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第十六話
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【第十六話】
文字通りの死闘を繰り広げた後にデスし、ユルルンでリスポーンした俺は馬を借りてニヒルたちの後を追った。
何気に初めての乗馬だったので、馬に乗ろうとして蹴り殺されたり、走ってる途中て落馬して死んだりと色々あったが、無事追いつき、全員でオースティンの街に到着した。
その後、オースティンのテレポートクリスタルを登録し、俺がテレポートできる街が三つになった。
そして、その翌日。
「特に予定もないし、今日はオースティンに観光に行くか」
そう思って家の玄関から出ると、アカネが待ち構えていた。
いや、彼女だけじゃない。後ろにもう三人ほどいる。いずれも知らない顔だ。
「やあ、トーマ!息災だったか?」
「…」
彼女の顔を見た瞬間嫌な予感を覚えた俺は、無視して家に引っ込もうとする。
「おい」
だが、閉じかけていたドアをアカネにガッと掴まれる。
「今日は私たちと一緒に、『キノコの森』に行くぞ!」
「いや、今日は用事があるんだが…」
「どうせ大した用じゃないだろう。それは明日でいい!」
ダメだ、聞く耳を持っちゃいない。
俺はアカネによって外に引きずり出されると、ガスマスクを手渡されて連行されるのであった。
※※※
頼んでもないのに彼女が勝手に喋ってきた話を要約すると、大体こんな感じだ。
他の三人は同じクランのメンバーで、長身の女性がクラン【文明開花】のマスターであるカオル、鎧を着込んだ武者のようなおじさんがダンジュウロウ、忍装束の女性がシノブという名前である。
そして、私は【文明開花】のサブマスターをしている。
カオルは持っているスキルの影響で話せない。だから、今は気にしなくていい。
ダンジュウロウの本職は鍛冶師であり、私やカオルの刀やシノブの脇差し、手裏剣、クナイなどは彼が生産している。
あと、シノブは生粋の忍者マニアだから、その手の話は振らない方がいい。
さらに、『キノコの森』に生える大樹のように大きなキノコはダンジョンの一部扱いであり、採取することができない。
そのため、今プレイヤーの間では『水晶の洞窟』のように攻略してしまおうという機運が高まっている。未知のバカでかいキノコがたくさん手に入るからだ。
ダンジョン攻略といえば、ということで、『水晶の洞窟事件』を引き起こした俺に白羽の矢が当たり、俺が今ここにいる。
最後のは意味が分からない。散々俺をリスキルしといて、これ以上何をしろというのだ。
「そういえば、頼もしい助っ人たちがいるぞ」
え、誰だ?
話ながら『キノコの森』に到着すると、入口に三人の人影があった。
ガイアは分かるが、他の二人は誰だ?
「今回『キノコの森』攻略に協力してくれる、クラン【知識の探究者】のマスター、アールと、サブマスター、ガイア、それにシャボンだ!」
「どうもこんにちは、トーマと言います」
もう諦めているので、素直に自己紹介をする。
…って。
「アールさんって、『賢者』の!?」
「アールでいいよ。一応そう呼ばれてるけど、僕は大したことないからね」
βテストの立役者、『勇者パーティ』の一員であった『賢者』が、今目の前にいるアールだ。
現在は【知識の探究者】という、魔法使いのみが所属するクランのマスターをしている。
「分かった。じゃあアールで」
彼は明らかに初期装備でない、かっこいいローブを身に纏い、かっこいい杖を持っている。
「私はいいな。既にフレンドだし」
「ああいいぞ」
ガイアは相変わらず元気そうだ。初期装備の布の服に武骨な杖という、いつもの格好をしている。
「それじゃあ、最後は私ですね。シャボンって言います。この杖で泡を操る魔法を使います」
「よろしく」
続いて、独特な形の杖を少し持ち上げるシャボン。
彼女も見たことないきれいなローブに、先端が大きな輪っかになっている、シャボン玉で遊ぶときに使うおもちゃみたいな杖を持っている。
「ここで会ったのも何かの縁だし、フレンドにならないか?」
挨拶もほどほどに、すかさず人脈作りを狙う。
どうせこき使われるんだから、これくらいいいだろう。
「いいよ」
「はい、分かりました」
すでにフレンドのアカネとガイアは無言で流し、カオルさんとダンジュウロウさんとシノブさん、それにアールとシャボンは二つ返事で応じてくれた。
俺が言うのもなんだが、そんなホイホイと、ろくに素性の分からない俺とフレンドになってもいいのか?
「君の噂はかねがね、アカネからよく話を聞くよ。漢気があるやつだとね」
「アール殿!トーマをつけあがらせないで下さい!」
「はいはい」
アールが茶化すと、アカネが顔を真っ赤にして窘める。
意外と悪戯心があるんだな。もっとプライドが高くて近づきがたい感じかと思っていた。
「そ、それでは行くとしよう!皆の者、準備は良いか!?」
余計なことをしゃべらせまいと、アカネが急に仕切りだした。
早速、各々がいそいそとガスマスクを装着する。色は砂色、緑色、黒色、白色、迷彩色の五種類あるが、各自好きな色のものを被っている。
俺が手渡されたというか、押しつけられたのは黒だった。無難だな。
「…」
このガスマスクは、耳を含む顔面をすっぽりと覆う。しかし、息苦しさは再現できないので、被ってもちょっと視界が悪くなって耳が遠くなるだけだ。
『皆着けたな!それでは行くとしよう!』
少しすると、素で声が大きいアカネが先導を切り、ダンジョンに入っていった。
『…?』
次に誰が行くのだろうかと立ち止まっていると、肩をちょんちょんとつつかれる。
振り向くと、カオルさんだった。入口の方を差している。
行けということか。二番手かよ。
『じゃ、俺が』
仕方がないのでアカネに続き、『キノコの森』の入り口をくぐる。
胞子は目に見えないほど小さいので、ただでさえ悪い視界がさらに悪くなるなんてことはなかった。
あ、そうそう。『キノコの森』のバカでかいキノコは胞子を放出しており、プレイヤーを含む人間がこれを吸い込むと直ちに死ぬ。
『…』
しばし無言で進む。
『キノコの森』の内部には、木の代わりにバカでかいキノコが立ち並んでいるという異様な光景が広がっていた。
ただ、それ以外はなんてことない普通のダンジョンだ。順路のように奥へと伸びるくねくねした道を進んでいけばいいので、迷う心配もない。
これは、案外楽に終わるかもしれない。
そう思いながら悠然と歩いていたが、魔物がやってきたようだ。
アカネの肩越しにでかいキノコ人間が一体、道を阻んでいる。
『トーマ!』
『なんだ!?』
『あいつを使役してくれ!』
いきなりこれである。
そういえば、アカネは俺の戦い方を知らないのか。
『俺のスキルはそんなに万能じゃない!近づく必要がある!』
『そうか!なら私が斬るから、その隙に頼む!』
『待て待て!無傷で使役できた方がいい!俺が戦う!』
『あい分かった!』
ということでアカネの位置と入れ替わり、俺はでかいキノコ人間に向き直る。
「…」
でかいキノコ人間が…って、『キノコマン』でいいか。
キノコマンが全力ダッシュでこちらに向かってくる。特に喋らないらしいので、全くの無言だ。
先ほど、やつらの戦い方は純粋な肉弾戦だと教わった。それなら俺でも戦える。
「…っ!」
キノコマンが拳を振りかぶってきた。思いっきりぶん殴るつもりだな。
なら。
「…っ!?」
俺はあえてキノコマンの懐に飛び込み、振り上げた右腕の二の腕を左手で掴む。
それと同時に、右腕をキノコマンの腹に突っ込む。
で、魂を引き抜いて終了。
『見事な立ち回りだったぞ!』
『そうか?』
数秒の攻防の後、適当に相槌を打ちながら魂を編集して肉体に戻す。
これで、キノコマンの配下の出来上がり。
『この調子で配下の数を増やしてくれ!ボス戦で突撃させたい!』
中々鬼畜なことを言うアカネ。
だが、俺を連れてきたということはそういうことだろうと思ったので、特に驚かない。
『はいよ』
その後も特に苦戦することなく、俺たちはキノコマンの配下を増やしつつ森の奥へと進んでいった。
文字通りの死闘を繰り広げた後にデスし、ユルルンでリスポーンした俺は馬を借りてニヒルたちの後を追った。
何気に初めての乗馬だったので、馬に乗ろうとして蹴り殺されたり、走ってる途中て落馬して死んだりと色々あったが、無事追いつき、全員でオースティンの街に到着した。
その後、オースティンのテレポートクリスタルを登録し、俺がテレポートできる街が三つになった。
そして、その翌日。
「特に予定もないし、今日はオースティンに観光に行くか」
そう思って家の玄関から出ると、アカネが待ち構えていた。
いや、彼女だけじゃない。後ろにもう三人ほどいる。いずれも知らない顔だ。
「やあ、トーマ!息災だったか?」
「…」
彼女の顔を見た瞬間嫌な予感を覚えた俺は、無視して家に引っ込もうとする。
「おい」
だが、閉じかけていたドアをアカネにガッと掴まれる。
「今日は私たちと一緒に、『キノコの森』に行くぞ!」
「いや、今日は用事があるんだが…」
「どうせ大した用じゃないだろう。それは明日でいい!」
ダメだ、聞く耳を持っちゃいない。
俺はアカネによって外に引きずり出されると、ガスマスクを手渡されて連行されるのであった。
※※※
頼んでもないのに彼女が勝手に喋ってきた話を要約すると、大体こんな感じだ。
他の三人は同じクランのメンバーで、長身の女性がクラン【文明開花】のマスターであるカオル、鎧を着込んだ武者のようなおじさんがダンジュウロウ、忍装束の女性がシノブという名前である。
そして、私は【文明開花】のサブマスターをしている。
カオルは持っているスキルの影響で話せない。だから、今は気にしなくていい。
ダンジュウロウの本職は鍛冶師であり、私やカオルの刀やシノブの脇差し、手裏剣、クナイなどは彼が生産している。
あと、シノブは生粋の忍者マニアだから、その手の話は振らない方がいい。
さらに、『キノコの森』に生える大樹のように大きなキノコはダンジョンの一部扱いであり、採取することができない。
そのため、今プレイヤーの間では『水晶の洞窟』のように攻略してしまおうという機運が高まっている。未知のバカでかいキノコがたくさん手に入るからだ。
ダンジョン攻略といえば、ということで、『水晶の洞窟事件』を引き起こした俺に白羽の矢が当たり、俺が今ここにいる。
最後のは意味が分からない。散々俺をリスキルしといて、これ以上何をしろというのだ。
「そういえば、頼もしい助っ人たちがいるぞ」
え、誰だ?
話ながら『キノコの森』に到着すると、入口に三人の人影があった。
ガイアは分かるが、他の二人は誰だ?
「今回『キノコの森』攻略に協力してくれる、クラン【知識の探究者】のマスター、アールと、サブマスター、ガイア、それにシャボンだ!」
「どうもこんにちは、トーマと言います」
もう諦めているので、素直に自己紹介をする。
…って。
「アールさんって、『賢者』の!?」
「アールでいいよ。一応そう呼ばれてるけど、僕は大したことないからね」
βテストの立役者、『勇者パーティ』の一員であった『賢者』が、今目の前にいるアールだ。
現在は【知識の探究者】という、魔法使いのみが所属するクランのマスターをしている。
「分かった。じゃあアールで」
彼は明らかに初期装備でない、かっこいいローブを身に纏い、かっこいい杖を持っている。
「私はいいな。既にフレンドだし」
「ああいいぞ」
ガイアは相変わらず元気そうだ。初期装備の布の服に武骨な杖という、いつもの格好をしている。
「それじゃあ、最後は私ですね。シャボンって言います。この杖で泡を操る魔法を使います」
「よろしく」
続いて、独特な形の杖を少し持ち上げるシャボン。
彼女も見たことないきれいなローブに、先端が大きな輪っかになっている、シャボン玉で遊ぶときに使うおもちゃみたいな杖を持っている。
「ここで会ったのも何かの縁だし、フレンドにならないか?」
挨拶もほどほどに、すかさず人脈作りを狙う。
どうせこき使われるんだから、これくらいいいだろう。
「いいよ」
「はい、分かりました」
すでにフレンドのアカネとガイアは無言で流し、カオルさんとダンジュウロウさんとシノブさん、それにアールとシャボンは二つ返事で応じてくれた。
俺が言うのもなんだが、そんなホイホイと、ろくに素性の分からない俺とフレンドになってもいいのか?
「君の噂はかねがね、アカネからよく話を聞くよ。漢気があるやつだとね」
「アール殿!トーマをつけあがらせないで下さい!」
「はいはい」
アールが茶化すと、アカネが顔を真っ赤にして窘める。
意外と悪戯心があるんだな。もっとプライドが高くて近づきがたい感じかと思っていた。
「そ、それでは行くとしよう!皆の者、準備は良いか!?」
余計なことをしゃべらせまいと、アカネが急に仕切りだした。
早速、各々がいそいそとガスマスクを装着する。色は砂色、緑色、黒色、白色、迷彩色の五種類あるが、各自好きな色のものを被っている。
俺が手渡されたというか、押しつけられたのは黒だった。無難だな。
「…」
このガスマスクは、耳を含む顔面をすっぽりと覆う。しかし、息苦しさは再現できないので、被ってもちょっと視界が悪くなって耳が遠くなるだけだ。
『皆着けたな!それでは行くとしよう!』
少しすると、素で声が大きいアカネが先導を切り、ダンジョンに入っていった。
『…?』
次に誰が行くのだろうかと立ち止まっていると、肩をちょんちょんとつつかれる。
振り向くと、カオルさんだった。入口の方を差している。
行けということか。二番手かよ。
『じゃ、俺が』
仕方がないのでアカネに続き、『キノコの森』の入り口をくぐる。
胞子は目に見えないほど小さいので、ただでさえ悪い視界がさらに悪くなるなんてことはなかった。
あ、そうそう。『キノコの森』のバカでかいキノコは胞子を放出しており、プレイヤーを含む人間がこれを吸い込むと直ちに死ぬ。
『…』
しばし無言で進む。
『キノコの森』の内部には、木の代わりにバカでかいキノコが立ち並んでいるという異様な光景が広がっていた。
ただ、それ以外はなんてことない普通のダンジョンだ。順路のように奥へと伸びるくねくねした道を進んでいけばいいので、迷う心配もない。
これは、案外楽に終わるかもしれない。
そう思いながら悠然と歩いていたが、魔物がやってきたようだ。
アカネの肩越しにでかいキノコ人間が一体、道を阻んでいる。
『トーマ!』
『なんだ!?』
『あいつを使役してくれ!』
いきなりこれである。
そういえば、アカネは俺の戦い方を知らないのか。
『俺のスキルはそんなに万能じゃない!近づく必要がある!』
『そうか!なら私が斬るから、その隙に頼む!』
『待て待て!無傷で使役できた方がいい!俺が戦う!』
『あい分かった!』
ということでアカネの位置と入れ替わり、俺はでかいキノコ人間に向き直る。
「…」
でかいキノコ人間が…って、『キノコマン』でいいか。
キノコマンが全力ダッシュでこちらに向かってくる。特に喋らないらしいので、全くの無言だ。
先ほど、やつらの戦い方は純粋な肉弾戦だと教わった。それなら俺でも戦える。
「…っ!」
キノコマンが拳を振りかぶってきた。思いっきりぶん殴るつもりだな。
なら。
「…っ!?」
俺はあえてキノコマンの懐に飛び込み、振り上げた右腕の二の腕を左手で掴む。
それと同時に、右腕をキノコマンの腹に突っ込む。
で、魂を引き抜いて終了。
『見事な立ち回りだったぞ!』
『そうか?』
数秒の攻防の後、適当に相槌を打ちながら魂を編集して肉体に戻す。
これで、キノコマンの配下の出来上がり。
『この調子で配下の数を増やしてくれ!ボス戦で突撃させたい!』
中々鬼畜なことを言うアカネ。
だが、俺を連れてきたということはそういうことだろうと思ったので、特に驚かない。
『はいよ』
その後も特に苦戦することなく、俺たちはキノコマンの配下を増やしつつ森の奥へと進んでいった。
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