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予感
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高校からの付き合いだと言っていた。
就職活動だからと、夏休みに帰らなかったら大喧嘩になったらしい。
「けどさぁ、ちゃんと就職出来ないと、結局駄目になるじゃん? 俺なりに将来の事考えてんのに何でだよ…」
「うーん、先にそう言っとけば良かったのかもしれないですね…。それで、彼女の方に来てもらったら良かったのかも。」
「来たって相手してやる暇無いんだから、同じ事じゃね?」
前髪を掻き上げるように頭を押さえる先輩を見て、ちょっと笑った。ホントに、生真面目な人だと思う。
「そうですか?遊びに行ったりは出来なくても、顔見たい、したら俄然やる気んなるって言われれば、彼女も悪い気しないんじゃないですかね?」
「そういうもんかね…」
「たぶん…男でも女でも、やっぱり好きな人から必要とされたら嬉しいと思うんですけど。」
「ふーん…初島でもそう思うんだ?」
「どういう意味ですか。」
ちょっと抗議するみたいに口を尖らせる。酔ってるな自分…と思ったけど。先輩が頬杖をついて、もの問いた気にこっちを見ていたから、思わず笑って、頭をナデナデしていた。
就活とか、彼女の事とかで、疲れが溜まってるのが見ただけでわかったからだ。ホントに要領が悪いというか、不器用というか。
「大丈夫ですよ、彼女もきっと、わかってくれますって。先輩優しいし、誠実だし。」
だから―――と、続けようとした慰めの言葉は、口にすることが出来なかった。
「そこでふらついてどうするんですか。」
思わず額をぺしっと叩いていた。
「ホントに彼女が泣いちゃいますよ?」
「…そーだな…」
そう言って、先輩は自嘲気味に笑った。
「透子、お前西野センセの課題、澤村達とやるってホントか?」
「あー、うん、まだ保留だけど…。」
何か、ラピュタの城がどうとか…と言ったら舌打ちされた。何でだろう?
「俺達んとこ、シンジの彼女の母さんが茶道の師範やってるっていうから、お家元の茶室見学させてもらおうかって話になってんだけど。」
「マジで?!」
「行くか?」
「うん、行く行く!やった!! じゃあ、澤村君に断ってくるね!」
「あー、待て待て、俺も一緒に行ってやるよ。」
「え、別にいいよ?」
「お前一人で行ったら角が立つだろ? 俺が強引に誘ったって事にしとけ。」
頭をポンと叩かれて苦笑する。良いやつだなぁ、ホント。
でも―――と、そのシンジ君から彼女と別れた話を聞いていた事を思い出す。こういうのも誤解の元になってたんじゃないだろうか。友達思いっていうのは良いことだけど、彼女からしてみると優先順位が違うと思う。
向こうから付き合ってと言われてるから?でも、彼氏彼女になったなら、相手の気持ちになって考えてあげる必要はあるよね? きっと、だからすぐ振られるんだよ、と。
お節介かもしれないけど、ホントに良いヤツなだけに勿体ないと思ってしまう。
「うるせぇよ。」
と、ふて腐れてる顔は子供みたいでおかしかった。
「でも、ありがとね、助かった。」
ちょっと断りにくくて困ってたんだ―――と言ったら、ふっ、と笑われた。
「じゃあ、お礼はキス1回な。」
もちろん冗談だと思ったのに、次の瞬間には目の前に顔が来ていた。思わず顔をしかめる。
「これ、お礼になる?」
「―――ビミョーなとこだな…」
ヤレヤレ、と肩を竦めた。学食のAランチね、と言って歩き出した。
亜衣子サンのお店に通うようになったのは、単純にパングラタンが気に入ったからだ。たっぷりとチーズを溶かし込んだホワイトソースが絶品で。あと、亜衣子サンの人柄も良かった。
気さくで話しやすいお姉さんのような存在、というのが初めてで、自分だけでなく、亜衣子サンとおしゃべりしたくて来るお客さんは少なくなかったから、カズもそうなんだろうと思っていた。
特に約束をするでも無かったけど、大体いつも水曜日―――その頃推奨(?)されつつあったノー残業デーの日に行くと、大抵カウンターの亜衣子サンの前に座っていた綺麗な顔立ちの男の子。
でも、ほっそりとした体付きのわりに、グラスを持つ手の平は大きくて、腕には筋肉が浮き出ているからやけに男っぽい。夏休みのバイトで引っ越しやってたと聞いて納得した。
「重いものを持つのには、コツがあるんですよ。」
「悪かったね、重くて。」
と言ったら声を出して笑ったので安心した。その位、何処か人形めいた表情だと最初は思っていた。
基本的に、愚痴をこぼすのは趣味じゃ無かった。忙しいのは確かだったけど、仕事は好きだったし。でも、過呼吸症候群じゃないかと言われて驚いた。
「まあ、程々に?」
と言いながらちょっと小首をかしげる仕草に思わず笑った。決して踏み込んでは来ない、距離感が心地良くて、いつの間にか会うのが楽しみになった。
でもそれだけ―――だと思っていた。
どうする? と聞かれて、答える代わりに目を閉じてカズの首筋に顔を埋めた。
ホントに、ずるいし、ひどい。
今さらだと思う。
抱き締めてくれる腕が心地良かった。鼓膜に響く意外に低い声も。優しい笑顔が何処か胡散臭いのも面白いと思える程には、気を許していたからこそ同居する気になった。
そこに何も無いと分かっていたから、だから良かったのだ。
だって、失わなくてすむ。
高2から男ばかりの環境にいれば、男の生態というものを嫌でも知るようになる。悪いヤツじゃないのに、付き合ってる彼女につい同情してしまうような本音も知ってしまえば、諦めというのか、男に対する理想というものは持たなくなっていた。
特に彼氏が欲しいと思う事も無かったし、勉強も仕事も忙しくて、ある意味充実していたから、必要も無かった。
きっと、そういうのは表に出るのだろう、特に女扱いされることも無いままこの歳まできていて、免疫というものが無かったのも良くなかったのかもしれない。
距離が近くなると、何気ない軽口に動揺した。カズはそれまでと全く変わりなかったから、何だか自分が浅ましい人間になったような気がして、必死で取り繕っていたのに。
なのに好きだとか言われても、直ぐには信じられなかった。
熱に浮かされているカズは酷く…色っぽかった。他に表現の仕様が無いのが怖いぐらいに。
汗で額に張り付いた髪も、唇から吐き出される熱い息も、時折薄らと見開く潤んだ瞳も。
自分が痴女にでもなったような気分で、恥ずかしかったけれど、汗を拭いたり体を起こすのを手伝って飲ませたり食べさせたりした。
しっとりと汗ばんでいる体は意外に重くて、力無くもたれかかるのを支えながら、激しく脈打つ心臓の音が聞こえないことを祈るばかりで、だんだん頭がボウッとしてくるのが熱のせいだと気付いた時には遅かった。
ボンヤリとした意識の中で、甘い舌先を何度も吸った。餌を求める雛鳥みたいに。
ペットボトルが空になるまで続けて、カズはボトルを片手で潰して投げ捨てた。
割り込むように唇を押しつけて、絡みつく舌に今度は強く吸われながら、パジャマの上から胸を揉み拉かれて、湧きあがる心地よさに我を忘れた。
カズの体は、熱がある自分と同じぐらい熱くて、パジャマを着たまま―――さすがにそこは病人だという認識はあったんだろう、それでも、足を絡めて、キスをしながらお互いの体を探り合うように抱き合っていると、汗とは別のものでズボンの内側が湿り気を帯びてきて、それで着替えが必要になってしまったのだ。
熱を出してる人にする事じゃないよね?
だから、そこは反省して欲しい。
カズが頭を抱え込むように抱き締めて、ため息を付いた。
「忘れてるかと思った…」
ホントは今でも、忘れたいし、無かった事にしたい。
受け入れない事で、受け流す事で、自分を守っていたから、まだ躊躇いはある。それでも―――
カズの背中に腕を回して抱き締め返した。
いつか、喪う時が来るかもしれない―――という、そこはかとない怯えを抱きながら。
就職活動だからと、夏休みに帰らなかったら大喧嘩になったらしい。
「けどさぁ、ちゃんと就職出来ないと、結局駄目になるじゃん? 俺なりに将来の事考えてんのに何でだよ…」
「うーん、先にそう言っとけば良かったのかもしれないですね…。それで、彼女の方に来てもらったら良かったのかも。」
「来たって相手してやる暇無いんだから、同じ事じゃね?」
前髪を掻き上げるように頭を押さえる先輩を見て、ちょっと笑った。ホントに、生真面目な人だと思う。
「そうですか?遊びに行ったりは出来なくても、顔見たい、したら俄然やる気んなるって言われれば、彼女も悪い気しないんじゃないですかね?」
「そういうもんかね…」
「たぶん…男でも女でも、やっぱり好きな人から必要とされたら嬉しいと思うんですけど。」
「ふーん…初島でもそう思うんだ?」
「どういう意味ですか。」
ちょっと抗議するみたいに口を尖らせる。酔ってるな自分…と思ったけど。先輩が頬杖をついて、もの問いた気にこっちを見ていたから、思わず笑って、頭をナデナデしていた。
就活とか、彼女の事とかで、疲れが溜まってるのが見ただけでわかったからだ。ホントに要領が悪いというか、不器用というか。
「大丈夫ですよ、彼女もきっと、わかってくれますって。先輩優しいし、誠実だし。」
だから―――と、続けようとした慰めの言葉は、口にすることが出来なかった。
「そこでふらついてどうするんですか。」
思わず額をぺしっと叩いていた。
「ホントに彼女が泣いちゃいますよ?」
「…そーだな…」
そう言って、先輩は自嘲気味に笑った。
「透子、お前西野センセの課題、澤村達とやるってホントか?」
「あー、うん、まだ保留だけど…。」
何か、ラピュタの城がどうとか…と言ったら舌打ちされた。何でだろう?
「俺達んとこ、シンジの彼女の母さんが茶道の師範やってるっていうから、お家元の茶室見学させてもらおうかって話になってんだけど。」
「マジで?!」
「行くか?」
「うん、行く行く!やった!! じゃあ、澤村君に断ってくるね!」
「あー、待て待て、俺も一緒に行ってやるよ。」
「え、別にいいよ?」
「お前一人で行ったら角が立つだろ? 俺が強引に誘ったって事にしとけ。」
頭をポンと叩かれて苦笑する。良いやつだなぁ、ホント。
でも―――と、そのシンジ君から彼女と別れた話を聞いていた事を思い出す。こういうのも誤解の元になってたんじゃないだろうか。友達思いっていうのは良いことだけど、彼女からしてみると優先順位が違うと思う。
向こうから付き合ってと言われてるから?でも、彼氏彼女になったなら、相手の気持ちになって考えてあげる必要はあるよね? きっと、だからすぐ振られるんだよ、と。
お節介かもしれないけど、ホントに良いヤツなだけに勿体ないと思ってしまう。
「うるせぇよ。」
と、ふて腐れてる顔は子供みたいでおかしかった。
「でも、ありがとね、助かった。」
ちょっと断りにくくて困ってたんだ―――と言ったら、ふっ、と笑われた。
「じゃあ、お礼はキス1回な。」
もちろん冗談だと思ったのに、次の瞬間には目の前に顔が来ていた。思わず顔をしかめる。
「これ、お礼になる?」
「―――ビミョーなとこだな…」
ヤレヤレ、と肩を竦めた。学食のAランチね、と言って歩き出した。
亜衣子サンのお店に通うようになったのは、単純にパングラタンが気に入ったからだ。たっぷりとチーズを溶かし込んだホワイトソースが絶品で。あと、亜衣子サンの人柄も良かった。
気さくで話しやすいお姉さんのような存在、というのが初めてで、自分だけでなく、亜衣子サンとおしゃべりしたくて来るお客さんは少なくなかったから、カズもそうなんだろうと思っていた。
特に約束をするでも無かったけど、大体いつも水曜日―――その頃推奨(?)されつつあったノー残業デーの日に行くと、大抵カウンターの亜衣子サンの前に座っていた綺麗な顔立ちの男の子。
でも、ほっそりとした体付きのわりに、グラスを持つ手の平は大きくて、腕には筋肉が浮き出ているからやけに男っぽい。夏休みのバイトで引っ越しやってたと聞いて納得した。
「重いものを持つのには、コツがあるんですよ。」
「悪かったね、重くて。」
と言ったら声を出して笑ったので安心した。その位、何処か人形めいた表情だと最初は思っていた。
基本的に、愚痴をこぼすのは趣味じゃ無かった。忙しいのは確かだったけど、仕事は好きだったし。でも、過呼吸症候群じゃないかと言われて驚いた。
「まあ、程々に?」
と言いながらちょっと小首をかしげる仕草に思わず笑った。決して踏み込んでは来ない、距離感が心地良くて、いつの間にか会うのが楽しみになった。
でもそれだけ―――だと思っていた。
どうする? と聞かれて、答える代わりに目を閉じてカズの首筋に顔を埋めた。
ホントに、ずるいし、ひどい。
今さらだと思う。
抱き締めてくれる腕が心地良かった。鼓膜に響く意外に低い声も。優しい笑顔が何処か胡散臭いのも面白いと思える程には、気を許していたからこそ同居する気になった。
そこに何も無いと分かっていたから、だから良かったのだ。
だって、失わなくてすむ。
高2から男ばかりの環境にいれば、男の生態というものを嫌でも知るようになる。悪いヤツじゃないのに、付き合ってる彼女につい同情してしまうような本音も知ってしまえば、諦めというのか、男に対する理想というものは持たなくなっていた。
特に彼氏が欲しいと思う事も無かったし、勉強も仕事も忙しくて、ある意味充実していたから、必要も無かった。
きっと、そういうのは表に出るのだろう、特に女扱いされることも無いままこの歳まできていて、免疫というものが無かったのも良くなかったのかもしれない。
距離が近くなると、何気ない軽口に動揺した。カズはそれまでと全く変わりなかったから、何だか自分が浅ましい人間になったような気がして、必死で取り繕っていたのに。
なのに好きだとか言われても、直ぐには信じられなかった。
熱に浮かされているカズは酷く…色っぽかった。他に表現の仕様が無いのが怖いぐらいに。
汗で額に張り付いた髪も、唇から吐き出される熱い息も、時折薄らと見開く潤んだ瞳も。
自分が痴女にでもなったような気分で、恥ずかしかったけれど、汗を拭いたり体を起こすのを手伝って飲ませたり食べさせたりした。
しっとりと汗ばんでいる体は意外に重くて、力無くもたれかかるのを支えながら、激しく脈打つ心臓の音が聞こえないことを祈るばかりで、だんだん頭がボウッとしてくるのが熱のせいだと気付いた時には遅かった。
ボンヤリとした意識の中で、甘い舌先を何度も吸った。餌を求める雛鳥みたいに。
ペットボトルが空になるまで続けて、カズはボトルを片手で潰して投げ捨てた。
割り込むように唇を押しつけて、絡みつく舌に今度は強く吸われながら、パジャマの上から胸を揉み拉かれて、湧きあがる心地よさに我を忘れた。
カズの体は、熱がある自分と同じぐらい熱くて、パジャマを着たまま―――さすがにそこは病人だという認識はあったんだろう、それでも、足を絡めて、キスをしながらお互いの体を探り合うように抱き合っていると、汗とは別のものでズボンの内側が湿り気を帯びてきて、それで着替えが必要になってしまったのだ。
熱を出してる人にする事じゃないよね?
だから、そこは反省して欲しい。
カズが頭を抱え込むように抱き締めて、ため息を付いた。
「忘れてるかと思った…」
ホントは今でも、忘れたいし、無かった事にしたい。
受け入れない事で、受け流す事で、自分を守っていたから、まだ躊躇いはある。それでも―――
カズの背中に腕を回して抱き締め返した。
いつか、喪う時が来るかもしれない―――という、そこはかとない怯えを抱きながら。
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