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第十一話
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【第十一話】
俺の家まで戻ると、周りがちょっとした騒ぎになっていた。
さっきまで一緒に狩りをしていたK、I、Yに、ニヒル、ビヨンド。さらにご近所さんや野次馬が数人居るな。
「今戻った」
「何があった?襲撃?」
ニヒルが訊いてくる。その場にいるみんながやってきた俺に気付き、注目してくる。
「ああ、【繁栄の礎】だ。『スキルジェム』目当てで襲ってきたと思う。ボックスの場所を訊いてきたしな」
俺が多くのジェムを扱っているということは、大抵のプレイヤーに知られている。だから今回の強盗は計画的なものだ。
「しかし命知らずだな、あいつら。俺たちを敵に回すなんて」
Yが話に入ってくる。確かに、そうだな。
俺の家に押し入ってジェムを強盗するということは、βテスターや第二陣から成る多くのクランの反感を買う行為だ。
それをわかっていながら、実際に行動に移した。
やつらには何か策があるのか?
「俺たちと戦って勝てるか、上手く逃げおおせる算段があるのかもしれないな」
「そうかなあ?だって、散々私たちにひどい目に合わされてきたじゃん」
なんたってクラン名が【繁栄の礎】だからな。
「だから復讐してやろうと思ったのかもな。それにしては計画的だが……」
聞くところによると、現場を走り去る人影は三人だったとか。
ということは、一人を家の外に待機させておいて、残りの二人が犯行を行う、という段取りを組んでいたことになる。
「まあ犯人たちに訊いた方が早いでしょ。もう掲示板には流しておいたから、時間の問題だね」
流石ニヒル。仕事が速い。
一応他のものが盗まれていないかを確認するため、ちょうどよく開いている穴から二人と共に家の中に入る。
しかし、俺の家ってしょっちゅう穴が開くな。
今のところ、穴を開けた大きな衝撃はロケットランチャーの攻撃によるものと推定される。
和室に入ると、機械1号、2号改め、グレープとハッパがちゃぶ台を囲んでいた。
「よお、怪我はなかったか?」
俺が訊くと、ちょんちょんと自分の耳を指す二人。
ああ。鼓膜が破れてるのか。
”怪我はないか?”
仕方がないので、アイコンタクトによるコミュニケーションに変更する。
”特に無いな。さっき目を覚ました。”
”私も大丈夫。”
鼓膜が破れているのは大きな怪我なのでは?という質問は無しだ。
”何があった?”
”ストレージボックスのジェムが盗まれた。”
実際はまだ確認していないが、九割九分そうだろう。
”それで、誰の仕業?”
”【繁栄の礎】だ。”
”あ~。”
”あ~。”
二人とも、『納得!』といったリアクションをする。動機も察しただろう。
”他に盗まれていないか、今から確認する。”
”おっけー。”
”了解。”
「あの、お三方。何をしているんでしょうか?」
無言で目を見ながら頷いたりしている俺たちを見て、Yが思わず敬語で尋ねる。
「…ああ、二人の鼓膜が破れてるから、アイコンタクトで会話してたんだ」
「は?」
いや、は?って……。その通りなんだが。
「あんまり深く考えない方がいいよ、Y。彼らにはこれが普通なんだ」
「なんで鼓膜が破れてるのが普通なんだ?と思ったが、爆破のがいたわ。普通だな」
Yは、俺のことを『水晶の』、ハッパのことを『爆破の』と呼ぶ。
さて、二人の無事もわかったことだし、洋室に移動してボックスの中を見るか。
ボックス、オープン!
………見事に、スキルの付与されたジェムだけ無いな。端数のジェムの欠片や他のアイテム、お金なんかは盗まれていない。
おそらく、長居することを避けるために、目的のジェムだけを手早く奪ったんだろうな。
『ストレージボックス』は誰でも開けられる。ロック機能なんて生易しいものはついていない。
安全な家の中でしか使わないのでいらないでしょ、というのが運営のスタンスだ。
よって、招かれざる客であっても、中身を覗けるのだ。
このストレージボックスの仕様は、プレイヤー対プレイヤー、いわゆるPvPを助長するためのものだと俺は思う。
せっかくのオンラインゲームなんだから、プレイヤーたちで殺し合ってね!というメッセージが込められている。
げに恐ろしきは凶行に走るプレイヤーではない。このような土壌を作った運営なのだ。
「どうやら、犯人たちは付与済みのジェムだけを盗んだみたいだ」
和室に戻り、4人と、いつの間に上がり込んでいるK、I、ビヨンドに伝える。他の野次馬たちは穴からこちらを覗き込んでいるだけで、流石に家の中までは入ってこない。
「ますますきな臭い感じがしますね」
とK。
「彼らだけじゃない、もっと大きなグループによる犯行かもしれないわね」
とI。
「確かに、盗まれたジェムはやつらだけでは使い切れないほどの量だ。別の組織に流される恐れがある」
Yが二人の意見に追従する。
「とりあえず、その仮説も含めて、俺が改めて掲示板で情報を流す。盗まれたのは俺の非でもあるからな」
「いやいや、よっぽど強くなけりゃ、銃なんかに敵うわけないから、トーマのせいじゃないでしょ」
とニヒルは励ましてくれるが、いいや、俺の責任だね。
ここで悲劇のヒロイン(?)を演じることで、「なに盗まれてんだコノヤロー!」という意見を封殺し、犯人が100%悪いということにする。
「大体の顛末を流しておいた」
急いで寝室に行き、寝っ転がってネットに接続し、掲示板に事件のあらましを流布した。
「すぐに取り返せればいいけどね。悪質なPKプレイヤーたちに売られてたりしたら諦めた方がいいね」
自分は良質なPKプレイヤーとでも言いたいのか、ニヒル。
「えっ?私は善良なPKを心掛けてるよ、心外だなあ」
一切恥ずかしがることもなくそう言い放つ彼(彼女)に、一同はため息を漏らすのだった。
※※※
案の定、プレイヤーの怒りを買った【繁栄の礎】の連中の身柄は、早くに拘束された。
だが、彼らのインベントリを漁っても、クランハウスを捜索しても、盗品のジェムは見つからなかった。
尋問(OSOに痛覚が無いので拷問をしても意味がない)をしてもジェムの行方を全く話さない。
こうなるとお手上げだ。プレイヤーたちの気が済むまでリスキルされた彼らは、解放された。
ちなみに犯人のもう一人の名前は、メタルという。
触れたことのある金属を純度100%で生み出せる、【退屈な錬金術】というスキルを持っている。
彼は第二陣のプレイヤーだが、いわゆる『慎重派』だった。
スキルを使うところを極力見られないようにし、波風を立てずに金貨を製造していた。
金貨の不正な製造。重大な犯罪行為である。
この世界の貨幣に単位はない。銅貨1枚とか、銀貨10枚というように計算される。
銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚という換算方法だ。
彼、メタルは、正式リリースから一週間も経たないうちに、金貨の不正な製造が可能なことを見つけ、犯罪に走っていたのだ。
これがなぜバレたのかというと、金貨の純度が原因だった。
本物の金貨を作る過程では、どうしても不純物が除き切れない。しかし、スキルでは純金が作れてしまう。
では、どうして金貨の純度が違うことが分かったのかというと、ある一人のプレイヤーのスキルが関わっている。
そのプレイヤーの名はシーク。βテスターで、クラン【検証組】のマスターだ。
彼の所持スキルは【鑑定】。対象の詳細な情報を得ることができる魔法系のスキルだ。
ある時、彼が好奇心から金貨を鑑定してみたところ、不純物が混じっていることが分かった。
そこで、最近妙に羽振りの良い、メタルが支払った金貨も鑑定してみたところ、
あーらら。純度が違いますわ。100%純金だし、彼は金属を作れるんだな、ということが明らかになったのだ。
その後、メタルはしめやかにリスキルの刑に処されてから、鍛冶関係の生産職にこき使われ、過労死も経験した。
この一連の事件を『ニセ金貨事件』と呼んでいる。
『ニセ金貨事件』を経験し、メタルも【繁栄の礎】に入った。
話が随分脱線したな。
とにかく、盗まれたジェムの行方が分からなくなってしまった。
既に、犯人たちは思う存分リスキルした。
それでもプレイヤーたちの怒りが収まらなかった場合、次は何が起きるかというと、
「なんで俺がリスキルされなきゃいけないんだよっ!」
振り上げた拳は、ジェムを預かっていた俺に降ろされた。
しかも、話に尾ひれがつき、俺がグレープとハッパをこき使って一儲けしていたという文言が付け足された。
まあ、手数料という形で方々のクランからお金をもらっていたので、事実だが。
にしても、俺が責められるのは違うだろ!掲示板でも涙ながらに訴えたのに!
なんでも、『水晶の洞窟事件』があったので、元々信用されていなかったらしい。
そんなやつにジェムを預けるなよ。
あと、この事件は俺と【繁栄の礎】の狂言ではないのかと言い始める輩も現れた。
そんな根も葉もない噂は、グレープとハッパを始めとした、周囲のプレイヤーたちにより否定された。
よって、そちらの方面で疑う人はいなくなった。と思う。
ついでにリスキルも止めてくれよ!グレープさん、ハッパさん!
何度目かも分からないデスを経験し、リスポーンまでの待ち時間にそんなことを考えるのだった。
俺の家まで戻ると、周りがちょっとした騒ぎになっていた。
さっきまで一緒に狩りをしていたK、I、Yに、ニヒル、ビヨンド。さらにご近所さんや野次馬が数人居るな。
「今戻った」
「何があった?襲撃?」
ニヒルが訊いてくる。その場にいるみんながやってきた俺に気付き、注目してくる。
「ああ、【繁栄の礎】だ。『スキルジェム』目当てで襲ってきたと思う。ボックスの場所を訊いてきたしな」
俺が多くのジェムを扱っているということは、大抵のプレイヤーに知られている。だから今回の強盗は計画的なものだ。
「しかし命知らずだな、あいつら。俺たちを敵に回すなんて」
Yが話に入ってくる。確かに、そうだな。
俺の家に押し入ってジェムを強盗するということは、βテスターや第二陣から成る多くのクランの反感を買う行為だ。
それをわかっていながら、実際に行動に移した。
やつらには何か策があるのか?
「俺たちと戦って勝てるか、上手く逃げおおせる算段があるのかもしれないな」
「そうかなあ?だって、散々私たちにひどい目に合わされてきたじゃん」
なんたってクラン名が【繁栄の礎】だからな。
「だから復讐してやろうと思ったのかもな。それにしては計画的だが……」
聞くところによると、現場を走り去る人影は三人だったとか。
ということは、一人を家の外に待機させておいて、残りの二人が犯行を行う、という段取りを組んでいたことになる。
「まあ犯人たちに訊いた方が早いでしょ。もう掲示板には流しておいたから、時間の問題だね」
流石ニヒル。仕事が速い。
一応他のものが盗まれていないかを確認するため、ちょうどよく開いている穴から二人と共に家の中に入る。
しかし、俺の家ってしょっちゅう穴が開くな。
今のところ、穴を開けた大きな衝撃はロケットランチャーの攻撃によるものと推定される。
和室に入ると、機械1号、2号改め、グレープとハッパがちゃぶ台を囲んでいた。
「よお、怪我はなかったか?」
俺が訊くと、ちょんちょんと自分の耳を指す二人。
ああ。鼓膜が破れてるのか。
”怪我はないか?”
仕方がないので、アイコンタクトによるコミュニケーションに変更する。
”特に無いな。さっき目を覚ました。”
”私も大丈夫。”
鼓膜が破れているのは大きな怪我なのでは?という質問は無しだ。
”何があった?”
”ストレージボックスのジェムが盗まれた。”
実際はまだ確認していないが、九割九分そうだろう。
”それで、誰の仕業?”
”【繁栄の礎】だ。”
”あ~。”
”あ~。”
二人とも、『納得!』といったリアクションをする。動機も察しただろう。
”他に盗まれていないか、今から確認する。”
”おっけー。”
”了解。”
「あの、お三方。何をしているんでしょうか?」
無言で目を見ながら頷いたりしている俺たちを見て、Yが思わず敬語で尋ねる。
「…ああ、二人の鼓膜が破れてるから、アイコンタクトで会話してたんだ」
「は?」
いや、は?って……。その通りなんだが。
「あんまり深く考えない方がいいよ、Y。彼らにはこれが普通なんだ」
「なんで鼓膜が破れてるのが普通なんだ?と思ったが、爆破のがいたわ。普通だな」
Yは、俺のことを『水晶の』、ハッパのことを『爆破の』と呼ぶ。
さて、二人の無事もわかったことだし、洋室に移動してボックスの中を見るか。
ボックス、オープン!
………見事に、スキルの付与されたジェムだけ無いな。端数のジェムの欠片や他のアイテム、お金なんかは盗まれていない。
おそらく、長居することを避けるために、目的のジェムだけを手早く奪ったんだろうな。
『ストレージボックス』は誰でも開けられる。ロック機能なんて生易しいものはついていない。
安全な家の中でしか使わないのでいらないでしょ、というのが運営のスタンスだ。
よって、招かれざる客であっても、中身を覗けるのだ。
このストレージボックスの仕様は、プレイヤー対プレイヤー、いわゆるPvPを助長するためのものだと俺は思う。
せっかくのオンラインゲームなんだから、プレイヤーたちで殺し合ってね!というメッセージが込められている。
げに恐ろしきは凶行に走るプレイヤーではない。このような土壌を作った運営なのだ。
「どうやら、犯人たちは付与済みのジェムだけを盗んだみたいだ」
和室に戻り、4人と、いつの間に上がり込んでいるK、I、ビヨンドに伝える。他の野次馬たちは穴からこちらを覗き込んでいるだけで、流石に家の中までは入ってこない。
「ますますきな臭い感じがしますね」
とK。
「彼らだけじゃない、もっと大きなグループによる犯行かもしれないわね」
とI。
「確かに、盗まれたジェムはやつらだけでは使い切れないほどの量だ。別の組織に流される恐れがある」
Yが二人の意見に追従する。
「とりあえず、その仮説も含めて、俺が改めて掲示板で情報を流す。盗まれたのは俺の非でもあるからな」
「いやいや、よっぽど強くなけりゃ、銃なんかに敵うわけないから、トーマのせいじゃないでしょ」
とニヒルは励ましてくれるが、いいや、俺の責任だね。
ここで悲劇のヒロイン(?)を演じることで、「なに盗まれてんだコノヤロー!」という意見を封殺し、犯人が100%悪いということにする。
「大体の顛末を流しておいた」
急いで寝室に行き、寝っ転がってネットに接続し、掲示板に事件のあらましを流布した。
「すぐに取り返せればいいけどね。悪質なPKプレイヤーたちに売られてたりしたら諦めた方がいいね」
自分は良質なPKプレイヤーとでも言いたいのか、ニヒル。
「えっ?私は善良なPKを心掛けてるよ、心外だなあ」
一切恥ずかしがることもなくそう言い放つ彼(彼女)に、一同はため息を漏らすのだった。
※※※
案の定、プレイヤーの怒りを買った【繁栄の礎】の連中の身柄は、早くに拘束された。
だが、彼らのインベントリを漁っても、クランハウスを捜索しても、盗品のジェムは見つからなかった。
尋問(OSOに痛覚が無いので拷問をしても意味がない)をしてもジェムの行方を全く話さない。
こうなるとお手上げだ。プレイヤーたちの気が済むまでリスキルされた彼らは、解放された。
ちなみに犯人のもう一人の名前は、メタルという。
触れたことのある金属を純度100%で生み出せる、【退屈な錬金術】というスキルを持っている。
彼は第二陣のプレイヤーだが、いわゆる『慎重派』だった。
スキルを使うところを極力見られないようにし、波風を立てずに金貨を製造していた。
金貨の不正な製造。重大な犯罪行為である。
この世界の貨幣に単位はない。銅貨1枚とか、銀貨10枚というように計算される。
銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚という換算方法だ。
彼、メタルは、正式リリースから一週間も経たないうちに、金貨の不正な製造が可能なことを見つけ、犯罪に走っていたのだ。
これがなぜバレたのかというと、金貨の純度が原因だった。
本物の金貨を作る過程では、どうしても不純物が除き切れない。しかし、スキルでは純金が作れてしまう。
では、どうして金貨の純度が違うことが分かったのかというと、ある一人のプレイヤーのスキルが関わっている。
そのプレイヤーの名はシーク。βテスターで、クラン【検証組】のマスターだ。
彼の所持スキルは【鑑定】。対象の詳細な情報を得ることができる魔法系のスキルだ。
ある時、彼が好奇心から金貨を鑑定してみたところ、不純物が混じっていることが分かった。
そこで、最近妙に羽振りの良い、メタルが支払った金貨も鑑定してみたところ、
あーらら。純度が違いますわ。100%純金だし、彼は金属を作れるんだな、ということが明らかになったのだ。
その後、メタルはしめやかにリスキルの刑に処されてから、鍛冶関係の生産職にこき使われ、過労死も経験した。
この一連の事件を『ニセ金貨事件』と呼んでいる。
『ニセ金貨事件』を経験し、メタルも【繁栄の礎】に入った。
話が随分脱線したな。
とにかく、盗まれたジェムの行方が分からなくなってしまった。
既に、犯人たちは思う存分リスキルした。
それでもプレイヤーたちの怒りが収まらなかった場合、次は何が起きるかというと、
「なんで俺がリスキルされなきゃいけないんだよっ!」
振り上げた拳は、ジェムを預かっていた俺に降ろされた。
しかも、話に尾ひれがつき、俺がグレープとハッパをこき使って一儲けしていたという文言が付け足された。
まあ、手数料という形で方々のクランからお金をもらっていたので、事実だが。
にしても、俺が責められるのは違うだろ!掲示板でも涙ながらに訴えたのに!
なんでも、『水晶の洞窟事件』があったので、元々信用されていなかったらしい。
そんなやつにジェムを預けるなよ。
あと、この事件は俺と【繁栄の礎】の狂言ではないのかと言い始める輩も現れた。
そんな根も葉もない噂は、グレープとハッパを始めとした、周囲のプレイヤーたちにより否定された。
よって、そちらの方面で疑う人はいなくなった。と思う。
ついでにリスキルも止めてくれよ!グレープさん、ハッパさん!
何度目かも分からないデスを経験し、リスポーンまでの待ち時間にそんなことを考えるのだった。
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