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ユクス・アストレア
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ムスッとするレイナとシスリルとは違い、クロエはニッコリとした笑顔を浮かべたまま俺を見つめる。
「理由を聞いていいか?」
「もう、そんなん聞かんといて……。一目惚れ、したんよ」
今度は照れてみせるが、まあ、嘘だろう。
無言でクロエを見つめていると、彼女は大きくため息をついて椅子に座る。
「少しは喜んでくれてもええやんか」
「本当に一目惚れだったなら喜んださ。こんな綺麗な女に惚れられるなんて、とな」
「あら」
両隣に座るレイナとシスリルの視線が痛いが、今は無視しておこう。
「それで、本当の目的はなんだ?」
「……対抗手段、といったところやな」
「対抗手段?」
「レノン王国は今、以前のようにまとまってはいないんよ。その理由は、さっき話した反乱で国王と王妃──うちの両親が殺されたこと。言ってしまえば、うちが王女としてレノン王国の頂点に立って日が浅く、それを認めておらん者もおる。そんな中、この学園に来てペシャレール王国とガルダンダ王国が裏で手を結んでいる可能性、それと禁忌の魔導書を手にしている可能性、そして、一部の生徒が魔族召喚を行っているという事実。そんな連中に対抗するには、うちらも手を打たないかん。せやろ?」
「それで、俺か……。随分と買ってくれているんだな」
「あんたが学園、いや──人間界に訪れてから、うちはずっと見ていた。魔族だからやない、吸血鬼だからやない。あんたはまだ、本当の自分の実力を隠している気がするんよ。そんなあんたと組めば、十分な対抗手段と言えるやろ?」
「なるほどな。そういうことなら理解できる」
理解できる、が。
「言い方が気に食わない」
「……は?」
「クロエの夫になるという言い方ではなく、俺の妻になりたいだったら喜んだんだけどな」
「えっと、ユクス……そこ、そんなに重要なことなの?」
呆れた様子のレイナだが、クロエは俺の言葉の意味に気付いているのだろう。
「要するに、レノン王国に収まる気はない、ということやな……?」
「その通りだ。もしもクロエの夫になれば、俺はレノン王国の国王となり”アストレア”という家名は”レノン”に変わるのだろ?」
「何百年も続いた血筋やから、もちろんそうなるやろうな」
「だろうな。だが、クロエがレノン王国の血筋であるのと同時に、俺も吸血鬼の血筋だ。俺の父と母がこの家名にこだわりを持っているかどうかは知らないが、それを絶やすことはできない」
カーラは人間界にいたときからずっと、カーラ・アストレアと名乗っていた。であれば少なからず、この家名を大切に想っているのだろう。
「それに」
俺は両隣に座るレイナとシスリルの肩を抱き寄せる。
「二人にはいずれ、アストレアの家名を名乗らせることになるからな。それなのに俺が勝手に家名を変えたら困るだろ」
「ユ、ユクス……」
「……ユクス様」
頬を赤らめる二人。
それを見て、クロエは口下を手で隠しながら笑った。
「あはは、なるほどなるほど。確かにそういうことなら、うちの夫にするわけにはいかんのやな」
「ああ、ただ目の前にいる魅力的な女をこのまま見逃すのは惜しい……」
クロエの全身を食い入るように見ていると、さっきまで嬉しそうにしていた両隣から鋭い棘のような視線を受ける。
だがそんなのもお構いなしに、クロエはその豊満な胸元を両腕で持ち上げる。
「そうやろそうやろ、目の前にこんないい女がいるのに抱かんのは勿体ないやろ」
「ああ、そうだな」
「せやったら、ここは協力関係を結ぶのはどうや?」
「協力関係か。それであれば……」
レイナとシスリルは頷き、リトも微かに頷いたように感じた。
「問題ない」
「ふう、ひとまずそれで安心やわ」
「それじゃあ、協力関係を結んだ記念──」
「──は、まだお預けやな」
クロエはそう言って立ち上がる。
「これから先、もしもうちがユクスはんに抱かれたいと思うまではお預けや。でないと、抱かれてすぐポイッと捨てられるかもしれへんからな」
「そんなこと俺がすると思うか?」
「ふふん、思わんけどまだダメなんよ。ただもし、ユクスはんにうちが本気で惚れてしもうたときは、優しくしてな?」
「ああ、その時を楽しみにしているぞ」
「うちも楽しみにしとるわ。ほな、さいなら」
手をひらひらとさせたクロエの背中が少しずつ遠くなっていく。
それと入れ替えになるように、金色の毛並みのリトがこちらへと近付いて来る。
「まさか、レノン王国の王女様の誘いを断るなんてね。良かったのかい?」
「まあ、確かに勿体なかったが……」
「私たちが隣にいるのに他の女を口説くなんて、いい御身分じゃない!」
「ユクス様、わたくしたちよりもあの女の方がいいということでしょうか? そういうことでしょうか!?」
レイナとシスリルに睨まれる。
これはアノーロワ商会の屋敷にて起きた、修羅場、というやつだろう。
「別に俺は、お前たちに優劣を付けるつもりはない。なんたってレイナとシスリルも、俺の大事な女で、心から抱きたいと感じた女なんだからな」
「ふんっ! 仕方ないから許してあげる!」
「……はあ。まあ、こういう方と知りながら惚れて、眷属となったわたくしたちの落ち度ということでしょうかね」
どうやら二人とも不満はあるみたいだが、一先ずは納得してくれたようだ。これもきっと、女心をわかっていないからだろう。
「ユクスの男女関係は帰ってから三人で話し合ってもらうということで。それで、レノン王国とは協力関係を結んだ、と思っていいのかな?」
「一応な。もちろんレノン王国について何も知らないから怪しい部分はあるが、それでも、協力関係を向こうから持ち出してきてくれたんだから有難く受け入れよう。なにせこっちは、三国に挟まれた非力な中立国なんだからな。であれば、レノン王国が敵対しないでくれるだけ状況は好転しているはずだ」
「そうだね。それで、これからの目的は?」
リトに聞かれ、俺は少し考える。
「まずは仮面の連中についてだな。おそらくまた魔族召喚を行うだろう。そしてその生贄に、この中立国の人間が使われる可能性がある」
「……お父様や、うちの従業員たちのように、ですわね」
「新たな犠牲者を出させない為にも、あのヴォルディモアとメリッサの行動は監視すべきだろう」
「それに関しては僕が適任かな。あのクロエという女性には気付かれたけど、この体なら上手く監視できるはずだ」
「さすがネコね!」
「……レイナ、いい加減に僕のことをネコと呼ぶのは止めてくれないか?」
「いいじゃない、ネコ。呼びやすいんだもの」
「はあ……まあ、好きにしてくれ。それと禁忌の魔導書については、僕たちにも説明できそうかい?」
「説明できるほど知っているわけではないが、そうだな……今から話そう。場所は、アノーロワ商会の屋敷を使わせてもらってもいいか?」
「はい、もちろんでございます」
「それじゃあ……ん、レイナ、どうかしたのか?」
立ち上がった俺を見て、レイナは少し笑顔を浮かべていた。
「ごめん。ちょっと、ユクスと最初に会ったときには、こうなるとは思ってなかったなって」
「そういうことか。まあ、俺も思ってもみなかったな。ただ人間界で暮らすようになって、色々なことが起きて……それに、三人と出会って、このまま見て見ぬふりはできないと思ったんだ」
──人間界のことなど、放っておけば良いのではないか?
ここへ来る前、俺は父にこう言った。だが実際に訪れてみて、そんな気持ちは消え、いつの間にかこの世界での生活を気に入り、中立国の為に戦う決心をしている。
「これからもっと大変になるが、三人とも、一緒に来てくれるか?」
そう問いかけると、三人ははっきりと答えた。
「巻き込んだのは僕ら中立国さ。最初は三国に自分を売ろうと考えたけど、今は、君に自分の人生を託そうと思っている。こちらこそ、これからも付き合わせてくれ」
「ええ、ネコの言う通りよ。私の家族を救って、私の人生を変えてくれたユクスに、自分の全てを捧げる覚悟でいるの。だからこれからも、あなたの側にいさせてちょうだい」
「わたくしも、どんなことがあってもユクス様の側にいさせていただきますわ。それがお爺様、そして先代のアノーロワ商会が第一に考えた、住民の為にあるアノーロワ商会の成すべきことですから」
「そうか。だったら、俺も最後までやってみるか」
別に中立国の王様になりたいわけでも、人間界を支配したいわけでもない。
ただ誰かに必要とされるのは悪くない。そしてできるなら、この三人が望む明るい未来を見せてやりたいと思う。
それはきっと、まだ俺がこの三人としか関わっていないだけで、これから先、もっと多くの者と出会えばこの考えはより多くの者へ向けられるのだろう。
どうなるかわからないが、今は前へ進もう。
「理由を聞いていいか?」
「もう、そんなん聞かんといて……。一目惚れ、したんよ」
今度は照れてみせるが、まあ、嘘だろう。
無言でクロエを見つめていると、彼女は大きくため息をついて椅子に座る。
「少しは喜んでくれてもええやんか」
「本当に一目惚れだったなら喜んださ。こんな綺麗な女に惚れられるなんて、とな」
「あら」
両隣に座るレイナとシスリルの視線が痛いが、今は無視しておこう。
「それで、本当の目的はなんだ?」
「……対抗手段、といったところやな」
「対抗手段?」
「レノン王国は今、以前のようにまとまってはいないんよ。その理由は、さっき話した反乱で国王と王妃──うちの両親が殺されたこと。言ってしまえば、うちが王女としてレノン王国の頂点に立って日が浅く、それを認めておらん者もおる。そんな中、この学園に来てペシャレール王国とガルダンダ王国が裏で手を結んでいる可能性、それと禁忌の魔導書を手にしている可能性、そして、一部の生徒が魔族召喚を行っているという事実。そんな連中に対抗するには、うちらも手を打たないかん。せやろ?」
「それで、俺か……。随分と買ってくれているんだな」
「あんたが学園、いや──人間界に訪れてから、うちはずっと見ていた。魔族だからやない、吸血鬼だからやない。あんたはまだ、本当の自分の実力を隠している気がするんよ。そんなあんたと組めば、十分な対抗手段と言えるやろ?」
「なるほどな。そういうことなら理解できる」
理解できる、が。
「言い方が気に食わない」
「……は?」
「クロエの夫になるという言い方ではなく、俺の妻になりたいだったら喜んだんだけどな」
「えっと、ユクス……そこ、そんなに重要なことなの?」
呆れた様子のレイナだが、クロエは俺の言葉の意味に気付いているのだろう。
「要するに、レノン王国に収まる気はない、ということやな……?」
「その通りだ。もしもクロエの夫になれば、俺はレノン王国の国王となり”アストレア”という家名は”レノン”に変わるのだろ?」
「何百年も続いた血筋やから、もちろんそうなるやろうな」
「だろうな。だが、クロエがレノン王国の血筋であるのと同時に、俺も吸血鬼の血筋だ。俺の父と母がこの家名にこだわりを持っているかどうかは知らないが、それを絶やすことはできない」
カーラは人間界にいたときからずっと、カーラ・アストレアと名乗っていた。であれば少なからず、この家名を大切に想っているのだろう。
「それに」
俺は両隣に座るレイナとシスリルの肩を抱き寄せる。
「二人にはいずれ、アストレアの家名を名乗らせることになるからな。それなのに俺が勝手に家名を変えたら困るだろ」
「ユ、ユクス……」
「……ユクス様」
頬を赤らめる二人。
それを見て、クロエは口下を手で隠しながら笑った。
「あはは、なるほどなるほど。確かにそういうことなら、うちの夫にするわけにはいかんのやな」
「ああ、ただ目の前にいる魅力的な女をこのまま見逃すのは惜しい……」
クロエの全身を食い入るように見ていると、さっきまで嬉しそうにしていた両隣から鋭い棘のような視線を受ける。
だがそんなのもお構いなしに、クロエはその豊満な胸元を両腕で持ち上げる。
「そうやろそうやろ、目の前にこんないい女がいるのに抱かんのは勿体ないやろ」
「ああ、そうだな」
「せやったら、ここは協力関係を結ぶのはどうや?」
「協力関係か。それであれば……」
レイナとシスリルは頷き、リトも微かに頷いたように感じた。
「問題ない」
「ふう、ひとまずそれで安心やわ」
「それじゃあ、協力関係を結んだ記念──」
「──は、まだお預けやな」
クロエはそう言って立ち上がる。
「これから先、もしもうちがユクスはんに抱かれたいと思うまではお預けや。でないと、抱かれてすぐポイッと捨てられるかもしれへんからな」
「そんなこと俺がすると思うか?」
「ふふん、思わんけどまだダメなんよ。ただもし、ユクスはんにうちが本気で惚れてしもうたときは、優しくしてな?」
「ああ、その時を楽しみにしているぞ」
「うちも楽しみにしとるわ。ほな、さいなら」
手をひらひらとさせたクロエの背中が少しずつ遠くなっていく。
それと入れ替えになるように、金色の毛並みのリトがこちらへと近付いて来る。
「まさか、レノン王国の王女様の誘いを断るなんてね。良かったのかい?」
「まあ、確かに勿体なかったが……」
「私たちが隣にいるのに他の女を口説くなんて、いい御身分じゃない!」
「ユクス様、わたくしたちよりもあの女の方がいいということでしょうか? そういうことでしょうか!?」
レイナとシスリルに睨まれる。
これはアノーロワ商会の屋敷にて起きた、修羅場、というやつだろう。
「別に俺は、お前たちに優劣を付けるつもりはない。なんたってレイナとシスリルも、俺の大事な女で、心から抱きたいと感じた女なんだからな」
「ふんっ! 仕方ないから許してあげる!」
「……はあ。まあ、こういう方と知りながら惚れて、眷属となったわたくしたちの落ち度ということでしょうかね」
どうやら二人とも不満はあるみたいだが、一先ずは納得してくれたようだ。これもきっと、女心をわかっていないからだろう。
「ユクスの男女関係は帰ってから三人で話し合ってもらうということで。それで、レノン王国とは協力関係を結んだ、と思っていいのかな?」
「一応な。もちろんレノン王国について何も知らないから怪しい部分はあるが、それでも、協力関係を向こうから持ち出してきてくれたんだから有難く受け入れよう。なにせこっちは、三国に挟まれた非力な中立国なんだからな。であれば、レノン王国が敵対しないでくれるだけ状況は好転しているはずだ」
「そうだね。それで、これからの目的は?」
リトに聞かれ、俺は少し考える。
「まずは仮面の連中についてだな。おそらくまた魔族召喚を行うだろう。そしてその生贄に、この中立国の人間が使われる可能性がある」
「……お父様や、うちの従業員たちのように、ですわね」
「新たな犠牲者を出させない為にも、あのヴォルディモアとメリッサの行動は監視すべきだろう」
「それに関しては僕が適任かな。あのクロエという女性には気付かれたけど、この体なら上手く監視できるはずだ」
「さすがネコね!」
「……レイナ、いい加減に僕のことをネコと呼ぶのは止めてくれないか?」
「いいじゃない、ネコ。呼びやすいんだもの」
「はあ……まあ、好きにしてくれ。それと禁忌の魔導書については、僕たちにも説明できそうかい?」
「説明できるほど知っているわけではないが、そうだな……今から話そう。場所は、アノーロワ商会の屋敷を使わせてもらってもいいか?」
「はい、もちろんでございます」
「それじゃあ……ん、レイナ、どうかしたのか?」
立ち上がった俺を見て、レイナは少し笑顔を浮かべていた。
「ごめん。ちょっと、ユクスと最初に会ったときには、こうなるとは思ってなかったなって」
「そういうことか。まあ、俺も思ってもみなかったな。ただ人間界で暮らすようになって、色々なことが起きて……それに、三人と出会って、このまま見て見ぬふりはできないと思ったんだ」
──人間界のことなど、放っておけば良いのではないか?
ここへ来る前、俺は父にこう言った。だが実際に訪れてみて、そんな気持ちは消え、いつの間にかこの世界での生活を気に入り、中立国の為に戦う決心をしている。
「これからもっと大変になるが、三人とも、一緒に来てくれるか?」
そう問いかけると、三人ははっきりと答えた。
「巻き込んだのは僕ら中立国さ。最初は三国に自分を売ろうと考えたけど、今は、君に自分の人生を託そうと思っている。こちらこそ、これからも付き合わせてくれ」
「ええ、ネコの言う通りよ。私の家族を救って、私の人生を変えてくれたユクスに、自分の全てを捧げる覚悟でいるの。だからこれからも、あなたの側にいさせてちょうだい」
「わたくしも、どんなことがあってもユクス様の側にいさせていただきますわ。それがお爺様、そして先代のアノーロワ商会が第一に考えた、住民の為にあるアノーロワ商会の成すべきことですから」
「そうか。だったら、俺も最後までやってみるか」
別に中立国の王様になりたいわけでも、人間界を支配したいわけでもない。
ただ誰かに必要とされるのは悪くない。そしてできるなら、この三人が望む明るい未来を見せてやりたいと思う。
それはきっと、まだ俺がこの三人としか関わっていないだけで、これから先、もっと多くの者と出会えばこの考えはより多くの者へ向けられるのだろう。
どうなるかわからないが、今は前へ進もう。
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