1 / 9
僕の始まり
しおりを挟む
恋人が我が家へ来るのを、自室で書類を見ながら待っていた。
愛しいマリアに、言わなければならない事がある。
俺の秘密を知れば、俺の元から去ってしまうかもしれない…。それでも良いと、もしかしたら…。
モヤモヤした気持ちでいると、ノックの音がした。
「やぁ、マリア。会いたかったよ。」
上手く笑えていない顔で、マリアを出迎えた。優しく抱き締め、頬にキスをした。マリアは優しく微笑み、その愛らしい唇から、残酷な、あり得ない事を言った。
「ウォード、あのね…、赤ちゃんが私のところに来てくれたの。あなたの子よ。」
マリアは愛おしそうに、お腹に手を当てた。何か話してるが、目の前がグラグラして、頭に入って来ない。
今…、マリアは何て…?子ども…?
「ふざけるな!誰の子を孕んだ!?」
あり得ない状況に、頭に血が上り、マリアを怒鳴りつけた。マリアは突然の事に、驚いたが、すぐ言葉を発した。
「誰のって…、ウォードの子どもよ。一体、どうしたの…?」
マリアは心配そうに、ウォードを見つめた。
愛していたのに、裏切られた…。しかも、俺を騙して、他人の子を育てさせようとするなんて…。俺は子種が無いのに!
「あり得ない!あり得ないんだよ!お前は最低だ、俺を裏切るなんて…。最悪の気分だ!」
最低な女に向けて、吐き捨てるように言った。心が重苦しく、ドロドロ黒く渦巻いているような感じがする。
「私の事、愛してなかったのね…。分かったわ、この子は、私のだけの子よ!今後、私達に一切関わらないで!さようなら!」
マリアは涙を流しながら、睨み付け、ウォードの元から、去って行った。
愛していたのに、私は遊びだったのね…。あんな最低な人なら、いらない。私には、大切なこの子が居るもの。
これからたくさん働いて、たくさん愛して、この子と2人で幸せに暮らすのよ。
よろしくね、私だけの赤ちゃん。
愛しいマリアに、言わなければならない事がある。
俺の秘密を知れば、俺の元から去ってしまうかもしれない…。それでも良いと、もしかしたら…。
モヤモヤした気持ちでいると、ノックの音がした。
「やぁ、マリア。会いたかったよ。」
上手く笑えていない顔で、マリアを出迎えた。優しく抱き締め、頬にキスをした。マリアは優しく微笑み、その愛らしい唇から、残酷な、あり得ない事を言った。
「ウォード、あのね…、赤ちゃんが私のところに来てくれたの。あなたの子よ。」
マリアは愛おしそうに、お腹に手を当てた。何か話してるが、目の前がグラグラして、頭に入って来ない。
今…、マリアは何て…?子ども…?
「ふざけるな!誰の子を孕んだ!?」
あり得ない状況に、頭に血が上り、マリアを怒鳴りつけた。マリアは突然の事に、驚いたが、すぐ言葉を発した。
「誰のって…、ウォードの子どもよ。一体、どうしたの…?」
マリアは心配そうに、ウォードを見つめた。
愛していたのに、裏切られた…。しかも、俺を騙して、他人の子を育てさせようとするなんて…。俺は子種が無いのに!
「あり得ない!あり得ないんだよ!お前は最低だ、俺を裏切るなんて…。最悪の気分だ!」
最低な女に向けて、吐き捨てるように言った。心が重苦しく、ドロドロ黒く渦巻いているような感じがする。
「私の事、愛してなかったのね…。分かったわ、この子は、私のだけの子よ!今後、私達に一切関わらないで!さようなら!」
マリアは涙を流しながら、睨み付け、ウォードの元から、去って行った。
愛していたのに、私は遊びだったのね…。あんな最低な人なら、いらない。私には、大切なこの子が居るもの。
これからたくさん働いて、たくさん愛して、この子と2人で幸せに暮らすのよ。
よろしくね、私だけの赤ちゃん。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
【完結】お嬢様の身代わりで冷酷公爵閣下とのお見合いに参加した僕だけど、公爵閣下は僕を離しません
八神紫音
BL
やりたい放題のわがままお嬢様。そんなお嬢様の付き人……いや、下僕をしている僕は、毎日お嬢様に虐げられる日々。
そんなお嬢様のために、旦那様は王族である公爵閣下との縁談を持ってくるが、それは初めから叶わない縁談。それに気付いたプライドの高いお嬢様は、振られるくらいなら、と僕に女装をしてお嬢様の代わりを果たすよう命令を下す。
キミと2回目の恋をしよう
なの
BL
ある日、誤解から恋人とすれ違ってしまった。
彼は俺がいない間に荷物をまとめて出てってしまっていたが、俺はそれに気づかずにいつも通り家に帰ると彼はもうすでにいなかった。どこに行ったのか連絡をしたが連絡が取れなかった。
彼のお母さんから彼が病院に運ばれたと連絡があった。
「どこかに旅行だったの?」
傷だらけのスーツケースが彼の寝ている病室の隅に置いてあって俺はお母さんにその場しのぎの嘘をついた。
彼との誤解を解こうと思っていたのに目が覚めたら彼は今までの全ての記憶を失っていた。これは神さまがくれたチャンスだと思った。
彼の荷物を元通りにして共同生活を再開させたが…
彼の記憶は戻るのか?2人の共同生活の行方は?
十二年付き合った彼氏を人気清純派アイドルに盗られて絶望してたら、幼馴染のポンコツ御曹司に溺愛されたので、奴らを見返してやりたいと思います
塔原 槇
BL
会社員、兎山俊太郎(とやま しゅんたろう)はある日、「やっぱり女の子が好きだわ」と言われ別れを切り出される。彼氏の売れないバンドマン、熊井雄介(くまい ゆうすけ)は人気上昇中の清純派アイドル、桃澤久留美(ももざわ くるみ)と付き合うのだと言う。ショックの中で俊太郎が出社すると、幼馴染の有栖川麗音(ありすがわ れおん)が中途採用で入社してきて……?
平凡顔のΩですが、何かご用でしょうか。
無糸
BL
Ωなのに顔は平凡、しかも表情の変化が乏しい俺。
そんな俺に番などできるわけ無いとそうそう諦めていたのだが、なんと超絶美系でお優しい旦那様と結婚できる事になった。
でも愛しては貰えて無いようなので、俺はこの気持ちを心に閉じ込めて置こうと思います。
___________________
異世界オメガバース、受け視点では異世界感ほとんど出ません(多分)
わりかし感想お待ちしてます。誰が好きとか
現在体調不良により休止中 2021/9月20日
最新話更新 2022/12月27日
俺のこと、冷遇してるんだから離婚してくれますよね?〜王妃は国王の隠れた溺愛に気付いてない〜
明太子
BL
伯爵令息のエスメラルダは幼い頃から恋心を抱いていたレオンスタリア王国の国王であるキースと結婚し、王妃となった。
しかし、当のキースからは冷遇され、1人寂しく別居生活を送っている。
それでもキースへの想いを捨てきれないエスメラルダ。
だが、その思いも虚しく、エスメラルダはキースが別の令嬢を新しい妃を迎えようとしている場面に遭遇してしまう。
流石に心が折れてしまったエスメラルダは離婚を決意するが…?
エスメラルダの一途な初恋はキースに届くのか?
そして、キースの本当の気持ちは?
分かりづらい伏線とそこそこのどんでん返しありな喜怒哀楽激しめ王妃のシリアス?コメディ?こじらせ初恋BLです!
※R指定は保険です。
記憶の欠けたオメガがヤンデレ溺愛王子に堕ちるまで
橘 木葉
BL
ある日事故で一部記憶がかけてしまったミシェル。
婚約者はとても優しいのに体は怖がっているのは何故だろう、、
不思議に思いながらも婚約者の溺愛に溺れていく。
---
記憶喪失を機に愛が重すぎて失敗した関係を作り直そうとする婚約者フェルナンドが奮闘!
次は行き過ぎないぞ!と意気込み、ヤンデレバレを対策。
---
記憶は戻りますが、パッピーエンドです!
⚠︎固定カプです
運命の息吹
梅川 ノン
BL
ルシアは、国王とオメガの番の間に生まれるが、オメガのため王子とは認められず、密やかに育つ。
美しく育ったルシアは、父王亡きあと国王になった兄王の番になる。
兄王に溺愛されたルシアは、兄王の庇護のもと穏やかに暮らしていたが、運命のアルファと出会う。
ルシアの運命のアルファとは……。
西洋の中世を想定とした、オメガバースですが、かなりの独自視点、想定が入ります。あくまでも私独自の創作オメガバースと思ってください。楽しんでいただければ幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる