召喚者は一家を支える。

RayRim

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第2部

42話

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 深夜は一層の静寂さを肌身に感じる。
 空気の冷たさは相変わらずだが、風が無いだけでだいぶ寒さは和らいでいた。

「オーロラ出ないねー」

 梓の言う通り、夜空に変化はなく、皆が眠そうにしながら満点の星空を見ていた。

「この水天の光景も素晴らしいのですが、大きな紙が貴重なので…」

 オーロラが出ていなければ、使うほどではないという事か。

「凄いね。波も風もないから、水面に反射して下にも星空が広がっているみたい。」
『そうじゃろう?
 極光が現れずとも、自慢の夜空じゃ!』

 ミニタマモが遥香の頭にしがみつき、自慢気に言う。
 全部出すと、それぞれがそれぞれと会話を始めてしまうので、出すのは一匹だけにしておく。一人の時は、話し相手になってくれそうでありがたいかもしれんが、流石に場違いな賑やかさだ。

「仕方ない。絶好の時期に船で来るとしよう。
 それなら子供たちも一緒に見れる。」

 遥香の頭のミニタマモの頭を指で撫でると、嬉しそうに耳を伏せた。狐なのか猫なのか犬なのかよくわからんな。

「紙の準備も間に合いそうですからね。」

 アクアとしては、それが重要だったようだ。

「出来た!出来ましたー!」

 大はしゃぎでメイプルがコンテナから出てくる。

「さっぶ!」

 即引き返した。
 そりゃ、風がないとはいえ、防寒着無しじゃな…

「新曲が完成しました!楽器の構成とかはまだ決まってませんが、とりあえずこの場で聞いてください!」

【スノー・ララバイ】

 鍵盤楽器だけで静かに始まる演奏。
 そう言えば、完成直後の曲を聴く機会は無かったなと思い出す。
 エルフの森北部、海底、そしてここ。
 その3ヶ所での経験が詰め込まれた、ゆったりとした心地よい音楽が奏でられる。
 安易な反戦歌ではなく、一瞬でも良いから微睡みで心を休めようと訴える歌。
 戦わずして一人の命で決着した北部、死闘の果てに決着した海底。そこで大して役立てなかった悔恨もあるような歌詞でもあった。
 演奏が終わって拍手をするが、したのはオレと遥香だけ。他は眠ってしまっている。

「まったく…」
「良いんですよ。この歌で眠っていただけるなら光栄ですから。最後まで聞いてくださったお二人に、こんなことを言うのも失礼ですけど。」
「ララバイって子守唄だよね。それなら納得かな。」

 ハッと気が付いたように目を覚ますカトリーナ。眠ってしまったようだが、復帰の早さは流石である。

「メイプル、ごめんなさい。眠ってしまっていたようです…」
「これはそういう歌ですので、仕方ありませんよ。」

 喜ばしげに胸を張るメイプル。
 周囲を見て、カトリーナは苦笑いを浮かべた。

「あっ…」
『見えたかのう?』

 何かに遥香が気が付いたようで、ミニタマモが楽しげに返事をする。

「うん。流れ星が見えたよ。」
『極光は残念じゃったが、流星が見れて幸運じゃったのう。まあ、珍しいものでもないがの。』
「そっかー」
『だが、今日の流れ星は少し特別じゃ。』
「これは…起こそう。」

 魔力の流れで、何が起こるかわかってしまった。手を二度叩くと、皆が続々と覚醒する。

「空を見ろ。」

 空を指すとそれは始まっていた。

「すごい…」

 空を見上げていた遥香が、頭のミニタマモを胸元で抱き締めて感嘆の声を漏らした。

「今日は流星群の日だったのですね…」

 アクアも感激した様子で星が次々に流れる空を眺めていた。
 現実味を感じないほど多くの流れ星。それがひっきりなしに続いていた。

「アリスたちには残念な事になりやしたね。」
「そうだなぁ。」

 これはオーロラ以上にレアだろう。
 仕方がないとは言え、これが見れなかったのは気の毒だ。

「う、うたをかきなおします…」
「あ、あたしもえを…」

 二人のアーティストには重大な事態となったようで、感激とは違う意味で震えていた。

「何ともならないか?」
『な、なんとかしましょう…』

 視点の定まらないような目だが、そんな状態で大丈夫だろうか…

「まあ、その事は後から考えれば良い。今はこの光景を目に焼き付けよう。」
『はい!』

 元気に返事をする二人。

『この流星群に面白い話があってのう。これがマナの源だという説がある。それが風に、雨に、海に流され世界へと拡がっていくそうじゃ。』
「本当か?」
『わからん。空の向こうまで行って、星を捕まえるなど出来ぬからの。』
「なるほど…」

 空を見上げていたはずの全員の視線が、オレに集まった。

「ヒガン、本当に空の向こうまで行くの?」

 流石に困惑した様子のジュリア。

「準備が出来たら行くさ。」

 全員がやっぱり、というような半ば諦めのような表情をする中、ミニタマモだけはケラケラ笑っている。

『それでこそ我が主と呼ぶに足る人物じゃ!妾はこの再会に心から感謝するぞ!』

 ミニタマモがそう言うと、ジュリアがオレの腕に抱きついた。

「一人で行くのはダメだからね。私もついてくんだから。」
「そ、そうですぜ。あたしも置いてけぼりは嫌ですからね!」

 ジュリアとユキに、逃げないよう左右から腕を掴まれる。

「すぐという訳じゃない。この大地も全然調べられてないからな。」
「もう、知識も覚悟も追い付きませんわ…」
「頑張ってついてこい。ソニアなら追い越せるよ。」
「覚悟まで追い越すのは躊躇ってしまいます…」

 引きつった笑みのソニアを励ましてから、カトリーナを見る。

「空の向こうだろうと付いていきます。付いていきますとも。旦那様は目を離すと、本当に何処までも行ってしまいますから。」

 ヤケクソ気味に言われてしまう。
 なんだか平穏な人生が送れそうになくて、大変申し訳ない。

「すまんな。オレにはバニラをどうこう言えそうにないようだ。」

 そう答えると、カトリーナは大きく白い息を吐き出す。

「私たちの覚悟は出来ております。それは、アリスもココアも同じはずですよ。」

 とても心強いカトリーナの言葉。
 その言葉を支えに何処までも歩いて、飛んで行けそうな気がする。

『妬けるのう。
 とは言え、妾の知る御主とここまで違うと、別人と思った方が良いようじゃ。
 よく知る御主は、特別な部屋に込もってるだけの男じゃったからの。』

 タマモがそう言うと、アクアが首を傾げる。

「おかしいですね。私の知る旦那様はそれなりに社交的なイメージでしたが…」
「その後に色々あったからな。それで女は寄せ付けない、自分以外は極力信用しないようになったんだろう。」
「余程の事だったのですね…」
「ショコラが記憶を消したのは、英断ですぜ…
 合流したらみんなで誉めてやりやしょう。」
『賛成!』

 甲斐性なしどころの話では無かったようだ。
 まあ、本来の記憶が本を読むような感覚でしか引き出せないのは、困ることも多いが悪いことではなかった。
 そちらが記憶として強く定着すると、とてもじゃないが一家に居られそうにないからな…

『流星群も終わりのようじゃ。戻るにせよ、休むにせよ、今日はここまでにすると良い。
 妾は先に休ませてもらうぞ。』

 そう言うと、ミニタマモは遥香の髪の影へと潜って姿を消した。器用な去り方である。

「タマの言う通り、今日は休もう。みんな、ご苦労だった。」

 こうして、今回の旅の目的を果たしたオレたちはコンテナに戻り、ここで一泊したのであった。



 翌日、オレたちは遅い起床から、速やかに撤収してタマモの元で朝食と訓練を済ませる。

「…御主は、本当に魔法に関してはおかしいのう。」

 眺めていたタマモ本体がそんな事を言う。

「魔力を制御する何かが生えておるのではないか?」

 化け猫にまでそんな事を言われる。

「おとーちゃん、ついに人外認定?」
「されてない方が不思議じゃ。」

 人外に人外認定されました。

「御主らは一芸に尖り過ぎる傾向があるな。集団としては上手く機能しておるようだが、個々になると不味いかもしれぬ。」
「そう思うか?」

 オレやソニアがたまに上げていた問題点を、タマモも指摘する。
 遥香、ソニア、フィオナ、リリが居れば大丈夫だろうとは思っていたが、個で対処しないといけない事もあるだろうからな。

「うむ。そもそも、戦闘に向いていない者も居るからのう。そこのドワーフ、絵描き、吟遊詩人…?もだな。」
「アイドルです!」
「お、おう。そうか。」

 ポーズを伴った喰い気味の訂正に、タマモがたじたじになっていた。

「まあ、あたしたちは向いていないと言われても否定出来ませんが…」
「ドワーフは動きが遅すぎる。ただ、お前より俊敏なドワーフなど、史上数えられるほどしかおらんがの。」

 タマモにそう言われ、あははと苦笑いする梓。
 褒められてるのか貶されてるのかよく分からない感じだ。

「まあ、そこは作戦次第だ。梓を活かせないのは、リーダーであるオレが良くなかったって事だよ。」
「ギガント・ホーンは酷かったの。誰も動かぬ上に、御主の盾はただの飾りか?」

 反論のしようがない。梓にも言われたしな。

「まあ、妾は負けた側じゃ。これ以上はよそう。」

 そう言って指を鳴らすと、ソニアの獣人化が有効化され、後ろにいた遥香が尻尾に抱きつき、ソニアが飛び上がった。
 遥香の妙な弱点が露見してしまい、カトリーナが複雑な表情を浮かべていたが、これはこれでと思うことにしたようだ。

「しばらく北方に居るのじゃろう?
 ここから抜け出る前にしっかりと慣れておけ。」
「は、はい…」

 遥香を引き剥がそうとしているがダメなようだ。

「妾からは以上じゃ。
 こんなに楽しかったのは、御主と旅をしていた時以来。こんな日がまた訪れるとは、長生きはしてみるものじゃのう…」

 遠い目をしながら、懐かしむような笑みを浮かべるタマモ。

「タマ、そろそろ行くよ。オレも楽しかったし、オレたちにとって実りの多い旅になった。」
「帰るまでが冒険じゃぞ。御主はよくそう言っておったわ。」
「そうか。」

 成果をしっかりアリスとバニラに持って帰らないとな。

「そうだ。白熊を一匹テイムしたいんだけど?」
「西の海岸伝いに密集地がある…ただ、懐かせるには骨が折れるぞ?」
「大丈夫。そういう子はいっぱいいるから。」
「お前も大概じゃのう…」

 自信たっぷりな遥香の返事に、半目になるタマモ。

「うちで一番なんでも出来る、自慢の娘だよ。」

 頭は嫌がるので、肩を叩いてやる。
 少しだけ驚き、微かに俯いた。

「一番は言い過ぎだよ。」
「そうか。お前も良い縁に巡り会えた一人のようじゃのう。」
「そうなの?」
「長い話になる。聞きたければ分け身に訪ねると良い。」
「うん。」

 そう言って、タマモはお稲荷様に視線を移す。いつの間にか、社の側にコミカルな狐が増えていた。

「ドワーフ、厳しい事を言ったが感謝しておる。あの社は生涯の宝にしよう。」
「ありがとう。」

 悪い気はしないようで、梓は素直に礼を述べた。

「じゃあ、そろそろ行くよ。
 タマモ、色々と世話になったな。」
「ああ、達者でな!」

 賑やかなボスは去り際まで賑やかで、とても親しみの持てる性格であった。

『次はドワーフの聖域に行くのじゃろ?
 聖域とは名ばかりの殺風景な洞穴が、今はいったいどうなっているのかのう。』

 柊のマフラーに巻かれてフードに納まる、ミニタマモが楽しげに言う。
 新たな旅の仲間を加え、オレたちの旅は賑やかすぎるくらい賑やかになるのであった。




タマモの部屋の隠し通路は健在で、そこからの道は平穏そのもの。鳥もいたが極力手は出さず、真っ直ぐ返ることにしている。
 気温の低さは相変わらずで、風もあるが程々の追い風。それが帰りの気楽さを後押ししていた。

「楽だからって油断しすぎるなよ。足を滑らして落ちたらたい」
「あっ」

 滑ったアクアのロープをしっかり掴む。
 最寄りのソニアが棒をロープに絡ませてもいて、尻餅を着いてからも滑っていたが、おかげで隙間から落ちずに済んだ。

「た、助かりました…」

 オレとソニアに感謝を述べ、棒を掴んで立ち上がった。

「アクア、ちょっと足の裏見せてー?」

 梓がちょこちょこと歩き、靴底を確認して魔法を掛けた。

「雪と削れた氷が詰まっちゃってたし、タマモの所に居る間にスパイクがちょっと潰れちゃってたねー」
「も、申し訳ございません。」
「ちょうど良かったよ。みんなも気を付けてねー」

 恐縮するアクア。
 梓は速やかに処置を済ませ、元の位置に戻った。
 他の皆も互いの足裏を確認し、雪や氷を洗浄で落とす。オレもカトリーナの靴底を手入れした。

「思った以上に滑るな。靴底にも注意しておこう。」

 警戒度を高め、ゆっくり歩いていく。
 風はないが、滑落防止柵などあるはずも無く、警戒して歩くしかない。

「お父さん、ピラーは出せ…ごめん。ちょっと場所がないね。」

 それは考えたが、遥香の言う通りピラーを出すには狭すぎて無理なのだ。予め出す場所も無かったからな。

「ここの妨害は弱いから、出せる事は出せるんだが…もう少し我慢してくれ。」

 そんな感じで狭い崖沿いの道を歩いていく。
 ここもほぼ北の果てなので見張らしは良いのだが、風景を楽しむ余裕はあまり無いな…

 相変わらず賑やかなミニタマモを中心に、会話をしながら歩き続けること2刻。
 ようやく崖地帯が終わり、海岸地帯へと到着した。

「この辺りは雪がないな。」
「靴は変えなくて良いよー。凍ってる所もあるようだし。」

 足元を気にしながら梓が言う。

「なんだか急に暑くなったね。」

 遥香に同意するように、皆がフードやマフラーを外し始める。魔導具のお陰で服だけでも十分なくらい暑くなってきた。とは言え、まだ氷点下なので、極寒に体が慣れてしまっただけのようである。

『こっち側のブリザードはここまでじゃ。
 見ての通り、崖に覆われて普通は這い上がれぬからのう。上はしばらく続くのじゃが。』

 氷に覆われた崖に覆われており、確かにこれは気楽に登り降り出来そうにない。
 思わず足を止め、今までなかった光景に皆も見入ってしまっていた。
 波風が作り出した光景だろうか。今はたまたま、無風なだけかもしれないな。

「シロクマのコバルト君だよ。よろしくね。」
『えっ』

 ミニタマモ含め、全員が意味の分からない様子で遥香を見ている。
 ついさっき、海岸に着いた時には近くに居たよな…?

『す、スターライト・ポーラベアではないか…』
「シロクマの親分か。良いものを捕まえたな。」

 シロクマの親分などと呼ばれていた、大型の古傷だらけの魔獣スターライト・ポーラベア。名前の由来は、夜になるとその古傷がうっすら青く光るからだとか。分類としてはユニークエネミーだがボスではない、という感じだ。
 オレが近付くと、ギロッと睨まれたので威圧ON。震え上がって平伏してくれた。

「はっはっは。アッシュと同じでかわいいヤツじゃないか。」

 頭を撫でると、なんだか気持ち良さそうに目を細め、耳を伏せてくれた。気がする。

「そうですね。大きくて躾甲斐がありそうですよ。」

 鬼神化カトリーナもやって来て、平伏するコバルトの頭を撫でた。同じような反応だが、震えるくらい嬉しいようだな?

「二人とも、あんまりコバルト君を脅かさないでよ…」

 ジト目でオレたちを見て嗜めてくる。
 まあ、こんなもんで良いだろう。
 二人揃ってスキルを解除すると、コバルトはホッとした様子で起き上がったが、やはりデカい。船の甲板以外で出せそうにないようだ。

「ハルちゃん、乗るための鞍とか必要?」
「欲しいかも。でも、コバルト君は嫌かなぁ?」

 ヘコヘコしながら首を振って、『そんなことはありやせんぜ姐御。』と言っているように見えた。

「さて、ここからどうするか?」

 高い氷壁に囲まれており、適度な日陰。風も無くとても過ごしやすい。お陰でここは、休憩にもちょうど良い場所になっているようだ。

『しばらく休めぬからのう。昼食を先に摂った方が良いかもしれぬ。』

 タマモのありがたい助言。
 一人なら、ライトクラフトであっという間に過ぎ去っていた可能性があるな。

「先の検討も兼ねて昼にするか。みんな、準備しろ。小屋はいらないか?」
「そうですね。この気温なら不要でしょう。」

 カトリーナに確認をし、小屋は出さずに各々が休憩準備に入るのであった。
 柊を見ると、ジッと氷壁を眺めている。何かあるのだろうか?

「どうした?」
「うん。アイスクライミングみたいに、よじ登れないかなって思って。」

 ちょっと知識が出てこないな…
 どういうものだろうか?

「シュウちゃん、良いけど道具がないから…」
「あ、そうだね。ごめん。」

 申し訳なさそうに言う梓に、柊は頭を掻きながら謝った。

「やってみたいなら、合流してからサクラに提案してみると良い。」
「うん。そうするよ。」

 アイスクライミングについて尋ねつつ、久しぶりの外での食事は気持ちの良いものとなった。
 久し振りの波音に心癒されつつ、昼寝もしてからオレたちは獣人の都市に向けて出発するのであった。
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