妹を想いながら転生したら

弓立歩

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本編

55

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「カリンいる~」

「ん~、入ってきてい~よ~」

カリンの返事があったので、エミリーと一緒に部屋に入る。部屋ではカリンが着替えの途中だった。

「ちょうど良かったよ。今日も結ぶのに手こずってて結んで結んで」

「はいはい、じっとしててね」

私はカリンの後ろ寄りの腰のあたりで結ぶ。片側はひっかけやすいように少しだけ大きめに結ぶのがポイントだ。
見た目にもデザイン的にもあっていて、とてもよく似合っている。

「カリンちゃん似合ってるよ~」

「ほんと!いや~、この前からケイトさんが色んな服着せてくるから、ちょっと疲れてたけどそう言ってもらえるとうれしいよ」

「そういえば彼女最近見ないわね」

食事をするときも、以前は結構目についていたが、最近ではほとんど見かけなくなっていた。

「それがさ~。服貰ってから一気に引きこもっちゃって。最近は食事の時間に来ないからみんな持って行ってるんだよ」

行ったら行ったでその時に服着させてくるんだよとカリン。あの後からか、少し悪い気がするなあ。

「なら、今度きちんと食事をとるように言っておくわ」

「そんなことできるの?」

「大丈夫よ。食事もろくにとらない人には、服も買ってきてあげませんって言えば落ち着くと思うわ」

「なるほど~。さすがティア。よろしくね!」

「それじゃあ、小屋の方に来てもらえる。一応、大体は終わったの」

「うん」

カリンと一緒に私たちは再び小屋の方へと戻る。

「木はあるみたいだけどこのまま使うの?」

「それなんだけどねカリン。ここからは風の魔法で木を必要な大きさに切っていくんだけど、結構魔力を使っててみんなに手伝ってもらえないかしら?」

「それはいいんだけどみんなって?」

「子供たちとか風の魔法使えるから練習がてらね。大技ばっかりじゃなくてこういう細かいこともやってみると発見とかもあったりするだろうし」

「そういうことなら別にいいと思うよ。じゃあ、呼んでくるよ」

「お願いね」

2つ返事で了承してくれたカリンはすぐに飛び立っていった。数分後、子供たちを数人連れてカリンが戻ってくる。
子供たちは自分の力が試せるという事で、結構テンションが高いようだ。

「ねえちゃんの代わりに俺たちでやってやるぜ!」

「そうそう、おねえちゃん疲れてるんでしょ。休んでて」

口々に任せてと気遣う声がかけられる。

「みんなありがとう。じゃあ、私はみんなの作業を見てるからよろしくね。ちゃんとカリンの言うことを聞くのよ」

「「「は~い!」」」

いい返事とともにみんなカリンの後ろに一列に並ぶ。

「ところでここからどうしたらいいの?」

「とりあえずは丸い木を四角にするからいません引いてあるところを落としていくの。でも、このままじゃ長すぎるから先に縦の線が引いてあるところで切ってもらえる?」

「ここだね。じゃあみんな見ててね、見本でやっちゃうから」

そういうとカリンは1本の丸太を線のところで切断する。変に斜めにもならずきれいな断面だ。

「いい、こうやって切った後が、斜めにならないように注意すること。あと、魔法使う前は必ずみんないないことを確認してやってね」

カリンの指示のもと子供たちも作業を始める。順番に木が切られている。多少、斜めのものがあるようだが余裕をもって図ってあるので大丈夫だろう。

「ちょっとまがった」

「そうね、まだ修正できるから少しだけ削りましょうか」

私は落ち込んでいる子に声をかけて、断面を綺麗にするように促す。今度はきれいな断面になる。これなら問題なく使えるだろう。

「そうそう、上手にできたわね」

「うん!」

「じゃあ、次はと。四角にするためにちょっとずつ周りを落としていきます。変な削り方したら大変だから慎重にね」

これもカリンが見本を見せる。さすがに彼女の作業は確実で4面ともスパスパと切断され、角材が出来上がる。

「みんなのものもこれぐらいになるようにやってね。一気にできないと思ったら、迷わず少しずつやること。材料は限られてるからね」

そしてみんなが作業を始める。流石に今回の作業は切る範囲も長く、木が固定されているとはいえ手こずっている様だ。

「少しずつ、少しずつ…」

「そっちがわ押さえといて~。いくよ~」

「半分だけ、半分だけ先な」

それぞれ別のやり方で落ち着いたようだ。一気に行く班はすでに3面目に到達している。少しずつしている班は今2面目に行ったばかりだ。とりあえず半分づつやる班はちょうど2面目が終わったところだ。2番目の速さだがほとんど差はない。ところがそこで問題が起きた。

「よ~し。このまますぐにやれば抜かせるぞ!」

1人の子が1位を目指して十分に集中せずに魔法を使った結果、半分だけだが大きく斜めに切れてしまった。

「あっ!」

「ええ、何やってるの!」

「いや、短いから一気にできるとおもって…」

「どうするのこれ」

このままでは言い争いになりそうなので、すぐに駆け寄る。

「焦って、斜めにきっちゃのね。大丈夫よ、まだこのままでも使えるから」

「でも、こんなに切れちゃってるし」

切ってしまった子が申し訳なさそうに言ってくる。

「大丈夫!ちゃんと見てて」

私は木を一度、斜めとそうでない部分で大胆に半分に切る。さらにきれいな方は四方を切り落とし角材にして一旦置いておく。斜めの方は角材にするところまでは同じだが、必要な厚さに切った後で、中央に四角くくりぬく部分と反対側はそれにはまるように凸型に仕上げる。

「ほら見てみて。この部分とこの部分をくっつければちょっとだけ短くなるけどきちんとした板になるでしょ」

後は皮をめくるときにでも出た樹液なんかで接合部を止めれば十分使えるだろう。

「ティアね~ちゃんすげえ!」

「そうでしょ、みんなも何かあったら、すぐにあきらめず何かできないかきちんと考えるのよ。もちろん起きない方がいいけどね」

そう言いながら、無理に切ってしまった子にウインクする。ちょっと恥ずかしそうにうつむいたが、すぐに笑顔を向けてくれた。

「ありがとう。ね~ちゃん」

「どういたしまして」

私やさしくその子の頭を撫でてあげる。ミスは誰にでもあることだけど、反省することは難しい。特にこういう場所では意識してしまって難しいことも多い。素直なこの子はきっと伸びていくだろう。

「ティアごめんね。わたしがちゃんと注意してれば」

「カリンは悪くないわよ。それに、これは練習も兼ねてるんだから失敗はつきものよ」

「そうそう、わたしなんか的に当てずに、いっつも先生たちに水をかけて怒られてたんだから」

「あれはひどかったものね。するたびに服が濡れて、最後は着替えを持ってきていたもの」

「できないならあきらめてくれればよかったのに…」

「あれだけ回復魔法が使えて初歩魔法が制御できないなんて、広まったら指導力を問われると思ったのよ。まあ、そういう訳だから問題ないわ」

「ありがとう」

その後はみんな落ち着いて作業をしたので、無駄にすることなく作業は完了した。

「これで一通りは終わりだね」

「そうね。じゃあ、ちょっと呼んでくるわね」

私は畑の方で作業中の3人を呼び、余った方の木材を渡す。

「これであまりは全部よ。物置の補強とかに使うんでしょ?頑張ってね」

それだけ言うと私はカリンたちのもとへ戻り、いよいよ村の人を呼んでもらう。

「それじゃあ申し訳ないけれど、村の人を呼んでもらえるよう長老様のところへ行きましょう」

「そうだね。じゃあ、みんなありがとう。今日の反省とかはみんなでまた話し合っといてね~」

私たちは一路、長老の家へ。家に着くとこちらの作業を見られていたようで、家から顔をのぞかせていた。

「おお、作業は終わりましたかな?」

「はい、カリンや子供たちに手伝ってもらいましたから」

「それはよかった。何か面倒をかけてしまったようですが…」

「覚えたてですし、まだ子供ですから」

「そうですか。では、村のものを呼んでも構いませんかな」

「ええ、お願いします」

長老が何やら道具を取りだす。笛のようなものみたいだが、特に大きい音は聞こえないがハーピーたちが集まってくる。特殊な周波数が出ているのだろうか。

「皆のもの来たか。先日話した通り、一部小屋が壊れてしまっての、木材を運んでほしいのじゃ」

「分かりました長老。それで木材はどこに?」

「小屋の横にありますので、来ていただいたら屋根に運んでもらえると助かります」

「木はどこから?」

「朝のうちに下の森から運んできたので…」

「なんと!ティア殿たちは力もおありか」

「ま、魔法です。さすがにそんなに力はありません」

慌てて否定する。人の世界では魔法が知れ渡っているためこういう時に通じるが、魔物たちでは魔法が身近にないので力に変換されてしまうのだろう。

「それではお願いします」

来てもらった4人のハーピーについてきてもらい、まずは屋根に飛び上がる。穴の開いたところの板を魔法を使って外す。外したところから、木がずり落ちないように抑えてもらいもう一組に木を上げてもらう。長さは少し長いようだけど後で落とせばいいし、そのまま置いてもらう。2枚3枚と順に置いてもらい4枚目は少しだけ大きいようだ。

「これだけちょっと切りますね」

魔法で少しずつ削っていき、きちんと屋根に合うようにしてもう一度上げてもらう。

「そのまま、ちょっと勢い付けてはめてもらえますか?」

「はいよ!」

ガコン。

少し大きい音がして、ぴったりと木が屋根にはまった。後は左右のでっぱりを落として完成だ。

ふわっ。

「きゃっ!」

そう思っていると突然後ろから掴まれて、宙に飛び上がる。

「ティア、落ちたら大変でしょ~」

掴んだのはカリンで、端を切り落とすときに落ちないように飛んだ状態で作業をさせてくれるようだ。

「それなら、一言言ってくれる。びっくりしたじゃない」

「うん、その方が面白いと思って」

「もう」

ふわふわと屋根の端に飛んで行って、でっぱりを切り落とす。反対側も同様に行う。本来なら結構慎重になるところだが、みんなの協力のおかげで早く終わった。

「みなさんどうもありがとうございました」

「ありがとう~」

私とエミリーが代表してお礼をする。

「いえいえ、私たちもようやくお役に立ててうれしいですよ」

「そうそう、カリンには子供たちの面倒も見てもらって、立つ瀬がなかったからな」

「なら、みんなも面倒見るの手伝って!」

「いや~、カリンは向いてるし、俺たちは力仕事や食料集めに忙しいから」

子供たちはパワフルだし、あからさまにカリン任せるという事みたいだ。確かに、みんな懐いているしその方がいいんだろうけど。

「ちょっと待っててくださいね」

私はパッと小屋に戻り、手伝ってくれたみんなに飲み物と王都から持ってきた食料の一部を手渡す。

「お礼にしては少ないですが、これをどうぞ」

「いいのかい?ティアさんたちも必要だろうに」

「私たちは今回目的は果たしたので、一旦戻りますから」

「そうか、また来てくれよな」

「ええ、子供たちにも手伝ってもらったのでその分も持ってこないといけませんから」

「そうしてくれると、あいつらも喜ぶよ」

それからはみんなで少し談笑した。大人たちはもう少しで狩猟や採集に行くとのことで、分かれることになった。

「ちょっとしか働いてないのに悪かったな」

「いえ、いつもサーリさんたちにおいしい料理を頂いていますし」

「そうそう、いっぱいわたしも教えてもらってるし」

「じゃあな!」

ハーピーたちはそれぞれの持ち場へと飛び去っていった。

「思ったより早く作業終わっちゃったけどどうする?」

「そうね。とりあえずはケイトさんのところに行きましょう。出不精なのを少しは直さないとね」

私たちはケイトさんのうちにお邪魔する。

「ケイトいる~」

「ん、カリン。いいですよ入って」

ケイトさんの許可をもらったところで私たちは家に入る。前に来た時よりも布がそこら中に広がっており、部屋がずいぶん狭く感じられる。

「ずいぶん散らかってるね」

「今は創作意欲が止まらなくて、そのままなんです。ちゃんと片づけますよ?」

これは、片付けない方のセリフだな。

「ケイトさんお久しぶりです」

「あら、ティアさんとエミリーさん。今日はどんな用件です?」

「いえ、近日中にまた王都に戻るので挨拶と、次また何か服を持ってこようと思うので何かリクエストがないかと」

「本当ですか!実は今、セパレートというのですか。上下が別れている服の作成をしているのですが、うまくいかなくて見本が欲しいのです!」

すごくぐいぐいくるなあ。これでは食事をおろそかにしているというのも本当だろう。

「ええ、ではその内容で持ってきますね。ただし…」

「ただし?」

「次に来るまでに必ず部屋を片付けておくことと、きちんと食事の時間にはみんなと一緒に食べてください。聞けば取らない日もあるみたいでみんな心配しています」

「あっ、いやあ。つい集中してですね」

「今のやり取りでもそれは分かりましたから、せめてみんなに心配をかけないぐらいには努力してください!」

「はい、分かりました」

「約束ですよ?」

私は指切りのようなものをケイトさんの爪と私の指でして、きちんと守るように約束をする。

「はあ~、ティアさんたちにまで心配をかけてしまうなんて」

「まあまあ、ティアだって集中してこの前倒れたし、ケイトさんもそんなことしてたら部屋に閉じ込められますよ」

「私は別に裁縫できれば構いませんから」

「じゃあ、今度やったら長老様の家に閉じ込めるように言っとくね?」

「カリンそれはやめて。先日も長老様から使いが来て、きちんと顔を見せるように言われたばかりなの」

「ほんとに気を付けてよケイトは」

「善処します」

エミリーやカリンともきちんと約束を守るよう約束して、私たちはケイトさんの家を後にする。

「助かったよティア。ケイトはけっこう無理するほうだから」

「良いのよ。私もケイトさんの作る服はできるだけ長く見たいしね」

「そういえば。今度はいつ帰るの?さっき言ってたけど」

「多分、明後日かしらね」

「そうなんだ。じゃあ、またしばらく会えないね」

「そうね…」

私も寂しいという気持ちでカリンを見つめる。カリンも同じように見つめ返してくる。

「2人とも何やってるの?」

すかさずエミリーが突っ込んでくる。

「はっ!」

我に返るとちょっと気恥しくて、髪を片手でいじる。

「ちょっとの間、別れるのにティアも大げさなんだから」

「しょうがないでしょ。寂しいものは寂しいの」

ちょっとカリンを堪能しておこうと抱きつく。

「ティアったらちょっとこそばい」

そんなことをしながら、お昼まで私たちは過ごした。
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