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第23話 第59階層
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「———来るぞ、ロワ!」
翌日、第59階層へと降りて行った俺達の目の前には、待ち構えていたかのように『モザイク』の集団がいた。その数、先日と同じく30頭以上。
おそらく同じ個体だろう。いきなり襲いかかる事はせずに、こちらの出方を見ているようだ。
俺は短剣を構え、背後のロワを窺う。
「翼のあるものは私に任せろ。地上を這うものはラントに任せた」
「ああ………死ぬなよ!」
俺達は互いに別方向へ跳んだ。
『モザイク』の集団が釣られて二手に分かれる。
しかし当然俺達の思惑などヤツらは知らないので、翼あるものも地を這うものもゴチャゴチャに混ざってくっついて来た。
ロワはふわりと飛行魔法で上空へ飛び上がると、そのまま氷の矢を放つ。
最低限の防御のみで攻撃に全振りした彼の魔法の威力は凄まじく、先日の死闘は何だったのかと思うほど容易く『モザイク』数頭を仕留めた。
「グゥォォォォッ!!」
狡猾な魔法使いの思惑に乗せられ、まんまと翼ある『モザイク』達が彼に集中する。
それを横目で確認して、俺も自分の役目を全うすべく剣に魔力を込める。
最大火力でぶわりと炎が上がる。
ビクッと後退した『モザイク』が5頭———ヤツら目掛けて突進する。
「ギャゥウウウッ!!?」
まず1頭。
確実に仕留めた後、返す刀で襲い掛かって来た2頭目を沈める。
牛の頭部を持ち虎の胴体をした『モザイク』の爪をかわし、頭が鳥、胴体が蛇の『モザイク』を先に両断する。
牛頭の『モザイク』は図体がデカい分動きが緩慢だ。
狙いを定め、力を込めて刃をヤツの首に突き立てる。切り落とすまではいかなかったが、太い血管を的確に貫いたらしくビュクビュクと血を撒き散らしながら地面に倒れ伏した。
あと1頭。
象の手足に駝鳥の頭部と胴体を持った『モザイク』がぶるんぶるんと長い首を振り回し突進して来た。
先程の牛頭の『モザイク』よりは俊敏だが、魔力で身体能力を強化した俺の敵では無い。
スパンッと、短剣の一振りで頭部と胴体を切り離した。
ゴロリと転がる『モザイク』の頭部を目にやる。
1年前の俺では考えられない事だ。
縮こまって他の高レベルの冒険者に守られてばかりで、あの時は何も出来なかった。
でも今は何の恐れも無い。
それどころか周りを冷静に観察する余裕さえあった。
俺の目の前にはまだ10頭以上の『モザイク』がいる。
炎を見ても怖がらなかったヤツらだ。おそらく炎の刃は通用しない。
俺は炎を風に転化した。
ロワから攻撃に使えるありとあらゆる魔法は教わった。俺は魔法使いじゃないから、高度な制御と大量の魔力を消費する魔法単体の攻撃ではなく、身体や得物に付与する強化魔法限定だ。
『モザイク』達が地を蹴るのと俺が短剣を薙いだのと、ほぼ同時だった。
風の刃は容赦なくヤツらを切り裂き、地面に血の雨を降らせる。
5頭はほぼ即死。残りは散開して俺を囲んだ。
レベルが上がったと言っても、まともに『モザイク』達の攻撃を受ければ、一撃でも致命傷になり得る。余裕があっても油断は出来ない。
飛び掛かってきた3頭を斬り伏せるが、後方からの襲撃に反応が一瞬遅れた。
反転しかけて別方向から攻撃を喰らう。
「くっ!」
『モザイク』の鋭い爪が肩を掠めた。
ロワによって張られた防御膜で切り裂かれる事はなかったが、打撃の衝撃は鈍痛となってジクジクと肉体を苛む。
今の攻撃で俺が怯んだ隙にヤツらにぐるりと周りを囲まれてしまった。
どうする?
一斉に掛かってくる前にこちらから仕掛けるか。
先程の攻撃から残った『モザイク』が俊敏性に特化しているのは分かった。
あと5頭。
風の刃で一気に方をつけたいところだが、近付かないと刃が届く前に逃げられる可能性が高い。
しかし1頭にかまけていれば他の『モザイク』に攻撃されるのは明白で———
先に焦れたのはヤツらの方だった。
俺はその瞬間、多少の手傷を負う覚悟で1頭ずつ仕留める方針に決めた。
まずは肉薄していた『モザイク』の首筋に刃を叩き込み、次いで2頭目の心臓を突き刺す。
3頭目はギリギリ回避が間に合って魔物の背後を取った後、勢いで頭部を胴体から切断した。
「グゥゥゥゥォォォォッ!!」
刹那、残り2頭の『モザイク』が俺の眼前に迫っていた。
避けられない———
「ギャウンッッッ!!?」
次に来る痛みを覚悟する前に、魔物達の絶叫が空気を震わせた。
末期の叫びはやがて小さくなり、ドウッとその2つの巨体が地面に転がる。
ヤツらの身体を大量の氷の矢が貫いて、その姿はさながら巨大な針山のようだ。
「私の方が早く片付いたから、手伝ってやったぞ」
「ロワ!」
しれっとまさに上から目線で言うと、ふわりと相棒が上空から地上へ降りてきた。
見ると確かに彼の分担だった翼ある『モザイク』達が、物言わぬ骸となってそこらじゅうに転がっている。
「………これで全部か?」
「おそらくな。辺りに生きた魔物の反応はない」
「じゃあ、いよいよ黒い花採取だな!」
2人とも大した怪我も無く『モザイク』を討伐出来たなんて本当に奇跡のようだが、ゆっくりと喜びに浸っている暇はない。
ロワの最終目標———『黒い花の採取』を完遂させるまで、あと一歩だ。
「んー、でもこの辺には咲いてなさそうだな。もっと先まで行ってみるか」
「そうだな。と、その前にラント」
「え?」
右肩を掴まれ振り返ると、ロワが触れた箇所からじんわりと熱が広がった。
「これって………治癒魔法か?」
「ああ」
そう言えばこのダンジョン内で怪我らしい怪我はしなかったから、ロワにかけて貰うのは初めてだ。
冒険者になりたての頃はちょいちょい怪我して、パーティーメンバーに親切な魔法使いがいる場合はかけて貰ってたなあ……などと思い出に浸りかけたところでハッと気付く。
「いやいや、コレ治癒魔法かける程の怪我じゃないっ! ただの打ち身だぞ!?」
「アザにはなるだろう」
「それだって何日かすれば治るって!」
ロワの眉間にムッと皺が寄る。
あ、ご機嫌斜めになった。
「………余計なお世話だったか」
「あっ、いや、そう言う事じゃ無くて———って言うか、よく分かったな。ロワの防御膜のお陰で服も無事だったのに」
「上から見えた」
ああ、そうか。ロワには俺の状況は丸見えだった。
しかし彼も『モザイク』と対峙していたのに、よく気がついたな。
俺も確かに強くなったとは言え、こういうところがまだまだロワには敵わないと思い知らされる。
まあ、それはそれとして、ここは余計な事を言わずに素直に彼の好意に感謝しておこう。
「ありがとうな、ロワ。治してくれて」
笑顔で礼を言えば、プイッと顔を逸らされた。
「………当然だ。同じパーティーメンバーだからな」
素っ気なく返された。
しかし声に棘は感じられないから、機嫌は直ったのだろう。
「よし! 最後まで気を引き締めていこうな、ロワ!」
「ああ」
こうして俺達は最終目標である『黒い花採取』に取り掛かった———のだが…………………。
「嘘だろ? たった1輪しか咲いてないなんて———!」
俺達は『モザイク』討伐後、それこそ暗くなって辺りが目視出来なくなるまで第59階層を隈無く探した。
そして目的のものを見つけたのが、次の階層——おそらく最下層へと続く入り口の手前だったのだ。
しかも、ポツンとたった1輪。
この第59階層に黒い花の群生地があると信じて疑わなかった俺達は、その結果に愕然とする。
『透過病』快癒の妙薬と期待された花だ。
1輪でどのくらい効果があるかは分からないが、それだけではおそらく足りないだろう。
この1輪を持ち帰り、地上で増やすのにも時間がかかるし、そもそも生育環境が違う。
増やす前に枯れてしまう可能性だってある。
「ロワ………」
期待外れな結果に落胆しているであろう相棒に、俺はそっと声を掛けた。
「ロワ?」
しかし彼は落ち込んで俯いてなどいなかったのだ。
その空色の瞳は真っ直ぐに、最下層へ通じる入り口へと向けられている。
まさか———
「なあ、ラント。階層ごとに同種の魔物が固まっている傾向があるのは何故だと思う?」
「そ、それは魔物にとって自分が生まれ育った階層が、生きていく上で一番環境が良いから……だろ?」
突然の質問に戸惑いながらも、俺はシドロモドロで答える。
「そうだ。だから魔物は滅多に別の階層に移動しない。では植物はどうだ」
ロワの灰色の髪が風に攫われた。
その風は彼の視線の先———最下層の入り口の闇から吹いている。
俺は次に発せられるロワの言葉を予想して、深く息を吸い込む。
俺達は同じパーティーの仲間だ。
彼が望むなら、危険を冒す覚悟は出来ている。
「ラント、私は次の階層に挑みたい。お前はついてきてくれるか?」
俺は、躊躇う事なくロワの言葉に頷いた。
翌日、第59階層へと降りて行った俺達の目の前には、待ち構えていたかのように『モザイク』の集団がいた。その数、先日と同じく30頭以上。
おそらく同じ個体だろう。いきなり襲いかかる事はせずに、こちらの出方を見ているようだ。
俺は短剣を構え、背後のロワを窺う。
「翼のあるものは私に任せろ。地上を這うものはラントに任せた」
「ああ………死ぬなよ!」
俺達は互いに別方向へ跳んだ。
『モザイク』の集団が釣られて二手に分かれる。
しかし当然俺達の思惑などヤツらは知らないので、翼あるものも地を這うものもゴチャゴチャに混ざってくっついて来た。
ロワはふわりと飛行魔法で上空へ飛び上がると、そのまま氷の矢を放つ。
最低限の防御のみで攻撃に全振りした彼の魔法の威力は凄まじく、先日の死闘は何だったのかと思うほど容易く『モザイク』数頭を仕留めた。
「グゥォォォォッ!!」
狡猾な魔法使いの思惑に乗せられ、まんまと翼ある『モザイク』達が彼に集中する。
それを横目で確認して、俺も自分の役目を全うすべく剣に魔力を込める。
最大火力でぶわりと炎が上がる。
ビクッと後退した『モザイク』が5頭———ヤツら目掛けて突進する。
「ギャゥウウウッ!!?」
まず1頭。
確実に仕留めた後、返す刀で襲い掛かって来た2頭目を沈める。
牛の頭部を持ち虎の胴体をした『モザイク』の爪をかわし、頭が鳥、胴体が蛇の『モザイク』を先に両断する。
牛頭の『モザイク』は図体がデカい分動きが緩慢だ。
狙いを定め、力を込めて刃をヤツの首に突き立てる。切り落とすまではいかなかったが、太い血管を的確に貫いたらしくビュクビュクと血を撒き散らしながら地面に倒れ伏した。
あと1頭。
象の手足に駝鳥の頭部と胴体を持った『モザイク』がぶるんぶるんと長い首を振り回し突進して来た。
先程の牛頭の『モザイク』よりは俊敏だが、魔力で身体能力を強化した俺の敵では無い。
スパンッと、短剣の一振りで頭部と胴体を切り離した。
ゴロリと転がる『モザイク』の頭部を目にやる。
1年前の俺では考えられない事だ。
縮こまって他の高レベルの冒険者に守られてばかりで、あの時は何も出来なかった。
でも今は何の恐れも無い。
それどころか周りを冷静に観察する余裕さえあった。
俺の目の前にはまだ10頭以上の『モザイク』がいる。
炎を見ても怖がらなかったヤツらだ。おそらく炎の刃は通用しない。
俺は炎を風に転化した。
ロワから攻撃に使えるありとあらゆる魔法は教わった。俺は魔法使いじゃないから、高度な制御と大量の魔力を消費する魔法単体の攻撃ではなく、身体や得物に付与する強化魔法限定だ。
『モザイク』達が地を蹴るのと俺が短剣を薙いだのと、ほぼ同時だった。
風の刃は容赦なくヤツらを切り裂き、地面に血の雨を降らせる。
5頭はほぼ即死。残りは散開して俺を囲んだ。
レベルが上がったと言っても、まともに『モザイク』達の攻撃を受ければ、一撃でも致命傷になり得る。余裕があっても油断は出来ない。
飛び掛かってきた3頭を斬り伏せるが、後方からの襲撃に反応が一瞬遅れた。
反転しかけて別方向から攻撃を喰らう。
「くっ!」
『モザイク』の鋭い爪が肩を掠めた。
ロワによって張られた防御膜で切り裂かれる事はなかったが、打撃の衝撃は鈍痛となってジクジクと肉体を苛む。
今の攻撃で俺が怯んだ隙にヤツらにぐるりと周りを囲まれてしまった。
どうする?
一斉に掛かってくる前にこちらから仕掛けるか。
先程の攻撃から残った『モザイク』が俊敏性に特化しているのは分かった。
あと5頭。
風の刃で一気に方をつけたいところだが、近付かないと刃が届く前に逃げられる可能性が高い。
しかし1頭にかまけていれば他の『モザイク』に攻撃されるのは明白で———
先に焦れたのはヤツらの方だった。
俺はその瞬間、多少の手傷を負う覚悟で1頭ずつ仕留める方針に決めた。
まずは肉薄していた『モザイク』の首筋に刃を叩き込み、次いで2頭目の心臓を突き刺す。
3頭目はギリギリ回避が間に合って魔物の背後を取った後、勢いで頭部を胴体から切断した。
「グゥゥゥゥォォォォッ!!」
刹那、残り2頭の『モザイク』が俺の眼前に迫っていた。
避けられない———
「ギャウンッッッ!!?」
次に来る痛みを覚悟する前に、魔物達の絶叫が空気を震わせた。
末期の叫びはやがて小さくなり、ドウッとその2つの巨体が地面に転がる。
ヤツらの身体を大量の氷の矢が貫いて、その姿はさながら巨大な針山のようだ。
「私の方が早く片付いたから、手伝ってやったぞ」
「ロワ!」
しれっとまさに上から目線で言うと、ふわりと相棒が上空から地上へ降りてきた。
見ると確かに彼の分担だった翼ある『モザイク』達が、物言わぬ骸となってそこらじゅうに転がっている。
「………これで全部か?」
「おそらくな。辺りに生きた魔物の反応はない」
「じゃあ、いよいよ黒い花採取だな!」
2人とも大した怪我も無く『モザイク』を討伐出来たなんて本当に奇跡のようだが、ゆっくりと喜びに浸っている暇はない。
ロワの最終目標———『黒い花の採取』を完遂させるまで、あと一歩だ。
「んー、でもこの辺には咲いてなさそうだな。もっと先まで行ってみるか」
「そうだな。と、その前にラント」
「え?」
右肩を掴まれ振り返ると、ロワが触れた箇所からじんわりと熱が広がった。
「これって………治癒魔法か?」
「ああ」
そう言えばこのダンジョン内で怪我らしい怪我はしなかったから、ロワにかけて貰うのは初めてだ。
冒険者になりたての頃はちょいちょい怪我して、パーティーメンバーに親切な魔法使いがいる場合はかけて貰ってたなあ……などと思い出に浸りかけたところでハッと気付く。
「いやいや、コレ治癒魔法かける程の怪我じゃないっ! ただの打ち身だぞ!?」
「アザにはなるだろう」
「それだって何日かすれば治るって!」
ロワの眉間にムッと皺が寄る。
あ、ご機嫌斜めになった。
「………余計なお世話だったか」
「あっ、いや、そう言う事じゃ無くて———って言うか、よく分かったな。ロワの防御膜のお陰で服も無事だったのに」
「上から見えた」
ああ、そうか。ロワには俺の状況は丸見えだった。
しかし彼も『モザイク』と対峙していたのに、よく気がついたな。
俺も確かに強くなったとは言え、こういうところがまだまだロワには敵わないと思い知らされる。
まあ、それはそれとして、ここは余計な事を言わずに素直に彼の好意に感謝しておこう。
「ありがとうな、ロワ。治してくれて」
笑顔で礼を言えば、プイッと顔を逸らされた。
「………当然だ。同じパーティーメンバーだからな」
素っ気なく返された。
しかし声に棘は感じられないから、機嫌は直ったのだろう。
「よし! 最後まで気を引き締めていこうな、ロワ!」
「ああ」
こうして俺達は最終目標である『黒い花採取』に取り掛かった———のだが…………………。
「嘘だろ? たった1輪しか咲いてないなんて———!」
俺達は『モザイク』討伐後、それこそ暗くなって辺りが目視出来なくなるまで第59階層を隈無く探した。
そして目的のものを見つけたのが、次の階層——おそらく最下層へと続く入り口の手前だったのだ。
しかも、ポツンとたった1輪。
この第59階層に黒い花の群生地があると信じて疑わなかった俺達は、その結果に愕然とする。
『透過病』快癒の妙薬と期待された花だ。
1輪でどのくらい効果があるかは分からないが、それだけではおそらく足りないだろう。
この1輪を持ち帰り、地上で増やすのにも時間がかかるし、そもそも生育環境が違う。
増やす前に枯れてしまう可能性だってある。
「ロワ………」
期待外れな結果に落胆しているであろう相棒に、俺はそっと声を掛けた。
「ロワ?」
しかし彼は落ち込んで俯いてなどいなかったのだ。
その空色の瞳は真っ直ぐに、最下層へ通じる入り口へと向けられている。
まさか———
「なあ、ラント。階層ごとに同種の魔物が固まっている傾向があるのは何故だと思う?」
「そ、それは魔物にとって自分が生まれ育った階層が、生きていく上で一番環境が良いから……だろ?」
突然の質問に戸惑いながらも、俺はシドロモドロで答える。
「そうだ。だから魔物は滅多に別の階層に移動しない。では植物はどうだ」
ロワの灰色の髪が風に攫われた。
その風は彼の視線の先———最下層の入り口の闇から吹いている。
俺は次に発せられるロワの言葉を予想して、深く息を吸い込む。
俺達は同じパーティーの仲間だ。
彼が望むなら、危険を冒す覚悟は出来ている。
「ラント、私は次の階層に挑みたい。お前はついてきてくれるか?」
俺は、躊躇う事なくロワの言葉に頷いた。
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