手を伸ばす。
 
「星斗!」

 星斗は光が何を言わんとするか察し、腰の帯革の後方へと手を伸ばし、皮のケースを素早く開けて黒色に光る手錠を取り出す。

「光!そのまま一気に押さえてろ!」

 星斗は手錠をかけるため、右手に持った拳銃を一旦拳銃ホルスターの中へ収める。
 絶好の機会を逃すまいと、光は工藤の紋所に膝立ちで乗り、一気に制圧する。
 地面に這いつくばる形で縫い付けられ、身動きが取れなくなる工藤。
 生半可な制圧では直ぐに抜け出してしまう可能性があるため、光も本気で体重を乗せる。

「ナイフは!?」
「身体の下だ!左手から手錠かけて!」

 まずはナイフを取り上げたかったが、どうやら工藤の身体の下に右手ごと挟み込んでしまったらしい。
 そこでまずは、外に出ている左腕に星斗が手錠を掛けるために腕を取り、後ろ手に捩じり上げる。
 だが、工藤もただでは捕まらない。

「くっ……っそ……」
 
 光に背中の紋所に乗られ、呼吸もままならない工藤は肺から絞り出すように呻き、腕を必死に藻掻いて抵抗する。
 その力はとても少年とは思えない膂力で抵抗し、光も押さえ付けておくのが精一杯な状態だ。
 
「星斗急げ!あんま保たないぞ!」
「暴れるな!大人しくしろ!」

 星斗が工藤の膂力に負けない力で暴れる腕を押さえつけ、片手錠を掛ける。

「次!右いくぞ!慎重にだ!」
「少し緩めるから一気にいってくれ!」

 もう片方のナイフを握っているはずの右手を取るため、光がほんの気持ちだけ膝を浮かせた。

「クヒっ!そんな緩めちゃ駄目だぜ、先生?」

 光に油断があった訳ではない。
 むしろ全力で制圧していた。
 だが、工藤の苦しそうな表情を見て、光の思うよりも力を緩めてしまったのだ。
 瞬間、工藤の身体が跳ね上がる。
 身体の下に入っていた右手を使って、片手で腕立て伏せをする要領よろしく光の身体ごと持ち上げる。
 そして手錠を持った星斗ごと身体を捻って拘束から脱出を図る。

「――手錠は離すな!」
「――くっそ!」

 星斗の手から手錠がするりと抜けていく。
 工藤の右手を取ろうと手を入れ替えた直後だった。
 星斗と光の拘束を抜け出した工藤は、左手首の手錠を付けたまま飛び上がり、屋上を脱出しようとしていた真理達の上を通り越す。
 屋上出入口の屋根の上に着地した工藤は、眼下から見上げる者達を見下ろし、嗤う。

「フヒっ!誰も逃がさねぇよ?」

 そう宣うと、工藤は手にしたナイフをコンクリートの屋根へと突き立てる。
 ズルリと、入るはずのない刃がコンクリートの屋根にめり込む。
 ナイフの突き刺さったコンクリートは、ビシビシと音を立てて崩れ出した。
 赤黒いシミがジワリと広がる。
 
「フヒヒっ!こんなもんじゃねぇだろ!もっとだ!もっとコワレロ!!」

 工藤の叫びに呼応するようにナイフが鳴動し、赤黒いシミが急拡大する。

「ウヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!」

 嗤い続ける工藤の声だけが響く。
 真理や西風舘は突然の工藤の凶行に、出入口の屋根から広がっていく赤黒いシミをただ見詰めているだけだった。
 
「もういっちょ!!」

 工藤の叫びと共に振り下ろされたナイフが、
 赤黒いシミに亀裂が広がっていく。
 
「真理!離れろ!」

 引きずり倒された体勢から立ち上がった星斗が叫ぶ。
 
 ――嫌な予感しかしない――
 
 そう感じた時には叫んでいた。
 光も立ち上がり、星斗と肩を並べながら目の前の光景に呆気に取られている。

「……さっきは、こんなことにはなってなかったぞ」
「どういうことだ?何があったんだ!?」
 
 狼狽える光に状況を教えろと問い質す星斗。

「さっきは欅の木が刺されて、ボロボロと崩れたんだ……こんな……コンクリまでなんて……僕達は知らない……」
「身体が崩れ落ちるってそう言うことか……あの被害者の傷口もこれか!」
「安部先生の傷口も……?」
「ああ、傷口が赤黒く変色して、触れば崩れそうになってた……力が、強くなってるんだな……」

 星斗には覚えがあった。
 森の中でのルフとの闘いで”想いを込める”ことで力が増したことを思い出す。
 心からの願い、想いを霊子に乗せて弾に込めたこと。
 そしてルフに着弾した後、更に強く願ったことでルフを撃退できたことを。

「あいつは、”霊子”を操ってるんだな……」
「霊子を……操る?」
「詳しく話してる暇はないが、俺も教わっただけだ。この翠色の光が”霊子”で、この光は俺達の身体の中に巡っている。世界の霊子を身体に取り込んで”願い”込める。そうすることで、俺は特別な銃弾を作れた。」
「銃弾を、作る……?何を言って……」
「詳しい話は後だ!お前もできるかもしれないからやってみろ。心からの願いを、想いを、霊子に乗せて込める。お前は、何を願う?」

 いきなりの星斗の言葉だが、光はハッキリと答える。

「生徒達を、守りたい」
「それを、願え。身体の中のにある霊子を意識して認識するんだ!瞑想の要領で身体の内へ潜り込め!」
「お父さん。それ、私もできるの?」

 星斗は会話に割り込んできた声の方へと顔を向ける。
 そこには真理と西風舘が雫を担いで立っており、すぐ後ろに亜依と東風谷が立っていた。

「真理……ああ、お父さんはできた。霊子が分かればできるはずだろう。だけどその前に、ここから離れろ。もう屋上からは逃げられないだろうからな……」
「西風舘先輩、離れましょう。なるべくみんなを物陰に」
「そうだな。東風谷さん、そこの女の子……」
「亜依です」
「亜依ちゃんを連れて先に奥へ行ってくれないか?ここは、危険だ」
「はい!行こう、亜依ちゃん!」

 亜依の手を引いて走り出す東風谷。その後ろを雫に肩を貸しながら真理と西風舘が続く。

「お父さん……私もやってみるから……」
「……無理はするなよ」
「うん、気を付けて」
「おう、お父さんはあれを止める!」

 星斗は振り返ることなく腰に手を伸ばし、拳銃を引き抜くとそのまま出入口の上で嗤い続けている工藤に向けて銃口を向ける。
 星斗も工藤を殺してしまうつもりはない、あくまで制圧して止める為の拳銃使用である。
 なので、狙うは腕や足になる。

「刃物を捨てろ!捨てないと撃つぞ!」
「フヒヒヒヒヒっ……あぁ?なんか言ったか?お義父さんよぉ?そんな怖いもんこっちに向けんなよ、クヒッ!」
「撃つぞ!」

 星斗が警告と共に引き金を引こうと照門から照星を覗く。
 だが、そこに在るべき工藤の姿が消えていた。

「星斗!上だ!!」
「イヒっ!遅せぇぜぇ?」
 
 星斗は光の声に釣られて上空を見上げた。
 そこには宙を舞いながら下卑た笑みを浮かべる工藤の姿あった。

「くっっそ!」

 星斗は慌てながらも銃口を上空へと向けなおすため、体勢を変える。
 しかし、すぐには照準が合わない。
 ブレる腕と体幹。
 急激な動きに身体が付いていかない。
 定まらない照準の中で、工藤の身体だけが勢いよく迫ってくる。

「ちっ!」

 星斗は空中での迎撃を諦め、工藤が着地する瞬間を狙う方法に切り替える。
 銃口を下げ、おおよその着地地点に狙いを定めて拳銃を構える。

「フヒッ!」

 着地すると同時に弾けるようにその場を飛び出す工藤。
 数メートル先に着地した工藤に向けて、星斗は拳銃の引き金を引こうとするも、またも工藤が銃口の先から消える。

「――はやっ!」

 星斗の想定している人間の動きを超越した速度で動き回る工藤。

「来るぞ!」
「!」

 光の叫び声。
 工藤はジグザグに走り回りながら迫り、星斗の目の前に現れた瞬間、またも視界から消える。

「下!」
「死ねぇ!!」
 
 光の警告と共に身を屈めてその場に沈み込んだ工藤のナイフが、星斗の腕の間を縫って星斗の顎に向かって駆け昇る。

「くっ!」

 拳銃を握っていたため、迫るナイフを捌くことができない星斗は身体を仰け反らせながらナイフの軌道から逃れる。
 だが、体勢の崩れた星斗に向かって工藤が追撃を仕掛ける。

「フヒッ!お義父さんよぉ!そんなもんかよ!」

 煽る工藤。
 ナイフを引き、今度は星斗の心臓目掛けて最短の軌道をナイフが走る。
 
「させない!」

 光が工藤を止めようと腕を伸ばす。

「ふんっ!」

 星斗は仰け反りながらも体勢を大きく崩すことなく、一歩だけ後退しながら片足の足裏を迫る工藤に叩きつけた。
 まともに前蹴りを喰らった工藤が吹き飛び、屋上の出入口の壁に激突する。

「ガッハっ!」

 地響きの様な衝突音と共に漏れる、工藤の苦悶の声。
 赤黒くいシミとヒビが走っていたコンクリート製の出入口は、工藤の衝突の衝撃に耐えきれずメキメキと崩れ落ちていく。

「フヒッ!あぁあ、これで誰も逃げられないなぁ?あんたのせいだなお巡りさんよぉ?」

 工藤は大した負傷もなく立ち上がり、余裕の煽りを口にする。
 
「くっそ、やっちまったか……」
「よくあんな姿勢から前蹴りなんかできたな……」
「あんな事が起きてから身体がおかしいんだよ。丈夫になったり、力強くなったり……あいつもそんな感じだろ?」
「工藤くんと同じなのか……僕も今日は身体がよく動くとは思ってたけど……」

 星斗は自身の身体の変化と工藤の変化が同一ではないかと提議する。
 光も同意しながら余裕で立ち上がった工藤を見据えている。

「クヒっ!さぁ皆んなでたのしもうぜぇ?」

 退路が絶たれ、逃れられない工藤との戦いが始まる。
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