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本編
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ところ変わって3人が出て行ったギルドにて、カークスとフォルトが掲示板をじっと見ていた。
「フォルトそっちはどうだ。何かいい依頼があったか?」
「いい依頼というかそこそこ儲けになるというなら幼体飛竜討伐だな」
「幼体飛竜討伐か。確かに収入は見込めるだろうがランク的にはぎりぎりだな。討伐対象数は?」
「3体だな。多いとは言えないが少ないとも言えないな。討伐だけならというところかもしれん。そっちは?」
「討伐はオークとオーガ。それと希少薬草の採集だ。さすがにオークは見飽きたし、どちらかかな」
「DランクからCランクへ上がることを考えるなら飛竜だが危険すぎるか」
「まあ、依頼に関しては夕方話をすることにして皆で決めるか」
じゃあいったん別れようと出ていくカークスにフォルトが声をかける。
「そうだリーダー。時間があれば宿で話さないか?」
珍しくフォルトが話をしたいと言ってきた。ギルドを立ち上げる時に偶々その場で気が合った3人で結成したが、
この2年でリーダーと声をかけられたのは、半年ぶりだ。前回声をかけられた時はティアとエミリーを加えるかどうかだった。彼がリーダーと呼ぶ時は誰かに何かある時だった。
「ああ、分かった。一緒に行く」
宿に向かう道は言葉少なだった。最もフォルトはもともと物怖じしないが話題はあまり降らないタイプだ。15分ほど歩いて『黒龍』本拠地の月の宮亭へと着いた。本拠地といってもキープし続けているという訳ではないのだが、5人パーティーになった時に、何かあればここに集まるという場所に決まったのが、ここだった。
普段は特に意見しないティアとエミリーの「お風呂…」「おいしいごはん…」このつぶやくような一言に男性陣は勝てなかったのだ。実際風呂を用意している宿は少ない。入浴料が別料金ということもあり、誰もが利用するわけでもなく、日々の管理運営費もかさむからだ。女性のみのパーティーですら、何かあった時のために素泊まりの宿に泊まって節約するパーティーもいる。
2人が加入するまでは俺たちもそうしていたが、人数が増えたおかげで狩りが安定して資金繰りが良くなったためここに決まったのだ。3人が5人のパーティーになったのだから、収入が減ると思っていたころもあったが、実際は逆だった。
ティアはかなりの使い手のようで、得意属性以外はランクは大きく落ちるものの、様々な属性の魔法が使用できる。弓以外での後衛ができ、広範囲・大人数の敵にも対応しやすくなった。魔法は俺も使えるがあまり見せたくないということもある。それを差し引いても、やはり本職にはかなわない。
また、一体あたりに対して剣や槍や矢を使う回数が減ったため武具の買い直しや研磨の頻度も減った。怪我をした場合にもポーションの使用や治療院へ行くこともなくなり、エミリーに治してもらっている。それが戦場で可能となり、多少の無理もできるようになった。最も過信は禁物だが。
部屋に入ると向かい合うように椅子に座る。
「で、フォルト。わざわざ話をしたいというのは?」
「カークス。今日というよりは以前からなんだが…。君がなぜティアに敵意を向けているのかがわからない」
「別に敵意を向けていたわけでないが。確かに最近はそういう風に見えたかもしれない。すまないな」
「最近の事だけじゃない。君は常に彼女の行動に注意を向けている。当初は好意を向けているかとも思ったが、君の態度からは警戒心しか感じられない。だけど、僕たちはそうなるような出来事を知らないし、彼女も君を警戒していない。なにか、気になる点があるのなら話して欲しい」
「…警戒しているつもりはない。個人的に気になる点がある。どうしても彼女と話をする時にそのことが頭によぎるんだ」
「話せないというなら無理には聞かない。だけど、この件はパーティーにとってはもう見過ごせない。最初はひ弱な女性パーティーが君かキルドに惹かれて声をかけて来ただけかもと思ったが、そうじゃなかった。冒険者として今後自分たちに必要な人間を探していて、条件に合ったのがうちのパーティーだっただけだ。ギルドの関係者にも聞き込みをしたが、エミリーの人見知りなこともあり、かなり人選には気を使っていたみたいだ」
「それは私も調べた。冒険者学校で優秀な成績と優れた治癒魔法の使い手なら、卒業までに引く手あまただったろうからな。彼女の同期の者にも確認したが、色々なパーティーから好条件を提示されていたが、結局は全て断ったようだ」
「最初に会った時のことを考えれば、まあ仕方ないとは思うけどな」
「フォルトは近づいただけで泣かれてたからな」
出会った時のことを思い出してカークスは思わず笑ってしまった。
「笑うな。結構ショックだったんだ。」
ふんと腕を組んでそっぽを向くが、話の途中だったとまた真剣な顔つきになる。
「話を戻すとだな、パーティーの戦力的にティアもエミリーも欠かすことはできない存在だ。入れ替えるにしてもあれだけの資質を持った存在はそうはいないだろう。僕たちのところに来たのだって訳ありだからだ」
確かにそうだ。彼女たちの才能は開花しておらず伸びしろも十分ある。正直、俺たちのようなDランクパーティーではなくて、大所帯のパーティーならCランクやBランクのところにだって声はかけられたはずだ。それをしなかったのはパーティ内での不和などの可能性を極力避けたかったからに他ならない。現在、うちに所属しているのだって偶々だろう。合わなければ即脱退ということも十分にあり得たのだ。
「わかった。確かに彼女への対応の仕方は間違っていた。今後はできるだけ改善するよう努める」
「理解が早くて助かる。さすがは『黒龍』のリーダーだ。ここだけの話、このまま関係が悪化すれば解散もあり得ると思っていた。キルドも面倒見のいいやつだからな。彼女たちが出ていくとなればきっとついていくだろう。そうなれば僕が残っても2人きりだ。戦士が二人では依頼をこなすどころか受注すら困難だろう」
「そこは僕は残るといってくれないのか」
「初めて君に会った時、確かに組みたいと思ったよ。でも、その時の君とあまりにもかけ離れてしまうなら仕方ないとも思う」
「冷たいな」
言葉とは裏腹にフォルトに笑顔で答え飲み物を口にする。
「結局は僕たちは冒険者ということさ。どんな楽しみも命あっての物種だからね」
「それは確かにそうだな。でも意外だな、君はもっとロマンに生きるのかと思っていたが」
「ロマンに生きるのはもっと後だな、もっとランクも上がって十分満足してからでないともったいない。それに…」
「それに?」
「ロマンだけを追い求めた人間の末路は見てきてるからな。うまい話の裏を見ないと墓すら立ててもらえない」
そう言ってフォルトはおどけて見せる。彼は俺がパーティーを立ち上げる前は別のパーティーに所属していた。立ち上げの際に脱退し、少々揉めたようだが彼はそれを俺達には全く言わず自分で解決した。後で聞いたが「これは僕らの問題だから気にする必要はない」そういって以降はその話には触れなかった。
そんなパーティーも今は存在しない。彼が抜けた後、制止役がいなかったのか身の丈に合わない依頼で全滅した。唯一見つかったギルドカードを確認したところ、生存時白く表示されるメンバーの名前が黒く塗りつぶされていた。冒険者は誰でもなれ、夢がある職業だ。ただし、夢をかなえることができるものは一握りだ。
「じゃあまずは王都の郊外にでも豪邸を立てるところからだな」
「一軒家でも十分だろう?」
「一つ大きな目標を立てるぐらいでちょうどいい。そうすれば収まるところに収まるさ」
「そうかもな」
お互い笑いあいながら飲み物に口をつける。すると、廊下でバタバタと音がする。どうやら皆が帰ってきたようだ。
話はここまでと意識を廊下に向けながらフォルトにつぶやく。
「ありがとう。影ながらいつもフォローしてくれて」
「カークス、僕らは仲間だ、それだけの事さ」
それでもと思いながら扉を見つめていた。
「フォルトそっちはどうだ。何かいい依頼があったか?」
「いい依頼というかそこそこ儲けになるというなら幼体飛竜討伐だな」
「幼体飛竜討伐か。確かに収入は見込めるだろうがランク的にはぎりぎりだな。討伐対象数は?」
「3体だな。多いとは言えないが少ないとも言えないな。討伐だけならというところかもしれん。そっちは?」
「討伐はオークとオーガ。それと希少薬草の採集だ。さすがにオークは見飽きたし、どちらかかな」
「DランクからCランクへ上がることを考えるなら飛竜だが危険すぎるか」
「まあ、依頼に関しては夕方話をすることにして皆で決めるか」
じゃあいったん別れようと出ていくカークスにフォルトが声をかける。
「そうだリーダー。時間があれば宿で話さないか?」
珍しくフォルトが話をしたいと言ってきた。ギルドを立ち上げる時に偶々その場で気が合った3人で結成したが、
この2年でリーダーと声をかけられたのは、半年ぶりだ。前回声をかけられた時はティアとエミリーを加えるかどうかだった。彼がリーダーと呼ぶ時は誰かに何かある時だった。
「ああ、分かった。一緒に行く」
宿に向かう道は言葉少なだった。最もフォルトはもともと物怖じしないが話題はあまり降らないタイプだ。15分ほど歩いて『黒龍』本拠地の月の宮亭へと着いた。本拠地といってもキープし続けているという訳ではないのだが、5人パーティーになった時に、何かあればここに集まるという場所に決まったのが、ここだった。
普段は特に意見しないティアとエミリーの「お風呂…」「おいしいごはん…」このつぶやくような一言に男性陣は勝てなかったのだ。実際風呂を用意している宿は少ない。入浴料が別料金ということもあり、誰もが利用するわけでもなく、日々の管理運営費もかさむからだ。女性のみのパーティーですら、何かあった時のために素泊まりの宿に泊まって節約するパーティーもいる。
2人が加入するまでは俺たちもそうしていたが、人数が増えたおかげで狩りが安定して資金繰りが良くなったためここに決まったのだ。3人が5人のパーティーになったのだから、収入が減ると思っていたころもあったが、実際は逆だった。
ティアはかなりの使い手のようで、得意属性以外はランクは大きく落ちるものの、様々な属性の魔法が使用できる。弓以外での後衛ができ、広範囲・大人数の敵にも対応しやすくなった。魔法は俺も使えるがあまり見せたくないということもある。それを差し引いても、やはり本職にはかなわない。
また、一体あたりに対して剣や槍や矢を使う回数が減ったため武具の買い直しや研磨の頻度も減った。怪我をした場合にもポーションの使用や治療院へ行くこともなくなり、エミリーに治してもらっている。それが戦場で可能となり、多少の無理もできるようになった。最も過信は禁物だが。
部屋に入ると向かい合うように椅子に座る。
「で、フォルト。わざわざ話をしたいというのは?」
「カークス。今日というよりは以前からなんだが…。君がなぜティアに敵意を向けているのかがわからない」
「別に敵意を向けていたわけでないが。確かに最近はそういう風に見えたかもしれない。すまないな」
「最近の事だけじゃない。君は常に彼女の行動に注意を向けている。当初は好意を向けているかとも思ったが、君の態度からは警戒心しか感じられない。だけど、僕たちはそうなるような出来事を知らないし、彼女も君を警戒していない。なにか、気になる点があるのなら話して欲しい」
「…警戒しているつもりはない。個人的に気になる点がある。どうしても彼女と話をする時にそのことが頭によぎるんだ」
「話せないというなら無理には聞かない。だけど、この件はパーティーにとってはもう見過ごせない。最初はひ弱な女性パーティーが君かキルドに惹かれて声をかけて来ただけかもと思ったが、そうじゃなかった。冒険者として今後自分たちに必要な人間を探していて、条件に合ったのがうちのパーティーだっただけだ。ギルドの関係者にも聞き込みをしたが、エミリーの人見知りなこともあり、かなり人選には気を使っていたみたいだ」
「それは私も調べた。冒険者学校で優秀な成績と優れた治癒魔法の使い手なら、卒業までに引く手あまただったろうからな。彼女の同期の者にも確認したが、色々なパーティーから好条件を提示されていたが、結局は全て断ったようだ」
「最初に会った時のことを考えれば、まあ仕方ないとは思うけどな」
「フォルトは近づいただけで泣かれてたからな」
出会った時のことを思い出してカークスは思わず笑ってしまった。
「笑うな。結構ショックだったんだ。」
ふんと腕を組んでそっぽを向くが、話の途中だったとまた真剣な顔つきになる。
「話を戻すとだな、パーティーの戦力的にティアもエミリーも欠かすことはできない存在だ。入れ替えるにしてもあれだけの資質を持った存在はそうはいないだろう。僕たちのところに来たのだって訳ありだからだ」
確かにそうだ。彼女たちの才能は開花しておらず伸びしろも十分ある。正直、俺たちのようなDランクパーティーではなくて、大所帯のパーティーならCランクやBランクのところにだって声はかけられたはずだ。それをしなかったのはパーティ内での不和などの可能性を極力避けたかったからに他ならない。現在、うちに所属しているのだって偶々だろう。合わなければ即脱退ということも十分にあり得たのだ。
「わかった。確かに彼女への対応の仕方は間違っていた。今後はできるだけ改善するよう努める」
「理解が早くて助かる。さすがは『黒龍』のリーダーだ。ここだけの話、このまま関係が悪化すれば解散もあり得ると思っていた。キルドも面倒見のいいやつだからな。彼女たちが出ていくとなればきっとついていくだろう。そうなれば僕が残っても2人きりだ。戦士が二人では依頼をこなすどころか受注すら困難だろう」
「そこは僕は残るといってくれないのか」
「初めて君に会った時、確かに組みたいと思ったよ。でも、その時の君とあまりにもかけ離れてしまうなら仕方ないとも思う」
「冷たいな」
言葉とは裏腹にフォルトに笑顔で答え飲み物を口にする。
「結局は僕たちは冒険者ということさ。どんな楽しみも命あっての物種だからね」
「それは確かにそうだな。でも意外だな、君はもっとロマンに生きるのかと思っていたが」
「ロマンに生きるのはもっと後だな、もっとランクも上がって十分満足してからでないともったいない。それに…」
「それに?」
「ロマンだけを追い求めた人間の末路は見てきてるからな。うまい話の裏を見ないと墓すら立ててもらえない」
そう言ってフォルトはおどけて見せる。彼は俺がパーティーを立ち上げる前は別のパーティーに所属していた。立ち上げの際に脱退し、少々揉めたようだが彼はそれを俺達には全く言わず自分で解決した。後で聞いたが「これは僕らの問題だから気にする必要はない」そういって以降はその話には触れなかった。
そんなパーティーも今は存在しない。彼が抜けた後、制止役がいなかったのか身の丈に合わない依頼で全滅した。唯一見つかったギルドカードを確認したところ、生存時白く表示されるメンバーの名前が黒く塗りつぶされていた。冒険者は誰でもなれ、夢がある職業だ。ただし、夢をかなえることができるものは一握りだ。
「じゃあまずは王都の郊外にでも豪邸を立てるところからだな」
「一軒家でも十分だろう?」
「一つ大きな目標を立てるぐらいでちょうどいい。そうすれば収まるところに収まるさ」
「そうかもな」
お互い笑いあいながら飲み物に口をつける。すると、廊下でバタバタと音がする。どうやら皆が帰ってきたようだ。
話はここまでと意識を廊下に向けながらフォルトにつぶやく。
「ありがとう。影ながらいつもフォローしてくれて」
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