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第15話 ロワの事情とラントの秘密
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———『透過病(トウカビョウ)』
俺も名前だけは聞いた事がある。
罹患すると最初は軽い倦怠感、ついで手足が透け始め、重度になると起き上がれなくなり、最後は身体全部が透けて存在がこの世界から消えてしまう奇病———それが『透過病』だ。
その特効薬を必要とすると言う事は、
「ロワの大事な人が、その病いに罹ったとか……?」
俺の問いに、彼ははっきりと首肯しなかった。
しかしそれが逆に、ロワに関する様々な情報を確定させた。
まだ短い期間だが一緒に過ごしてみて、彼が流しの魔法使いではない事は明らかだ。
ロワの規格外の実力から見ても、最初から分かっていた事ではあるが。
そして『透過病』の患者の詳細を明らかに出来ないのは、相手がただの庶民では無く、貴族だからに他ならない。
今のところ『透過病』は不治の病だ。
罹っていると分かれば、その者は死を宣告されたに等しい。
公に出来ないのは政治的な思惑があるからに違いない。
ロワがこのダンジョンに潜った理由は、やはり彼の主君に命じられたからだ。
「その、ロワが探している黒い花が『透過病』に効いたって訳か」
「完治はしなかった。しかし症状を遅らせる事が出来た。だからもっとたくさん採取出来れば、あるいは———」
左右で色彩の違う瞳がもどかしさに揺れる。
確かに完治まで行かないにしても、不治の病いの進行を遅らせるだけでも大した進歩だ。
『透過病』患者の関係者にとって、黒い花は希望の光だ。
「だから、ラント。これからはお前の力も借りたい」
ロワの言葉はどこまでも真っ直ぐだった。
一時的な関係にせよ、今は同じパーティーの仲間だ。俺だって出来る事なら力を貸してやりたい。
「でも、俺は………」
「お前は不思議に思わなかったか?」
「え?」
「異常な程、異性に好意を持たれる事についてだ」
不可解な話題の転換に、俺の頭がついて行けない。
ロワが何を言いたいのか、皆目見当がつかない。
俺が異常にモテるなんて、この状況下で一番どうでも良い話しだろう??
「何で、今そんな話しをする必要が?」
「お前自身の正体に関係があるからだ。あの食えないギルド長は隠していたみたいだが、私に預けたからには、本人に伝えても構わないと言う事だろう」
「んんん??? 言ってる意味がさっぱり分からんのだが??」
ハーッと、深く重い溜息を吐いて、ロワが俺をジッと見つめる。
「言っただろう。私の目は『鑑定眼』だ。別名『真実を見破る目』———ラント、お前の正体は人では無い」
「…………は?」
冗談など無駄な言動はしない男だと思っていたが、俺は彼を見誤っていたようだ。
「は、ハハハハ、いや。その冗談、意味が分からないし、笑いどころが分からないんだけど?」
「冗談を言う余裕なんかあるか。お前自身だって、本当は気が付いていた筈だ。何かがおかしいと」
「ハ———」
ロワの青と金の視線に絡め取られ、俺は自然と記憶の蓋を開けていた。
『私ね、将来絶対ラントくんのお嫁さんになるの!』
『ダメー!! ラントは私と結婚するの!!』
たわいもない幼い頃の思い出だ。
他の男子よりモテて良い気になっていた、束の間の時期の。
『アンタなんかにラントは渡さない!!』
『痛い! ぶつなんて酷い!! あなたみたいな凶暴な女、ラントさんには相応しくないのよ!!』
『ちょっ!? 刃物はヤバいって!!』
恋の鞘当ても、口論や拳までなら良かった。
それが刃傷沙汰に発展した時、彼女達を狂わせるのが俺である事を、はっきりと自覚した。
どんなに理性的でも、他に恋人がいても、俺と接した女性は時に異常な執着を示すようになった。
それはモテて嬉しいなんて次元では無い。
恋人のいる女性から秋波を送られたら、当然人間関係に亀裂が入るし、障害にしかならない。
その原因が、顔や性格などの表面的なものではなく、俺の本質にあったとしたら———
「じゃあ、俺はいったい何なんだ………?」
「きわめて人に近い『魔人』だな」
「まじん?」
俺は脳内でロワの言葉を反芻する。
『魔人』とは、人型の魔物の事だ。知能が高く、人を害する為、魔物と同様に討伐対象である。
「で、でも魔人なら、魔力だってもっとある筈だし! だいたい俺は魔法なんて使えないぞ!?」
「お前は無意識にやってるんだ。『魅了』と言う、禁忌の魔法をな」
「『魅了』……? 俺には何の事だか、訳が分からない………」
途方に暮れた俺を憐れんだのか、ロワは噛んで含めるように、優しく説明してくれた。
「『魅了』はその名のとおり、人の心を虜にして操る魔法だ。故に使用も研究も禁止されている。私個人としては、危険な魔法なら対処も含めて尚更研究の必要があると思うが………世の中、臆病者が多いらしい」
「じゃあ……それが本当だとして、何でロワは俺がそんな危険な魔法を使ってるって、分かったんだ?」
俺の質問に、彼は無言で自分の目を指差す。
成程。『鑑定眼』のお陰か。
しかし分からないのは、俺が『魅了』を実際使っていたとしたら、何故ロワには効かなかったんだ?
「ラントの『魅了』の対象は異性のみだ。もしこれが同性も対象に含まれていたら、お前は今頃どこかの貴族か豪商の屋敷に囚われて、一生外に出して貰えなかっただろうな」
「そ、そんな事って……」
今まで関わった異性達との経験から、その可能性が絶対無いとは言えなかった。
「念の為に手鏡で私自身も確認していたしな。『魅了』は掛けられた方もそれと分かる」
ああ。だからロワは身だしなみに無頓着そうなのに、手鏡を常時持っていたのか。
「ラント、お前の本質は『夢魔(ムマ)』に近い。人間を誘惑し、その精気を糧とする魔人だ」
「精気なんて食った事ないぞ。あんただって俺と一緒の飯を食ってるじゃないか」
「そうだな、言い方を変えよう。ラントの本質は魔人なのに、気質が人間なんだ。それが生来のものか養育環境によるのか、今の私には分からないが………ギルド長は間違いなく、お前の正体に気付いていただろうな」
「オルコギルド長が?」
「ああ。その上で危険性無しと判断して、冒険者としての活動を許容した」
「…………」
オルコギルド長はちょっと食えないところはあるけれど、実力も人望もある人だ。
実際、俺も色々助けてもらってるし、尊敬もしている。
ロワの推測が全部真実なら、オルコギルド長は俺の正体を知っていながら、他の冒険者と同様———いや、それ以上に心を砕いてくれていた事になる。
「俺は、魔人ではなく人として信用……されてたのか……」
「だろうな。『夢魔』の本能そのままに、そこら辺の女を食い散らかしてたら、とっくの昔にお前はあのギルド長に討伐されていただろう」
ロワは俺と向き合うと「その上でだ」と、言葉を続ける。
「実際、精気を食ってみないか」
「…………それは……要するに」
「私と性交を」
「無理だろ!!?」
被せ気味に断固拒否した。
話しの流れからロワの言わんとする事に見当はついたが、無理なものは無理だ!
「———別に性欲を解消する為の口実で、こんな馬鹿げた話をしている訳じゃない」
いかにもこちらも不本意だと言わんばかりの顰めっ面で、裸の魔法使いが断言する。
「しかしラントが魔力を得るにはこの方法しか無い。人としての理性が勝るお前なら、それが出来る」
「いやいや、そもそも最初からおかしな話じゃないか!? 魔力が無いのなら、何で俺に『魅了』が使えたんだよ!?」
「それこそ無意識下だ。お前は全く魔力が無い訳じゃなかったんだ。少ない魔力を駆使して、精気を得る為の魔人としての生存本能がそうさせたんだ。逆に言えば、私から精気に含まれる魔力を吸収すれば、身体が勝手に『魅了』を発動させる事はなくなる」
「え。それって、つまり——」
「お前は女子と普通の関係が築けるようになる」
俺の中の天秤が、『無理』から『少し考えても良いかも』に傾く。
ロワは俺の変化を敏感に察し、普段ニコリともしないくせに片頰を上げた。
「ラント。お前は魔力はほとんど無いが、その器は誰よりも大きい。外から魔力を補充することが出来れば、おそらくレベルを上げる事も可能だ」
「!!」
「レベルが上がる」———それは俺にとって、何より抗い難い甘い誘惑だった。
美貌の魔法使いは勝ちを確信した顔で、はっきりと俺に笑みを見せた。
「試してみる価値はあるだろう? ラント」
耳に心地良い低音の美声が、やけに近くで聞こえる。
いつの間にか絡め取られていた指を、俺は解く事が出来なかった。
俺も名前だけは聞いた事がある。
罹患すると最初は軽い倦怠感、ついで手足が透け始め、重度になると起き上がれなくなり、最後は身体全部が透けて存在がこの世界から消えてしまう奇病———それが『透過病』だ。
その特効薬を必要とすると言う事は、
「ロワの大事な人が、その病いに罹ったとか……?」
俺の問いに、彼ははっきりと首肯しなかった。
しかしそれが逆に、ロワに関する様々な情報を確定させた。
まだ短い期間だが一緒に過ごしてみて、彼が流しの魔法使いではない事は明らかだ。
ロワの規格外の実力から見ても、最初から分かっていた事ではあるが。
そして『透過病』の患者の詳細を明らかに出来ないのは、相手がただの庶民では無く、貴族だからに他ならない。
今のところ『透過病』は不治の病だ。
罹っていると分かれば、その者は死を宣告されたに等しい。
公に出来ないのは政治的な思惑があるからに違いない。
ロワがこのダンジョンに潜った理由は、やはり彼の主君に命じられたからだ。
「その、ロワが探している黒い花が『透過病』に効いたって訳か」
「完治はしなかった。しかし症状を遅らせる事が出来た。だからもっとたくさん採取出来れば、あるいは———」
左右で色彩の違う瞳がもどかしさに揺れる。
確かに完治まで行かないにしても、不治の病いの進行を遅らせるだけでも大した進歩だ。
『透過病』患者の関係者にとって、黒い花は希望の光だ。
「だから、ラント。これからはお前の力も借りたい」
ロワの言葉はどこまでも真っ直ぐだった。
一時的な関係にせよ、今は同じパーティーの仲間だ。俺だって出来る事なら力を貸してやりたい。
「でも、俺は………」
「お前は不思議に思わなかったか?」
「え?」
「異常な程、異性に好意を持たれる事についてだ」
不可解な話題の転換に、俺の頭がついて行けない。
ロワが何を言いたいのか、皆目見当がつかない。
俺が異常にモテるなんて、この状況下で一番どうでも良い話しだろう??
「何で、今そんな話しをする必要が?」
「お前自身の正体に関係があるからだ。あの食えないギルド長は隠していたみたいだが、私に預けたからには、本人に伝えても構わないと言う事だろう」
「んんん??? 言ってる意味がさっぱり分からんのだが??」
ハーッと、深く重い溜息を吐いて、ロワが俺をジッと見つめる。
「言っただろう。私の目は『鑑定眼』だ。別名『真実を見破る目』———ラント、お前の正体は人では無い」
「…………は?」
冗談など無駄な言動はしない男だと思っていたが、俺は彼を見誤っていたようだ。
「は、ハハハハ、いや。その冗談、意味が分からないし、笑いどころが分からないんだけど?」
「冗談を言う余裕なんかあるか。お前自身だって、本当は気が付いていた筈だ。何かがおかしいと」
「ハ———」
ロワの青と金の視線に絡め取られ、俺は自然と記憶の蓋を開けていた。
『私ね、将来絶対ラントくんのお嫁さんになるの!』
『ダメー!! ラントは私と結婚するの!!』
たわいもない幼い頃の思い出だ。
他の男子よりモテて良い気になっていた、束の間の時期の。
『アンタなんかにラントは渡さない!!』
『痛い! ぶつなんて酷い!! あなたみたいな凶暴な女、ラントさんには相応しくないのよ!!』
『ちょっ!? 刃物はヤバいって!!』
恋の鞘当ても、口論や拳までなら良かった。
それが刃傷沙汰に発展した時、彼女達を狂わせるのが俺である事を、はっきりと自覚した。
どんなに理性的でも、他に恋人がいても、俺と接した女性は時に異常な執着を示すようになった。
それはモテて嬉しいなんて次元では無い。
恋人のいる女性から秋波を送られたら、当然人間関係に亀裂が入るし、障害にしかならない。
その原因が、顔や性格などの表面的なものではなく、俺の本質にあったとしたら———
「じゃあ、俺はいったい何なんだ………?」
「きわめて人に近い『魔人』だな」
「まじん?」
俺は脳内でロワの言葉を反芻する。
『魔人』とは、人型の魔物の事だ。知能が高く、人を害する為、魔物と同様に討伐対象である。
「で、でも魔人なら、魔力だってもっとある筈だし! だいたい俺は魔法なんて使えないぞ!?」
「お前は無意識にやってるんだ。『魅了』と言う、禁忌の魔法をな」
「『魅了』……? 俺には何の事だか、訳が分からない………」
途方に暮れた俺を憐れんだのか、ロワは噛んで含めるように、優しく説明してくれた。
「『魅了』はその名のとおり、人の心を虜にして操る魔法だ。故に使用も研究も禁止されている。私個人としては、危険な魔法なら対処も含めて尚更研究の必要があると思うが………世の中、臆病者が多いらしい」
「じゃあ……それが本当だとして、何でロワは俺がそんな危険な魔法を使ってるって、分かったんだ?」
俺の質問に、彼は無言で自分の目を指差す。
成程。『鑑定眼』のお陰か。
しかし分からないのは、俺が『魅了』を実際使っていたとしたら、何故ロワには効かなかったんだ?
「ラントの『魅了』の対象は異性のみだ。もしこれが同性も対象に含まれていたら、お前は今頃どこかの貴族か豪商の屋敷に囚われて、一生外に出して貰えなかっただろうな」
「そ、そんな事って……」
今まで関わった異性達との経験から、その可能性が絶対無いとは言えなかった。
「念の為に手鏡で私自身も確認していたしな。『魅了』は掛けられた方もそれと分かる」
ああ。だからロワは身だしなみに無頓着そうなのに、手鏡を常時持っていたのか。
「ラント、お前の本質は『夢魔(ムマ)』に近い。人間を誘惑し、その精気を糧とする魔人だ」
「精気なんて食った事ないぞ。あんただって俺と一緒の飯を食ってるじゃないか」
「そうだな、言い方を変えよう。ラントの本質は魔人なのに、気質が人間なんだ。それが生来のものか養育環境によるのか、今の私には分からないが………ギルド長は間違いなく、お前の正体に気付いていただろうな」
「オルコギルド長が?」
「ああ。その上で危険性無しと判断して、冒険者としての活動を許容した」
「…………」
オルコギルド長はちょっと食えないところはあるけれど、実力も人望もある人だ。
実際、俺も色々助けてもらってるし、尊敬もしている。
ロワの推測が全部真実なら、オルコギルド長は俺の正体を知っていながら、他の冒険者と同様———いや、それ以上に心を砕いてくれていた事になる。
「俺は、魔人ではなく人として信用……されてたのか……」
「だろうな。『夢魔』の本能そのままに、そこら辺の女を食い散らかしてたら、とっくの昔にお前はあのギルド長に討伐されていただろう」
ロワは俺と向き合うと「その上でだ」と、言葉を続ける。
「実際、精気を食ってみないか」
「…………それは……要するに」
「私と性交を」
「無理だろ!!?」
被せ気味に断固拒否した。
話しの流れからロワの言わんとする事に見当はついたが、無理なものは無理だ!
「———別に性欲を解消する為の口実で、こんな馬鹿げた話をしている訳じゃない」
いかにもこちらも不本意だと言わんばかりの顰めっ面で、裸の魔法使いが断言する。
「しかしラントが魔力を得るにはこの方法しか無い。人としての理性が勝るお前なら、それが出来る」
「いやいや、そもそも最初からおかしな話じゃないか!? 魔力が無いのなら、何で俺に『魅了』が使えたんだよ!?」
「それこそ無意識下だ。お前は全く魔力が無い訳じゃなかったんだ。少ない魔力を駆使して、精気を得る為の魔人としての生存本能がそうさせたんだ。逆に言えば、私から精気に含まれる魔力を吸収すれば、身体が勝手に『魅了』を発動させる事はなくなる」
「え。それって、つまり——」
「お前は女子と普通の関係が築けるようになる」
俺の中の天秤が、『無理』から『少し考えても良いかも』に傾く。
ロワは俺の変化を敏感に察し、普段ニコリともしないくせに片頰を上げた。
「ラント。お前は魔力はほとんど無いが、その器は誰よりも大きい。外から魔力を補充することが出来れば、おそらくレベルを上げる事も可能だ」
「!!」
「レベルが上がる」———それは俺にとって、何より抗い難い甘い誘惑だった。
美貌の魔法使いは勝ちを確信した顔で、はっきりと俺に笑みを見せた。
「試してみる価値はあるだろう? ラント」
耳に心地良い低音の美声が、やけに近くで聞こえる。
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