16 / 40
2.lie
2.lie_09
しおりを挟む
教室には誰もいなかった。夕日が差す中、園田と二人で喋りながら机の中身を鞄に移していく。
と、見覚えのある、しかし身に覚えのないノートが机に入っていることに気づく。
久々に、さーっと血の気が引いた。
俺の動きが止まったのに気づいた園田が、手元を覗き込んでくる。状況を理解したようで「あっ」と声を漏らしていた。
「やっちまった。これ、工藤の……」
あろうことか、工藤のノートを盗ってしまったらしい。
いつ盗ったのかは分からないが、何故盗ったのかは察しがつく。昨日と今日、やたらご機嫌な様子でノートを書いていたので、気になっていたんだ。
いや、だからって盗るか、俺。友達失格だろ……。
がっくりと項垂れていると、園田がよしよしと慰めてくれた。
「とりあえずチャットで伝えたら? 探すかもだし」
「そ、そうだな。一応確認だけして……」
外見はただの大学ノートなので、本当に工藤ものか確かめるため適当に開く。字を見れば分かるはずだ。
自然と開かれたページには、一枚の紙が挟まっていた。
「これは……」
挟まっていたのは、高校生を対象にした薬物乱用の注意喚起を促すチラシだった。
開かれたページを見ると、一般的に出回っている薬物の種類や症状がメモ書きされている。
昨日と今日、これを調べていたのだろうか。
薬物事件を追うことになり、足掛かりにと思ったのかもしれない。俺は種類にまで気が回っていなかったので、こういう視点もあったかと気づかされる。症状についても、知っておけば挙動観察に活かせるだろう。
工藤のメモ書きは、脳への影響に焦点が当てられているようだ。嘘を察知できるからこその観点だろうか。
端の方には落書きがある。角のある黒い動物の絵だった。何故かナイフとフォークを持っている。薬物とは関係なさそうだ。
真面目なのか不真面目なのか分からないのが、実に工藤らしい。
「黒山羊さん、読まずに食べてるね」
「あ、これ山羊か」
間違いなく工藤のノートだ。確認できたので、すぐに謝罪連絡をする。ジト目顔のキャラクターが「仕方ないから許してあげる」と言っているスタンプが返ってきた。
明日ちゃんと謝って、何か奢るくらいはしよう。
しかし、その機会はなかなか訪れなかった。
「工藤、ノートほんと悪かった。返すな」
「いーよ別に。おれは心が広いかんねぇ。見られて困るモンでもねーし」
「落書きはしてるみたいだけど」
「うわ、マジで見てるし!」
「悪かった。ごめん。工藤のか確かめたかったんだよ。無意識だったから」
「……ふーん」
俺の言葉に嘘がないと分かったからか、工藤はいつものように胡散臭く笑った。
「立川、なんかおれに聞きたいこと、ない?」
「は? いや、別に……。あ、放課後とか、何か詫びくらいしようかとは思ってた。予定あるか?」
「んぇ? そんな気にせんでもいーのに。んー、しばらく都合わりーかなぁ」
その言葉通り、工藤はその日から放課後すぐに姿を消すようになった。
聞けば、普段家にいない姉が帰ってきているのだと言う。
「ねーちゃん、自営でコンサル業やってんだけど、警察とも契約があんの。おれより高性能な嘘発見器だかんね。薬物とかは多分専門外だろうけど、なんか聞けないかと思ってさぁ」
なんて、ニコニコ笑顔で話していた。
シスコンを自称しているくらいだ。姉との時間を最優先にしたいだろうに、ちゃっかり協力も忘れない。有難いことだ。
そういうわけで、ノートの謝罪は言葉だけに留めておき、調査の方は園田と二人で続けることになった。
数日後、佐藤先生からカメラの設置ができたと連絡を受け、視聴覚室に向かった。
証拠にすることを目的としているので、録画機能もつけてくれていた。園田と二人、手分けして録画映像とリアルタイム映像を確認してみる。
遠くから設置しているため、人物はかなり小さく映っていた。
「誰が映ってるかは判断できそうだけど、表情とかまではわかんねーな。けっこう荒い。ソロで映れば挙動はわかるけど」
「部活終わりは人が雪崩れて出てくるから、紛れられるとわかんないね。他の部の人も前通るし」
元々ダメ元くらいの気持ちで設置を頼んだが、本当にダメそうで意気消沈する。とはいえ、今は他に手がかりもない。
「しばらくはコレを確認しながら、他にできることがないか考えるか」
「え、来週も?」
「都合悪いか?」
「そうじゃなくて。テスト期間に入るから、来週から部活なくなるよ?」
「あっ」
言われて思い出す。再来週は中間テストだ。部活動は一週間前から停止期間に入る。普段縁がないから完全に抜けていた。
俺としても、一週間前はさすがに勉強しないとまずい。日頃からしてはいるが、今はこの調査のため、普段よりだいぶ量を減らしている。学費免除がかかっている以上、疎かにしていられない。
しかし、テスト期間中に部室棟に近づくヤツがいたら絶対怪しい。見ておきたい。録画を後で追ってもいいが、気になって集中できなくなるのも避けたい。
「み、見ながら勉強するかな……? 俺やるから、園田はいいよ。さすがに悪い」
「何言ってんの、付き合うよ。俺はそこまで勉強時間減ってないしね」
「マジかよ」
「倒れてから一週間はバイト禁止って言われててさ。テスト期間は元々シフト入れてないし、夜ぜんぶ使える」
にっと笑って言われる。確か園田、前回は学年二位だったはず。余裕綽々というわけだ。
心強い園田のお言葉を頂き、俺達はカメラチェックを継続した。
テスト期間に入ると、各部室には鍵がかけられる。部室棟への人の出入りは、たまに生徒が物を取りに来る程度になった。
人が来ないなら、怪しまれずに中を見るチャンスだ。先生から鍵を拝借し、園田に人が来ないことをカメラで確認してもらいながら、中に侵入した。
物の配置が変わらない程度にロッカー内部を確認する。一度調べられているからか、どのロッカーも必要以上に物がなく、運動部にしては綺麗な印象を受けた。多少ゴミがある程度だ。他にもいくつか気になるものはあったが、残念ながら決定的な証拠になるものは見つからない。
早々に見切りをつけ、映像監視に戻ることにした。
あまり大きな期待はせず、その後も勉強をメインにして、映像を流しっぱなしにする。
一応工藤にも逐一状況は伝えていたが、こちらに顔を出すことはなかった。
工藤は曖昧な笑みを浮かべて「映像見るとか、おれ絶対寝るし。必要んなったら呼んでよ」と言った。
その時の声色が妙に儚げで、視線もこちらを向いていなかったのが、少しだけ気になった。
と、見覚えのある、しかし身に覚えのないノートが机に入っていることに気づく。
久々に、さーっと血の気が引いた。
俺の動きが止まったのに気づいた園田が、手元を覗き込んでくる。状況を理解したようで「あっ」と声を漏らしていた。
「やっちまった。これ、工藤の……」
あろうことか、工藤のノートを盗ってしまったらしい。
いつ盗ったのかは分からないが、何故盗ったのかは察しがつく。昨日と今日、やたらご機嫌な様子でノートを書いていたので、気になっていたんだ。
いや、だからって盗るか、俺。友達失格だろ……。
がっくりと項垂れていると、園田がよしよしと慰めてくれた。
「とりあえずチャットで伝えたら? 探すかもだし」
「そ、そうだな。一応確認だけして……」
外見はただの大学ノートなので、本当に工藤ものか確かめるため適当に開く。字を見れば分かるはずだ。
自然と開かれたページには、一枚の紙が挟まっていた。
「これは……」
挟まっていたのは、高校生を対象にした薬物乱用の注意喚起を促すチラシだった。
開かれたページを見ると、一般的に出回っている薬物の種類や症状がメモ書きされている。
昨日と今日、これを調べていたのだろうか。
薬物事件を追うことになり、足掛かりにと思ったのかもしれない。俺は種類にまで気が回っていなかったので、こういう視点もあったかと気づかされる。症状についても、知っておけば挙動観察に活かせるだろう。
工藤のメモ書きは、脳への影響に焦点が当てられているようだ。嘘を察知できるからこその観点だろうか。
端の方には落書きがある。角のある黒い動物の絵だった。何故かナイフとフォークを持っている。薬物とは関係なさそうだ。
真面目なのか不真面目なのか分からないのが、実に工藤らしい。
「黒山羊さん、読まずに食べてるね」
「あ、これ山羊か」
間違いなく工藤のノートだ。確認できたので、すぐに謝罪連絡をする。ジト目顔のキャラクターが「仕方ないから許してあげる」と言っているスタンプが返ってきた。
明日ちゃんと謝って、何か奢るくらいはしよう。
しかし、その機会はなかなか訪れなかった。
「工藤、ノートほんと悪かった。返すな」
「いーよ別に。おれは心が広いかんねぇ。見られて困るモンでもねーし」
「落書きはしてるみたいだけど」
「うわ、マジで見てるし!」
「悪かった。ごめん。工藤のか確かめたかったんだよ。無意識だったから」
「……ふーん」
俺の言葉に嘘がないと分かったからか、工藤はいつものように胡散臭く笑った。
「立川、なんかおれに聞きたいこと、ない?」
「は? いや、別に……。あ、放課後とか、何か詫びくらいしようかとは思ってた。予定あるか?」
「んぇ? そんな気にせんでもいーのに。んー、しばらく都合わりーかなぁ」
その言葉通り、工藤はその日から放課後すぐに姿を消すようになった。
聞けば、普段家にいない姉が帰ってきているのだと言う。
「ねーちゃん、自営でコンサル業やってんだけど、警察とも契約があんの。おれより高性能な嘘発見器だかんね。薬物とかは多分専門外だろうけど、なんか聞けないかと思ってさぁ」
なんて、ニコニコ笑顔で話していた。
シスコンを自称しているくらいだ。姉との時間を最優先にしたいだろうに、ちゃっかり協力も忘れない。有難いことだ。
そういうわけで、ノートの謝罪は言葉だけに留めておき、調査の方は園田と二人で続けることになった。
数日後、佐藤先生からカメラの設置ができたと連絡を受け、視聴覚室に向かった。
証拠にすることを目的としているので、録画機能もつけてくれていた。園田と二人、手分けして録画映像とリアルタイム映像を確認してみる。
遠くから設置しているため、人物はかなり小さく映っていた。
「誰が映ってるかは判断できそうだけど、表情とかまではわかんねーな。けっこう荒い。ソロで映れば挙動はわかるけど」
「部活終わりは人が雪崩れて出てくるから、紛れられるとわかんないね。他の部の人も前通るし」
元々ダメ元くらいの気持ちで設置を頼んだが、本当にダメそうで意気消沈する。とはいえ、今は他に手がかりもない。
「しばらくはコレを確認しながら、他にできることがないか考えるか」
「え、来週も?」
「都合悪いか?」
「そうじゃなくて。テスト期間に入るから、来週から部活なくなるよ?」
「あっ」
言われて思い出す。再来週は中間テストだ。部活動は一週間前から停止期間に入る。普段縁がないから完全に抜けていた。
俺としても、一週間前はさすがに勉強しないとまずい。日頃からしてはいるが、今はこの調査のため、普段よりだいぶ量を減らしている。学費免除がかかっている以上、疎かにしていられない。
しかし、テスト期間中に部室棟に近づくヤツがいたら絶対怪しい。見ておきたい。録画を後で追ってもいいが、気になって集中できなくなるのも避けたい。
「み、見ながら勉強するかな……? 俺やるから、園田はいいよ。さすがに悪い」
「何言ってんの、付き合うよ。俺はそこまで勉強時間減ってないしね」
「マジかよ」
「倒れてから一週間はバイト禁止って言われててさ。テスト期間は元々シフト入れてないし、夜ぜんぶ使える」
にっと笑って言われる。確か園田、前回は学年二位だったはず。余裕綽々というわけだ。
心強い園田のお言葉を頂き、俺達はカメラチェックを継続した。
テスト期間に入ると、各部室には鍵がかけられる。部室棟への人の出入りは、たまに生徒が物を取りに来る程度になった。
人が来ないなら、怪しまれずに中を見るチャンスだ。先生から鍵を拝借し、園田に人が来ないことをカメラで確認してもらいながら、中に侵入した。
物の配置が変わらない程度にロッカー内部を確認する。一度調べられているからか、どのロッカーも必要以上に物がなく、運動部にしては綺麗な印象を受けた。多少ゴミがある程度だ。他にもいくつか気になるものはあったが、残念ながら決定的な証拠になるものは見つからない。
早々に見切りをつけ、映像監視に戻ることにした。
あまり大きな期待はせず、その後も勉強をメインにして、映像を流しっぱなしにする。
一応工藤にも逐一状況は伝えていたが、こちらに顔を出すことはなかった。
工藤は曖昧な笑みを浮かべて「映像見るとか、おれ絶対寝るし。必要んなったら呼んでよ」と言った。
その時の声色が妙に儚げで、視線もこちらを向いていなかったのが、少しだけ気になった。
10
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
何を間違った?【完結済】
maruko
恋愛
私は長年の婚約者に婚約破棄を言い渡す。
彼女とは1年前から連絡が途絶えてしまっていた。
今真実を聞いて⋯⋯。
愚かな私の後悔の話
※作者の妄想の産物です
他サイトでも投稿しております
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】そんなに側妃を愛しているなら邪魔者のわたしは消えることにします。
たろ
恋愛
わたしの愛する人の隣には、わたしではない人がいる。………彼の横で彼を見て微笑んでいた。
わたしはそれを遠くからそっと見て、視線を逸らした。
ううん、もう見るのも嫌だった。
結婚して1年を過ぎた。
政略結婚でも、結婚してしまえばお互い寄り添い大事にして暮らしていけるだろうと思っていた。
なのに彼は婚約してからも結婚してからもわたしを見ない。
見ようとしない。
わたしたち夫婦には子どもが出来なかった。
義両親からの期待というプレッシャーにわたしは心が折れそうになった。
わたしは彼の姿を見るのも嫌で彼との時間を拒否するようになってしまった。
そして彼は側室を迎えた。
拗れた殿下が妻のオリエを愛する話です。
ただそれがオリエに伝わることは……
とても設定はゆるいお話です。
短編から長編へ変更しました。
すみません
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる