妹を想いながら転生したら

弓立歩

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本編

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「いやー、皆さんお若いのにお強いですね!」

そういうと最初に私たちのテントに駆け込んできた男性が外に出てきて事情を話す。
私たちはその間にも盗賊たちの状態を確認する。全部で人数は14人。重傷5名、中軽傷6名、死亡3名と。
人数が多いもののそれほど腕のいい相手がいないならまあまあではないだろうか。

「エミリー、手分けして軽く治療するわよ」

先に縄で縛っておいてから簡単な治療魔法を掛けて、死者が増えないようにする。
盗賊は規模に応じてギルドから報奨金が出が、引き渡し時に労働力として働かせるため生きているものが多い方が多く出る。もっとも手を抜いてこちらに被害が出ても意味がないし、引渡し前に回復させすぎても逃げられるだけだからほんの応急処置だ。

「あなた達も縛っていくの手伝ってもらえる?」

「あ、はい分かりました」

話しかけてくていた商人たちの使いだろう人たちにも手伝ってもらう。縄自体は商人の商材だろうがこの際関係ない。いち早く戦闘能力を奪っておかないと面倒につながる。

「大体これで終わりだな。それで話を聞こうか」

「あ、はい。私たちは山の向こうの城塞都市から、王都まで商品を運んでいたんですが街道沿いで休んでいるところを襲われまして…」

「見たところ5人ほどしか同行していないが、馬車2台に護衛はどうした?」

「それが、最近盗賊どもが出ているのは聞いていたのですが、私の商会も何度か被害に遭っており余裕がなくなってしまいまして…」

盗賊を見ながら苦々しく商人が答える。王都でも噂になるぐらいだから実際にはそのまま売り飛ばされるか殺された人たちも多くいるのだろう。

「だとしてもだ、殆ど素人だろう」

「今残っている商会の面子で、何とか武器を持ったことがあるものを集めたのですが」

「それで襲撃に気づいて一気に逃げてきたのか?」

「ええ、運よく物音に気付きまして、護衛を雇っていないものですからいきなり馬車を走らせたことに盗賊たちも驚いたみたいで」

「普通なら盗賊が3、4人ぐらいなら護衛が顔を出して逃げかえるものね」

「実際その通りで。最初に見えたのは3人だけだったのですが、こちらも腕には自信がありませんのですぐに逃げたのです」

盗賊たちは大方、3人ぐらいならそのまま護衛が出てきて、動きづらくなったところで一気に囲む作戦だったのだろう。普通の商人たちなら数人程度なら安心して物見遊山気分でいただろう。

「そのまま、王都に向かわなかったのか?」

「逃げる途中で幾人もの盗賊に気づいたので、王都方面だとまだ仲間がいるかと思い…」

「変なところで気を回すね」

「全くだ。こちらの街道は村にしか通じていないから、普段は野営しているパーティーなんていない」

「いやはや動転しておりましたが、思い返せばおっしゃる通りで…」

改めてお礼を言う商人。連れている人の中には若い女性もいる、つかまっていれば真っ先に売り飛ばされただろう。

「それで、ここにいるもので全員か?」

「はい。みんな何かあった時のために馬車で寝ておりましたので」

「それはよかった。怪我をしている人はいない?」

「ちょっとだけなんですけど…」

女性がおずおずと手を上げる。よく見ると馬車の中で擦りむいたのだろう。大きなけがではないが左腕が切れている。

「これぐらいならすぐだよ」

エミリーが杖を一振りしすると、すぐに傷は癒えきれいになった。

「あっという間に。ありがとうございます」

「傷跡残っちゃったら大変だもんね!」

何度もお辞儀をしてエミリーに礼を言う女性。魔法で治せるといっても、傷跡が残らないように直してもらうのは結構かかる。小さめの切り傷といえど少し跡が残るところは自然治癒と変わらない場合が多い。

「おお、ありがとうございます。傷を跡形もなく一瞬で、腕のいい冒険者様で助かりました」

「話しもいいが、それよりこいつらだな。これからどうするか」

「出来れば、このまま王都までの道のりを護衛していただけないかと思うのですが…」

「護衛雇えないんじゃなかったの?」

「こうなってしまっては身の危険が大きいですし仕方ありません」

がっくりと肩を落としながら商人さんは言う。襲われない可能性に賭けて命の危険に商会をさらしたのだから、これ以上は無理という判断なのだろう。

「そうは言ってもな。俺たちはこの先の村に用事があるわけだし、引き返すとなると…」

「そこを何とかお願いできませんか?」

「こちらも依頼中でなければ話はできるんだが、期限もあるしな」

カークスがそういって私たちに意見を求める。確かにこの人たちが盗賊を護送したところで、安全に運べるとは思えない。かといって私たちの調査依頼も時間との闘いなわけだし、往復2日も無駄にはできない。

「一瞬で行き来できればまだ何とかなるんだけどね」

なかなか話がまとまらない中、キルドがそんなことをつぶやく。高速で物を運ぶ…。

「一つだけ案があるわ」

「ティアなんかまた変なこと思いついたの?」

「またとは何よ、失礼ね。盗賊たちを馬車に詰めてそのまま風魔法の応用で陸路じゃなくて空を運ぶのよ。街道は整備されているけど、森の中を避けたりするために曲がりくねってるでしょう。そこを飛んで行って、一気に王都まで行くの。これだったら往復でも1日かからないぐらいになると思うわ」

「それ途中で落ちたりしないよね?」

「大丈夫よ。それに落ちても盗賊なんだから特に問題はないわ」

正直なところ、落ちればただでは済まないだろうが、両者の利害を考えるとそんなことまでは気を回してはいられない。これなら魔法を使う私だけが同行すればいいし、帰りも一っ飛びだ。

「まあ、全員で動いたところで動きが遅くなるだけか。だが、気を抜くなよ!」

「了解!」

リーダーのお許しが出たところで、今後の動向について商人と打ち合わせをする。

「では、受けていただけるのですね?」

「ええ。ただし、どうでもいい荷物は片側に寄せて馬もいらないから、そっちを4頭立てにするなり何か考えて。それとこっちは傍にはついていないからちゃんとついてくること」

「分かりました。馬の方は乗れるものがおりますのでそちらは大丈夫です。では、護衛金の方ですが…」

護衛は本来、護衛対象と護衛人数によって決まるが、今回に関しては急なことと元の依頼があるうえでの依頼のため、結構高額にしておく。

「では、金貨3枚という事で…」

「ええ、それで構わないわ。後は」

まあ、身の上話を聞いてしまったところでカークスたちに申し訳ないがちょっとだけ聞いてみる。

「このままだとあの人たちきちんと帰れるのかしら?」

「何だ、言ってみろ」

「盗賊の引き渡し金ちょっとだけ…」

「…しょうがない奴だ。荷馬車の賃貸代として5分の2までならいい」

おそらく盗賊たちの報奨金は別としても追加の引き渡し金が1人頭、小金貨2枚程度にはなるだろう。

「じゃあ、金貨1枚分ね。みんなごめんなさい」

「まあ、いいんじゃない。これから頑張るのはティアなんだから」

「そうだよ~、気にしないで頑張ってきて!」

「そういえば、私がやるのよね…」

そう思うとパーティー的には収支がプラスになるなら別にいいのか。

「もう一息!」

「小金貨15枚までだ」

「ありがとう」

こんなことをしたからといって、何かあるという訳ではないけれど、今回がこの人たちの最後の商売にならないようにだけ祈っておきたい。

「それじゃあ、もう数時間で夜が明けるし出発しましょう!」

「こんな夜中にですか?」

「ちょっとした秘策もあるし、こっちも急いでいるの」

「…仕方ありません。ここで断られては元も子もありませんからね。みんな!準備を」

商人の指示を受け、すぐに準備を始める。こういうところは商会の人間だけあってすぐに終わりそうだ。

「それじゃあ、フォルトとキルドには申し訳ないけどこれ貰ってくわね」

私はテントに備え付けられたベルとその対の金属を外して、商人にベルを渡す。

「危険がせまったらこれを鳴らしてください。そうすればこっちがなるようにできてますから」

「ほお~、これは便利ですね。どこでお求めに?」

「あんまり詮索はしてほしくないけど、自前よ」

「これは失礼しました。売ったりはなさらないので?」

「結構うるさいわよ。街中でも森とかでもね。魔物が逆に寄ってくるかもね」

「あっ!」

音量の調節ができないということを知り、2の句を告げなかった。商才のある人のようだ。

「準備はできた?」

「はい、こっちは大丈夫です」

「それじゃあ出発ね。風よ、かの物に翼の加護を」

風の魔法が荷馬車を包み込む。私は盗賊たちの乗った馬車の操車席に座り、一気に空に飛ぶ。

「これ、思ったより神経使うわね」

落下防止のために馬車の後ろにロープを巻いたのはよかったようだ。無ければかなりの確率で何人かは着くまでに落ちるだろう。

「さあ、行くわよ!」

「頑張ってきてねティア。」

手を振るエミリーたちに見送られながら私は空の道を進んでいく。

「馬車って飛ぶんですね…」

「馬鹿なことを言ってないで、離されないように進め!」

「は、はい!」

商人たちの馬車も進みだし、順調に街道を王都へと進む。夜とはいえ簡単な明かりをともせばすぐにでも道は見えるので、割とスピードが出せる。

「この調子なら開門のタイミングで到着できるかもね」

そう思いながら空を一直線に進む。時折、商人たちの馬車の場所を確認してスピードを合わせながらどんどん王都に近づいていく。1時間ほど進んだところで、少しだけ商人たちの馬車のスピードが遅くなった。何かあったのかと思っているとベルの音が鳴り響く。

「うるさいわねこれ」

自分が作ったものながら結構な音量だ。作った時の私にもう少し小さい音でも気づくって言ってやりたい。
とりあえず、周辺には異常はないようだけど一旦、馬車に近づいて降りる。

「どうしたの急にゆっくりになったけど?」

「それが馬の方が、もっとゆっくり休む予定でしたので疲れてしまったみたいなんです」

「あ~、それは仕方ないわね。1時間ほど休みましょうか」

「いいんですか?」

「急がせてもこの子たち走ってくれないでしょうしね。それに、どんなに頑張っても門は早くは開かないし」

「そうでしたな。おい、みんないったん休憩だ。1時間だからな。それと見張りは2人で半時間交代だ」

「はい!」

これもまた、てきぱきとみんな動く。こういう緩急の付くところは本当に商会の人間という感じだ。

「それでは飲み物でも持ってきます」

「ああ、自分のがありますからいいです。それより皆さんこそあまり飲んでいらっしゃらないみたいですけど…」

「正直言いますと、みんなここまでのことは予想していなくて。これまでも売りに行くのは私ではなく売却の担当がやってまして」

これまでの経緯を先ほどの話も含めて説明してくれる。先代から店を譲られた際に、店の切り盛りを商人さんが各地での売買をその担当の人がやっていたらしい。1人でやってきたその人が苦労したという事と、元から2人が仲が良かったためという事だ。最近まではそれでやっていけたのが盗賊によってその人が行方不明になった後から散々だったらしい。
王都への売り物一式と家族への支払いを含めて、かなりの損害だったらしい。その後は護衛の費用自体も高くなり、各地の商人たちも四苦八苦しているという事だ。

「これまで頑張ってきましたが、慣れない遠方の売買と護衛料の高止まりでもうだめかと思っていたんです。しかし、こうやって盗賊が掴まれば、まだ希望があるかもしれません」

「大変ですね。家も小さいですが店を持っていますから。外に行く苦労は分かりませんが」

「なんと、そうでしたか。では、あとで寄らせてもらいますね。商売がうまくいけばですが…」

「そんなこと言わないでくださいよ。私たちも困ります」

「ああ、一応物は揃えたし大丈夫だろう」

何だろうこの空気。水戸●門なら、この後で着いた先に悪徳商人でもいそうな展開だ。まあ、王都にはそんな商人はいないと思いたいが。

「一応知っていると思いますが、簡単に書いておきますね」

私は紙を取りだして、王都の人気のある商品と売っている店を書いていく。地図なんてものはないので、簡単な場所と店の名前を書いておく。

「それとこれが私の家で、こっちが最近知り合いが開いた店です。まだ、間もないので扱っている品も少ないのですが何かあればどうぞ」

「いや、これはありがたい。実は各街の店の情報なども一緒に無くなってしまって。王都などよく行く街の分をそろえているところなんですよ」

「とはいっても一般人の感覚ですけどね」

「それがいいんです。面と向かってこれが良い・悪いといって下さるお客様は少ないので」

それも善し悪しなんだけどなあと思いながら、私は紙を渡す。その後はまだ、16だという女性と話をしたりして過ごした。
みんな襲われた恐怖がまだ残ってはいるものの、被害が出なかったこともありそこまでではないようだ。

「それじゃあ、また出発しますか。お前たちもいい?」

馬の頭を撫でながらみんなに聞く。商人たちの準備は万端だ。馬も少し休んで落ち着いたのか元気を取り戻したようだ。

「よし、じゃあ一気に行くわよ!」

再び、私は大空に向かって飛び出す。商人たちも気持ちを切り替えて進んでいく。1時間ほどで森の入り口まで来た。野営の練習か依頼達成のために少しでも時間を節約したいのか、入り口の野営場にはテントが張られていた。
こんな夜間になんだと商人たちの馬車に見張りの目が向く。正直助かる。空を馬車が飛んでいたなんて話を広められるよりよっぽどいい。それぐらいなら、盗賊をとらえた商人がすぐに引き渡したいから急いで向かっていったという話だけで終わるだろう。

「ここまで来ると結構目立つわね。とはいえスピードも落とせないしもう少し近づいたら考えましょう」

それからさらに進み、王都が見えてきた。私はそこで一旦、地上に降りる。

「どうかされましたか?」

「流石にここから飛んでいったら目立つと思って。悪いけど、こっちにも馬を回してくれる?」

「構いませんが、先ほど引く馬を交換したのでペースが一気に落ちますが?」

「もう、王都は見えているんだしいいわ」

「分かりました。では、引くものを一人つけましょう」

「ええ、お願い」

商人はみんなに指示を出し、私の乗っている馬車に馬を引かせるよう準備をする。私もこのままだと流石に馬も重たいと思うので、軽くなるように風の魔法を使う。

「これよしっと。あら、あなた馬も引けるの?」

「はい、ゆっくり進む時だけですけど」

そう言って乗り込んできたのは先ほど休憩時間に話していた女性だった。馬の引手は目立つし、商人の付き人では競争が高いと聞いた。それに女性が引いているとなれば、盗賊などに目を付けられやすくなることもある。

「わたし、昔は山に住んでいて商会に来る前は家畜の世話をしていたんです」

私の疑問が分かったのだろう、彼女が答えてくれる。

「でも、あんまり早乗りとかはしたことなくてこんな調子で」

「ゆっくり行くのも大事なことなんだから、ペースを守れるのは大切なことよ」

「ありがとうございます。前に売買に行っていた人も同じことを言ってくれました。もう少し商売を覚えたら連れて行ってくれるって。それがこんなことになっていくなんて…」

「心配しないで。もう安心していけるからね」

彼女を慰めてあげる。盗賊に直接襲われたことよりもこの商会の人たちは他の仲間が襲われたことを気に病んでいる様だ。

「遠くに見えるけどあれが王都の城門よ。今からあそこに向かて進むのよ」

私は彼女に馬を引くように伝える。彼女もそれに応え馬をゆっくりだが走らせる。そろそろ夜もあけてくる。この調子なら昼ぐらいには手続きが終わるだろう。
流石にここからの街道で盗賊や魔物の襲撃はなかった。少し時間はかかったもののこの調子なら8時半には城門前に着くだろう。

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