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好きの印
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二学期の終業式後、俺は理人先輩と一緒に時計塔まで来ていた。明るい時間に見る旧校舎と時計塔は至って普通の建物で、何で夜になるとあんなに怖くなるのか不思議でならない。
最上階まで上がった来てからずっと振り子を眺めていたら、後ろからヒョイっと抱き上げられ出窓まで連れて行かれた。出っ張りに腰掛けた先輩の膝の上に向かい合わせで座らされる。
「ずいぶん熱心に見てたね」
「ぶら下がったらどうなるんだろうって思って」
「一緒に揺れるんじゃないかな」
「先輩はぶら下がったことある?」
「まずぶら下がるっていう発想がないからね」
え、ないの? あんなにユラユラしてんのに?
ちょっとだけ眉尻を下げて笑った先輩は、振り子を見上げてから俺に視線を戻すと俺の頬を両手で挟んだ。
「危ない事はしちゃダメだよ」
「し、しないぞ。手も届かないし」
「届いてもしちゃダメ。深月は上まで登りそうだし」
「何で分かんの?」
「…………」
ズバリ言い当てる先輩に俺は驚いて目を瞬く。
振り子のてっぺんは下からは見えなくて、どうなってるんだろって思ってたから、もし登れるなら登りたい気持ちはあった。
先輩の言う通り、手が届いたらたぶんやってる。
「先輩って何でそんなに俺の考えてる事分かるんだ? もしかして俺の頭の中見えてる?」
「仮に見えてたら嫌じゃない?」
「先輩ならいいよ。俺の頭の中、先輩とお菓子でほとんど埋まってるし」
「俺とお菓子なら、どっちが大きいの?」
「理人先輩」
友達にも話したけど、俺が今一番幸せを感じるのは先輩と一緒にいる時だ。そこにお菓子があってもなくても、理人先輩がいてくれるだけで心がほわってなる。
先輩は片手で顔を覆って溜め息をつくと、反対の手で俺の肩を抱いて「本当にこの子は」って呟いた。
「お菓子に勝ってるって、すごい事だよね」
「だってさ、お菓子はなくなってもまた買えるけど、先輩はいなくなったらもう会えないじゃん。それはやだ」
「うん、そうだね」
「でも先輩、来年三年生なんだよな……先輩卒業したら寂しい」
学年が上がるって事は先輩の卒業も近付くって事で、だからってさよならになるとは思ってないけど、俺が寮だからそう簡単には会えなくなる。
正直、先輩に会えなくなるのはものすごく寂しい。
「なるべくここに来るようにするよ」
「ここ?」
「時計塔。ここなら噂がある内は来る人いないし、コウかコハクが深月に知らせてくれるからね」
コウとコハクは、先輩のー……えっと、そう、眷属のコウモリと猫の事だ。俺が呼ぶ時に困るから、コウモリはコウって名前に決めて、猫は元々コハクって名前がついてたからコハクのまま。
俺が一人の時とかは見えないけど傍にいてくれてるらしい。お礼する時に呼んだらホントにすぐ出て来てくれて、怖いよりも嬉しかった。
だからって克服した訳じゃないぞ。先輩のこと以外はまだ全然怖いんだからな。
「俺もね、深月から離れるのは不安なんだ。俺の一族にとって番って何ものにも変え難い宝物だから、本当ならずっと傍にいて欲しいんだよ。それに深月は可愛いから、他の誰かに取られそうで少し心配」
「俺の事そんな風に言うの、先輩だけだぞ。それに、先輩の方がカッコイイから絶対モテるだろうし……」
「深月がそう言ってくれるの、珍しいね」
まだ先輩と知り合ったばっかの頃、先輩は良く呼び出されてた。
俺だって不安になったり思ったりする。現にセフレがいっぱいいるなんて言われてたし、他の人の血は吸ってたんだし。
……なんで俺の血はまだ飲まないんだろう。
「……先輩、俺の血……」
「うん?」
「……何でもない」
「卒業するまでに、楽しい思い出たくさん作ろうね」
「うん」
先輩の身体の中には他の人の血が混ざってる。俺だけの先輩なのに、先輩の中に俺の血はない。何か、それがすごい嫌だ。
顔を上げると、優しく笑った先輩が大きな手で頬を撫でてくれる。それがあったかくて気持ち良くて、俺は自分からも擦り寄った。
先輩の手、好きだなぁ。
「俺、先輩にもっといっぱい触って欲しい」
「いっぱい?」
「うん」
「どこでもいいの?」
「いいよ」
「……深月は前に、俺にされて嫌な事なんてないって言ってくれたね」
「言った」
例え先輩にお菓子を取られたとしても、先輩だから全然許せる。それが世界に一個しかないお菓子だったとしても……悔しいけどいいやって思う。
先輩は目を眇めると何でか俺のブレザーを脱がして、ネクタイを解いてシャツのボタンを外し始めた。
「それでももし、やっぱり嫌だって思ったら教えて」
「? ……んっ」
何でボタン外すのかとか、何でズボンからシャツ引っ張り出すのかとか疑問に思う事はあるけど、先輩にキスされた俺は条件反射みたいに目を閉じて先輩の制服を掴んだ。
口の中に入ってきた舌に首を竦めていると、肌着の裾から先輩の手が入って来て直接肌に触れられる。
「んぅ…っ」
ゾワッとして身震いしたら宥めるように背中を撫でられて唇が離れた。
先輩が触ってるとこ、熱い。先輩の手、熱ある?
「……っひゃ」
首筋をぬるっとしたものが這い、背中にあった先輩の手が俺の胸のとこまで移動してきて指で乳首を押し潰された。
そのままくるくる動かすから何か変な感じがしてお腹の下までムズムズし始める。
「ゃ、せんぱ、っ…そこ…なんで触るの……」
「気持ちいいかなって……どう?」
「ん、ん…っ、分か、んな……」
乳首がぷくってしたの、自分でも分かった。恥ずかしいのに、もっとして欲しいって思う俺は変態なんだ。しかも変な声出るし。
グーにした手で口を隠してたら、先輩の手がそれを外して握られまた唇が塞がれた。
先輩の舌が口の中を動き回るから、いっぱいいっぱいな俺は助けて欲しくて先輩の首に腕を回して縋り付く。
「…っ…ぁ、ん、理人せんぱ……っ」
「…………可愛い、深月…」
「ンッ、せん、ぱい……身体、熱い……」
「うん…熱いね……」
「や…っ、ぁ、う、先輩、理人先輩……っ」
「………深月」
先輩の掠れた声が俺を呼ぶ。
薄く目を開けると、いつもは優しい目が真剣に俺を見つめてて、ドキドキしてどうしようもなくなって自分からキスした。先輩みたいに上手じゃないけど、必死になって舌を動かしてたらいきなり離されてすごく強い力で抱き締められた。
「……せん、ぱい……?」
「ごめんね、これ以上は止まんなくなる」
「止まらないとダメ…なのか?」
「ここはダメ。もっと、ちゃんとした場所で抱かせて」
「?」
ちゃんとした場所とか、抱かせてとかちょっと分かんないけど、気持ちいいのはもうおしまいみたいだ。
先輩は俺の制服を整えて下からボタンを止めていく途中、鎖骨のところにキスしてきた。チクって刺すみたいな痛みがしたから目を瞬いていると、先輩の指がそこを撫でて微笑む。
「噛んだ?」
「噛んでないよ。これは、俺が深月の事が好きだよっていう印」
「え、じゃあ俺もしたい」
「いいよ。ここに唇を当てて、強く吸ってみて」
ネクタイを緩めた先輩がボタンを外して襟元を広げる。先輩えっちぃ……。
鎖骨の上の方を指でトントンされたから、俺はそこに唇をくっつけて言われた通り思いっきり吸ってみた。
上手く出来たか見るため離れたら、青紫っぽい色になっててギョッとする。え、これすごい色してるけど合ってる?
「痛くない?」
「痛くないよ。深月は痛かった?」
「チクってしたけど、痛くない」
「お揃いだね」
「!」
お揃い、先輩とお揃い。
また一個、弓塚にはないものが増えた。嬉しい。
「先輩、また付けてな」
「うん」
明日から冬休み。
俺と先輩は会いたい時は時計塔に来ようって約束して寮に戻った。
……おかしいな、もう先輩に会いたくなってる。
最上階まで上がった来てからずっと振り子を眺めていたら、後ろからヒョイっと抱き上げられ出窓まで連れて行かれた。出っ張りに腰掛けた先輩の膝の上に向かい合わせで座らされる。
「ずいぶん熱心に見てたね」
「ぶら下がったらどうなるんだろうって思って」
「一緒に揺れるんじゃないかな」
「先輩はぶら下がったことある?」
「まずぶら下がるっていう発想がないからね」
え、ないの? あんなにユラユラしてんのに?
ちょっとだけ眉尻を下げて笑った先輩は、振り子を見上げてから俺に視線を戻すと俺の頬を両手で挟んだ。
「危ない事はしちゃダメだよ」
「し、しないぞ。手も届かないし」
「届いてもしちゃダメ。深月は上まで登りそうだし」
「何で分かんの?」
「…………」
ズバリ言い当てる先輩に俺は驚いて目を瞬く。
振り子のてっぺんは下からは見えなくて、どうなってるんだろって思ってたから、もし登れるなら登りたい気持ちはあった。
先輩の言う通り、手が届いたらたぶんやってる。
「先輩って何でそんなに俺の考えてる事分かるんだ? もしかして俺の頭の中見えてる?」
「仮に見えてたら嫌じゃない?」
「先輩ならいいよ。俺の頭の中、先輩とお菓子でほとんど埋まってるし」
「俺とお菓子なら、どっちが大きいの?」
「理人先輩」
友達にも話したけど、俺が今一番幸せを感じるのは先輩と一緒にいる時だ。そこにお菓子があってもなくても、理人先輩がいてくれるだけで心がほわってなる。
先輩は片手で顔を覆って溜め息をつくと、反対の手で俺の肩を抱いて「本当にこの子は」って呟いた。
「お菓子に勝ってるって、すごい事だよね」
「だってさ、お菓子はなくなってもまた買えるけど、先輩はいなくなったらもう会えないじゃん。それはやだ」
「うん、そうだね」
「でも先輩、来年三年生なんだよな……先輩卒業したら寂しい」
学年が上がるって事は先輩の卒業も近付くって事で、だからってさよならになるとは思ってないけど、俺が寮だからそう簡単には会えなくなる。
正直、先輩に会えなくなるのはものすごく寂しい。
「なるべくここに来るようにするよ」
「ここ?」
「時計塔。ここなら噂がある内は来る人いないし、コウかコハクが深月に知らせてくれるからね」
コウとコハクは、先輩のー……えっと、そう、眷属のコウモリと猫の事だ。俺が呼ぶ時に困るから、コウモリはコウって名前に決めて、猫は元々コハクって名前がついてたからコハクのまま。
俺が一人の時とかは見えないけど傍にいてくれてるらしい。お礼する時に呼んだらホントにすぐ出て来てくれて、怖いよりも嬉しかった。
だからって克服した訳じゃないぞ。先輩のこと以外はまだ全然怖いんだからな。
「俺もね、深月から離れるのは不安なんだ。俺の一族にとって番って何ものにも変え難い宝物だから、本当ならずっと傍にいて欲しいんだよ。それに深月は可愛いから、他の誰かに取られそうで少し心配」
「俺の事そんな風に言うの、先輩だけだぞ。それに、先輩の方がカッコイイから絶対モテるだろうし……」
「深月がそう言ってくれるの、珍しいね」
まだ先輩と知り合ったばっかの頃、先輩は良く呼び出されてた。
俺だって不安になったり思ったりする。現にセフレがいっぱいいるなんて言われてたし、他の人の血は吸ってたんだし。
……なんで俺の血はまだ飲まないんだろう。
「……先輩、俺の血……」
「うん?」
「……何でもない」
「卒業するまでに、楽しい思い出たくさん作ろうね」
「うん」
先輩の身体の中には他の人の血が混ざってる。俺だけの先輩なのに、先輩の中に俺の血はない。何か、それがすごい嫌だ。
顔を上げると、優しく笑った先輩が大きな手で頬を撫でてくれる。それがあったかくて気持ち良くて、俺は自分からも擦り寄った。
先輩の手、好きだなぁ。
「俺、先輩にもっといっぱい触って欲しい」
「いっぱい?」
「うん」
「どこでもいいの?」
「いいよ」
「……深月は前に、俺にされて嫌な事なんてないって言ってくれたね」
「言った」
例え先輩にお菓子を取られたとしても、先輩だから全然許せる。それが世界に一個しかないお菓子だったとしても……悔しいけどいいやって思う。
先輩は目を眇めると何でか俺のブレザーを脱がして、ネクタイを解いてシャツのボタンを外し始めた。
「それでももし、やっぱり嫌だって思ったら教えて」
「? ……んっ」
何でボタン外すのかとか、何でズボンからシャツ引っ張り出すのかとか疑問に思う事はあるけど、先輩にキスされた俺は条件反射みたいに目を閉じて先輩の制服を掴んだ。
口の中に入ってきた舌に首を竦めていると、肌着の裾から先輩の手が入って来て直接肌に触れられる。
「んぅ…っ」
ゾワッとして身震いしたら宥めるように背中を撫でられて唇が離れた。
先輩が触ってるとこ、熱い。先輩の手、熱ある?
「……っひゃ」
首筋をぬるっとしたものが這い、背中にあった先輩の手が俺の胸のとこまで移動してきて指で乳首を押し潰された。
そのままくるくる動かすから何か変な感じがしてお腹の下までムズムズし始める。
「ゃ、せんぱ、っ…そこ…なんで触るの……」
「気持ちいいかなって……どう?」
「ん、ん…っ、分か、んな……」
乳首がぷくってしたの、自分でも分かった。恥ずかしいのに、もっとして欲しいって思う俺は変態なんだ。しかも変な声出るし。
グーにした手で口を隠してたら、先輩の手がそれを外して握られまた唇が塞がれた。
先輩の舌が口の中を動き回るから、いっぱいいっぱいな俺は助けて欲しくて先輩の首に腕を回して縋り付く。
「…っ…ぁ、ん、理人せんぱ……っ」
「…………可愛い、深月…」
「ンッ、せん、ぱい……身体、熱い……」
「うん…熱いね……」
「や…っ、ぁ、う、先輩、理人先輩……っ」
「………深月」
先輩の掠れた声が俺を呼ぶ。
薄く目を開けると、いつもは優しい目が真剣に俺を見つめてて、ドキドキしてどうしようもなくなって自分からキスした。先輩みたいに上手じゃないけど、必死になって舌を動かしてたらいきなり離されてすごく強い力で抱き締められた。
「……せん、ぱい……?」
「ごめんね、これ以上は止まんなくなる」
「止まらないとダメ…なのか?」
「ここはダメ。もっと、ちゃんとした場所で抱かせて」
「?」
ちゃんとした場所とか、抱かせてとかちょっと分かんないけど、気持ちいいのはもうおしまいみたいだ。
先輩は俺の制服を整えて下からボタンを止めていく途中、鎖骨のところにキスしてきた。チクって刺すみたいな痛みがしたから目を瞬いていると、先輩の指がそこを撫でて微笑む。
「噛んだ?」
「噛んでないよ。これは、俺が深月の事が好きだよっていう印」
「え、じゃあ俺もしたい」
「いいよ。ここに唇を当てて、強く吸ってみて」
ネクタイを緩めた先輩がボタンを外して襟元を広げる。先輩えっちぃ……。
鎖骨の上の方を指でトントンされたから、俺はそこに唇をくっつけて言われた通り思いっきり吸ってみた。
上手く出来たか見るため離れたら、青紫っぽい色になっててギョッとする。え、これすごい色してるけど合ってる?
「痛くない?」
「痛くないよ。深月は痛かった?」
「チクってしたけど、痛くない」
「お揃いだね」
「!」
お揃い、先輩とお揃い。
また一個、弓塚にはないものが増えた。嬉しい。
「先輩、また付けてな」
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