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拐われた僕
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振動と息苦しさに、意識が戻った。
知らない男に、後ろ向きで肩に担がれて、知らない建物の中を運ばれていた。
どうにか逃げないと…。
「…ぐ、うぅ…。」
く、苦しい!叫びたいのに、胸を圧迫されて、声が出せなかった。
「ん?起きたか。悪いようにはしないから、大人しくしといてくれよ。」
男の明るい声に、危害を加える気は無いのは分かった。
まぁ、どうせ逃げても、行くあてなんて無いか…。
男は大またでズンズン歩く。その度に胸もお腹も圧迫されて痛んだ。
まだ着かないのか…。この苦しいのをどうにかしてほしい。
しばらく耐えていると、男がピタリと止まった。
「降ろすけど騒ぐなよ。」
コンコンとノックする音、扉を開ける音が後ろから聞こえた。
椅子にドサッと降ろされ、解放された胸に何度も酸素を取り込んだ。
苦しかった…。痛さも大分マシになったかな…。
ふー、少し呼吸が落ち着いてきた。
人の居る気配に顔を上げると、テーブルの向かいに、貴族らしい男が座っている。その横に執事が立っていた。
「連れてきてくれて、ありがとう。行って良いよ。」
「はい、失礼します。」
僕を運んで来た男は、部屋から出て行った。
執事がテキパキとお茶を入れ、僕の前にも置いた。
「初めまして、アルフォンス君。俺はジェイス。一応、伯爵をやってるよ。」
笑顔で話しかけてきた伯爵は、悪そうには見えない。でも、僕を拐った奴だ。気をつけないと。
「何で連れてきたの?僕には何の価値も無いのに。これから僕をどうするの…?」
ジェイスは腕を組み、ニヤっと口角を上げた。
「実は、公爵には恨みがあってね。仕事を横取りされたり、邪魔されたりしたから、君の事を誘拐したんだ。これから…ね。どうなると思う?」
ジェイスは、より一層楽しそうな笑みで、聞いてきた。
僕は、色んな最悪な事を思い浮かべ、少し泣きそうになりながら、答えた。
「…僕は、あいつに子どもだと認められてないし、母さんにもさっき捨てられた。人質の価値がないから、身代金取れないし、交渉にも使えない。僕を養子にしてもあいつにダメージは無いし。後は、慰み者か、奴隷か、一生監禁か…。同じく恨みを持つ人達に良いようにされるか、殺されるか…。何にしても、あいつに対する恨みを晴らす事は出来ないよ。」
自分で言ってて、辛くなった。僕の未来はどうなっても真っ暗だった。
一番マシなのは、監禁かな…。でも一生って凄く辛いだろうな…。
ジェイスは、アルフォンスの顔をジッと見て、表情を真顔に変えた。
「そっか。拐った後の事は考えて無かったんだけど…。公爵に効果がないなら、やっても無駄だね!行く所無さそうだし、君にはこれから、ここで暮らして、働いて貰おうかな?」
「は…?使用人ってこと?」
ああそっか、働きながら夜の相手をしろ、とかかな…。
アルフォンスの暗い表情に気づいたジェイスは、
「君が思ってる様な事は無いから、安心して。まぁ、半分使用人、半分学生って感じかな。給料もちゃんと出すよ。月給と、成果に応じた報酬、休みもあるからね。」
何か、悪意が全く感じられない笑顔に、ポカーンとしてしまった。
執事が、やれやれといった感じで溜め息をつき、
「アルフォンス様。私は執事のダンと申します。ジェイス様はこんな感じですから、貴方に危害を加える気はありません。どうぞご安心ください。お疲れでしょうから、本日は休まれた方が良いですね。詳細は明日にしましょう。」
そう言うと横に来て、「失礼します。」と、僕を抱き上げた。
「えぇ!?お、降ろして!」
細いのに、ジタバタしてもびくともしない。どうなってんの!?
「また明日ね~、アルフォンス君。」
ヒラヒラと手を振るジェイスに見送られ、部屋を出た。
大人しく運ばれるしかない僕は、疲れもあったし、脱力して身を任せた。
「ああ、メアリー。お連れしたから頼む。アルフォンス様、こちらは世話係のメアリーです。」
部屋の前に、優しいそうな笑顔の女性が立っていた。
「アルフォンス様、メアリーです。よろしくお願いします。」
「では、私は失礼しますね。明日迎えに上がります。」
ダンは一礼して、歩いて行った。
メアリーと部屋に入ると、落ち着いた雰囲気の内装で、公爵家の僕の部屋よりも広い。
ここって相当良い部屋なんじゃ…。
「あの、僕使用人なのに、こんなに広い部屋使って良いの?」
「ええ、もちろんです。ジェイス様がアルフォンス様の為に、色々考えて用意したんですよ。」
恨みを晴らすためだったのに、こんな部屋を用意って、なんかおかしいような…?
考えても良く分からないから、今は気にしないでおこう、うん。
「アルフォンス様、お風呂の用意してありますから、どうぞ。分からないことがあれば、声をかけてくださいね。」
「ありがとう、メアリーさん。」
小さい子ども扱いされてないから、心地良くて嬉しい。
「メアリーで良いですよ。」
「分かった。僕はアルって呼んでね。」
「呼び捨てはいけませんから、アル様と呼びますね。」
「うん。」
メアリーが浴室内の説明をしてくれた。公爵家と大体同じ。これなら1人で大丈夫。
メアリーが浴室から出て、近くで待機してくれる。
服を脱ぎ、花の様な良い香りのする石鹸で全身を洗った。よくシャワーで泡を流してから、浴槽にドポンッと勢いよく入った。
あ~、気持ちいい~!お風呂も何か良い匂がする。
お湯に頭まで浸かって、息を止めた。少しすると苦しくなって、
「ブハッ!あははっ!」
ちょっと楽しい。今日の最悪な事なんて、なんかどうでもよくなった。
ゆったりとしたシャツとズボンを着て浴室から出ると、メアリーが座って待っていてくれた。
「アル様、丁度夕食の用意が出来ました。料理人の腕が良いので、美味しいですよ。」
「ありがとう。お腹空いたところだったんだ。」
お腹もそうだと言いたげにグゥーっとなり、メアリーと笑い合った。
大きめなお皿に、ハンバーグ、ご飯、サラダ、スープが乗り、ご飯には星が書かれた旗が立てられている。別の小さな皿には、フルーツがタップリ乗せられたケーキがある。
わぁ~!すごく美味しいそう!
「いただきます!」
ハンバーグを口に入れると、肉汁がジュワーっと溢れて、すかさずご飯も口へ。
何だこれ!メチャクチャ美味しい!
「メアリー!すごく美味しい!公爵家も美味しかったけど、その何倍も美味しい!すごいね!」
アルフォンスは、口にソースを付けたまま、キラキラした目で、メアリーに言った。
「ふふふっ。良かった、料理人に伝えますね。きっと大喜びします。」
メアリーは、アルフォンスの口を布巾で優しく拭いた。
「あ、ありがとう。」
ちょっと恥ずかしい。よし、いっぱい食べるぞ!
モリモリと、ケーキまでキレイに平らげた。
「ごちそうさまでした。ふーっ。」
丁度お腹いっぱいの量だった。すごい。
「では、片付けます。この後はお好きに過ごして、あまり遅くならない時間に休んでください。何かあれば、ベルで知らせてくださいね。」
「分かった、ありがとう。」
メアリーは台車に食器を載せ、扉を開いた。
「アル様、おやすみなさいませ。」
「うん、おやすみメアリー。」
メアリーが一礼して、部屋から出て行った。
さて、お腹いっぱいだから、まだ寝られないな…。
外を見ると、キレイな三日月が見えた。窓に近づき、少し開ける。涼しい風がそよそよと顔に当たった。心地良くて、大きく息を吸い、ハァーっと吐き出した。
「何か、身体も心もスッキリしてる…?」
ストレスの元が無くなったから?公爵家では、あいつが居ることのストレスがかかっていたんだな。
「ふふっ、拐われて調子良くなるなんて、変なの。」
窓を閉めてから、今度は机の引き出しを開けてみた。中には、厚みのあるノートと、ペンが入っていた。
たくさん書けそうだから…、日記でも書こうかな。あと絵とか、思い付いた事とか。
表紙をめくり、今日の日付を書いた。
「色々あったしな~。」
朝の大変だった事、パーティーの事、捨てられた事、拐われた事、伯爵家の事、ご飯が美味しかった事を書いた。
今日だけで4ページも使った。書き終わったページに、取っておいた旗を挟み、引き出しにしまった。
達成感に満足すると、ふわぁと大きなあくびが出た。お腹も落ち着いたし、そろそろ寝よう。
ベッドに入ると、今までに無いほどフカフカで気持ちが良かった。何秒もしない内に、スゥっと眠ってしまった。
知らない男に、後ろ向きで肩に担がれて、知らない建物の中を運ばれていた。
どうにか逃げないと…。
「…ぐ、うぅ…。」
く、苦しい!叫びたいのに、胸を圧迫されて、声が出せなかった。
「ん?起きたか。悪いようにはしないから、大人しくしといてくれよ。」
男の明るい声に、危害を加える気は無いのは分かった。
まぁ、どうせ逃げても、行くあてなんて無いか…。
男は大またでズンズン歩く。その度に胸もお腹も圧迫されて痛んだ。
まだ着かないのか…。この苦しいのをどうにかしてほしい。
しばらく耐えていると、男がピタリと止まった。
「降ろすけど騒ぐなよ。」
コンコンとノックする音、扉を開ける音が後ろから聞こえた。
椅子にドサッと降ろされ、解放された胸に何度も酸素を取り込んだ。
苦しかった…。痛さも大分マシになったかな…。
ふー、少し呼吸が落ち着いてきた。
人の居る気配に顔を上げると、テーブルの向かいに、貴族らしい男が座っている。その横に執事が立っていた。
「連れてきてくれて、ありがとう。行って良いよ。」
「はい、失礼します。」
僕を運んで来た男は、部屋から出て行った。
執事がテキパキとお茶を入れ、僕の前にも置いた。
「初めまして、アルフォンス君。俺はジェイス。一応、伯爵をやってるよ。」
笑顔で話しかけてきた伯爵は、悪そうには見えない。でも、僕を拐った奴だ。気をつけないと。
「何で連れてきたの?僕には何の価値も無いのに。これから僕をどうするの…?」
ジェイスは腕を組み、ニヤっと口角を上げた。
「実は、公爵には恨みがあってね。仕事を横取りされたり、邪魔されたりしたから、君の事を誘拐したんだ。これから…ね。どうなると思う?」
ジェイスは、より一層楽しそうな笑みで、聞いてきた。
僕は、色んな最悪な事を思い浮かべ、少し泣きそうになりながら、答えた。
「…僕は、あいつに子どもだと認められてないし、母さんにもさっき捨てられた。人質の価値がないから、身代金取れないし、交渉にも使えない。僕を養子にしてもあいつにダメージは無いし。後は、慰み者か、奴隷か、一生監禁か…。同じく恨みを持つ人達に良いようにされるか、殺されるか…。何にしても、あいつに対する恨みを晴らす事は出来ないよ。」
自分で言ってて、辛くなった。僕の未来はどうなっても真っ暗だった。
一番マシなのは、監禁かな…。でも一生って凄く辛いだろうな…。
ジェイスは、アルフォンスの顔をジッと見て、表情を真顔に変えた。
「そっか。拐った後の事は考えて無かったんだけど…。公爵に効果がないなら、やっても無駄だね!行く所無さそうだし、君にはこれから、ここで暮らして、働いて貰おうかな?」
「は…?使用人ってこと?」
ああそっか、働きながら夜の相手をしろ、とかかな…。
アルフォンスの暗い表情に気づいたジェイスは、
「君が思ってる様な事は無いから、安心して。まぁ、半分使用人、半分学生って感じかな。給料もちゃんと出すよ。月給と、成果に応じた報酬、休みもあるからね。」
何か、悪意が全く感じられない笑顔に、ポカーンとしてしまった。
執事が、やれやれといった感じで溜め息をつき、
「アルフォンス様。私は執事のダンと申します。ジェイス様はこんな感じですから、貴方に危害を加える気はありません。どうぞご安心ください。お疲れでしょうから、本日は休まれた方が良いですね。詳細は明日にしましょう。」
そう言うと横に来て、「失礼します。」と、僕を抱き上げた。
「えぇ!?お、降ろして!」
細いのに、ジタバタしてもびくともしない。どうなってんの!?
「また明日ね~、アルフォンス君。」
ヒラヒラと手を振るジェイスに見送られ、部屋を出た。
大人しく運ばれるしかない僕は、疲れもあったし、脱力して身を任せた。
「ああ、メアリー。お連れしたから頼む。アルフォンス様、こちらは世話係のメアリーです。」
部屋の前に、優しいそうな笑顔の女性が立っていた。
「アルフォンス様、メアリーです。よろしくお願いします。」
「では、私は失礼しますね。明日迎えに上がります。」
ダンは一礼して、歩いて行った。
メアリーと部屋に入ると、落ち着いた雰囲気の内装で、公爵家の僕の部屋よりも広い。
ここって相当良い部屋なんじゃ…。
「あの、僕使用人なのに、こんなに広い部屋使って良いの?」
「ええ、もちろんです。ジェイス様がアルフォンス様の為に、色々考えて用意したんですよ。」
恨みを晴らすためだったのに、こんな部屋を用意って、なんかおかしいような…?
考えても良く分からないから、今は気にしないでおこう、うん。
「アルフォンス様、お風呂の用意してありますから、どうぞ。分からないことがあれば、声をかけてくださいね。」
「ありがとう、メアリーさん。」
小さい子ども扱いされてないから、心地良くて嬉しい。
「メアリーで良いですよ。」
「分かった。僕はアルって呼んでね。」
「呼び捨てはいけませんから、アル様と呼びますね。」
「うん。」
メアリーが浴室内の説明をしてくれた。公爵家と大体同じ。これなら1人で大丈夫。
メアリーが浴室から出て、近くで待機してくれる。
服を脱ぎ、花の様な良い香りのする石鹸で全身を洗った。よくシャワーで泡を流してから、浴槽にドポンッと勢いよく入った。
あ~、気持ちいい~!お風呂も何か良い匂がする。
お湯に頭まで浸かって、息を止めた。少しすると苦しくなって、
「ブハッ!あははっ!」
ちょっと楽しい。今日の最悪な事なんて、なんかどうでもよくなった。
ゆったりとしたシャツとズボンを着て浴室から出ると、メアリーが座って待っていてくれた。
「アル様、丁度夕食の用意が出来ました。料理人の腕が良いので、美味しいですよ。」
「ありがとう。お腹空いたところだったんだ。」
お腹もそうだと言いたげにグゥーっとなり、メアリーと笑い合った。
大きめなお皿に、ハンバーグ、ご飯、サラダ、スープが乗り、ご飯には星が書かれた旗が立てられている。別の小さな皿には、フルーツがタップリ乗せられたケーキがある。
わぁ~!すごく美味しいそう!
「いただきます!」
ハンバーグを口に入れると、肉汁がジュワーっと溢れて、すかさずご飯も口へ。
何だこれ!メチャクチャ美味しい!
「メアリー!すごく美味しい!公爵家も美味しかったけど、その何倍も美味しい!すごいね!」
アルフォンスは、口にソースを付けたまま、キラキラした目で、メアリーに言った。
「ふふふっ。良かった、料理人に伝えますね。きっと大喜びします。」
メアリーは、アルフォンスの口を布巾で優しく拭いた。
「あ、ありがとう。」
ちょっと恥ずかしい。よし、いっぱい食べるぞ!
モリモリと、ケーキまでキレイに平らげた。
「ごちそうさまでした。ふーっ。」
丁度お腹いっぱいの量だった。すごい。
「では、片付けます。この後はお好きに過ごして、あまり遅くならない時間に休んでください。何かあれば、ベルで知らせてくださいね。」
「分かった、ありがとう。」
メアリーは台車に食器を載せ、扉を開いた。
「アル様、おやすみなさいませ。」
「うん、おやすみメアリー。」
メアリーが一礼して、部屋から出て行った。
さて、お腹いっぱいだから、まだ寝られないな…。
外を見ると、キレイな三日月が見えた。窓に近づき、少し開ける。涼しい風がそよそよと顔に当たった。心地良くて、大きく息を吸い、ハァーっと吐き出した。
「何か、身体も心もスッキリしてる…?」
ストレスの元が無くなったから?公爵家では、あいつが居ることのストレスがかかっていたんだな。
「ふふっ、拐われて調子良くなるなんて、変なの。」
窓を閉めてから、今度は机の引き出しを開けてみた。中には、厚みのあるノートと、ペンが入っていた。
たくさん書けそうだから…、日記でも書こうかな。あと絵とか、思い付いた事とか。
表紙をめくり、今日の日付を書いた。
「色々あったしな~。」
朝の大変だった事、パーティーの事、捨てられた事、拐われた事、伯爵家の事、ご飯が美味しかった事を書いた。
今日だけで4ページも使った。書き終わったページに、取っておいた旗を挟み、引き出しにしまった。
達成感に満足すると、ふわぁと大きなあくびが出た。お腹も落ち着いたし、そろそろ寝よう。
ベッドに入ると、今までに無いほどフカフカで気持ちが良かった。何秒もしない内に、スゥっと眠ってしまった。
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