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女子高生くすぐり受難
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ある地下室に男と女がいた。
周りはコンクリートが剥き出しで、冷たい印象を隠せない。
いたるところに車輪付きの棚が無造作に転がされている。
そこには様々な機械や、何らかの液体が入ったビン、一見何の変哲も無い筆や手袋など。
普通の地下室や実験室にも見えるが、ある一つの設備によってそうでは無いことは明らかだ。
それは大きな拘束具。
そこで眠っている女の子が上はワイシャツ、下は下着のみの姿で厳重に拘束されている。
一方男はブレザーにスラックスの出で立ち。
見た目は賢そうな印象を受けるが、そうでないことは明らかだ。
言うまでもないことだが、この光景は男が生み出した。
抜かり無い準備とシミュレーションを重ねて。
幸いにも人望はあったこの男子高校生、青島裕翔は巧みな話術を用いて、クラスメイトの尾本架恋を自宅に呼び出した。
互いに生徒会に所属する身であるがために、その打ち合わせといえば怪しまれなかった。
もちろん、学校が休みの日を狙って。
当然、何も知らない架恋は無警戒で玄関に入り、そこで意識を失った。
裕翔が用意した睡眠スプレーは、効果絶大だった。
その後、家族に忘れられている倉庫の地下室へと運び込んだのだ。
ちなみに、両親は同窓会に行っているため帰りは遅い。
緻密な計画の賜物だ。
改めて目の前で眠っている獲物を見る。
肩にかからないくらいのミディアムヘアに、ほんの少し垂れたまん丸で大きな目、ぷにぷにした頰は幼さを感じる。
一方、すらっとした鼻筋や艶やかな口はどこか色気を感じさせるものだ。
総じてタヌキ顔と称されるタイプか。
視線を下げていくと、かなり熟れた果実の膨らみが確認できる。
裕翔自身はこだわりはないが、多くの男が欲情の視線を向けるだろう。
さらに引き締まった身体にむっちりとした太もも、すらっとした健康的な脚へと続く。
かなりの美少女だろう。
そうでなければ、ここまで思い切ったことはしない。
「んぅぅ………うう………ここは………?」
架恋が目を覚ました。
まだスプレーの効果が残っているのか、うろんな目で辺りを見回している。
やがて目の前の裕翔に気づく。
「……え?裕翔……くん?……ここは?……って、えっ!?」
まだ完全に気がついたわけではないが、下半身が下着一枚であることには気づいたようだ。
さらに、指一本動かせないことにも。
「まさか裕翔くんがこんなことを………?いや、まさか………ね、ねぇ、そんなところにいないで早くこれ取ってよ……」
パニックにならなかったのは幸いだが、それでもかなり混乱している。
「まさか取るわけないでしょ。何のためにここまで苦労したと思ってんの?」
冷徹に言い放つ。なぜかわからないが、もう一人の自分が表れたように感じた。
絶句している架恋に、さらに追い討ちをかける。
「ここはうちの倉庫の地下だよ。周りには絶対に知られないし、うちの両親も今日は同窓会なんだ。どう言うことか……わかるよな?」
そう言いながら架恋に近づく。
心底怯えている様子も楽しんでいたいが、もう身体の奥底にある衝動を抑えられなかった。
ついに、夢が叶う。
「いやっ!やめてよこんなこと!」
そう言いながら、必死に体を捩るもまったく効果はない。
それもそのはず、この拘束には裕翔が考え抜いた傑作だ。
手は特殊な球体で覆われている。その内部は指の一本一本を固定し、全く動かせなくしている。
腕は若干ひじが曲がる程度で固定され、頭の後ろで縛られている。
その頭も全く動かせないようにがっちりと正面を向かされている。
胴体に目立った拘束はないものの、その綺麗な素足は指まで紐で縛られ、こちらも全く動かせない。
これらを踏まえると、架恋に許されている動きはお尻をずらす程度だ。
ついに、裕翔は手を伸ばした。架恋の上半身へまっすぐに向かっていく。
諦めたのか、架恋はぎゅっと目をつぶり襲いかかるであろう不快に備えている。
その様子に笑みを浮かべながら、架恋へ触れる。
「くひゅぅ!?っふふはっひひひひっな、にゃにをぉくくふふふふひひ」
そう、腋の下に。
裕翔は指一本でしかないにもかかわらず、このような反応を見せる架恋に興奮を隠せない。
「何ってくすぐりさ。楽しいだろう?」
手つきは緩慢なまま、指を増やしていく。
「あひひふふっははっっ楽しくなんかっきひひひひないっふはははっきひひ」
「ふぅん、そんなに笑っているのに?」
「それはぁぁぁきひひゅっくすぐっったいっからひひよぉ」
滑稽な笑い声をあげながら、体を捻る。
ワイシャツの手触り、柔肌の柔らかさ、だんだん熱くなっていく体、紅潮した顔、そして笑い声。
裕翔は長く長く待ち望んだ状況に、この上なく満足していた。
それに………かなり敏感だ。
この弱さで耐えられるだろうか。
どっちにしろ存分に楽しませてもらう。
「ねぇ、くすぐったい?やめてほしい?」
腋から手を離さずに聞く。
「くふふひっっくすぐったいいいいぃぃきはははくくくっやめてぇぇぇはひひ」
一旦手を止める。数分ほどだけだったが、架恋は息を切らし苦しそうに息をしていた。
間髪入れずに次のステージへ移行する。
「よし、じゃあとりあえず全身くすぐってみるからなー」
裕翔の言葉に架恋の顔がざあっと青ざめていく。
「はぁ………はぁ………お願い……もうやめて………」
内心架恋の様子に満足しながら、シミュレーションを重ねた言葉を連ねる。
「それは無理だ。君はここで俺のくすぐり奴隷になってもらうんだからなぁ」
そう言いながら再び架恋に近づく。
「ある程度腋は調べ終わったから、次は……脇腹かな?」
「ひっ!お、おねがい……くすぐりはやめて………他ならなんでもする………エッチなことでも………」
今にも泣きそうな顔で架恋が訴えてくる。
本当に嫌なんだな、と思いながら絶望の言葉を言い渡す。
「だから、お前はくすぐり奴隷になるんだよ!!」
声を張り上げ威嚇する。
架恋が怯えた表情を強める。
めんどくさいったらありゃしない。
まずは無言で首に手を伸ばした。
「くひゃひひっっ……くひんんん………ふくっ………はひっゅんんんぅ………」
あまり効いていないな。首が弱いって人間はあまりいないが。
しばらく経った後、耳へ持っていく。
「くふふっ……ひぅぅん……ふわぁああ……ゾクゾクするぅぅ………ふひゅうん……」
これは………擽感というより感じている?
耳は性感帯であると時々言われているのは知っていたが、ここまでとは。
多少は興味あるが、今はくすぐりのチェックだ。
「……お前、あんまりくすぐったくないだろ」
「くひゃぁぁ………ふぅぅん………な、なんかぁ……あひひ……きもひいぃぃ……」
やはりな。
それを聞いた裕翔はすぐに手を離す。
「あひゃぁう………っえ?なんで?止めないでよ……」
こんな状況にもかかわらず、抗議する架恋。
少しムッとした裕翔は次の部位へ指を伸ばす………前に服を破くことにした。
無言でハサミを手に取る。
その様子に危険を感じたのか、架恋はひっ、と悲鳴をあげ体を強張らせた。
それを幸いに景気良く切っていく。
「絶対に動くなよ………まあ、その状態じゃ動けないか」
架恋はすでに泣きそうになっていた。
「もう……もうこんなことやめてよ………いつもの裕翔くんに戻ってよ」
瞳に涙をたっぷり溜めて言ってくる。
「何度も言っているだろう。お前はくすぐり奴隷になるんだよ!!」
そう言い放ち、服を切り裂いていく。
ジョキジョキとした音が冷たく部屋に響いた。
架恋は諦めたのか大人しくしていたが、裕翔の目を睨みつけている。
それが唯一の抵抗だろう。
裕翔はサディスティックな笑みを浮かべて、あばらに指を食い込ませた。
間髪入れずに振動させる。
「ぎぃぃやっははははっはははっ!やぁはははっやめっやめぇぇぇぇ!あはははっきゃーっははははっひひぃぃははは!」
勢いよく笑い出す架恋。
腋の下よりも激しい。
人によっては一番の弱点のこともあるぐらいだ。
「どうだ?苦しいだろう?さっきの涙は吹き飛んだか?」
一切手を緩めることなく、しばらく楽しんだ裕翔は反応を聞いてみる。
「きひゅひひはははっはは!ああぁはへぁぁ苦しいぃぃぃひひゃひゃひひっくるひいからぁぁぁぁっ!ぎひひゅひゅぃぃやめてぇぇぇへへへひひぃひひ」
ろれつも曖昧に答える架恋。
ここは弱点だな。
あくまでもチェックが目的なので、一旦手を止める。
「はぁ……はぁ……はひひ……ふくくっ…ひひ……」
だんだんと指を下ろしていく。
それすらもくすぐったいのか、呼吸を整えつつも笑い声が漏れていた。
やがてたどり着いたのは脇腹。
ここが効かない人はまずいない。
自分の置かれている状況を飲み込んだ架恋は、抗議もせずに襲いくるであろう刺激に備えている。
その努力を無駄にしないためにも、全力で指を蠢かした。
脇腹は揉むと効く印象が強いが、なぜかいわゆるこちょこちょの動きだ。
「ひぃぃぃくひゅゅゅ…ひひひっぷくくっふひひひゃひゃくくくっひひ」
あまり効いていないな。
実は本当に弱いとこれだけで笑ったりする。
まあそんな人はあまりいないが。
しかしあえてこのような行動をしたのには理由があった。
「ここは反応が悪いな」
そう言って手を離す。
架恋の表情には安堵が見えたが、はたして続くかな。
「次は太ももかな」
わきわきさせながら手をだんだんと下げていく。
それを見た架恋は再び身構えるが、すばやく脇腹に手を滑らせ、一気に揉み込んだ。
「!!っきぃゃあっはははっははははっっやめぇぇぇっへへへっへへへっぎゃははははっひひひぃっひゃははははっ!はひぃぃやぁぁ」
これまでの反応とは打って変わって、激しく笑い出す架恋。
それもそのはず、8割ほどの力なのだから。
ツボを見つけ、重点的に責める。
「ぎぃぃやあっははははっきゃははははっ!くるしいぃぃぃやはははっははひぃひひひくるしいよぉぉぉきゃっははは!」
架恋の脇腹は引き締まっているが、柔らかさも備えたまさに理想のそれだ。
その感触をしばらく楽しみ、タイミングを見てお腹のこちょこちょに移行する。
まるでピアノを弾くかのように、指を踊らせる。
「ひゃはははっ!くひひっひゅゅひひひっきくふふふっきゃははははっまっへぇぇへはははは」
本当にいい反応だ。
こっちもやりがいがある。
一旦指を止めて確認の、架恋からすれば絶望の言葉を紡ぐ。
「ねぇ、なんか反応がやたらいいところあるよね?」
架恋の顔色が悪くなっていく。
「いやっ……そんなことない………」
「早めに白状したほうがいいんじゃない?」
有無を言わせずに言葉を被せる。
覚悟したのか、架恋は無言を貫いている。
「なら、仕方ないよな」
そう言って、指をそこに持っていく。
そう、綺麗なへそに。
「ひぎぃぃぃっぎゃっはははっあははははっ!ははっひゃひゃひゃっあははははっやめてぇぇぇぇやあっはっははは!むりぃぃぃひひぃぃひひひ!」
「おおっ!」
あまりの暴れっぷりに思わず声が出てしまった。
とは言っても腰を激しく上下させているだけで、大した抵抗にはなっていないが。
指でこれだと筆や羽根を使った時が楽しみだな。
しばらく、激弱のへそをコリコリとくすぐる。
「あはははっぎひひゅひはははっあはは!っいやーーーっははははっ!きゃははははっ!むりぃぃぃやぁぁぁはははは」
限界に達しそうなところでストップする。
「また弱点更新だな」
「はぁ……ひひっ……はは………きひひっ……」
反応する元気もないか。
荒い息をついている架恋に、水を飲ませる。
「ほら、飲まないと死ぬぞ?」
「はぁ……はぁ……いやっ……こんなの……むぐっ!」
哺乳瓶で。当然中身は水だが。
喉が動いたのを確認して、架恋のプライドを責め立てる。
「おいちかったでちゅかー?何もできない赤ちゃんでちゅもんねー」
「いやぁ……やめてよぉ………誰にも言わないから………」
まだ心は折れていないか。
だが、やろうと思えば数時間で屈服させることができると踏んでいた。
なぜなら………
「くく、やめていいのか?濡れているのはわかっているぞ」
「そんなこと………」
そう、すでに刺激を性的快感に変換し始めていたのだ。
くすぐったいという感覚は、人間が急所を触られた不快感とする説がある。
この不快感やストレスを解消するために、強制的に笑いが生み出される。
その急所には性感帯も例外ではない。
太ももやお尻、股間や胸などは最たる例だろう。
さらにはくすぐりに精通した裕翔の技を長時間受け続けている。
だから、濡れていてもおかしくはないのだが、普通はそんなことをしたら変態とみなされてしまうだろう。
架恋もそれに漏れず、自身で自分を追い込んでしまっていた。
これも裕翔の計算通りだが。
「お前も気に入ったから、興奮してるんだろ?なら、続けてもいいじゃないか」
「でも………こんなのダメだよ………」
「そんなことないさ。まあすぐにわかるよ」
意味深な言葉を残して、架恋に手を伸ばす。
それをみた架恋は身を硬くする。
裕翔はその様子に笑みを浮かべながら、腰に手を伸ばした。
最初っから全力で揉む。
「ぎぃぃーーー!?っきゃっはははあぁぁははっはははぁぁぁこれぇぇへへひひぁっだめぇぇっっくひゃぁぁははは!」
なかなかの好感触。
お尻を拘束具に打ちつけてなんとか紛らわそうとしている。
効いてる効いてる。
「じゃあ、どうくすぐったいのか言えたらやめてやるぞ」
「きゃははははっ!きひひゅひっこひぃぃひひひひこっこしがぁぁぁはへぇへへへっくすぐっったいっぃぃぃひゃはははっ!!」
「そんなことは誰でも言える。もっと具体的にだ」
「そんなぁぁぁぁははっはははっくるひぃぃぃひひひっこしぃぃいやぁぁはははっきゃーっははは!」
単純なくすぐったさは一番っぽいな。
他の部位にはないムズムズとしたくすぐったさがある。
特に女性は近くに子宮もあることから、より敏感であるのではないだろうか。
しばらく楽しんだ後、惜しみながら指を離す。
「くくく、ここも激弱だったな」
果恋は息を整えるのに精一杯で、反応する余裕は全くなかった。
それをいいことに、次の獲物に手を伸ばす。
「次は………お前にとってはご褒美かもな」
そう言いながら、太ももに触れる。
そのままさわさわと撫で回す。
「くひっ………ひひはっ……にひひひ……くぅぅん……ひゃはは……」
「ここまでくると、本当に淫乱だな」
「そんな……あはぁん……こと……いひひ……ない……はひひっ」
口では否定しているが、身体は正直だ。
愛液が溢れて、太ももまで伝わっている。
それによって滑りが良くなり、より甘美な刺激になってしまっていた。
まさに負のスパイラル。
架恋にとっては正かもしれないが。
とはいえ感じさせるのが目的ではない。
指の動きを変える。
「ひひっ……あはっ!?いやぁぁははははっにゃはははっくふふふぁあはっははは!くすぐったいぃぃぃひひはっ」
先ほどとは打って変わって、笑い出した架恋。
そのムチムチとした太ももを、なんとか刺激から逃れようと力を込めているが、ビクビクと震えるだけで意味をなしていない。
「どうだ?少し指の動きを変えるだけで、全然違うだろ?」
「あははははっきひひゅひひひ!こちょこちょだめぇぇぇへへへっぁははは!」
ここも例に漏れず弱点だった。
指をだんだん下ろしていく。
「さて、脚はどうかな~?」
「ひぃぃ!やめっ……ひひはははっ……そこはっ……くぅぅぅ……ひひっ……ひぃぃ……」
架恋が反応を示したのは膝だった。
ここはゾクゾクとしたくすぐったさが走る箇所。
苦手な人も意外と多い。
表と裏を挟むように責め始めた。
「くひっ……はははっ!ひひっきひひ…っくくふふふっ……やぁっやめぇへへへ」
「くく、ゾクゾクするだろ?」
「きひひゅひっそ、しょんなこといわないでへぇぇっにひひひっ……」
普通よりは弱いだろうが、こんなものか。
受けている方は普通に苦しいはずだが。
再び脚を滑りながら降りていく。
とうとう最後か。
「よし、ここで最後だ。とは言ってもチェックのことだけどな」
「……あっ……お願い…します……足の、裏だけは許してください……本当に…弱いんです……」
「いい加減気づけ。そんなこと言ったら逆効果だよ」
そう言って、綺麗な左の足の裏に指を近づけていく。
まずは一本。くるくるさせながら。
かかとから指先までつぅぅとなぞる。
「ひっ!?きひひゃゃっははっいやっひひふふふふっあははっ」
わーお、好感触。
ワンチャン一番の弱点かもな。
開発のしがいがある。
「確かに嘘は言っていなかったようだな。偉いぞ」
「ねっ?わかったでしょ?だから……やめてよ……」
「素直だな。だがもうその必要もない。何度も言っているが、君の未来はくすぐり奴隷だ」
五本の指をかかとに食い込ませる。
そして強めにカリカリと引っ掻き出した。
「きぃぃ!?きゃっははははっやめてぇぇぇへへへくすぐったいぃぃぃひひひっははは」
「割と効いていないな」
一言呟くと、だんだんと上へと移動させていく。
「さて、どこが弱いかなー?」
「きひひひひゃゃぁぁあっはっははははっひぃ!?きゃっははははっむりぃぃぃひひぃぃひはははは」
大きな反応を示したのは、かかとの土踏まずの間。
もともと足の裏が弱いのは確定か。
それにここでこの反応だと、
「ぎぃぃやあっはははは!ダメダメぇぇえひゃはははっ!ぎゃはははははっあっはははははっはははっくるしいぃぃぃあははははははっはははおかじぐなるぅぅぅ」
やはりこうなる。
土踏まずに到達した途端、狂ったように笑い始めた。
予想通りというかなんというか。
顔を真っ赤にしながら苦しそうな笑い声をあげる架恋。
そう、裕翔はこの光景を思い描いていたのだ。
美少女を自分の手で悶絶させる。
そして自分の言いなりになる奴隷へと変える。
それこそ彼の野望だった。
「なあ、やめてほしいか?でも、この刺激と一生付き合っていくんだ。好きになった方が架恋のためだぞ」
「あははははっははは!いやぁぁははははっぎぃぃやあっはははは!そこぉぉぉひゃひゃひぃぃぃむりぃぃぃひゃはははっ土踏まずだけはぁぁははは!」
いい笑い声だ。
全力で笑っているからか、だんだんとボリュームが落ちている。
頃合いを見計らって、指を離す。
名目上は感度チェックなので。
「はひっ……はあ……ははっ……はあ…………ふぅぅん………」
「下手したら一番よわよわなところだったな」
架恋は必死に酸素を補給している。
笑い方から考えてもおかしくないか。
ある程度回復したのを見計らって、再び手を伸ばす。
架恋から反論が出ることもなく、ぼーっと裕翔の方を見ている。
あと少しだ。
「きぃぃやっははははっ!あはははははっははははっやあっははははは!ぎゃははははっきぃっくふふふははは!」
母指球からの刺激に否応なく反応してしまう。
裕翔は適度な硬さのある母指球の感触を楽しみながら、分析を続けている。
これで感度チェックもひと段落か。
内心でそう思いながら、指の間をくすぐり始める。
「ひぁぁっはははっ!ああああきぃぃやっはははははっくあっはははははっ!ひぃぃぃやぁぁめぇぇぇへへへへっひゃあぁぁははは」
指でこれか。
道具を使った時が楽しみだな。
さてと………俺の方の我慢が限界に達していた。
架恋もそろそろ休みたいだろう。
「ここらで一度限界を超えてみようか。一番弱いところはどこ?正直に言わないと余計に苦しむよ?」
「はぁ……ひひっ…………ぜ、全部弱いからぁぁ」
そう来たか。
それは予想外だったな。
「いやいや、時間稼ぎはいいから。もうバレてるんだよ」
仕方がないので、揺さぶりながら手を動かしていく。
指を蠢かせながら腋からだんだんと下がっていく。
時折、ビクッと反応しているがどれも弱かったポイントだった。
具体的には腰と足の裏が同じくらい、次いで脇腹、あばら、腋と続く。
ただ、腰は擽感というより不快感の方が大きい気がする。
となると足の裏が正解か。
まあ結局全部開発するが。
全力を見せるために、棚の上から小瓶を取る。
そしてそれをたっぷり手に取り、丹念に足の裏に塗っていく。
足首や指の間の方まで忘れずに。
「くひひ………ひっ…………なに、を………はひひ……」
架恋が身をよじろうとしている。
塗られているだけでも結構なくすぐったさなのだろう。
もうお分かりだろうが、小瓶の中身はローション。
種類は色々あるが、とりあえずオーソドックスなやつだ。
地獄の始まりだな。
だんだんと指をくすぐりのそれへと変えていく。
「いひひっ………ひひぃ!?やめっひへへへっやあっいやあっははははっぎゃあっははははは!きついぃぃぃひひぃははきつっすぎぃるぅぅうひゃははははっだめぇぇぇえへへへへっぎぃぃひゃはははは!」
さっきまでは傷つけてはならないのと、感度チェックが目的だったためにどこか加減をしていた。
しかし今は全力を出しても、ローションが全て受け止めくすぐったさに変換してくれる。
それをいいことに、裕翔は自分の秘めてきた欲望をありのままに憐れな足の裏にぶつけていた。
「ほらほら、くすぐったいか?もっと楽しませてくれよ」
「いやぁぁぁははははっ!あーっははは!むりぃぃぃぎひひひひだめぇぇへへへへははははっああああぐひゃっひゃひゃっやあっあははは」
激しく体を仰け反らせようとして、拘束がガチガチと震える。
もちろんその程度では壊れるはずもない。
裕翔はさらに指先に集中する。
指の間を丹念にほじくり回し、母指球をカリカリと引っかき、土踏まずを徹底的にいじめ倒し、かかとを力強くかきむしる。
それら全てが架恋の精神を追い込み、神経を刺激していた。
「ぎゅひぃぃぃやはははっあははははっ!ごめっへへへごべんなざぃぃぃいっぎゃはははっごべんなぁさぁはははっははひひひっゆるじでぇぇへへへ」
「そろそろ限界か?ラストスパートだな」
架恋の限界を察した裕翔はさらにギアを上げる。
もうそんな気力はないのにもかかわらず、強制的に笑わされる架恋。
彼女にとっては一種の安らぎである気絶が近づいていた。
「くひゃひひひっぎひひひっはははっぎゃっははははっあははははっぁぁぁああはははっきぃやああああっひゃっひひひひひああああっあっははひひひぃ!?ああぁぁぁあああはぁぁああああっ!!!」
獣の断末魔のような叫び声を上げて、架恋は絶頂した。
すでにびしょびしょだった股間から、薄黄色の液体が吹き出てくる。
意識がない身体は無意識のうちにビクンビクンと痙攣していた。
「ふぅ………結構キツイな。あーあ、後片付けもあるし。まあ、初めてだし仕方ないか」
そう言いながら、わずかにローションの残る足裏にキスをすると、裕翔は部屋を後にするのだった。
周りはコンクリートが剥き出しで、冷たい印象を隠せない。
いたるところに車輪付きの棚が無造作に転がされている。
そこには様々な機械や、何らかの液体が入ったビン、一見何の変哲も無い筆や手袋など。
普通の地下室や実験室にも見えるが、ある一つの設備によってそうでは無いことは明らかだ。
それは大きな拘束具。
そこで眠っている女の子が上はワイシャツ、下は下着のみの姿で厳重に拘束されている。
一方男はブレザーにスラックスの出で立ち。
見た目は賢そうな印象を受けるが、そうでないことは明らかだ。
言うまでもないことだが、この光景は男が生み出した。
抜かり無い準備とシミュレーションを重ねて。
幸いにも人望はあったこの男子高校生、青島裕翔は巧みな話術を用いて、クラスメイトの尾本架恋を自宅に呼び出した。
互いに生徒会に所属する身であるがために、その打ち合わせといえば怪しまれなかった。
もちろん、学校が休みの日を狙って。
当然、何も知らない架恋は無警戒で玄関に入り、そこで意識を失った。
裕翔が用意した睡眠スプレーは、効果絶大だった。
その後、家族に忘れられている倉庫の地下室へと運び込んだのだ。
ちなみに、両親は同窓会に行っているため帰りは遅い。
緻密な計画の賜物だ。
改めて目の前で眠っている獲物を見る。
肩にかからないくらいのミディアムヘアに、ほんの少し垂れたまん丸で大きな目、ぷにぷにした頰は幼さを感じる。
一方、すらっとした鼻筋や艶やかな口はどこか色気を感じさせるものだ。
総じてタヌキ顔と称されるタイプか。
視線を下げていくと、かなり熟れた果実の膨らみが確認できる。
裕翔自身はこだわりはないが、多くの男が欲情の視線を向けるだろう。
さらに引き締まった身体にむっちりとした太もも、すらっとした健康的な脚へと続く。
かなりの美少女だろう。
そうでなければ、ここまで思い切ったことはしない。
「んぅぅ………うう………ここは………?」
架恋が目を覚ました。
まだスプレーの効果が残っているのか、うろんな目で辺りを見回している。
やがて目の前の裕翔に気づく。
「……え?裕翔……くん?……ここは?……って、えっ!?」
まだ完全に気がついたわけではないが、下半身が下着一枚であることには気づいたようだ。
さらに、指一本動かせないことにも。
「まさか裕翔くんがこんなことを………?いや、まさか………ね、ねぇ、そんなところにいないで早くこれ取ってよ……」
パニックにならなかったのは幸いだが、それでもかなり混乱している。
「まさか取るわけないでしょ。何のためにここまで苦労したと思ってんの?」
冷徹に言い放つ。なぜかわからないが、もう一人の自分が表れたように感じた。
絶句している架恋に、さらに追い討ちをかける。
「ここはうちの倉庫の地下だよ。周りには絶対に知られないし、うちの両親も今日は同窓会なんだ。どう言うことか……わかるよな?」
そう言いながら架恋に近づく。
心底怯えている様子も楽しんでいたいが、もう身体の奥底にある衝動を抑えられなかった。
ついに、夢が叶う。
「いやっ!やめてよこんなこと!」
そう言いながら、必死に体を捩るもまったく効果はない。
それもそのはず、この拘束には裕翔が考え抜いた傑作だ。
手は特殊な球体で覆われている。その内部は指の一本一本を固定し、全く動かせなくしている。
腕は若干ひじが曲がる程度で固定され、頭の後ろで縛られている。
その頭も全く動かせないようにがっちりと正面を向かされている。
胴体に目立った拘束はないものの、その綺麗な素足は指まで紐で縛られ、こちらも全く動かせない。
これらを踏まえると、架恋に許されている動きはお尻をずらす程度だ。
ついに、裕翔は手を伸ばした。架恋の上半身へまっすぐに向かっていく。
諦めたのか、架恋はぎゅっと目をつぶり襲いかかるであろう不快に備えている。
その様子に笑みを浮かべながら、架恋へ触れる。
「くひゅぅ!?っふふはっひひひひっな、にゃにをぉくくふふふふひひ」
そう、腋の下に。
裕翔は指一本でしかないにもかかわらず、このような反応を見せる架恋に興奮を隠せない。
「何ってくすぐりさ。楽しいだろう?」
手つきは緩慢なまま、指を増やしていく。
「あひひふふっははっっ楽しくなんかっきひひひひないっふはははっきひひ」
「ふぅん、そんなに笑っているのに?」
「それはぁぁぁきひひゅっくすぐっったいっからひひよぉ」
滑稽な笑い声をあげながら、体を捻る。
ワイシャツの手触り、柔肌の柔らかさ、だんだん熱くなっていく体、紅潮した顔、そして笑い声。
裕翔は長く長く待ち望んだ状況に、この上なく満足していた。
それに………かなり敏感だ。
この弱さで耐えられるだろうか。
どっちにしろ存分に楽しませてもらう。
「ねぇ、くすぐったい?やめてほしい?」
腋から手を離さずに聞く。
「くふふひっっくすぐったいいいいぃぃきはははくくくっやめてぇぇぇはひひ」
一旦手を止める。数分ほどだけだったが、架恋は息を切らし苦しそうに息をしていた。
間髪入れずに次のステージへ移行する。
「よし、じゃあとりあえず全身くすぐってみるからなー」
裕翔の言葉に架恋の顔がざあっと青ざめていく。
「はぁ………はぁ………お願い……もうやめて………」
内心架恋の様子に満足しながら、シミュレーションを重ねた言葉を連ねる。
「それは無理だ。君はここで俺のくすぐり奴隷になってもらうんだからなぁ」
そう言いながら再び架恋に近づく。
「ある程度腋は調べ終わったから、次は……脇腹かな?」
「ひっ!お、おねがい……くすぐりはやめて………他ならなんでもする………エッチなことでも………」
今にも泣きそうな顔で架恋が訴えてくる。
本当に嫌なんだな、と思いながら絶望の言葉を言い渡す。
「だから、お前はくすぐり奴隷になるんだよ!!」
声を張り上げ威嚇する。
架恋が怯えた表情を強める。
めんどくさいったらありゃしない。
まずは無言で首に手を伸ばした。
「くひゃひひっっ……くひんんん………ふくっ………はひっゅんんんぅ………」
あまり効いていないな。首が弱いって人間はあまりいないが。
しばらく経った後、耳へ持っていく。
「くふふっ……ひぅぅん……ふわぁああ……ゾクゾクするぅぅ………ふひゅうん……」
これは………擽感というより感じている?
耳は性感帯であると時々言われているのは知っていたが、ここまでとは。
多少は興味あるが、今はくすぐりのチェックだ。
「……お前、あんまりくすぐったくないだろ」
「くひゃぁぁ………ふぅぅん………な、なんかぁ……あひひ……きもひいぃぃ……」
やはりな。
それを聞いた裕翔はすぐに手を離す。
「あひゃぁう………っえ?なんで?止めないでよ……」
こんな状況にもかかわらず、抗議する架恋。
少しムッとした裕翔は次の部位へ指を伸ばす………前に服を破くことにした。
無言でハサミを手に取る。
その様子に危険を感じたのか、架恋はひっ、と悲鳴をあげ体を強張らせた。
それを幸いに景気良く切っていく。
「絶対に動くなよ………まあ、その状態じゃ動けないか」
架恋はすでに泣きそうになっていた。
「もう……もうこんなことやめてよ………いつもの裕翔くんに戻ってよ」
瞳に涙をたっぷり溜めて言ってくる。
「何度も言っているだろう。お前はくすぐり奴隷になるんだよ!!」
そう言い放ち、服を切り裂いていく。
ジョキジョキとした音が冷たく部屋に響いた。
架恋は諦めたのか大人しくしていたが、裕翔の目を睨みつけている。
それが唯一の抵抗だろう。
裕翔はサディスティックな笑みを浮かべて、あばらに指を食い込ませた。
間髪入れずに振動させる。
「ぎぃぃやっははははっはははっ!やぁはははっやめっやめぇぇぇぇ!あはははっきゃーっははははっひひぃぃははは!」
勢いよく笑い出す架恋。
腋の下よりも激しい。
人によっては一番の弱点のこともあるぐらいだ。
「どうだ?苦しいだろう?さっきの涙は吹き飛んだか?」
一切手を緩めることなく、しばらく楽しんだ裕翔は反応を聞いてみる。
「きひゅひひはははっはは!ああぁはへぁぁ苦しいぃぃぃひひゃひゃひひっくるひいからぁぁぁぁっ!ぎひひゅひゅぃぃやめてぇぇぇへへへひひぃひひ」
ろれつも曖昧に答える架恋。
ここは弱点だな。
あくまでもチェックが目的なので、一旦手を止める。
「はぁ……はぁ……はひひ……ふくくっ…ひひ……」
だんだんと指を下ろしていく。
それすらもくすぐったいのか、呼吸を整えつつも笑い声が漏れていた。
やがてたどり着いたのは脇腹。
ここが効かない人はまずいない。
自分の置かれている状況を飲み込んだ架恋は、抗議もせずに襲いくるであろう刺激に備えている。
その努力を無駄にしないためにも、全力で指を蠢かした。
脇腹は揉むと効く印象が強いが、なぜかいわゆるこちょこちょの動きだ。
「ひぃぃぃくひゅゅゅ…ひひひっぷくくっふひひひゃひゃくくくっひひ」
あまり効いていないな。
実は本当に弱いとこれだけで笑ったりする。
まあそんな人はあまりいないが。
しかしあえてこのような行動をしたのには理由があった。
「ここは反応が悪いな」
そう言って手を離す。
架恋の表情には安堵が見えたが、はたして続くかな。
「次は太ももかな」
わきわきさせながら手をだんだんと下げていく。
それを見た架恋は再び身構えるが、すばやく脇腹に手を滑らせ、一気に揉み込んだ。
「!!っきぃゃあっはははっははははっっやめぇぇぇっへへへっへへへっぎゃははははっひひひぃっひゃははははっ!はひぃぃやぁぁ」
これまでの反応とは打って変わって、激しく笑い出す架恋。
それもそのはず、8割ほどの力なのだから。
ツボを見つけ、重点的に責める。
「ぎぃぃやあっははははっきゃははははっ!くるしいぃぃぃやはははっははひぃひひひくるしいよぉぉぉきゃっははは!」
架恋の脇腹は引き締まっているが、柔らかさも備えたまさに理想のそれだ。
その感触をしばらく楽しみ、タイミングを見てお腹のこちょこちょに移行する。
まるでピアノを弾くかのように、指を踊らせる。
「ひゃはははっ!くひひっひゅゅひひひっきくふふふっきゃははははっまっへぇぇへはははは」
本当にいい反応だ。
こっちもやりがいがある。
一旦指を止めて確認の、架恋からすれば絶望の言葉を紡ぐ。
「ねぇ、なんか反応がやたらいいところあるよね?」
架恋の顔色が悪くなっていく。
「いやっ……そんなことない………」
「早めに白状したほうがいいんじゃない?」
有無を言わせずに言葉を被せる。
覚悟したのか、架恋は無言を貫いている。
「なら、仕方ないよな」
そう言って、指をそこに持っていく。
そう、綺麗なへそに。
「ひぎぃぃぃっぎゃっはははっあははははっ!ははっひゃひゃひゃっあははははっやめてぇぇぇぇやあっはっははは!むりぃぃぃひひぃぃひひひ!」
「おおっ!」
あまりの暴れっぷりに思わず声が出てしまった。
とは言っても腰を激しく上下させているだけで、大した抵抗にはなっていないが。
指でこれだと筆や羽根を使った時が楽しみだな。
しばらく、激弱のへそをコリコリとくすぐる。
「あはははっぎひひゅひはははっあはは!っいやーーーっははははっ!きゃははははっ!むりぃぃぃやぁぁぁはははは」
限界に達しそうなところでストップする。
「また弱点更新だな」
「はぁ……ひひっ……はは………きひひっ……」
反応する元気もないか。
荒い息をついている架恋に、水を飲ませる。
「ほら、飲まないと死ぬぞ?」
「はぁ……はぁ……いやっ……こんなの……むぐっ!」
哺乳瓶で。当然中身は水だが。
喉が動いたのを確認して、架恋のプライドを責め立てる。
「おいちかったでちゅかー?何もできない赤ちゃんでちゅもんねー」
「いやぁ……やめてよぉ………誰にも言わないから………」
まだ心は折れていないか。
だが、やろうと思えば数時間で屈服させることができると踏んでいた。
なぜなら………
「くく、やめていいのか?濡れているのはわかっているぞ」
「そんなこと………」
そう、すでに刺激を性的快感に変換し始めていたのだ。
くすぐったいという感覚は、人間が急所を触られた不快感とする説がある。
この不快感やストレスを解消するために、強制的に笑いが生み出される。
その急所には性感帯も例外ではない。
太ももやお尻、股間や胸などは最たる例だろう。
さらにはくすぐりに精通した裕翔の技を長時間受け続けている。
だから、濡れていてもおかしくはないのだが、普通はそんなことをしたら変態とみなされてしまうだろう。
架恋もそれに漏れず、自身で自分を追い込んでしまっていた。
これも裕翔の計算通りだが。
「お前も気に入ったから、興奮してるんだろ?なら、続けてもいいじゃないか」
「でも………こんなのダメだよ………」
「そんなことないさ。まあすぐにわかるよ」
意味深な言葉を残して、架恋に手を伸ばす。
それをみた架恋は身を硬くする。
裕翔はその様子に笑みを浮かべながら、腰に手を伸ばした。
最初っから全力で揉む。
「ぎぃぃーーー!?っきゃっはははあぁぁははっはははぁぁぁこれぇぇへへひひぁっだめぇぇっっくひゃぁぁははは!」
なかなかの好感触。
お尻を拘束具に打ちつけてなんとか紛らわそうとしている。
効いてる効いてる。
「じゃあ、どうくすぐったいのか言えたらやめてやるぞ」
「きゃははははっ!きひひゅひっこひぃぃひひひひこっこしがぁぁぁはへぇへへへっくすぐっったいっぃぃぃひゃはははっ!!」
「そんなことは誰でも言える。もっと具体的にだ」
「そんなぁぁぁぁははっはははっくるひぃぃぃひひひっこしぃぃいやぁぁはははっきゃーっははは!」
単純なくすぐったさは一番っぽいな。
他の部位にはないムズムズとしたくすぐったさがある。
特に女性は近くに子宮もあることから、より敏感であるのではないだろうか。
しばらく楽しんだ後、惜しみながら指を離す。
「くくく、ここも激弱だったな」
果恋は息を整えるのに精一杯で、反応する余裕は全くなかった。
それをいいことに、次の獲物に手を伸ばす。
「次は………お前にとってはご褒美かもな」
そう言いながら、太ももに触れる。
そのままさわさわと撫で回す。
「くひっ………ひひはっ……にひひひ……くぅぅん……ひゃはは……」
「ここまでくると、本当に淫乱だな」
「そんな……あはぁん……こと……いひひ……ない……はひひっ」
口では否定しているが、身体は正直だ。
愛液が溢れて、太ももまで伝わっている。
それによって滑りが良くなり、より甘美な刺激になってしまっていた。
まさに負のスパイラル。
架恋にとっては正かもしれないが。
とはいえ感じさせるのが目的ではない。
指の動きを変える。
「ひひっ……あはっ!?いやぁぁははははっにゃはははっくふふふぁあはっははは!くすぐったいぃぃぃひひはっ」
先ほどとは打って変わって、笑い出した架恋。
そのムチムチとした太ももを、なんとか刺激から逃れようと力を込めているが、ビクビクと震えるだけで意味をなしていない。
「どうだ?少し指の動きを変えるだけで、全然違うだろ?」
「あははははっきひひゅひひひ!こちょこちょだめぇぇぇへへへっぁははは!」
ここも例に漏れず弱点だった。
指をだんだん下ろしていく。
「さて、脚はどうかな~?」
「ひぃぃ!やめっ……ひひはははっ……そこはっ……くぅぅぅ……ひひっ……ひぃぃ……」
架恋が反応を示したのは膝だった。
ここはゾクゾクとしたくすぐったさが走る箇所。
苦手な人も意外と多い。
表と裏を挟むように責め始めた。
「くひっ……はははっ!ひひっきひひ…っくくふふふっ……やぁっやめぇへへへ」
「くく、ゾクゾクするだろ?」
「きひひゅひっそ、しょんなこといわないでへぇぇっにひひひっ……」
普通よりは弱いだろうが、こんなものか。
受けている方は普通に苦しいはずだが。
再び脚を滑りながら降りていく。
とうとう最後か。
「よし、ここで最後だ。とは言ってもチェックのことだけどな」
「……あっ……お願い…します……足の、裏だけは許してください……本当に…弱いんです……」
「いい加減気づけ。そんなこと言ったら逆効果だよ」
そう言って、綺麗な左の足の裏に指を近づけていく。
まずは一本。くるくるさせながら。
かかとから指先までつぅぅとなぞる。
「ひっ!?きひひゃゃっははっいやっひひふふふふっあははっ」
わーお、好感触。
ワンチャン一番の弱点かもな。
開発のしがいがある。
「確かに嘘は言っていなかったようだな。偉いぞ」
「ねっ?わかったでしょ?だから……やめてよ……」
「素直だな。だがもうその必要もない。何度も言っているが、君の未来はくすぐり奴隷だ」
五本の指をかかとに食い込ませる。
そして強めにカリカリと引っ掻き出した。
「きぃぃ!?きゃっははははっやめてぇぇぇへへへくすぐったいぃぃぃひひひっははは」
「割と効いていないな」
一言呟くと、だんだんと上へと移動させていく。
「さて、どこが弱いかなー?」
「きひひひひゃゃぁぁあっはっははははっひぃ!?きゃっははははっむりぃぃぃひひぃぃひはははは」
大きな反応を示したのは、かかとの土踏まずの間。
もともと足の裏が弱いのは確定か。
それにここでこの反応だと、
「ぎぃぃやあっはははは!ダメダメぇぇえひゃはははっ!ぎゃはははははっあっはははははっはははっくるしいぃぃぃあははははははっはははおかじぐなるぅぅぅ」
やはりこうなる。
土踏まずに到達した途端、狂ったように笑い始めた。
予想通りというかなんというか。
顔を真っ赤にしながら苦しそうな笑い声をあげる架恋。
そう、裕翔はこの光景を思い描いていたのだ。
美少女を自分の手で悶絶させる。
そして自分の言いなりになる奴隷へと変える。
それこそ彼の野望だった。
「なあ、やめてほしいか?でも、この刺激と一生付き合っていくんだ。好きになった方が架恋のためだぞ」
「あははははっははは!いやぁぁははははっぎぃぃやあっはははは!そこぉぉぉひゃひゃひぃぃぃむりぃぃぃひゃはははっ土踏まずだけはぁぁははは!」
いい笑い声だ。
全力で笑っているからか、だんだんとボリュームが落ちている。
頃合いを見計らって、指を離す。
名目上は感度チェックなので。
「はひっ……はあ……ははっ……はあ…………ふぅぅん………」
「下手したら一番よわよわなところだったな」
架恋は必死に酸素を補給している。
笑い方から考えてもおかしくないか。
ある程度回復したのを見計らって、再び手を伸ばす。
架恋から反論が出ることもなく、ぼーっと裕翔の方を見ている。
あと少しだ。
「きぃぃやっははははっ!あはははははっははははっやあっははははは!ぎゃははははっきぃっくふふふははは!」
母指球からの刺激に否応なく反応してしまう。
裕翔は適度な硬さのある母指球の感触を楽しみながら、分析を続けている。
これで感度チェックもひと段落か。
内心でそう思いながら、指の間をくすぐり始める。
「ひぁぁっはははっ!ああああきぃぃやっはははははっくあっはははははっ!ひぃぃぃやぁぁめぇぇぇへへへへっひゃあぁぁははは」
指でこれか。
道具を使った時が楽しみだな。
さてと………俺の方の我慢が限界に達していた。
架恋もそろそろ休みたいだろう。
「ここらで一度限界を超えてみようか。一番弱いところはどこ?正直に言わないと余計に苦しむよ?」
「はぁ……ひひっ…………ぜ、全部弱いからぁぁ」
そう来たか。
それは予想外だったな。
「いやいや、時間稼ぎはいいから。もうバレてるんだよ」
仕方がないので、揺さぶりながら手を動かしていく。
指を蠢かせながら腋からだんだんと下がっていく。
時折、ビクッと反応しているがどれも弱かったポイントだった。
具体的には腰と足の裏が同じくらい、次いで脇腹、あばら、腋と続く。
ただ、腰は擽感というより不快感の方が大きい気がする。
となると足の裏が正解か。
まあ結局全部開発するが。
全力を見せるために、棚の上から小瓶を取る。
そしてそれをたっぷり手に取り、丹念に足の裏に塗っていく。
足首や指の間の方まで忘れずに。
「くひひ………ひっ…………なに、を………はひひ……」
架恋が身をよじろうとしている。
塗られているだけでも結構なくすぐったさなのだろう。
もうお分かりだろうが、小瓶の中身はローション。
種類は色々あるが、とりあえずオーソドックスなやつだ。
地獄の始まりだな。
だんだんと指をくすぐりのそれへと変えていく。
「いひひっ………ひひぃ!?やめっひへへへっやあっいやあっははははっぎゃあっははははは!きついぃぃぃひひぃははきつっすぎぃるぅぅうひゃははははっだめぇぇぇえへへへへっぎぃぃひゃはははは!」
さっきまでは傷つけてはならないのと、感度チェックが目的だったためにどこか加減をしていた。
しかし今は全力を出しても、ローションが全て受け止めくすぐったさに変換してくれる。
それをいいことに、裕翔は自分の秘めてきた欲望をありのままに憐れな足の裏にぶつけていた。
「ほらほら、くすぐったいか?もっと楽しませてくれよ」
「いやぁぁぁははははっ!あーっははは!むりぃぃぃぎひひひひだめぇぇへへへへははははっああああぐひゃっひゃひゃっやあっあははは」
激しく体を仰け反らせようとして、拘束がガチガチと震える。
もちろんその程度では壊れるはずもない。
裕翔はさらに指先に集中する。
指の間を丹念にほじくり回し、母指球をカリカリと引っかき、土踏まずを徹底的にいじめ倒し、かかとを力強くかきむしる。
それら全てが架恋の精神を追い込み、神経を刺激していた。
「ぎゅひぃぃぃやはははっあははははっ!ごめっへへへごべんなざぃぃぃいっぎゃはははっごべんなぁさぁはははっははひひひっゆるじでぇぇへへへ」
「そろそろ限界か?ラストスパートだな」
架恋の限界を察した裕翔はさらにギアを上げる。
もうそんな気力はないのにもかかわらず、強制的に笑わされる架恋。
彼女にとっては一種の安らぎである気絶が近づいていた。
「くひゃひひひっぎひひひっはははっぎゃっははははっあははははっぁぁぁああはははっきぃやああああっひゃっひひひひひああああっあっははひひひぃ!?ああぁぁぁあああはぁぁああああっ!!!」
獣の断末魔のような叫び声を上げて、架恋は絶頂した。
すでにびしょびしょだった股間から、薄黄色の液体が吹き出てくる。
意識がない身体は無意識のうちにビクンビクンと痙攣していた。
「ふぅ………結構キツイな。あーあ、後片付けもあるし。まあ、初めてだし仕方ないか」
そう言いながら、わずかにローションの残る足裏にキスをすると、裕翔は部屋を後にするのだった。
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