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本編
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それから1週間が過ぎ、ガーランド様と約束した認定日となった。この数週間は大変だった。あまりにも私がグライム様と打ち合わないため、とうとうおてんば姫もあきらめたと噂されたり、本人からも声をかけられたりして心を鎮めるのが大変だった。
「いよいよ今日は認定日ね。最近調子悪いみたいだけど大丈夫ティアナ?」
「大丈夫よサーラ。今日こそはこの屈辱の日々に終止符を討って見せるわ」
ごごごごご
私の後ろにはきっとオーラでも出ているだろう。そのくらいの決意を新たに私は剣術の授業へと向かう。
「それでは今日は認定日になっていますので、それぞれペアになり準備のできた組から並んでください」
もう幾度となく繰り返されたため審判役の方も手慣れたものだ。私たちもクラスの中で同等の相手などすでに分かっているので、みんな思い思いに集まる。結局のところ同じぐらいだった人物に勝って成長を見せるか、敵わない相手に肉薄するかで判断されることが多い。私もさっさとグライム様にお願いしようと思っていると―。
「おや、最近グライム様に盾突かなくなったティアナ様はまさかグライム様と手合わせされるので?」
「いけませんか?」
そう言ったのはクーディ子爵令息だ。彼の父も騎士団に所属しており、本人も後継ぎと思ってこの授業を選択しているらしい。もっとも、彼の父は事務方で剣の腕はあまりよくないらしく、彼自身も努力はしているもののいつも私たちの下の3位の実力に甘んじている。
「いやいや、いつも君が学年1位のグライム様を取ってしまうものだから、僕の実力を測ってくれる者がいなくてね」
失礼な奴だ。お前の実力なら、審判の方が見てくれているだろうと言いたかったが、早くグライム様と戦いたかったので、ぐっとこらえて我慢する。その時、先生が口を開いた。
「そういえば、今日は1人休みがいたな。そいつは後日やるから悪いがどこか3人で作ってくれ」
私はこれ幸いとクーディを無視してグライム様に声をかける。
「グライム様これからお手合わせ願いたいのですが、今日は3人の組が必要とのことですの。すぐに終わらせるので待っていていただいてよろしいですか?」
「ああ、いいけど俺がやらないでもいいのか?」
「時間が惜しいので…」
「なんだと!女で多少腕が立つからと調子に乗って。今すぐ勝負だ!」
急に剣呑な雰囲気になった私たちに気づいた教師たちだったが、他の子もこの空気の中、試験を始めるのは無理と判断したのか審判を連れて私とクーディが試合場に入ることを許した。
「では、お互い準備ができたら私に話しかけてください」
長方形の試合場は縦10メートル、横5メートルほどで縦横無尽とはいかないが、子供が動くには問題ない広さだ。
「大丈夫です」
「問題ない」
「では、はじめ!」
審判が手を振り下ろし試合開始の合図をする。私はクーディの構えを見ると即、半歩下がり少しだけ剣を後ろに下げる。
「威勢がいいのは口だけか」
「さっさと来なさい!」
安っぽい挑発には乗らない。私はこの後、グライム様と手合わせがあるから、最小限の力で手のうちも隠して決めなければ。その為に選んだのは『突き』私が最も得意とするグライム様に見られても問題のないものだ。彼自身、私と戦っていやという程、やられてきているのだから。
「はあああぁ」
クーディの剣が振り下ろされる。私はその一瞬の初動を見切って、彼の右胸にある防具めがけて突きを繰り出す。
「があっ」
「それまで!勝者ティアナ!」
私の突きを受けたクーディはそのまま後ろに吹っ飛んでいった。
「次、声をかけるときはもう少し腕を磨いてからにしてもらえる?」
折角、グライム様に挑んで華々しく返り咲く私の計画を邪魔しないでという思いを込めて退場を促す。
「……うつくしい」
なにか、クーディが言ったように聞こえたが、私の位置からでは聞き取れなかった。クラスメイトが彼を抱えて出ていく。彼は普段のクラスも私と一緒で割と話す方だ。きっと気を利かせてくれたのだろう。
「さあ、グライム様。始めましょう」
「お、おう」
私の気迫がいつもと違うのかグライム様が引いている。当然だ、私の勝敗がガーランド様の将来にかかわってくるのだから。これまでの1戦1戦の勝敗などとは比べ物にならないぐらい大事なのだ。剣術のクラスメイト達も私が続けて試合をすることに何も言わないでくれている。いいクラスメイト達だ。
「それでは両者、準備ができたら声をかけてください」
私は深呼吸を一つして返事をする。
「はい」
「いいぜ」
「では…始め!」
開始の掛け声とともに私は剣を持った半身を後ろに下げて構える。対するグライム様は先ほどの突きの印象があるのか珍しく様子見のようだ。
「それでは期待に答えましょう」
「はあぁ」
私が鋭く剣を振り上げる。途端に虚をつかれたグライム様は一歩下がる。いつもの私ならあの構えからなら必ず剣を振り下ろしていたのでびっくりしたのだろう。
「驚いた。だけど、からめ手じゃ通用しないぜ」
グライム様は私が正面からではなく隙をついて戦う方針に変えたのだと思って動いてくる。
「うりゃ!」
「ふっ」
「せいっ!」
「はぁ!」
私は回避と攻撃を繰り返し防御回数を抑えながら戦う。対するグライム様は攻撃・防御中心だ。そっちの方が動く量が少なく、体力的にも有利に働くからだ。しかし、この戦いはそういうものでもはない。一撃当てればいいのだから。
「疲れてきたんじゃないのか?」
「人に言う時は自分がつらい時と知ってますか?」
「なら!」
グライム様が疲れていないことを示すように、これまでより早く一撃を加える。今まではこの時の動きが鮮明にとらえられず、負けが込んでいた。しかし、ガーランド様との稽古でこれぐらいの動きならハッキリと分かる―。
「見えた!」
グライム様が放つ突きの外側へとするりと入り込み、半回転して脇腹に一撃を入れる。
ゴツッ
「それまで!勝者ティアナ!」
「へっ?」
私の今日の雰囲気からして受け止められるかもと思っていたグライム様はまさか躱された挙句、カウンターを喰らうとは予想だにもしていなかったようで思わず声が出てしまったようだ。
「お相手、ありがとうございました」
小さくガッツポーズをした後、私はグライム様に向き直り礼をする。そして、一足早くに試合場から観戦席に戻る。
「すごーい。ティアナ様やっぱり強いです」
「今までが嘘のようです。どこかで修業でも?」
今までを出すのはやめて欲しいけど、将来ガーランド様が剣術道場や指南役に興味を持たれたときに布石を打っておきましょう。
「はい、婚約者のガーランド様に稽古をつけていただきましたの。腕が良いだけではなく、教えるのも得意みたいですわ」
「あれだけ強かったティアナ様をさらにお強くされるなんて!その上、毎日の送り迎えと素晴らしい婚約者殿ですね」
「ええ、私には勿体くらいです。皆様も良い方ができたらして差し上げてはいかがでしょう?」
この場にいるのはほとんど指揮官や後方勤務行きだろうけど、ちょっと格好をつけるぐらいならできるだろう。
「そうですね。もっと誇れるぐらい強くなってそうします」
なんだか、彼らのやる気も出たようで教師もうんうんと頷いている。そんなこんなで一波乱あった今回の認定試験日は終わりを迎えたのであった。
「いよいよ今日は認定日ね。最近調子悪いみたいだけど大丈夫ティアナ?」
「大丈夫よサーラ。今日こそはこの屈辱の日々に終止符を討って見せるわ」
ごごごごご
私の後ろにはきっとオーラでも出ているだろう。そのくらいの決意を新たに私は剣術の授業へと向かう。
「それでは今日は認定日になっていますので、それぞれペアになり準備のできた組から並んでください」
もう幾度となく繰り返されたため審判役の方も手慣れたものだ。私たちもクラスの中で同等の相手などすでに分かっているので、みんな思い思いに集まる。結局のところ同じぐらいだった人物に勝って成長を見せるか、敵わない相手に肉薄するかで判断されることが多い。私もさっさとグライム様にお願いしようと思っていると―。
「おや、最近グライム様に盾突かなくなったティアナ様はまさかグライム様と手合わせされるので?」
「いけませんか?」
そう言ったのはクーディ子爵令息だ。彼の父も騎士団に所属しており、本人も後継ぎと思ってこの授業を選択しているらしい。もっとも、彼の父は事務方で剣の腕はあまりよくないらしく、彼自身も努力はしているもののいつも私たちの下の3位の実力に甘んじている。
「いやいや、いつも君が学年1位のグライム様を取ってしまうものだから、僕の実力を測ってくれる者がいなくてね」
失礼な奴だ。お前の実力なら、審判の方が見てくれているだろうと言いたかったが、早くグライム様と戦いたかったので、ぐっとこらえて我慢する。その時、先生が口を開いた。
「そういえば、今日は1人休みがいたな。そいつは後日やるから悪いがどこか3人で作ってくれ」
私はこれ幸いとクーディを無視してグライム様に声をかける。
「グライム様これからお手合わせ願いたいのですが、今日は3人の組が必要とのことですの。すぐに終わらせるので待っていていただいてよろしいですか?」
「ああ、いいけど俺がやらないでもいいのか?」
「時間が惜しいので…」
「なんだと!女で多少腕が立つからと調子に乗って。今すぐ勝負だ!」
急に剣呑な雰囲気になった私たちに気づいた教師たちだったが、他の子もこの空気の中、試験を始めるのは無理と判断したのか審判を連れて私とクーディが試合場に入ることを許した。
「では、お互い準備ができたら私に話しかけてください」
長方形の試合場は縦10メートル、横5メートルほどで縦横無尽とはいかないが、子供が動くには問題ない広さだ。
「大丈夫です」
「問題ない」
「では、はじめ!」
審判が手を振り下ろし試合開始の合図をする。私はクーディの構えを見ると即、半歩下がり少しだけ剣を後ろに下げる。
「威勢がいいのは口だけか」
「さっさと来なさい!」
安っぽい挑発には乗らない。私はこの後、グライム様と手合わせがあるから、最小限の力で手のうちも隠して決めなければ。その為に選んだのは『突き』私が最も得意とするグライム様に見られても問題のないものだ。彼自身、私と戦っていやという程、やられてきているのだから。
「はあああぁ」
クーディの剣が振り下ろされる。私はその一瞬の初動を見切って、彼の右胸にある防具めがけて突きを繰り出す。
「があっ」
「それまで!勝者ティアナ!」
私の突きを受けたクーディはそのまま後ろに吹っ飛んでいった。
「次、声をかけるときはもう少し腕を磨いてからにしてもらえる?」
折角、グライム様に挑んで華々しく返り咲く私の計画を邪魔しないでという思いを込めて退場を促す。
「……うつくしい」
なにか、クーディが言ったように聞こえたが、私の位置からでは聞き取れなかった。クラスメイトが彼を抱えて出ていく。彼は普段のクラスも私と一緒で割と話す方だ。きっと気を利かせてくれたのだろう。
「さあ、グライム様。始めましょう」
「お、おう」
私の気迫がいつもと違うのかグライム様が引いている。当然だ、私の勝敗がガーランド様の将来にかかわってくるのだから。これまでの1戦1戦の勝敗などとは比べ物にならないぐらい大事なのだ。剣術のクラスメイト達も私が続けて試合をすることに何も言わないでくれている。いいクラスメイト達だ。
「それでは両者、準備ができたら声をかけてください」
私は深呼吸を一つして返事をする。
「はい」
「いいぜ」
「では…始め!」
開始の掛け声とともに私は剣を持った半身を後ろに下げて構える。対するグライム様は先ほどの突きの印象があるのか珍しく様子見のようだ。
「それでは期待に答えましょう」
「はあぁ」
私が鋭く剣を振り上げる。途端に虚をつかれたグライム様は一歩下がる。いつもの私ならあの構えからなら必ず剣を振り下ろしていたのでびっくりしたのだろう。
「驚いた。だけど、からめ手じゃ通用しないぜ」
グライム様は私が正面からではなく隙をついて戦う方針に変えたのだと思って動いてくる。
「うりゃ!」
「ふっ」
「せいっ!」
「はぁ!」
私は回避と攻撃を繰り返し防御回数を抑えながら戦う。対するグライム様は攻撃・防御中心だ。そっちの方が動く量が少なく、体力的にも有利に働くからだ。しかし、この戦いはそういうものでもはない。一撃当てればいいのだから。
「疲れてきたんじゃないのか?」
「人に言う時は自分がつらい時と知ってますか?」
「なら!」
グライム様が疲れていないことを示すように、これまでより早く一撃を加える。今まではこの時の動きが鮮明にとらえられず、負けが込んでいた。しかし、ガーランド様との稽古でこれぐらいの動きならハッキリと分かる―。
「見えた!」
グライム様が放つ突きの外側へとするりと入り込み、半回転して脇腹に一撃を入れる。
ゴツッ
「それまで!勝者ティアナ!」
「へっ?」
私の今日の雰囲気からして受け止められるかもと思っていたグライム様はまさか躱された挙句、カウンターを喰らうとは予想だにもしていなかったようで思わず声が出てしまったようだ。
「お相手、ありがとうございました」
小さくガッツポーズをした後、私はグライム様に向き直り礼をする。そして、一足早くに試合場から観戦席に戻る。
「すごーい。ティアナ様やっぱり強いです」
「今までが嘘のようです。どこかで修業でも?」
今までを出すのはやめて欲しいけど、将来ガーランド様が剣術道場や指南役に興味を持たれたときに布石を打っておきましょう。
「はい、婚約者のガーランド様に稽古をつけていただきましたの。腕が良いだけではなく、教えるのも得意みたいですわ」
「あれだけ強かったティアナ様をさらにお強くされるなんて!その上、毎日の送り迎えと素晴らしい婚約者殿ですね」
「ええ、私には勿体くらいです。皆様も良い方ができたらして差し上げてはいかがでしょう?」
この場にいるのはほとんど指揮官や後方勤務行きだろうけど、ちょっと格好をつけるぐらいならできるだろう。
「そうですね。もっと誇れるぐらい強くなってそうします」
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