上 下
5 / 5

5.放課後

しおりを挟む
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなり,もう放課後だ。

大地「西条、今日一緒に帰らね?
学校の楽しさを端から端まで語ってやるよ。」

と言って私の肩を組もうとした。
が、私は笑顔でそれを振りほどく。

理恵「いや、興味ないっす。あと私今日さっそく実行委員で残らないといけないから、ばいばい」

冷たく突き放すようにばいばいした理恵。

大地「おん!じゃあまた今度誘うわ。頑張れよ。」

過ぎ去ってゆく理恵に大きな声で大地は言った。


ー放課後ー



静かすぎ。てか2人とか気まず。

涼「理恵ちゃんって彼氏とかいんの??」

何言ってんだこいつ。

理恵「いないですけど。」

早く終わらせて帰りたい。
理恵は紙を漁りだした。

涼「なんで俺ん時は敬語?」

いやだからあなたの事は初めて見た時から嫌いなんです。
興味ないんです。
だんだん堪忍袋のおがパンクしそうになってきた。

理恵「敬語は社会に使う大事な言葉ですよ」

涼「いや同期じゃん、てかさ、理恵ちゃん俺のファンの女子達見ていじめられないかいもってんでしょ」

理恵「でました。今時の言葉。
いもる?芋を掘る?芋をほってなんの得がある?
まぁおじいちゃん家に行った時よく芋掘るし,得っていったら美味しく芋を食べられることだけど…」

辺りはしーんとして夕方のカラスだけが鳴いていた。

え…もしかして私今声にだしてた?

涼「ハハッ…ハハハハハ、理恵ちゃん面白すぎでしょ。」

理恵は顔を赤くした。
今まで心の中に抑えてきた独り言をまさか涼君の前で話しちゃうなんて。

何故かまた辺りはしーんとして
不思議な事に涼君の顔が目の前寸前にある。

ん?顔近くね?

これはいわゆる一般的で言うあの二文字の雰囲気だろう。
やべ 逃げないと。
と逃げようとしたその時

涼「動かないで!」

涼が今までにないぐらいの怒鳴りをあげる。
もう人生のファーストキスは諦めようと思った。

涼「はい!いけたよ」

ん?え?

涼「頭にものすごく大きい虫がついてたんだ、もう大丈夫。」

その虫がいたところを理恵が触るとなにやら硬いものがついている。

理恵「髪留め…?」

涼「よく似合ってる!」

なんじゃこの展開は…
涼が鋭い目をして理恵を見た。



涼「俺、彼氏に立候補してもいいかな?」







は?!
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》

小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です ◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ ◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます! ◆クレジット表記は任意です ※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください 【ご利用にあたっての注意事項】  ⭕️OK ・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用 ※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可 ✖️禁止事項 ・二次配布 ・自作発言 ・大幅なセリフ改変 ・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

日本国転生

北乃大空
SF
 女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。  或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。  ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。  その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。  ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。  その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。

処理中です...