妹を想いながら転生したら

弓立歩

文字の大きさ
上 下
41 / 73
本編

40

しおりを挟む

朝目が覚めると、いつも通りに朝食を食べ、この数日でお邪魔するようになったヴォルさんの工房へと向かう。今日のところは槍の完成を見ることもあり、フォルトもついてきている。

「フォルト来てもらってあれだけど、完成してるかはわからないわよ?」

「構わないさ。私としてもどんな出来になっているか気になって依頼も受ける気になれない」

「あきれた。あなた武器もないのに依頼を受けようとしていたの?」

「そういうが、今回の槍に関してもかなりの金額になる。生活費の分ぐらいはそろそろ稼いでおかないとと思ってな」

「それは分からなくもないけれど、ケガしてしまっては意味がないわよ」

「分かってはいる。だから槍が完成すれば試しに何か受けてみようと考えていたんだ」

「なに?1人で受ける気だったの」

「別に1人という訳じゃない。その時空いてる面子でいいさ。この周辺で受ける依頼で全員が必要な依頼なんてないからな」

「もう少し、事前に相談してくれればいいのに」

「すまんな。しかし、ティアはどの道しばらく防具などの魔力付与にかかわるだろう?そうなってくると一緒には行けないだろう」

「まあ、それはそうだけど」

まさか武器もろくになく戦いに行く算段を立てていようとは思わなかった。それでも、身のこなしはいいから戦えはするんだろうけど。冗談にしてももう少し考えてもらいたい。

「もう着いたわね」

工房についてお弟子さんにヴォルさんを呼んでもらう。

「おう、ティアか久しぶり…でもないか。そっちのはフォルトだったな」

「はい、槍の出来が気になって一緒に来ました」

「そうか。すまんがあと1日かかりそうだ」

「もうそんなに完成しているのですか?普通は1週間はかかるはずですが」

「そりゃあ作る順番ってものがあるからな。ここは都度オーダーを取っていくから後はデザインと素材を決めるだけよ。材料もよほどのことがないと切らさねぇ」

「そう言えばエミリーの時もすぐだったわね」

「まあ、大体は4日もあれば形にはなってるぜ。今回のも基本は終わってるんだが、あとは穂先を棒に定着させる時間待ちでな。さすがにこればっかりはどうしようもねぇ」

「いえ、ここまで早くできると思っていなかったのでありがたいです。新しいものは慣らしも必要なので」

「ならいいがよ。そうだティア。さっきも言ったが作業自体は終わってるんだ。鎧の方取り掛かれるか?」

「ええ、私の方は大丈夫だけヴォルさんたちは大丈夫なの?疲れてるんじゃ」

「馬鹿言うな。これで飯食ってるんだ。たかだか2連続の製造で根を上げるようなやつはいねえよ」

ヴォルさんがジッと後ろにいるお弟子さんたちを見回す。そんな確認の仕方じゃ誰も断れないと思うけど、私たちにとってはありがたいことなのでその申し出を受ける。

「それじゃ、申し訳ないけれどお願いできますか?」

「おう!」

そういうと工房の人たちは一斉に道具の用意に走り回る。机の上に設計図を置き、その作成に必要なものを並べていく。

「さあて、じゃあ一気にやっちまうか!」

「あっ、ヴォルさん。申し訳ないですが、腕の部分と鎧の部分を別に作りたいんですが」

「ああ?どうしてだ」

「申し訳ないですが、腕と鎧で別々の魔法を付与したいんです。ティアには許可をもらっているんです」

「何だそういう訳か。別にいいぜこっちは。確かに鎧の方は結構、物も多く使うから心配だったからな」

「じゃあ、決まりね。今日は鎧を付与してそれができてから、腕の部分ね」

「なら、鎧の作成は4日はかかるから腕の部分はその後だな。腕の方も結構複雑な作りになるから、同じぐらいかかると思うぜ」

「合計で8日ね。ちょっとかかるわね。フォルト、どうする?先に鎧ができたら受け取って、腕の部分は後にする?」

「そうだな。村にもいかないといけないだろうし、そうした方がいいだろう。カークスの分もあるが、そっちはまだ何とか使えそうだといっていたからな」

「話はまとまった見てえだな。とりあえず、今日の作業が終わってから、4日後に来い。必ずそれまでには作っておく」

「これで村へ行く件は片付きそうね。フォルトはこれからどうするの?」

この後は宿にでも帰るのかと思って声をかける。

「ティアが無茶しないように見張りが必要だからな。ちゃんと終わるまで見ている」

「しないってば、もう!」

「まあ、前回の件もあるし仕方ねぇか。こっちも気が楽になるしな。じゃあ、ついてきな」

ヴォルさんに促されて私たちは工房の中にお邪魔する。すでに中にはうろこがきれいに並べられている。準備はできている様だ。

「一応、前とおんなじ状態にしておいたが希望はあるか?」

「そうですね。前と違って量も多いから、できるだけ取りやすい形でまとめてもらうと助かります。今度は、1枚1枚見えてなくても大丈夫だと思います」

「そうか…おい!これぐらいにまとめろ」

ヴォルさんが腕を広げて、うろこをある程度の塊にする。これならうろこの面積が狭まり、消費する魔力や集中力も少なくできるはずだ。

「よーし、じゃあ始めるぞ!」

カーンカーン。

うろこを叩くハンマーの音が木霊する。私はその音を合図に鎧に魔法をかけていく。俊敏さか軽さといっていたが、軽さに重点を置いて意識する。ただし、できれば効力を発揮してくれるといいなと思い、間に俊敏さを上げる魔法も注いでいく。うまくいくかはわからないが、どちらかよりどちらもの方が後々役に立つだろう。
集中を切らさないようにずっと魔力を送り込む。

時間だけがゆっくりと過ぎていく。リズムに乗り叩かれるハンマーの音を聞きながら私はうろこに魔力を送る。前回よりかなり余裕がある。うろこの枚数は多いものの、面積でいうと前よりちょっと広い程度だ。それも一枚一枚に集中することがないのでかなり楽だ。

「ふぅ~」

汗が額にじんわりにじんでくる。顔に垂れてきて、ちょっと集中力が途切れそうになる。ふと、顔の汗を拭かれる。フォルトが気を利かせてくれて拭いてくれたようだ。
一瞬だけ顔を横にやり頷くと、すぐにまたうろこの方へ向き直る。絶対うまくできる、そう確信して私は作業を再開した。

「一旦ここいらで休むか?」

ヴォルさんから不意に声がかかる。

「は、はい」

集中していたので、ちょっと返事が遅れた。

「なら、休憩だな。おい!休むぞ」

ヴォルさんが声をかけると、お弟子さんたちが何人か入ってきてうろこの状態などを確認している。今回、立ち会ってくれているのはガイウスさんとは別のお弟子さんだ。

「ティアも力を抜け」

フォルトに声をかけられて、私もようやく魔力を送るのを止める。どっと疲れが来る。まだ、3分の1ぐらい残っているけれど結構疲れているかも。

「ほら、立てるか?」

「だ、大丈夫…」

ちょっとふらつきながらも立ち上がった私は工房をでてすぐの休憩所に向かう。休憩所ではすでにちょっと遅くなった昼食の準備が行われている。

「皆さんありがとうございます」

「いえいえ、不慣れな付与でお疲れでしょう。俺たちも初めてですが、手伝いだけですからね」

「じゃあ、ヴォルさんはずっと一人で?」

「大変な作業とは聞いてたんですが、絶対入れてくれなかったんです」

「鍛冶屋にとっては必要な知識だろう?」

「そうなんですがね。実際飛び出して勝手に始めた馬鹿がいて、迷惑かけましたからね」

「大変だったの?」

「そりゃもう。役人なんかも店はうちのところが援助してたのかとか、しばらく商売になりませんでしたから」

「それで、今回ようやく教える気になったって訳ね」

「多分ティアさんのおかげですよ。おやっさんあれで子どもみたいに思ってますから、自分が引退した後が気になったんでしょう」

「本当?初めて言われたわそんなこと」

「ブスッとした顔してますからねいっつも」

「確かにそうね」

私たちは笑いあって準備してくれたテーブルに着く。少しして奥からヴォルさんがやってきた。どこかで休憩してたんだろう。

「おう、待たせちまったか?」

「いえ、今準備できたとこです」

「なら、飯にするか!」

頂きますといって全員一気に食べ始める。男所帯だからだろうか、食事も豪快に大皿に盛られてみんなバクバク食べている。私も少しずつ取っているが、減り方が他の場所と全然違う。

「おいティア、そんな調子じゃ残り持たねぇぞ」

「みんなが食べるの早いだけです。フォルトたちもそこまで早くないわ」

そう言ってフォルトの方を見る。自分のところばかり気にしていたが、結構減っている。バクバク食べている様子はなかったので、私と変わらないペースと思っていたがみんなと同じペースだ。

「あなたまで…」

「ああ、いつもは合わせて食べてるからな。1人だと大体こんな感じで食べることが多いんだ」

「そうだったの」

自分だけずいぶんのんびりと食べてたんだなぁとがっくりと肩を落とす。

「まあまあ、俺たちが早食いなだけでゆっくり食べてください」

「ありがとう。でも、そんなにいっぱい食べられないから、先にいる分だけ取りますね」

大皿のところからひょいひょいと必要な分だけ追加で皿に取る。普段からそんなに食べないので、後々残されても食べきる自信はない。

「そんなんで足りるのか?少食だな」

「いつもこれぐらいで済ませてます」

みんなの半分とは言わないが、6割ぐらいだろうか。でも、ごはんもあるしそんなに食べてもかえって動けない気がする。その後も、みんなは食べるペースを変えず、どんどん食べて大皿は空になった。その後の片づけは今日作業に参加しない人がやるという事で、私たちは工房に向かう。

「腹も膨れたし、残り一気にやっちまうぞ!」

「はい!頑張ります」

「いい返事だ。じゃあ、いくぞ」

再びカーンという音とともに作業が再開される。私もすぐに魔力を込める作業を再開する。途中で休憩を取ったおかげで、きつかった集中力も戻ってきた。改めて休憩を取ることの必要性を感じる。よく前回はぶっ続けで持ったものだと思った。

カーンカーン

ハンマーの音がひたすら響く。もうかなりの枚数進んだと思うが、それでももう少しかかりそうだ。しかし、ハンマーに叩かれ一瞬魔力が光るその光景はとても美しい。叩くたびに磨かれたようにきらめき、まるで芸術品を作るかのようだ。そっちに気を取られそうになるのを、頭を振って集中し直す。そしてそれから一時間後ようやくハンマーの音が止まった。

「おーし、こんぐらいかな」

最後のうろこをまじまじと見てヴォルさんはハンマーを置く。そのうろこもお弟子さんに渡して立ち上がった。

「ティア、今回の作業はこれで終わりだ。よく頑張ったな」

「ふぅ~。ようやく終わりなのね。お疲れ様ヴォルさん」

「ああ、そうだ。ちょくちょく集中切れかけてたが大丈夫だったか?」

「ええ。叩かれてるうろこが光ってきれいだなあって」

「うれしいねぇ。いつもはそんなこと言うやつがいないからな」

「本当にきれいでしたよ?」

「ありがとよ。じゃあ、あとは俺たちに任せな。4日もあれば作って見せるぜ」

「お願いします」

「おうよ!じゃあ、ティアも疲れてるだろうから送っていってくれ」

「今日は大丈夫よ」

そう言いながら立ち上がる。ちょっとふらつくけど歩けないほどではない。荷物を取りに行って、軽く挨拶を済ませて工房をでる。

「今日は貴重なものを見れてよかった」

「フォルトも手伝いありがとうね」

「とはいっても汗を拭くぐらいだがな。武器の手入れぐらいならできるが、鍛冶となると門外だ」

「そこまでできても逆に困るけどね。とりあえず、4日後にまた行くんでしょう?」

「そうだな。受け取って確認を終えたら、村に行く準備だな」

「ならその日のうちに腕の部分の付与も終わらせて、翌日行きましょうか」

「ティアが大丈夫なら構わないだろう。今日みんなに言ってみよう」

「そうしてもらえると助かるわ。説明するとこまで起きてるか判らないから」

そう言いながら宿までの道を歩いていく。やっぱり疲れているのだろうか、途中何回かフォルトに支えてもらっての帰りだった。宿に着くと、そのまま部屋に戻ってエミリーに挨拶だけして寝転んでしまった。何してきたの?と聞かれたが、返事もそこそこに寝てしまう。それでも前回とは違って、夕食には起き出してみんなと一緒に食べることができた。

「ほらティア、おかず落とすよ」

「大丈夫よ…あら?」

「だから言ったのに!ちょっと待ってね拭くから」

ポロリと落としたおかずを拾ったエミリーが服の汚れも拭いてくれる。どうにも魔力を使いすぎると感覚も少しずれるみたいだ。エミリーたちは私が寝ている間にフォルトから今日のことと、村に行く日取りについて話し合ったらしい。とりあえずは5日後の朝出発となっている様だ。

「こんな感じで翌日の朝には出発できるのか?」

「大丈夫よ。次は腕のところだけだし、量も少ないでしょうから」

「それだといいんだがな。今のを見てるととてもそうは思えんが」

「今日だってちゃんと起きてるでしょ。心配いりません」

「そう言ってるけど、一回寝てたよね」

「うっ」

キルドに痛いところをつかれる。確かに今日も帰ってすぐ寝たけど、次こそは大丈夫なはず。

「ティア。ほら、落とさないようにお皿持っててあげるから」

「ありがと」

言い返す言葉も思い浮かばなかったので、私はそのまま食事を再開する。みんなもその姿勢に言うことはなくなったのか、食事に戻っていった。夕食を終え、お風呂にも入った私はエミリーとちょっとだけおしゃべりをする。

「それでね~、ティアもう眠いの?」

「えっ、ああごめんなさいエミリー」

「やっぱり疲れてるよね。今日はもう寝よ!」

「そうね。お休み」

「おやすみ~、ティア」

とりあえず、無事に今日も付与が行えたことに安堵して、私はすぐに眠りについた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります

古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。 一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。 一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。 どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。 ※他サイト様でも掲載しております。

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

私はいけにえ

七辻ゆゆ
ファンタジー
「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」  ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。  私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。 ****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。

「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~

平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。 三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。 そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。 アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。 襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。 果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜

福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。 彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。 だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。 「お義姉さま!」           . . 「姉などと呼ばないでください、メリルさん」 しかし、今はまだ辛抱のとき。 セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。 ──これは、20年前の断罪劇の続き。 喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。 ※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。 旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』 ※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。 ※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

捨てられた転生幼女は無自重無双する

紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。 アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。 ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。 アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。 去ろうとしている人物は父と母だった。 ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。 朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。 クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。 しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。 アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。 王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。 アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。 ※諸事情によりしばらく連載休止致します。 ※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。

処理中です...