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最低な奴
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一晩中考えて、考えて考えて、俺は全然眠れなかった。
先輩と別れれば弓塚はバラさないって言ってたから別れる事が正解なんだろうけど……そんな事、自分から先輩には言えない。
大体、好きな人を手に入れたいからって好きな人の秘密バラすよって脅すの間違ってる! 好きなら好きでもっとちゃんと……。
『ずっと好きだった、理人くんのお嫁さんになるためにここまで来たのに、今更諦められると思う?』
弓塚は、俺の知らない先輩を知ってるくらい小さい頃から傍にいたんだろな。お嫁さんになるって約束までして、ずーっと一途に想って先輩を追ってこの学校まで来た。
小さい頃からずっと、理人先輩だけを好きで。
結果として、弓塚から好きな人を奪ったのは俺だ。知らなかったとはいえ、弓塚にとってはムカつく話だよな。
「でもだからってやる事が卑怯すぎる」
先輩の秘密は絶対にバレちゃいけないものだ。もし本当にみんなに言うつもりなら、俺は弓塚を殴ってでも止めなきゃいけない。
ただ、そんな事をすれば今度は俺が何で手を上げたのかを言わなきゃいけなくなる。
結局、バレない方法として一番簡単なのは、弓塚の言葉を受け入れる事なんだよな。
ダメだ、泣きそう。
「コウくん」
まだベッドから抜け出せないでいる俺は、どうしようもなくなってポツリといつも傍にいてくれるコウモリの名前を呼んだ。
ふわりと空気が揺れて、霧のようなものが形を作る。
『番殿……』
「俺、ずっとぐるぐるしてるんだ……先輩のためを想うなら弓塚の言葉通りにすればいいだけなのに、どうしても先輩と離れたくない」
『若様は必ず番殿を守って下さいます。どうか番殿のお心の儘にお選び下さい』
「でもそうしたら先輩が……」
『必要ならば若様が記憶を……』
「それはダメだ。好きな人を忘れるなんて、そんなの悲しいよ。……それに、もう先輩には他の人の血、飲んで欲しくない」
あっちもこっちも、俺は本当に我儘だ。でも弓塚がずっと持っていた気持ちを忘れさせるなんて、そんなひどい事して欲しくない。
先輩だって家族として弓塚を大事に思ってるはずだから。
「深月、いい加減起きないと遅刻するぞ」
「……うん、起きる」
翔吾の声がして、俺はコウくんに頷いてベッドから出る。
眠いのもあるけど、いろいろ考え過ぎて頭がパンクしそうな俺はよっぽどひどい顔をしてたんだと思う。翔吾がギョッとして両手で頬を挟んできた。
「お前、顔色悪いぞ。目の下にクマまで作って、何があった?」
「ちょっと……でも大丈夫。俺の事だから、俺がちゃんとしないと……」
「ちゃんと出来る顔してねぇって」
「心配してくれてありがと。でもほんと、こればっかりは俺が決める事だから」
「深月……」
頬に触れる翔吾の手を軽く叩くと、眉間に皺を寄せていた翔吾は深く溜め息をついて離れる。それから俺の頭をポンポンと撫でてから洗面所に押し込んだ。
「お前、何か変わったな。とりあえずその顔じゃ教室行ってもみんな心配させるだけだし、顔洗ってスッキリして来い」
「……うん」
そうだ、みんなに心配掛けるのはダメだ。
俺の周りにいる人、みんな優しいからな。
洗面所で顔を洗った俺は、頬を叩いて気合いを入れた。
教室に行くと弓塚は既に登校していて、俺を見るなりにっこりと可愛く笑い掛けてきた。答えを聞きに来るのかと思ってたけど、不思議な事に授業の合間の休憩時間にも来なくて少しだけ拍子抜けする。
でも昼休み、俺が先輩のところに行こうとしたら出入口で止められてビクッとした。
「どこ行くつもり? 忘れたの?」
「でも俺は……」
「いいよ、別に。みんなに言うだけだし」
弓塚は一度黙ったあと、大きく息を吸って教室内に顔を向け、「みんなー!」と声を張り上げた。
「聞いて聞いてー!櫻川先輩って実はねー、きゅう……」
「ま、待って! 待ってよ弓塚!」
「わ!」
俺は弓塚が何を言おうとしてるのかが分かり、慌てて腕を引いて教室から連れ出した。
心臓が痛いくらい早く脈打ってて、俺は震える唇を噛んだ。
心のどこかで、弓塚だって先輩が好きなんだから先輩が嫌な事はしないんじゃないかって思ってた。でも、それは俺の勝手な思い込みでしかなくて、弓塚はバラすって言ったらバラす人なんだ。
こんなの、俺は頷く以外出来ないじゃんか。
「分かった? いつだってバラせるんだよ?」
「何で……先輩の事好きなのに、何でこんな事出来んの?」
「好きだからだよ。あの人を手に入れるためなら何だってする。もしバレてここを追い出されても、同じ吸血鬼の両親がいるうちに連れ帰ればいいだけだし?」
「先輩の気持ち無視で?」
「深月くんはお子ちゃまだね。二人きりになればどうとでもなるよ。既成事実さえ作れば、優しい理人くんは受け入れざるを得なくなる」
「きせい、じじつ…?」
弓塚が何を言ってるのか分からないけど、先輩が好きなくせに先輩の事何一つ考えてないって事は分かった。
コイツ、ほんとにひどい奴だ。
先輩が手に入れば何でもいいのかよ。
「俺、初めて誰かの事嫌いだって思った」
「あはは、うれしー。僕も大っ嫌いだから、ちょうどいいね」
「……バラすなよ」
「アンタ次第でしょ。ま、大人しくしてればなーんにも変わらないから。少し話すくらいは見逃してあげる。じゃあね~」
昨日と同じように上機嫌で俺に背を向けた弓塚は、教室には入らず俺がいつも行く方へ歩いて行った。たぶん、先輩が待ってる空き教室に行くんだと思う。
…………悔しい。先輩を守りたいのに、その方法が離れるしかないなんて、本当に悔しい。
俺が吸血鬼だったら良かったのに。俺が吸血鬼なら、バラしたいならバラせばって言えたのに。
「…………」
顔、見たいな。先輩の声聞きたい。キスもしたいし、いっぱい触って欲しい。
先輩に会えないなら、いっそ一滴も残らないくらい、乾涸びるまで血を飲んでくれればいいのに。
「先輩が吸血鬼じゃなくて怪物なら、頭から食べて貰えたのかもしれないなぁ……」
『随分と物騒な事を言ってるね、番殿』
「……!?」
誰もいないのをいい事に自分の気持ちを呟いていたらツッコミが入って驚いた。慌てて声がした方を見ると、コハクが尻尾を振って座ってる。
今は人気はないけど、いつ誰が通るか分からないから場所を移動して俺はしゃがみ込んだ。
「先輩には内緒で」
『食べて欲しいなら言えばいいんだよ。頭からとはいかないけど、若様なら叶えてくれる』
「? 頭からじゃないと痛くないか?」
『若様が番殿に痛い事をすると思うかい? むしろ、痛くならないようそれはもう丁寧にしてくれるだろうさ』
「丁寧にする? 盛り付けてくれるって事か?」
デカいお皿に色んな野菜と一緒に綺麗に盛り付けられた自分を想像して眉を顰める。なんか、違う意味で嫌だ。
だけどコハクは『そうじゃなくてね』と言って溜め息をつくと、俺の手に頭を擦り寄せて小さく鳴いた。
『若様がなかなか手を出せない訳だ。……番殿、若様からの伝言だよ』
「え、先輩から?」
『就寝時間のあと、時計塔で待ってる』
「……時計塔…」
『確かに伝えたからね』
「あ、ありがとう」
一歩下がり頭を下げたコハクが鳴き声を上げると同時に鈴が鳴り、その姿が見えなくなった。
そっか、時計塔で会うって手もあったんだ。
弓塚はこの学校の噂を知ってるみたいだけど、本当に先輩が時計塔に行ってるかどうかまでは調べられてないはず。
先輩とちゃんと話しよう。
俺はそう決めて立ち上がると、腹拵えをするためのパンを買いに購買に向かった。
腹が減っては戦ができぬ!
甘いパンが残っていますようにと願いながら、俺はダッシュで階段を駆け下りた。
先輩と別れれば弓塚はバラさないって言ってたから別れる事が正解なんだろうけど……そんな事、自分から先輩には言えない。
大体、好きな人を手に入れたいからって好きな人の秘密バラすよって脅すの間違ってる! 好きなら好きでもっとちゃんと……。
『ずっと好きだった、理人くんのお嫁さんになるためにここまで来たのに、今更諦められると思う?』
弓塚は、俺の知らない先輩を知ってるくらい小さい頃から傍にいたんだろな。お嫁さんになるって約束までして、ずーっと一途に想って先輩を追ってこの学校まで来た。
小さい頃からずっと、理人先輩だけを好きで。
結果として、弓塚から好きな人を奪ったのは俺だ。知らなかったとはいえ、弓塚にとってはムカつく話だよな。
「でもだからってやる事が卑怯すぎる」
先輩の秘密は絶対にバレちゃいけないものだ。もし本当にみんなに言うつもりなら、俺は弓塚を殴ってでも止めなきゃいけない。
ただ、そんな事をすれば今度は俺が何で手を上げたのかを言わなきゃいけなくなる。
結局、バレない方法として一番簡単なのは、弓塚の言葉を受け入れる事なんだよな。
ダメだ、泣きそう。
「コウくん」
まだベッドから抜け出せないでいる俺は、どうしようもなくなってポツリといつも傍にいてくれるコウモリの名前を呼んだ。
ふわりと空気が揺れて、霧のようなものが形を作る。
『番殿……』
「俺、ずっとぐるぐるしてるんだ……先輩のためを想うなら弓塚の言葉通りにすればいいだけなのに、どうしても先輩と離れたくない」
『若様は必ず番殿を守って下さいます。どうか番殿のお心の儘にお選び下さい』
「でもそうしたら先輩が……」
『必要ならば若様が記憶を……』
「それはダメだ。好きな人を忘れるなんて、そんなの悲しいよ。……それに、もう先輩には他の人の血、飲んで欲しくない」
あっちもこっちも、俺は本当に我儘だ。でも弓塚がずっと持っていた気持ちを忘れさせるなんて、そんなひどい事して欲しくない。
先輩だって家族として弓塚を大事に思ってるはずだから。
「深月、いい加減起きないと遅刻するぞ」
「……うん、起きる」
翔吾の声がして、俺はコウくんに頷いてベッドから出る。
眠いのもあるけど、いろいろ考え過ぎて頭がパンクしそうな俺はよっぽどひどい顔をしてたんだと思う。翔吾がギョッとして両手で頬を挟んできた。
「お前、顔色悪いぞ。目の下にクマまで作って、何があった?」
「ちょっと……でも大丈夫。俺の事だから、俺がちゃんとしないと……」
「ちゃんと出来る顔してねぇって」
「心配してくれてありがと。でもほんと、こればっかりは俺が決める事だから」
「深月……」
頬に触れる翔吾の手を軽く叩くと、眉間に皺を寄せていた翔吾は深く溜め息をついて離れる。それから俺の頭をポンポンと撫でてから洗面所に押し込んだ。
「お前、何か変わったな。とりあえずその顔じゃ教室行ってもみんな心配させるだけだし、顔洗ってスッキリして来い」
「……うん」
そうだ、みんなに心配掛けるのはダメだ。
俺の周りにいる人、みんな優しいからな。
洗面所で顔を洗った俺は、頬を叩いて気合いを入れた。
教室に行くと弓塚は既に登校していて、俺を見るなりにっこりと可愛く笑い掛けてきた。答えを聞きに来るのかと思ってたけど、不思議な事に授業の合間の休憩時間にも来なくて少しだけ拍子抜けする。
でも昼休み、俺が先輩のところに行こうとしたら出入口で止められてビクッとした。
「どこ行くつもり? 忘れたの?」
「でも俺は……」
「いいよ、別に。みんなに言うだけだし」
弓塚は一度黙ったあと、大きく息を吸って教室内に顔を向け、「みんなー!」と声を張り上げた。
「聞いて聞いてー!櫻川先輩って実はねー、きゅう……」
「ま、待って! 待ってよ弓塚!」
「わ!」
俺は弓塚が何を言おうとしてるのかが分かり、慌てて腕を引いて教室から連れ出した。
心臓が痛いくらい早く脈打ってて、俺は震える唇を噛んだ。
心のどこかで、弓塚だって先輩が好きなんだから先輩が嫌な事はしないんじゃないかって思ってた。でも、それは俺の勝手な思い込みでしかなくて、弓塚はバラすって言ったらバラす人なんだ。
こんなの、俺は頷く以外出来ないじゃんか。
「分かった? いつだってバラせるんだよ?」
「何で……先輩の事好きなのに、何でこんな事出来んの?」
「好きだからだよ。あの人を手に入れるためなら何だってする。もしバレてここを追い出されても、同じ吸血鬼の両親がいるうちに連れ帰ればいいだけだし?」
「先輩の気持ち無視で?」
「深月くんはお子ちゃまだね。二人きりになればどうとでもなるよ。既成事実さえ作れば、優しい理人くんは受け入れざるを得なくなる」
「きせい、じじつ…?」
弓塚が何を言ってるのか分からないけど、先輩が好きなくせに先輩の事何一つ考えてないって事は分かった。
コイツ、ほんとにひどい奴だ。
先輩が手に入れば何でもいいのかよ。
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「あはは、うれしー。僕も大っ嫌いだから、ちょうどいいね」
「……バラすなよ」
「アンタ次第でしょ。ま、大人しくしてればなーんにも変わらないから。少し話すくらいは見逃してあげる。じゃあね~」
昨日と同じように上機嫌で俺に背を向けた弓塚は、教室には入らず俺がいつも行く方へ歩いて行った。たぶん、先輩が待ってる空き教室に行くんだと思う。
…………悔しい。先輩を守りたいのに、その方法が離れるしかないなんて、本当に悔しい。
俺が吸血鬼だったら良かったのに。俺が吸血鬼なら、バラしたいならバラせばって言えたのに。
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先輩に会えないなら、いっそ一滴も残らないくらい、乾涸びるまで血を飲んでくれればいいのに。
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「……!?」
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今は人気はないけど、いつ誰が通るか分からないから場所を移動して俺はしゃがみ込んだ。
「先輩には内緒で」
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「? 頭からじゃないと痛くないか?」
『若様が番殿に痛い事をすると思うかい? むしろ、痛くならないようそれはもう丁寧にしてくれるだろうさ』
「丁寧にする? 盛り付けてくれるって事か?」
デカいお皿に色んな野菜と一緒に綺麗に盛り付けられた自分を想像して眉を顰める。なんか、違う意味で嫌だ。
だけどコハクは『そうじゃなくてね』と言って溜め息をつくと、俺の手に頭を擦り寄せて小さく鳴いた。
『若様がなかなか手を出せない訳だ。……番殿、若様からの伝言だよ』
「え、先輩から?」
『就寝時間のあと、時計塔で待ってる』
「……時計塔…」
『確かに伝えたからね』
「あ、ありがとう」
一歩下がり頭を下げたコハクが鳴き声を上げると同時に鈴が鳴り、その姿が見えなくなった。
そっか、時計塔で会うって手もあったんだ。
弓塚はこの学校の噂を知ってるみたいだけど、本当に先輩が時計塔に行ってるかどうかまでは調べられてないはず。
先輩とちゃんと話しよう。
俺はそう決めて立ち上がると、腹拵えをするためのパンを買いに購買に向かった。
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